柴田秀勝

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しばた ひでかつ
柴田 秀勝
柴田秀勝(カナダのトロントで行われたアニメノース2014における、もみじアワード授与式にて)
柴田秀勝
(カナダのトロントで行われたアニメノース2014における、もみじアワード授与式にて)
プロフィール
性別 男性
出生地 日本の旗 日本東京府東京市浅草区
(現:東京都台東区浅草田原町)
生年月日 1937年3月25日(78歳)
血液型 O型
身長 173 cm[1]
職業 声優俳優ナレーター
事務所 青二プロダクション
配偶者 関根明子
公式サイト 柴田秀勝HP・カクタス
声優活動
活動期間 1963年 -
ジャンル アニメ吹き替え特撮ナレーション
デビュー作 狼少年ケン
俳優活動
活動期間 1957年 -
ジャンル テレビドラマ
デビュー作 犯人
ダイヤル110番
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柴田 秀勝(しばた ひでかつ、1937年3月25日[2] - )は、日本声優俳優ナレーター

東京都台東区浅草田原町出身。青二プロダクション所属。RME株式会社代表取締役会長。身長173cm[1]。妻は声優の関根明子[注 1]。 血液型はO型。

来歴[編集]

小さい頃から吃音により、た行がうまく言えず、そこで詰まっていた。

西桜小学校卒業。総代に選ばれるなど、当時は天童と呼ばれていたが、中学校に入ると「ビリから三番目」になったとのこと[3]

麻布中学校・高等学校卒業[注 2]。中学時代はバス通学していた。当時は車掌に行き先を伝えて切符を買うという規則であったが、家のある虎ノ門が言えず、次駅の田村町も言えなかったため、その次駅である新橋まで乗って、毎日二駅歩いて戻ってきていた。そのため、た行が言えるように克服するため、高校の頃に演劇部に入部した[4]。そこで、先生に「歌えば言葉はつかえない。歌舞伎の台詞は歌うようなリズムがあるから、演劇が好きなら歌舞伎を勉強できる日本大学芸術学部に行ってみたら」と言われ、日本大学芸術学部演劇科に進学する[4]。国劇研究会で歌舞伎を専攻し、阪東秀調の指導を受ける[3]

大学卒業後、関西歌舞伎に入社するが倒産し、失業。1958年、俳優への道を歩む。1960年、実写ドラマ『熱血カクタス』で主役のカクタス役を演じる(なお、当時これを紹介した雑誌記事に芸名を「柴田勝彦」と記したものがあった[3]が、これは誤りである[5])。SOS、松竹、太平洋テレビ、劇団未来劇場、東京俳優生活協同組合、TAPと経て所属していた。

その後、久保進(現・青二プロダクション会長)に「声専門のプロダクションを始めたいから、いっそのこと声優の専門家にならないか。」と言われ、声優になる[4]。1969年、久保らと共に青二プロダクションを設立。声優デビュー作は同年放送の『タイガーマスク』のミスターX役だが、含み笑いで演じたところ、リズムに乗れたからか、た行で詰まる癖を克服できた。それからは精神的にも余裕が出来て、どんな役がきても大丈夫とのことで、ナレーションも請けるようになったと言う[4]

ドキュメンタリー映画のナレーションで、第28回国際産業映画・ビデオ祭 文部大臣賞、第29回国際産業映画・ビデオ祭 通商産業大臣賞を受賞している。

2006年RME株式会社を設立し、代表取締役会長に就任。新人・後輩声優の育成に力を注いでおり、所属している声優が出演する作品にゲスト出演することも多い。70を超えた現在でも様々な媒体で活躍している。

特色[編集]

威厳ある悪役や地位の高い人物を演じることが多いが、『ザ☆ウルトラマン』で演じたゴンドウ隊長役など、コミカルな面も持つ役も担当しており、ナレーションでは甘味のある語りも多い。

自身も出演したアニメ『銀河旋風ブライガー』では、珍しくレコードサイズでも歌の冒頭イントロに柴田のナレーションが入っており、本編ナレーションと共に披露している。

実写作品では、『仮面ライダーストロンガー』のジェネラルシャドウが広く知られているものの、自身はほとんど記憶に残っていないと語っている。人形劇『Xボンバー』に登場するジェネラル黒田はこのジェネラルシャドウをかけたキャラクターで、このキャラクターの声も柴田が演じていた。また『瀬戸の花嫁』でもそれにあやかったキャラクター・ジェネラル番長を演じている)。2011年公開の「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」では36年振りにジェネラルシャドウの声を担当した。

スーパー戦隊シリーズ」では5度にわたりレギュラー出演を果たしており、そのうち2作品は悪の首領を演じた。

人物・逸話[編集]

「声優とは、俳優の一部」および「声優の前に俳優であれ」との考えを持つことから、これから声優を目指す若人には「心を演じる、人を演じるような俳優になれ」と教えており、「自分が役者であることを自覚すればやっていけるだろう」とのことである[6]。他者が声優を目指すことに抵抗は無い一方で、近年の若手声優に対しては「映像に声をあてることだけは僕らよりうまいが、心と人間を演じきれていない」「若い人たちの演技はどうしても底が浅いような気がしてならない」と苦言を呈している[6]

RMEの会長を務める他、東京都新宿区歌舞伎町新宿ゴールデン街にある会員制バー「突風」のマスターも務めている。同店は新宿ゴールデン街最古参で、役者や業界の関係者が集う店で有名である。就職先だった関西歌舞伎が倒産し、意気消沈して新宿を歩いていて見つけた売り店舗を購入[3]。役者活動開始とほぼ同時期の1958年4月に「スタンドバー TOP(トップ)」として開店。その後、劇団未来劇場の仲間達と店名を「突風」にしてリニューアルする。1965年3月28日、1992年5月6日、2003年6月15日と過去3回もらい火に遭っている[7]次原隆二の漫画『レストアガレージ251車屋夢次郎』、辻真先の小説『迷犬ルパンシリーズ』には、同店をモデルにしたバーが登場する。なお、柴田は『翔んだパープリン』でスナックのマスター役で出演していた。

『熱血カクタス』で共演した内海賢二に対して、自身のバーの2階を下宿として提供し、そのうえアルバイトのバーテンとして雇い、彼の生活を援助した。内海は生前声優生活初期に面倒を看てくれた柴田と八奈見乗児への感謝を忘れなかったと言う。

キートン山田を声優に誘ったのは柴田である。山田がアルバイトをしながら役者生活をしていた時期、アルバイト先のスナックの店主が柴田と知り合いだったため、柴田が店によく訪ねて来ていて、山田と面識ができた。ある日、柴田が「声専門のプロダクションができるから、履歴書を書いて来い」と山田に言い、創立したばかりの青二プロダクションに預かりで所属させた[8]

後輩である塩沢兼人とは親交があり、柴田は「俺が死んだら弔辞はお前が読んでくれ」と言っていた。しかし、塩沢の急逝(2000年5月)によって実際には塩沢の弔辞を柴田が読むことになった。その弔辞の中で、柴田は「バカヤロー」と怒りを交えながら深く嘆いている。

出演作品[編集]

テレビアニメ[編集]

1963年

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  • 快傑ゾロ(ブラック)
  • ゲゲゲの鬼太郎(第4作)(閻魔大王)

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2011年

2012年

  • 聖闘士星矢Ω(マルス/ルードヴィグ)
  • マギ(アモン)
  • もやしもん リターンズ(長谷川〈父〉)

2013年

2014年

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OVA[編集]

1986年

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1998年

  • 銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光(グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー)
  • クイーン・エメラルダス(マスター)

2000年

  • 銀河英雄伝説外伝 第三次ティアマト会戦(グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー)
  • sin THE MOVIE(ロレンツォ・ヴィテロ)

2001年

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劇場アニメ[編集]

1971年

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ゲーム[編集]

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2007年

2008年

2009年

2010年

  • NARUTO -ナルト- ナルティメットストーム2(三代目火影・猿飛ヒルゼン)
  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 約束の日へ(キング・ブラッドレイ)

2011年

2012年

2013年

  • 解放少女 SIN(左近田巌[13]
  • カオス ヒーローズ オンライン(ルシファー[14]
  • NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム3(三代目火影・猿飛ヒルゼン)

2014年

2015年

吹き替え[編集]

映画[編集]

海外ドラマ[編集]

海外アニメ[編集]

特撮[編集]

1975年

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テレビドラマ[編集]

1957年

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1967年

1969年

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映画[編集]

バラエティ[編集]

ラジオ[編集]

デジタルコミック[編集]

人形劇[編集]

CD[編集]

CM[編集]

  • 学校であった怖い話
  • 機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 攻略指令書(デギン・ソド・ザビ)
  • GREE(CMナレーション)
  • ストリートファイターII'(CMナレーション)
  • 久光製薬 サロンシップエース(ナレーション、1984~1986年、出演・悪役商会)
  • 久光製薬 のびのびサロンシップ(ナレーション、1989年、出演・悪役商会)
  • サンヨー くっきりタテ7 「異邦人」編(ナレーション、1979年)

ナレーター[編集]

舞台[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ キネマ旬報社『声優辞典・第一版』に先妻は北浜晴子とあるが、これは誤り。
  2. ^ 同校では元総理大臣福田康夫と同級生であった。
  3. ^ クレジットなし。

出典[編集]

  1. ^ a b 日本タレント名鑑より。
  2. ^ 『声優名鑑』 成美堂出版、1999年7月、479頁。ISBN 978-4-41-500878-3
  3. ^ a b c d 柴田秀勝 プロフィール
  4. ^ a b c d 柴田秀勝の声優道 第1回 声優になりたい方たちへ~はじめに~
  5. ^ 柴田秀勝著『柴田秀勝 役者稼業50年』19ページ
  6. ^ a b 柴田秀勝の声優道 第3回 声優になるためには~声優? 誰でもなれるはずです!~
  7. ^ 柴田秀勝. “突風”. カクタス. RME. 2013年10月22日閲覧。
  8. ^ 声優アニメディア』2010年1月号「極 声魂/キートン山田」
  9. ^ キャスト”. アニメ「義風堂々!!」公式サイト. 2013年10月22日閲覧。
  10. ^ キャラクター - 斯波田事務次官”. TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」公式サイト. 2013年6月9日閲覧。
  11. ^ EPISODE25”. 『スペース☆ダンディ』公式サイト. 2014年9月16日閲覧。
  12. ^ STAFF・CAST”. 暗闇三太. 2015年6月12日閲覧。
  13. ^ 『解放少女 SIN』登場キャラクターをまとめて紹介”. ファミ通.com. 2013年11月12日閲覧。
  14. ^ ヒーロー”. カオス ヒーローズ オンライン -CHAOS HEROES ONLINE- ヒーローカタログ. 2013年10月8日閲覧。
  15. ^ キャラクター”. NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームレボリューション. 2014年8月11日閲覧。
  16. ^ 週刊ファミ通』2015年2月19・26日・3月5日号、エンターブレイン、2015年2月6日

外部リンク[編集]