仮面ライダーアマゾン (漫画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダーアマゾン (漫画)
仮面ライダーアマゾン
漫画
作者 石森章太郎
出版社 講談社
掲載誌 テレビマガジン
発表期間 1974年11月号 - 1975年3月号
話数 全5話
テンプレート - ノート

仮面ライダーアマゾン』(かめんライダーアマゾン)は、石ノ森章太郎による日本漫画作品と作中で主人公が変身するヒーローの名称。『テレビマガジン』(講談社)にて、1974年11月号から1975年3月号まで連載された。全5話。同名の特撮テレビドラマを原典としているが、当時の石ノ森は多忙だったために下書きまでしか行っておらず、ペン入れ以降の作業は石川森彦が行っている[1]

内容は骨子こそ原典に沿っているが全編は短縮されており、原典後半に登場していたガランダー帝国も登場しない。

なお、連載開始前には全7ページのカラー予告編として、石ノ森自身が出演したノンフィクション風の南米探険ルポ記事「私は見た 怪奇青年アマゾンライダーを!」が発表された[2]

登場人物[編集]

アマゾンと仲間たち[編集]

アマゾン / 仮面ライダーアマゾン
原典と異なり、日本人名は不明(予告編ではリュウ[3])。飛行機の墜落で親を失って原人に育てられた野生児であり、ギギの腕輪を守るためにバゴーによって改造された。また、それほど感情表現が露わでないが感覚は鋭く、それが最終決戦で決め手となった。なお、ギギの腕輪は特殊能力を発揮せず、超科学の宝の鍵として描かれている。
バゴー
原典と異なり、改造前のアマゾンと知己でない。十面鬼の野望を阻止するため、やむを得ずアマゾンを改造した。
高坂マサヒコ
原典における岡村まさひこ。偶然アマゾンと出会い、変身を見て「仮面ライダーのよう」と言う。以後は大の仲良しとなる。ませ気味。
高坂美奈
原典における岡村りつ子。原典と異なり、アマゾンを拒絶する様子はないまま原典と同様の上着を贈る。
高坂博士
原典における高坂教授。原人を探して南米に行き、バゴーの頼みを受ける。機械でアマゾンの記憶を探った。ヘビ獣人に殺害される。
立花藤兵衛
高坂博士と友人であり、頼まれてジャングラーを製作していた。なお、容姿は漫画版『仮面ライダー』と同じである。
モグラ獣人
元は人間の子供。スパイをさせられていた。

[編集]

十面鬼ゴルゴス
原典と異なり、最終回まで登場。古代の超科学が生み出した兵器を欲し、反乱を起こす。改造経緯は不明であり、人面岩の顔も話すことはない。一方、原典のように人面岩の口から獣人を繰り出すこともある。
ゼロ大帝
原典と異なり、最終回のみに登場。自ら武器も備えた移動マシンに乗り、部下は見せない。また、ガランダー帝国が存在しないため、十面鬼を操るゲドンの黒幕となっている。なお、名前は身につけたものを取ると姿が見えなくなることに由来している。
獣人
クモ獣人、獣人コンドル、ヘビ獣人、ヒョウ獣人、獣人ハンミョウが登場する。

単行本[編集]

2001年には、『仮面ライダーEX』が双葉社より刊行された[4]。「絵コンテ漫画 仮面ライダー」と「キミは仮面ライダーをみたか」も併録されている[4]

2016年7月23日には、『仮面ライダーアマゾン1974 [完全版]』が復刊ドットコムより刊行された[2]。予告編もカラーのまま初復刻されているほか、石ノ森により執筆された約100ページの「新形式絵コンテ漫画 仮面ライダー」も収録されている[2]

脚注[編集]

  1. ^ 仮面ライダー1971-1984 2014, pp. 286–287, 「コミカライズ作品解説」.
  2. ^ a b c “「仮面ライダーアマゾン」完全版!石ノ森章太郎出演の“ルポ記事風”予告編も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年5月23日). https://natalie.mu/comic/news/188174 2023年1月27日閲覧。 
  3. ^ “「仮面ライダーアマゾン」予告カット”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年5月23日). https://natalie.mu/comic/gallery/news/188174/524000 2023年1月27日閲覧。 
  4. ^ a b 仮面ライダーEX”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年1月27日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『仮面ライダー1971-1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人』講談社 編、講談社、2014年11月20日。ISBN 978-4-06-218566-0 

関連作品[編集]