九州朝日放送

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
九州朝日放送株式会社
KYUSHU ASAHI BROADCASTING CO., LTD.
KBC 1988.svg
KBCbuilding.jpg
九州朝日放送本社
種類 株式会社
略称 KBC
本社所在地 日本の旗 日本
810-8571[1]
福岡県福岡市中央区長浜1丁目1番1号[1]
北緯33度35分44.5秒 東経130度23分44.8秒 / 北緯33.595694度 東経130.395778度 / 33.595694; 130.395778座標: 北緯33度35分44.5秒 東経130度23分44.8秒 / 北緯33.595694度 東経130.395778度 / 33.595694; 130.395778
設立 1953年昭和28年)8月21日[1]
業種 情報・通信業
法人番号 6290001006862 ウィキデータを編集
事業内容 放送法に基づくラジオ放送、テレビ放送、文字多重放送、データ多重放送及びその他基幹放送事業 他[2]
代表者 代表取締役社長 和氣靖
資本金 3億8000万円
(2022年3月31日現在)[3]
発行済株式総数 38万株(2022年3月31日現在)[3]
売上高 連結: 174億7425万6000円
単独: 168億1894万0000円
(2022年3月期)[3]
営業利益 連結: 16億9462万0000円
単独: 16億4395万0000円
(2022年3月期)[3]
経常利益 連結: 19億2105万0000円
単独: 18億8823万6000円
(2022年3月期)[3]
純利益 連結: 12億9550万3000円
単独: 12億9501万6000円
(2022年3月期)[3]
純資産 連結: 307億3691万2000円
単独: 301億6789万4000円
(2022年3月31日現在)[3]
総資産 連結: 385億5192万0000円
単独: 375億3824万0000円
(2022年3月31日現在)[3]
従業員数 連結: 401人
単独: 231人
(2022年3月31日現在)[3]
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人[3]
主要株主 #資本構成参照
主要子会社 ケイビーシー開発株式会社 100.0%
株式会社ケービーシーメディア 100.0%
株式会社ケイ・ビー・シー映像 100.0%[3]
九州朝日放送分割準備会社株式会社 100%
外部リンク https://kbc.co.jp/
テンプレートを表示
九州朝日放送
英名 KYUSHU ASAHI BROADCASTING CO., LTD.[4]
放送対象地域 福岡県
ニュース系列 ANN
番組供給系列 テレビ朝日ネットワーク
[1]
略称 KBC
愛称 KBCテレビ
呼出符号 JOIF-DTV
呼出名称 きゅうしゅう
あさひほうそう
デジタルテレビジョン
開局日 1959年3月1日
本社 810-8571[1]
福岡県福岡市中央区長浜
1丁目1番1号[1]
演奏所 本社と同じ
リモコンキーID 1[5]
デジタル親局 福岡 31ch
アナログ親局 福岡 1ch
ガイドチャンネル 1ch
主なデジタル中継局 北九州・行橋・久留米・大牟田・糸島 31ch
宗像 23ch
主なアナログ中継局 アナログ参照
公式サイト https://kbc.co.jp/
特記事項:
テレビ放送開局はフジテレビジョン(東京)、毎日放送(大阪)と同日。
テレビ開局当初は、フジテレビと日本教育テレビ(現・テレビ朝日)のクロスネット局だった。
ANN系列局がない佐賀県でも視聴者が多く、実質的に放送対象地域となっている。
地上デジタル放送は2006年12月1日に本放送開始。
テンプレートを表示

九州朝日放送株式会社[4](きゅうしゅうあさひほうそう、: KYUSHU ASAHI BROADCASTING CO., LTD.[4])は、福岡県放送対象地域とした中波放送(AM放送)事業とテレビジョン放送事業を兼営している特定地上基幹放送事業者略称KBC

ラジオ部門についてはKBCラジオにも記述。

概要[編集]

テレビ局コールサインJOIF-DTV(福岡 31ch)。2006年12月に日本の地上デジタル放送(JOIF-DTV)を開始した。テレビ放送はANN系列。テレビ朝日系列でかつ(アナログ波において)VHF局であるが、民間放送教育協会(テレビ朝日系UHF局は全局非加盟)には加盟しておらず、別の在福(旧アナログ)VHF局RKB毎日放送が加盟している。リモコンキーID地上アナログ放送親局1chを引き継いだことで、テレビ朝日系列で唯一の「1[注釈 1]。テレビ欄・ラテ欄及び地デジの番組表(Gガイド)には「KBC九州朝日放送」と表記している(「KBCテレビ」と表記する場合もある)。また、2018年4月以降は、テレビ朝日系列フルネット局では唯一、同一法人によってラジオとテレビを兼営している局と化している[注釈 2]

現在の局のPR(マスコット)キャラクターは、2020年東京五輪マスコットを手掛けた、イラストレーターの谷口亮による"ミセタカ!"を2018年10月1日より、KBC創立65周年兼KBCテレビ放送開始60周年とKBCラジオ放送開始65周年記念の新しいPRキャラクターとして起用。以前は同じく創立45周年兼テレビ放送開始40周年とラジオ放送開始45周年として"きょろぱく"を起用していた。

テレビの取材地域は福岡県と佐賀県。長崎文化放送が開局する1990年3月までは長崎県内と山口朝日放送が開局する1993年9月までは山口県北西部の取材をそれぞれ行っていた[注釈 3]。九州、山口、沖縄エリア各局に向けて多数のブロックネット番組を制作しており2022年現在、在福局の中では最も多くの番組を放送している。詳しくは#自社制作番組を参照。

人事は全社規模で行われているので入社してアナウンサーになっても定年までアナウンサーであり続ける人は稀で中途で他部署異動になる場合が多い(※逆に他部署から戻って来てアナウンサーになる人もいる)[要出典]。アナウンサーの他部署への異動について裁判した事があり「異動は合法」とする判決が確定している。(九州朝日放送事件、最高裁判所第1小法廷判決 平成10年9月10日)

放送持株会社化[編集]

KBCが掲げている2018年度から2022年度の中期経営計画では、KBCのありたい姿として、「地域とともにあるナンバーワンメディア」として、「地域の人びとに価値ある情報コンテンツを届け続けること」をミッションとしていた[6]。その一方で、メディアを取り巻く環境は大きな変化を続けており、2019年に『アサデス。アプリ』として、それを通じた情報提供を始めたほか、2022年4月からは『アサデス。KBC』のリアルタイム配信を開始した[6]

このような環境の下、数年間にわたって、「将来にわたって地域から必要とされるメディア」として、「企業としてどうあるべきか」を検討した結果、従来のKBCとしての放送局としての歩みを踏まえながら、「新しい時代にグループ一体で柔軟に対応できる経営システム」として、2022年3月25日に開かれた自社の取締役会で、放送持株会社を決議し、2023年4月1日に放送持株会社への転換という結論に至った[6]。この新たな経営システムを土台にして、「地域ナンバーワンメディア」から、「放送+αの力で地域の魅力や価値を最大化」を行う、「地域をプロデュースするメディアグループ」への進化を図る[6]

現在の九州朝日放送は『KBCグループホールディングス』に社名が変更になる予定で、2022年3月25日に自社の取締役会で、2022年4月1日に発足する準備会社『九州朝日放送分割準備会社株式会社』に、現在の九州朝日放送が持っているテレビとラジオの放送事業を吸収分割して、2023年4月1日付けで『九州朝日放送株式会社』(2代目法人)に社名を変更予定である[6]。そして、2023年3月9日をもって総務省は電波監理審議会に諮問して、「諮問のとおり認定することが適当である」という答申を受け、正式に2023年4月1日をもって認定放送持株会社の認定を行うと共に、これまでの九州朝日放送が持っていた「免許人の地位」を新しく設立される九州朝日放送に承継されることになった。それにより全国で11番目、福岡県内の民間放送局で放送持株会社はRKB毎日ホールディングスに続いて2番目となり、テレビ朝日系列ではテレビ朝日ホールディングス朝日放送グループホールディングスに続いて3番目になる予定。なおテレビ・ラジオを分社化した朝日放送グループホールディングスとは異なり、同じ福岡県内のRKB毎日ホールディングスと同様にテレビ放送事業とラジオの放送事業をは分離せずラジオ・テレビ兼営局を継続する予定。

本社・支社・支局所在地[編集]

本社所在地
福岡県福岡市中央区長浜1丁目1番1号
支社
北九州市東京都大阪市に設置。東京支社は築地朝日新聞東京本社新館(北海道テレビ放送東京支社などが入居するビル)に、大阪支社は中之島フェスティバルタワー朝日新聞大阪本社テレビ朝日関西支社などが入居するビル)にそれぞれ入居している。北九州支社は、リバーウォーク北九州内にある朝日新聞西部本社と同居している[1]
支局
佐賀市朝日新聞佐賀総局に同居する形で設置[1]。以前は発祥地・久留米市にも名残で久留米支社を設けていたが、合理化のため廃止され本社と佐賀支局に機能を振り分けた。また名古屋市にも名古屋支局を設けていたが、大阪支社に機能を統合する形で廃止した。
また、ANNとしての支局をドイツベルリンに設けていた(現在は廃止)。現在は韓国のANNソウル支局(テレビ朝日開設)にKBCから特派員を派遣している。同様に、フランス・パリANN支局(朝日放送テレビ開設)にも特派員を派遣している。
そして、ANN中国総局にも特派員を派遣している。
支社・支局所在地
北九州支社 - 福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1番1号 リバーウォーク北九州朝日新聞西部本社棟8階
東京支社 - 東京都中央区築地5丁目3番2号 朝日新聞東京本社新館12階
大阪支社 - 大阪府大阪市北区中之島2丁目3番18号 中之島フェスティバルタワー19階
佐賀支局 - 佐賀県佐賀市天神3丁目2番25号 朝日新聞佐賀総局2階

資本構成[編集]

2022年3月31日[編集]

出典: [7]

資本金 1株 発行済株式総数 株主数
3億8000万円 1000円 380,000株 421
株主 株式数 比率
朝日新聞社 72,973株 19.20%
九州朝日放送従業員持株会 23,460株 06.17%
昭和自動車 19,050株 05.01%
テレビ朝日ホールディングス 15,200株 04.00%
東映 15,000株 03.95%
三井住友銀行 13,150株 03.46%
西日本シティ銀行 11,890株 03.13%
朝日放送グループホールディングス 10,000株 02.63%
福岡銀行 07,900株 02.08%
電通グループ 07,810株 02.06%

過去の資本構成[編集]

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[8][9][10][11][12]

沿革[編集]

KBCのロゴ
(1954年-1988年)現行の和文ロゴはこのロゴに少し変更を加えている。
旭屋百貨店(後の久留米井筒屋
創業から福岡市に移転するまでの一時期、ここに本社・演奏所が置かれていた。現存せず。

テレビ視聴率[編集]

  • 1980年(昭和55年)、RKB毎日放送からプライムタイム首位の座を奪い、開局以来のプライム首位を獲得した[19]
  • 1981年(昭和56年)、同じくRKB毎日放送からゴールデンタイム首位の座を奪い、開局以来のゴールデン首位を獲得した。[19]
  • 1984年(昭和59年)、開局以来初めて全日視聴率で首位を獲得し、こちらも開局以来初の視聴率三冠を獲得した[19]
  • 2005年(平成17年)、年間視聴率、および年度視聴率でゴールデン、並びにプライムで首位を獲得(二冠)。
  • 2009年(平成21年)、年間視聴率、および年度視聴率で全日、ゴールデン、プライムで首位を獲得(三冠)[20][注釈 22]
  • 2010年(平成22年)、年間視聴率、および年度視聴率でゴールデン、並びにプライムで首位を獲得(二冠)[22][23]
  • 2011年(平成23年)、年間視聴率、および年度視聴率で全日、ゴールデン、プライムで首位を獲得(三冠)[注釈 23][25]
  • 2012年(平成24年)、年間視聴率、および年度視聴率で全日、ゴールデン、プライムで首位を獲得(三冠)[26][27]
  • 2013年(平成25年)、年間視聴率、および年度視聴率でゴールデン、並びにプライムで首位を獲得(二冠)[28][29]
  • 2020年(令和2年)、年間視聴率、上半期(4月~6月)の世帯視聴率で全日、プライム、ノンプライムで首位を獲得(三冠)[30]
  • 2020年(令和2年)、年度視聴率、上期(4月~9月)の個人全体視聴率で全日、ノンプライムで首位を獲得(二冠)。世帯視聴率でも全日、プライム、ノンプライムで首位を獲得(三冠)[31]
  • 2021年(令和3年)、年間視聴率、および年度視聴率の個人全体視聴率で全日、ノンプライムで首位を獲得(二冠)。世帯視聴率でも全日、プライム、ノンプライムで首位を獲得(三冠)[32][33]
  • 2022年(令和4年)、年間視聴率の個人全体視聴率で全日、ノンプライムで首位を獲得(二冠)。世帯視聴率でも全日、ノンプライムで首位を獲得(二冠)[34]

ネットワークの変遷[編集]

テレビ[編集]

  • 1959年(昭和34年)3月1日 - 福岡県福岡市(西部地区)でテレビ放送開始。NET及びフジテレビとネットを組む。この時点でのNETの番組は、一般+教育番組ネットであった。
  • 1961年(昭和36年)4月1日 - NETの教育番組をRKBへ移行、以来一般番組のみのネットとなる[注釈 24]
  • 1962年(昭和37年)2月14日 - 八幡市でテレビ放送開始。ネットは変わらず。
  • 1964年(昭和39年)10月1日 - テレビ西日本が日本テレビ系列からフジテレビ系列にネットチェンジしたことに伴い、NETフルネット局へ移行[注釈 25]。代わりに、テレビ西日本から日本テレビ系列の番組の一部が移行する。フジテレビから、「本日をもってテレビ西日本へネットを開始し当局でのネットを打ち切る」との通告を受け、フジテレビ系番組が姿を消し、フジサンケイグループからの出資・役員派遣を解消。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 福岡放送の開局で、最後まで残っていた日本テレビ系番組が姿を消す。これによりNET完全ネットとなる。
  • 1970年(昭和45年)1月1日 - この日発足したANNに加盟
  • 1975年(昭和50年)3月31日 - 近畿広域圏の腸捻転解消により、ANNの準キー局が、毎日放送から朝日放送テレビへ変更。RKB毎日放送と関西発全国ネット番組を交換した[注釈 26]
  • 1991年(平成3年) 4月1日 - TVQ(TXN九州)の開局で、テレビ東京系番組が姿を消す。

開局後間もない1959年6月、フジテレビ、東海テレビ関西テレビの各局とネットワーク協力体制に調印。基本番組編成はフジテレビ系列をメインとすることとなった。このため、鹿内信隆水野成夫も重役として名を連ねていた。福岡局の免許申請時に競願していた「九州テレビジョン放送(九州テレビ)」と1本化した際、九州テレビに出資していた昭和自動車産経新聞社等の資本が合流した経緯からである。

一方、ニュースについては朝日新聞社との関係からNETニュースだけを放送し、朝日テレビニュース社の制作する『NETニュース 朝日新聞制作』を、『KBCニュース』のタイトルに差し替えて放送した。また、NETテレビからはニュースと共に学校放送もネットしたが、1961年に番組内容の改善を巡ってNETと対立してネットを打ち切り、学校放送はRKBへ移行した。しかし、一般番組のネットが途切れる事はなく、概ねフジ系70%:NET系30%の比率で編成していた。

フジテレビ側はKBCに対しニュースもネットするよう再三申し入れ、ようやく1本のみニュースネットが通ったが、朝日新聞社との関係を考えるとこれ以上の枠増は望めない状況であった。フジテレビは、たまたま日本テレビとの関係が悪化したテレビ西日本に対し接触。好感触を得ると、KBCとのネットそのものを見直すこととし、まず1963年にKBCの水曜20時枠がNETテレビとの同時ネット枠だったことを突いて、TNCに『三匹の侍』の同時ネットを要請し、TNCは日本テレビの抵抗を押し切り要請を受諾した。

1964年、「KBCとの関係は良好だが、朝日新聞主導なのでフジテレビが主導権を握るのは難しく、TNCと組む方がフジテレビの将来にとって益が大きい」との水野の判断から、KBCに対してネット打ち切りを通告。

窮地に陥ったKBCの比佐友香社長は、朝日新聞社の広岡知男代表取締役に支援を要請。このときKBC社内では日本テレビと組む(事実上のテレビ西日本とのネット交換)か、あるいはNETフルネットにするかの議論があったが、ここで広岡は比佐に対し、NETとフルネットをするよう勧奨。渋る比佐に対し広岡は、KBCの業績が低下した場合はNETに営業保証を行わせ、それでもKBCの業績が悪化した場合は朝日新聞社が責任を取ると約束した[35]。これで比佐はKBCのNET完全ネットを決断。1964年10月編成より、学校放送を除くほとんどのNET番組がKBCから放送することとなった。

TVQが開局するまでは、東京12チャンネル→テレビ東京の番組も放送されていた(『アイドル伝説えり子』(※テレビせとうち制作。半年で打ち切り後、TVQ九州放送で放送)や『大竹まことのただいまPCランド』)など。

ラジオ[編集]

KBCラジオ#ネットワークの変遷を参照

局データ[編集]

局名、周波数、コールサインおよび出力は次の通り。

テレビ[編集]

ANN系列のリモコンキーID地図
  • コールサイン - JOIF-DTV
  • コールネーム - きゅうしゅうあさひほうそうデジタルテレビジョン(福岡局以外は北九州局も含め全て中継局扱い)
  • リモコンキーID - 1
  • テレビ朝日系列の地上デジタル放送のリモコンキーIDは、原則として「5」になっているが、前述の通り、KBCはテレビ朝日系列では唯一の「1」である。KBCの「1」は、かつての福岡地区(福岡タワー送信所)のアナログ放送の親局で使われたチャンネル番号「1」に由来する。テレビ朝日系列でかつてのアナログ放送の親局のチャンネルと同じリモコンキーIDを使うのは「1」の本局と、本局の準キー局の「6」の朝日放送テレビ(ABCテレビ)だけである。この他に、本局のキー局・テレビ朝日を含めた系列フルネット20局のリモコンキーIDは「5」で統一されている。一方で大半のテレビ朝日系列のフルネット局で使われる「5」を使用していない局のは本局と準キー局のABCテレビのほかに、中京広域圏名古屋テレビ放送(NBN・メ〜テレ)と北海道北海道テレビ放送(HTB)の2局のみで、先発の他系列局(それぞれTBSテレビ系列のCBCテレビ(CBC)と日本テレビ系列の札幌テレビ放送(STV))がいずれもかつてのアナログ放送の親局チャンネルと同じ「5」を踏襲したため、いずれも準キー局のABCテレビに合わせて「6」を採った[注釈 27]。更に九州地方の民放テレビ局でリモコンキーID「1」を使うのは、本局と鹿児島県南日本放送(MBC・TBSテレビ系列。鹿児島送信所1ch)の2局だけである。本来、キー局のテレビ朝日系列局が使用することが多い「5」はこれで空いていた番号「5」は福岡県の民放テレビ局は日本テレビ系列の福岡放送(FBS)に割り当てられた(「4」は原則として本来日本テレビ系列の番号だが、福岡県では先に開局したTBSテレビ系列のRKB毎日放送(RKB)がかつての福岡地区のアナログ放送の親局のチャンネル及びRKBの準キー局の毎日放送(MBS)のかつてのアナログ放送の親局のチャンネルと同じ「4」〈生駒山送信所4ch〉を使うことに加え、本局も前述の通り「1」を使うため、STVに合わせて空いていた「5」を選択した)。このため、本来NHK総合テレビ(NHK総合)のリモコンキーIDは原則として大半の地域で「1」を使うが、上述の通り本局が同番号を取得したため、NHK福岡放送局NHK北九州放送局のNHK総合のリモコンキーIDはかつてのNHK福岡局のアナログ放送の親局のチャンネルと同じ「3」になっている(かつてのアナログ放送の親局のチャンネル「6」だったNHK北九州局は前者に合わせて「3」となった)。また隣接各県で「1」は軒並みNHK総合テレビで使われるため、特に本局視聴者が多い山口県佐賀県でKBCを越境視聴する場合は3桁が01*-1としてリモコン「6」に設定される。
  • 福岡局 31ch 3kW(福岡タワー)[36]
  • 北九州局 31ch 1kW(皿倉山、2007年1月22日までは10Wで運用)
  • 久留米局 31ch 30W(九千部山、2007年1月14日までは3Wで運用)

在福他局と異なり上記3局が2006年12月1日一斉開始(最後発)。

  • 大牟田局 31ch 10W(甘木山、当初は1Wで運用)2007年6月1日本放送開始
  • 糸島局 31ch 30W(可也山・垂直偏波)
  • 行橋局 31ch 10W(大坂山・垂直偏波)
  • 宗像局 23ch 21W(許斐山
  • 黒木局 15ch 1W(女郎山、2008年7月1日本放送開始)
  • 須恵局 31ch 1W(岳城山、2008年7月1日本放送開始)
出典[5]

アナログ[編集]

2011年7月24日停波時点

ラジオ[編集]

KBCラジオ#データを参照

スタジオ[編集]

テレビ[編集]

  • Lスタジオ(1階) アサデス。KBC / 7 / GOLD、シリタカ!、水と緑の物語、中継番組(プロ野球、福岡国際マラソンなど)の受けサブ
  • ニューススタジオ(3階) 定時ニュース、地元応援live Wish+

ラジオ[編集]

KBCラジオ#スタジオを参照

共通[編集]

  • 1Fロビーから、よくばりミルキィ(テレビ ※2015年9月終了。)、ラジオチャリティーミュージックソンなどを放送する

ケーブルテレビ再送信局[編集]

以下のケーブルテレビではテレビ放送を再送信している。なおテレビ放送のデジタル転換により、地元にテレビ朝日系の局がある地域を中心に順次再送信が取り止められることになっていた。デジタル放送再送信では佐賀県が特例地域[注釈 28]として位置付けてあるため、KBC側が地上デジタル放送においての区域外再放送に同意した。地上デジタル放送は日本民間放送連盟が区域外再放送を禁止していることから特例地域以外への再送信は原則不可であった。
山口県では「ケーブルネット下関」の他、過去にはKビジョンシティーケーブル周南萩ケーブルネットワーク(HCN)・ほっちゃテレビ山口ケーブルビジョン(C-able)でもKBCの再送信を行っていたが、山口朝日放送(yab)からKBCに対し山口県向けの再送信を認めないようにするという要請があったため、同県内のケーブルテレビ局におけるKBCの再送信はデジタル再送信を行っている「ケーブルネット下関」を除いて2011年7月24日のアナログ放送終了と共に再送信も終了となった。なお「山口ケーブルビジョン」のKBCデジタル再送信が2011年6月に同意すべきとの総務大臣裁定が出されているものの、実現には至っていない。
大分県では2008年7月、KBCはRKB・TNC・FBSと共に同県内のケーブルテレビ事業者(大分ケーブルテレコム大分ケーブルネットワークCTBメディアケーブルテレビ佐伯の各4社)に対して地上デジタル放送の区域外再放送を同意したが、CTBメディアが再放送継続協議が整わず2015年2月2日早朝に区域外再放送を終了。他の3局も同じく再放送継続協議が整わず2016年3月31日に区域外再放送を終了した。。(なお同様にRKB毎日放送も再放送を終了したが、テレビ大分クロスネット局であり、一部視聴できない番組があることを踏まえ、引き続き福岡放送テレビ西日本TVQ九州放送の再放送は行われている)
長崎県では地域によって対応が分かれ、紆余曲折を経て有明海沿岸・壱岐・対馬の各業者が再送信を実施している。

太字はデジタル波再送信実施局

テレビ番組[編集]

ラジオ番組についてはKBCラジオ#現在放送中の番組に記述

自社制作番組[編集]

九州・沖縄・山口のANN系列局に向けて放送するブロックネットのテレビ番組を数多く制作している。

もともとKBCは開局当初からエリア外取材に積極的で、また、1980年代まではテレビ朝日系列局(フルネット局)が九州他県になかったことから、高速道路網が未整備だった時代でも佐賀や熊本、大分、長崎などまで遠征してニュース取材に出向いていた。KBCアーカイブス[2]では福岡県内のニュースに混じって各県のニュース映像も見ることができる。

制作だけでなく他の九州の系列局に対し人的支援もしており、開局時の応援社員や、KBCから幹部社員が出向しているケースがある。また、中国[注釈 29]・九州[注釈 30]のANN系列局の福岡支社はほとんどがKBC社屋に隣接する「KBCビル」にあり、支社長もKBCから出向していることがある。

そのほか、台風が接近した時などには、KBCが中心となって九州・山口の系列局を結んで「ANN九州山口 報道特別番組」といったタイトルで放送することが多い。

毎年年末にスーパーJチャンネル九州・沖縄SPを16:50 - 17:53と18:15 - 18:50まで放送(2017年時、情報。)

※印は、九州朝日放送をキー局として、九州・山口・沖縄エリアにある以下のANN系列各局で放送している番組であるが、狭義の九州に含まれない山口・沖縄や、クロスネット局の宮崎では一部番組のネットを行っていない。
山口朝日放送(yab) / 長崎文化放送(NCC) / 熊本朝日放送(KAB) / 大分朝日放送(OAB) / テレビ宮崎(UMK) / 鹿児島放送(KKB) / 琉球朝日放送(QAB)

その一方で、ラジオ番組では2014年春から『HKT48 ラジオ聴かナイト!』がブロックネット化した他は過去に数本制作された程度である。

報道
  • KBC NEWS
  • シリタカ!(月曜 - 金曜18:15 - 19:00)(2019年3月までは18:15 - 18:25を※(yab・UMKを除く))
    • シリタカ!天気(月曜 21:48 - 21:54、火曜 - 金曜 20:54 - 21:00・日によって休止の場合あり)
情報・ワイドショー
バラエティ
ドラマ
  • 2時のサスペンス(月曜 - 木曜13:55(金曜13:58) - 15:47 - 土曜ワイド劇場の再放送・テレビ朝日系ドラマの再放送。
  • ドラマ再放送枠(月曜 - 金曜15:47 - 16:44) - テレビ朝日系ドラマの再放送
  • 金曜エンターテインメント(土曜1:54 - 2:46) - 同上
  • 土曜アンコール劇場(土曜13:00 - 15:00) - 土曜ワイド劇場の再放送
  • ウイークエンドスペシャル(日曜1:32 - 3:20) - 深夜映画
  • 福岡恋愛白書(3月第4金曜0:15 - 1:15)
教養・ドキュメンタリー
スポーツ
アニメ・特撮

ANN系列局制作の時差ネット番組[編集]

制作局の表記のない番組はテレビ朝日制作。

系列外制作の時差ネット番組[編集]

再放送枠[編集]

過去の主なテレビ番組[編集]

ブロックネット番組
報道
情報・ワイドショー
早朝のワイド番組
午前または午後の情報ワイド番組
バラエティ
ドラマ
教養・ドキュメンタリー


アニメ
自社製作短編深夜アニメ
UHFアニメ
特撮
ミニ番組
  • ファームチャレンジキッズファイター
  • 今田美桜 Fのミライ
  • 輝け!ミライスター!presents 未来の君にエール

腸捻転解消でRKBから移行した朝日放送テレビ制作のネット番組[編集]

腸捻転時代に放送していたMBS制作のネット番組[編集]

☆の印は、RKBに移行した番組。
仮面ライダーアマゾン』までを放送。KBCでの再放送は『仮面ライダー』(第1作)と『仮面ライダーV3』が86年から87年頃で最後。『仮面ライダーX』は1984年と1990年にRKBで再放送。テレ朝制作の平成以降のシリーズも当局で放送。
ほか。

※なお、『ヤングおー!おー!』は当初NET系時代の3ヶ月間はKBCで放送していたが、東京地区での放送が東京12チャンネルへ移行してから一時打ち切りとなり、福岡での放送再開時に腸捻転時代でありながらRKBへ移行し、腸捻転解消後は正式にTBS系番組となり、引き続き同局で放送していた。

TVQ開局前に放送していたテレビ東京系の番組[編集]

TVQ開局後に放送していたテレビ東京系の番組[編集]

TNCネットチェンジまで放送していたフジテレビ系の番組[編集]

ほか

FBS開局前に放送していた日本テレビ系の番組[編集]

情報カメラ[編集]

アナウンサー[編集]

年は入社年またはアナウンス部在籍期間[38]。○は福岡県出身。※はアナウンス部長経験者。

現在[編集]

過去[編集]

他部署所属[編集]

  • 1977年 二木清彦( - 1992年、常務取締役(渉外・視聴者・広報室・支社担当))
  • 1980年 和田安生( - 2010年、報道局スポーツ部、2023年3月31日付で定年退職予定)
  • 1984年 西川恵三( - 1997年、報道局報道部担当部長)※
  • 1986年 園田哲也( - 1997年、KBCメディア代表取締役社長)
  • 1987年 小澤晃(大阪支社長)
  • 1989年 巽孝之( - 2005年、報道局報道部記者)
  • 1990年 小林肇(広報部)
  • 1991年 秋山仁志( - 2004年、ラジオ局営業部長)、武内裕之( - 2014.3、東京支社営業部→ラジオ営業部)
  • 1992年 影平晶( - 2008年、報道局報道部)、西村香織( - 2006.9、報道情報センター長)
  • 1993年 北村純子( - 2002.9、イベント事業部 → テレビ編成部)
  • 1994年 岡田浩一(大阪支社営業部部長代理。元テレビ山梨)、逸見明正( - 2016.3、報道局報道部副部長)
  • 1999年 高柳徹(大阪支社営業部)
  • 2000年 太田祐輔※(元南日本放送、2013.1 - 2016.3は報道部、現・解説委員)

旧制度適用社員の退職[編集]

新制度適用契約社員[編集]

★は契約期間満了に伴う退職。

アナウンサー以外の主な出演者[編集]

ウォーターマーク[編集]

  • 2009年1月12日以降、地上デジタルテレビ放送で画面右上に「KBC」の局ロゴのウォーターマーク表示を常時表示している。開始当初から2021年2月13日まではCM中を除き常時表示されたが、2021年2月14日のテレビマスター設備更新後以降は、CM中に加え番組中も提供クレジット表示の際は表示されなくなった。

海外の提携放送局[編集]

関連会社[編集]

連結子会社
非連結子会社

その他[編集]

西部警察・全国縦断ロケ[編集]

79年-84年にテレビ朝日系列で放送していた石原プロモーション制作のポリスアクションドラマ・西部警察では、パートIとパートIIIで2回福岡ロケを行った。ちなみに全国縦断ロケにおいて2回ロケをしたところは福岡だけである。パートIIIでは玄界灘の海上で漁船を爆破させたことがある。なお99年の再放送に関しては無印の88話までの再放送にとどまった。また西部警察スペシャル放送前にはローカル番組に舘ひろしがゲスト登場し、PART3の福岡ロケの映像が一部紹介された。

また同じくテレビ朝日系列で放送していた石原プロモーション制作のポリスアクションドラマ・ゴリラ・警視庁捜査第8班(89年-90年)の福岡ロケの回(第10話「博多大追撃」)ではKBCが所有する報道用のヘリコプターを渡哲也演じる倉本班長に貸したシーンがある。[注釈 39]

航空自衛隊練習機で激励会参加スクープ[編集]

1986年10月25日、資料映像撮影のため訪れていた福岡空港で、同空港内にある航空自衛隊春日基地板付(飛行場)地区に同基地所属ではない、T-33練習機が多数飛来したのを目撃し、映像を収めた。練習機の多数飛来は福岡市内で行われた、全日空機雫石衝突事故の元教官に対しての激励会に参加する為、元教官の先輩・同僚・教え子らが練習機を「車代わり」に使用した事が判明、結果としてスクープとなった。

福岡県西方沖地震当時の放送体制[編集]

2005年3月20日日曜日に発生した福岡県西方沖地震当時は本社のある中央区でも震度6弱を観測。報道局の立札が横に大きく揺れ、本棚も一部、散乱した。更に周りが停電し、報道陣達はパニックに陥った。しかし大きな損傷はなく、緊急処置で報道センターも使用できる様になった。

テレビは『サンデープロジェクト』の11:00以降の内容を地震特番に切り替えて、40分に渡り地震情報に専念する。サンデープロジェクト終了後は11:50の『ANNニュース』でも地震関連ニュースを行い、数分間報道特別番組に当たった。ラジオは「財津和夫の人生ゲーム21」が終わった直後に地震ニュースを放送。11:00から天神パサージュ広場で行う予定だった「春のラジオフェスタ』の生放送を急遽中止し、宮本啓丞(九州朝日放送アナウンサー)をメインに地震特番を編成。地震情報、取材記者、リスナーからの情報を放送した(春のラジオフェスタのメインを務める予定だった和田安生岩渕梢も地震の影響で即時帰社し、特番に参加した)。

この地震の影響で、局舎の横にある鉄塔福岡タワー送信開始時まで福岡1チャンネルを送信していた)の先端部分が曲がり、自局はもとよりテレビ西日本など県内他局でもニュースとなった。この他、局のレコード室に所蔵していたCDレコードの一部が破損、しばらく立入禁止となり、ラジオ放送を中心に影響が出た。

この地震以降、ラジオの生番組では頻繁に「福岡市中央区長浜1丁目からお送りしている…」とアナウンスする様になった。

2005年パ・リーグプレーオフ中継打ち切り後の対応[編集]

2005年10月15日土曜日、KBCはプレーオフ第2ステージ第3戦、福岡ソフトバンクホークス千葉ロッテマリーンズの試合をローカルで生中継した。編成の都合上当初から放送時間の延長予定はなく、9回裏、ホークスの攻撃中(4点ビハインドで一死走者一塁の場面)で中継を終了。21時からテレビ朝日ネットの土曜ワイド劇場を放送した(BS朝日でも同時中継。試合終了まで放送)。しかし、急遽22時57分から23時まで(通常はKBCローカルの番組紹介番組「パックン!きょろぱく」の時間)ホークスの同点、サヨナラのシーン(録画)を放送した。

放送事故[編集]

  • 2013年9月7日(土)、放送中に震度分布マップを誤放送。[要出典]
  • 2014年10月19日(日)、午後8時49分44秒から1分間、緊急地震速報を誤送信。テレビ画面上部に「緊急地震速報 福岡北西沖で地震。強い揺れのおそれ福岡県・佐賀県」というテロップが表示された。KBCと気象情報の提供契約をしているウェザーニューズ社が10月19日に緊急地震速報の送出機器の交換作業を行い、交換後の動作確認中にテスト用の情報を誤って送出したのが原因[40][41]

備考[編集]

  • 放送開始時刻は1988年のロゴ変更までは午前6時半近く、また1994年頃までは午前6時近くと比較的遅い時刻に開始した。現在の放送開始時刻は基本的に午前4時53分である。(ただし、月曜から木曜は放送機器メンテナンス時間延長のため午前5時23分開始の日がある。)
  • 略称ロゴは開局時は独自の書体でKBCと表記されたものであり、2代目は1970年頃に制定され、1988年まで長らく使用された。書体はゴシック体。現在でも、一部のアナログ放送の送信所・中継局では残存している。現行ロゴは1988年に制定され、3代目。書体はKBCを特殊体にしたもので、Cの部分が角張っている(ウォーターマークや取材協力の表示などでも使われている。)。社名ロゴは開局から1988年のロゴ変更までは独自の書体、1988年のロゴ変更からは略称ロゴと同じ書体である。
  • KBC自社制作分の字幕放送テロップはテレビ朝日と同じひよこ入りのデザインだが、黒縁を付けている。
  • 2014年6月まではANN基幹局では数少ない、東芝製マスター設備を採用している局であったが、2014年6月にキー局であるテレビ朝日のマスター設備が東芝製に更新されたため、ANN基幹局のマスター設備の納入メーカーの割合が半々になった[注釈 40][要出典]
  • 在福テレビ局では唯一、レギュラーでのゴールデンタイムの自社制作番組を制作していなかったが、前述のように2019年1月から月1回で開始された。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ テレビ朝日系列でアナログ親局と同じIDを使うのは「1」の本局と「6」の朝日放送テレビ(ABCテレビ)のみ。
  2. ^ 旧朝日放送が認定放送持株会社朝日放送グループホールディングス)に移行した際にテレビ・ラジオをそれぞれ朝日放送テレビ(ABCテレビ)と朝日放送ラジオ(ABCラジオ)に分社化したためであるが、この2社も実質的にはラテ兼営といえる。更にクロスネット局を含めてもテレビ朝日系列ラテ兼営局は本局と福井放送(FBC)のみ。
  3. ^ 山口朝日放送が開局するまでは、NNN・NNS加盟の山口放送がANNにも加盟していた。
  4. ^ a b 九州朝日放送 代表取締役社長
  5. ^ 昭和グループ 創始者
  6. ^ 九州朝日放送 代表取締役相談役
  7. ^ 九州朝日放送 取締役
  8. ^ 構想段階の仮称は「久留米放送(ラジオ久留米、略称・KBC)」であった。
  9. ^ 香川県高松市西日本放送株式会社(RNC、旧・株式会社ラジオ香川)とは無関係。
  10. ^ ちなみに、この「JOGR」は、青森放送株式会社の呼出符号として使われている。KBCとは現在もラジオは同系列(NRN)である。
  11. ^ 朝日新聞社及び朝日放送からの支援が決まったことを社名変更の契機としている。
  12. ^ 本放送初日の午後1時頃、スタジオ付近で飲酒運転の車が電柱に衝突し、スタジオが停電となり放送が約2時間中断した。スタジオに自家発電装置はなく、復旧まで送信所でレコードをかけて急場をしのいだ。
  13. ^ 当初は、予備免許失効前(JOGR)と同じく旭村江島に送信所を設置予定だったが、予定地が水没して使用不能となったため儀徳に設置した。
  14. ^ 送信所の北側に筑紫山地があり出力が弱かったことから、福岡市や小倉市(現・北九州市)周辺が難聴取区域となり、営業成績が振るわず赤字が累積したため、福岡市や小倉市(現・北九州市)に中継局設置を申請するも、周波数不足で却下され、やむなく親局を福岡に移転した。反面、親局移転後は創業地の久留米周辺が難聴取区域となり、その解消は1972年の福岡親局50kW増力を待たなければならなかった。
    ちなみに1958年8月には、筑紫平野内にNBCラジオ佐賀が開局している。
  15. ^ FEN小倉局の廃止に伴い開局可能となった。
  16. ^ テレビ送信所を篠栗町の若杉山頂に置く案も出たが、郵政省から福岡3局が共同利用し、出力を300W程度にするとの条件がつき、各局の足並みが揃わず実現しなかった。また、長浜の鉄塔に展望台を作るという案も実現しなかった。
  17. ^ 最初の番組は『ティータイムショウ博多どんたく特集』[13]
  18. ^ 福岡局 1410→1413kHz、大牟田・行橋局 1500→1485kHz。行橋局は50Wから100Wに増力。北九州局は720kHzのまま変更なし。
  19. ^ 在福民放テレビ局ではもっとも遅かったものの、当時のテレビ朝日系フルネット局ではテレビ朝日、朝日放送テレビ、福島放送に次ぐ音声多重放送開始だった。
  20. ^ 現在は金曜・土曜付けの放送終了後に「お天気コンサート」と題したフィラーを放送している程度。これは天気情報のグラフィックと、歌手のプロモーションビデオを交互に放送するもの。なお、大雨や台風などで自然災害が予想される際は、平日深夜もお天気コンサートなどを編成し終夜放送を行う。
  21. ^ 基本的には日曜深夜を含めた完全終夜放送であるが、不定期に日曜深夜の終夜放送を休止することがある。
  22. ^ 年間において、プライム2を含めた視聴率で開局以来初の視聴率四冠を獲得した。[21]
  23. ^ 年度において、プライム2を含めた視聴率で開局以来初の視聴率四冠を獲得した。[24]
  24. ^ 1967年(昭和42年)6月発足の民間放送教育協会設立後も変わらず。
  25. ^ NET-MBS-KBCの完全ネットが完成、現在に至る。
  26. ^ 但し一部のMBS制作番組は引き続きKBCで放映。のちにRKBに移行した。その一方で、腸捻転時代からRKBで放送されたMBS制作番組もあった。
  27. ^ 「6」は原則TBS系列局で使われる番号であるが、中京圏(岐阜県・愛知県・三重県)ではCBCテレビがアナログ親局5chを、北海道では北海道放送(HBC)がアナログ親局1chを踏襲したために「6」が空いたものである。
  28. ^ 特例地域は 徳島県佐賀県
  29. ^ YABの他に広島県のHOMEも、在広局で唯一福岡市に支局を置いている。
  30. ^ QABは実質的な兄弟局であるRBCと同じ福岡県福岡市中央区天神1-9-17 福岡天神フコク生命ビル13F
  31. ^ 2016年10月20日に「サンデープレゼント」枠で全国放送されたスペシャルについてはUMKも同時ネットで放送。
  32. ^ BS Japanextではレギュラー放送の開始後、前川の出演による専用の番宣CMも放送。
  33. ^ 九州・沖縄地区以外でも、単発で放送していた系列局があった。
  34. ^ 長崎放送や宮崎放送にもネットした形跡がある。
  35. ^ 2013年にはTVQ九州放送で『ナイツのHIT商品プロデュース』として同様の番組を放送していた。
  36. ^ 福岡地区では、当初はTNCで日テレ版をネットしていたが、TNCがフジテレビ系列に移行したことにより、FBSが開局するまではKBCの自社制作による『キユーピー3分クッキング』を放送していた。
  37. ^ 他の在福局は2003年までにTVQ九州放送(参入当時は「TXN九州」)・福岡放送・RKB毎日放送・テレビ西日本の順番に参入した。
  38. ^ フジテレビでの日曜夜9時枠の連続ドラマ放送開始に伴い、1960年11月廃止。
  39. ^ 事実、その後の銃撃戦のシーンでは、ヘリに当時変更されたばかりのKBCのロゴマークが描かれていた。
  40. ^ 東芝製マスター設備を採用しているANN系基幹局はEX、メ〜テレ、KBC。NEC製マスター設備を採用しているANN系基幹局はABC、HTB、KHB。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 会社データ - KBC九州朝日放送
  2. ^ 九州朝日放送株式会社 定款 第1章第2条
  3. ^ a b c d e f g h i j k 九州朝日放送株式会社 (2022-06-29). 第69期(2021年4月1日 - 2022年3月31日)有価証券報告書 (Report). 
  4. ^ a b c 九州朝日放送株式会社 定款 第1章第1条
  5. ^ a b 事業内容(KBCテレビ) - KBC九州朝日放送
  6. ^ a b c d e f 認定放送持株会社体制への移行に関するお知らせ” (PDF). 九州朝日放送株式会社 (2022年3月25日). 2022年3月26日閲覧。
  7. ^ 九州朝日放送株式会社 (2022-06-29). 第69期(2021年4月1日 - 2022年3月31日)有価証券報告書 大株主の状況 (Report). 
  8. ^ 有報リーダー”. Lafla. 2016年6月8日閲覧。[リンク切れ]
  9. ^ 日本民間放送連盟 『日本放送年鑑'78』洋文社、1978年12月、306頁。 
  10. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、417頁。 
  11. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、446頁。 
  12. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、425頁。 
  13. ^ 「九州朝日放送30年史」 p165
  14. ^ 「九州朝日放送30年史」 p118
  15. ^ ホームページに記載(PDF) [1]
  16. ^ 福岡県、熊本県及び宮崎県内における災害対策及び中波ラジオ難聴地域の一部解消に向けて-中波ラジオ放送のFM方式による補完中継局に予備免許を付与- - 総務省九州総合通信局・報道資料(2015年9月2日)
  17. ^ KBCラジオがFMでも聴けるようになります!
  18. ^ ワイドFM開局記念 RKB・KBC共同イベント『熱ラジ!』[リンク切れ]
  19. ^ a b c テレビ西日本50年史
  20. ^ KBCテレビ2009年度平均視聴率3冠達成|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  21. ^ KBCテレビ2009年年間視聴率4冠達成|KBC九州朝日放送
  22. ^ KBCテレビ 2010年度 4年連続3冠達成!|企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  23. ^ 三冠達成・企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  24. ^ 2011年度視聴率4冠・企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  25. ^ KBCテレビ 2011年 年間視聴率4冠獲得!クール平均も7期連続3冠以上!![リンク切れ]
  26. ^ 2012年年度視聴率4冠 2年連続・企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  27. ^ 2012年度年間視聴率4冠・企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  28. ^ 2013年 年度視聴率3冠・企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  29. ^ 2013年度年間視聴率3冠・企業情報|KBC九州朝日放送[リンク切れ]
  30. ^ (視聴率速報)2020年 上半期 世帯視聴率で3冠”. 九州朝日放送. 2022年1月11日閲覧。
  31. ^ (視聴率速報)2020年度上期 個人2冠! 世帯3冠!!”. 九州朝日放送. 2022年1月11日閲覧。
  32. ^ (視聴率速報)2021年間 個人2冠! 世帯3冠!!”. 九州朝日放送. 2022年1月11日閲覧。
  33. ^ 視聴率速報 2021年度 個人2冠 世帯3冠!!”. 九州朝日放送. 2022年4月7日閲覧。
  34. ^ 視聴率速報 2022年間視聴率 個人&世帯 単独2冠”. 九州朝日放送. 2023年1月7日閲覧。
  35. ^ 『九州朝日放送30年史』(九州朝日放送・刊)より。
  36. ^ 九州朝日放送デジタルテレビ親局送信所・無線局免許状 - 総務省
  37. ^ 過去にゴールデンタイムにソフトバンク対巨人戦の全国中継を行った際には福岡国際マラソンと同様に、2局共同制作扱いとなった年度もあった。
  38. ^ アナウンサー - KBC九州朝日放送
  39. ^ ニッポン放送・師岡アナが退職を発表 今後も同局で活動予定”. ベースボールキング (2018年1月31日). 2018年2月13日閲覧。
  40. ^ 緊急地震速報の誤報配信についての訂正とお詫び - 九州朝日放送[リンク切れ]
  41. ^ KBC、誤って緊急地震速報 - 佐賀新聞、2014年10月21日

外部リンク[編集]