十面鬼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

十面鬼(じゅうめんき)は、特撮シリーズ『仮面ライダーアマゾン』及び『仮面ライダーディケイド』などに登場する架空の怪人。ここでは、『アマゾン』に登場したゴルゴスや『ディケイド』に登場したユム・キミルなどについて記述する。

十面鬼ゴルゴス[編集]

登場作品(ゴルゴス)[編集]

テレビシリーズ
映画
漫画
ゲーム

テレビシリーズ(ゴルゴス)[編集]

『仮面ライダーアマゾン』第1話から第14話に登場。資料によっては単に十面鬼と記述している[1][2]

  • 身長:800cm
  • 体重:320kg

ゲドンの首領。

かつては古代インカ文明の末裔である長老バゴーの助手を務める科学者だったが、世界征服の野心に目覚め、改造人間と化した自分の下半身と9人の悪党の頭部を謎のエネルギーを持つ巨大隕石から作り上げた、「人面岩」に埋め込み、残忍な十面鬼へと変貌した。定期的に「血の供物」と呼ばれる生き血の生贄を求める。30万度の火炎・液体爆弾・溶解液・ミサイル、呪術、飛行能力などを使用する。

古代インカ帝国の末裔を皆殺しにし、ガガの腕輪を手に入れ、対となるギギの腕輪を狙う。だが、ゲドンを裏切った獣人ヘビトンボ(成虫)におびき出され、アマゾンとの戦闘でガガの腕輪ごと大切断によって右腕を切断され、倒される。

着想元は1973年の映画『未来惑星ザルドス[3]。本編中は最後まで人面岩と一体化していたが、スーツは下半身も含めた全身が造形されており、特写で確認できる[4][5][6][7]

テレビシリーズの派生作品(ゴルゴス)[編集]

映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』
台詞での言及と写真のみの登場。クライムが再結成したのと同じ頃、アマゾンと戦っていた。
山田ゴロ版漫画『仮面ライダーアマゾン』
ギギの腕輪奪取のため、子猫を獣人に仕立ててアマゾンに近付ける狡猾さも有する。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』
第3部にて、魂の無い再生怪人の1人として登場。設定等はほとんどテレビシリーズのものを引き継いでいる。九州をゲドンの獣人たちと共に攻め、阿蘇山の火山脈を爆破して大災害を起こそうとするが、アマゾンのインカの力で防がれる。アマゾンが安堵したところで獣人軍団に攻撃させてガガの腕輪を奪い、用済みとなった部下たち諸共アマゾンに火炎を浴びせ、自身は暗闇大使の時空魔法陣でガランダー帝国の軍事拠点たる沖縄へ逃走を図る。しかし、ジャングラーでつかまりながら追ってきたアマゾンの大切断を首里城上空で浴び、上半身を切り裂かれる。執念でガガの腕輪をゼロ大帝に投げ渡して力尽き、そのままガランダーの獣人たちに死体を貪り食われた。

石ノ森章太郎の漫画作品[編集]

漫画『仮面ライダーアマゾン』
ゲドンの首領として登場。ゴルゴスの名を持ち、本来ガガの腕輪を守る役目にあった。

『仮面ライダーSD』[編集]

グランショッカー八鬼衆の1人として登場。

『仮面ライダーSD マイティライダーズ』
獣人という知性の足りない怪人たちを率いる。自身も知性が足りず、「馬鹿」という言葉に過敏に反応する。作戦の矛盾や誤解を指摘されることがあるが、その迫力で誤魔化すことが多い。「馬鹿って言うなーっ!」が口癖。
漫画版では、終盤にシャドームーン地獄大使らと共に風船気球で大神官ダロムの天空城へ向かっていたところ、城(外見は巨大な巣箱の乗った大樹)から現れた無数の小鳥に風船を割られ、浮力を確保するためにジェネラルシャドウによって気球につながれていたロープを切断され、墜落する。その後の行方は不明。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』
終盤に少しだけ登場。こちらも生死は不明。

コンパチヒーローシリーズ[編集]

『ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン』
ジャングルのボスとして登場[注釈 1]。人面岩の口から炎と誘導弾を出す。攻撃を受けると人面岩も痛がるが、その顔は無表情。倒されると腕から崩壊する。
『ザ・グレイトバトルV』
洞窟ステージのボス[注釈 1]ネイティブ・アメリカンの格好をしている。
『スーパー鉄球ファイト!』
ボスキャラクターの1人として「密林の死闘」に登場[注釈 1]。岩塊を落として攻撃する。
『バトルピンボール』
ライダーステージのボスとして登場。
『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』
ゲドンの首領。飛鳥五郎殺害の容疑をかけられ、風見志郎(仮面ライダーV3)と対決する。原典のように簡単に部下を処刑しない代わり、薄給で酷使するらしい。

武器・技(ゴルゴス)[編集]

ガガの腕輪
右腕に装備されている腕輪。
人面岩
ゴルゴスの乗り物。口の部分から火炎や、燃える赤い液体を吐き出すことができる。
小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER AMAZON EDITION -プレ・ステージ-』では、隕石で造られていることになっている。
石森章太郎によるデザイン画では、名称をブレーン・マシーンと記述している[8]
ブラック・オン・ゴールド
ゴルゴスが披露した技。「ブラック・オン・ゴールド」と唱えることで、周囲を暗闇が包む。
十面オープン
『仮面ライダーSD』に登場する十面鬼のマシン。

演じた人物(ゴルゴス)[編集]

派生キャラクター[編集]

十面鬼ゴルゴス完全体
テレビシリーズの前日談である小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER AMAZON EDITION -プレ・ステージ-』に登場。
ゴルゴスが、高坂博士に同行していた日本人の調査団8人と現地のポーター、合計9人の人間の顔を空から降って来た人面岩に埋め込み、自らにガガの腕輪とギギの腕輪を取り付けることによって誕生した赤い巨人。HERO SAGAでの紹介では「完全体」と書かれている。しかし、キティを殺したことでアマゾンを怒らせてギギの腕輪を奪われた結果、テレビシリーズの顔だけの十面鬼になってしまった。
テレビシリーズでは十面鬼の顔は悪人たちの首だが、本作では生贄にされた日本人になっている。
大十面鬼
パチンコ『仮面ライダーフルスロットル』に登場。
闇のショッカーの幹部として、大十面鬼という巨大な姿で登場。同じく闇のショッカーの幹部であるエンペラーダークに次ぐ巨体を誇る。

十面鬼ユム・キミル[編集]

登場作品(ユム・キミル)[編集]

テレビシリーズ
映画
ゲーム

テレビシリーズ(ユム・キミル)[編集]

『仮面ライダーディケイド』第28話・第29話に登場。

  • 身長:210cm(本体)・300cm(球体同化時)
  • 体重:95kg(本体)・320kg(球体同化時)

ゲドンの首領にして、大ショッカーの大幹部の1人。

「アマゾンの世界」と呼ばれる世界で、世界征服をほぼ完全に成し遂げている。大ショッカーと手を組み、「全人類怪人化計画」のために自身の持つガガの腕輪と対となるギギの腕輪を狙っている。「ショッカーこそ正義」という思想を人々に植えつけ、アマゾンを孤立させ、マサヒコを利用し、ガガの腕輪を入手する。

そして、アマゾンやディケイド達をライダー返しで圧倒するが、マサヒコの裏切りに遭い、ギギの腕輪を奪われ、最期はディケイドのファイナルアタックライド アマゾンによって発動したアマゾンのスーパー大切断を受け、緑色の血を噴出しながら爆死した。

ゴルゴスのデザインとは大きく異なり、色が褐色から黄金となっている。また、身体にはクウガからキバまでの、9人の平成仮面ライダーの面が刻まれている。デザインを担当した篠原保は「ライダーときちんと格闘してほしい」という提案から、本体を分離させる要素が加わった[10]

『仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイル』では、ライダーの面は大ショッカーに加入後に与えられたもので、それ以前は別の面を帯びていた可能性が高いと解説している[11]

テレビシリーズの派生作品(ユム・キミル)[編集]

ネットムービー『仮面ライダーディケイド オールライダー対しにがみ博士』
本編では共演しなかったシャドームーンやイカデビル等と共演している。しかし、それほど活躍する場面は無い。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
ショッカーと結託した組織・種族より集った11人の代表者の1人として登場。人間と仮面ライダーの反撃が始まった際には、オーズと交戦した。
映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
大ショッカーの大幹部として登場。特命戦隊ゴーバスターズやマーベラスを除く海賊戦隊ゴーカイジャーを圧倒する同胞のジェネラル・シャドウを軽い拍手で賞賛し、中盤では天装戦隊ゴセイジャーと戦った。
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
バダンの幹部として登場。
ゲーム『オール仮面ライダー ライダージェネレーション』
ステージ3‐3『灼熱』の中ボスとして登場。衝撃波や接近戦等で多彩な技を使う。直属の戦闘員はモールイマジン(ブラック〈クロスハンド〉)。

武器・技(ユム・キミル)[編集]

巨大球体
大ショッカーのエンブレムの形をした、ユム・キミルの乗り物。重力を制御し、自在に浮遊することができる。
『仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイル』では、ユム・キムルが大ショッカーに加入後に与えられたもので、それ以前は別の乗り物に搭乗していた可能性が高いと解説している[11]
ライダー返し
ユム・キミルが持つ能力。敵のライダーが必殺技を放つと、それと似た同威力の必殺技を放つ。発動時、相手のライダーに対応する面が、金色に光り輝く。
クウガ返し
クウガのマイティキックに対して使用。胸のクウガの面が光り、強力な跳び蹴りを叩き込む。
ファイズ返し
ディケイドファイズ(ディケイドが変身したファイズ)のライドブッカー・ソードモード(ファイズエッジ)による斬撃に対して使用。ファイズの面が光り、右腕から手刀に発生した光剣で切り裂く。
ディケイド返し
ディケイドのディメンションキックに対して使用。自身の顔が光り、ディメンションキックと同威力の飛び蹴りを叩き込む。

演じた人物(ユム・キミル)[編集]

  • 声優
    • 石川英郎 - 『ディケイド』、『レッツゴー仮面ライダー』、『仮面ライダー大戦』
  • スーツアクター

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c ただし、登場する仮面ライダーは仮面ライダーBLACK RXである。

出典[編集]

  1. ^ 大全集 1986, p. 84, 「ゲドン」.
  2. ^ 怪人大全集 1986, p. 88, 「十面鬼」
  3. ^ 『仮面ライダーX・アマゾン・ストロンガー大全』双葉社、2004年9月、p.100。ISBN 4-575-29732-1
  4. ^ 大全集 1986, p. 145, 「仮面ライダー作品展開 仮面ライダーアマゾン」.
  5. ^ 怪人大全集 1986, p. 142, 「メーキング オブ 仮面ライダー」.
  6. ^ OFM6 2004, p. 23.
  7. ^ 仮面ライダー1971-1984 2014, p. 272.
  8. ^ 仮面ライダー1971-1984 2014, p. 271.
  9. ^ a b OFM9 2004, pp. 27-29, 和智正喜「特集 大野剣友会 ライダーアクション影の主役たち」
  10. ^ 超辞典 2011, p. 388.
  11. ^ a b OPF 48 2015, p. 15, 「大ショッカーのテクノロジー」

参考文献[編集]

  • 大全集シリーズ(講談社
    • 『創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー大全集』 講談社、1986年5月3日ISBN 4-06-178401-3
    • 『創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー怪人大全集』 講談社、1986年10月10日ISBN 4-06-178402-1
  • 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』講談社
  • 『仮面ライダー1971-1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人』 講談社 編、講談社2014年11月20日ISBN 978-4-06-218566-0
  • 『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』デアゴスティーニ・ジャパン
    • 「怪人図鑑 アポロガイスト」、『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』48号、2015年9月15日、 SERIES 19 SHEET 17-B。