石田秀範

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石田 秀範(いしだ ひでのり、1962年10月14日[1] - )は、日本テレビドラマ映画監督演出家富山県出身。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)卒業。愛称は「巨匠」。既婚者。

来歴[ソースを編集]

専門学校を卒業後、東映テレビプロダクションの現場に参加。『宇宙刑事ギャバン』の最終三部作(田中秀夫監督組)より東映特撮作品の現場に携わるようになる。以降、『ギャバン』以降『仮面ライダードライブ』までのADK担当枠のテレビ作品全てに演出部として参加した。メタルヒーローシリーズ全作品に携わり、『ドライブ』までの平成仮面ライダーシリーズ全作品に監督として携わった唯一の人物で、うち4作品でパイロット演出を担当した。しかし『仮面ライダーゴースト』にはネットムービーなどの演出には携わったもののテレビ本編へは不参加だったため、皆勤記録は途絶えることになった。

特警ウインスペクター』にてチーフ助監督に昇進(『時空戦士スピルバン』の終盤から『機動刑事ジバン』まではチーフとセカンドを担当)。『特救指令ソルブレイン』第19話「亀ちゃんと探偵娘」にて29歳で監督デビュー。『ビーファイターカブト』第1話・第2話の助監督を務めた後に第5話より正式に監督ローテーション入りし、『仮面ライダークウガ』にて初のメイン監督を担当した。

石田本人は、元々は子供向けではなく、ごくありふれたドラマや映画の演出家になるつもりで業界に入ったとインタビューなどで述べている。

作風[ソースを編集]

非常にエキセントリックで独創的な演出(極端に画面の色を変えたり、それまで流れていたBGMやSEが突然消えたり、シリアスな話の最中に登場人物の頭上へ突如スポットライトが降りてきたり、等)を好んで行う事で知られる。『仮面ライダー龍騎』で登場人物にメイド服や給仕服を着せてダンスを踊らせたり、『仮面ライダー剣』のオープニングをミュージック・ビデオ調に仕上げたりと、音楽を中心に置いたミュージカル風味の演出を好んで行う。『仮面ライダー555』の「てれびくんハイパーバトルビデオ」や『仮面ライダー響鬼』第1話では、“風味”に留まらないストレートなミュージカル演出も行っている。

人物・エピソード[ソースを編集]

  • テツワン探偵ロボタック』『燃えろ!!ロボコン』では本名の石田秀範名義ではなく「ヒデ・I」名義で活動していた。
  • 仮面ライダークウガ』が初のメイン監督作品だが実はこれは予定外の事態で、当初は別の監督がパイロットを撮り石田は第3・4話を撮る予定であった。しかしその監督が降板したため、急遽パイロットを任されることになったという。
  • 『クウガ』のパイロット組の撮影は余程のハードスケジュールであったのか石田は撮影中に倒れてしまい、チーフ助監督の鈴村展弘が演出を代行した箇所もあるという。
  • 仮面ライダー鎧武/ガイム』に出演した波岡一喜から「一般のドラマは撮らないのか」と問われた際に、石田は仮面ライダーシリーズで若い俳優たちを撮ることへのこだわりを語ったという[2]
  • 台本打ち合わせでは自身の意見や要望を言うことは少ない[3]。脚本家の三条陸は「口を出さないのではなく、大事なことしか言わないタイプ」と評しているが[4]、石田自身は台本の完成後に撮影準備を始めてからアイデアが出てくるので台本段階では意見を言わないのだとしている[5]
演技指導
  • 石田の演技指導は『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』のメイキング映像でも見ることが出来る。
  • 「出来る役者には優しい」という見解もある(出典:仮面ライダーオーズ/OOO 第13話 「シャム猫とストレスと天才外科医」|東映[テレビ]”. 2016年3月25日閲覧。)。『仮面ライダー鎧武/ガイム』に出演した佐野岳アフレコを、小林豊はアクションをそれぞれ石田に最初に褒められたことがその後の自信に繋がったと述べている[6]
  • 『555』で役者としてデビューした綾野剛に対し、初シーンで23テイクにわたる撮り直しを命じた。それまで演技の仕事をナメていた綾野はこの事がきっかけとなって役者として生きていくという決心をしたといい、今でもインタビュー等で恩人として石田の名を挙げている[7]
  • 仮面ライダーカブト』に出演していた水嶋ヒロは「石田監督は親父のような存在」だと慕っており[8]、一方の石田も、撮影終了後のインタビュー等で度々水嶋を褒めており、ただ単に怖い監督というだけではなく、熱意に基づいて俳優と信頼関係を築いていることが伺える。
  • 『鎧武』に出演した白又敦は石田の指導スタイルについて基本的に俳優自身に考えさせるがダメ出しの中にヒントを入れていたと述べており[9]青木玄徳も石田の指導について「厳しさの中に愛情を感じる」と述べている[10]。同じく『鎧武』に出演した松田凌は積極的な意見は受け入れてくれると証言している[11]

主な担当作品[ソースを編集]

テレビ[ソースを編集]

太字はパイロット作品。

映画[ソースを編集]

オリジナルビデオ[ソースを編集]

ネットムービー[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

  1. ^ アマゾンズコンプリートガイド 2016, pp. 71.
  2. ^ 鎧武公式完全読本 2014, pp. 38-41, 「ARMORED RIDER COLLECTION_06 仮面ライダーシグルド/シド Interview with 波岡一喜」.
  3. ^ 東映HM53 2016, pp. 44、46.
  4. ^ 東映HM53 2016, pp. 44-45, 取材・構成 山崎優「KAMEN RIDER DRIVE STAFF INTERVIEW 三条陸」.
  5. ^ 東映HM53 2016, pp. 46-47, 取材・構成 山崎優「KAMEN RIDER DRIVE STAFF INTERVIEW 石田秀範」.
  6. ^ 鎧武公式完全読本 2014, pp. 10、19.
  7. ^ 綾野剛、役者をナメていた自分を本気にさせてくれた
  8. ^ KABUTO Interview 第3回 水嶋ヒロ 東映ヒーローネット
  9. ^ 鎧武公式完全読本 2014, pp. 52-53, 「ARMORED RIDER COLLECTION_10 仮面ライダー黒影/初瀬亮二 Interview with 白又敦」.
  10. ^ 鎧武公式完全読本 2014, pp. 34-37, 「ARMORED RIDER COLLECTION_05 仮面ライダーデューク/戦極凌馬 Interview with 青木玄徳」.
  11. ^ 鎧武公式完全読本 2014, pp. 34-37, 「ARMORED RIDER COLLECTION_09 仮面ライダーグリドン/城乃内秀保 Interview with 松田凌」.
  12. ^ a b c d e f 助監督との兼任。
  13. ^ a b c d e f g h i j k 最終回担当。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l 最多演出。
  15. ^ 最多演出。
  16. ^ 最終回担当。

参考文献[ソースを編集]

  • 『OFFICIAL PERFECT BOOK GAIM WARNING FRUIT COCKTAIL [仮面ライダー鎧武/ガイム 公式完全読本]』 ホビージャパン〈公式完全読本シリーズ〉、東京、2014年12月13日、第1版。ISBN 978-4-7986-0933-1
  • 『東映ヒーローMAX』VOLUME 53(2016 WINTER)、辰巳出版2016年3月10日ISBN 978-4-7778-1651-4、 雑誌コード:66117-07。
  • 『HYPER MOOK『仮面ライダーアマゾンズ コンプリートガイド THE 公式』』 徳間書店〈公式完全読本シリーズ〉、東京、2016年10月7日、第1版。