子役

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子役(こやく)は、テレビドラマ映画演劇などで子供を演じる配役、もしくはその役者。一般的に児童俳優を意味する。児童の俳優は日本に限らず存在するが、以下では主に日本における子役について記述する。

子役と労働に関する法律[編集]

子役の労働は、子供を保護する目的で法的に規制されている。

  • 日本国憲法第27条3項
    児童は、これを酷使してはならない。
  • 労働基準法第6章 年少者(抜粋:全文は脚注参照[1]。)
    • 第56条(最低年齢)
      使用者は、児童が満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで、これを使用してはならない。
    • 第56条 第2項
      前項の規定にかかわらず、別表第1第1号から第5号までに掲げる事業以外の事業に係る職業で、児童の健康及び福祉に有害でなく、かつ、その労働が軽易なものについては、行政官庁の許可を受けて、満13歳以上の児童をその者の修学時間外に使用することができる。映画の製作又は演劇の事業については、満13歳に満たない児童についても、同様とする
    • 第57条(年少者の証明書)
      使用者は、満18歳に満たない者について、その年齢を証明する戸籍証明書を事業場に備え付けなければならない。
    • 第57条 第2項
      使用者は、前条第2項の規定によつて使用する児童については、修学に差し支えないことを証明する学校長の証明書及び親権者又は後見人の同意書を事業場に備え付けなければならない。
    • 第58条(未成年者の労働契約)
      親権者又は後見人は、未成年者に代つて労働契約を締結してはならない。
    • 第59条
      未成年者は、独立して賃金を請求することができる。親権者又は後見人は、未成年者の賃金を代つて受け取つてはならない。
    • 第60条(労働時間及び休日) 第2項
      第56条第2項の規定によつて使用する児童についての第32条の規定の適用については、同条第1項中「1週間について40時間」とあるのは「、修学時間を通算して1週間について40時間」と、同条第2項中「1日について8時間」とあるのは「、修学時間を通算して1日について7時間」とする。
    • 第61条(深夜業)
      使用者は、満18歳に満たない者を午後10時から午前5時までの間において使用してはならない。ただし、交替制によつて使用する満16歳以上の男性については、この限りでない。
    • 第61条 第2項
      厚生労働大臣は、必要であると認める場合においては、前項の時刻を、地域又は期間を限つて、午後11時及び午前6時とすることができる。
    • 第61条 第5項
      第1項及び第2項の時刻は、第56条第2項の規定によつて使用する児童については、第1項の時刻は、午後8時及び午前5時とし、第2項の時刻は、午後9時及び午前6時とする。
  • 年少者労働基準規則
    • 第1条(児童の使用許可申請)
      使用者は、労働基準法第56条第2項の規定による許可を受けようとする場合においては、使用しようとする児童の年齢を証明する戸籍証明書、その者の修学に差し支えないことを証明する学校長の証明書及び親権者又は後見人の同意書を様式第1号の使用許可申請書に添えて、これをその事業場の所在地を管轄する労働基準監督署長(以下「所轄労働基準監督署長」という。)に提出しなければならない。
  • 学校教育法第2章 義務教育(抜粋:全文は脚注参照[2]。)
    • 第20条
      学齢児童又は学齢生徒を使用する者は、その使用によつて、当該学齢児童又は学齢生徒が、義務教育を受けることを妨げてはならない。

舞台子役と深夜労働[編集]

(本節において肩書きはすべて当時)

2001年に文化芸術振興基本法が制定されたことに伴い、演劇界はこの規制緩和に積極的に働きかけている。各演劇興行会社が文化庁長官に要望書を提出したり、2003年6月3日には、神奈川県横浜市と日本演劇興行協会が構造改革特別区域の1つとして22時まで延長する「子役特区」を提案した。鴻池祥肇特命担当大臣が「モーニング娘。特区」と名付けて実施を目指していたが、坂口力厚生労働大臣は「義務教育を受けるためにも限界がある」と慎重な姿勢を示していた。内閣府で行われた同年9月3日の会談で坂口厚労相が「21時まで認める」と述べ、2004年11月16日の労働政策審議会に対する答申にて、2005年1月1日より全国的に演劇などへの「13歳未満の子役の出演が従来の20時までから21時まで」に延長されることになった。この議論においても、テレビの収録などはこの範囲ではないとの発言もあり、子役や演劇という言葉の示す範囲の曖昧さが指摘されている[3]

21時までの出演が可能となってからも、世界各国の子役事情と比較し緩和が十分とはいえず、2007年12月4日、日本演劇興行協会より子役出演時間延長の要望書が首相官邸に提出されている[4]

2008年4月7日、日本外国特派員協会において「児童俳優の舞台時間延長問題を考えるパネル」が開かれ、子供の教育を受ける権利や児童の福祉を考慮した上での舞台子役の育成と保護について論じられた[5]

2017年、WOWOWのテレビドラマにおいて、当時6歳の子役に対してリテイク等により徹夜を含む14時間もの撮影を実施していたことが『週刊文春』により取り上げられ、関係者もその事実を認めたと報じられた[6]。アメリカ合衆国においては州によって差はあるものの、映画産業の盛んな州でも撮影現場にいることのできる時間に制限が設けられているケースが多く、その対応として一つの役に双子を交代で起用するなどの方法も用いられている[7]

子役を取り巻く環境と問題点[編集]

  • 少女向け雑誌の表紙は1960年代の半ばまでは少女子役の写真であり、それ以後は少女モデルの写真になり、漫画表紙が定番になるのはさらに後のことである[8]
  • ハリウッドの子役・子役出身者[編集]

    1900 - 1940年代生まれ[編集]

    日本の子役・子役出身者[編集]

    1900 - 1940年代生まれ[編集]

    1950年代生まれ[編集]

    1960年代生まれ[編集]

    1970年代生まれ[編集]

    1980年代生まれ[編集]

    1990年代生まれ[編集]

    2000年代生まれ[編集]

    2010年代生まれ[編集]

    脚注[編集]

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    外部リンク[編集]