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サマータイムレンダ

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サマータイムレンダ
ジャンル サスペンスSF
漫画
作者 田中靖規
出版社 集英社
掲載サイト 少年ジャンプ+
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2017年10月23日 - 2021年2月1日
巻数 全13巻
話数 全139話
アニメ
原作 田中靖規
監督 渡辺歩
シリーズ構成 瀬古浩司
脚本 瀬古浩司
キャラクターデザイン 松元美季
音楽 岡部啓一高田龍一帆足圭吾
アニメーション制作 オー・エル・エム
放送局
放送期間 2022年4月 -
話数 全25話予定
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

サマータイムレンダ』は、田中靖規による日本漫画。ウェブコミック配信サイトおよびスマートフォンアプリ『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2017年10月23日から2021年2月1日まで毎週月曜日に配信された[1]

赤マルジャンプ』(同社刊)2008年WINTER号に掲載された田中の自作『ジャメヴ』をベースとしており[2]和歌山県和歌山市の離島を舞台としたSFサスペンスが描かれる。線描はペン入れを行わない鉛筆描きで、アシスタントも置かない環境で制作されている[2]

本連載完結後はメディアミックスとしてアニメ化、リアル脱出ゲーム化、実写化の3つが計画されている[1]

あらすじ

網代慎平は幼馴染・小舟潮の訃報を聞き、葬儀に参列するために2年ぶりに生まれ育った故郷・日都ヶ島(ひとがしま)に戻る。潮は海の事故で亡くなったと聞いていたが、居合わせた親友の話では潮の死には不可解な点があり、他殺の可能性が浮上する。その背後に見え隠れするのは、日都ヶ島に昔から伝わる「影」の存在。

『「影」を見た者は死ぬ』-。

翌日、突如として姿を消す島民一家。慎平は、一家の失踪の真相を追ううちに「影」の思惑に巻き込まれていく。

登場人物

声の項はテレビアニメ版の声優

主要な人物

網代慎平(あじろ しんぺい)
声 - 花江夏樹[3]
本作の主人公で17歳の少年。幼馴染の小舟潮の葬儀に参列するため、2年ぶりに東京から故郷の日都ヶ島へ戻る。幼少期に両親を事故で失い、母・暁美の縁で小舟家に迎えられた過去があり、潮と澪は義理の兄妹にあたる。自分を俯瞰(フカン)して第三者の立場として見る癖がある。料理を得意としており調理師専門学校に通う。
小舟潮(こふね うしお)
声 - 永瀬アンナ[3]
慎平とは同い年の17歳で義理の兄妹にあたる。フランス人である父・アラン譲りの金髪。夏休みに起きた日都ヶ島での海難事故で小早川しおりを救命した際に命を落とす。
小舟澪(こふね みお)
声 - 白砂沙帆[3]
潮の実妹で、姉と同じ高校に通う1年生。潮と違い黒髪。肌が褐色なのは日焼けである。運動神経に優れ、水泳部に所属する。物語冒頭では姉が亡くなった直後だか、持ち前の笑顔で努めて明るく振る舞う。
菱形窓(ひしがた そう)
慎平とは幼なじみで親友。潮たちと同じ高校に通う高校3年生。日都ヶ島唯一の病院「菱形医院」の長男。窓も将来は医療の道を志すが、医師である父・青銅のことを苦手としている。事故の際に潮の救命措置を行うが助けられなかったことを強く悔やんでいる。
菱形朱鷺子(ひしがた ときこ)
窓の実妹。頭脳明晰で成績は学年トップだが体が弱く運動は苦手。同じ高校に通う澪とは幼馴染で親友関係。常に澪のことを気にかけている。
南方ひづる(みなみかた ひづる)
作家・南雲竜之介として執筆活動をしている女性。知らぬ間に録音されたボイスレコーダーのメッセージに導かれ14年ぶりに日都ヶ島を訪れる。
南方竜之介(みなみかた りゅうのすけ)
ひづるの実弟。14年前に日都ヶ島で起きたとある事件の被害者。姉のひづるとは準一卵性双生児の関係にある。
小早川しおり(こばやかわ しおり)
日都ヶ島小学校に通う小学3年生女児。両親は「コバマート」というスーパーを経営している。夏休みの海水浴で溺れたところを助けられるが、それ以降口が聞けなくなっている。
根津銀次郎(ねづ ぎんじろう)
日都ヶ島に住む老年の男性で猟師。ライフルの扱いに長ける。
凸村哲(とつむら てつ)
日都ヶ島の駐在所に勤務する警察官。
小舟アラン(こふね アラン)
日都ヶ島でレストラン「洋食コフネ」を経営するフランス出身の男性。琴子という日本人の妻との間に潮と澪をもうける。澪を出産後に妻を失っている。両親を事故で失った慎平を里親として迎え入れる。
雁切真砂人(かりきり まさひと)
日都神社の宮司。島の祭祀を取り仕切る雁切家の当主。なにかと話が長い。ゲームが好き。
雁切波稲(かりきり はいね)
江戸時代、当時の日都ヶ島に住んでいたとある漁師の娘。
菱形青銅(ひしがた せいどう)
窓と朱鷺子の父で、日都ヶ島唯一の病院である菱形医院の院長。
菱形紙垂彦(ひしがた しでひこ)
青銅の先祖で菱形医院を創設した初代院長。
網代透(あじろ とおる)
慎平の父。水中考古学者。事故で妻・暁美と共に死亡。
網代暁美(あじろ あけみ)
慎平の母。アランの妻・琴子とは大学時代からの親友。その縁で亡き後、幼い慎平は小舟家に引き取られる。夫・透と共に事故で死亡。
浜路俊(はまじ しゅん)
日都ヶ島小学校に通う小学5年生男児。土産店「商店はまじ」の息子。
浜路あかり(はまじ あかり)
俊の妹。5才。
灯台照(とうだい てる)
日都ヶ島小学校に通う小学3年生男児。カフェ「灯台」の一人息子。

ウシオ
潮の影で本作のヒロイン。初登場時は自分が影である記憶を失っており人間だと思い込んでいる。慎平と行動を共にするにつれ記憶を取り戻し影の能力を操り慎平をサポートする。
ミオ
澪の影。人間の澪とは異なり表情が少ない。冷徹で残忍な性格で幾度となく慎平たちを窮地に追い込む。
シオリ
小早川しおりの影。他の影とはどこか異なっている。
ハイネ
影たちから「オカアサン」と呼ばれる存在。和服を着た少女の姿をしている。
シデ
四本の腕を持つ正体不明の影。体格が男性と女性の両方の特徴を持つ。丁寧な言葉遣いで話す。

作中用語

コピー
影の能力。後述の「スキャン」したデータを「プリント」する一連の動作がコピーとなる。
スキャン
影の能力。影が自らを発光させ、対象物を読み取ることができる。被写体の構造の複雑さによりスキャンにかかる時間が異なり、スキャン中は身動きが取れなくなる(人体で数秒間)。スキャンの精度は非常に精巧で、生体であれば容姿はもちろん内臓やDNA、記憶までも正確に読み取ることができる。なお何もスキャンせずに体を発光させ、照明代わりとすることも可能。
プリント
影の能力。スキャンで読み取ったデータを元に影(立体)を作り出す。生体だけでなく機械、気体、液体に至るまであらゆるものを作り出すことができる。ただし機械などは元となるオリジナルを「消去」しなければ使用することができない。
消去
影の能力。スキャンやコピー後に元となったオリジナルを消すことをいう。消去すると「バチュッ」という音と共にオリジナルは消え、その物体の影が黒いシミとしてその場に残る。コピーした機械はオリジナルを消去しなければ使用することができず、人間をコピーして生まれた影は1週間以内にオリジナルを消去しなければ存在することができなくなる。
ヒルコ様
日都ヶ島北部に位置する「日都神社」に祀られている神様。地元民は神社のことを愛称で「ヒルコ様」と呼ぶ。

“影”の設定

  • 影の本体は人の方(以下「立体」)ではなく、地面に落ちる影(以下「平面」)であるため、肉体は大きく損傷してもすぐに回復できる。しかし本体である平面が傷つくと影の「データ」が損傷してしまう。治癒するにはオリジナルを再度スキャンする必要がある。
  • 平面の方に致死的なダメージを受けると、その影は死ぬ。死んだ影のオリジナルが存命していれば、その人間には「免疫」ができ、その人間のコピーは二度と生まれない。
  • 平面を釘や杭などで3ヶ所打ち付けることができれば、その影はその場に縫い付けられ身動きがとれなくなる。
  • 影は平面に潜り高速で移動することができる。その際、狭い隙間や壁を垂直に移動することも可能。ただし立体を羽交い締めにされると、その影は掴まれている間は平面に潜ることができなくなる。
  • 影の母であるハイネは何度でも影を生み出すことができる(コドモ)。またコドモは一度だけ影を生み出すことができる(マゴ)。マゴは影を生み出すことができない。影が別の影を生み出すことを「分娩」と呼ぶ。
  • 影自身が別の人・物体になること(変身)はコドモ、マゴに限らず何回でも可能。ただしコピーした人間が存命している場合、一週間以内にその人物を殺さなければ影自身が消えてしまう。
  • ハイネはテレパシーを使うことができるので、短い内容であれば大勢のコドモらに直接指示を与えることができる。またコドモも情報共有手段として、他の影や人間に触れることで自身の記憶を与えることができる。
  • 人に変身した影は年月と共に経年劣化していき、幼児の姿へ退行したり形が崩れて異形の姿になったのち、最終的に「泥」となり消滅する。
  • 影自身の体の一部(例:髪の毛)を使ってプリントすることもできる。その場合、コピー品が元となった影自身から50メートル程度離れると消失してしまう。
  • 機械をコピーすることも可能だが、電気やガスなどエネルギーを消費して使用するものは、オリジナルを消去しなければ単なる物体でしかなく使用することはできない。
  • 例えば弾丸を装填した銃をコピーして使用し、弾丸を使い切ったとしても消去後に再度プリントすることで、再び弾丸を撃つことができる。これは電気やガスといったエネルギーの消耗に対しても同様である。

書誌情報

  • 田中靖規 『サマータイムレンダ』 集英社ジャンプ・コミックス〉、全13巻
    1. 「漂着」、2018年2月2日発売[集 1]ISBN 978-4-08-881339-4
    2. 「渦」、2018年6月4日発売[集 2]ISBN 978-4-08-881554-1
    3. 「軌道共鳴」、2018年9月4日発売[集 3]ISBN 978-4-08-881606-7
    4. 「仇敵」、2018年12月4日発売[集 4]ISBN 978-4-08-881654-8
    5. 「メメント」、2019年2月4日発売[集 5]ISBN 978-4-08-881753-8
    6. 「血の夜」、2019年5月2日発売[集 6]ISBN 978-4-08-881837-5
    7. 「to be/not to be」、2019年8月2日発売[集 7]ISBN 978-4-08-882024-8
    8. 「ライツ カメラ アクション」、2019年10月4日発売[集 8]ISBN 978-4-08-882126-9
    9. 「対面」、2020年1月4日発売[集 9]ISBN 978-4-08-882191-7
    10. 「メイド イン ブラック」、2020年5月13日発売[集 10]ISBN 978-4-08-882291-4
    11. 「All is not lost.」、2020年8月4日発売[集 11]ISBN 978-4-08-882403-1
    12. 「帰還」、2020年11月4日発売[集 12]ISBN 978-4-08-882513-7
    13. 「ただいま」、2021年4月2日発売[集 13]ISBN 978-4-08-882612-7

テレビアニメ

2022年4月より連続2クール全25話で放送予定[4]。インターネットでは、Disney+での見放題独占配信が予定されている[5]

スタッフ

出典

  1. ^ a b サマータイムレンダ:「ジャンプ+」の離島サスペンスがアニメ化 実写化企画も 最終回で新発表”. MANTANWEB (2021年2月1日). 2021年2月1日閲覧。
  2. ^ a b 【インタビュー】『サマータイムレンダ』田中靖規「絶対に面白くなる確信があれば、最初の設定にはこだわらない」”. コミスペ!. 株式会社comicspace (2019年2月4日). 2019年8月23日閲覧。
  3. ^ a b c STAFF&CAST”. TVアニメ『サマータイムレンダ』. 2021年11月11日閲覧。
  4. ^ 2022年4月よりTV放送開始に決定!第1弾キービジュアルを公開!”. TVアニメ『サマータイムレンダ』 (2021年12月19日). 2021年12月19日閲覧。
  5. ^ “「サマータイムレンダ」などアニメ3作、ディズニープラス見放題独占配信を発表”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年10月14日). https://natalie.mu/comic/news/449323 2021年10月14日閲覧。 
  6. ^ a b c d e f “SFサスペンス「サマータイムレンダ」特報でアニメ映像初披露、監督は渡辺歩”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年10月14日). https://natalie.mu/comic/news/449245 2021年10月14日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g h i j キャラクターボイス初解禁!第1弾PVを公開!”. TVアニメ『サマータイムレンダ』 (2021年12月19日). 2021年12月19日閲覧。

以下の出典は『集英社コミック公式 S-MANGA』内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

関連項目

外部リンク