松尾明弘
松尾 明弘 まつお あきひろ | |
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生年月日 | 1975年1月25日(46歳) |
出生地 |
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出身校 |
東京大学法学部 成蹊大学大学院 一橋大学大学院 |
前職 | 弁護士 |
所属政党 |
(民進党→) (旧立憲民主党→) 立憲民主党 |
公式サイト | 松尾あきひろ 立憲民主党東京都第2区総支部長 |
選挙区 | 比例東京ブロック(東京2区) |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2020年11月5日 - 現職 |
松尾 明弘(まつお あきひろ、1975年(昭和50年)1月25日 - )は、日本の弁護士、政治家。立憲民主党所属の衆議院議員(1期)。
来歴[編集]
世田谷区出身。武蔵中学校・高等学校を経て東京大学法学部へ進学。大学卒業後に、NTT(日本電信電話)入社。1999年、ITベンチャー企業に転職。2003年、ITベンチャー企業の代表取締役就任。2006年成蹊大学法科大学院修了。同年、司法試験合格。2007年、松尾千代田法律事務所設立。2011年、一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了[1]。
2016年3月28日、元民主党衆議院議員の中山義活が自身の後継者として松尾を発表した[2]。中山の地盤である東京2区では、旧維新の党出身で元衆議院議員の大熊利昭も立候補の意向を示しており、同月に発足した民進党では「最終的に強い方に絞り込む」とした上で松尾、大熊の両方に公認内定を出した[3]。その後、地元区議の意見や情勢調査を踏まえ[4]、6月21日に大熊の公認を取り消し、松尾に一本化した[5]。
2017年10月の第48回衆議院議員総選挙では民進党が事実上希望の党に合流したが、松尾は希望の党に参加せず立憲民主党公認候補として東京2区から立候補した[6]。結果は、小選挙区で自由民主党の辻清人に敗れ、比例でも次点で落選した。
2020年9月、国民民主党との合流に伴い新たに結党した立憲民主党に参加し、東京2区の総支部長に就任。
2020年10月22日、自身の不祥事で旧立憲民主党を離党していた初鹿明博が、引責のため衆議院議員の辞職届を提出し[7]、同月26日の衆議院本会議で辞職が許可された[8]。これを受けて11月4日に選挙管理委員会が比例東京ブロックでの松尾の繰り上げ当選を決定、同月5日の官報で告示された[9][10]。
政策・主張[編集]
1.経済 ~グローバル経済における、日本経済の存在感を取り戻します。 ・GDPの6割を占める個人消費を増大させ、日本経済を活性化します。 ・全ての働く人について実質賃金・可処分所得を底上げします。 ・先端技術・成長産業への投資を図るとともにセーフティネットを充実させ、イノベーションに挑戦できる社会を作ります。 ・再生エネルギーの普及によるエネルギー自給率向上、災害に備えてエネルギーの地産・地消を進め、循環型社会を推進します。 ・企業の情報公開、株主保護を図り、市場を活性化させます。
2.税制 ~課税は公平・簡素であるべきとの観点から、税制を見直します。 ・個人消費を推進する給付付き所得減税に取り組みます。 ・タックスヘイブンに対する課税について国際的な取り組みを進めます。 ・所得税、法人税の累進課税を見直します。 ・金融取引・金融資産に対する課税を見直します。
3. 年金・社会保障 ~誰もが将来に不安を持たない社会を目指し、年金・社会保障制度改革に取り組みます。 ・厚生年金の充実を進め、年金の支給水準維持を図ります。 ・厚生年金保険料の企業負担割合を見直すとともに、中小企業に対する支援を充実させます。 ・障碍者、独居高齢者、その他困難な立場にある人の支援を充実させます。 ・医療費の西高東低を是正し、医療コストの削減を図ります。
4. 働き方 ~頑張ったら報われる働き方を実現します。 ・働く人の4割を占める非正規雇用者の雇用条件を改善します。 ・労働市場全体の賃金底上げを図り、正社員の実質賃金を向上させます。 ・同一価値労働同一賃金を実現します。 ・大学・学校・教育機関で働く教師、研究者の労働条件を改善します。
5. 子育て支援・教育 ~全ての人に行き渡る、社会全体での子育て、教育を目指します。 ・教育にかける公的資金の水準を引き上げます。 ・高等教育の給付型奨学金を充実させ、高等教育無償化を推進し、経済的理由で進学をあきらめる学生をなくします ・社会に出てから再度大学・大学院で学び直す「リカレント教育」を充実させます ・ひとり親家庭の貧困を解消し、子供の虐待、いじめをなくします。 ・全ての望む子供が就学前保育・教育を受けられるよう、待機児童ゼロの早期実現を目指します。
6.情報開示 ~知る権利を保障し、社会の公正性を取り戻します。 ・情報公開を充実させ、情報開示請求の利便性を向上させます。 ・公文書の保管・管理を徹底します。 ・司法手続きにおける情報開示手続きを充実させます。
7. 外交・安全保障 ~外交の力で世界平和を目指します。 ・「専守防衛に徹し、近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に」との基本理念に基づき、安全保障政策の議論を進めます。 ・21世紀にふさわしい日米同盟のあり方を見直します。
8. 憲法 ~憲法を尊重し、21世紀の日本にふさわしい憲法について広く議論を進めます。 ・「憲法によって権力の濫用を防止する」という立憲主義の理念を守ります。 ・従前の司法手続きで解決できない憲法上の問題(自衛権、解散権、1票の格差等)について、国民とともに積極的に議論します。
9. 多様性 ~多様性を力にできる社会を作ります。 ・多様な価値観と少数者の人権を尊重し、創造性を活かす社会をつくり、イノベーション・改革につなげていきます。 ・インターネット上の誹謗中傷の書き込みを無くし、多様な表現の自由を守るために、プロバイダ責任制限法の改正を行います。 ・選択的夫婦別姓の実現を進めます。
・受動喫煙防止を目的に飲食店などの建物内を原則禁煙とする健康増進法改正に反対[11]。
脚注[編集]
- ^ プロフィール:松尾あきひろ(松尾明弘)
- ^ “中山氏後継に松尾氏 衆院東京2区”. 毎日新聞. (2016年3月29日) 2020年10月27日閲覧。
- ^ “民進党、衆院2区で2人を公認内定 「最終的に強い方に」 東京”. 産経新聞. (2016年4月6日) 2020年10月27日閲覧。
- ^ “次期衆院選東京2区で民進、松尾氏を公認候補に”. 産経新聞. (2016年5月26日) 2020年10月27日閲覧。
- ^ “民進、大熊氏の公認取り消し 衆院選”. 朝日新聞. (2016年6月22日). オリジナルの2016年6月22日時点におけるアーカイブ。
- ^ “鈴木庸介氏ら「6人衆」全員が立憲民主党から出馬”. 日刊スポーツ. (2017年10月4日) 2020年10月27日閲覧。
- ^ "初鹿衆院議員が辞職願提出 強制わいせつ問題で". 時事ドットコム. 時事通信社. 22 October 2020. 2020年10月27日閲覧。
- ^ "初鹿衆院議員の辞職許可 立民の松尾氏が繰り上げ当選へ". 東京新聞. 中日新聞社. 26 October 2020. 2020年10月27日閲覧。
- ^ 『官報』第367号3頁 令和2年11月5日号「平成二十九年十月二十二日執行の衆議院比例代表選出議員選挙東京都選挙区における名簿届出政党等に係る欠員による繰上補充による当選人の住所及び氏名に関する件(中央選挙管理会一一)」
- ^ "松尾明弘氏の繰り上げ当選決定 立民、衆院比例東京". 産経ニュース. 産経デジタル. 4 November 2020. 2020年11月5日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2017/10/22タバコ対策の公開アンケート”. 「子どもに無煙環境を」推進協議会 (2017年10月24日). 2020年11月22日閲覧。
外部リンク[編集]
- 松尾あきひろ(松尾明弘):立憲民主党 東京都第2区総支部長:弁護士:中央区・港区・文京区・台東区
- 松尾明弘 (@matsuo_akihiro) - Twitter