劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダー剣 > 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
劇場版 仮面ライダー剣
MISSING ACE
監督 石田秀範
脚本 井上敏樹
原作 石ノ森章太郎
製作 福湯通夫(東映
泊懋(東映アニメーション
早河洋テレビ朝日
出演者 椿隆之
森本亮治
天野浩成
北条隆博
黒田勇樹
三津谷葉子
杉浦太雄
石田未来
音楽 三宅一徳
主題歌 RIDER CHIPS featuring RickyELEMENTS
撮影 いのくままさお
編集 長田直樹
製作会社 劇場版「ブレイド・デカレンジャー」製作委員会
配給 東映
公開 2004年9月11日
上映時間 75分(劇場公開版)
90分(ディレクターズカット版)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 9億2000万円[1]
前作 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
次作 劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼
テンプレートを表示

劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』(げきじょうばん かめんライダーブレイド ミッシングエース)は、2004年9月11日より東映系で公開された日本の映画作品。特撮テレビドラマ「仮面ライダーシリーズ」『仮面ライダー剣』の映画化作品である。同時上映は『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』。

キャッチコピーは「物語は未来へ―。最終戦闘を目撃せよ!」。

概要[編集]

前年までとは異なり9月公開となった本作品は、剣崎たち仮面ライダーの活躍により全てのアンデッドが封印されてから4年後にあたる、栗原天音の14歳の誕生日前後が舞台となっている[注 1][注 2]

このようにテレビシリーズでも描かれていた戦いが終結した後を描いたストーリーとされていたが、その後に放映されたテレビシリーズ最終話は、劇場版である本作品には繋がらない結末を迎えている[2]。脚本を手がけた井上敏樹は戦いの後日譚とした理由について、本作品の執筆時点では『剣』テレビシリーズを、自身がほとんど書いておらず内容をよく知らなかったため、一から書いた方が早かったからであったとしている[3]。ただしテレビシリーズ終盤の展開にも一部本作品のそれに準じた部分が見られており、第48話には本作品で志村純一を演じた黒田勇樹が、警官役としてゲスト出演もしている。

前年に引き続き、仮面ライダーブレイド キングフォームやジョーカー、ギラファアンデッド(怪人態のみ)といった、新フォームや新キャラクターがテレビシリーズに先駆けて登場している。

キャスト面では、新世代ライダーの3人には、映画『学校』で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した黒田勇樹、グラビアアイドルで女優の三津谷葉子、『ウルトラマンコスモス』の主人公春野ムサシ役で知られる杉浦太陽の弟である杉浦太雄を起用した。14歳に成長した設定となっている栗原天音は石田未来が演じ、テレビシリーズでの天音役の梶原ひかりも本作品内の天音の幼少時代という形で出演している。特撮OB・OGからは、前作『仮面ライダー555』より泉政行村井克行唐橋充が出演した。特に泉と村井は役名や同じ会社の役員という役柄など『555』での役柄を彷彿とさせる設定となっている。また、テレビシリーズ第1話にのみ出演した松金よね子が同じ役柄で出演した他、主題歌を担当したRIDER CHIPSのメンバーもゲスト出演を果たしている。

スタッフ面では、テレビシリーズにてパイロットを手掛けた石田秀範が映画作品を初演出。脚本は前述の通り井上敏樹が手がけている。メインカメラマンには、石田と同様に平成仮面ライダーシリーズ劇場版に初めて参加するいのくままさおが起用された。

あらすじ[編集]

生物の始祖的存在である不死の生命体・アンデッドは人類を巻き込んだ戦いを繰り広げていた。それを食い止めるため、人類基盤史研究所(以下“ BOARD ”)が作り出した戦士・仮面ライダーはアンデッドを封印し続けていた。

やがて大半のアンデッドは封印され、最後に残ったのは相川始と名乗る人間に化けていたジョーカー、またの名を仮面ライダーカリス剣崎一真 / 仮面ライダーブレイドは始 / ジョーカーとの死闘の果てに彼を封印し、長き戦いは幕を下ろしたはずであった。

その4年後(西暦2008年)。清掃員として働いていた剣崎の元に、仮面ライダーとアンデッドの戦いを記した本の出版で財を成した、かつての仲間である白井虎太郎が現れる。虎太郎の姪である栗原天音の14歳の誕生日を、昔の仲間で祝おうと言うのだ。虎太郎と共に仲間たちに会いに行く剣崎だが、就職活動で忙しい上城睦月 / 仮面ライダーレンゲルや、結婚を控えた広瀬栞の反応は冷たい。4年間の空白で生じた溝にショックを受ける剣崎たちの前に、封印したはずのアンデッドが多数出現する。生身で応戦する剣崎だが、当然敵わない。そんな時、3人の仮面ライダーが突然現れ、瞬く間にアンデッドを封印していった。声をかける剣崎だったが、生身で戦ったことで夏美に平手打ちされ、聞こうとするも志村に止められ、3人は剣崎を無視してその場を後にした。

そのしばらく後、天音の家でパーティーの準備をする剣崎たちの前に、再び3人の仮面ライダー・志村純一 / グレイブ三輪夏美 / ラルク禍木慎 / ランスが現れる。先日の戦いで剣崎が拾ったラウズカードを回収しに来ただけ、という彼らは、剣崎たちを「あなたたちの時代は終わった」となじる。その場を去る3人を追い掛ける剣崎たちを迎えたのは、すっかり雰囲気が変わった橘朔也 / 仮面ライダーギャレンだった。橘は、ジョーカー封印の直後、未知のアンデッド・アルビノジョーカーによってアンデッドの封印が再度解かれたことを剣崎たちに告げる。協力を申し出る剣崎たちだったが、ライダーへの変身に必要なラウズカードに封印されるべきアンデッドは、未だ解放されたまま。志村たち3人は、足手まといは要らない、先輩面されちゃたまらないと、協力を拒むのだった。

そんな時、天音がデパートで万引きをして警察に捕まったと連絡が入った。天音は、信頼していた始がいなくなったことで、すっかり心を閉ざしてしまっていたのだ。釈放されて叱責する母・遥香から逃げ出す天音を追った剣崎の前に、アンデッドと白い怪人・アルビローチの群れが現れる。改心した睦月や、駆け付けた志村たちの協力で、天音を守りながら逃げる剣崎たち。そして変身した橘がスパイダーアンデッドを封印したことで、睦月もライダーへの変身が可能になり、戦況はライダー側に傾き、アンデッドの残党は退散していった。

橘は、アルビノジョーカーの目的は、アンデッド同士の戦い=バトルファイトに勝利することで得られる「万能の力」であるという推測を、剣崎たちに語る。睦月が変身できるようになったことで、再度協力を申し出る剣崎たちだったが、それでも志村たちは「チームワークが乱れる」と拒否。仕方なく、剣崎たちは独自に動くことを決意する。結婚式を控えて忙しい栞も、アンデッドを見つけるためのソフトウェアを貸すという形で協力してくれた。そして剣崎たちは、剣崎が変身するためのカードに封印しなければならない、ビートルアンデッドと遭遇。睦月がこれを撃破し、剣崎は変身できるようになった。それが気に食わない夏美と禍木は、レンゲルを攻撃、剣崎はブレイドに変身し、止めようとするも、志村が剣崎の力を試そうと襲いかかって来る。ライダー同士の戦いの最中、新手のアンデッドが乱入。それを封印したことで、志村は剣崎の実力を認めたが、夏美と禍木はそれを認めなかった。しかしその後、夏美と禍木が何者かに殺されたうえ、封印により集まった4枚のカテゴリーKのカードがなくなっていた。一同は疑心暗鬼に陥り、志村はこの中の誰かがアルビノジョーカーだと言い出す。

緊張が続く中、剣崎は天音を励まそうと彼女の下を訪れる。好意を拒絶する天音だが、再びアルビローチの大群が2人を襲撃。駆け付けたライダーたちとアルビローチによる混戦の陰で、橘は天音に、彼女こそが「万能の力」を手に入れるために必要な「生贄」であり、そのためにアルビノジョーカーがアルビローチを仕向けて襲ってくることを明かす。一方、夏美と禍木の最期を虎太郎から知らされた栞は、2人が残したダイイングメッセージからアルビノジョーカーの正体に思い至り、結婚式場を飛び出して剣崎たちのもとに赴く。橘とはぐれた天音に、アルビノジョーカーの本性をあらわにした志村が襲い掛かろうとするが、栞の警告を受けた剣崎たちに阻止される。しかし無数のアルビローチから天音を逃がしきることは容易ではない。窮余の一策として、橘と剣崎が志村から奪ったジョーカーのカードを睦月が解放。復活した始はアルビローチを蹴散らし、気絶した天音を連れて撤退する。

とある湖畔で一息つく始を、剣崎の追撃を振り切ったアルビノジョーカーが奇襲し、4枚のカテゴリーKによって生み出したバニティカードの中に天音を封印してしまう。さらにアルビノジョーカーは、バニティカードをBOARD基地地下の研究室に安置された古代の石板に捧げ、巨大邪神14と一体となる。立ち向かう4人の仮面ライダーも、邪神の絶大な力には手も足も出ない。一計を案じた始は、14の相手を橘と睦月に任せ、剣崎を連れて石板のもとへ向かう。バニティカードに封じられた生贄の命を絶てば、14の力を削ぐことができると語る始は、天音の代わりに剣崎が犠牲になるよう要求する。死を覚悟した剣崎はその申し出を受けるが、カードが天音を解放して剣崎を取り込もうとした瞬間に始が割って入る。最初から始が自らを犠牲とするつもりだったことを悟った剣崎は、友を手に掛けることを躊躇するが、始の叱咤を受けて決意を固め、バニティカードを刺し貫く。

生贄が失われたことでもだえ苦しむ14を前に、態勢を立て直した剣崎、橘、睦月は、始の力を加えた4人で戦おうと誓う。弱体化したとはいえ、なおも手ごわい14に、剣崎は最強の姿キングフォームとなって斬りかかる。その一撃には14も耐え切れずに爆発炎上し、アルビノジョーカーの野望は潰えた。

戦いを終え、ハカランダで開かれた天音の誕生パーティに仲間たちが集まった。素直になった天音は今までの振る舞いを皆に詫びるが、ふと始がいたような気がして外に飛び出す。それは幻に過ぎなかったが、始はいつも天音のそばにいると剣崎は励ます。再開したパーティは、全員が幸せそうな笑みを浮かべて寝転がるまで続くのだった。

登場人物[編集]

新世代ライダー[編集]

志村純一をリーダーとする3人の新世代ライダーたち。三輪と禍木の2人は、志村によってスカウトされている。

志村 純一(しむら じゅんいち) / 仮面ライダーグレイブ / アルビノジョーカー / 巨大邪神・14(フォーティーン)
22歳。血液型は、O型。橘の助手としてバトルファイトに潜む大いなる謎を研究している青年。元々大学で古代語の研究をしており、ディレクターズカット版ではギラファアンデッドを封印する際に、古代語で話していたところを睦月に目撃され怪しまれるが、大学での研究のことを説明しその場を切り抜けている。
募金活動に進んで参加するなど、占い師からは「滅多にいない良い奴」と評される、優しさの塊のような男であるが、旧世代ライダーたちを快く思っていないのは三輪や禍木と同じであり、見下した態度を取っている。一方でディレクターズカット版では、ブレイドに再び変身した剣崎に「自分たちは、思い上がっていたかもしれない」と謝罪する一幕も見られた。
その正体はもう一人のジョーカー「アルビノジョーカー」であり、上述の古代語を話せる本来の理由もこれに起因している。本性を現した後、天音を生贄にすることで巨大邪神・14と一体化。しかし始の自らを犠牲にした行為によって力が弱まり、最期はブレイド・キングフォームのロイヤルストレートフラッシュで14諸共倒された。
三輪 夏美(みわ なつみ) / 仮面ライダーラルク
21歳。元々OLだったが、上司を投げ飛ばしてしまいクビになった過去を持つ。ピーコックアンデッドに襲われた際、志村と出会い仮面ライダーにスカウトされた。前述の一件からも窺えるように口よりも先に手が出るタイプで、また男に対する対抗心が強いが、志村に対しては好意を持っている。一方で橘を除く旧世代ライダーには異様なライバル心を燃やしている。
物語中盤、アルビノジョーカーに殺された禍木から彼が封印したタランチュラアンデッドのカードを奪い、同時に志村からも残りのキングのカードを奪うが、自身もアルビノジョーカーによって殺される。その際スペードの4のカードを握り、禍木と同様にアルビノジョーカーの正体を現すイニシャルを示すというダイイングメッセージを残した。
禍木 慎(まがき しん) / 仮面ライダーランス
21歳。元ウェイターだが、店内で自身に水をぶっかけた客に頭突きをしたことからクビになった過去を持つ。夏美とともに復活したピーコックアンデッドに襲われた際、志村と出逢い仮面ライダーにスカウトされた。優秀だが単細胞かつ血気盛んで、自信過剰なきらいもある。旧世代ライダーの剣崎達を見下している点は志村と同様。ジャケットタイプの雨合羽を日常的に着用している。
物語中盤、残っていたカテゴリーキングであるタランチュラアンデッドを封印した直後、アルビノジョーカーに襲われ殺される。その際クラブのJのカードを握り、アルビノジョーカーの正体を現すイニシャルを示すダイイングメッセージを残した。

仮面ライダー[編集]

本作品に登場する仮面ライダーは、便宜上「新世代ライダー」と「旧世代ライダー」の2つのカテゴリに大別される。これらの呼称は劇中では使用されず、主にマスメディアで用いられた。

「新世代ライダー」はアンデッドの復活を受け、橘朔也が新たに開発したライダーシステムを装着した適合者を指す。「旧世代ライダー」は彼らに対して、剣崎達が変身するライダーを指しており、このうちブレイドとレンゲルは、変身に必要なスペードとクラブのカテゴリーAのアンデッドが共に解放されていたため、当初は変身ができない状態にあった。

登場ライダー・使用カード一覧
仮面ライダー フォーム 使用コンボ AP消費値 使用カード 攻撃対象
仮面ライダーブレイド - ライトニングソニック 3800 ♠5+6+9 リザードアンデッド
ジャックフォーム J・ライトニングスラッシュ 1600 ♠6+2 仮面ライダーグレイブ
キングフォーム ロイヤルストレートフラッシュ 11200 ギルド♠10+J+Q+K+A 14、アルビノジョーカー
仮面ライダーギャレン - 使用コンボなし
ジャックフォーム J・バーニングショット 2200 ♦2+4+6 スパイダーアンデッド
仮面ライダーカリス - 使用コンボなし
仮面ライダーレンゲル - ポーラーブリザード 1200 ♣6 ビートルアンデッド
ドラゴンフライフロート 1000 ♥4 14
仮面ライダーグレイブ - ケルベロスチェンジ - WA 変身に使用
グラビティスラッシュ 3500 W アンデッド多数
仮面ライダーラルク - ケルベロスチェンジ - WA 変身に使用
レイバレット 3100 W アンデッド多数
仮面ライダーランス - ケルベロスチェンジ - WA 変身に使用
インパクトスタッブ 3400 W アンデッド多数

新世代ライダー[編集]

本作品にのみ登場。再び解放されたアンデッドの脅威に対抗するために橘が製作した、新たなライダーシステムによって変身した仮面ライダー。その外観には共通してアルファベットの「A」がモチーフとして織り込まれている。

システムとしては最後期型であったレンゲルクロスをベースとして開発されており、変身方式もレンゲルと同じオープンアップ方式となっている[4]。各人がまとうアーマーは、金属糸「アーティフィシャルケプラー」で編まれたスーツと「オリハルコンプラチナ」製の装甲で構成される[4]。また、顔面の中央にある単眼「ダイヤモンドスコープ」により、旧世代ライダーの複眼と同等の視界を得ている[4]。この単眼の形状は、ダイヤのスートの仮面ライダーだった橘が設計したためと思われる[5]

変身・戦闘においてはアンデッドを封印したカードを使っていた旧世代と異なり、アンデッドの力を擬似的にデータ再現したワイルドベスタを使用する。しかし通常のラウズカードも使用可能ではあるので、コンボ技を放つこともできると考えられる[4]

専用武器はいずれも旧世代ライダーの装備を改良したもので、それぞれに初期能力値が設定されているものの、ラウズしたカードのAPを表示する「フォース・リマインダー・サイト」がブラックボックス化されており、使用できるAPの上限は不明になっている[6]

橘の過去の戦闘経験に基づき、新世代ライダーはチームを組んで集団戦を行う想定で設計されており、ラルクが射撃で敵を撹乱したところを、グレイブとランスが斬撃で仕留めるという戦法をとる[4]

彼らが移動手段として使用するバイクは、旧世代のものとは異なり専用車ではなく、性能は市販車と変わらないと思われる[7][注 3]

仮面ライダーグレイブ[編集]

  • 身長:203cm
  • 体重:100kg
  • パンチ力:300AP
  • キック力:500AP
  • 走力:100mを5秒
  • ジャンプ力:ひと跳び35m

志村純一が変身する仮面ライダー。基本カラーはで眼の色は赤。専用武器・グレイブラウザーを用いた剣術を得意とし、新世代ライダー3人の中でリーダー的役割を果たす。肩アーマーなどの形状や[5]、ラウズバンク以外にラウザーにもカードを収蔵可能である点が他の2人とは異なる[7]

ツール
グレイブバックル
グレイブの変身ツール。WA「CHANGE」(黄)をバックルに内蔵されたトレイに装填することで、バックルからカード状のベルトが自動的に伸長し装着される。「変身」の掛け声とともにバックル部のゲートを開くことで、「Open Up」の音声とともにグレイブアーマーを分解した光のゲート・オリハルコンエレメントを装着者の前面に放出、エレメントが自動的に装着者を通過することでグレイブへと変身する。変身後はベルト右側にラウズカードを納めるラウズバンクが装着される。
仮面ライダーディケイド』に登場した際には、変身時の「Open Up」の音声が省略され、変身音もブレイバックルと同じものになっていた(ラルク、ランスも同様)。
醒剣グレイブラウザー
ブレイラウザーを基に開発された[6]グレイブ専用の型カードリーダーで、普段は右腰のホルスターに収納されている。初期APは5000[8]。ラウズカードを12枚まで収納可能なオープントレイが内蔵されている。トレイを円状に展開してカードを引き抜き、ラウズすることでベスタの効果を発揮する。
オリハルコンプラチナを極限まで研磨した刀身「オリハルコン・エッジ」は地球上の固形物質で斬れないものはないと言われる[6]。特に切っ先の「ヒーティング・エッジ」は高周波振動と高熱放射により切れ味が倍増している[6]
カードによる効果
WA=「チェンジケルベロス」(黄)
グレイブバックルと組み合わせて使用することで、装着者をグレイブへと変身させる。
MIGHTY=「マイティグラビティ」
必殺技「グラビティスラッシュ」を発動させる。
必殺技
「グラビティスラッシュ」
グレイブラウザーの刃先に重力場を生成し、敵を切りつける。威力は3500AP[7]
『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』で仮面ライダーディエンド コンプリートフォームに召喚された際は光刃として放っている。

仮面ライダーラルク[編集]

  • 身長:198cm
  • 体重:95kg
  • パンチ力:270AP
  • キック力:450AP
  • 走力:100mを5.5秒
  • ジャンプ力:ひと跳び30m

三輪夏美が変身する仮面ライダー。基本カラーは、眼の色は緑となっている。身軽な動きを活かした高速戦法を得意とし、専用武器・ラルクラウザーを用いて近・遠距離どちらにも対応できる。

ツール
ラルクバックル
ラルクの変身ツール。変身に際しWA「CHANGE」(赤)を使用することと、バックル部の“A”の紋章の色を除けば、外観・起動方法ともにグレイブバックルと同様。
醒銃ラルクラウザー
ギャレンラウザーを基に開発された[6]ラルク専用のボウガン型カードリーダーで、初期APは5500[8]。銃身上部にカードをラウズすることで、ベスタの効果を発揮する。
先端の弓「バシリクスボウ」は開閉可能で、閉じることで高周波振動と高熱放射で敵を切り裂く近距離戦用の刃先となり[6]、展開することで強力な光矢を発射するボウガンとして遠距離戦に対応できる。
仮面ライダーディケイド』では、カードをラウズした際の音声が流れなかった(ランスのランスラウザーも同様)。
カードによる効果
WA=「チェンジケルベロス」(赤)
ラルクバックルと組み合わせて使用することで、装着者をラルクへと変身させる。
MIGHTY=「マイティレイ」
必殺技「レイバレット」を発動させる。
必殺技
「レイバレット」
ラルクラウザーから強力な光矢を発射する。威力は3100AP[7]。貫通力に優れ、複数のアンデッドを一撃で射抜くことも可能。

仮面ライダーランス[編集]

  • 身長:205cm
  • 体重:107kg
  • パンチ力:290AP
  • キック力:480AP
  • 走力:100mを5.7秒
  • ジャンプ力:ひと跳び32m

禍木慎が変身する仮面ライダー。外観は基本カラーが、眼の色がオレンジである点を除けば、ラルクとほぼ同様のものとなっている。常に正面から敵に挑むパワフルな戦法を得意としており、専用武器・ランスラウザーを用いた連続技で敵をなぎ倒していく。

ツール
ランスバックル
ランスの変身ツール。変身に際しWA「CHANGE」(緑)を使用することと、バックル部の“A”の紋章の色を除けば、外観・起動方法ともにグレイブバックルと同様。
醒杖ランスラウザー
レンゲルラウザーを基に開発された[6]ランス専用の型カードリーダーで、初期APは6000[8]。柄の後端にカードをラウズすることで、ベスタの効果を発揮する。
穂先の「バシリクスエッジ」は1秒間に200万回振動することで高熱を放射し、対象を破壊する[6]。また柄の後端にある「エメラルドケース」はカードのフォースを蓄積する「フォースバンク」を保護するための箇所だが、打撃に用いることも可能である[6]
カードによる効果
WA=「チェンジケルベロス」(緑)
ランスバックルと組み合わせて使用することで、装着者をランスへと変身させる。
MIGHTY=「マイティインパクト」
必殺技「インパクトスタッブ」を発動させる。
必殺技
「インパクトスタッブ」
ランスラウザーで敵を切りつけると同時に強力な衝撃波を叩き込む。威力は3400AP[7]

アンデッド・その他の敵[編集]

本作品のみ・先行登場[編集]

ビートルアンデッド
  • 身長:227cm
  • 体重:135kg
スペードスートのカテゴリーAに属する、ヘラクレスオオカブトの祖たるアンデッド。破壊剣「オールオーバー」と100トンもの衝撃に耐える盾を武器とし[9]、全身には無数の棘が生えている。スパイダーアンデッドとともに天音を狙う。剣崎はこのアンデッドが封印されるまで変身できなかった。
スーツは後にテレビシリーズに登場するコーカサスビートルアンデッドに改造された。
リザードアンデッド
  • 身長:212cm
  • 体重:121kg
スペードスートのカテゴリー2に属する、トカゲの祖たるアンデッド。右腕の剣や、左腕の斧、尻尾のナイフなど、全身に無数の刃物を装備している[10]
テレビシリーズでは物語開始時点で既に封印されていたが、回想シーンでアンデッド開放事件に巻き込まれていたほか、1万年前のバトルファイトではタイガーアンデッドに敗れ、封印された経緯も描かれている。
スーツはライオンアンデッドの改造[10]
ギラファアンデッド
  • 身長:225cm
  • 体重:128kg
ダイヤスートのカテゴリーキングに属する、ギラファノコギリクワガタの祖たるアンデッド。終始アンデッド態のままで通していたほか、人語ではなくアンデッド語のみを話し武器も使わないなど、テレビシリーズに登場したものとは様々な面で差異が見られる。
スキッドアンデッド
  • 身長:209cm
  • 体重:119kg
クラブスートのカテゴリー9に属する、烏賊の祖たるアンデッド。浮遊したり全身に生えてる無数の触手を張り巡らせ、街にパニックを起こした。全身の吸盤で獲物の体液をすすると言われる[11]
テレビシリーズでは、回想シーンでアンデッド開放事件に巻き込まれたという経緯が描かれている。
スーツはバットアンデッドの改造[11]
ジョーカー
  • 身長:219cm
  • 体重:116kg
如何なる生物の祖でもない、53番目のアンデッド。始の正体でもあり、4年前に剣崎=ブレイドに封印されて以来、アルビノジョーカーにも解放されることなくカードに封印され続けていた。封印されたカードは志村=グレイブが所有していた。
アルビノジョーカー
  • 身長:219cm
  • 体重:116kg
志村純一の正体でジョーカーの亜種にあたる存在。人化能力や封印されたアンデッドを解放する能力を持ち、アンデッド語も解する。一方でジョーカーが持つ、他のアンデッドに変化する能力は見られない。掌から衝撃波「ヘルフレイム」を放つ。作中では終始素手で戦っていたが、武器として巨大鎌「デスサイズ」も有している[12]
「アンデッドを殺す者」としてジョーカーがアンデッドの血をイメージさせる緑を差し色としていたのに対し、こちらは「人を殺す者」として人間の血のイメージである赤を差し色とし、腕部と脚部が鏡合わせのデザインとなっている[12]
アルビローチ
  • 身長:192〜206cm
  • 体重:92〜118kg
ゴキブリに酷似した姿の怪生物。テレビシリーズ終盤に登場したダークローチの亜種にあたり、同様に生物の祖ではないイレギュラーな存在。能力・外見、それに大群で行動するという性質もダークローチとほぼ共通しているが、体色はアルビノジョーカー同様に白が基調となっている。神経毒を持つ爪を武器とし、背中の羽で飛行も可能。
発生する際の描写はないが、消滅時に一瞬人骨のようなものが見える。
デザインモチーフは白アリ[13][14]
巨大邪神14(フォーティーン)
  • 全長:50m
  • 体重:204t
本作品における最大の敵で、「超古代の絶対的な最強の力」。本来バトルファイトの勝者に与えられる力であったが、1万年前のバトルファイトの勝者であるヒューマンアンデッドがこれを拒んだため、谷川連峰山中にある洞窟にあるレリーフで封印されていた。4枚のキングのカード、そして栗原天音を封印した「バニティカード」により、アルビノジョーカーに召喚される。
巨体「デストロイヤーボディ」から放たれる反重力エネルギーによって空中を自在に動き回り、両肩の「デストロイヤーホーン」で黒雲と豪雨を呼ぶ[15]。大蛇のような下半身の先端は、石化毒を撒き散らす双頭蛇「アンフィスバエナ」になっている[15]。また4本の腕のうち右上腕に剣、左上腕に聖杯型の雷撃発生機を構えている。さらに腰にある第2の口「デストロイヤーマウス」からは1700℃の業火を吐き[15]、圧倒的な戦力でライダーたちを窮地に追いやった。
アルビノジョーカーは胸部の「フュージョンベース」から上半身を外に出す形で融合していた[15]。なお、デストロイヤーマウスの奥にある紋章「14バックル」が弱点となっている[15]
名称はトランプの最大数(K=13)を越える存在であることに由来する[16]。デザイン段階ではトランプのスートに対応して4つの武器を持っており、スペードの剣とハートの聖盃に加え、ダイヤ(金貨)型の盾とクラブ(杖)を装備している想定だった[16]

テレビシリーズ登場済[編集]

  • ローカストアンデッド
  • ディアーアンデッド
  • トリロバイトアンデッド
  • バッファローアンデッド
  • イーグルアンデッド
  • カプリコーンアンデッド
  • ゼブラアンデッド
  • ピーコックアンデッド - 「NEW GENERATION」のみ登場。
  • シェルアンデッド
  • プラントアンデッド
  • モスアンデッド
  • スパイダーアンデッド
  • モールアンデッド
  • タランチュラアンデッド

キャスト[編集]

声の出演[編集]

  • スキッドアンデッド、ビートルアンデッド、ローカストアンデッド、モスアンデッド、トリロバイトアンデッド、スパイダーアンデッド、ギラファアンデッド、タランチュラアンデッド、その他のアンデッド、アルビローチ - 塩野勝美
  • ゼブラアンデッド、ディアーアンデッド、イーグルアンデッド、リザードアンデッド、その他のアンデッド、アルビローチ - 大村亨
  • シェルアンデッド、カプリコーンアンデッド、その他のアンデッド、アルビローチ - 福山弘幸
  • BOARD - マーク・大喜多
  • アンデッド語の担当 - カリル・メクダシ
  • ラウザー音声 - 佐々木健
  • キングラウザー音声 - 立木文彦

スーツアクター[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

ELEMENTS
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 藤末樹 / 編曲 - RIDER CHIPS + 渡部チェル / 歌 - RIDER CHIPS Featuring Ricky AVCA-22153
テレビシリーズにおいても、本作品が公開される直前の9月5日放送分(第31話)より、オープニングテーマとして使用されている。

他媒体展開[編集]

映像ソフト化[編集]

  • HEROES 〜劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE メイキング〜(DVD1枚組、2004年9月21日発売)
    • 撮影風景のドキュメンタリー、スタッフやキャストのインタビューを収録。
  • 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE 通常版DVD(1枚組、2005年1月21日発売)
    • 本編:劇場公開版本編を収録
    • 映像特典
      • 制作発表
      • 初日舞台挨拶
      • 特報・PR集
      • データファイル
    • 初回限定特典
      • 特製ライナーカード
      • アウターケース付きスペシャルジャケット仕様
オリコンウィークリーの最高位は第3位であり、この順位は、『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』コレクターズパックがオリコンウィークリー第2位となるまで、仮面ライダーシリーズの映像ソフトにおける最高位の記録を保持していた[22]
  • 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE Blu-ray(1枚組、2009年6月21日発売)
    • 本編:劇場公開版本編を収録
    • 映像特典
      • 特報
  • 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE ディレクターズカット版DVD(2枚組、2005年5月21日発売)
    • ディスク1:本編DVD(未公開エピソードを約15分追加し、エンディングロールも新規に製作して再編集した本編を収録)
      • 音声特典
        • オーディオコメンタリー(監督:石田秀範)
    • ディスク2:特典DVD
      • HEROES 〜劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE メイキング〜 DC補完版
      • 完成披露試写会舞台挨拶
      • 公開記念トークイベント
      • プレミア上映会トークショー
      • 鈴鹿8耐参戦記者発表会
      • 公開直前SP番組インタビュー集
      • 総合プロモーション
      • 特報集
      • TVスポット集
      • ポスターギャラリー
    • 初回限定特典
      • デジパック仕様

テレビシリーズ[編集]

仮面ライダー剣
『NEW GENERATION』
テレビシリーズの第28話(2004年8月8日放映)から第32話(2004年9月12日)にて、本編終了後(一部の地域を除く)に放映された短編。
本作品の前日談にあたり、志村ら新世代ライダーの出会い、そして3人とその変身後の姿を描く。この他ピーコックアンデッドや、清掃員として働く剣崎も登場している。
この短編映像が収録されたDVDは、映画館で販売された本作品パンフレットの付録となっていたが、現在では入手困難である。
翌年以降の平成仮面ライダーシリーズでも、内容は様々だが劇場版関連のショートムービーが制作・放送されている。
仮面ライダーディケイド
第22・23話に、新世代ライダーと巨大邪神・14が登場。

他映画作品[編集]

仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー』(『EPISODE YELLOW』)
仮面ライダー電王』と『仮面ライダーディケイド』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダーグレイブが登場する。

玩具[編集]

S.I.C. HERO SAGA
先行してS.I.C.シリーズにラインナップされていた、仮面ライダーブレイドらを改造して作った新世代仮面ライダー3人のフィギュアが作られた。作例は単行本『S.I.C.HERO SAGA VOL.2』に収録されている。

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ テレビシリーズ第13話(テレビ朝日では2004年4月18日放映)において天音の10歳の誕生日を祝うシーンがある。
  2. ^ また、劇中で睦月が面接先の会社に提出した履歴書の日付は、平成20年6月14日となっている。
  3. ^ 『仮面ライダーディケイド』のゲスト回内の回想で搭乗しているバイクも、車種こそ異なるものの特別な点は見られない。

出典[編集]

  1. ^ 「2004年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」、『キネマ旬報2005年平成17年)2月下旬号、キネマ旬報社2005年、 152頁。
  2. ^ 「巻末とじこみ付録 宇宙船 DATA BOOK 2005」、『宇宙船』Vol.118(2005年5月号)、朝日ソノラマ2005年5月1日、 148頁、 雑誌コード:01843-05。
  3. ^ レッカ社 「INTERVIEW:7 井上敏樹」『語ろう!クウガ アギト 龍騎』 カンゼン2013年、241 - 283頁。ISBN 978-4-86255-178-8
  4. ^ a b c d e HF 2005, p. 94.
  5. ^ a b HF 2005, p. 52.
  6. ^ a b c d e f g h i OPF 94 2016, p. 24.
  7. ^ a b c d e HF 2005, p. 53.
  8. ^ a b c OPF 94 2016, p. 23.
  9. ^ 韮沢 2006, p. 94.
  10. ^ a b 韮沢 2006, p. 90.
  11. ^ a b 韮沢 2006, p. 92.
  12. ^ a b 韮沢 2006, p. 86.
  13. ^ 韮沢 2006, p. 88.
  14. ^ 超辞典 2011, p. 466.
  15. ^ a b c d e OPF 140 2017, p. 12.
  16. ^ a b 韮沢 2006, p. 96.
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「スーツアクター大放談」、『NEWTYPE THE LIVE EXTRA 劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE 完全攻略ガイド』、角川書店、2004年
  18. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
  19. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
  20. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 53, LIST OF WORKS 永瀬尚希
  21. ^ 「東映仮面俳優列伝 おぐらとしひろ」『東映ヒーローMAX Vol.34』 辰巳出版2010年9月10日、52頁。ISBN 978-4777808083
  22. ^ 仮面ライダー :特撮作品最高位タイ記録 ウルトラマンに並び11年ぶり オリコンランキング” (2010年5月26日). 2011年7月19日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『仮面ライダーブレイド超全集』 小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2005年4月ISBN 4-09-105103-0
  • 『仮面ライダーブレイド・ハイブリッドファイル 剣』 メディアワークス、2005年6月20日ISBN 4-8402-3093-5
  • 『UNDEAD GREEN BLOOD 仮面ライダー剣 韮沢靖アンデッドワークス』 メディアファクトリー、2006年8月4日ISBN 4-8401-1578-8
  • 『JAE NAKED HERO』 太田出版2010年3月8日ISBN 978-4-7783-1210-7
  • 『仮面ライダー超辞典』 監修:石森プロ東映双葉社2011年7月24日ISBN 978-4-575-30333-9
  • 『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』デアゴスティーニ・ジャパン
    • 「醒剣グレイブラウザー/醒杖ランスラウザー/醒杖ラルクラウザー」、『オフィシャルパーフェクトファイル』94号、2016年8月2日、 23 - 24頁。
    • 「フォーティーン」、『オフィシャルパーフェクトファイル』140号、2017年6月20日、 11 - 12頁。

外部リンク[編集]