小西洋之

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日本の旗参議院議員 小西 洋之
生年月日 1972年1月28日(44歳)
出身地 日本の旗 徳島県徳島市
出身校 徳島大学医学部(中退)
東京大学教養学部
コロンビア大学国際・公共政策大学院修士課程
学位・資格 学士(教養)
修士
前職 国家公務員郵政省総務省
所属委員会 厚生労働委員会
地方・消費者問題に関する特別委員会
憲法審査会(幹事)
世襲
選出選挙区 千葉県選挙区
当選回数 1回
所属党派 民主党→)
民進党
党役職 千葉県参議院選挙区第5区総支部長
会館部屋番号 参議院議員会館915号室
ウェブサイト 小西ひろゆき公式サイト
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小西 洋之(こにし ひろゆき、1972年1月28日 - )は、日本政治家郵政総務官僚民進党所属の参議院議員(1期)。

来歴[編集]

徳島県徳島市に生まれ、生後間もなく千葉県習志野市へ転居。10歳の時に父親が脳卒中を患い、以後家族で21年間介護を行った。徳島市立高等学校卒業後[1]徳島大学医学部に入学するも2年で中退し、東京大学教養学部に入学した。東大在学中に国家公務員を志望し、4年次では受験を見送り、1年留年して翌年に合格[2]1998年、大学を卒業。郵政省に入省し、通信政策局総務課に配属された。郵政官僚時代はITベンチャー支援をはじめ、情報通信政策を手掛けた他、農林水産省経済産業省への出向も経験した。2002年人事院の研修制度によりアメリカ合衆国コロンビア大学国際・公共政策大学院修士課程に入学し、2004年に修士号を取得した。帰国後は総務省に復職し、併せて東京大学で医療政策人材養成講座を受講し、医療基本法制定プロジェクトのリーダーを務め、医療政策研究に従事した。2010年、総務省情報流通行政局衛星・地域放送課課長補佐を最後に退官[3]

2010年7月、第22回参議院議員通常選挙民主党公認で千葉県選挙区(定数3)から出馬、初当選。得票数16,172票は二位の猪口邦子の15,048票と僅差。

政策・主張[編集]

日本放送協会[編集]

NHK会長及び経営委員人事
2014年2月1日、自身のツイッターアカウントで「私の知り合いのNHK職員の方々(記者、番組制作)から、NHK籾井(勝人)会長を何とかして欲しいとの声が寄せられています。昨年の安倍総理の放送法違反の経営委員会委員の任命からこの異常な事態が生じていますが、NHKの経営の自律を守りつつ、国会議員として全力を尽くします」と記した[4]
NHK経営委員の交代を要求
2014年3月12日、参議院予算委員会の質疑において、日本国憲法を批判していたNHK経営委員の長谷川三千子について「こういう方がこの世にいるのかと驚いた」「NHK経営委員として適格ではない」と批判した。それに対し、安倍晋三首相は「居丈高にならず落ち着いて聞いてほしい」「自分と考え方の違う人の存在を許さないという狭量な考え方は、極めて危険と言わざるを得ない」と答弁した[5]
また上記の質疑において、安倍政権下で任命された経営委員の顔ぶれについて、戦後初めて経営委員会に東北地方の代表者がおらず、全国各地方の公平性の考慮を規定している放送法に違反するとして長谷川三千子、百田尚樹両経営委員の罷免を要求した[6]。これに対し、百田は自身のツイッターアカウントで「まあ、いろいろ理屈を付けるものだと感心する。ちなみに私が辞めたら関西代表の委員はいなくなる」「わざわざ指摘するほどのことでもないが、現在のNHK経営委員には、四国中国北陸中部東海の代表もいない」と反論した。

日本国憲法[編集]

参議院予算委員会における安倍首相への質疑
2013年3月29日、参議院予算委員会において安倍晋三首相に対し、日本国憲法の中で最も大切な条文を挙げるよう切り出し、「包括的な人権保障、包括的な人権規定と言われる条文は何条ですか」と質問した。答弁に立った安倍から「クイズのような質問は生産的ではない」「そういう子供っぽいことはやめて」とたしなめられたが[7][8]、小西は「私は知っています。今総理が答えられなかったことは、大学で憲法学を学ぶ学生が1学期でみんな知っていることですよ」「憲法13条が分からないというのは、これは驚愕の事実ですよ、総理。あきれます」と反論した[7]
また自由民主党が発表している憲法改正草案について「目的、内容で憲法十三条を公益及び公の秩序と変えるのか」と質問し、参考人質疑における参考人の説明の中で名前の出た芦部信喜に関し、安倍に「今述べられました芦部信喜さんという憲法学者、ご存知ですか」と尋ねた。安倍の「私は存じ上げておりません」という答弁に対し、「では、高橋和之さん、あるいは佐藤幸治さんという憲法学者はご存知ですか」と重ねて質問したが、安倍は「申し訳ありません、私は余り、憲法学の権威ではございませんので、学生であったこともございませんので、存じ上げておりません」と答弁した[7][9]。安倍の答弁に対し、「憲法学を勉強もされない方が憲法改正を唱えるというのは私には信じられないことなんですけれども。今私が聞いた3人は、憲法を学ぶ学生だったら誰でも知っている日本の戦後の憲法の通説的な学者です」と述べ、安倍の「認識不足」を批判した[7]
同日の質疑において、参考人に対し「大日本帝国憲法信教の自由を制限した条文、憲法28条ですけれども、それを読み上げていただけますでしょうか」と発言した際、委員会内で発言する者があり、石井一予算委員長は一旦速記を止めさせ、再開後に小西に対し「ただ、あなたの発言は自由でありますから、できるだけ簡潔に今日の委員会の趣旨に合わせて質問をしていただきたいと存じます」と要請した[7]
集団的自衛権行使容認を巡るオバマ大統領への書簡
集団的自衛権の行使容認は憲法違反であるとして反対しており、2014年アメリカ合衆国バラク・オバマ大統領の来日を前に、大統領宛に行使容認を支持しないよう要請する書簡を有志議員らとともに提出した[10]
憲法9条にノーベル平和賞を
2014年5月22日、野党7党及び無所属国会議員計60名によって提出された、駐日ノルウェー大使館を通じてノーベル賞委員会に対し、日本国憲法第9条ノーベル平和賞を授与するよう求める文書に名前を連ねた[11]

人物[編集]

姉と妹2人の4人兄弟。参議院議員になって結婚、男児あり(ネット番組で発言)。趣味は社会人になってから始めた空手[12]テニスサッカー等。ニックネームは「コニタン」で、甥や姪には「にぃに」と呼ばれている[13]

発言[編集]

自衛隊員に対する「他国の子供を殺傷する恐怖の使徒」発言とツイート削除
2015年9月30日、自身のツイッターに「自衛隊員の母親の望みも虚しく、自衛隊員は他国の子供を殺傷する恐怖の使徒になるのである」と記した。安倍晋三首相が前日に行った国連総会の一般討論演説で、日本がシリア難民に支援した母子手帳に言及し「わが子の成長に目を細める母のうち一体誰が、その同じ子が、成長したのち、恐怖の使徒となるのを望むでしょう」と述べた部分に対するものであったが、その後、このツイートを削除。首相発言の紹介をそのまま残した上で「安倍総理の安保法制により、自衛隊の集団的自衛権行使を受ける国の子供達は自衛隊員を『恐怖の使徒』と思うだろう。 違憲立法から自衛隊員を救わなければならない」とのツイートに差し替えた[14]が、この発言に元自衛官で自民党参院議員の佐藤正久は「いくら法案反対でも非常識過ぎる。注意する民主議員はいないのか!」と、怒りを露わにした[15]

告訴・訴訟[編集]

小西は2015年4月23日、阿比留瑠比産経新聞政治部編集委員)と当該議員(会合で話したという)の両者を刑事告訴民事訴訟している[16]。訴状によれば小西が安倍首相の憲法への無理解を厳しく追及すると、3月29日当日のネット配信産経ニュースと翌30日の産経新聞朝刊に「子供っぽい」「あきれ顔」「クイズのような質問」等と書かれるなどした後、阿比留瑠比が4月1日付の自身のフェイスブックで「ある議員」から聞いた話として「意にそまぬ部署への異動を指示された際、1週間無断欠席し、さらに登庁するようになってもしばらく大幅遅刻の重役出勤だった」「偉そうな態度は昔からだった」等と書いたと言う[17][18][19] [20]。これを受けて小西はツイッターで「事実無根」と抗議し、告訴・訴訟した[21][22]。「ネット上の名誉毀損行為や落選運動行為(公選法違反)などの違法行為に対しては、必要な法的措置を講じて参ります」と述べている[23]

不祥事[編集]

参議院予算委員会における発言[編集]

2015年3月20日の参議院予算委員会において、集団的自衛権の行使を容認する2014年7月の憲法解釈変更の閣議決定について、「安倍晋三首相が行ったことは法令解釈ではない。日本の法秩序を根底から覆すクーデターだ」「憲法を何も分からない首相とそれを支える外務官僚を中心とした狂信的な官僚集団」と発言した。直後に岸宏一予算委員長から「発言中に不適切な言質があるとの指摘があった。十分気をつけて発言をお願いしたい」と注意を受け、「日本の法の支配を思うあまり不適切な発言があったらおわびしたい」と述べた[24]が、「不適切な発言があったらおわびしたい」と謝罪したと報じた産経新聞の21日付の記事について「謝罪はしていない」「『後日の議事録の調査で不適切発言が確認されたのならおわびする』と述べただけ」と釈明した[25]

参議院外交防衛委員会での遅刻[編集]

2015年6月11日、参議院外交防衛委員会の開会時間に約3分遅刻した。同日の外交防衛委員会は、冒頭で小西の質疑が予定されていたため委員会の開会が遅れ、自民党の片山さつき外交防衛委員長から口頭で注意を受け、「大変失礼をいたしました。二度とこのようなことがないようにいたします」と謝罪した。小西は同年3月30日の参議院外交防衛委員会の理事懇談会の際、委員長である片山の遅刻を批判し、片山が4月2日の外交防衛委員会で「深くお詫び申し上げる」と自らの遅刻について謝罪した際も「早口で書かれているものを読んでいるように聞こえた」「深く深く猛省をお願いする」として「心からの謝罪」を要求していた[26]

年譜[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 小西洋之さん(千葉選挙区トップ当選 民主党参院議員)
  2. ^ プロフィール - 参議院議員:小西ひろゆき(小西洋之)公式サイト
  3. ^ プロフィール - 参議院議員:小西ひろゆき(小西洋之)公式サイト
  4. ^ 小西ひろゆき(小西洋之)‏@konishihiroyuki 2014年2月1日2:24のツイート
  5. ^ “批判一辺倒の民主・小西氏を安倍首相諭す 「考え違う人を許さないのは狭量、危険」”. 産経新聞. (2014年3月12日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140312/plc14031221490019-n1.htm 2015年3月1日閲覧。 
  6. ^ “東北代表不在は放送法違反=NHK経営委人選で民主議員指摘”. 時事通信. (2014年3月12日). http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014031200886 2015年3月1日閲覧。 
  7. ^ a b c d e 参議院会議録 第183回国会 予算委員会 第8号 平成25年(2013年)3月29日
  8. ^ “「そういう子供っぽいことやめて」首相、民主・小西氏にあきれ顔”. 産経新聞. (2013年3月30日). https://web.archive.org/web/20130330082942/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130329/plc13032922230023-n1.htm 2015年3月1日閲覧。 
  9. ^ “安倍首相「有名な憲法学者」の名にポカン「芦部信喜知らないって…」支持者もドン引き”. J-castニュース. (2010年3月30日). http://www.j-cast.com/2013/03/30171884.html?p=all 2015年3月1日閲覧。 
  10. ^ オバマ大統領宛の親書について”. 小西ひろゆき(小西洋之)Yahoo!ブログ (2014年4月22日). 2015年3月1日閲覧。
  11. ^ “憲法9条にノーベル平和賞を”. 時事通信. (2014年5月22日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014052200880&g=/ 2015年3月1日閲覧。 
  12. ^ konishihiroyukiのツイート (14091998532)
  13. ^ プロフィール-参議院議員:小西ひろゆき(小西洋之)公式サイト”. 小西ひろゆき 公式WEBサイト. 2015年10月7日閲覧。
  14. ^ “民主・小西洋之氏「自衛隊員は他国の子供を殺傷する使徒」→ツイッター削除し「自衛隊員を救わなければ」に変更”. 産経新聞. (2015年10月2日). http://www.sankei.com/politics/news/151002/plt1510020020-n1.html 2015年10月2日閲覧。 
  15. ^ “「自衛隊員は恐怖の使徒になる」 小西洋之氏の投稿に佐藤正久氏が激怒”. ハフィントン・ポスト. (2015年10月3日). http://www.huffingtonpost.jp/2015/10/02/konishi-hiroyuki_n_8236336.html 
  16. ^ 小西洋之参議院議員ホームページ「ともに生きる社会を」[1]
  17. ^ 訴状[2]
  18. ^ 弁護士事務所資料[3]
  19. ^ 小西洋之参議院議員ホームページ「ともに生きる社会を」[4]
  20. ^ 日刊現代』「安倍首相“側近記者”が大ピンチ…国会議員が怒りの刑事告訴」[5]
  21. ^ 『日刊現代』「安倍首相“側近記者”が大ピンチ…国会議員が怒りの刑事告訴」[6]
  22. ^ 小西洋之参議院議員ホームページ「ともに生きる社会を」[7]
  23. ^ 小西洋之参議院議員ホームページ「ともに生きる社会を」[8]
  24. ^ “「憲法を何も分からない首相とそれを支える外務官僚を中心とした狂信的な官僚集団…」民主・小西氏が発言し謝罪 参院予算委”. 産経新聞. (2015年3月20日). http://www.sankei.com/politics/news/150320/plt1503200023-n1.html 2015年3月30日閲覧。 
  25. ^ “民主・小西氏、謝罪報道に「謝罪していない」と反論 参院予算委での「狂信的な官僚集団」発言”. 産経新聞. (2015年3月21日). http://www.sankei.com/politics/news/150321/plt1503210024-n1.html 2015年3月30日閲覧。 
  26. ^ “民主の小西氏が遅刻、片山さつき氏が注意”. 産経新聞. (2015年6月11日). http://www.sankei.com/politics/news/150611/plt1506110016-n1.html 2015年6月14日閲覧。 

外部リンク[編集]