ジョー90

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ジョー90』(英語: Joe 90)は、1968年にイギリスで制作・放送されていたジェリー・アンダーソンによる特撮人形劇である。

ストーリー[ソースを編集]

マックレイン教授の自宅にある発明品ビッグラット(: BIGRAT: Brain Impulse Galvanoscope Record And Transfer)。周りを囲む球形の枠が回転し、磁気テープに記録された各分野のプロフェッショナルの能力を、中央の椅子に座った別の人間の脳に外科的手段を経ずに転送する機能を持つ。人間をコンピュータに見立て、場合に応じて能力(プログラムソフトウェア)を人に転移(インストール)するようなものである[独自研究?]。教授の養子である9歳児・ジョーは、これと電子メガネを使って諜報機関WIN(: World Intelligence Network)のスパイ90号になり、時には「子供だからノーパスで通れる所」「小さな子供だから入れる所」で活躍する。

作品史[ソースを編集]

前番組がシリアスすぎて人気が落ちたので、原点回帰でエンターテインメント重視に戻したというパターンがさまざまなアニメや特撮で見られるが、アンダーソン作品では当作がそれに該当する[独自研究?]

前番組『キャプテン・スカーレット』に見られたシリアスその他の要素をすべて逆転し、主役を子供にしたほか、サンダーバード』以降すっかりお馴染みになったスパイ戦を取り入れている。技術面は『スカーレット』とほぼ同じだが、マリオネットの皮膚の質感などではさらなる進化が見られる[独自研究?]。また、場面転換演出が『スカーレット』に続いて採用されており、

  1. 映像の周りに色枠がつく
  2. 色枠が大きくなって映像が中央で小さくなる
  3. 映像が切り替わって大きくなって
  4. 色枠が消える

というもの。日本でのコミカライズを一峰大二が担当した点も『スカーレット』と同じである。

なお、時代設定は他のアンダーソン作品とほぼ同様の近未来であるが、放送当時(1968年)の世相を反映しているためか[独自研究?]、劇中のスパイ戦は東西冷戦下で行われている。

キャスト[ソースを編集]

ジョー・マックレイン
日本語版吹き替え:太田淑子
マックレイン教授の養子。9歳。好奇心旺盛な年頃ゆえ、WINの仕事を快く引き受ける。設定によれば[どこ?]、両親は事故で亡くなっている。
イアン・マックレイン教授
日本語版吹き替え:小林恭治
電子工学の博士でビッグラットの発明者。ジョーと二人暮らし。危険な任務に就くジョーを心配している。設定によれば[どこ?]、妻を事故で失っている。
サム・ルーバー
日本語版吹き替え:中村正
マックレインの旧友。WINの窓口役であり、ジョーにスパイの仕事を与えた張本人でもある。『キャプテン・スカーレット』に登場したゲストキャラクターの人形を流用。本作には、他にも『スカーレット』から流用されている人形が登場する。
シェーン・ウエストン
日本語版吹き替え:島宇志夫
WINの副局長で、ロンドンにいるアメリカ人。
アダ・ハリス夫人
マクレーン家の家政婦。マックレインたちの秘密に気付いていないのは、この手の作品のお約束[独自研究?]
オープニングのナレーター
日本語吹き替え:大平透
後述の第5話まで担当。作品がスパイ物なので『スパイ大作戦』のパロディオマージュと思われる[独自研究?]

メカニックなど[ソースを編集]

『スカーレット』との違いはレギュラーキャラ・メカにも現れている[独自研究?]。『サンダーバード』並みに数が多かった『スカーレット』と逆に、本作ではレギュラーキャラ・メカがかなり少なく、基地も主人公たちが住む民家が使われている。その分ゲストメカは毎回力が入っている[独自研究?]

ビッグ・ラット (Big Rat)
磁気テープが高速で回転する機構のイメージは、当時イギリスのロックバンドの間でもてはやされていたテープエコー装置から想起されたものであるとされる[誰によって?]
マックス・カー (Mac's Car)
マックレインが製作した高速車。英語版での呼称は Joe's car である。(前述のビッグラットを別とすれば)本作の主役メカにあたる。最高速力365 km/h。飛行能力も有し、その際には主翼垂直尾翼を展開し、車輪を引き込む(前輪を縮めて機体に収納し、後輪を後ろに跳ね上げる)。外観から察して、デザインのモチーフはバッタと思われる[独自研究?]。乗員は最大3名。かつてディンキーからミニカーが、田宮模型(現・タミヤ)からもプラモデルが発売されていた。
サムズ・カー (Thum's Car)
サム・ルーバーの自家用車。登場回数が多いため、本項に挙げる。2ドアのファストバッククーペで、マックス・カーなどと比べれば放送当時でも現実味を帯びつつ、現代でも通じる洗練されたデザインである[独自研究?]。ただし、ステアリングは航空機の操縦桿のような形状(U字形)である。また、劇中に同型車が登場しないため、ワンオフあるいはカスタムカーの可能性が高い[独自研究?]。こちらも田宮模型からプラモデルが発売されていた。ちなみに、『サンダーバード6号』にも同車がクライマックスのみに一瞬、待機しているパトカーを横切る車として出ている。これもディンキーからミニカーが発売されていた。
MiG-242戦闘機英語版
第1話で登場。後年のムックなどで必ず取り上げられており[どれ?]本作ゲストメカの中では最も知名度が高いと思われる[独自研究?]ロシア(冷戦時にはソ連)が開発した最大速力マッハ4の可変翼式超音速戦闘機で、主兵装は機首下部に2門あるロケット砲。仰角を45°とした専用の電磁レール式カタパルトを用い、アフターバーナーを併用することで、無滑走で発進できる。これを奪取し西側に持ち去る[独自研究?]のがジョーの初仕事で、劇中では本機同士の空中戦も行われた。プロップは前作『スカーレット』のエンジェルインターセプターを改造したものだが、双発・双垂直尾翼とされるなど変更部分が多く、イメージはむしろ後年のMiG-25F-15辺りに近い[独自研究?]
U87 ストロンガー
「決死のスピードレース」のエピソードに登場する「U87高速装甲車」。これも「SF装甲車シリーズ」として田宮模型からプラモデルが発売されていた。ボックスアートにはキャラクターモデルであることを強調するかのようにレース場面が描写されており、マックス・カー、ジョー、マックレイン教授も一緒に描かれている。
ワイルドキャット
「恐怖の爆薬トラック」のエピソードに複数登場。そのうちの1台が「U59 ワイルドキャット」として田宮模型からプラモデルが発売されていた。

日本での放送[ソースを編集]

日本では、まず1968年10月2日から1969年3月26日までNET(現・テレビ朝日)系列局の一部で放送。毎日放送の製作番組という扱いで、毎週水曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)に放送されていた。

第5話までは『ジョー90』と原題そのままのタイトルで放送されていたが、第6話をもって『スーパー少年 ジョー90』と改題。オープニングもバリー・グレイ作曲のインストゥルメンタルから日本語版独自の主題歌(作詞:星一白 / 作曲:司一郎 / 歌:ハニー・ナイツ)に変更された。また、1970年に中部日本放送(現・CBCテレビ)で、1971年に読売テレビで再放送された際には、『ウルトラ少年ジョー90』と改題されていた。

NET系列局での放送期間中、前述の一峰大二によるコミカライズ版が講談社の『ぼくら』と『たのしい幼稚園』に連載されていた。

その後、2005年8月1日から同年8月23日までスーパーチャンネル(現・スーパー!ドラマTV)で全30話が放送され、その後も同局で繰り返し再放送されている(#外部リンク参照)。

日本国内では長い間映像ソフト化がされていなかったが、デアゴスティーニ・ジャパンから刊行された隔週刊『ジェリー・アンダーソンSF特撮DVDコレクション』の付録DVDで初めてソフト化が実現した。

サブタイトル[ソースを編集]

話数
(英語版)
サブタイトル
(原題)
話数(日本語版) サブタイトル
(日本語版)
本放送時 再放送時
1 THE MOST SPECIAL AGENT 1 1 小さな特別諜報員誕生[1]
2 HI-JACKED 2 2 地底基地を爆破せよ
10 BUSINESS HOLIDAY 4 3 世界征服計画を破壊しろ
4 INTERNATIONAL CONCERTO 8 4 消えた天才ピアニスト
11 MOST SPECIAL ASTRONAUT 3 5 宇宙ステーション応答せず
15 THE FORTRESS 9 6 ジャングル死の脱出
13 DOUBLE AGENT 10 7 二重スパイは誰だ?
7 RELATIVE DANGER 11 8 地獄生き埋め
19 THE RACE 12 9 決死のスピードレース
8 THE UNORTHODOX SHEPHERD 13 10 幽霊教会の対決
20 THE PROFESSIONAL 14 11 世界一の金庫破り
16 PROJECT 90 15 12 ビッグラットの秘密を盗め
5 OPERATION McCLAINE 16 13 大手術作戦
9 KING FOR A DAY 17 14 身がわり王子
14 ARCTIC ADVENTURE 5 15 北極のミサイル回収
3 SPLASH DOWN 6 16 連続ジェット機墜落のなぞ
6 THE BIG FISH 7 17 恐怖の海底脱出
21 TALK DOWN 18 18 死のテストパイロット
18 LONE-HANDED 90 19 19 早撃ち保安官
22 BREAK OUT 20 20 戦りつの脱獄囚
24 TRIAL AT SEA 22 21 海上大爆発
26 ATTACK OF THE TIGER 23 22 タイガー作戦粉砕
17 COLONEL McCLAINE 24 23 恐怖の爆弾[要検証 ]トラック
28 TEST FLIGHT 25 24 裏切りのテスト飛行
12 THREE'S A CROWD 26 25 危険な女スパイ
23 CHILD OF THE SUN-GOD 26 魔神ビラギラの呪い
25 VIVA CORDOVA 27 世界一のボディガード
30 THE BIRTHDAY 28 すばらしい誕生日
27 MISSION X-41 21 29 細菌爆弾X-41
29 SEE YOU DOWN THERE 30 愉快なまぼろし作戦

放送局[ソースを編集]

放送対象地域 放送局 系列 放送日時 備考
近畿広域圏 毎日放送 NET系列 水曜 19:00 - 19:30 日本での製作局
関東広域圏 NETテレビ
中京広域圏 名古屋放送
福岡県 九州朝日放送

参考文献[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

  1. ^ 再放送時には「頭脳変換機ビッグラット」に変更。

外部リンク[ソースを編集]

NET系列 水曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
ゴールデン大爆笑
(1968年4月3日 - 1968年9月25日)
ジョー90

スーパー少年 ジョー90
(1968年10月2日 - 1969年3月26日)
佐武と市捕物控
(1969年4月2日 - 1969年9月24日)
【木曜21:00枠から移動】