東京都第8区

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日本の旗東京都第8区
衆議院小選挙区 東京都23区.svg衆議院小選挙区 凡例(都).svg
行政区域 杉並区7区に属しない区域)
(2017年7月16日現在)
比例区 東京ブロック
設置年 1994年2017年区割変更)
選出議員 吉田晴美
有権者数 47万9076人
2.071 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2021年10月18日)
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東京都第8区(とうきょうとだい8く)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。

区域[編集]

現在の区域[編集]

2017年平成29年公職選挙法改正以降の区域は以下のようである[1][2]。2017年の区割り変更により、杉並区の一部が本区から7区に移行した。

2017年以前の区域[編集]

1994年平成6年公職選挙法改正から2017年の小選挙区改定までの区域は以下のようである[3]

  • 杉並区

歴史[編集]

かつては自由民主党地盤が強固な保守王国の1つであった。石原慎太郎元東京都知事の長男で、党幹事長党政調会長国交相経済再生担当相など党役員や重要閣僚を歴任した石原伸晃が強固な地盤を築き、小選挙区制導入後、対立候補に1度も比例復活を許さない安定した選挙戦を続けていた。

2003年2005年の選挙では、石原が次点に5万票以上の差をつけ圧勝した。

2009年第45回衆議院議員総選挙では自民党が歴史的な大惨敗を喫した中、民主社民の選挙協力のため、小宮山洋子地盤である6区から国替えしてきた社民党の保坂展人を石原が3万票以上の差で下し当選した。

2012年第46回衆議院議員総選挙では、俳優の山本太郎が公示日直前に突如無所属での出馬を表明し注目を集めたが、石原が6万票以上の差をつけ圧勝し8選。

2014年第47回衆議院議員総選挙では、石原が次点の円より子に4万票以上の差をつけ圧勝し9選。

2017年第48回衆議院議員総選挙では前回出馬した円は無所属で出馬し、さらに立憲希望共産等候補者が乱立したこともあり、石原が難なく10選を果たした。

2021年第49回衆議院議員総選挙では、前回出馬した立憲の吉田晴美が引き続き活動していたが、れいわ新選組代表の山本太郎が10月8日に突如出馬を表明したため、事態が混乱した。結局11日に山本が出馬撤回を発表し、それに続いて共産も候補者を取り下げ、吉田が野党統一候補として出馬した[4][5]。その結果、吉田が3万票以上の差をつけ圧勝する形で初当選を果たし、石原は比例復活もできず落選した。なお、同選挙区には石原と吉田のほかに元自民党員で日本維新の会公認候補の笠谷圭司(元三田市議会議員)も立候補しており、石原陣営は投票前に「自民党への票を食い荒らし、勝敗を左右しかねない」と警戒していた[6]。実際、石原が吉田に差をつけられた票数は、同じく笠谷が獲得した票数よりも小さかった[7]。石原は内閣官房参与に就任したが、雇用調整助成金の不適切な支給が発覚してほどなくして辞任となった。

選出議員[編集]

選挙名 当選者 党派
第41回衆議院議員総選挙 1996年 石原伸晃 自由民主党
第42回衆議院議員総選挙 2000年
第43回衆議院議員総選挙 2003年
第44回衆議院議員総選挙 2005年
第45回衆議院議員総選挙 2009年
第46回衆議院議員総選挙 2012年
第47回衆議院議員総選挙 2014年
第48回衆議院議員総選挙 2017年
第49回衆議院議員総選挙 2021年 吉田晴美 立憲民主党

選挙結果[編集]

第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 東京都第8区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:47万6188人 最終投票率:61.03%(前回比:増加5.61%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
吉田晴美49立憲民主党137,341票
48.45%
――れいわ新選組社会民主党東京都連合推薦
石原伸晃64自由民主党105,381票
37.17%
76.73%
笠谷圭司41日本維新の会40,763票
14.38%
29.68%
  • 木内は日本維新の会公認で2区から立候補したが落選。
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 東京都第8区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:47万738人 最終投票率:55.42%(前回比:増加0.81%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃60自由民主党99,863票
39.22%
――公明党推薦
吉田晴美45立憲民主党76,283票
29.96%
76.39%
木内孝胤51希望の党41,175票
16.17%
41.23%
長内史子29日本共産党22,399票
8.80%
22.43%
円より子70無所属11,997票
4.71%
12.01%×
斎藤郁真29都政を革新する会2,931票
1.15%
2.94%
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 東京都第8区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:46万4884人 最終投票率:54.61%(前回比:減少9.32%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃57自由民主党116,193票
47.56%
――公明党推薦
円より子67民主党73,348票
30.02%
63.13%生活の党推薦
沢田真吾29日本共産党37,788票
15.47%
32.52%
鈴木達夫74無所属16,981票
6.95%
14.61%×
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 東京都第8区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:45万9547人 最終投票率:63.93%(前回比:減少1.57%) (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃55自由民主党132,521票
46.93%
――公明党推薦
山本太郎38無所属71,028票
25.15%
53.60%日本未来の党、社会民主党推薦×
円より子65民主党54,881票
19.43%
41.41%
上保匡勇28日本共産党23,961票
8.49%
18.08%
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 東京都第8区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:46万985人 最終投票率:65.50%(前回比:増加0.89%) (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃52自由民主党147,514票
49.95%
――公明党推薦
保坂展人53社会民主党116,723票
39.52%
79.13%民主党、国民新党推薦
沢田俊史58日本共産党24,965票
8.45%
16.92%
植田誠一44幸福実現党6,132票
2.08%
4.16%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 東京都第8区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日 最終投票率:64.61% (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃48自由民主党161,966票
57.26%
――
鈴木盛夫39民主党94,074票
33.26%
58.08%
沢田俊史54日本共産党26,819票
9.48%
16.56%
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 東京都第8区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日 (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃46自由民主党136,429票
54.98%
――
鈴木盛夫37民主党78,007票
31.43%
57.18%
沢田俊史52日本共産党17,572票
7.08%
12.88%
杉山章子26社会民主党16,156票
6.51%
11.84%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 東京都第8区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(増加2.84%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃43自由民主党105,779票
43.66%
――
片山光代60民主党77,132票
31.84%
72.92%
山崎和子55日本共産党36,546票
15.09%
34.55%
長谷川英憲62無所属22,799票
9.41%
21.55%都政を革新する会×
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 東京都第8区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(減少8.11%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石原伸晃39自由民主党74,856票
32.67%
――
山田宏38新進党67,670票
29.53%
90.40%
八田和佳36日本共産党40,677票
17.75%
54.34%
村田誠醇49民主党37,598票
16.41%
50.23%
辻毅53無所属8,324票
3.63%
11.12%×
  • 山田は後に杉並区長となる(ただし、第22回参議院議員通常選挙に自身が立ち上げた日本創新党から出馬することになったため、3期目の任期満了を待たずに杉並区長を辞職。そのため、山田の後任を決める杉並区長選が第22回参議院選と同じ日に実施されることとなった)。第46回、47回は東京19区で活動。

脚注[編集]

  1. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第193回国会 制定法律の一覧 >衆議院議員選挙区画定審議会設置法及び公職選挙法の一部を改正する法律の一部を改正する法律 法律第五十八号(平二九・六・一六)”. 衆議院 (平成29-06-16). 2021年10月1日閲覧。住居表示などにより変更あり。
  2. ^ 東京都”. 総務省. 2021年10月1日閲覧。
  3. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (平成6年11月25日). 2021年10月1日閲覧。地名は1994年(平成6年)当時のものである。
  4. ^ “山本太郎氏、衆院選東京8区からの出馬を取りやめ 「思った以上に混乱大きく」 「立民から出馬の打診あった」と経緯語る”. 東京新聞. (2021年10月11日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/136217 2021年12月11日閲覧。 
  5. ^ “東京8区、共産が候補取り下げへ 立民・吉田氏が野党統一候補に”. 産経新聞. (2021年10月13日). https://www.sankei.com/article/20211013-BYVS4FZRO5IKVLC333QDJAV35M/ 2021年12月11日閲覧。 
  6. ^ 竹之内秀介 (2021年10月25日). “選挙区を歩く 東京8区 「石原王国」に地殻変動”. 産経新聞. https://www.sankei.com/article/20211025-2S3VJQVLIJNKBKKK7XLIXRFMHM/ 2021年11月10日閲覧。 
  7. ^ 2021衆院選 開票速報 東京8区”. 朝日新聞. 2021年11月10日閲覧。

関連項目[編集]