宮本武蔵 (1961年の映画)

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宮本武蔵シリーズ (内田吐夢監督作品) > 宮本武蔵 (1961年の映画)
宮本武蔵
監督 内田吐夢
脚本 成沢昌茂
鈴木尚之
製作 大川博
出演者 中村錦之助
木村功
丘さとみ
入江若葉
浪花千栄子
木暮実千代
三國連太郎
音楽 伊福部昭
撮影 坪井誠
編集 宮本信太郎
製作会社 東映京都撮影所
配給 東映
公開 日本の旗 1961年5月27日
上映時間 110分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 3億500万円[1]
次作 宮本武蔵 般若坂の決斗
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内田監督・中村主演『宮本武蔵』シリーズの全予告

宮本武蔵』(みやもとむさし)は、1961年昭和36年)5月27日公開[2]日本映画である。製作・配給:東映富士フィルムカラー、東映スコープ(2.35:1)、110分[2]

監督:内田吐夢、主演:中村錦之助(のちの萬屋錦之介)による、吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とした『宮本武蔵』シリーズ全5部作の第1作[2]関ヶ原の戦いから帰還した若き郷士・新免武蔵(しんめん たけぞう)が相次ぐ誤解によって村を追われ、僧・沢庵宗彭の導きにより、姫路城天守で3年間の幽閉生活を送るまでを描いている[2]

配収は3億500万円[1]で、この年の邦画配収ランキング第5位となった[3]

1961年度NHK映画賞ベスト・テン第10位[4]

スタッフ[編集]

監督を除く職掌および順序は作中タイトルバックおよび国立映画アーカイブ[5]に基づく。

キャスト[編集]

クレジット順は作中タイトルバックに基づく。役名は作中タイトルバックおよび、一部は国立映画アーカイブ[5]によった。

製作・興行[編集]

キャスティング[編集]

本シリーズの企画者である岡田茂東映京都撮影所所長が、当時"志村妙子"名義で東映に所属していた太地喜和子を大役(お通?)に抜擢したが[8]、太地は「文学座の試験に受かったから舞台の道に進む」と大役を断ったという[8]。岡田は「太地さんが志村妙子として東映に残っていれば、映画界から大スターへの足跡を辿ることになったと思う」と話している[8]

40分頃、武蔵(中村錦之助)が明らかに発泡スチロール製と分かる石を投げる残念なシーンがある。

後半、100年杉に武蔵を吊るシーンで、中村錦之助が腕を縛り上げられたまま、かなりの高さまで吊り上げられる危険なシーンがある。

同時上映[編集]

ネット配信[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『キネマ旬報ムック キネマ旬報ベスト・テン 85回全史』(キネマ旬報社 2012年)p.180
  2. ^ a b c d 宮本武蔵 - 日本映画製作者連盟
  3. ^ 「映画40年全記録」『キネマ旬報増刊』1986年2月13日号、16頁。 
  4. ^ 『宮本武蔵 愛蔵BOX』(東映ビデオ DSTD02074)封入特典豪華解説書4P参照
  5. ^ a b 宮本武蔵 - 国立映画アーカイブ
  6. ^ 宮本武蔵(1961) - KINENOTE
  7. ^ 宮本武蔵 (1961) - allcinema
  8. ^ a b c 岡田茂『悔いなきわが映画人生 東映と、共に歩んだ50年』財界研究所、2001年、189-190頁。ISBN 4-87932-016-1 

外部リンク[編集]