仮面ライダークウガ (漫画)

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仮面ライダークウガ
ジャンル 仮面ライダーシリーズ
漫画
原作・原案など 原作:石ノ森章太郎
脚本:井上敏樹
企画:白倉伸一郎
作画 横島一
出版社 ヒーローズ
掲載誌 月刊ヒーローズ
レーベル ヒーローズコミックス
発表号 2014年12月号 -
巻数 既刊6巻(2016年12月現在)
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仮面ライダークウガ』は、脚本:井上敏樹、作画:横島一、企画:白倉伸一郎による日本漫画。『月刊ヒーローズ』2014年12月号[1]より連載中。

概要[編集]

特撮ヒーロー『仮面ライダークウガ』(2000年 - 2001年放送)をストーリーや設定を独自に再構築し、舞台設定も2015年に置き換えた作品。テレビ版では別の世界、別の時間軸の物語だった次作『仮面ライダーアギト』が、同一の世界、同一の時間軸に統合されている。

第1話は刑事・一条薫の視点から描かれている[1]

登場人物[編集]

仮面ライダーの変身者[編集]

五代 雄介(ごだい ゆうすけ)
本作品の主人公。外見は非常に派手になっているが、原作と同様の能天気かつ飄々とした性格。その能天気ぶりは自身とタイプの違う駿河のペースを乱すほど。ただ、暴力を嫌うという描写はなく、序盤はグロンギ怪人のゲゲルに怒りに駆られ、感情任せに突っ走る一面もある。女性のファンション用語は全然分からず、桜子とみのりの買い物に付き合わされた際には知恵熱を起こしている。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
津上 雪菜(つがみ ゆきな)
女囚。25歳。一条の妹を含めた7人の女性を誘拐してそのうちの6人を殺害した犯人として逮捕されているが、犯行時の記憶がなく、無罪を主張している。翔一という弟がおり、五代との初対面時に翔一と見間違えている。目覚めたばかりで衰弱していたラ・バルバ・デによって操られ、7人の女性を誘拐したというのが事の真相であった。この事件は彼女の意思によるものではなかったが、恨みが高じて、脱獄後にバルバに似た女性と遭遇した際に殺害を行っている。
事件以後もバルバの支配下にあり、「霊石」によってアギトに変身させられてクウガを襲う。その後バルバに操られたまま刑務所に行かされ、そこで会ったドルドによって生み出された新たなアギトの攻撃を受け瀕死の重傷を負い、弟の腕の中で息絶える。彼女は完全な適合者でなく仮のアギトであったため、その死と同時に「霊石」は弟である翔一に受け継がれる。その遺体は駿河によって火葬される。
TV版『アギト』における対応の人物についてはこちらを参照。
津上 翔一(つがみ しょういち)
津上雪菜の弟。パン屋で働いている。体格も性格も五代と似通った人物である。姉のことで世間からの風当たりが強いが、明るく人に優しく生きている。兄がクウガであることで悩むみのりを助け、彼女の相談相手となる。それが縁で五代と知り合い、友人となる。姉の事件の前までは会社員だったが、事件後は会社を辞めて家も何度も引っ越した末にパン屋の店長に出会った。店長のようなパン職人になることを目標としており、事件前よりも逞しく成長している。
姉の死と同時に、彼女から「霊石」を受け継いでアギトとなる。姉の死と自身の変化に絶望して自殺を図ろうとするが、現場に駆けつけた駿河によって救われる。
TV版『アギト』における同人物についてはこちらを参照。
先代クウガ
TV版では、遺跡からの発見当時すでにミイラとなっていてグロンギ解放時期に死亡し、そのまま五代雄介にベルトが渡ったため、変身して戦う姿はなかった。これに対し本作では、ミイラの姿のままクウガに変身し、九郎ヶ岳から抜け出したズ・グムン・バをグローイングフォームで倒し、その影響でエネルギーを使い果たし、雄介にベルトを継承させた末に死亡している。

未確認生命体対策本部[編集]

一条 薫(いちじょう かおる)
TV版では長野県警所属であったが、本作では警視庁所属。第1話冒頭にて、全国警察剣道選手権大会で杉田に勝って優勝している。“正眼の構え”が本作の彼の代名詞であり、雄介に精神を整えて集中させる手段として教える。クレープが好物。過去に起こった誘拐事件(津上雪菜の事件)が原因で精神を病んだ妹・香里奈がいる。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
松倉 貞雄(まつくら さだお)
TV版における同人物についてはこちらを参照。
杉田 守道(すぎた もりみち)
TV版では雄介がクウガであることを知るのは作中後半だったが、本作ではその最初の変身を一条と一緒に目撃している。TV版では雄介を「五代くん」と呼んでいるが、本作では呼び捨てにしている。雄介を警戒している反面で、人柄には好感を持っている。一条とは昔からの付き合いであり、妹のことや駿河との因縁といった事情を把握している。頭の生え際が後退しているのを気にしており、杉田の前で「髪」というキーワードは禁句で、それを口にするとたちまち怒り出す。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
笹山 望見(ささやま のぞみ)
TV版における同人物についてはこちらを参照。
駿河 徹也(するが てつや)
本作オリジナルキャラクター。傭兵として世界中の紛争地域を渡り歩いていた男。一条とも面識がある。
一条の妹が誘拐された際に、駿河の行動が遠因で妹の発見が遅れてしまい、一条に恨まれている。雄介が人間から超常的な力を手に入れて人外の存在になったことを見抜くなど、洞察力に優れている。翔一が雪菜の死と同時に「霊石」を受け継いでアギトに変身する場面を目撃する。
新谷ケイ(しんたに けい)

未確認生命体対策本部の協力者[編集]

沢渡 桜子(さわたり さくらこ)
長い黒髪をした女性となっている。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
椿 秀一(つばき しゅういち)
眼鏡を掛けている以外は特に変更点は無い。TV版同様に桜子に興味を持っており、彼女にアプローチをしている。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
榎田 ひかり(えのきだ ひかり)
TV版よりも派手な容姿とエキセントリックな性格をした女性になっている。
またクウガの戦闘データをもとに、独自の戦闘服を作り出そうとしている。
TV版における同人物についてはこちらを参照。

その他[編集]

五代 みのり(ごだい みのり)
五代雄介の妹。本作では東京在住の保育士でなく、北海道の伯父が経営する牧場で働いている。翔一と五代が知り合うきっかけを作る。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
一条 香里奈(いちじょう かりな)
本作オリジナルキャラクター。一条薫の妹。津上雪菜に誘拐された事件の後遺症で幼児退行している。
九窟(くぐつ)
春日 久雄(かすが ひさお)
春日の父・母
秀明(ひであき)
直子(なおこ)
本田 絵美 (ほんだ えみ)

グロンギ[編集]

ラ集団[編集]

ラ・バルバ・デ
グロンギを復活させたバラ種怪人。人間体は銀髪の妖艶な女性。
自身の肉体の一部である荊を脳に埋め込むことで人間を操る能力を持っており、これを雪菜に使用している。
メ・ビラン・ギがゲゲルの掟を破って無差別殺戮を行った際に、捜査を警察に委ねるため一条に協力を要請する等人間社会の理解がとても深い。また一条を「闘うリント」としてかっている。
実は一条の妹・香里奈を始めとした7人の女性を、雪菜を操って誘拐し、うち6人の精を食らって殺害し、生き残った香里奈の心を壊した真犯人。雪菜から「私から全てを奪い去った」と憎悪されている。彼女と再会した際、TV版では見せなかった邪悪な姿を現している。
TV版における同人物についてはこちらを参照。

ズ集団[編集]

ズ・グムン・バ
クモ種怪人。人間体はロングコートを纏う男性で、怪人体は手足の長い蜘蛛に近い姿をしている。
列車内で乗客、地下駐車場にいた人間、殺人犯・原田明を糸で動きを封じ込め、蜘蛛の何十万倍強い猛毒で食い殺す大量殺人を行った。原田明を追ってきた一条に襲いかかるが、突然現れた白いクウガの跳び蹴りによる一撃で倒される。
ズ・ゴオマ・グ
コウモリ種怪人。人間体は神父になった真鍋教授の擬態。
マゾヒストであり、バルバに制裁を下されることに喜びを感じている。
自身に課したゲゲルは「2日で女を20人」[2]。殺し方は、ターゲットの首筋に牙を立て、血を吸う。その後、その女性はゾンビに変え意のままに操る。またそのゾンビは日光を浴びると灰になって死亡してしまう。しかし、このゲゲルは彼が勝手に行ったことで、その後バルバの制裁を受け、以後ゲゲルの参加が認められず彼女の下僕になる。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
ズ・バヅー・バ
バッタ種怪人。人間体はマフラーを着けた男性。
課されたゲゲルは「8時間で20人」。殺し方は、ターゲットを高所に連れていき、そこから突き落とす。長く伸びた脚から放つ強力なジャンプ力が最大の武器で、人間体時でも突っ込んできた乗用車をボンネットに叩き潰し停止させるほどのパンチ力を持つ。
五代の目の前で女性を突き落として殺害するという蛮行を行い、彼を激怒させる。驚異的なジャンプ力で白いクウガを追い詰めるが、赤の力に目覚めたクウガのキックを胸に受け爆死する。
ズ・メビオ・ダ
ヒョウ種怪人。人間体は皮のベストにホットパンツを身につけたやや暗い印象の少女で、足は靴などを履かず裸足でいる。
課されたゲゲルは「2日で30人」[3]。殺し方は、高速道路でターゲットの乗っている車に衝撃を与えて玉突き事故を起こし、殺すというもの。
ゲゲルの最中にクウガに接触し、スクランブル交差点で戦うことになるが、駿河の撃った弾が右目に命中し、河川敷へ逃れてもがき苦しむ。そこを五代に見つかり、ちょうどそこに住んでいたホームレスに五代ごと拾われる。その後、バルバにゲゲルの期限が近いことを知らされ、ホームレスを全員殺してゲゲルを再開し、高速道路で再びクウガと攻戦する。自慢の疾さでクウガを圧倒するが、一条の化したバイク・トライアクセラーを使ったクウガに追いつかれ、攻撃を受け気絶する[4]
最後は公園で目覚めた直後にゲゲルの期限が来てしまい、自爆する。これがTV版を含めて、時間内にゲゲルを達成出来なかった末路を表した初のグロンギである。
ズ・ザイン・ダ
サイ種怪人。
ゲゲルの権利がメ集団に移ってから登場し、自身がゲゲルを行えないことに怒り、トラックを襲撃する。
バルバにズ集団がゲゲルを行えないことを伝えられ、それによってバルバを襲おうとするが、バルバを護衛していたガルメに粛清される。
TV版における同人物についてはこちらを参照。

メ集団[編集]

メ・バヂス・バ
ハチ種怪人。人間体は白いベルトを着け、丸サングラスを着けた長身の男性。
課されたゲゲルは「青葉高校の生徒を6日で50人」。殺し方は、ターゲットの脳内に極小の針を打ち込み、一定時間後、鉤針状に変形させて殺すというもの。
青葉高校のいじめられっ子・春日久雄をいじめていた生徒を次々に殺していき、自分が「死ね」と念じたから死んでいったと思わせ、さらには巨漢の自分が彼に怯えている演技を行い、どんどん春日を増長させていく。しかし、周囲の人間に怯えられると共に、春日自身も「能力」に怯えるようになる。
その後、バヂスは春日を最後のターゲットに選び殺そうとするが、そこにクウガが到着し、戦闘となる。初めは空を飛びながら遠距離攻撃を仕掛けてくるバヂスに苦戦するも、緑のクウガに変身した五代に腹部を貫通され、爆死する。
メ・ガルメ・レ
カメレオン種怪人。人間体は肩出し服を着て、大量のアクセサリーをつけた白髪の青年。
人を馬鹿にするような態度をとることが多い。リントの言葉を猛勉強したため語彙が豊富であり、それを試すために口喧嘩を文化と称して愛用している。特に罵詈雑言といった悪口に関する知識は非常に長けており、その時代のニーズに合わせたものまで何でも知っている。
課されたゲゲルは「3日で120人」。ゲゲルのルールは、口喧嘩で互いに罵倒しあい、自身が勝てば殺すと言ったもの。殺し方は、長い舌で人間の脳天を突き刺し又は絞め殺し。
バルバに攻撃を加えようとしたザインを粛清した後、ゲゲルを実行する。
五代の妹みのりに口喧嘩を仕掛けるが、みのりが言った「サノバビッチ」という言葉がわからなかったせいで口喧嘩に敗北する。結果、逆上してみのりを殺そうとするも、特殊照明弾を打ち込まれて透明化を邪魔され、逃げようとしたところにペガサスボウガンの一撃を受けて粉々に吹き飛ぶ。
TV版における同人物についてはこちらを参照。
メ・ガドラ・ダ
トラ種怪人。人間体は隻眼で、全身が傷で覆われた筋骨隆々とした体躯の壮年男性。
頑固で誇り高い性格の戦士であり、「弱者であるリントを殺しても強さの証明にならない」という気持ちからゲゲルを拒んでいる。グロンギがリントを標的とした殺人ゲームの前に行っていた、グロンギ同士が戦う「最初のゲゲル」を望んでいる。生きることに対して彼なりの信念を持ち、ビランに飼い主を殺された犬を治療したりと、TV版で最後まで登場しなかった良識的な一面を持ったグロンギである。
「傷の数だけ強くなる」という信条を持っており、傷を負っても回復してさらに強くなる。
バルバの要請で、ゲゲルの掟を破ったメ・ビラン・ギの処刑を依頼されて受諾する。勝手な殺戮を行うビランを見つけると戦闘を行う。土下座するビランに殺意が萎え手を引くが、騙し討ちに遭い、ビランを逃がしてしまう。その騒動で1匹の犬と出会い奇縁が出来、その犬と共に旅をする。
その後、津上翔一を襲撃したビランを見つけると、一撃で粛正を加え処刑する。そこを通りかかった雪菜に「翔一を襲う悪の怪人」と誤認され、彼女の変身したアギトグランドフォームのライダーキックを受けてしまう。最期に「友」となった犬に別れの言葉を告げ、静かに目を閉じ爆発する。
メ・ビラン・ギ
ピラニア種怪人。
TV版とは違い、ゲゲルの掟を違反して勝手にゲゲルを行う。土下座して謝るふりをして、後ろから襲いかかるなど下劣な手段に出る。
バルバから依頼されたガドラと戦闘になるが、一瞬の隙をついて逃走する。ほとぼりを覚めたのちに、一条たちが仕掛けた偽の血液に釣られ、一条たちを襲う。そこでも逃走すると、逃げた先にいた津上翔一を川岸から襲おうとする。しかしガドラが現れて、彼のパンチを喰らい一撃で粛正され、爆死する。
メ・ギノガ・デ
キノコ種怪人。人間体は長髪のシンガー・ソングライターで、「ノア」と名乗る。
殺害方法は、TV版と同じく口移しで胞子を注入して殺害するというもの。
TV版における同人物についてはこちらを参照。

不明[編集]

ドルド
人間体はラ・ドルド・グに酷似している。
刑務所を掌握し、囚人に発掘させた「霊石」で、グロンギを倒せる唯一の存在であると語る「アギト」を誕生させようとする。
TV版における対応の人物についてはこちらを参照。

用語[編集]

リント
TV版では、古代および現代の人間を指す言葉だった。
グロンギ
本作ではメ集団の段階で、TV版のゴ集団が行った「ゲリザギバス・ゲゲル」のような条件付きのゲゲルを行う。
クウガ
沢渡桜子の碑文解読によれば、グロンギの仲間でありながらリントの味方となった存在。そのためグロンギ語で話すシーンがある。
アギト
沢渡桜子の碑文解読によれば、リントがグロンギに対抗するために産み出した存在。

単行本[編集]

ヒーローズコミックス(ヒーローズ)より刊行。

  1. 2015年7月31日発行(2015年7月4日発売)、ISBN 978-4-86468-421-7
  2. 2015年11月30日発行(2015年11月5日発売)、ISBN 978-4-86468-438-5
  3. 2015年12月31日発行(2015年12月4日発売)、ISBN 978-4-86468-442-2
  4. 2016年7月5日発売、ISBN 978-4-86468-468-2
  5. 2016年12月5日発売、ISBN 978-4-86468-483-5
  6. 2016年12月29日発売、ISBN 978-4-86468-487-3

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b クウガがマンガで甦る!ヒーローズで連載開始”. コミックナタリー (2014年11月2日). 2016年7月5日閲覧。
  2. ^ ズ・ゴオマ・グのTV版でのゲゲルは、ルールを犯し参加を許されなかったため行われていない。
  3. ^ ズ・メビオ・ダのTV版でのゲゲルは、ルールを犯し参加を許されなかったため行われていない。
  4. ^ クウガがメビオの人間態の頃を思い出してしまったため気絶する程度の攻撃だけにした。

外部リンク[編集]