吉田晴美
吉田 晴美 よしだ はるみ | |
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2024年10月19日、阿佐ヶ谷駅前にて | |
生年月日 | 1972年1月1日(52歳) |
出生地 | 日本 山形県西村山郡河北町 |
出身校 |
立教大学文学部文学科日本文学専修 バーミンガム大学経営大学院 |
前職 |
客室乗務員 証券会社社員 法務大臣政務秘書官 |
所属政党 |
(民主党→) (民進党→) (旧立憲民主党→) 立憲民主党 |
称号 | 経営学修士 |
公式サイト | 吉田はるみ公式ホームページ |
選挙区 | 東京8区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2021年10月31日 - 現職 |
その他の職歴 | |
立憲民主党ネクストジェンダー・共生・孤独孤立担当大臣 野田佳彦「次の内閣」 (2024年9月30日 - 現職) |
吉田 晴美(よしだ はるみ、1972年〈昭和47年〉1月1日 - )は、日本の政治家。立憲民主党所属の衆議院議員(2期)。
経歴
[編集]山形県西村山郡河北町にて出生。生家は八百屋。身長170cm。山形県立山形北高等学校卒業[1]。1995年3月、立教大学文学部文学科日本文学専修卒業[2]。シンガポール航空に客室乗務員として勤務。結婚し、出産。アメリカ系ベンチャーキャピタルの金融企業に転職[3]。
2002年9月、イギリスのバーミンガム大学経営大学院に留学。2003年12月、経営学修士(MBA)を取得。KPMGヘルスケアジャパンに経営コンサルタントとして勤務。
2011年4月の千葉県議会議員選挙・市川市選挙区(定数6)に民主党は現職の鈴木真志のほか、吉田、新人の井桁幹人の計3人を擁立したが、いずれも落選した[4]。
2012年1月、参議院議員の小川敏夫が法務大臣に就任すると、小川の大臣秘書官となった[5]。民主党の国会議員候補者公募に応募し、合格。
2013年5月8日、民主党岩手県連は、同年7月の第23回参議院議員通常選挙・岩手県選挙区(改選数1)の公認候補として、吉田を擁立すると発表[5]。参院選では得票数4位で落選。
2016年、民進党は次期衆院選の東京8区総支部長に吉田を決定[6]。
2017年9月25日、希望の党を結成[7]。9月27日の報道で、民進党の前原誠司代表が小池百合子と極秘に会談し、同党が希望の党に合流することで合意をしていたことが明らかとなる[8]。10月2日、同じ都内の民進党支部長である松尾明弘、鈴木庸介らと記者会見を行い、希望の党に公認申請せず、枝野幸男が立ち上げる(旧)立憲民主党から立候補する意向を表明[9]。10月3日、希望の党は東京9区を地盤とする木内孝胤を東京8区に国替えし、公認候補とすると発表[10]。10月22日、第48回衆議院議員総選挙が行われ、東京8区は自由民主党の石原伸晃が当選。野党票は立憲民主党公認の吉田、希望の党の木内、日本共産党の長内史子、無所属の元参議院議員の円より子などの間で分散し[11]、比例復活もできず落選した。
落選後、政治活動を続ける傍ら早稲田大学エクステンションセンター・法政大学兼任講師、目白大学外国語学部准教授、青山学院大学経済学部非常勤講師、神田外語大学特任教授などを歴任。
2021年衆議院議員選挙
[編集]2020年9月12日、日本維新の会は次期衆院選に向け、東京8区の候補者として元三田市議会議員の笠谷圭司を擁立すると発表[12]。同年9月15日、旧立憲民主党と旧国民民主党は合併し新「立憲民主党」が成立。同年9月28日、日本共産党東京都委員会は東京8区の候補者として元杉並区議会議員の上保匡勇を擁立すると発表[13]。上保は2019年の区議選で19票差で次点で落選していた[14]。
2021年10月4日、岸田文雄首相は第49回衆議院議員総選挙を19日に公示、31日に投開票の日程で行うと発表[15]。
同年10月8日午前2時、東京新聞電子版が、れいわ新選組代表の山本太郎が東京8区から出馬する意向を固めたと報道。あわせて「同選挙区では、各党で調整し、山本氏が野党統一候補になる見通し」と報じたため事態が混乱[16]。同日午前、立憲民主党の枝野幸男代表は記者会見し「できれば我が党の候補者が、長年地域に根ざして頑張って戦ってきて、おそらく小選挙区で互角の戦いができると思っているところを避けていただければありがたい」と山本に再考を求めた[17]。同日夜、山本は新宿駅前で東京8区からの出馬を宣言。この時点で立憲民主党と日本共産党の間では、吉田に一本化する方向で調整がすでに進んでいたが、山本は「調整しないとこんなことはできない」と自らへの一本化の調整が進んでいることを強調した[17]。翌10月9日、枝野は「率直に言って困惑している」と発言し、両者の言い分に食い違いが生じた[18]。地元の市民団体などからの猛反発を受け、11日夜、山本は東京8区からの出馬取りやめを発表した。なお山本は街頭演説の中で、2019年11月に立憲民主党から「東京8区でどうでしょう」と出馬を打診されたことを明かしている[19]。14日、共産党は上保匡勇の立候補を取り下げると発表した[20]。吉田が野党統一候補に決まり、れいわ新選組と社民党都連合は吉田に推薦を出した[21]。16日、山本は比例東京ブロックから立候補すると表明した[22]。
同年10月31日、投開票。上記の騒動を受けて全国的な注目候補となった吉田は自民党の石原伸晃、日本維新の会の笠谷圭司を破り、初当選を果たした。石原と笠谷は比例復活もできず落選した[23][24][25]。枝野幸男代表の辞任に伴う代表選挙(11月30日実施)では西村智奈美の推薦人に名を連ねた[26]。
2024年立憲民主党代表選挙
[編集]選挙公示日である2024年9月7日、江田憲司の推薦人を譲渡して貰う形で、2024年立憲民主党代表選挙に立候補した。[27]。吉田は1回目の投票で、国会議員票は推薦人を上回る28票、党員・党友票は26ポイントを獲得したが最下位となった[28]。同月30日、立憲民主党次の内閣ネクストジェンダー・共生・孤独孤立担当大臣に就任[29]。
同年10月15日、第50回衆議院議員総選挙が公示され、吉田、自民党公認の元経産官僚の門寛子、日本維新の会公認の元坂井市議会議員の南北ちとせ、参政党公認の大森紀明の4人が立候補した[30]。自民党は裏金問題や統一教会問題、10月23日に発覚した非公認候補への2000万円支給問題などで逆風が吹き荒れた[31][32][33][34]。10月27日、総選挙執行。投票締め切りの20時直後にNHKは吉田の当選確実を報じ[35]、吉田は2期目の当選を果たした。重複立候補した門、南北はいずれも比例復活はできず落選した[36][37]。
政策・主張
[編集]憲法
[編集]外交・安全保障
[編集]- 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[39]。
ジェンダー
[編集]その他
[編集]- 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[42]。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[43]。9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議の代表質問で再調査の実施を否定した[44]。国の対応をどう考えるかとの同年の毎日新聞社のアンケートに対し「さらに調査や説明をすべき」と回答[41]。
- 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2017年の朝日新聞社のアンケートで「反対」と回答[38]。
- 新型コロナウイルス対策としての消費税率の一時的な引き下げについて、2021年のNHKのアンケートで「必要」と回答[40]。
人物
[編集]選挙
[編集]当落 | 選挙 | 執行日 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
落 | 第23回参議院議員通常選挙 | 2013年 7月21日 | 岩手県選挙区 | 民主党 | 6万2047票 | 10.12% | 1 | 4/6 | / |
落 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 東京都第8区 | 立憲民主党 | 7万6283票 | 29.96% | 1 | 2/6 | 7/4 |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 東京都第8区 | 立憲民主党 | 13万7341票 | 48.45% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 東京都第8区 | 立憲民主党 | 11万6426票 | 51.10% | 1 | 1/4 | / |
脚注
[編集]- ^ 吉田晴美 Facebook
- ^ “吉田 晴美 (Harumi Yoshida)”. researchmap. 2021年11月2日閲覧。
- ^ “インタビュー 吉田 晴美 HARUMI YOSHIDA”. 第10回全国学生英語プレゼンテーションコンテスト. 2021年11月2日閲覧。
- ^ 千葉県議会議員選挙 - 2011年4月10日投票 市川市選挙区 | 候補者一覧 | 政治山
- ^ a b “参院選候補に吉田氏を擁立 民主岩手県連”. 産経新聞. (2013年5月9日) 2021年11月2日閲覧。
- ^ “鳥越候補、浜田候補が渋谷区で個人演説会”. 長妻 昭(ながつま昭)オフィシャルWEBサイト (2016年7月27日). 2021年11月2日閲覧。
- ^ “希望・小池氏「自分の言動で不快な思い」と陳謝”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE). 読売新聞社 (2017年10月23日). 2020年9月25日閲覧。
- ^ “民進「希望」参加容認を検討 前原、小池氏ら極秘会談”. 中日新聞 (2017年9月27日). 2017年10月8日閲覧。
- ^ “「立憲民主党に合流」東京で民進公認予定だった4氏 希望の党に公認申請せず”. 産経新聞. (2017年10月3日) 2021年11月9日閲覧。
- ^ “【衆院選】希望の党・第1次公認リスト(192人)(2/4ページ)”. 産経新聞. (2017年10月3日) 2022年2月2日閲覧。
- ^ “<衆院選 東京8区>自民の“牙城”で激しい選挙戦”. TOKYO MX. (2017年10月19日) 2022年2月15日閲覧。
- ^ “「日本維新の会」衆議院選挙区支部長選任者発表について” (PDF). 日本維新の会 (2020年9月12日). 2021年11月2日閲覧。
- ^ “小選挙区候補を追加発表/東京8区に上保まさたけ氏”. 日本共産党東京都委員会 (2020年9月29日). 2021年11月2日閲覧。
- ^ 杉並区議会議員選挙 - 2019年4月21日投票 | 候補者一覧 | 政治山
- ^ “岸田新首相 衆議院 解散・総選挙 19日公示 31日投開票の意向”. NHK. (2021年10月4日) 2021年11月2日閲覧。
- ^ 沢田千秋 (2021年10月8日). “山本太郎氏 衆院選、東京8区で出馬へ 石原伸晃元自民幹事長と対決 野党共闘の象徴目指す”. 東京新聞 2021年11月4日閲覧。
- ^ a b 北見英城、神沢和敬 (2021年10月8日). “山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑”. 朝日新聞 2021年11月4日閲覧。
- ^ “山本氏の東京8区出馬「困惑」 立民代表”. 時事ドットコムニュース. (2021年10月9日) 2021年11月4日閲覧。
- ^ “山本太郎氏、衆院選東京8区からの出馬を取りやめ 「思った以上に混乱大きく」 「立民から出馬の打診あった」と経緯語る”. 東京新聞. (2021年10月11日) 2021年11月4日閲覧。
- ^ “東京8区、共産が候補取り下げへ 立民・吉田氏が野党統一候補に”. 産経新聞. (2021年10月13日) 2021年11月2日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2021 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
- ^ 北見英城 (2021年10月16日). “れいわ・山本太郎代表、比例単独で立候補へ 名簿順位は1位”. 朝日新聞 2021年11月2日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2021 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】東京ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ 砂上麻子 (2021年10月31日). “立民新人の吉田晴美さん、野党共闘で「自民の本丸」東京8区で勝利 れいわ・山本代表も後押し”. 東京新聞 2021年11月2日閲覧。
- ^ “立憲代表選、4陣営の推薦人は計90人 国会議員の7割固まる”. 朝日新聞. (2021年11月19日) 2021年11月19日閲覧。
- ^ “吉田晴美氏が立憲民主党代表選に出馬へ…江田憲司氏は立候補断念し吉田氏支援”. 読売新聞オンライン (2024年9月7日). 2024年9月7日閲覧。
- ^ “吉田晴美氏、国会議員票は「大健闘」の28票 女性・当選1回で立民代表選 初挑戦の舞台裏と複雑な党内事情:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “立民「次の内閣」に女性8人”. 時事通信. (2024年9月30日) 2024年10月14日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2024 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “<衆院選・詳報>全議席確定 大敗の自民191議席、立民は148議席 国民、れいわは大幅議席増”. 東京新聞 (2024年10月28日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “旧統一教会と接点、落選 盛山氏「申し訳ない」、牧原氏「私のせい」”. 朝日新聞 (2024年10月28日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ 矢野昌弘 (2024年10月23日). “裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金”. しんぶん赤旗. 2024年10月24日閲覧。
- ^ “裏金非公認側に2千万円 自民党本部から支部へ 公認候補と同額”. 朝日新聞 (2024年10月23日). 2024年10月24日閲覧。
- ^ “衆議院選挙 東京8区 吉田晴美氏 (立民・前)当選確実”. NHK (2024年10月27日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “自由民主党 東京ブロック 比例代表候補者”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “比例代表 東京 比例名簿・候補者 選挙・開票結果”. 衆院選2024. 読売新聞. 2024年10月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 朝日新聞社 吉田晴美(2017年衆院選).
- ^ a b c d e f g 朝日新聞社 吉田晴美(2021年衆院選).
- ^ a b c d NHK 東京8区(2021年衆院選).
- ^ a b c 毎日新聞社 吉田晴美(2021年衆院選).
- ^ “「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
- ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
- ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
- ^ “吉田はるみ|プロフィール”. 吉田はるみ公式HP. 2021年11月29日閲覧。
参考文献
[編集]- 政治資金収支報告書
- “【政治資金収支報告書】 吉田晴美後援会(令和3年分 定期公表)”. 東京都選挙管理委員会 (2022年11月17日). 2024年7月31日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】 吉田晴美後援会(令和4年分 定期公表)”. 東京都選挙管理委員会 (2023年11月15日). 2024年7月31日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】 立憲民主党東京都第8区総支部(令和3年分 定期公表)”. 東京都選挙管理委員会 (2022年11月17日). 2024年7月31日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】 立憲民主党東京都第8区総支部(令和4年分 定期公表)”. 東京都選挙管理委員会 (2023年11月15日). 2024年7月31日閲覧。
- 候補者アンケート
- “吉田晴美(2021年衆院選)”. 毎日新聞社. 2024年8月22日閲覧。
- “吉田晴美(2017年衆院選)”. 朝日・東大谷口研究室共同調査. 朝日新聞社. 2024年8月22日閲覧。
- “吉田晴美(2021年衆院選)”. 朝日・東大谷口研究室共同調査. 朝日新聞社. 2024年8月22日閲覧。
- “東京8区(2021年衆院選)”. NHK. 2024年8月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 吉田はるみ公式ホームページ
- 吉田はるみ (@YoshidaHarumi) - X(旧Twitter)
- 吉田 晴美 (harumi.yoshida.332) - Facebook
- 吉田はるみ (yoshidaharumi2016) - Facebook
- 【杉並区】吉田 はるみ Harumi Yoshida (@yoshida_harumi) - Instagram
- 吉田はるみの【はるチャン】 - YouTubeチャンネル