岸久美子

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岸 久美子1946年2月2日- )は、日本女優東京都出身。立教大学文学部中退。

略歴[編集]

子役としてテレビドラマで出演後、1964年倍賞千恵子主演の『海抜0米』(川頭義郎監督)で先生を慕いながら自殺する薄幸な高校生役として映画デビュー。

松竹映画などに数本出演したのち、TBSの『ケンちゃんシリーズ』で『ジャンケンケンちゃん』(1969年4月3日1970年2月26日放送)からお母さん役を担当した。いったん降板も『ケーキ屋ケンちゃん』(1972年3月9日1973年3月1日放送)で再登場し、以降1982年の最終作まで10年間に渡りレギュラー出演している。

当時としても「23歳でホームドラマの母親役でレギュラー出演」というのは異例だったが、かといって老け顔ではなくそれに並行して『木枯らし紋次郎』『怪奇十三夜』などでは可憐な娘役を演じ「若くて美貌のお母さん」として人気を博した。

ケンちゃん役の宮脇康之は後年、著書『名子役の虚構 ケンちゃんの真実』で、岸を「久美子」と呼び捨てにした助監督に怒り、担当を外させたエピソードが記されている。子役スターとして増長していた自らを反省する文脈だが、母親役ながら若手女優でもあった岸の立場・慕っていた宮脇の気持ちを伺わせるエピソードである。

出演作品[編集]

映画[編集]

  • 海抜0米(1964年8月1日、松竹)
  • この空のある限り(1964年11月14日、松竹)- 嶋幸子
  • 男の魂(1966年4月16日、松竹)- 今井芳子
  • 柔の星(1970年12月19日、国際プロデュース) ‐ あけみ
  • おもちゃ屋ケンちゃん よそではいい子(1973年8月1日、国際放映 / TBS)

テレビ[編集]

関連項目[編集]