大江戸捜査網

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大江戸捜査網』(おおえどそうさもう)は、東京12チャンネル→テレビ東京などで放送されたテレビ時代劇番組シリーズ。全6シリーズ・713話。初期は『大江戸捜査網 アンタッチャブル』とサブタイトルが付けられていた。

1970年から1984年まで、土曜夜に日産グループの一社提供による「日産劇場」として放送[注釈 1]杉良太郎里見浩太朗松方弘樹と、後に時代劇の大看板となった俳優が主役を務めた。終了後は引き続き、並樹史朗主演で『新・大江戸捜査網』として放送されたが、日産のスポンサー降板による打ち切りで一旦幕を閉じた。1990年から1年半の間に、橋爪淳主演で年度下半期の半年間ずつ、金曜夜に計2シリーズ放送された。

2015年新春ワイド時代劇として、高橋克典(十文字小弥太役)、村上弘明(井坂十蔵役)らの出演で『大江戸捜査網2015〜隠密同心、悪を斬る!』が放送された。前作からは23年ぶり。

本記事では、『新・大江戸捜査網』も含め、1970年から1992年に放送されたTVシリーズ、それに関係した映画版について説明する。

概要[編集]

秘密捜査員「隠密同心」たちが、変装、潜入、囮など様々な手段を駆使しながら探索、事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。隠密同心とは松平定信が極秘に作った組織で、彼の命を受けた幕臣が隠密支配となって統括している。メンバーは、普段は町人として生活しており、江戸町内の地蔵の赤い鉢巻きの合図を元に集結して、指令を受ける。メンバーは皆、隠密支配から承った証の懐剣を所持しており、ここぞというときに、悪人に見せつける場合もある(第3シリーズ 第62話)。

テレビシリーズ本編で定信が直接隠密同心を統率したのは、平成版の第1シリーズだけである。それ以前、松平定信が登場した時は、日活製作編では堀雄二、三船プロ編では黒川弥太郎、ヴァンフィル編では永井秀明がそれぞれが定信役を、劇場版では三船敏郎が演じている。

隠密同心の活動拠点(アジト)は、日活制作編では「桜湯」の2階、第3シリーズでは浅草の小料理店「桔梗屋」の地下である。

劇中のナレーション[編集]

隠密同心 心得之條 我が命我がものと思わず 武門之儀 あくまで陰にて 己の器量伏し 御下命 如何にても果す可し 尚 死して屍拾う者無し 死して屍拾う者無し」が、日活から三船プロダクションに製作が移って以降、多く用いられた。なお、他に2バージョンの心得の条がある。第2話の「およそ悪はその実態を見極め、その根源を断つべきこと。虎穴に入らば、己の肉を斬らせ、しかる後、敵を倒すべし。この定め、忘れることなかれ」第5話の「行動は風のごとく速やかに、いかなる窮地に陥るも、みだりに狼狽することなく、一度決すれば、必ず敵を斬るべし。一度決すれば、必ず敵を斬るべし。一度決すれば、必ず敵を斬るべし」の2つで、第3シリーズの杉良太郎編のみ流れた、珍しいものである。

本当に死んだ隠密同心は第3シリーズの第27話(通算131話)に登場した、山口太兵衛と、くれないお蝶だけである。いずれも不憫に思った、伝法寺隼人以下の隠密同心たちが心得の条に背いて、その屍を拾い、弔っている。第3シリーズの最終回は、幻の御前が自害という形で死亡した。

成敗時[編集]

第3シリーズでは、悪の黒幕らの談合や宴席が最高潮に盛り上がる最中に隠密同心が乗り込み、罪状を読み上げる。追い詰められた悪人たちが「貴様ら一体何者だ!」(もしくはそれに類する台詞)と尋ね、それに各自が名前を名乗ってから、悪人たちとの立ち回りが始まる。この際、筆頭同心(杉、里見、松方)が「隠密同心 ○○」と名乗り、以下次々と「同じく、○○」と名乗りを上げる。また、隠密同心たちと一緒に隠密支配も成敗に加わっている時には、最後に「そして隠密支配 ○○」(中村竹弥は初期には「旗本寄合席 内藤勘解由」)と名乗っている。 また、主人公が名乗りを挙げる際に決め台詞を言うパターンも存在する。 杉良太郎編では「天知る」「地知る」「人ぞ知る」とお吉、井坂、小弥太の順番で言いながら現れることもある(夕霧は登場せず。出演者の人数によっては2人で言い分ける回も存在する)。

第3シリーズと、第4シリーズに当たる新大江戸捜査網での筆頭同心の決め台詞は下記の通り。

  1. 杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺たちが知ったが最後、悪の華は咲かさん」
  2. 里見浩太朗(伝法寺隼人):第3シリーズの終盤で「冥土の土産に聞かせてやろう」
  3. 松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗りへ)「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」「てめえたちに、明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期に用いられた)
  4. 並樹史朗(新十郎):相手を切り倒す際に、「役儀により、冥土への速飛脚、ご案内仕る!」

日活製作の第1、第2シリーズは心得の条のナレーションはなく、隠密同心が名乗らずに成敗する事や、第3シリーズよりも出演回数が多かった隠密支配の内藤勘解由だけが「旗本寄合席 内藤勘解由。松平定信様の命により、成敗をする」と言うと、隠密同心達に「それ!」と合図をしたり、そのまま成敗に入ることもある。 また、正体を名乗る場合でも、姿は町人(遊び人)や浪人姿のままで戦い、小波のみが忍者装束を着用しているということも多かった。 第2シリーズになると名乗りを上げるシーンが増え、名乗り方が第3シリーズの様に変わって「隠密同心 十文字小弥太」、「同じく、井坂十蔵」、「同じく、小波」と、第3シリーズに通じるシーンが増える。隠密同心では無い山猫お七も「同じく、仲間の山猫お七だよ」などと名乗ったことがある。 第3シリーズから、悪を斬り捨てる隠密同心の行進のシーンをバックに、「隠密同心 心得之条」がナレーションで入る様になる。第65話、第91話、第112話、第165話、第186話、第207話と、第408話以降では、成敗時の名乗りが終わって悪人たちとの立ち回りが始まってから心得之条が挿入されることが多くなり、心得之条をバックに行進する場面はあまり見られなくなっている。なお、第306(通算411)話から第330話までは、成敗時に隠密同心は白装束姿で現れた。

『新』では、成敗時に隠密支配 日向主水正から流し目のお紺によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。旧シリーズと異なり、相手が1人であるなど数が少ない場合もある。

音楽[編集]

玉木宏樹作曲によるオープニング・テーマ曲は、単純拍子と変拍子を巧みに使い分け、軽快かつ緊張感に満ちたもので、テレビ時代劇テーマ曲の代表作であり、チャンバラシーンでも用いられた。前奏は、使用時期によってメロディが全く異なる複数のバージョンがある。新と平成第1シリーズの初期のオープニングテーマ曲は、お馴染みのテーマ曲とは別バージョンである。なお、第1シリーズ(第26話まで)は、エンディングでもオープニングテーマ曲が使用されていた。

ステレオ録音のフルバージョンはCD『ちょんまげ天国 〜TV時代劇音楽集〜』(2002年ソニーミュージック、MHCL-161)などで聞く事が出来る。

玉木自身の編曲・演奏の『ヴァイオリンのための“大江戸捜査網”』がCD『玉木宏樹の大冗談音楽会!!』(1995年コロムビア、COCO-78584)に収録。 シエナ・ウインド・オーケストラ演奏の原曲にほぼ忠実なカヴァー版(編曲:福田洋介)がCD『THE刑事☆究極の刑事ドラマ・テーマ集』(2009年avex-CLASSICS、AVCL-25459)に収録。その吹奏楽譜はウィンズスコアから発売。

玉木宏樹は2010年にジェイムズ・スウェアリンジェン作曲の吹奏楽曲インヴィクタ序曲』(1981年発表)が大江戸捜査網のテーマ曲に似ていることをツイッターで指摘され、「これは完全にパクられましたね。短三度上の転調、そして変拍子、私は作曲家ですからパクリかどうかはすぐに判断出来ます。唯一の救いは、向こうはカッコ良くないと言うことですね。」とコメントしている[1]

2014年10月11日からテレビ朝日系列で放送中のバラエティ『世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団』のOPにも、本曲が使われている。

番組の歴史[編集]

1970年[編集]

10月3日:「時代劇版のアルカポネのアンタッチャブル」のコンセプトで、杉良太郎、瑳川哲朗、中村竹弥、梶芽衣子、岡田可愛でスタート。

1971年[編集]

9月25日:第1期シリーズ終了。

1972年[編集]

3月25日:第2期シリーズを、第1シリーズと同じメンバーで開始。但し次の第3シリーズから、三船プロダクションの製作に変わる為に岡田可愛は中盤で、梶芽衣子は日活の女優であった[注釈 2]為に、この第2シリーズをもって降板をする。

1973年[編集]

3月17日:第2シリーズ終了。 9月22日:製作会社を三船プロダクションに変更、女性メンバーを江崎英子、古城都に一新し第3シリーズスタート。 12月29日:第15話「大江戸残酷秘話」で杉良太郎が脚本を執筆。

1974年[編集]

2月-3月:第1シリーズのスタート時からの主演だった杉良太郎が通算130話・第3シリーズ第26話をもって与力に昇進という形で、そして4回しか出演しなかったレギュラー・古城都が相次いで降板。新主演に里見浩太朗と新メンバー安田道代を迎えた。 11月23日:山口いづみが新メンバーに加わり6人になるも、一堂に会する回がないまま、翌75年3月にくれないお蝶が殉職という形で降板。以後レギュラーにおける隠密同心の殉職者は出ず。

1976年[編集]

9月-10月:女性メンバーを、土田早苗、志穂美悦子に再度一新。アクション性が強化された。

1977年[編集]

7月16日:第1シリーズからの、シリーズ通算300回記念作に三船プロダクションの代表・三船敏郎がゲスト出演。 9月:志穂美悦子が『明日の刑事』(TBS)出演のため降板。後任に安西マリアが登板。

1978年[編集]

4月:安西マリア降板。三船プロダクション期待の新星だった、かたせ梨乃が参入。

1979年[編集]

9月:里見浩太朗が京都での仕事の多忙化のために、伝法寺隼人が栄転するという形で降板。3人目の主役に松方弘樹登場。 12月1日:シリーズ初の映画化となる『隠密同心・大江戸捜査網』が封切り。

1980年[編集]

3月-5月:高瀬春奈(火車おもんとして)が土田早苗の代理メンバーとして短期出演。

1981年[編集]

5月-6月:第1シリーズの第1話から数えて、500回記念シリーズ。中島ゆたか(矢車お菊.菊弥として)が土田早苗の代理メンバーとして短期出演。佐渡ロケーション敢行。 この時期「心得の状」の口上が立ち回りのシーンに流れるなど若干の作風の変化が起こり始める。

9月26日:土田早苗と、第1シリーズの第1話スタート時から隠密支配のメンバーだった中村竹弥が降板。 10月3日:新隠密支配に大山勝巳が登場。岡江久美子、南条弘二が加わり、メンバーも一新され心機一転のスタート。 また、同時期に制作局である東京12チャンネルがテレビ東京へ改称。 これ以降サスペンスドラマ色が強まる。

1982年[編集]

9月-10月:女性メンバーをかたせ梨乃、岡江久美子から、夏樹陽子、山田由紀子に再び一新。製作会社もそれまでの三船プロダクションからヴァンフィルに移る。

1983年[編集]

この年に入ると『積木くずし』や『蒲田行進曲』など当時のヒット作をストーリーに取り入れたエピソードや、「悪女シリーズ」「衝撃事件シリーズ」などの集中したテーマ、さらには小森和子や大川栄策など当時のテレビの人気者を出演させるなどエンターテイメント重視の路線になる。10月1日:当シリーズ最後の新メンバー清原美華加入。

1984年[編集]

3月いっぱいで10年半に及ぶ第3期が終了。続いて4月から出演者を一新した『新・大江戸捜査網』がスタート。しかし、視聴率的に苦戦を強いられたまま半年で終了。足かけ14年にわたる『大江戸捜査網』シリーズはひとまず終了した。

1990年[編集]

10月から橋爪淳主演で6年ぶりに再開し、途中『あばれ八州御用旅』(第2シリーズ)を挟み乍も1992年3月迄放送。

シリーズ一覧[編集]

昭和版[編集]

第1シリーズ[編集]

1970年10月3日 - 1971年9月25日放送(制作:日活 東京12チャンネル)。

第26話までは、エンディングで、オープニングテーマ曲が流れていた。第27話から、杉良太郎が歌う主題歌『江戸の夜明け』が流れるようになった。第1作では立ち回りで、オープニングテーマ曲が流れることはあまりなかった(第6話、第20話、第22話など)。

スタッフ
主題歌
  • 『江戸の夜明け』(第27話から)
    • 作詞:川内康範、作曲・編曲:曽根幸明、唄:杉良太郎、コロムビア男声合唱団

杉が後年コロムビアからCBSソニーに移籍してから録音したセルフカヴァー版は演奏、歌い方がかなり異なるが、ソニー・ミュージックのCDでは放送当時の音源のような扱いで収録されることがある[2]

登場人物
普段は、「相模無宿の珊次郎」として活動。髪型は、当初は町人月代だったが第6話でムシリになって以降、交互に使い分けるようになる。任務に対する非情さと江戸庶民を愛する人情を持ち合わせている。村育ちの島帰りだったが、勘解由に拾われて隠密同心となる。初期には着流しではなく、密偵で入り込んだままでの衣装や、黒の忍者服を着て成敗をし、また、名乗るのは一緒に来ていた時に内藤勘解由のみが名乗ることが多かった。後期の隠密装束は黒の着流しになる。
普段は、素浪人としての活動が多い。髪型は、当初は御家人ムシリだったが第23話で総髪になって以降、交互に使い分けるようになる。珊次郎とは対照的に情にもろく、対立したりすることがある。椿の花を武器に愛用している。初期は紋付のつぎはぎの着物に袴姿が多かったが、次第に黒の着物に袴が多くなる。しかし、浪人での操作であるから、第3シリーズまで続くが、綺麗な服装では無かった。
勘解由配下の密偵で勘解由と小弥太、十蔵との橋渡し的な役割も務める。身分は隠密同心であり、懐剣も所持している。隠密装束は特に決まっていないが黒の忍装束が多い。
  • 山猫お七:岡田可愛(第1話 - 第28話、第31話、第32話 - 第41話。第43話、第44話、第47話、第48話、第50話、第51話)
男装の女掏り師。年齢17歳。珊次郎たちが隠密同心であることを知らずにいたが、第4話で見破ってからは協力するようになる。珊次郎を「アニキ」と呼んで好意を抱いている。天涯孤独の身の上で、生き別れになった兄(演;夏八木勲)がいるらしい(第7話)。常に伸縮自在の釣竿を携帯している。
四千石をたまわる旗本。かつては幕府の要職に就いていたが、無類の道楽好きが祟り、無役となり、旧友でもある定信の頼みで、隠密支配という裏の職に就き、隠密同心に指令を送る。
  • おとら:悠木千帆(第4、18、20、23、26、27、31、36、38 - 44、46、49 - 51話を除く)
将棋の駒で占いをする占い師。何かとお七と行動を共にすることが多い。井坂に惚れている。
  • おかん:白木マリ(第1 - 17、21 - 27、34、37、38、40、42、46、47、49、51話)
音吉の元・師匠の女房。未亡人になり、居酒屋を営んでいる。どんな相手にも物怖じしない肝っ玉女将。
元・無宿人でおかんの家に居候している飴売り。珊次郎が盗賊一味の探索のため接近してきたので最初は煙たがっていたが、彼の男気に惚れ義兄弟の契りを交わし、探索などに協力する。珊次郎を「アニキ」と呼ぶ。しかし、下記の深江章喜の様に、これ(18話)以降は、やくざの手先やチンピラ等の悪役等のゲスト出演に変わった。
お七の友人。彼もまた珊次郎を「アニキ」と呼ぶ。何かとお七と行動を共にすることが多い。お調子者で減らず口を叩くことが多いが、友人のために命を捨てようとする一本気な面がある。
  • 島田又五郎:深江章喜(第1話 - 第3話、第5話、第6話、第8話 - 第11話、第14話 - 第17話)
北町奉行所同心。事件のたびに関わってくる珊次郎を怪しんでいる。責任感が強く、真面目な性格。此の話数以降深江は、忠義者や、悪役でのゲスト出演に代わって行く。
オープニング及びナレーション[編集]
第1話
第1話のみ、効果音のみでナレーションが入らず、各出演者に役名の表記もなく、物語の中でテロップとナレーションで紹介されるが、山猫お七は紹介されず、十文字小弥太・井坂十藏が隠密同心(話数によっては隠密廻り同心)とされ、小波は『内藤勘解由の個人的な人物か それは追って判明するだろう』と語られていた。
第2話 - 第40話
「隠密同心 それは時の老中 松平定信の命により、無役の旗本 内藤勘解由が悪の砦に向けて密かに放った、過酷非情の男たちだ。変装、囮、様々な手段を使い、彼らは身を挺(てい)して犯罪者及びその組織に挑戦する。相手を殺すのは自由だが、我が命を失っても省みる者はない。これは生と死のデッドラインを突っ走るアンタッチャブル。彼らに明日は無い」

第27話からオープニングに効果音が入り出し、梶芽衣子の紹介のシーンの映像が変わった。第40話まで、タイトルにアンタッチャブルの表示がついている。

第41話以降
「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、いつの頃からか、人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を背負った者たちである。凶悪な犯罪者を追及する一方、法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の民衆を、ある時は炎の様な熱情を込めて、又、ある時は影のように支える、この男たち。だが、彼らの生命を補償する物は、何も無い」

オープニングの映像は、27話以降と変わらない。なお、この回よりアンタッチャブルの文字が消える。

放送リスト[編集]

第2シリーズ[編集]

1972年4月3日 - 1973年3月17日放送(制作:日活 東京12チャンネル)。

スタッフ
  • 脚本:中野顕彰(10回)、山浦弘靖(9回)、山崎巖(8回)、小川英(4回)、胡桃哲(同)、武末勝(同)、吉岡昭三(同)、大和久守正(3回)、蘇武路夫(2回)、中西隆三(同) 他
  • 監督:斎藤光正(16本)、西山正輝(12本)、樋口弘美(9本)、小沢啓一(6本)、磯見忠彦(5本)、手銭弘喜(4本)
  • ナレーター:黒沢良
  • 協力:金剛プロダクション
主題歌
  • 『江戸の夜明け』
    • 作詞:川内康範、作曲・編曲:曽根幸明、唄:杉良太郎
登場人物
  • 隠密同心 十文字小弥太:杉良太郎
前作と同じく、「相模無宿の珊次郎」で活躍をしている。成敗時に名乗ることが格段に増えてくる。
  • 隠密同心 井坂十蔵:瑳川哲朗
前作と同じく素浪人姿で活躍をするが、第1シリーズのようにつぎはぎの袴姿は減り、黒の着物に袴が多くなった。珊次郎には‘山猫お七’が居るが、十蔵の‘おとら’は早耳金太と交代で居なくなった。
  • 隠密同心 小波:梶芽衣子
ポジションは前作と同じであるが、正式に隠密同心と表記されるようになった。また、任侠一家の娘だった過去や当初から隠密同心であった(松平家の家紋入りの懐剣を所持)ことも、このシリーズで正式に明かされる。
  • 隠密補佐 山猫お七:岡田可愛
このシリーズでは、内藤邸への出入りや、正式に捜査を担当したり、名乗りを上げるシーンにも出ているが、あくまで隠密同心ではなかった。花札を手裏剣として武器に使う。第26話(通算第78話)を最後に、姿を消す。尚岡田可愛は、第3シリーズで、娘瓦版売りのお花としてゲスト出演する。
  • 旗本寄合席 内藤勘解由:中村竹弥
前作と同じ旗本寄合席で、隠密支配をしている。第3シリーズ以降に比べ、出演話数も多かった。
  • おかん:白木マリ
前作と同じく、居酒屋の女将である。ただし、居候の音吉は登場しない。
珊次郎たちと旧知の瓦版売り。前作のおとら、仙吉に代わり登場。
  • おせん:太田とも子
  • 萩乃:花ノ本以知子
オープニング及びナレーション[編集]

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の犯罪を憎み、 過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、又、ある時は影のように支える男たち。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼らに、明日と言う日はない」

放送リスト[編集]

CS放送局の番組表などでは、このリストと違い第1シリーズからの通算話数となっている事が多い。

第3シリーズ[編集]

1973年9月22日 - 1984年3月31日放送。制作は三船プロダクションに移行するも、お家騒動の余波から、1982年10月より、ヴァンフィルに(ただし「制作協力」として、三船プロダクションのクレジットは終盤近くまで続けられた)。2007年1月に発売されたパチンコ「CR大江戸捜査網」のモチーフになっているのは、このシリーズである。 なお、2003年にキングレコードから発売された「大江戸捜査網オリジナルサウンドトラック」はジャケットに「アンタッチャブル」と記されているが、収録されているメインテーマは第3シリーズ里見浩太朗編のものである。

スタッフ
主題歌
挿入歌
  • 『愛しいバラのように』
    • 作詞:大津あきら、作曲:小田裕一郎、編曲・唄:ノーザン・ライツ
登場人物
隠密同心(レギュラー)
  • 十文字小弥太:杉良太郎
前シリーズ同様普段は遊び人の珊次郎として活動。第7話(通算112話)以降、能面をつけて悪人の前に現れることがある。野性味あふれる太刀さばきが特徴。隠密装束は黒や紺の着流しを着用する。第26話(通算130話)で、定信を失脚させようとした若年寄の堀田と北町与力の森川の野望を阻止し、吟味役与力に任命されて仲間の前から去った。
小弥太の後任として、第27話(通算131話)から登場。表向きは音次郎として、新内流しや遊び人風体で活動。仲間からは「音さん」と呼ばれる。一刀流が中心だが、実は二刀流の達人。元々は200石の旗本出身。第38話の時点から8年前までは、矢作二刀流道場で親友の小早川と共に竜虎の異名をとるほどで、しばしば二刀流で戦うことがある(第27、28、30~32、38、46、53、54、62、80、116、127、178、194、205、220、243、300話など)。その太刀さばきは華麗。遊び人では素手や鎖(第29、31、37、46、47、51、55話)または仕込み煙草入れ(第47話、第52話)、新内流しでは棹や撥に刃を内蔵した仕込み三味線で闘うこともある。隠密装束は青や紺、紫(第60・273話)の着流しを着用。リーダーシップに長け、使命感に強い。第305話で、爆破事件の黒幕が将軍家御家門である筆頭若年寄の菅沼将監だったため、切腹を覚悟で成敗するが、定信の計らいで菅沼は病死となり、上方に新設される隠密同心組織の隠密支配に任命され、旅立って行った。
  • 左文字右京(さもんじ うきょう):松方弘樹
隼人の後任として、第306話(通算410話)から登場。表向きは桔梗屋の板前・清次郎で、「清さん」の愛称で呼ばれる。元は御家人の次男坊で、御家人の仕組みに嫌気がさして刀を捨てたが、内藤勘解由にその腕を見込まれ、1年間、隠密同心としての修行を積んだ。直心影流の使い手で、野性味と華麗さを併せ持った太刀さばきを見せる。隠密装束は306話の初登場から白の着流しで二刀流での立ち回りも多い。第331話からは浅葱色(水色)の着流し。さらに終盤は紺の着流しで一本差になる。茶目っ気ある気さくな性格で江戸庶民との交友関係も幅広いが、許せぬ悪人に対しては荒っぽい言動をするほど直情的になる。第536話で幻の御前の死と旧知の町人たちを自らの暗殺計画に利用された怒りから、隠密同心の証の懐剣を返上。全ての黒幕である将軍家御家門・立花左馬介を成敗した後、いずこともなく去っていった。
  • 井坂十蔵:瑳川哲朗
前作同様、虚無僧や同心などの活動が多いが、第122話で寺子屋の先生をしてからはシリーズ後半の表向きとして定着するようになる。第27話から椿の花の代わりに、太刀の柄と鞘を組み合わせた即席の長巻を武器とし(第27、29、31 - 34、39、40、48 - 50、53話)、髪型も総髪の他に第1シリーズ初期の御家人ムシリや(第27話 - 第39話)、月代の武家髷に一時期変更されていた。仲間からは「旦那」と呼ばれる。剣の流派は神明一刀流。かつて父親は普請方に勤めていたが、上役の賄賂による不正に巻き込まれ切腹し、お家断絶で天涯孤独となり、神明一刀流道場主の脇坂玄藩に育てられた(第122話)。にわかながら医術の腕もあるようで、負傷した仲間や町人の手当てを行ったこともある。隠密装束は初期は薄いグレー、第27話~第305話は黒の着流し。第306話~330話は白の着流しに黒白の帯。第331話からは薄いグレーや濃いグレーの着流しを着用。吹雪と新太郎が参入した後は紋付の黒の着流しを着用。第536話で清次郎らと共に江戸から姿を消した。
  • 夕霧:古城都(第1話、第17話、第18話、第23話)
第1話(通算105話)から登場。芸者、武家女中、男装の剣士などの顔を持つ女隠密。演じた古城のスケジュールの影響か、わずか4回の出演回数にとどまり、特に説明のないまま姿を消した。隠密装束は赤紫の忍装束。
  • 不知火お吉(しらぬい おきち):江崎英子(第132話から江崎由梨に改名)(第32、34 - 36、42、49、60、71 - 75、157話を除く)
第1話(通算第105話)で隠密同心に加入。初代魚屋隠密。盗賊・不知火吉兵衛の娘。9歳の頃から掏りをしていたことがあった。幼い頃、内藤勘解由に拾われ、鞍馬山のぜんこう和尚に預け、修行させた。隠密装束は初期は半袖の黒地上着に、黒のショートパンツと網タイツ、髪型はポニーテール。中期からは下半身はパンタロンになり髪型も下ろした簡単な一つ結びに。後期は黒地に朱色の細い斑線の革製半袖上着に左手に手甲を装着、終盤は赤と黒の斑模様襟の黒地の長袖上着、赤と黒の斑模様の細い帯に両手首に黒のリストバンドを装着(装着してない回もある)、第158話で、幼馴染の新吉を救おうとして、屋形船で銃弾を浴びる。重傷の身でどうにか事件の黒幕を成敗した後、勘解由の計らいもあり、新吉の故郷で治療するため、彼と共に江戸を去った。
  • くれないお蝶:安田道代(第26 - 30、32 - 36、38、42 - 47、49、59、60、66、67、69 - 73、78話)
戦力補充のため、第26話から登場。普段は胡蝶(こちょう)という名の芸者で活動。成敗時は、唯一焦げ茶色や紫色の仕込み和傘の刀を逆手持ちで戦う。隠密装束は青の着物に赤地に白の模様帯。髪型はやや丸みのある結髪。第78話で、敵の仕掛けた罠から少女を庇い、爆発に巻き込まれて死亡。遺骨は音次郎によって故郷へ帰された。
  • いさり火お紺:山口いづみ(第66、67、69、70、78、110、114、125、137話を除く)
第62話から登場。これにより女隠密がシリーズ唯一の3人体制になる(が、女隠密が3人同時に出演することはなかった)。基本的にはお蝶の代役だが第71話ではそのお蝶とコンビを組んでいる。表向きは芸者、酒豪で壷振りの名手でもある。隠密装束は、初期は桃色の着流しに髪はポニーテールで青い柄の刀だったが、第76話からは朱色の鞘の合口の小太刀を使用。さらに第86話からは赤の着物に髪は結髪に変更される。第158話を最後に将軍の護衛につくため、隠密同心の任を退いた。
  • 稲妻のお竜(名乗りは稲妻お竜。第203話からはクレジットも稲妻お竜となる):土田早苗
第159話から登場(第328話から第336話の間は急病のため、出演していない)。表向きは芸者玉竜(たまりゅう)として活動する。花札占いを得意とし、鉄火肌で男相手にも引けをとらない性格の持ち主。元々は武家の娘。隠密装束は、初期は黒の折り返し袖に白の飾りの付いた半袖の赤紫色の忍装束に両手首に赤紫色のリストバンドで、紫色の柄の刀を逆手(順手の時もあり)で使用。髪型は三人官女風の結髪。第203話~第305話からは青の着物→紫の着物に白の帯に赤い帯紐(337・338話も紫色着用)を着用、髪はキッチリした結髪に変更、刀は鍔無しの紺色の鞘の刀を使用。第306話からは白の着物に紫白の帯、第339話からは青紫色地に白い胡蝶柄の着物。第408話で、事件に巻き込まれた少年の目を治すため、亡くなった母親に代わり、少年と共に長崎へ旅立った。
  • 風(かぜ):志穂美悦子(第165話、第185話、第186話、第199話、第201話を除く)
第159話から登場。幼少時より、武術の心得がある和尚の指導の下、山奥で実兄と修行に励んでいたが、和尚の命にて江戸へ発ち隠密同心に。風では呼びづらいこともあり、勘解由からお新の通り名を与えられ、二代目魚屋隠密として活躍。第159話で、自身よりも先に江戸へ出て道場破りを行っていた兄及び黒幕だった和尚を成敗。空手と男勝りの大胆なアクションで、新風を巻き起こす。隠密装束は背中に風の文字が書かれた赤い袖なしの忍装束で、両手と下半身は紺のタイツ、髪型はポニーテール、刀は背中に差している。第202話で、身分を明かしてまで恋仲になった友吉の娘おさきを救出する際、爆風によって失明寸前になるが、自力で敵を討ち、友吉親子と共に治療のため、江戸を旅立った。
  • はやぶさお銀:安西マリア(第206話、第215話、第218話、第222話、第227話を除く)
三代目魚屋隠密。第203話から登場。年齢19歳。抜荷の疑いをかけられ死罪になった、長崎の回船問屋南海屋の娘。その仇を探し求めていくうちに、女郎屋の下働きとして売り飛ばされた過去がある。身請け寸前に手裏剣の師匠と出会い、その際に手裏剣技を会得。普段から護衛用にくない型手裏剣を隠し持っている(仲間への目印にもなる)。捜査に関しては未熟さを見せることもあるが、正義感は人一倍強い隠密同心である。隠密装束は上半身、赤色地の縦横白線一本線模様で、下半身は黒のレオタードスパッツ姿の岡っ引き風、髪型はポニーテール。左手首に棒手裏剣を携帯している。第230話で、自分と似た境遇の千太との出会いが縁で役目を退いて彼と共に旅出った。
第231話から登場した、四代目魚屋隠密。お竜との女隠密最強コンビは、シリーズ全盛期を支えた。松平定信の身代わりとなって地雷の犠牲となった側近片桐十郎太の娘で、本名は片桐楓。亡き父の願いで、隠密同心になるべく修行を重ねていた。初期の武器は赤鞘の刀だが、第254話で赤い短槍と脇差に変更、槍の先に鞘が付いていたが、数話で省略された。隠密装束は初期は、上半身赤色地の縦白線の二本線模様で、岡っ引き風の上着に黒の帯、両手に黒のリストバンドを装着。254話~305話と331話~408話は真紅色地に細い針状花弁の花模様の岡っ引き風上着に黒の帯に両手首に黒のリストバンドを装着し、前髪を下げたポニーテールから整髪されたポニーテールに、306話からは白の岡っ引き風上着で赤白の帯に、両手に黒の手甲当てを装着。第409話からは真紅色地に六枚花弁模様の岡っ引き風の上着で黒の帯に両手黒色の手甲当てを装着、下半身は黒ショートパンツに膝下黒の足当て姿。終盤では白頭巾に扮して活動することも多かった。第459話で、私情から隠密同心の肩書を捨てた上に公儀御庭番・天馬一真たちの襲撃を受け重傷を負い、治療のため春香と共に江戸を離れた。
第409話から登場。隠密支配の座を退いた内藤勘解由の置き土産という形で加入。表の顔は芸者春香として、情報収集などに活動。新太郎とは対照的に金にはうるさいが、芸者の仕事はあまり好きではない様子。本当の名はお春で、材木問屋の娘だったが幼少の頃に両親を賊に殺され危ういところを根来忍者の残党だった疾風の源次に助けられ妹同然に育てられたが江戸の父の知り合いによって引き取られた(第434話)。隠密装束は紫の着物に黒の藤巻合口の刀で、右の袖を外して、緑地に白の花柄の肌襦袢を見せて立ち回る。第459話で、おりんとともに負傷。涙ながらに隠密同心を引退した。
第409話から登場。春香と同じ理由で加入。表の顔は小石川養生所の見習い医者だが、表の仕事に積極的でないらしく、養生所にもめったに顔を見せないため先輩医者たちを困らせている。しかし医術の腕はそれなりにあるようで、怪我を負った仲間や町人の治療や手術を行う場面も多い。清次郎や春香からは「新の字」、おりんやおせんからは「新さん」と呼ばれる。女に色目がなく女郎屋に足しげく通い、清次郎に金の前借りを無心する事もしばしば。それが原因でトラブルを起こしてしまうことも多く、自分の身代わりで捕縛された清次郎を処刑寸前の危機に晒してしまう事態に発展したこともあった(第518話)。髪型は最初の頃は総髪髷だったが第423話からポニーテールに変わり、普段の着物も最初は灰色だったが第423話から緑色、第511話から紺色に変わった。隠密装束は前半は青の着流しで太刀を武器としていたが、460話からは紺の半袖忍装束に白の布帯に左腕に手甲を装着、武器も忍者刀に変更され、蹴りなどのアクションを多用。さらに終盤は緑の半袖忍装束と黒の布帯に左腕に手甲を装着。第536話で清次郎らと共に江戸から姿を消した。
第460話から登場。 雑賀衆(さいかしゅう)出身の忍者崩れで、風車が装飾された簪を手裏剣代わりに使用する。実父の仲間の猿(ましら)の右源太によって実の娘同然に育てられ、その後忍者狩りの命を受け村を訪れた対馬に命乞いされたことがきっかけで隠密同心にスカウトされた。普段は芸者菊丸として、情報収集などに活動。隠密装束は藤色(薄紫色)地に白の白鷺柄の着物。得物は白い藤巻合口拵えの刀。吹雪という双子の妹(夏樹二役)がいる。第536話で清次郎らと共に江戸から姿を消した。
五代目魚屋隠密、第460話から登場。 左腕に昇り鯉の刺青を施している。直情的な面があり、若さと感情に任せて発言・行動することが少なからず見受けられ、仲間から指摘されることもある。また、その姿勢が原因で敵に捕らえられ新太郎と共に処刑寸前の危機に発展してしまうこともあった(第477話)。発言の端々から思い遣りに溢れ、仲間を大切にしていることがよくわかる隠密である。悪党に名のる際の手を打つポーズ(音は入らない)は他の隠密同心には見られないものである。隠密装束は袖なしの黄色の忍び上着に黄色のショートパンツ、髪型はポニーテール、額は鉢巻代わりの三色の組紐、オレンジ色の細い組紐が付いた特殊な小太刀とアクロバット戦法を得意とする。第499話を最後に、プライベートな事情から降板。
第511話から登場。幻の御前の命を受けて密かに御子神の動向を探り、その過程で清次郎たちと知り合う。幻の御前の隠密支配着任に合わせて隠密同心に加入。酒豪。魚屋隠密ポジションではあるが、男装の遊び人が表向きの模様。渡り髪結いや桔梗屋の女中として働くこともある。3年前に不良集団の一味として荒んだ生活を過ごしていた過去が明かされているが、隠密同心にスカウトされた経緯が明かされることはなかった。隠密装束は赤地に金色の牡丹柄の岡っ引き風長袖に、黒の一本線入りの茶色とベージュの帯に、黒のショートパンツ姿に黒の足当てを着用、髪型はポニーテール。刀は逆手持ち。赤房付の短剣を投げて戦うこともある。第536話で清次郎らと共に江戸から姿を消した。
隠密支配
  • 旗本寄合席 内藤勘解由:中村竹弥
第51話で、7年前に勘定奉行に任命されるが爆薬で妻子を殺され、政に対する自責の念から、勘定奉行の役職を退いた過去が判明している。同回で再び勘定奉行に推挙されるも「庶民を犠牲にする政には興味がない」との一念から拒否している。名乗りの際は初期の「旗本寄合席〜」パターンと「そして隠密支配〜」のパターンがある。隠密装束は特に決まっていないが、第306話、第307話のみ白の着流し、後半は紫の着流しが多い。第404話が最後の出演となったが、特に理由を説明されないまま姿を消した。井坂十蔵によれば家紋は「源氏車に八枚笹」とのこと(第124話)。
第409話から登場。内藤勘解由より隠密支配を引き継いだ。清次郎たちには「お頭」と呼ぶよう頼んでいる。第416話で、佐竹藩藩主小池左馬介の義理の弟であることが明かされた。隠密装束は紫の着流し。名乗りの際は「そして大番頭、またの名を隠密支配〜」。前の大番頭だった中津川隼人の推挙によって大番頭に就いたが、その中津川が隠し金山に絡む悪事に加担していた疑惑で、良心の呵責から犠牲になった人足夫婦の仇討ちに躍起になっていた春香とおりんに手を引くよう警告した結果、2人に懐剣を返上させてしまう事態を招いたこともある。第497話が最後の出演であるが、第511話で御子神安房守から大坂城代となったため、隠密支配の職を辞したことが語られた。
  • 影の支配 幻の御前(声):黒沢良
第511話から登場。本名や素性などは一切謎。普段は顔も編笠で隠れたり、姿を見せず声だけだったりと正体不明の存在。御側用人・土屋伊賀守[注釈 3]なる人物が正体であることを促す描写がある(第525話)が、真相は不明。指令は大概口頭で行なうが、時に文書で事情を伝えることもある(第519話など)。清次郎との初顔合わせでいずれ正体を明かすことを語ったが、その日が来ることなく、最終回にあたる第536話で、清次郎たちの素性を若年寄・津島大膳に洩らし、それが敵の隠密同心抹殺計画に利用されたことを苦に切腹し、果てた。
暫定メンバー
音次郎とともに隠密同心に加入。いささか堅物の武士で、隠密としては掟違反ながら、おはまという情妻とその間にできた赤ん坊がおり、この点は内藤勘解由も黙認している。探索中に事件に関わっていた浪人の不意打ちを受け殉死。第27話のみの出演。
実の父親は、南町奉行所与力で勘解由の将棋仲間だったが、抜荷の犯人に撃たれて死亡。勘解由の計らいで、町火消し「は」組の頭(かしら)辰造の娘として育てられた。辰造が殺された復讐を果たすべく、勘解由に懇願して隠密同心に加入した。
土田早苗の急病で、第331話 - 第336話の短期間の出演。隠密装束は赤紫色の地に白色の車輪と纏の柄の着物で、赤い鞘の刀(331・332話)と紺の鍔なし鞘の刀(333~336話)を使用。
根来忍者の生き残りで、菊弥という名前で芸者をしている。内藤勘解由が隠密同心に入れようと育てていたが、悪阻で倒れていた所を町医者・高木新之助(第356話)に救われ、彼に恋をしてしまい、隠密同心の申し出を一度は断った。しかし、高木新之助の死をきっかけに、隠密同心に加入する。隠密装束は赤紫色地に矢車柄の着物。おもん同様お竜の代理による臨時参加で、第388話 - 第390話・第401話・第402話の短期間の出演だった。
若年寄。藤堂対馬が大坂城代となったため、後任が決定されるまでの間、暫定的に隠密支配の座に就いた。だがその実態は木暮藩に絡む砂金横領の黒幕で、差し向けた隠密を手にかけた兵助の抹殺を清次郎に指示するが、逆にからくりを知った隠密同心たちの刀の前に散った。第511話のみの出演。
その他のレギュラー・準レギュラー
  • 早耳金太:古今亭志ん駒
瓦版屋。事件解決のために貢献するが、大麻入りの煙草を吸わされたり、囮にされて殺されかけたりとロクな目に遭わない。いつも「桔梗屋」にいる珊次郎や音次郎、清次郎、井坂らの正体が隠密同心であることは知らない。第401話までの出演。
  • 萩乃:花ノ本以知子
当シリーズ初期における「桔梗屋」の女将。珊次郎たちの正体を知っている。
  • 白木万理
「桔梗屋」の女将。
  • お春:立花かおる
「桔梗屋」の女中。
当初は井坂を親の仇と思っていたが、後に違うことがわかり、奉行所から目明しとして十手を授かる。お調子者で清次郎達に大きなことを言っては空回りをするが、憎めない存在。後に、早耳金太と共に姿を見せなくなる。
第409話~。「桔梗屋」の女中。
おみつに代わって登場した「桔梗屋」の女中。清次郎と昔知り合ったことがある。491話までの出演。
ある盗賊団の探索中に行方不明になった目明しの夫を探すため自らも十手を授かった小母の女目明しで、肝も据わっており、情に厚い。清次郎とは親子同然に仲がいいが、清次郎が只者でない事を知っている節がある。
内藤勘解由と旧知の幕府老中で隠密同心の創設者。
第71話では実弟が鉄砲密輸に加担しているらしいことを知り、隠密同心たちに捜査解任を通告するも、懐剣を返上しながらも探索に乗り出す胡蝶の執念に心動かされた勘解由の「隠密同心は我が子以上の存在」という言葉に絆され、実弟の成敗の許可を下す。
第536話では立花左馬介の陰謀に利用され、責任を取る形で自害した幻の御前の切腹に立ち会った。
  • 第109話(通算213話)「火花散る隠密七変化」で、元隠密同心「葉隠れお雪」役で、美空ひばりが出演し、仇討ちを果たしている。
  • 稲妻お竜役の土田早苗は、2回、長期病欠している。そのため、芸者隠密同心のピンチヒッターとして、火車おもんと矢車お菊が登場しているが、それぞれ約2、3か月しか登場していないため、オープニングには登場せず、エンドクレジットのゲスト扱いである。
オープニング及びナレーション[編集]

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の悪に虐げられ、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、また、ある時は影のように支える彼ら。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む隠密同心に、明日という日はない」

※途中隠密支配の変更に合わせ「大番頭 藤堂対馬に命を預け」(第409話 - 第510話)、「影の支配 幻の御前に命を預け」(第511話 - 第536話)、平成第1シリーズは「老中 松平定信に命を預け」と、それぞれ言い回しが異なっていた。

放送リスト[編集]

CS放送局の番組表などでは、このリストと違い第2シリーズ同様、第1シリーズからの通算話数となっている事が多い。朝日新聞出版から発売されている第3シリーズDVDコレクションの、杉良太郎のインタビュー映像内で示されるフリップにも第1シリーズから通算での105話、106話…と話数が記載されているのが確認が出来る。テレビ東京によると、第3シリーズまでは管理を通算で行っているとのこと。

※2016年2月現在CSホームドラマチャンネルで第3シリーズ(松方弘樹版)がリピート放送されている、番組表No.#○○○ から104を引いた数字が各話リストの数字と一致している。

1973年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

新・大江戸捜査網[編集]

  • 1984年4月7日 - 1984年9月29日(制作:ヴァンフィル テレビ東京)

スタッフ

  • 企画:時崎克彦、元村武
  • プロデューサー:石川博、田辺隆史
  • 音楽:玉木宏樹
  • 撮影:緒方博
  • 照明:嶋田宣代士
  • 選曲:合田豊
  • 殺陣:高倉英二
  • レーザーサウンド:横浜シネマ
  • ナレーター:日下武史
  • 協力:84プロモーション
  • 脚本:山崎巖、小川英、胡桃哲、和久田正明、土橋成男、大工原正泰、下飯坂菊馬、富田富美
  • 監督:長谷部安春、猪崎宣昭、岡康季、小澤啓一、手銭弘喜、宮越澄、白井政一、山城新伍吉田啓一郎、大久保直実
主題歌
登場人物
本シリーズのリーダー格。表向きは飛脚だが、雇われているわけではなく、長屋の住居が飛脚屋を兼ねている模様。お紺からは「新さん」、銀次や長庵、松五郎からは「新の字」と呼ばれる。粋で情にもろい性格と隠密同心としての未熟さもあるゆえか、立ち回りや探索で苦戦を強いられることも多かった。実は福山藩の隣国の今は取り潰された浅尾藩の殿の御落胤で、福山藩の下級武士の娘であるお袖と恋仲になるも身分の差で引き裂かれ山寺に一年閉じ込められたあと武士の身分を捨て江戸に来た(第17話)。第26話で敵に正体をバラされ窮地に落ちるが、役目を返上し、定信を失脚させて尾張藩主を将軍にと画策した江戸家老南原守膳らを負傷しながらも成敗して、仲間たちと共に江戸から姿を消した。
楽天家で、お役者銀次を自称してはいるが、実際は現代でいうフリーターである。そのため毎回、松五郎の斡旋で、さまざまな仕事を買ってはいるが、いずれもまともなものではない。新十郎とは殴り合うほど仲のいいコンビぶりを見せるが、悪女集団に叩きのめされたりとこちらも隠密同心としての未熟さが目立つ。お役者を自称するだけに岡っ引きや太鼓持ちなどに変装し、呼び笛を吹くなどピンチを救うこともしばしば。成敗の際には総髪の浪人風情になる。後半では、必殺シリーズで用いられるような技で成敗を行ったこともある。
表向きは、流し目のお紺という通り名のはぐれ芸者。主に情報収集と主水正から承った御成敗書を敵の居場所に届けるのが役目で成敗には参加しないことが多いが第7話では悪人を簪で成敗していたり、第26話では新十郎たちと共に成敗に参加していた。また、御成敗書を矢につけて飛ばす際に悪人を倒したこともある。成敗時の装束は御成敗書を届ける際の紫の頭巾姿で鍔無しの黒色の鞘の刀を使用。なお、演じた佳那晃子は、「大江戸捜査網」時代には大関優子名義で多数ゲスト出演をしていた。
長屋に住居を構える町医者で、貧しい人からは治療代を取らず、住人からの信頼も厚い。その反面、悪人には厳しく、口より先に手を出し、手荒な事も厭わない。徹底した個人主義者で、隠密同心としての職務にはあまり関わりたがらないが、いざという時はメンバーの力になることもある。人差し指で、相手の体を貫通したり、関節を外したりと怪しげな秘術の使い手でもある。成敗の際は手甲を着け素手で戦うが、とどめには脇差を使う。
  • 隠密支配 日向主水正:瑳川哲朗
新十郎たちから御支配と呼ばれているが、表の役職は不明。松平定信からの御成敗書をお紺に渡している。新十郎たちと繋ぎを取る場面で出ることがほとんどで、成敗には参加せず立ち回りもしない。
隠密同心の溜り場である居酒屋「いちょう屋」の主。居酒屋自体は、青と黄色を基調としたお洒落な外装。お清と夫婦になる前は喧嘩っ早い性格だったらしく、そのせいか時折、感情的になるとすぐ相手を殴ってしまう癖がある。毎度、銀次に仕事を斡旋している。新十郎たちが隠密同心であることは知らないが、後半は彼らをサポートする面が随所に見られた。
松五郎の妻。松五郎との夫婦仲は良く、喧嘩をすることもあるがすぐに仲直りする。たまに新十郎に気があるかのようなことを口にする。
長庵のところに住み込んで手伝いをしている子供。長庵とは親子ではないようだが、父親のように慕っている。

補足

オープニング及びナレーション[編集]

「風が舞う、殺気が走る、きらめく刃が闇を裂く。大江戸八百八町が眠る頃、隠密同心 推参仕る」

放送リスト[編集]