神奈川県第11区

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日本の旗神奈川県第11区
衆議院小選挙区 神奈川県.svg
行政区域 横須賀市三浦市
(2017年7月16日現在)
比例区 南関東ブロック
設置年 1994年
選出議員 小泉進次郎
有権者数 37万5943人
1.625 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2021年10月18日)
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神奈川県第11区(かながわけんだいじゅういっく)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。

区域[編集]

1994年平成6年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]

歴史[編集]

中選挙区制時代は、全域が神奈川県第2区に属した。中選挙区制の時代から小泉純也、その長男の小泉純一郎、純一郎の次男の小泉進次郎と小泉家が圧倒的な地盤を形成し保守王国となっており、無風選挙となる傾向がある。

三浦半島の大部分を占めるこの地域は、1908年(明治41年)から長らく、小泉又次郎地盤とした。又次郎が公職追放された1946年(昭和21年)からの数年間を経て、又次郎の女婿である小泉純也が地盤を受け継いだ。純也も当選を重ねたが、1969年(昭和44年)8月に急死した。同年12月に行われた衆議院総選挙には純也の長男・小泉純一郎が立候補するも落選。純一郎は1972年(昭和47年)に行われた衆議院総選挙で初当選して以後当選を重ね、小選挙区制となった1996年(平成8年)からも当選を続けた。2005年(平成17年)、内閣総理大臣であった純一郎の解散(郵政解散)によって行われた第44回衆議院議員総選挙では、最高得票で当選した。

2009年(平成21年)、純一郎が政界を引退。同年の第45回衆議院議員総選挙には、純一郎の次男・小泉進次郎が立候補して、当選した[3]。また、民主党横粂勝仁比例復活した(この選挙区で落選した候補者が復活当選したのはこの1回のみ)。それ以降も進次郎が当選を続けているが、2014年(平成26年)には16万8000余票の全国最多得票を得た(得票率も全国最高の83.28%)[4][5]

小選挙区比例代表並立制が導入された当初は重複立候補を辞退した議員も多数存在したが、近年は安倍晋三元総理や石破茂元自民党幹事長ですらも重複立候補を行っている中で、純一郎および進次郎は現職総裁および党の内規により重複立候補が出来ない73歳以上の候補者を除く自民党公認候補の中で[注釈 1]唯一[注釈 2]重複立候補を辞退し、公明党からの推薦も受けていない。その影響もあって、当選挙区が設立されて以来、公認した党以外の他党からの推薦を受けた候補が1人もいない。また、立候補した全員が重複立候補をしていないことも多々ある。

小選挙区選出議員[編集]

選挙名 当選者 党派
第41回衆議院議員総選挙 1996年(平成8年) 小泉純一郎 自由民主党
第42回衆議院議員総選挙 2000年(平成12年)
第43回衆議院議員総選挙 2003年(平成15年)
第44回衆議院議員総選挙 2005年(平成17年)
第45回衆議院議員総選挙 2009年(平成21年) 小泉進次郎
第46回衆議院議員総選挙 2012年(平成24年)
第47回衆議院議員総選挙 2014年(平成26年)
第48回衆議院議員総選挙 2017年(平成29年)
第49回衆議院議員総選挙 2021年(令和3年)

選挙結果[編集]

第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 神奈川県第11区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:37万4938人 最終投票率:52.21%(前回比:増加0.10%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉進次郎40自由民主党147,634票
79.17%
――
林伸明55日本共産党38,843票
20.83%
26.31%
  •  真白は本名である「宇都宮優子」名義に変更した上で、大阪12区から立憲民主党公認で立候補したが落選。
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 神奈川県第11区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:38万6677人 最終投票率:52.11%(前回比:減少2.39%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉進次郎36自由民主党154,761票
78.02%
――
瀬戸和弘65日本共産党21,874票
11.03%
14.13%
真白リョウ41希望の党18,583票
9.37%
12.01%
圷孝行67労働の解放をめざす労働者党3,133票
1.58%
2.02%
  • 真白は自由党公認で大阪12区から立候補を予定していたが希望の党への入党後、当選挙区に国替えとなった。
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 神奈川県第11区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:38万4363人 最終投票率:54.5%(前回比:減少6.69%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉進次郎33自由民主党168,953票
83.28%
――
瀬戸和弘62日本共産党33,930票
16.72%
20.08%
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 神奈川県第11区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:38万9013人 最終投票率:61.19% (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉進次郎31自由民主党184,360票
79.86%
――
林公太郎30民主党25,134票
10.89%
13.63%
斉田道夫64日本共産党17,740票
7.68%
9.62%
森本敏秀64無所属2,131票
0.92%
1.16%×
岩田吉喜54無所属1,489票
0.64%
0.81%×
  • 横粂は東京18区から無所属で立候補したが落選。
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 神奈川県第11区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日 (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉進次郎28自由民主党150,893票
57.09%
――
比当横粂勝仁27民主党96,631票
36.56%
64.04%
伊東正子68日本共産党12,601票
4.77%
8.35%
鶴川晃久35幸福実現党2,375票
0.90%
1.57%
岩田吉喜50無所属1,830票
0.69%
1.21%×
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 神奈川県第11区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日 (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉純一郎63自由民主党197,037票
73.16%
――
斎藤勁60民主党50,551票
18.77%
25.66%
瀬戸和弘53日本共産党11,377票
4.22%
5.77%
天木直人58無所属7,475票
2.78%
3.79%×
羽柴秀吉55無所属2,874票
1.07%
1.46%×
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 神奈川県第11区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日 (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉純一郎61自由民主党174,374票
74.42%
――
沢木優輔46民主党46,290票
19.76%
26.55%
瀬戸和弘51日本共産党13,632票
5.82%
7.82%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 神奈川県第11区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(増加2.84%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉純一郎58自由民主党157,335票
69.03%
――
沢木優輔42民主党42,707票
18.74%
27.14%
小泉安司63日本共産党27,890票
12.24%
17.73%
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 神奈川県第11区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(減少8.11%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
小泉純一郎54自由民主党118,955票
58.16%
――
宮地忠継53新進党53,523票
26.17%
44.99%
吉田光孝55日本共産党27,518票
13.45%
23.13%
秦誠一45自由連合4,552票
2.23%
3.83%

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 総裁が写った掲示済みの党のポスターの掲示が公選法が禁じる事前運動に当たり、自身の小選挙区のある都道府県以外の同一比例ブロックにある他の都道府県において、当該ポスターを撤去する必要があることが挙げられるため、総裁は重複立候補を行わない。
  2. ^ 三重5区で活動していた三ツ矢憲生第45回衆議院議員総選挙から第48回まで公明党からの推薦は受けていたものの重複立候補を辞退していたが、第49回には出馬せず政界引退。

出典[編集]

  1. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (平成6年11月25日). 2021年10月1日閲覧。住居表示などにより変更あり。
  2. ^ 神奈川県”. 総務省. 2021年10月1日閲覧。
  3. ^ なお、この選挙において小選挙区で初当選した自由民主党公認候補は、進次郎、橘慶一郎伊東良孝の3人だけである。
  4. ^ “衆院選当選者、数字で見ると… 女性増、共産と公明躍進”. 朝日新聞. (2014年12月26日). http://digital.asahi.com/articles/ASGDH4GF2GDHUTFK00Y.html 2014年12月20日閲覧。 
  5. ^ “全国「託され度」マップ”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo47/bunseki/ 2014年12月20日閲覧。 

関連項目[編集]