EXCITE (曲)
「EXCITE」 | ||||||||
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三浦大知 の シングル | ||||||||
初出アルバム『HIT』 | ||||||||
B面 |
EXCITE(Instrumental) EXCITE(Carpainter Remix) EXCITE(Quarta 330’s Pixelated Remix) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | マキシシングル | |||||||
ジャンル | R&B | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | SONIC GROOVE | |||||||
作詞・作曲 |
三浦大知、岡嶋かな多(作詞) 岡嶋かな多、Carpainter、Quarta 330(作曲) | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||
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三浦大知 シングル 年表 | ||||||||
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「EXCITE」(エキサイト)は、日本の歌手、三浦大知の楽曲。三浦の21枚目のシングルとして2017年1月18日にSONIC GROOVEから発売された[3]。
背景[編集]
21stシングルとなる本作は、仮面ライダー生誕45周年記念作品『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系列)の主題歌として制作された[4]。
三浦は幼少時から『仮面ライダーV3』をはじめとする特撮番組に親しんでおり、ダンスを始めたきっかけにもなっている[4]。
本作を制作する前に、三浦は『仮面ライダー』ファンである甥に、自身の曲でどの曲が好きかを尋ねたところ、『I’m On Fire』と『Cry & Fight』が好きだと返された[4]。 甥の反応を見た三浦は、子供向け番組の主題歌だからと言って子供っぽくしない方がよいと考えると同時に、リフレインなどを取り入れて子供が覚えやすい曲にしようと考えた[4]。
また、番組側のスタッフからは「仮面ライダーだからこうしてほしい」という注文はなく、むしろ「三浦さんなりのかっこいいものをつくってほしい」という注文が寄せられた[5][4]。 『仮面ライダーエグゼイド』が医療とコンピュータゲームをテーマとしていたため、本作はクールさとシリアスさに加え、チップチューンを思わせる音を組み合わせたものとなった[4]。
作曲者の一人であるCarpainterはエイベックスのスタッフを通じて三浦に紹介され、最初にベースとなるトラックを制作した[4]。
もう一人の作曲者である岡嶋かな多はメロディを制作したほか、ベースとなる歌詞も執筆しており、そこに三浦のアイデアなどを反映させる形で歌詞を完成させていった[4][5]。
三浦は本作の歌い方について「AメロおよびBメロは内に秘めた感情を表現するため、少しクールなニュアンスで歌った。それが、サビでビッグバンが起きるみたいにはじけるイメージになった。」とジョイサウンドとのインタビューの中で説明しており、「曲の世界観に染まることで自然とそのような歌い方になったので、レコーディングで悩むことはなかった」と振り返っている[5]。
リリース[編集]
本作のシングルは、CD+DVD(MUSIC VIDEO盤)、CD(CD ONLY盤)、CD+玩具(数量限定生産盤A/主題歌入りオリジナルライダーガシャット)、CD+玩具(数量限定生産盤B/バトルソング入りオリジナルライダーガシャット)の4形態で2017年1月18日に発売された。 CD発売に先駆け、2016年9月15日からスタートした「DAICHI MIURA LIVE TOUR 2016 (RE)PLAY」にて初披露され、「仮面ライダーエグゼイド」放送開始日の2016年10月2日には「テレビオープニングサイズ」の音楽配信がされた[6]。
ミュージックビデオ[編集]
本作のミュージックビデオは、“三浦大知ばっかり”というコンセプトの下で制作された[4]。複数の三浦が登場するというアイデアは『Delete My Memories』でも用いていたことから、それと区別化する目的で、本作のミュージックビデオでは「触れ合う」という動作が取り入れられた[4]。振り付けは三浦自身が考案しており、仮面ライダーの変身シーンをモチーフにした振りも導入された[4]。映像ディレクターを務めたのは、映像作家の二宮"NINO"大輔[7]。
ライブ・パフォーマンス[編集]
本作は2017年2月3日に「ミュージックステーション」(テレビ朝日系列)にて初披露され、仮面ライダーエグゼイドと共演した。また、初出場を果たしたこの年の紅白[注 1]では「Cry & Fight」と共に歌唱された[注 2][8]。
収録曲[編集]
CD[編集]
- EXCITE
(作詞:岡嶋かな多、三浦大知 / 作曲:Carpainter、岡嶋かな多 / 編曲:UTA、Carpainter)- 「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系列)テーマソング
- EXCITE (Instrumental)
(作曲:Carpainter、岡嶋かな多 / 編曲:UTA、Carpainter) - EXCITE (Carpainter Remix)
(作曲:Carpainter) - EXCITE (Quarta 330's Pixelated Remix)
(作曲:Quarta 330)
DVD[編集]
- MUSIC VIDEO盤
- EXCITE –Music Video-
リミックス[編集]
本作のシングルには作曲者であるCarpainterによる"Carpainter Remix"と、Quarta330による"Quarta 330’s Pixelated Remix"の2種類のリミックスが収録されている[4]。このうち、"Carpainter Remix"は「Carpainter自身がDJする場でもプレイできるもの」という注文で制作されており、三浦は「すごくおしゃれでちょっとチルできる感じ」と述べている[4]。
"Quarta 330’s Pixelated Remix"のリミキサーであるQuarta330はゲームボーイをはじめとするゲーム機の音を採り入れたダブステップの制作で知られており、『仮面ライダーエグゼイド』のテーマの一つである「コンピュータゲーム」にも共通するとして、複数のリミックス候補から選ばれた経緯を持つ。三浦は「構成が変えられて再構築に近いが、現代的でさすがだと思った」と述べている[4]。
収録アルバム[編集]
- アルバム
- ベストアルバム
反響[編集]
売り上げ[編集]
発売初週に3.0万枚を売り上げ、1月30日付オリコン週間シングルランキング初登場1位を獲得。シングル・アルバム通じて初の首位となり[9]、仮面ライダーのタイアップ作品としても初である。また、日本レコード協会により、2017年度4月度有料音楽配信ゴールド認定を受け[10]、2018年度2月度有料配信プラチナ認定を受けた[11]。
受賞[編集]
第59回日本レコード大賞[注 3]優秀作品賞受賞[12]。
批評・評価[編集]
tofubeatsは"Quarta 330's Pixelated Remix"について、「日本のトラックメイカーで立体的に音を配置できる人はなかなかいないが、音が立ち上がってくるようなリミックスで、気分を高めてくれる」と評価している[13]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 『第68回NHK紅白歌合戦』(NHK、2017年12月31日放送)
- ^ 『三浦大知 紅白スペシャル』として披露。ちなみに紅白で仮面ライダー関連の楽曲が歌われたのは、布施明の「少年よ」(2005年『仮面ライダー響鬼』)以来12年ぶりであった。
- ^ 『第59回輝く!日本レコード大賞』(TBS・JNN系列、2017年12月30日放送)
出典[編集]
- ^ “EXCITE”. タワーレコード. 2017年2月24日閲覧。
- ^ “EXCITE”. ORICON STYLE. オリコン. 2017年2月24日閲覧。
- ^ “DISCOGRAPHY”. エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ. 2022年6月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 三浦大知「EXCITE」オフィシャルインタビュー
- ^ a b c アーティストインタビュー:三浦大知
- ^ “三浦大知、「仮面ライダーエグゼイド」主題歌「EXCITE」TVサイズを10-2配信”. Musicman-NET. (2016年10月1日) 2018年2月1日閲覧。
- ^ “三浦大知の新曲『EXCITE』MV公開!ダンスや演出に仮面ライダーファンも注目” (日本語). ミーティア(MEETIA) (2017年1月2日). 2020年9月7日閲覧。
- ^ “紅白初出場の三浦大知、無音シンクロダンスを披露「いよいよと実感」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2017年12月29日) 2018年2月1日閲覧。
- ^ “【オリコン】三浦大知、20年目で初首位「すごくうれしい」”. ORICON NEWS (オリコン). (2017年1月24日) 2018年2月1日閲覧。
- ^ “レコ協 4月度有料配信認定、少女時代「MR.TAXI」がミリオン”. musiciman-net. (2017年5月19日) 2018年8月26日閲覧。
- ^ “レコ協 2月度有料配信認定、中島みゆき「糸」がミリオン”. musiciman-net. (2018年3月20日) 2018年8月26日閲覧。
- ^ “「第59回輝く!日本レコード大賞」優秀作品賞&新人賞ほか発表”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2017年11月16日) 2018年2月1日閲覧。
- ^ 【tofubeatsの棚の端まで】第49回 暦の上でもまだ3月―中島美嘉や三浦大知など春ピッタリなエキサイトする3枚