マツケンサンバ
「松健音頭」「マツケンマンボ」「マツケンロック」など、松平が歌と共に踊りを披露する「マツケンシリーズ」のひとつ[1]。
シリーズ[編集]
マツケンサンバI[編集]
「マツケンサンバI」(-ワン)は、松平が歌う「マツケンサンバ」シリーズの第1弾。
マツケンサンバII[編集]
「マツケンサンバII」 | ||||
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松平健 の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 |
マキシシングル ミニアルバム | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | ジェネオンエンタテインメント | |||
作詞・作曲 | 吉峰暁子、宮川彬良 | |||
チャート最高順位 | ||||
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松平健 シングル 年表 | ||||
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「マツケンサンバII」(マツケンサンバツー)は、松平が歌う「マツケンサンバ」シリーズの第2弾。「マツケンサンバ」として広く一般に認識されているのは、このIIのことである。
1994年に作られ[2]、公演の歌謡ショーの中で歌われていた。また、舞台版『暴れん坊将軍』が終わると必ず歌われていた。1999年10月、シングル『マツケンサンバI』のカップリングとしてキングレコードに製造を委託した自主製作盤CDが製作されたが、通常のCDの流通ベースに乗らなかったため一般のレコード店には並ばず、松平健の公演会場や通信販売のみでしか買えなかった。
作詞はOSK日本歌劇団の座付き作家であった吉峰暁子、作曲と編曲は宮川彬良。ダンスの振り付けは真島茂樹(1999年以降、当初は日舞の動きを元にした振付だった)。松平の後ろでは、腰元と町人風の衣装を着たダンサー達が乱舞する。真島は「マツケンサンバII」を「マツケンサンバトゥー」と発音する。
ラジオ番組『コサキンDEワァオ!』、『堀内健とビビる大木のオールナイトニッポン』や、東海地方のZIP-FMにおいては落合健太郎が、「マツケンサンバI」と共に「イントロが非常に長い歌」[3]として紹介され、同番組のリスナーにも人気を博していた。特に『コサキン』では、自主制作盤が発売された直後の1999年11月に早くもリスナーの投稿で紹介されていた。2001年12月31日、テレビ東京の『年忘れにっぽんの歌』でテレビ初披露。2002年7月にはNHK総合テレビの『NHK歌謡コンサート』でも披露されたが余り話題にはならなかった。
2003年6月21日、CS放送局の時代劇専門チャンネルの特別企画『松平健祭り』で舞台での模様が披露されて同局視聴者から大きな反響を呼び、異例の再放送が行われた他、同年11月にはNHKの『金曜ショータイム』に登場し密かな話題になっていった。
2003年秋、ジェネオンエンタテインメントの川口真司が、知人の誘いで松平健の舞台を観覧し「マツケンシリーズ」の楽曲を知り、メジャー発売を計画する[1]。そして2004年7月7日、ミニアルバム『マツケンサンバII』(「マツケンサンバI」「マツケンマンボ」「マツケンでGO!」(日産自動車のイメージソングで歌詞には日産の歴代の名車セドリックやローレル、ブルーバードなどが入る。なお、日産バージョンは歌詞の一部が変更された)、さらに「マツケンサンバII」の小西康陽リミックスも収録、特典DVD付き)がジェネオンエンタテインメントからメジャー発売された。若者受けを意識し、クラブ風にミラーボールやラメを配したジャケットデザインや、小西康陽のアレンジによるリミックスバージョンを収録するなどした[1]。激しく踊る振り付けと派手な和服衣装が若者たちにも受け入れられ、2004年末から2006年まで大ブームとなった。
オリコンシングルチャート初登場17位。その後は上昇と下降を繰り返したが、発売以来長期間にわたってチャート100位内をキープし続けた。なお、プラネットではアルバムに分類された。同年8月8日に「2004神宮外苑花火大会」(明治神宮外苑で開催)にて、神宮軟式球場のステージで披露された。さらに神宮球場にもサプライズで登場し、話題となった。同年8月11日、マキシシングル『マツケンサンバII 〜オーレ!EP〜』(「マツケンマンボ」と「マツケンサンバII」の小西康陽リミックスも収録、特典DVDは無し)が発売された。オリコンではミニアルバムと合算されて売上が集計されたが、プラネットではミニアルバムとは別々に集計された。同年12月1日放送の『FNS歌謡祭』(フジテレビ)では、当日出演者の中ではこの曲が放送されていた時間帯の視聴率がトップだった。同年12月27日付オリコンシングルチャートでは6位に。同年12月15日、CD『マツケンサンバII Remix Tracks』とDVD『マツケンサンバII 振り付け完全マニュアルDVD』が発売。『マツケンサンバII 振り付け完全マニュアルDVD』はオリコンセルDVDチャートで初登場7位(音楽DVDでは5位)。
同年12月31日、『第55回NHK紅白歌合戦』に、この曲で初出場し、『第46回・輝く!日本レコード大賞』でも特別賞受賞曲となった。
- 2005年1月17日付オリコンシングルチャートで3位を記録。これが現時点での最高位である。
- ジェネオンエンタテインメントの川口真司によると、当初の販売目標は1〜2万枚であった[1]が、結果的には2005年7月時点でCDは累計50万枚、DVDは累計15万枚を売り上げている[4]。
- ブームは海外にも伝えられ、2005年2月19日付ニューヨーク・タイムスでは、「アメリカ人にとってマツケンサンバは、西部劇の大スターであるジョン・ウェインがヴィレッジ・ピープル(1970年代後半に一世を風靡したアメリカのディスコグループ。ゲイファッションを連想させるコスプレ姿でパフォーマンスをした)のカウボーイの格好でコミカルなパフォーマンスをやるようなもの」と紹介された[5]。
- 『SMAP×SMAP』(関西テレビ・フジテレビ)では、SMAP(当時)の香取慎吾がパロディキャラクター「カツケン」に扮し、『カツケンサンバ』という替え歌と踊りを披露していた。なお、2020年12月31日の『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京)に松平のスペシャルゲストで登場して2人でマツケンサンバIIを歌った。
- アメリカメジャーリーグ・ドジャースの石井一久投手(当時)の2005年シーズンの入場曲に、この曲が選ばれた。
- 東北放送のラジオ番組で、プロ野球・楽天の応援歌として『楽天サンバ』という替え歌が発表された。
- 嘉門達夫が2005年4月29日に渋谷駅前で開催した街頭ライブにおいて、『振り込め詐欺』をテーマにした替え歌を披露した。また、このことも影響してか「オレオレは マツケンサンバ だけでいい」というサラリーマン川柳も作られている。
- 2005年に『第56回NHK紅白歌合戦』の出場歌手選考の参考アンケートとしてNHKが実施した『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』で白組8位にランクインされた(しかし、松平は落選となった)。
- 2005年の『24時間テレビ』(日本テレビ/NNN30社・NNS29社+1社)では、日本武道館で香取慎吾(カツケン)&チビカツ、長崎県の老人ホームで松平健with腰元ダンサーズ、愛知万博会場で赤井英和とHINOIチーム、そして万博会場に集結した世界各国の人々と共に「史上最大のマツケンサンバII」と題した企画が実行された。
- 2017年2月、アサヒビール「アサヒ ザ・ドリーム」のCMに楽曲が使用された[6]。
- 2019年7月6日の『THE MUSIC DAY 2019 〜時代〜』(日本テレビ)に松平が出演。当日はARによる番組連動企画として、スマートフォンを翳すと画面上に松平が出現する仕掛けが行われた[7](なお、番組内にて松平のアバターも制作され、CM前に登場した)。
- 沢田研二のものまね芸人何ン田研二が『ものまね紅白』でものまねしたが今田耕司に「マツケンというよりジュリーが歌っているみたいや」と言われた。
- 2020年12月31日に放送された『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』で松平本人が替え歌を披露した。
マツケンサンバIII[編集]
「マツケンサンバIII」 | ||||
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松平健 の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
録音 |
2005年![]() | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | ジェネオンエンタテインメント | |||
作詞・作曲 | 松平健、宮川彬良 | |||
チャート最高順位 | ||||
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松平健 シングル 年表 | ||||
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「マツケンサンバIII」(-スリー)は、松平が歌う「マツケンサンバ」シリーズの第3弾。
2004年に発売された前作『マツケンサンバII』がヒットした事もあり、早くから制作される事が発表されていた。間奏部分で踊るダンスは前作よりもはるかに進化し、激しい動きも多い。2005年9月14日、続編に当たる本作が発売される事になった。
本作では松平本人が作詞を担当。作曲は前作に引き続き宮川彬良、ダンスの振り付けも前作同様真島茂樹が務めた。
手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜[編集]
「手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜」 | |
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松平健 feat.映司&アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介) の シングル | |
リリース | |
規格 | マキシシングル |
録音 |
2011年![]() |
ジャンル | J-POP |
レーベル | avex entertainment |
作詞・作曲 | 藤林聖子、鳴瀬シュウヘイ |
チャート最高順位 | |
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「手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜」(て-かめん-)は、東映配給映画『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』の主題歌[8][9]。仮面ライダーとのコラボレーションによる曲。
- 2011年8月6日に公開された平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーオーズ/OOO』の劇場版作品である『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』の主題歌であり、同作品には松平も『暴れん坊将軍』徳川吉宗役で出演している[9]。
- 劇中では、オーズに変身する火野映司(演・渡部秀)とアンク(演・三浦涼介)と一緒に歌い、ラップパートは三浦が手掛ける[8]。
- 作詞・作曲は仮面ライダーシリーズ作品の主題歌ではおなじみの藤林聖子と鳴瀬シュウヘイが担当。振り付けはIIから3作連続となる真島茂樹が担当となる[10]。
マツケンサンバ4〜情熱のサルサ〜[編集]
「マツケンサンバ4/マツケンの大繁盛」 | ||||
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松平健 の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | ユニバーサルミュージック | |||
作詞・作曲 | 田村歩美、菅原万吾、北川勝利、新田目大介、新田目聖子 | |||
松平健 シングル 年表 | ||||
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「マツケンサンバ4〜情熱のサルサ〜」(マツケンサンバフォー じょうねつのさるさ)は、松平が歌う『マツケンサンバ』シリーズの第4弾。ナンバリングタイトルとしては9年ぶりの作品となった。2014年2月3日発売の両A面シングル「マツケンサンバ4/マツケンの大繁盛」に収録されている。振り付けは引き続き真島茂樹担当。
その他[編集]
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- タイトルが「サンバ」でありながら音楽的には歌謡曲だったり、『II』の歌い出しが「叩けボ〜ンゴ」(サンバでボンゴは使用されない)だったりと、正統的なサンバとして作られた曲ではない。
- 『マツケンサンバII』がジェネオンエンタテインメントから発売される以前、他のレコード会社が松平の事務所にCD発売を打診したが断られたことがあるという[1]。
- 2005年12月31日には、テレビ東京の『年忘れにっぽんの歌』でマツケンサンバシリーズがメドレーで披露された。
- 2006年5月よりパチンコ台「CRマツケンサンバ」が藤商事からリリースされ、全国のパチンコ店に設置された。
- 2006年には、このシリーズの流れを汲む新曲『マツケンのAWA踊り』がリリースされている。同曲の振り付けはパパイヤ鈴木が手掛けている[11]。
- 作曲者の宮川彬良が出演するNHK教育テレビの番組「クインテット」でも、この曲と童謡「ぶんぶんぶん」とをコラボさせた曲が流れたことがあった。
CM曲[編集]
- アンドロイドマツケンサンバ - ジャパンケーブルネット(JCN)
- 2017年にはアサヒビールの「アサヒ・ザ・ドリーム」のTVCM「うまさの大地篇」では『マツケンサンバII』のイントロ部分が使用された。
- dカードゴールド「もっていないともったいない」篇[12] - NTTドコモ(中条あやみ、2018年)
- 替え歌として用いられている。
脚注[編集]
- ^ a b c d e 「ジェネオンエンタテインメント制作本部音楽グループ川口真司氏(ヒット案内人)」『日経産業新聞』2004年7月29日付、29頁。
- ^ a b 「マツケンサンバIII」初お披露目!今回の出来は100%、SANSPO.COM、2005年9月13日更新。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
- ^ イントロは1分6秒。プロデューサーから作曲家の宮川彬良に対して、松平健の衣装替えの時間稼ぎとして長めのイントロが指示されたためである。
- ^ 「『マツケンサンバ3』9・14発売決定!」nikkansports.com、2005年7月20日配信記事。
- ^ Onishi, Norimitsu (2005年2月19日). “A Samurai And Japan Get Samba Night Fever”. New York Times: p. B11
- ^ “アサヒ ザ・ドリーム「ASAHI MOVIE CHANNEL」”. アサヒビール. 2017年2月24日閲覧。
- ^ AR企画|THE MUSIC DAY(ザ ミュージックデイ) 時代|日本テレビ
- ^ a b “マツケン吉宗が仮面ライダーサンバ歌う”. 日刊スポーツ. (2011年6月21日)
- ^ a b “『仮面ライダーオーズ』の劇場版に暴れん坊将軍が出演、主題歌にも挑戦!”. ムビコレ. (2011年6月21日)
- ^ “マツケンサンバが仮面ライダーとコラボ!『劇場版仮面ライダーオーズ』主題歌決定!”. オリコン. (2011年7月8日)
- ^ NBCユニバーサルエンターテイメントジャパンによる商品情報ページ
- ^ dカード「もっていないともったいない」篇 - docomoOfficial 2018年2月16日 - YouTube
関連項目[編集]
- サンバ
- カーニバル
- ブラジル
- 時代劇
- 暴れん坊将軍
- 花吹雪 不夜恋(真島茂樹)
- 神宮外苑花火大会
- 判事マツケン
- 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時! - 日本テレビ系列で2020年12月31日に放送された年末特番で、笑いへのネタとして、「マツケンサンバ ガキ使Ver.」を歌った。
外部リンク[編集]
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