サイボーグ009

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サイボーグ009
ジャンル SF漫画
漫画
作者 石ノ森章太郎
出版社 秋田書店
メディアファクトリー
角川書店
講談社
小学館
※現在単行本を発売しているもの
掲載誌 週刊少年キング
週刊少年マガジン
冒険王
週刊少年サンデー
ほか
レーベル サンデーコミックス(秋田書店)
豪華版(秋田書店)
文庫版(秋田書店)
MFコミックス(メディアファクトリー)
石ノ森章太郎 萬画大全集(角川書店)
コンプリートコレクション
(秋田書店、角川書店、講談社、小学館)
※現在発売中のもの
※萬画大全集は完全受注生産のみ
※コンプリートコレクションはコンビニコミック
巻数 サンデーコミックス:全15巻
豪華版:全23巻
文庫版:全23巻
MFコミックス:全36巻
石ノ森章太郎 萬画大全集:全26巻
コンプリートコレクション:全11巻
テンプレート - ノート
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サイボーグ009』(サイボーグ ゼロゼロナイン)は、石ノ森章太郎による日本SF漫画

1964年7月19日の『週刊少年キング』にて連載開始。その後、『週刊少年マガジン』、『月刊少年ジャンプ』、『COM』、『週刊少年サンデー』、『マンガ少年』、『少年ビッグコミック』、『SFアニメディア』など、複数の出版社、複数の雑誌で連載された。

2012年10月現在の累計発行部数は1000万部[1]に達する。

本稿では漫画作品を中心に、関連作品全般について述べる。

概要[編集]

仮面ライダー』と並ぶ石ノ森の代表作。それぞれ特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士の活躍や日常を描く長・中・短編の作品群からなる。ただし完結編にあたるシリーズの完成前に作者が死去したため、作者自身による漫画作品は未完に終わっている。

当時の石森は、上京してマンガ家生活を送っていたもののスランプに陥り、3ヶ月の世界一周旅行を行って帰国後に本作を描いた。旅行のために出版社に200万円の借金をしており、そのためにやむなく描き出したものである。それまでのマニアックな作品でなくもっと一般読者を対象にエンターテインメントに徹しようとした初の作品が本作だった[2][3]。石ノ森自身はこれを「まんが家としての(プロ意識を持って描いた)第一作」と表している。

石ノ森自身この作品に対する思い入れは相当強く、仮面ライダーシリーズなどでは作画を他人に任せたことが多いのに対し、本作は雑誌掲載作品のほとんどを自分で描いている。映画『サイボーグ009超銀河伝説』のコミカライズ作品にシュガー佐藤桜多吾作などの作画によるものが存在する。

石ノ森作品に多く見られる「力を授けた者(=親・同族)を裏切り、その野望に対し唯一対抗し得る存在として孤独な戦いを続ける」というテーマを持つ。1960年代の米ソ東西冷戦が背景になり、ベトナム戦争を舞台にするなど反戦色のあるテーマが色濃く出ているのが特徴。それらと並び、世界各地の神話や古代文明に題材をとったシリーズ、人種問題や異文化同士の軋轢、文明社会の抱える問題について考えさせられるエピソードも多い。主人公達が出会った人々の内面の葛藤や、人間と機械の狭間での悩みなどもテーマとして取り上げられるが、基本的には石ノ森作品に共通する、正義を守るヒーローの姿に哲学的な重みを持たせたシリーズである。

サイボーグという題材は、石ノ森が海外旅行の際に見た雑誌「LIFE」に掲載されたサイボーグの特集に触発されたものである[4]

執筆が石ノ森が世界旅行をした直後ということもあって、9人の出身は世界各国からとなった[5]。9人という人数設定は、野球の“ナイン”から構想を得たもので、制作ノートで、それぞれ該当のポジションを当てキャラクター像を練っていた。一説では「8マン」の次のサイボーグ作品と言う事から「9」を取ったという説もあるという。[要出典]

初出の1960年代から断続的に40年以上メディア展開されており、掲載誌やメディアの事情、石ノ森自身の構想の変更、時代や社会の変化などによって、設定について多くの揺らぎが存在している。

009の各編[編集]

掲載雑誌 掲載開始 掲載終了[6] 単行本収録巻数 文庫本収録巻数 備考
少年画報社『週刊少年キング』 1964年30号 1965年39号 タイトル:『誕生編』[7]『暗殺者編』『放浪編』『ベトナム編』『ミュートス・サイボーグ編』
少年画報社『別冊少年キング』 1965年1月号 1966年2月号 タイトル:『誕生編』[7]『真空戦争の巻』[8]『オーロラ作戦の巻』『黄金のライオン編』『まぼろしの犬編』[9]
少年画報社『週刊少年キング』 1966年4号 1966年4号 タイトル:『高い城の男編』
講談社『週刊少年マガジン』 1966年27号 1966年27号 タイトル:『プロローグ』
講談社『週刊少年マガジン』 1966年30号 1967年13号 タイトル:『地下帝国ヨミ編』
講談社『別冊少年マガジン』 1966年初秋特大号[10] 1966年初秋特大号[10] タイトル:『新型爆弾「電電」』
秋田書店『冒険王』 1967年5月号 1969年6月号 タイトル:『怪物島編』『中東編』『移民編』『ローレライの歌編』『海の底編』『天使編』
虫プロ商事『COM』 1969年10月号 1970年12月号 タイトル:『神々との戦い編』
『中一時代』 1971年1月号 1971年1月号 タイトル:『サイボーグ009対三億円犯』
『たのしい幼稚園』 1972年3月号 1972年3月号 タイトル:『きょうりゅうサイボーグ編』
小学館『週刊少女コミック』 1975年38号 1975年38号 タイトル:『風の都編』
小学館『週刊少女コミック』 1976年8号 1976年8号 タイトル:『雪のカーニバル編』
集英社『月刊少年ジャンプ』 1976年6月号 1976年6月号 タイトル:『ディノニクス編』
小学館『週刊少女コミック』 1976年31号 1976年33号 タイトル:『エッダ編』
秋田書店『プレイコミック 1976年8月12日号 1976年8月12日号 タイトル:『グリーンホール編』
秋田書店『冒険王』 1977年お正月増刊号 1977年お正月増刊号 タイトル:『怪奇星編』
朝日ソノラマ『月刊マンガ少年』 1977年7月号 1979年9月号  タイトル:『海底ピラミッド編』
1978年11月号、12月号は休載
単行本書き下ろし 1979年書き下ろし 1979年書き下ろし タイトル:『サンジェルマン伯爵考』
講談社『少年マガジン』 1978年2号 1978年2号 タイトル:『幻影島』
小学館『週刊少年サンデー』 1979年9号 1981年11号 [11]
小学館『少年ビッグコミック』 1979年7号 1980年6号 タイトル:『サルガッソー異次元海編(7号)』『眼と耳編(11号)』『誘拐編(14号)』『父と子編(17号)』『走れ!兄ちゃん編(22号)』『機械仕掛けの心臓編(24号)』『動物園にて……編(1980年6号)』[11]
学習研究社『SFアニメディア』 1985年2月号 1986年9月号 タイトル:『時空間漂流民編』
産経新聞 1992年1月1日 1992年1月1日 タイトル:『緊急シミュレーション1992編』[12]

執筆された作品[編集]

JR仙石線マンガッタンライナー。車体にサイボーグ009のイラストが描かれている。
第1期(1964-1965年) 
長編『誕生編』。『週刊少年キング』(少年画報社)に連載。009たちの誕生から始まりブラックゴーストからの脱走までを描いた『プロローグ』-『第8部』(狭義での『誕生編』)、ブラックゴーストから差し向けられた暗殺者たちと戦う『第9部』-『第11部』(『暗殺者編』)、ブラックゴーストの力を背景にした新ナチスベトコンとの戦いを描いた『第12部』-『第17部』(『放浪(さすらい)編』)、ミュートス・サイボーグとの戦いを描いた『第18部』-『第23部』(『ミュートス・サイボーグ編』)から成り、物語は一応完結している。
当初は石ノ森が売り込んだ出版社には見向きされずお蔵入りになりかけたが、『キング』から連載を打診されたことで本作品の発表に至った[4]
編集長の交代時に、設定が複雑で登場人物が多すぎて、単行本向けであり、雑誌連載で読むには分かりにくいということを理由に打ち切りになった[13]。そのため『ミュートス・サイボーグ編』は消化不良のまま終了せざるを得なかった。1966年7月に刊行を開始した秋田書店サンデーコミックスは編集者の秋田君夫が『サイボーグ009』を出したいとして企画[14]。第1弾にも選ばれて、100万部が売れるベストセラーになった[15]。ミュートス編の終章は、単行本では約20ページに及ぶ大幅な加筆が施され、連載時の2倍以上の長さになっている。2012年、未収録カラー24Pが見つかり「サイボーグ009 [カラー完全版]」第3巻に収録された[16]
第2期(1966年) 
長編『地下帝国ヨミ編』。『週刊少年マガジン』(講談社)に掲載。地底人たちを支配するブラックゴーストとの戦いを描く。この戦いでブラックゴーストは消滅し、物語は完結している。同時期には劇場版アニメも制作された。
『少年マガジン』編集者の宮原照夫によれば、『少年キング』での連載が不本意な終わり方だったため、『少年マガジン』側から石森に執筆依頼をして、最初から長期連載でなく真の結末を描くために実現した連載だったとのこと[17]。そして、ブラックゴースト団との最後の戦いが描かれており、ストーリー的には完結している。
ラストシーンがアメリカのファンタジー・SF作家レイ・ブラッドベリの『万華鏡』(短編集『刺青の男』所収)に触発されたものとしばしば語られる[18][19][20][21][22][23]
002=ジェットと009=ジョーが死亡したとも捉えられる結末に、読者から抗議や「ジョーを生き返らせて」との要望が殺到したため、その後も掲載誌を変えて新作が発表され続けることになる。しかし、『地下帝国ヨミ編』を真の完結編と考えているファンもおり[18]、前出の宮原照夫も第2期で完結せずに続編が描かれたことを残念だと述べている[17]
第3期(1967-1969年) 
冒険王』(秋田書店)に連載。『怪人島編→怪物島編』、『中東編→砂漠のモーゼ編』『移民編』『ローレライの歌編』『海の底編』『天使編』の6編の中編からなる。この時期に製作されたアニメ版に合わせ、007が子供の姿で登場するシーンもある。
第2期『地下帝国ヨミ編』で死亡したと思われていた002=ジェットと009=ジョーが実は生きていたという設定で、『ヨミ編』直後から続く物語として連載された[4]。敵としてブラックゴーストの残存勢力が登場するエピソードもあるが、独立したエピソードもあり、次第にその影は薄くなっていく。
中編『移民編』では、未来の地球で滅亡の危機に瀕し、現代への移民を試みる未来人たちとの対立を描く。
中編『天使編』では、背に翼を生やした人類の創造主“神”が人類を粛清し始め、009たちはこれに従うべきか抵抗すべきか苦悩する。
『天使編』はシリーズを完結させる意気込みで開始されたが、序章的な部分を描いたのみで中断。
以上の『少年キング』『少年マガジン』『冒険王』掲載分がサンデーコミックス(秋田書店)の第1巻から第10巻として出版された後、長らく新刊が発売されなかった。
第4期(1970-1972年[24]) 
中編『神々との闘い編』。『COM』(虫プロ商事)に連載。“神”と崇められた存在について調査するうち、009たちの周囲に次々と不審な事件が起きる。
中断した『天使編』の構想を改め描き直したもの。『COM』に石森が連載していた野心的な実験マンガ『ファンタジーワールド ジュン』の後継作だったが、『ジュン』と同様に表現に凝った難解な作品となったことや、009と003のベッドシーンを描いたこと等が読者の不評を買って中断となった[25]。物語の全容は明かされずに終わり、この後しばらくの間、『サイボーグ009』は特別企画を除いて描かれなくなる。
『神々との闘い編』はサンデーコミックスには収録されず、朝日ソノラマより1978年に発売された箱入りハードカバー本『サイボーグ009 その世界』に、『地下帝国ヨミ編』までのダイジェスト版とともに収録された。
1971年、『中一時代』1月号付録に『サイボーグ009対三億円犯』が掲載(特別企画)。
1972年、『たのしい幼稚園』3月号に『きょうりゅうサイボーグ編』が掲載(特別企画)。
第5期(1975-1976年) 
神話や伝説に絡んだ謎に挑む中編群。『週刊少女コミック』(小学館)に不定期掲載。『風の都編』(1975年38号)、『雪のカーニバル編』(1976年7号)、『エッダ(北欧神話)編』(同31から33号)の3つの中編からなる。ジョーのまつげが描かれるなど、絵柄が少女誌向けに多少、調整された。
これを機に、『天使編』『神々との闘い編』の続編ではない新作が多く執筆されるようになった。
第6期(1976-1979年)
1976年から1977年にかけ、漫画家に自身の代表作の読切新作を描かせるという企画が数誌で行われ、『鉄腕アトム』『宇宙戦艦ヤマト』『男一匹ガキ大将』『ハレンチ学園』『アストロ球団』などの読切短編が描かれた。その企画で本作も『月刊少年ジャンプ』(集英社)1976年6月号に『ディノニクス編』、『プレイコミック』(秋田書店)1976年8月12日号に『グリーンホール編』、『冒険王』の1977年正月増刊号に『怪奇星編』が、それぞれ掲載された。
1977年には、『月刊マンガ少年』(朝日ソノラマ)7月号より長編『海底ピラミッド編』が連載開始され、1979年9月号まで続いた。謎の海底ピラミッドからの襲撃を契機に、ブラック・ピラミッドと「サンジェルマン伯爵」を名乗る存在との争いに巻き込まれる。
『海底ピラミッド編』の総集編が『マンガ少年別冊』全2巻という形で1978年12月(第1巻)と1979年9月(第2巻)に発行され、後者の巻末には『サンジェルマン伯爵』という描き下ろし作品も収録された。
また、第5期と第6期の作品は、サンデーコミックスの第11巻から第15巻として発売された。
第7期(1979-1981年)
再度のテレビアニメ化(新昭和版アニメ)に合わせ[4]、長短編群『ネオ・ブラックゴースト編』が『週刊少年サンデー』(小学館)の1979年9号から1981年11号まで連載。多くの短編・長編からなるが、その内容はネオ・ブラックゴースト団との戦いと、日常的な人間ドラマに二分される。これに並行して、同じく小学館発行の隔週刊誌『少年ビッグコミック』にも新作が1979年7号から1980年6号まで不定期掲載された。
これらの作品は、少年サンデーコミックス(小学館)として連載中に順次発行され、全12巻が発売された。上記の秋田書店版サンデーコミックス全15巻とは一切、重複がない。このうち「裸足のザンジバル編」は、元々『009』とは無関係な作品であったが、単行本収録の際に加筆修正されて『009』のストーリーとして組み込まれている[4]
連載時のキャッチコピーは、新昭和版アニメの主題歌の一節から取られた「サイボーグ戦士、誰がために戦う!」。短編『サイボーグ戦士、誰がために戦う!編』は掲載時にはタイトルがなく、単行本化の際にコピーがそのままタイトルとして使われた。
時間軸は第2期『地下帝国ヨミ編』の約20年後であり、ゼロゼロナンバーの行動も他シリーズと比べると大人の側面が強い。
新昭和版アニメにもネオ・ブラックゴースト団は登場するが、原作とは内容が異なるアニメ独自のストーリーが作られた。
第8期(1985年) 
『時空間漂流民編』が『SFアニメディア』(学習研究社)の創刊号より連載。第3期『移民編』の後日譚で、未来人が過去への移民に失敗したことによって引き起こされる事件を描く。
作者の死により最後の連載となった。
サンジェルマン伯爵を名乗る人物が登場するが、第6期『海底ピラミッド編』とはデザインや設定が異なる。
『時空間漂流民編』はノーラコミックス(学習研究社)全1巻として、1987年に発売された。

執筆されなかった作品[編集]

第9期(2006年-) 
石ノ森が本当の完結編として『Conclusion God's War』の構想を立てて新たに創刊される『コミックアルファ』の目玉となる予定だったが、病に倒れ描かれることは無かった。2001-2002年のテレビアニメでは、生前の石ノ森が残したプロットを基にその序章部分を映像化している。
さらにそのプロットを、俳優・演出家である長男の小野寺丈が再構成し、本当の完結編となる小説『2012 009 conclusion GOD'S WAR』を執筆、全3巻が角川書店及び角川文庫より発売、うち数編は石ノ森本人の遺稿がそのまま収録されている。
サイボーグ戦士が21世紀の人間という設定に変更され、それに合わせて改造される経緯も新解釈になっている。
2012年4月13日より2014年2月4日まで、小学館のwebコミックサイトクラブサンデー内で『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR』(原作:石ノ森章太郎小野寺丈 漫画:早瀬マサト(第1話 - 第9話)、シュガー佐藤(第10話 - ))が配信された。

ストーリー[編集]

主人公の少年・島村ジョーは、少年鑑別所からの脱走中、謎の男達に捕らえられサイボーグに改造された。世界の影で暗躍する死の商人「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」が、画期的な新商品・サイボーグ兵士の試作品にするため、素材集めの場に偶然居合わせたジョーを選んだのだ。しかし、彼よりも前に世界各国から強制的に集められ改造されていた8名のサイボーグや、そして自分達を改造したギルモア博士からブラックゴースト団の真の野望を教えられたジョーは、彼らと共にブラックゴーストを脱走する。

ブラックゴーストの野望を知り彼らを阻止できるのは、彼らと同じ力を持つサイボーグ戦士達しかいない。人の心を持ちながらヒトでも機械でもない存在となった悲しみを胸に、サイボーグ戦士達はブラックゴーストの野望を打ち砕くために戦い続ける。

主な登場人物[編集]

登場メカ[編集]

潜水艦101号
第1期『誕生編』に登場した009達の移動本部。ブラックゴーストから奪取した潜水艦で、多数の同形艦が存在する。船体前部はシップ型とティアドロップ型を組み合わせた独自の形状をしている。武装は船体前部の魚雷発射管、甲板の単装砲1門、船体後部の垂直打上げ式ミサイル。潜行能力は米ソの原子力潜水艦を上回る。東京のコズミ博士の元を辞してからは彼らの唯一の家となった。『ミュートス・サイボーグ編』を最後に以降は登場しない。
ドルフィン号
第2期『地下帝国ヨミ編』に登場した大型戦闘艇。空中・水中・地中で活動可能な万能機。武装は機体両側面のミサイル、機体上面のフォノンメーザー砲、主翼の機銃。周囲にバリアーを張ることも可能。機体先端にはドリル、機体下面と両翼端にキャタピラを装備。主翼・尾翼は可変式で地中で活動する際は機体に収納する。機体後部甲板にプロペラ式可変翼のVTOL機を搭載。また機体は二重構造になっており、ダメージを受けた外装を脱皮するように取り外すことが出来る。地下帝国に向かう途中、バン=ボグートに溶岩湖に誘い込まれて溶かされた。
朝顔形円盤
第3期『怪人島編→怪物島編』〜『中東編→砂漠のモーゼ編』に登場した円盤。円盤型の居住部の下に細長いロケット部分がついた傘のような形状をしている。怪物島の科学者達が使っていた2機のうち1機を009達が奪取した。武装は機体の周囲にとりつけられた熱線砲。円盤下部に強力なファンを搭載しており、熱線で焼き払った物体を吹き飛ばすことができる。『中東編→砂漠のモーゼ編』序盤で巨大サソリに襲われて破壊された。
イワンのバカ号
第6期『海底ピラミッド編』に登場した帆船型の戦闘艇。今までに登場した潜水艦・戦闘艇のパーツを再利用して作られた。水上はもちろん、水中航行や飛行も可能。武装は船体側面のレーザー砲、船体下部のミサイル。船底に潜水艇フランソワーズ号と、非武装の脱出用ボートを搭載。ブラック・ピラミッド側の戦闘艇に破壊された。
ドルフィン2世号
第7期『ネオ・ブラックゴースト編』および新昭和版アニメに登場した万能飛行艇。水中形態・空中形態・地上形態と三種類に変形する。機首、主翼と推進部、尾翼が可動式であり、推進部にはキャタピラを装備。当初は武装が施されていなかったが、研究所を移動させるV2作戦の時にミサイル等を装備した。機首の格納庫には009の専用スポーツカーであるストライダーを収納している。デザインは当時多くのアニメでメカデザインを手がけていたスタジオ・サブマリン。劇中では単に『ドルフィン号』と呼ばれることが多かった。
ドルフィン号(平成アニメ版)
009達がブラックゴーストからの脱出時に奪取した万能戦闘艦。全長98m、全幅33m。艦橋前部を収納し艦橋後部が前方にスライド、機体側面に収納された主翼を展開することで空中形態「ジェットモード」に変形可能。マッハ2.8で飛行する。武装はミサイル、後方魚雷デコイなど。艦首部に小型ジャイロ飛行艇トルドー、艦艇部に潜水艦にも変形する水陸両用車両ポーパス、内部に地中を掘削しながら移動できる特殊車両モングランを格納。内部には台所や医務室等の居住空間も完備されている。ブラックゴーストの次期主力戦艦候補としてテスト中の機体であり、正式採用後は『ブラックファントム』という名称になる予定だった。黒一色のカラーリングだったが、後に白と赤を基調としたものに塗り替えられた。主に軍隊での戦闘経験を持つ008が操縦桿を握る。名づけの親は003であり、コクピットにはイルカのアクセサリーが飾られている。『地下帝国ヨミ編』の終盤に、敵の攻撃により大破し沈没。

サイボーグ009まんが賞[編集]

2010年1月26日に小学館は『サイボーグ009まんが賞』を設立。009のキャラクターおよび世界観をモチーフにした漫画やシナリオを募集しており、WEBコミックサイト「クラブサンデー」や小学館発行の媒体に掲載される予定。

  1. おわりノブナガ編 - 漫画部門グランプリ受賞作 漫画/新井淳也(掲載期間:2010年10月29日 - 不明)
  2. トランプ・タワー編 - シナリオ部門グランプリ受賞作 脚本/山口亮太 作画/石森プロ(掲載期間:2010年12月24日 - 2011年2月24日)

アニメ作品[編集]

2011年現在、1966-1968年(旧昭和版)、1979-1980年(新昭和版)、2001-2002年(平成版)の3期にわたりアニメ化されている。

ラジオドラマ[編集]

小説[編集]

  • サイボーグ009 超銀河伝説 - 金春智子による同名映画の小説版(少年画報社)
  • 超銀河伝説の小説は他に杉山卓版(集英社 コバルト文庫) 若桜木虔版(文化出版局 ポケットメイツ) はやしたかし版(少年少女集英社文庫 モンキー文庫) 酒井あきよし版(朝日ソノラマ)
  • 2012 009 conclusion GOD'S WAR(サイボーグ009完結編) - 石ノ森が膨大な量のプロットと一部の原稿を作成したが未完、後に息子の小野寺丈が引き継いだため石ノ森と小野寺丈との共著。2012年よりWeb漫画版『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD'S WAR』を配信。

ゲーム[編集]

家庭用ゲーム[編集]

サイボーグ009(メガドライブメガCD版)
1993年7月30日、RiOTより発売。ミュートス編とヨミ編のエピソード。デザイン、ゼロゼロナンバーサイボーグ(005-008は声無しでの登場)とギルモア博士の声は1979年版。音楽は1966-68年版。
声の出演
009:井上和彦
003:杉山佳寿子
ヘレナ、001:白石冬美
002:野田圭一
004:キートン山田
アポロン:広中雅志
バン=ボグート:掛川裕彦
スカール:塩屋翼
ブラックゴースト:佐藤浩之
ギルモア博士:八奈見乗児
姉:関根明子
カズ:萩森侚子
スタッフ
制作・企画:小川史生
脚本・キャラクターデザイン・監督:牧由尚
音楽:湯浅稔、高野豪、甲斐浩昭
メインテーマ:小杉太一郎
レコーディング:タバック
エンディングテーマ:「戦いおわって」(作詞:石森章太郎 / 作曲・編曲:小杉太一郎 / 歌:ボーカル・ショップ日本コロムビア))

パチンコ・パチスロ[編集]

いずれも映像、音楽、声は2001年版。

パチンコ
いずれもニューギンより販売。
  • CRサイボーグ009(2002年)
  • CRサイボーグ009 〜未知なる加速へ〜(2009年)
    • 2009年YEARプロジェクトとタイアップ。映像部分に一部3DCGが採用されている(デザインが大幅に変更されている)。パートボイス。
  • CRサイボーグ009 〜絆〜(2012年)
    • 前作『CRサイボーグ009 〜未知なる加速へ〜』の後継機。フルボイス。
パチスロ
いずれもアビリットより販売。
  • サイボーグ009(2004年)
  • サイボーグ009SP(2006年)
  • サイボーグ009〜地上より永遠に〜(2010年)

音楽ゲーム[編集]

2009年のイベント[編集]

2009年は、009が西暦に含まれる1000年に一度の年ということで、様々なイベントや企画が用意されている。なお、この2009年のイベントは、009イヤーの一環とされ、『神々との戦い』が2012年が舞台となっているため、2009年から2012年まで続く予定である。

  • 2008年12月30日には新しいウェブサイト[26]が登場し、2009年1月1日午前0時までカウントダウンされ、新サイトがオープン。
  • 元旦には読売新聞と朝日新聞の一面カラー広告が実施。5月12日には、5月16日の島村ジョーの誕生日を記念して、3つのテレビシリーズでジョーを演じた森功至(1968年版)、井上和彦(1979年版)、櫻井孝宏(2001年版)を招いてのイベントが実施。
  • 5月16日にはその3つのテレビシリーズの第1話を集めたDVDが発売。
  • 「サイボーグ009 コンプリートコレクション」と題した全11巻のコンビニコミックが秋田書店、角川書店、講談社、小学館の4社連動で4月より毎月下旬に1冊ずつ刊行された[27]

朗読劇[編集]

10月11日に東京・渋谷C.C.LEMONホールで『原画と朗読で綴るサイボーグ009の世界 〜海底ピラミッドの謎を追え!〜』が行われた。アニバーサリーイヤーと声優プロダクションの青二プロ40周年を記念した合同制作であり、歴代のアニメや映画と声優陣は異なる。映像や音楽と一体となり、単なるマンガや純粋な朗読ではない新しいイベントとなった。また2009年12月にはDVDが発売され同時にラジオドラマCD『青山二丁目劇場 サイボーグ009 誕生編』も収録される。

出演  

その他[編集]

  • 石ノ森の「マンガ家入門」の文庫版(ISBN 4-253-17250-4)P237-P244に、モデルのFくんによるフィクション・マンガという形態で、本作のアイディアを推敲する経過が描かれている。それによると、主人公を含む9人の戦いとは、元々は野球チームへのオマージュであり、009は4番サード(長島茂雄と推測される)のイメージだったという。ちなみに、3番ファーストが004、ピッチャーは002。
  • 2008年に本作品が初掲載された『週刊少年キング』の発売号数である7月19日[28]が「サイボーグ009の日」として日本記念日協会に認定された[4]

パロディ[編集]

  • 『月刊ファンロード』にて、『サイボーグ009(マンマルク)』なる読み切りのパロディ漫画が掲載された。
  • 永井豪が『けっこう仮面』の作中で、けっこう仮面と戦うゲストキャラとして『裁縫部009(ちなみに009の名前は「島村お嬢」)』とオリジナルをもじったキャラクターを登場させている。
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所』にて009=ジョーが両津勘吉と一緒にマラソンをしている描写があった。ちなみに、コミック70巻の終わりのあとがきで石ノ森章太郎のメッセージが見られる。

関連作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ミステリーボニータ秋田書店、2012年11月号、pp.585。
  2. ^ 『まんが家インタビュー オレのまんが道(I)』小学館、1989年、p.27。
  3. ^ 『サイボーグ009大解剖』三栄書房、2014年、p22。
  4. ^ a b c d e f g h 甦る!石ノ森ヒーローファイル 2013, pp. 34 - 45, ヒーローファイル サイボーグ009
  5. ^ 石ノ森章太郎『絆・不肖の息子から不肖の息子たちへ』鳥影社、2004年、pp.145-146。
  6. ^ 掲載開始と同じものは読み切り作品。
  7. ^ a b 単行本化の際に週刊少年キング版と別冊少年キング版を合併、再編集。
  8. ^ サンデーコミックスでは『人造人間キカイダー』第5巻に収録。
  9. ^ サンデーコミックス収録時に「クビクロ」に改題。後年メディアファクトリーから発売された単行本では原題に戻されている。
  10. ^ a b 正確には初秋おたのしみ特大号
  11. ^ a b 小学館の『週刊少年サンデー』と『少年ビッグコミック』の同時連載。
  12. ^ 石ノ森章太郎の描くサイボーグ009としては最後の公式発表作品となった。
  13. ^ 『少年マンガ大戦争 少年画報編集長・金子一雄の築いた王国』蒼馬社、2000年、p.168。
  14. ^ 本橋信宏「ぼくらのベストセラー 『冒険王』と『少年チャンピオン』」『新潮45』2013年1月号、p.200
  15. ^ すがやみつる『仮面ライダー青春譜 もうひとつの昭和マンガ史』ポット出版、2011年、p.159
  16. ^ 「サイボーグ009」未収録カラー24P発見、完全版に収録
  17. ^ a b 宮原照夫『実録!少年マガジン編集奮闘記』講談社、2005年、pp.113-114。
  18. ^ a b 安藤君平「『サイボーグ009』 怪物、逃亡奴隷、人殺し、貧農……00ナンバーは社会のはみだし者」『まんが秘宝Vol.1 ぶっちぎりヒーロー道』洋泉社、1997年。
  19. ^ 平井和正「未踏の高峰へ ――サイボーグ戦士たちに寄せて――」『サイボーグ009 』小学館漫画文庫第1巻、1976年、解説。
  20. ^ すがやみつる 「感涙の最終回は新『009』への序章」『この最終回がすごい!』 メディアファクトリー、2003年2月11日、初版第1刷、77ページ。ISBN 4-8401-0703-3
  21. ^ 山本弘『トンデモ本?違う、SFだ!RETURNS』洋泉社、2006年、pp.170-171。
  22. ^ 0010-3/10 あのパーティ、いろんなことがあったなぁ 岡田斗司夫のおたくWeekly
  23. ^ 夏目房之介『青春マンガ列伝』マガジンハウス、1997年、p.15。
  24. ^ 『甦る!石ノ森ヒーローファイル』では、特別企画2編は空白期の作品と位置づけている[4]
  25. ^ 二階堂黎人『僕らが愛した手塚治虫』小学館、2006年、pp.153-155。
  26. ^ [1]
  27. ^ 発行予定リスト
  28. ^ 発売日ではない[4]
  29. ^ 甦る!石ノ森ヒーローファイル 2013, p. 61, ヒーローファイル 氷河戦士ガイスラッガー.

参考文献[編集]

外部リンク[編集]