半保護されたページ

山口敬之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

山口 敬之
(やまぐち のりゆき)
生誕 (1966-05-04) 1966年5月4日(54歳)
日本の旗 日本東京都
国籍 日本の旗 日本
教育 慶應義塾大学経済学部
職業 ジャーナリスト
プロデューサー
政治部記者
活動期間 1990年 - 現在
肩書きTBSテレビワシントン支局長
シンクタンク客員研究員[1]

山口敬之(やまぐち のりゆき、1966年5月4日[要出典] - )は、日本のジャーナリスト[2]。元TBSテレビ報道局社会部及び政治部報道記者報道特集プロデューサーワシントン支局長[2][3]

来歴

東京都出身[1][2]慶應義塾大学経済学部卒業[1]後、1990年TBS入社[1][2]。報道部に配属され[2]、報道カメラマン[1]ロンドン支局[2]、臨時プノンペン支局[1]、社会部[1][2]、政治部[2]報道特集プロデューサー[2]を経て、2013年からワシントン支局長[1]

2015年4月23日付でワシントン支局長を解任され、報道局から営業局へ異動した[4][1]2016年5月30日付でTBSテレビを退社し、ジャーナリストと兼業でアメリカ系シンクタンク「イースト・ウエスト・センター」客員研究員に転身した[2][5][6]

2016年1月15日政治団体「日本シンギュラリティ党」代表に就任[7]。同年3月、一般財団法人「日本シンギュラリティ財団」を設立し、代表理事に就任(共同代表に齊藤元章)[8]スーパーコンピュータ開発会社PEZY Computing顧問[8]。2016年11月から2017年5月まで広告代理店エヌケービー子会社顧問[9]

活動

コメンテーターとして

TBS在職中は同局の報道番組やワイドショー等に出演。退職後はテレビ朝日、フジテレビなどのテレビ番組やラジオ等に出演。*出演番組参照

韓国軍慰安婦について

ライダイハンに関連して、ワシントン支局長時代の2015年、米国立公文書記録管理局(NARA)の公文書から、ベトナム戦争の際、サイゴン(現ホーチミン)に韓国兵限定で使用する「トルコ風呂」と呼ばれる慰安所を設置してベトナム人女性に売春させていた事実が判明したとして、『週刊文春』(2015年4月2日号)に韓国軍慰安婦の存在について発表した[10][11]

この記事について、韓国の左派日刊紙ハンギョレ(英字電子版)は「(朴大統領にとって、この一件の調査に乗り出すことは)恐らく不快なことであると思われるが、(文春の記事の)主張に反論するのは困難である。ベトナム戦争中に起きた民間人への虐殺だけでなく、韓国軍が(ベトナム戦争時の)慰安所の運営・管理に関与していたかどうかについて、韓国政府はベトナム当局と協力して真実を見つける時がきたのだ」と記した[12]。一方、週刊新潮はこの記事について、「捏造」の可能性が高いと主張、週刊文春と反論の応酬をしている[13]

係争

伊藤詩織との係争

2015年4月3日、当時TBS政治記者ワシントン支局長だった山口は、一時帰国中に伊藤詩織東京都内で会食。同日深夜から4日早朝にかけて準強姦の被害を被ったとして、9日に伊藤が原宿警察署に相談、30日に高輪警察署が準強姦容疑で告訴状を受理した[14]。8月26日に山口は書類送検された[14]

2016年7月22日、東京地検が山口を嫌疑不十分で不起訴処分とした。さらに2017年9月21日(公表は22日)、市民からなる東京第六検察審査会が「慎重に審査したが、検察官がした不起訴処分の裁定を覆すに足る事由がなかった」とし、不起訴相当と議決した[15]

2017年9月28日、伊藤が「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として、山口を相手に1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。その直後の10月18日、伊藤が自らの訴えを綴った手記『Black Box』を出版し、24日には日本外国特派員協会で会見を行った[16]。一方で山口は同月26日発売の月刊『Hanada』に、「私を訴えた伊藤詩織さんへ」と題する手記を掲載し[17][18]、その中で伊藤の主張を全面的に否定した。

2019年2月、山口が「伊藤さんの記者会見での発言などで社会的信用を奪われた」として[19]伊藤を相手に慰謝料1億3000万円と謝罪広告の掲載を求めて反訴した[20]

裁判は山口、伊藤の双方の訴えを同時に審理[20]し、12月18日、東京地裁〈鈴木昭洋裁判長〉は山口の伊藤への性暴力を認定。山口に対し伊藤への慰謝料など330万円の支払いを命じ、山口の伊藤への請求は棄却した[21]。同日、山口は記者会見で「内容に全く納得いかない」として、原訴訟と反訴の両方について控訴する方針を示した[22]。2020年1月6日、山口は330万円の支払いを命じた民事訴訟の地裁判決を不服として東京高裁に控訴した[23]

2019年6月、山口は「伊藤詩織氏が虚偽の犯罪被害を捏造して警察や裁判所に訴え出た上に、『デートレイプドラッグを盛られた』など、裁判では一切主張していない事を含め、ウソや捏造や根拠のない思い込みを世界中で繰り返し発信して、私の名誉を著しく毀損し続けている」として、虚偽告訴名誉棄損で伊藤を刑事告訴した。2019年7月に警察に告訴状が正式に受理されて伊藤に対する捜査が実施され、2020年09月28日に伊藤は同容疑で書類送検された[24][25][26]

小林よしのりとの係争

2019年1月24日、漫画家の小林よしのりらを相手に民事訴訟を提起した。山口は、小林が雑誌『SAPIO』2017年8月号に描いた漫画「ゴーマニズム宣言」で「事実と全く異なる虚偽情報を流布」し、山口を「根拠も示さず犯罪者と決めつけ」「繰り返し誹謗中傷した」ことが「名誉毀損であり、人権侵害である」としている[27]

著作

  • 『総理』幻冬舎、2016年6月9日、237頁。ISBN 978-4-344029606
  • 『暗闘』幻冬舎、2017年1月27日、203頁。ISBN 978-4344030633

出演番組

テレビ

TBSテレビ退社以降

インターネット動画配信

TBSテレビ時代

ラジオ

TBSテレビ時代

脚注・出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i “『暗闘』著者紹介”. 紀伊國屋書店. https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784344030633 2017年12月18日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g h i j “【ドキュメント永田町】北「核実験」月内にも強行か 突き付けた「3つの宣言」、トランプ氏と習氏が交わした“密約” (3/3ページ)”. ZAKZAK (夕刊フジ). (2017年4月19日). http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170419/frn1704191100004-n3.htm 2018年3月25日閲覧。 
  3. ^ FACEBOOKプロフィール欄
  4. ^ “【TBS支局長“左遷”のナゼ 『文春』で「韓国軍慰安所」スクープ”. ZAKZAK (夕刊フジ). (2015年4月26日). http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150426/dms1504261140005-n1.htm 2018年2月8日閲覧。 
  5. ^ 山口敬之, 【TBSを辞めました】, Facebook, 2016年6月9日最終確認。
  6. ^ Past Visiting Fellows and Scholars | East-West Center | www.eastwestcenter.org”. www.eastwestcenter.org. 2019年12月20日閲覧。
  7. ^ 政党以外の政治団体(五十音順) (PDF)”. 東京都選挙管理委員会. 2017年12月18日閲覧。
  8. ^ a b “スパコン助成不正受給会社の顧問に元TBS山口敬之氏の名”. 週刊ポスト. (2017年12月11日). http://www.news-postseven.com/archives/20171211_636109.html 2017年12月18日閲覧。 
  9. ^ 「伊藤詩織さんvs.山口敬之記者訴訟」で明るみに出た「菅官房長官」の経済支援額” (日本語). デイリー新潮. 週刊新潮 2019年7月18日号. 2019年12月20日閲覧。
  10. ^ 「韓国軍が慰安所設置」 ベトナム戦争時 米公文書に記述 産経新聞 2015年3月29日
  11. ^ 韓国軍が数千人ベトナム女性を強姦し、慰安婦にしていた…米国メディア「日本より先に謝罪すべきだ」 産経新聞 2017年4月30日
  12. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【メガプレミアム】韓国軍が数千人ベトナム女性を強姦し、慰安婦にしていた…米国メディア「日本より先に謝罪すべきだ」” (日本語). 産経WEST. 2020年3月16日閲覧。
  13. ^ 「やっぱり捏造 文春が反論の「山口敬之」“韓国軍に慰安婦”記事」『週刊新潮』2017年11月9日神帰月増大号、新潮社、2017年
  14. ^ a b 握り潰された安倍総理ベッタリ記者「山口敬之」の準強姦逮捕状『週刊新潮』2017年5月18日菖蒲月増大号
  15. ^ 「元TBS記者が乱暴」 被害届提出の「詩織」さんの申し立てに検審「不起訴相当」と議決産経ニュース 2017.9.22
  16. ^ 「レイプ被害の救済システム整備を」 伊藤詩織さん会見 朝日新聞 2017年10月24日
  17. ^ 『【独占手記】山口敬之 私を訴えた伊藤詩織さんへ』月刊Hanada(2017年12月号、飛鳥新社、ASIN B076WWXCGW)
  18. ^ “山口敬之氏が月刊誌で反論へ、「独占手記 私を訴えた伊藤詩織さんへ」”. スポーツ報知. (2017年10月25日). http://www.hochi.co.jp/topics/20171025-OHT1T50181.html 2018年2月5日閲覧。 
  19. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年10月7日). “性暴力被害訴訟の判決は12月18日 伊藤、山口両氏が意見陳述” (日本語). 産経ニュース. 2019年10月17日閲覧。
  20. ^ a b Seya, Kensuke. “伊藤詩織さんと元TBS記者が法廷で意見陳述。民事裁判が結審し、判決へ。” (日本語). BuzzFeed. 2019年10月15日閲覧。
  21. ^ 元TBS記者に賠償命令 伊藤詩織さん勝訴、性暴力認定―東京地裁 時事ドットコムニュース (2019年12月18日)同日閲覧。
  22. ^ 敗訴の山口敬之さん「納得いかない。すぐに控訴します」 伊藤詩織さんとの訴訟” (日本語). 弁護士ドットコム. 2019年12月19日閲覧。
  23. ^ 元TBS記者の山口氏が控訴 伊藤詩織氏の一審勝訴受け 朝日新聞2020年01月06日
  24. ^ 山口敬之氏が伊藤詩織さんは「容疑者」と発言、双方の争い続く ”. livedoor ニュース. 東京スポーツ (2019年12月19日). 2019年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
  25. ^ 伊藤詩織さん、書類送検…元TBS記者が虚偽告訴などで刑事告訴” (日本語). 弁護士ドットコム. 2020年10月28日閲覧。
  26. ^ 伊藤詩織氏「書類送検」をどう評価すべきか 弁護士に聞くその実際” (日本語). nifty.com. 2020年10月27日閲覧。
  27. ^ 『月刊Hanada 2019年4月号』飛鳥新社、2019年2月29日、32-39頁。

関連項目

中村格 - 山口の逮捕直前に逮捕状執行の停止を要請したことを認めている。

外部リンク