変身忍者 嵐

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変身忍者 嵐
ジャンル テレビドラマ
放送時間 金曜19:00 - 19:30(30分)
放送期間 1972年4月7日 - 1973年2月23日(47回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 毎日放送
原作 石森章太郎
出演者 南城竜也
オープニング 嵐よ叫べ
エンディング 「われらは忍者」
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変身忍者 嵐』(へんしんにんじゃ あらし)は、1972年(昭和47年)4月7日から1973年(昭和48年)2月23日まで毎日放送NET(現:テレビ朝日)系列で毎週金曜日19時00分 - 19時30分に全47話が放送された、東映と毎日放送製作の特撮テレビ番組

第15話より新聞のラテ欄表記が『へんしん忍者あらし』に変更された[1][注釈 1]

概要[編集]

仮面ライダー』のヒットを受け、変身ヒーローに『仮面の忍者 赤影』などの時代劇の要素を加え制作された作品[3][1][4][5][注釈 2]。原作者と放送局、メインライター、監督、ナレーターも『仮面ライダー』と一緒で[5]、監督の内田一作は絵巻物風の考証資料まで独自に用意し関係者へ配り、スタッフ一同「時代劇版仮面ライダー」を作ろうと大変な意気込みだったという。本作を機にNET→テレビ朝日系列の金曜19時台前半では40年以上に渡って子供向け番組が続いており、1981年より『ドラえもん』が放送されている。

製作[編集]

企画は『赤影』を手掛けた脚本家の伊上勝が中心となり、『謎の仮面剣士』『仮面忍者嵐』などの企画書を経て、原作者として石森章太郎を迎え完成作品へと至った[1]

本作は時代劇であるが、企画当初予定されていた東映京都から東映東京制作に変更されたため、東京近辺で撮影されている[1]。製作スタジオの東映生田スタジオとしても初の時代劇製作であり、そうした経緯で演出陣には、過去に東映京都に在籍していた内田、折田の両監督が起用された。ただ、折田は忍者物の演出経験はあまりなかったそうで、「東京近辺でいかに時代劇が撮れるか、生田スタジオの内田有作所長と、確かめるようにして製作していた」と述懐している[7]。ロケは他社の東京制作の時代劇同様、柿生や鶴川多摩川周辺が多く、7話や28話など劇中たびたび見られる宿場町は、当時多摩川べりにあった国際放映の時代劇用セットを使用。34・35話では姫路城でロケが行なわれた。当時東村山に住んでいた主演の南城竜也は、始発電車でも集合時間に間に合わないため生田スタジオの守衛室に寝泊まりすることもしばしばあったという[8]

毎日放送は本作に非常に力を入れており、『仮面ライダー』級のヒットを期待した。ゴールデンウィークの5月3日には、10時15分から10時55分の40分枠で特別番組『へんしん!変身!あらしと仮面ライダー - 変身忍者嵐のひみつ - 』を放送した[1][9][10]。これは『ライダー』のスペシャル映像に、科学技術館に視聴者代表の子供たちを招いて行われた公開録画イベント[注釈 3]を併せ、さらに第5話「恐怖!ネコマンダラ!!」を加えたもの[11]。よって、この連休中に、5話と6話が一日おきで放送されることとなった。

視聴率競争と路線変更[編集]

同日にTBS系で『ウルトラマンA』が開始[注釈 4]されたことで[1]キー局エリアの関西地区では10.8%、関東地区では4.1%といった具合に、第1話から視聴率の苦戦を強いられていた。企画の平山亨は、「『ウルトラマンA』との視聴率競争に負けたのは、1クール目の特番に原因がある」と語っている[12]

その対抗策として、たび重なるテコ入れを実行[8][5][13]。第13話以降は「時代にそぐわぬ要素で、その奇想天外さを売りにする」として、「血車潜水艦」や「カラス気球」、「鉄人大王」(ロボット)などが登場した[14]。第17話以降は、嵐の活躍場面が増やされた[11]。さらに第21話以降は「西洋妖怪編」がスタート[11]。レギュラーの顔ぶれが変わり、敵が化身忍者から西洋妖怪に変更されるなど、当初の路線とはやや離れる結果となった。一方で、ハヤテやタツマキらの時代劇離れしたカラフルな忍び装束を地味な装束へと変えるなど、より本格時代劇らしい作劇も行なわれた[13]。第3クールでは百地仙人の著した「忍者大秘巻」をめぐるハヤテたちと西洋妖怪軍団による争奪戦が描かれ[11]、第4クールからは「大魔王サタン編」と変わり、ハヤテの母捜しのエピソードがメインテーマとなった。嵐の武器は刀からバトンに、必殺技も「ガンビーム」なる光線技に変更され、出番もクライマックスのみとなった[11]。また、実現はしなかったが第25 - 27話では、仮面ライダーと滝和也をゲスト出演させて血車党の壊滅を描くという、大胆な案も検討されていた[15][10]。一方の『ウルトラマンA』でも路線変更が度々なされており、双方で視聴率競争によるテコ入れが行われていたとされる[16][13]

話題作りとしても、児童層のファンも多かった高見山ファイティング原田沢村忠などの有名人がゲストとして出演し[5]ジャイアント馬場堺正章などもゲストとして検討されていた。第16話では、監督の折田至が同じ発明協会会員だった縁で、柳家金語楼山下敬二郎親子がゲスト出演[11]。ほかにも嵐寛寿郎戸上城太郎などの大物俳優を出演させて映像を引き締めている。

初期のエピソードから化身忍者の怪奇性が強調されてはいたが、中盤の西洋妖怪編では、人間を襲って生き血を吸い吸血鬼に変えて操るドラキュラなど、それまで以上に怪奇性の強いエピソードが多数作られた。折田は、「時代劇ということで、どうしても画面が怖くなってしまうのが反省点だった」としている[7]

後半にヒロインが降板し股旅ものとなる展開では、『河童の三平 妖怪大作戦』との類似が関連書籍などで指摘されている[11][17]

キャスティング[編集]

平山亨によれば、主演の南城竜也の発声力が弱く、強い声がどうしても出せなかったので、嵐の声は9話以降、場面によって池水通洋が吹き替えることになったという[18]。また、39話で月ノ輪と合体した後はハヤテの声を市川治が吹き替えている。

嵐は大野剣友会中村文弥がメインで演じている[19]。嵐は面が重いうえ、トサカの部分が刀を振るのに邪魔になり、また刀を腰ではなく背負って帯びていたのも演りにくかったと述べている[19]。通常、時代劇の殺陣では、下半身が着物の裾や袴で隠れるのが、嵐の場合は脚が丸見えであるのでごまかしがきかず、膝を曲げ、重心を下げた時代劇の殺陣の基本を常に意識しなければならず、神経を使ったという。

あらすじ[編集]

江戸時代、謎の怪人・魔神斉を頭とする忍者集団・血車党が、日本を征服すべく活動を開始した。化身忍者の秘法によって父に肉体を改造された元血車党の青年・ハヤテは、変身忍者嵐に化身し、仲間の伊賀忍者たちとともに、父の過ちの償いと日本の平和のため血車党に立ち向かう。

主な登場人物[編集]

変身忍者 嵐[編集]

ハヤテ
本作の主人公。代々血車党の首領・魔神斎の片腕として仕えてきた一家に生まれたが、魔神斎の邪悪な野望を知り、父・谷の鬼十に志願して、父の編み出した「人間変身の法」により変身忍者・嵐となり、血車党壊滅を目的に日本中を旅している。本来は血車党に楯突くつもりはなく、「俺は今でも血車党を愛している」と語ったことがある。
当初は派手な水色のビニール地の忍び装束を着て、金属製のバンダナを長髪に巻くのが定番のスタイルだった[注釈 5]。第21話からは銀色の忍び装束を身に着け、バンダナを巻かなくなった代わりに丁髷を結うようになり[20]、普段は行商人や山伏などに扮するようになる。
畳返しなどの忍術や刀の腕はもちろん、素手戦闘でもかなりの実力を発揮する。どんな毒にも耐えるよう訓練しており、南蛮渡りの馬も殺す毒を盛られても死ななかった。主な武器は愛刀・ハヤカゼと羽根手裏剣
第39話で新生嵐になってからは刀の代わりにを使用するようになり、変身前の声もフユテの市川治が務めるようになる。
大魔王サタンの登場以降、苦悩したり仲間を突き放したりと陰の性格が目立つようになる。
変身忍者 嵐
ハヤテが変身ポーズを取りつつ「吹けよ嵐、嵐、嵐」と叫び、背中の刀のツバを鳴らすと、その特殊な振動により脳神経が異常活動を始め、体の細胞配列を変えて、嵐に変身する。第21話以降、刀を使わずにポーズと掛け声だけで変身するようになった[注釈 6]
素早い動きと数々の忍術で敵を倒す。また、目が見えなくても臭いで敵の居場所を突き止めるほどの嗅覚も備えている。主要武器は変身前と同じ愛刀・速風と羽根手裏剣。通常の弓矢、飛行凧、火薬玉、吹き矢、龕灯なども使用可能。主な必殺技は秘剣影うつしと嵐旋風斬り。
嵐の衣装の手足の部分は当初、羽根を一枚一枚貼り付けたものが用意され、第1話のみ使用された[21]。第2話からは羽根を模様で表現したものに変更されたが、その後も変更前のものがしばらくの間オープニング・エンディングタイトルで使われたほか[6]、まんがまつり版のポスターでもこの第1話の嵐が使われている。
石森プロによる初期デザイン画での名称は仮面忍者 赤鷲であり、形状は完成デザインと同じであったが頭部が赤かった[22]
新生嵐
第39話で魔神斎によって火口に落とされた嵐は溶岩の中で兄・月ノ輪と合体、パワーアップして新生嵐となった。武器はバトン、必殺技はガンビーム。「変身」と叫びながら合体以前と同じポーズをとりジャンプすることで変身する。変身すると大魔王サタンの呪いをかけられた母が地獄の苦しみを味わうため、頻繁に変身できないという弱点がある。「逆変身」と叫ぶことで変身を解除する。

嵐の武器・超能力・忍術[編集]

ハヤカゼ[6]
ハヤテが変身前から使用している愛刀。第19話ではキバギツネの磁石吸い寄せの術に対抗して、磁石に吸い寄せられない金属で刀を作り変えた。変身前に敵に折られても、変身すると刀も再生する(20話)。
秘剣影うつし[6]
愛刀「速風」の刀身に敵の影を映し、間合いを測って光を浴びせ、錯覚でタイミングを狂わせて斬る必殺技。斬り方は特に決まっていなかったが、後にジャンプをして急降下してから斬りつけるパターンに統一された。トゲナマズ(体が油脂で覆われている)のような、通常の斬撃が効かない相手にも有効。分身した相手の本体を見分けることも可能。死人ふくろうの超音波もこの技で跳ね返した。新生嵐になってからはガンビームを必殺技として使用するようになるが、最終回ではこの技でサタンの頭部を刎ね飛ばしている。
毒蛾くノ一との戦いでは、腕のみを狙って斬りつける際に二段斬りという応用技を使用した。
嵐旋風斬り[6]
刀を旋風回転させた後、敵を斬る必殺技。旋風回転を利用して炎を消すことも可能。マーダラの死の煙を吹き飛ばした。急降下しながらの旋風回転嵐旋風落とし、ゴーレムの地獄の砂やサイレンの音波を跳ね返した嵐旋風返し、最終決戦で使用した嵐旋風起こしという応用技もある。
羽根手裏剣[注釈 7]
十字型と短刀型のほか、鎖付きのものもある。体の羽根を手裏剣として使うという設定だが、変身前でも使用可能。
忍法羽根隠れ[6]
大量の羽根を散らして敵の目をくらませる。主に撤退する際に使用する。
バトン[注釈 8]
新生嵐になってから、刀の代わりに使用するようになった武器。伸縮する十手状の武器。打撃武器として使えるのはもちろん、先端から鞭を出したり、必殺技級の威力を持った光線も発射可能。魔術よけの秘法が備わった大刀に変形させて敵の術を破ることもできる。
正義の光線・ガンビーム[6]
新生嵐の必殺技。眼から光線を放つ。この技で倒された妖怪は、サタンの魔法陣による妖術でも復活できない。当初は両眼から発した十字の光が回転するだけの映像効果だったが、のちに合成作画を用いた光線技らしいものに変更された。
稲妻落とし
空中高く舞い上がり、急降下しながら敵を斬り裂く必殺技。ドクダヌキとバラーラを倒した。
嵐飛び投げ
敵を掴んでジャンプし、空中で敵を投げ飛ばす。鋼鉄よりも硬いイノシシブライを投げ飛ばし、大砲にぶつけて倒した。
十字撃ち
十字架に弱いドラキュラを倒した必殺技。速風と下忍から奪った刀の二本を交差させて十字を作り、敵が怯んだ隙に両方の刀で交互に斬りつけ、とどめに刀を交差させて一撃を加える。
嵐稲妻斬り
ジャンプして、空中でのきりもみ回転から急降下斬りを決める必殺技。ドーテムを倒した。
嵐岩石通し
ジャンプして刀を投げつける必殺技。ワーラスを倒した。
壺真っ向割り
空飛ぶ壺に入って逃げるグレムリンを、空中で壺ごと縦に一刀両断した技。
忍法自在縄[6]
命令どおりに動く、伸縮自在の縄を放つ。縄を木々の間に網状に張り巡らし、毒うつぼを閉じ込めた。
忍法嵐の飛躍
強力なジャンプ。第5話で使用。
忍法飛び石
敵集団の肩の上を、飛び石を渡るようにわたって敵の背後に回り込む。第5話で使用。
忍法岩通し
岩場で爆発を起こして退却する。第9話で使用。
火炎手裏剣
死人ふくろうの忍法「闇夜呼び(周囲を闇に包む)」を破った。
忍法返し槍
吸血ムカデの投げ槍を刀で弾き返した。
忍法火消し布(きれ)
身につけている紫のマフラーを外して大きな布(きれ)に変化させ、火の上にかぶせて消す。忍法火炎地獄で周囲に炎を発生させるゲジゲジ魔に使用、火を消すと同時に敵に布をかぶせて動きを封じた。
代わり身の術
第14話で使用。崖に落とされた後、追って来た再生怪人たちを倒し、そのうちの一人(トゲナマズ)をハヤテに化けさせて横に寝かせ、その周囲に再生怪人たちの死体を立たせて、追って来た人食いガラスを惑わせた。第25話では敵の罠を藁人形と入れ替わってかわした。
指目つぶし
左手の指で敵の両目を突く。カワウソに使用。
伊賀の雷筒
ドクダヌキのカラクリ屋敷を爆破し、脱出するために使用した爆薬。
忍法痺れ煙
痺れ薬入りの煙玉を投げてフランケンの目を晦まし、傷ついたタツマキを助け出した。
嵐稲妻縛り
短刀型羽根手裏剣から電撃を放って敵の動きを止め、手裏剣を投げつける。体をバラバラにできるフランケンの首に使用、首と体を同時にしびれさせた。
嵐四方破り
スフィンクスの呪いの箱から脱出するために使用した技。呪いの力の源である箱内の4つのクモの絵を、両手を交差させてから広げることで一度に攻撃して箱を破壊した。
変身術
魔女ザルバーに殺された伊賀忍者・黒丸に化けて、ザルバーを惑わせた。
悪魔祓い
変身前に使用。両手で印を結び、気合を入れる。ドーテムの術にかかった姉妹の姉を元に戻した。
忍法土潜り
一瞬で地中に潜る。「潜り」と言っても、瞬間移動のように消え、穴も残らない。第31話で使用。
紋所
第36話でサイレンの怪音波を遮断するために、耳栓として使用。
忍法空駆けの術
第39話で使用。カゲリとツユハを抱えたまま飛行して火山の火口を上る。
忍法羽根分身(本編未使用)
エンディングの歌詞には存在するが、本編では使用されていない術。原作漫画では音よりも早く動くことで分身する術とされている。
自らの超能力をぶつける技(名称不明)
嵐の最後の技。自らの全超能力を妖原子球にぶつけて、円盤ごと破壊した。

ハヤテの仲間たち[編集]

名張のタツマキなばりのタツマキ
江戸幕府の命を受け、血車党の動向を調査していた伊賀忍者。血車党の企みを知り、ハヤテの仲間となって娘のカスミ、息子のツムジとともに血車党壊滅の旅に加わる。伊賀の八方投げ(八方手裏剣を投げる)、伊賀のマキビシ固め、水遁の術、伊賀流縄縛り、忍法地降り傘(大きな布や唐傘を使い、ムササビのように高い所から滑空する)、伊賀のつむじ隠れ(煙玉を爆発させて逃げる)、縄抜けの術といった、さまざまな忍術を使いこなす。人形彫りも得意。
序盤では伊賀者の黒い忍び装束と、ビニール地の茶色の忍び装束を着分けていたが、中盤からは黒装束と町人姿を使い分けるようになる。魔神斉と悪魔道人に奪われた「忍者大秘巻」天・地の巻を取り戻し、一度伊賀の里へ戻るが、大魔王サタンとの最終決戦の際には伊賀の5人衆を連れてハヤテの許へ駆けつけた。
カスミ
タツマキの娘。弟のツムジとともに化身忍者に襲われたところをハヤテに助けられ、仲間となる。明るく勝気な性格。江戸で医学を学んでおり、傷の手当てが得意。基礎的な忍術も会得している。ハヤテからもらった横笛「涼風」は、吹くと特殊な音波を発し、ハヤテの刀と共鳴してハヤテに危険を知らせる。序盤ではビニール地の紫の忍び装束と水色のマフラー・アンダーショーツを着ていたが、第20話からは戦闘時は黒い忍び装束、普段は町娘の格好をするようになる[20]。当初は髪をおろしていたが、第17話からはポニーテールになった[11]
林のスケジュールの都合から第32話で降板する。第29話では登場せず、第30 - 32話ではラストのみ登場。林の起用は、前年の『仮面ライダー』第24・25話でのゲスト出演での彼女の演技に注目した、毎日放送プロデューサーの引野芳照によるものだった。[要出典]
ツムジ
カスミの弟。好奇心が強いが、それゆえに敵に罠にはまることも多い。流れ星手裏剣や特製煙玉、父と同じ忍法地降り傘などを得意とするが、忍術の腕はまだ修行の身である。猫と生卵が苦手。序盤ではビニール地の緑の忍び装束を着ていたが、中盤からは黒い忍び装束を着るようになり、普段は袴姿となる。一度はタツマキとともに伊賀の里へ帰ったが、円盤の存在をハヤテに知らせようとして伊賀のムササビ飛行機を勝手に使用し里を飛び出し、ハヤテの後を追うようになる。
谷の鬼十たにのきじゅう
ハヤテの父。嵐や化身忍者を作り出す、人間変身の法を編み出したのも彼である。組織の実態を知り、息子とともに血車党を抜け出し、ハヤテを嵐に改造した後、血車党に殺される[ep 1]
月ノ輪つきのわ[注釈 9]
第21話から登場。西洋妖怪を追って来日した謎の仮面剣士。西洋妖怪に苦戦する嵐の許にたびたび駆けつけ、敵の弱点を教えたり、人質を助けるなどの助太刀をする。その正体はハヤテの双子の兄・フユテ(演:南城の二役)であり、彼ら兄弟は一方が傷つけばもう一方も傷つく宿命にある。魔神斎と悪魔道人の策略によって火山の火口に落とされた嵐を救うために嵐と合体、新生嵐となった[ep 2]
瞬間移動によって出現し、普通の刀で倒せない狼男にも有効な銀製の刀を武器としている。刀には強いが鎌には弱いメドーサを倒すために嵐に貸した十字架状の鎌、第35話で使用したドス状の投げ短剣、透明のミイラ男に色をつけた金粉といった武器も持つ。十字架状の光を発生させる、鏡の世界に入る、眼を光らせて煙を跳ね返すといった超能力が使える。その体は月の光に包まれており、メドーサ化石の術でも石にならない。設定では「必殺三日月斬り」という必殺技を使えるとあるが未使用[注釈 10]
デザインモチーフはツキノワグマ[25][26][27]
カゲリ
第38話から登場。かつて血車忍者300人の中で誰も彼には勝てず、血車党随一と呼ばれていた血車党の抜け忍・鬼目の源十郎の娘。妹のツユハともども、魔神斎に襲われたところをハヤテたちに助けられる。そして、魔神斎に父を殺されたことをきっかけに、ハヤテに協力するようになる。気っ風のいい性格。
ツユハ
第38話から登場。カゲリの妹。姉とともにハヤテを援護する。
シノブ
第40話から登場したハヤテの母。ハヤテに後述の「サタンの鈴」の秘密を教えたために大魔王サタンによって、盲の呪いをかけられて地上に追放され、盲目のままハヤテを求めて旅をしている[注釈 11]。また、ハヤテが嵐に変身するたびに彼女が地獄の苦しみを味わうという呪いをかけられている。そのため、ハヤテはむやみに嵐に変身できなくなった。
イタチ小僧
第40話から登場。街道筋を荒らす泥棒。お人好しだが強欲な性格で高所恐怖症。カゲリに一目惚れし、ツムジとともにハヤテ一行の後を追い、手助けをするようになる。
ハヤブサオー
ハヤテの愛馬。普段は白馬だが、ハヤテが嵐に変身すると、同時に仮面(競走馬でいう「メンコ」)をつけ、人語を解する黒い「忍馬」に変身する。これにより知能が向上し、嵐の言葉を理解できるようになるらしい[28]。時速100キロの走行速度と、それを数時間維持する持久力、100メートルの谷を越える跳躍力、1キロ先の敵を発見する視力を誇る。第20話で降板[29]
石森によるラフデザインでは、仮面はハヤブサを模したデザインであった[30]
ハヤテ役の南城は乗馬経験がなく、本作品のために訓練を行ってもものにはならなかったが、ハヤブサオーを演じたジュラク号は帝国劇場での演技経験もある利口な馬であったため、南城は掴まっているだけで演技が成り立っていた[8]。試写を見た毎日放送の人間はこのことに気づかず、南城に対し乗馬の腕を褒めたという[8]
ハヤブサオーの降板理由について、プロデューサーの平山亨は「都内で馬を使うのが難しかった割に、『仮面ライダー』のサイクロン号や『超人バロム・1』のマッハロッド号ほど子供たちに受けなかったから結局削ることにした」と語っている[31]

血車党[編集]

「血の掟」によって団結する千年の伝統を持った忍者集団。化身忍者と呼ばれる改造人間を操り、平和になりつつあった世の中を再び戦乱の世に戻し日本征服を企む。嵐の出現によって日本征服が遅れたため、西洋怪人を引き連れた悪魔道人と協定を結び嵐を苦しめた。実は大魔王サタンが影で操っていた。

血車魔神斎ちぐるままじんさい
血車党の首領。二百の下忍を従え自らが世の中を武力で支配しようという野心を抱く。そのために谷の鬼十を殺し、彼の編み出した秘術「人間変身の秘伝書」を奪い、多くの化身忍者を作り出した。全身を西洋の甲冑と鉄仮面で包み、黒いマントを羽織り、先端の尖った金属製の杖を持った姿をしている。雷雲を呼ぶ術など様々な術を使う。毒蛾くノ一や骸骨丸などの裏切り者は地割れに落とし、「地獄の業火」で焼き尽くす。第39話で新生嵐のバトン光線を受け、大魔王サタンが操る機械人形としての正体を晒して機能停止した。
第46話でハヤテの母の顔に被せられた「インドの呪いの仮面」は、魔神斎の仮面を流用したもの[11][32]
骸骨丸がいこつまる
血車党の上忍(幹部)。頭蓋骨の一部がはみ出たような顔をしている。刀と鞭が武器。不死身の体を持ち、タツマキは彼を苦手としている。南蛮の言葉にも通じており、死体を操る「死人操り」の術を使う他、第1話では川から毒うつぼ(化身忍者)を呼び出す術を披露している。悪魔道人の登場とともに、「修行の積み直しをさせる」として魔神像の足元に閉じ込められ、しばらく登場しなくなる。第38話で開放され、鬼目の源十郎を利用して嵐を倒そうと企むも失敗。最後は月ノ輪に追い詰められ、魔神斎の秘密を話すことを条件に命乞いをするも、悪魔道人に不死身の魂を奪われて「地獄の業火」で跡形もなく焼き尽くされた。
化身忍者
谷の鬼十の編み出した秘術「人間変身の秘伝書」を元に生み出される怪忍者(中忍)の総称。蛇の抜け殻を応用した分身術を使うオニビマムシや、ゲジゲジの再生力で斬られた身体を復元するゲジゲジ魔など、それぞれが特定の動物や虫の能力を持っている。彼らに仕える下忍らは、彼らと同じ雄叫びを発するようになる。
化身忍者の製法には、死人の臓腑や手足を使ったり(死人ふくろう)、大甕で数種類の秘薬に漬け込まれる(卍カマイタチ)などが見られた。外科的手法なのか呪術的手法なのかは明示されていないが、第6話では手術の仕上げに素材となる動物の魂を憑依させると説明されている。最後に包帯で全身を巻かれて数日を過ごすが、全身の細胞を変化させるため、この間大変な痛みを伴うという。
血車党下忍
骸骨丸や化身忍者の手足となり暗躍する下級忍者集団(下忍)。網目の覆面を被っており、掛け声は登場する化身忍者に応じて変化する[注釈 12]。「血の掟」によって縛られ、作戦に失敗すれば容赦なく処刑されることも多い。卍カマイタチなど下忍から化身忍者になったものもいる。魔神斎が悪魔道人と結託した後は、西洋怪人の配下となってこれを助ける。隠密行動で変装する際には水色の足袋を履いている。覆面を取った素顔は骸骨丸と同じメイキャップに、額に血車党の朱印が押されたもの(第22話)。サイレン配下の下忍は古代ローマの剣闘士を彷彿とさせる剣と盾の装備でハヤテたちを迎え撃った(第36話)。

西洋妖怪軍団[編集]

嵐によって日本征服が遅れていた血車党が呼び寄せた妖怪軍団。血車党の化身忍者をはるかに凌ぐ能力を持つ西洋怪人を操り嵐を苦しめた。実は大魔王サタンが影で操っていた。

悪魔道人あくまどうじん
西洋妖怪軍団の首領。魔神斎により呼び出され、日本征服の暁には領土の半分をもらうという契約で、血車党と結託する。黒いローブをまとっている。霧とともに出現し霧とともに消える大魔神像を根城とし、千里を見通す水鏡で外界を見つつ、部下の西洋妖怪と連絡を取る。一度は嵐のバトンからの光線で倒されたが、最終決戦の際に大魔王サタンの力で復活。撃ち込まれた相手を操る特殊な魔弾を発する大型機関砲で嵐の仲間たちを僕として、嵐を罠にかける。
大魔王サタン
血車魔神斎や悪魔道人を陰で操っていた黒幕。とある山の地下に隠された妖怪城を根城としている。妖怪城の上部を分離させた空飛ぶ円盤で世界を飛び回り、力の源である妖原子球の力で世界各地に眠る妖怪[注釈 13]にエネルギーを与えて復活させ、手下として日本征服を企てる。ハヤテを追い詰めるためには手段を選ばないほど卑劣で、人間の良心や弱さにつけこんだ作戦を得意とする。杖から発する地獄の炎、相手を死ぬまで回らせる地獄独楽の術といった術が使え、嵐のガンビームも通じない。首を切り落とされても、首が本体である妖原子球と一体化することで生きられるため、倒すには妖原子球を破壊するしかない。彼が手下の妖怪たちに持たせている7つの「サタンの鈴」は、全て揃えると妖怪城の場所を知ることができる。
デザインは高橋章が手がけた[22]

キャスト[編集]

出演[編集]

声の出演[編集]

主なゲスト出演者[編集]

スーツアクター[編集]

ほか

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

  • 嵐よ叫べ
    作詞:石森章太郎、作曲:菊池俊輔、歌:水木一郎
    オープニングタイトルは一定の話数ごとに部分変更がなされた。歌も1話のみ2コーラスだったが2話以降は2コーラス目がメロオケ[注釈 22]に変更[11]。6話から37話までは冒頭に各話の登場怪人(化身忍者、西洋妖怪)の紹介映像が数秒挿入された[11]。ラストのナレーションは19話以降削除、メロオケのメロディが変更されたりと試行錯誤が続いた。第40話以降のオープニングタイトルは全面的に変更されている[注釈 23]
  • 「われらは忍者」[注釈 24]
    作詞:伊上勝、八手三郎、作曲:菊池俊輔、歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会
    エンディングにおいても、一定話数ごとに部分変更がなされていた。オープニング映像の全面変更に合わせ、後期のエンディング映像は以前のオープニングタイトルを短縮して流用していた[注釈 25]

放送リスト[編集]

  • 出典『3大テレビヒーローシークレットファイル』[38]
放送日 話数 サブタイトル 登場化身忍者、西洋妖怪など スタッフ
1972年
4月7日
1 猛襲!! 怪魚忍者毒うつぼ 毒うつぼ(声:渡部猛 監督:内田一作
脚本:伊上勝
4月14日 2 怪猿忍者!マシラ現わる!! マシラ[注釈 26](声:峰恵研 監督:折田至
脚本:伊上勝
4月21日 3 呪いの妖鬼!オニビマムシ!! オニビマムシ[40][注釈 27](声:谷津勲 監督:内田一作
脚本:伊上勝
4月28日 4 怪人!卍カマイタチ!! 卍カマイタチ(声:池水通洋 監督:内田一作
脚本:大川タケシ
5月3日 5 恐怖!ネコマンダラ!![注釈 28] ネコマンダラ(声:市川治 監督:折田至
脚本:浪江志摩
5月5日 6 怪奇!死人ふくろう!! 死人ふくろう(声:峰恵研) 監督:内田一作
脚本:伊上勝
5月12日 7 妖怪!トゲナマズ!! トゲナマズ(声:沢りつお 監督:内田一作
脚本:浪江志摩
5月19日 8 怪人!狂い毒蛾!! 毒蛾くノ一[注釈 29](声:菊容子、鳴き声:沼波輝枝 監督:内田一作
脚本:伊上勝
6月2日 9 まぼろし怪人!カマキリガラン!! カマキリガラン(声:八代駿 監督:山田稔
脚本:滝沢真里
6月9日 10 死をよぶ!吸血ムカデ!! 吸血ムカデ(声:関富也 監督:山田稔
脚本:伊上勝
6月16日 11 血どくろ谷のドクモリバチ!! ドクモリバチ(声:谷津勲) 監督:内田一作
脚本:大川タケシ
6月23日 12 地獄の怪人!ゲジゲジ魔!! ゲジゲジ魔(声:梶哲也 監督:内田一作
脚本:浪江志摩
6月30日 13 オバケクラゲだ!血車潜水艦だ!! オバケクラゲ(声:辻村真人 監督:折田至
脚本:吉岡昭三
7月7日 14 血ぐるま怪人集団!総攻撃!! 人喰いガラス(声:峰恵研[43][注釈 30]
血車十人衆[注釈 31](声:大野剣友会[11]
監督:折田至
脚本:伊上勝
7月14日 15 血どくろ舟!ザリガニ鬼!! ザリガニ鬼(声:沢りつお) 監督:内田一作
脚本:浪江志摩
7月21日 16 ロボット!飛行タコ!大作戦!! ノミドクロ(声:八代駿) 監督:内田一作
脚本:大川タケシ
7月28日 17 忍者屋敷!怪人ドクダヌキ!! ドクダヌキ[43][注釈 32](声:沢りつお) 監督:折田至
脚本:伊上勝
8月4日 18 イノシシ大砲!百万発!! イノシシブライ(声:谷津勲) 監督:折田至
脚本:浪江志摩
8月11日 19 恐怖の人食い!分身怪人!![注釈 33] キバギツネ(声:市川治[45][注釈 34] 監督:内田一作
脚本:大川タケシ
8月18日 20 みな殺し!忍者大決戦 カワウソ[45][注釈 35](声:八代駿) 監督:内田一作
脚本:伊上勝
8月25日 21 恐怖怪談 吸血鬼!ドラキュラ日本上陸!! ドラキュラ(演・声:加地健太郎
ミイラ男(声:沢りつお)
狼男[45][注釈 36]
フランケン
ゴルゴン
スフィンクス
監督:折田至
脚本:伊上勝
9月1日 22 恐怖怪談!透明人間対ナゾの剣士 ミイラ男
9月8日 23 恐怖怪談!呪いの狼男は誰だ!! 狼男(声:沢りつお) 監督:内田一作
脚本:伊上勝
9月15日 24 恐怖怪談!フランケンの首が笑う フランケン(声:阪脩
9月22日 25 恐怖怪談!魔女ゴルゴン呪いの城!! ゴルゴン(演:原良子 監督:折田至
脚本:伊上勝
9月29日 26 死ぬか嵐!恐怖のスフィンクス!! スフィンクス(声:八代駿)
タランチュラ(声:槐柳二
監督:内田一作
脚本:伊上勝
10月6日 27 妖怪!毒ぐもタランチュラ!! スフィンクス
タランチュラ
メドーサ(声:沼波輝枝[11]
10月13日 28 殺しにやって来る!魔女メドーサ!! メドーサ(演:真理アンヌ
マーダラ
監督:折田至
脚本:伊上勝
10月20日 29 死のけむり妖怪!マーダラの恐怖!! マーダラ(声:沢りつお) 監督:折田至
脚本:浪江志摩
10月27日 30 魔女ザルバー!恐怖第三の眼!! ザルバー(演:広瀬揚子、声:沼波輝枝) 監督:内田一作
脚本:伊上勝
11月3日 31 妖怪人形!ドーテムの呪い!! ドーテム(声:辻村真人) 監督:内田一作
脚本:吉岡昭三
11月10日 32 妖怪三十一面相!! モズマ(演:潮健児 監督:折田至
脚本:伊上勝
11月17日 33 ヒマラヤの死神!! ワーラス(声:沢りつお) 監督:折田至
脚本:高久進
11月24日 34 謎のにせ嵐出現!! ゴーレム(演:団巌、声:西崎章治
にせ嵐(声:池水通洋、西崎章治)
再生ドラキュラ(演:加地健太郎)
再生狼男(声:沢りつお)
再生フランケン(声:八代駿)
監督:内田一作
脚本:伊上勝
12月1日 35 消えた嵐?妖怪集団が狙う!! グレムリン(演:空飛小助、声:辻村真人)
ゴーレム
再生ドラキュラ
再生狼男
再生フランケン
12月8日 36 耳をふさげ!地獄の呼び声だ!! サイレン(声:牧野和子 監督:折田至
脚本:鈴木生朗
12月15日 37 バラバラ妖怪!死の船がよぶ!! バラーラ(声:山下啓介 監督:折田至
脚本:滝沢真里
12月22日 38 謎の剣士 月ノ輪の正体!! 魔神斎
骸骨丸
監督:内田一作
脚本:伊上勝
12月29日 39 あゝ嵐!死す!!
1973年
1月5日
40 空を飛ぶ妖怪城!! インデゴ[注釈 37](声:山下啓介) 監督:折田至
脚本:鈴木生朗
1月12日 41 母のない子と嵐の母!! ジャワラ(声:西崎章治[47][注釈 38] 監督:折田至
脚本:島田真之
1月19日 42 暗黒星雲を呼ぶ悪魔!! バックベアード(声:八代駿) 監督:内田一作
脚本:高久進
1月26日 43 100万年妖怪のミラー地獄!! グール(声:山下啓介) 監督:内田一作
脚本:島田真之
2月2日 44 ゴースト・ファーザー!宇宙大作戦!! ゴーストファーザー(声:八代駿) 監督:折田至
脚本:滝沢真里
2月9日 45 白髪鬼!恐怖バリヤー攻撃!! 白髪鬼(声:沢りつお[47][注釈 39] 監督:折田至
脚本:鈴木生朗
2月16日 46 見よ!妖怪城の扉が開く!! クンバーナ(声:峰恵研) 監督:内田一作
脚本:高久進
2月23日 47 さらば嵐!妖怪城に死す!! 再生悪魔道人 監督:内田一作
脚本:伊上勝

放送局[編集]

ほか

他媒体展開[編集]

映像ソフト化[編集]

すべて東映ビデオより発売。

  • ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は傑作選として、2巻・5話分を収録したものがリリースされている。
  • 1995年(平成7年)9月21日から1996年(平成8年)7月21日にかけてLDが発売された。全6巻の各2枚組で各巻8話(Vol.6のみ7話)収録。
  • 2006年(平成18年)12月8日から2007年(平成19年)3月21日にかけてDVDが発売された。全4巻の各2枚組で各巻12話(Vol.4のみ11話)収録。
  • 2008年(平成20年)7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。

映画作品[編集]

変身忍者 嵐(1972年(昭和47年)7月16日公開)
第6話のブローアップ版[51]。アバンタイトルとサブタイトル、アイキャッチ画面はカットされている。またオープニングは第6 - 37話バージョンの物を使用したが、クレジットロゴはゴシック体に変更された。
東映まんがまつりの一編として上映。同時上映は劇場用新作『魔犬ライナー0011変身せよ!』・『仮面ライダー対じごく大使』と、テレビブローアップ作品『超人バロム・1』・『魔法使いチャッピー』・『国松さまのお通りだい』の計5本。
DVD「変身忍者 嵐 Vol.4」の映像特典や、2007年(平成19年)12月7日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」および、2009年(平成21年)10月21日発売の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.2」に収録されている。

漫画作品[編集]

放映と同時期には漫画版が『週刊少年マガジン』、『希望の友』(以上、石森章太郎・作)、『冒険王』(石川賢・作)に連載された。単行本化の際に、『希望の友』版は『新・変身忍者嵐』に、石川賢版は『変身忍者嵐外伝』にそれぞれ改題した。

石川版はテレビ版とほぼ同じストーリー構成だが、石森版の二作品はいずれも血車党を倒した時点で話が終わっている。ただし『希望の友』版は西洋妖怪やUFO、魔神斎の正体など部分的にテレビ版後半の要素も導入されている。また、このうち『週刊少年マガジン』版を下地とした後日談の漫画『変身忍者嵐 SHADOW STORM』も製作されている。

幼児・児童向け雑誌では下記に連載された[52]。『テレビランド』は創刊号が番組終了時期の発売であったため、最終回のみが掲載された[52]

  • テレビマガジン』1972年4月号 - 1973年3月号 石森プロ(土山芳樹)
  • たのしい幼稚園
    • 1972年4月号 - 5月号 石森章太郎
    • 1972年6月号 石川のりひこ
    • 1972年7月号 - 1973年3月号 石森章太郎・細井雄二
  • 『別冊たのしい幼稚園』1972年8月号 - 1973年2月号 細井雄二
  • おともだち』1972年9月号 - 1973年3月号 石森プロ(細井雄二)
  • テレビランド』1973年3月創刊号 細井雄二

小説作品[編集]

『小説 仮面ライダー響鬼』
きだつよし著、2013年、講談社キャラクター文庫
仮面ライダー響鬼』の小説版。江戸時代を舞台としており、ハヤテ/変身忍者嵐ほか本作のキャラクターが登場。基本的な設定はテレビ版に準ずるものとなっており、血車党壊滅後の時代を描いている(西洋妖怪以降の設定については未言及)。ハヤテの父・谷の鬼十が鬼の里・吉野の出身で、「鬼の鎧」の開発者でもあったとしている。

ネット配信[編集]

2012年11月から2013年4月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われたほか、2015年3月から8月まで再配信が行われた。

CS放送[編集]

2017年2月14日から3月18日まで時代劇専門チャンネル「時専25時」枠 (火曜~土曜 1:00 - 2:00、2話ずつ放送。ただし3月18日は1話のみ)にて放送された。4月10日からは同3:00-4:00枠で再放送されている。

他作品への影響ほか[編集]

  • 仮面ライダー龍騎』に登場した仮面ライダーオーディンは嵐の意匠が取り入れられている[53][5]
  • 仮面ライダー響鬼』の企画段階では、『仮面ライダー剣』を最後に仮面ライダーシリーズの休止を前提とした上で、『変身忍者 嵐』を参考にした作品を制作する予定であったが、スポンサーの意向でシリーズの続行が決定した。その際、当初の企画案がそのまま『響鬼』に転用されたため、同作がシリーズ中の異色作となる要因になった。
  • 仮面ライダー電王』に登場した味方怪人の一人・ジークにも嵐の意匠が取り入れられている[54]
  • 原作版の設定が、映画『スター・ウォーズ・シリーズ』に似ているとの指摘が公開当時からあり、季刊『映画宝庫』第6号SF少年の夢(芳賀書店、1978年)で小野耕世による評論がある[要ページ番号]。雑誌『宇宙船』vol.6における井上雅央(本作プロデューサー)の証言によれば「血車魔神斎の正体は宇宙人」という結末も制作当時には予定されており、この案は『希望の友』に連載された原作版の最終話「さらば変身一族」の結末に使われていた[要ページ番号]
  • 本作のBGMは『刑事くん』『恐竜戦隊コセイドン』ほかに流用されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ オープニングのタイトルロゴなどの差し替えはなされていないが[1]、書籍によっては番組名自体が変更されたかのような記述をしているものもある[2]
  2. ^ 東映による特撮時代劇は『妖術武芸帳』以来、忍者ものとしては『赤影』以来である[6]
  3. ^ 司会の牧冬吉をはじめとするレギュラー出演者のほか、藤岡弘、石森章太郎がゲスト出演。
  4. ^ 関西地区における『ウルトラマンA』の放送局は、当時TBS系列局の朝日放送だった。
  5. ^ 第1話ではバンダナは巻いていない[20]
  6. ^ 「刀のツバの振動により変身」という変身シーンは、番組開始直後から「冗長すぎる」として製作側から不評だったため早々に簡略化され、中盤からはいきなり嵐が登場するようになり、嵐の出番を増やす方針になった[11]
  7. ^ 書籍『変身ヒーロー大全集』では、名称を忍法羽手裏剣と記述している[6]
  8. ^ 資料によっては「スティック」と記載するものもあるが[6]、最終話では「バトン」と呼称している。
  9. ^ 書籍によっては、名称を月の輪と記載している[3][23][24]
  10. ^ 書籍『変身ヒーロー大全集』では、特定の必殺技は持っていないものと記述している[25]
  11. ^ 回によっては妖怪城に捕らえられていることもあり、設定に矛盾が目立つ。
  12. ^ 第14話以降は「クエッ」に統一される。
  13. ^ 「世界妖怪」[11]、「悪魔」[33]と呼称する文献もある。
  14. ^ 第19・20話ではアフレコの都合がつかず、別人が声を当てている[11]
  15. ^ クレジットは第10話から[11]。オープニングでの名乗りは第2話から担当している[11]
  16. ^ 第39話で月ノ輪と合体後[20]
  17. ^ 声は別人が当てている[11]
  18. ^ オープニングクレジットでは「畠山」と誤表記、声は別人。
  19. ^ 声は別人[11]
  20. ^ 劇中未呼称[34]
  21. ^ 技斗と兼任。
  22. ^ 第5話まではトランペットであったが、第6話からオルガンに変更された[11]
  23. ^ 本編とは異なるインデゴとジャワラとの戦闘シーンで構成。
  24. ^ クレジット表記は「われら忍者」。
  25. ^ ラスト近くに1カットのみ、ガンビームの映像が追加されている。
  26. ^ 名称は、書籍『全怪獣怪人 下巻』では不死身マシラ[39]、書籍『変身ヒーロー大全集』では(不死身)マシラ[40]、書籍『’70年代特撮ヒーロー全集』では不死身のマシラ[41]とそれぞれ記載している。また、第14話で復活した際は不死身マシラと名乗っている。
  27. ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称を鬼火マムシと記載している[39]
  28. ^ 特番枠での放送。
  29. ^ 書籍によっては、名称を狂い毒蛾と記載している[42][41]。『変身ヒーロー大全集』では、名称をドクガクノイチとし、用いる毒を「狂い毒蛾」と記載している[40]
  30. ^ オープニング表記は「山下啓介」
  31. ^ 毒うつぼ、マシラ、オニビマムシ、ネコマンダラ、死人ふくろう、トゲナマズ、毒蛾くノ一、カマキリガラン、吸血ムカデ、オバケクラゲ。
  32. ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称をドクロダヌキと記載している[44]
  33. ^ 予告の映像は第18話のもの。
  34. ^ オープニング表記は「八代駿」
  35. ^ 名称は、書籍『全怪獣怪人 下巻』では顔盗みカワウソ[44]、書籍『’70年代特撮ヒーロー全集』では顔なしカワウソ[41]とそれぞれ記載している。
  36. ^ 書籍によっては、名称をオオカミ男と記載している[44][41]
  37. ^ 書籍『変身ヒーロー大全集』では、名称をインディゴと記載している[46]
  38. ^ オープニングでは未出演の八代駿、沢りつおのみ表記。
  39. ^ オープニング表記は「辻村真人」。
  40. ^ 当時広島テレビの編成から外れた日本テレビ系列フジテレビ系列の番組を編成に組み入れていた関係で金曜19:00枠に別番組(『にっぽんの歌』の遅れネット)を編成していたことや、本来日曜19:30枠の『象印スターものまね大合戦』も開局前から放送していた中国放送TBS系列)での日曜10:00からの時差ネットを継続していたことが重なったためである。

参照話数[編集]

  1. ^ 第1話。
  2. ^ 第39話。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 変身ヒーロー大全集 1995, p. 143, 「作品解説」
  2. ^ 超人画報 1995, p. 91.
  3. ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 315
  4. ^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 34.
  5. ^ a b c d e f 「ヒーローファイル 変身忍者 嵐」『甦る!石ノ森ヒーローファイル』 Gakken〈Gakken MOOK〉、2013年9月10日、pp.54 - 55。ISBN 978-4-05-610166-9
  6. ^ a b c d e f g h i j 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 32-33, 「変身忍者 嵐」
  7. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, p. 144, 「INTERVIEW 折田至」
  8. ^ a b c d 宇宙船SPECIAL 1998, p. 67, 南城竜也インタビュー
  9. ^ 3大ヒーロー 2003, pp. 179-184.
  10. ^ a b 「『変身忍者 嵐』へのゲスト出演」『仮面ライダー1971-1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人』 講談社 編、講談社、2014年11月20日、pp.116-117。ISBN 978-4-06-218566-0
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 144-149, 「EPISODE GUIDE 全47話」
  12. ^ 平山亨 『東映ヒーロー名人列伝』 風塵社、106 - 107頁による。
  13. ^ a b c 『昭和石ノ森ヒーロー列伝』 徳間書店〈HYPER MOOK〉、2013年10月15日、pp.8 - 9。ISBN 978-4-19-730131-7
  14. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 160.
  15. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 157.
  16. ^ 超人画報 1995, p. 119, Column「ヒーロー番組世紀末バトル」.
  17. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 162.
  18. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 71.
  19. ^ a b c 変身ヒーロー大全集 1995, p. 149, 「INTERVIEW 中村文弥」
  20. ^ a b c d 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 34-35
  21. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 33、144.
  22. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, p. 193, 「デザイン&設定画集」
  23. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, p. 36.
  24. ^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 37.
  25. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, p. 36
  26. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 161.
  27. ^ 変身ヒーロー画集 2004, pp. 134、155.
  28. ^ 第1話のナレーションより
  29. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 34、146.
  30. ^ 変身ヒーロー画集 2004, p. 156.
  31. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 70.
  32. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 178.
  33. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 57.
  34. ^ 3大ヒーロー 2003, p. 173.
  35. ^ a b c d e f g h i j 『大野剣友会伝 ヒーローアクションを生んだ達人たち』 風塵社1999年7月15日ISBN 4-938733-69-2
  36. ^ 『東映ヒーローMAX』VOL. 15、辰巳出版2005年12月10日、 65頁、 ISBN 978-4-7778-0211-6
  37. ^ X文庫 メーキング・オブ・東映ヒーロー (1) アクションヒーローの世界』 講談社1987年2月2日、122頁。ISBN 4-06-190082-X
  38. ^ 3大ヒーロー 2003, pp. 163 - 178.
  39. ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 316
  40. ^ a b c 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 38-39, 「嵐、見参!」
  41. ^ a b c d 宇宙船SPECIAL 1998, p. 67
  42. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 317.
  43. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 40-41, 「猛襲!血車忍法」
  44. ^ a b c 全怪獣怪人 下 1990, p. 318
  45. ^ a b c 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 42-43, 「西洋怪人、日本上陸!」
  46. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 48、148 - 149、202.
  47. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, pp. 48-49, 「嵐よ永遠なれ」
  48. ^ 1972年4月1日、7月1日 信濃毎日新聞 テレビ欄
  49. ^ 1972年7月8日、9月30日 信濃毎日新聞 テレビ欄
  50. ^ 1972年10月6日、1973年2月16日 信濃毎日新聞 テレビ欄
  51. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, p. 124, 「東映まんがまつり画報」.
  52. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, p. 154, 「変身ヒーローコミック書誌」
  53. ^ a b 『仮面ライダー超辞典』 監修:石森プロ東映双葉社2011年7月24日、183頁。ISBN 978-4-575-30333-9
  54. ^ 韮沢靖『仮面ライダー電王 韮沢靖 イマジンワークス SAY YOUR WISH』メディアファクトリー、2008年6月、ISBN 978-484012344-0、p.12。

参考文献[編集]

毎日放送制作・NET(テレビ朝日)系列 金曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
変身忍者 嵐