三一書房

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三一書房
正式名称 株式会社三一書房
英文名称 San-ichi Publishing Co., Ltd.
出版者記号 380
取次コード 2726
設立日 1945
本社郵便番号 101-0051
本社所在地 東京都千代田区神田神保町3-1-6
外部リンク 公式サイト
Twitter 三一書房 (@31shobo) - Twitter
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株式会社三一書房(さんいちしょぼう、San-ichi Publishing Co., Ltd.)は、 人文社会系の書籍を中心としながら、幅広い出版をしてきた日本の出版社

沿革[編集]

  • 1945年秋、京都市左京区で創業。創業時、2階に間借りしていた古書店の屋号が「三一書店」であったことから「三一書房」を社名にしたといわれる。
  • 1946年 - 『人民の子』(M・トレーズ)から出版を開始。
  • 1947年 - 東京出張所を設置(千代田区神田神保町1-14)
  • 1949年 - 京都社屋移転(京都市左京区北白川西平井町24)。株式会社三一書房創立。
  • 1955年 - 三一新書創刊。
  • 1956年 -『人間の條件』(五味川純平)刊行開始。その後戦後史に残る大ベストセラーとなる。
  • 1957年 - 東京飯田橋に移転。
  • 1961年 - 東京本社(千代田区神田駿河台2-9)を新築。(通称「五味川ビル」と呼ばれた)
  • 1976年 - 『愛のコリーダ』(大島渚)がわいせつ文書販売罪で訴えられる。(1979年地裁無罪判決/1982年高裁控訴棄却)
  • 1986年 - 東京本社社屋移転(文京区本郷2-11-3)
  • 1998年2月 - 『警察が狙撃された日』(谷川葉)の出版。公安警察が著者割り出しのために取引銀行に捜査照会していたことが判明。衆議院議員(当時)の社民党保坂展人(現世田谷区長)が国会質問でも取り上げる。
  • 1998年11月 - 本社をロックアウトし、全組合員懲戒解雇など不当労働行為を乱発。労働争議となる。外部からの介入(事件屋の介入)であったため、既存株主と取締役との係争にもなる。出版労連他、地域産別からなる「支援共闘会議」(議長:渡邊起造・元出版労連組織争対部顧問)や、「三一書房の良心の灯を支える表現者の会」(呼びかけ人:紀田順一郎、松浦康平、谷川健一、鶴見俊輔、中島誠、馬場あき子、別役実、江口幹、岡留安則、唐十郎)、「三一労組を支える会」などが結成。組合が労働委員会に救済を申し立てた事件で地労委命令中労委とも組合救済命令 <確定命令>救済命令(解雇無効、賃金支払命令、職場復帰、謝罪、ほか)が出された。その後、倉庫の競売という事態を迎え、労働債権の仮差押を入れていた組合との交渉に会社は応じる。
  • 2005年7月 - 東京高等裁判所和解勧告を労使双方が受けいれ。会社は「懲戒解雇ほか、一切の処分を撤回」「ロックアウトの解除」「労働協約破棄の撤回」「組合、組合員、家族への謝罪表明」「希望する組合員の職場復帰」の5項目を認め解決に至る。
  • 2009年 - 再び解雇、賃金不払い、団交拒否、パワハラ、その他労働協約違反多発。2次争議に、都労委救済命令交付
  • 2011年5月 - 労使確認書で争議解決を確認。
  • 2011年6月 - 三一書房臨時株主総会で出版部門の免責的事業譲渡が決議。出版部門の免責的事業譲渡により、従業員に労働債権と引き換えに三一書房が譲渡された。

現在の所在地[編集]

刊行書籍の一部[編集]

  • 三一新書シリーズ:60年代から70年代を中心に多くの若者の支持を得た。例として、『人間の條件』(五味川純平)、『戦争と人間』全18巻(同)、『人しれず微笑まん』(樺美智子)、『現代落語論』立川談志)、『日本女性史』(井上清)、『全学連』(中島誠)、『唯物史観の原像』(廣松渉)、『伝習館自立闘争宣言』(伝習館救援会)など。1988年に1000番を突破した。
  • 全集、資料集:『日本庶民生活史料集成』、『日本庶民文化史料集成』、『定本武智歌舞伎 武智鉄二全集』、『近世庶民生活史料 藤岡屋日記』、『近代庶民生活誌』(南博編)など。
  • 単行本:『新版哲学・論理用語辞典』(思想の科学研究会編)、『検定不合格日本史』(家永三郎)、『ヘイト・スピーチ法 研究序説』(前田朗)、『「慰安婦」問題の現在』(前田朗編)『愉しみながら死んでいく』(Neil Postman)、『ボクの韓国現代史』(柳時敏著、萩原恵美訳)
  • さんいちブックレット創刊(2012年):『原発民衆法廷①②③④』(原発を問う民衆法廷実行委員会編)『原発と御用学者』(土井淑平)『あぶないハーブ』(小森榮)『原発事故と被曝労働』、『除染労働』(被ばく労働を考えるネットワーク編)

外部リンク[編集]