へうげもの
| へうげもの | |
|---|---|
| ジャンル | 美術・骨董 歴史ファンタジー・フィクション 青年漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 山田芳裕 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | モーニング |
| レーベル | モーニングKC |
| 発表号 | 2005年38号 - |
| 発表期間 | 2005年8月18日 - 連載中 |
| 巻数 | 既刊24巻(2017年6月現在) |
| アニメ | |
| 原作 | 山田芳裕(10話まで。以降は原案) |
| 監督 | 真下耕一 |
| シリーズ構成 | 川崎ヒロユキ |
| 脚本 | 川崎ヒロユキ |
| キャラクターデザイン | 津幡佳明、山下喜光 |
| 音楽 | 大谷幸、cro-magnon |
| アニメーション制作 | ビィートレイン |
| 製作 | NHK |
| 放送局 | NHK BSプレミアム |
| 放送期間 | 2011年4月7日 - 2012年1月26日 |
| 話数 | 全39話 |
| その他 | 字幕放送 データ放送 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
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|---|
『へうげもの』(読みはひょうげもの、ラテン文字表記はHyouge-mono)は、山田芳裕による日本の漫画作品、またそれを原案としたアニメ。講談社刊『モーニング』にて隔号連載中。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作。2011年(平成23年)春にNHK BSプレミアムにてアニメ化された。
概要[編集]
戦国時代、織田信長、豊臣秀吉に仕えた戦国武将・古田織部を主人公として描いた歴史漫画作品。雑誌掲載時の欄外のあらすじでは毎回「これは『出世』と『物』、2つの【欲】の間で日々葛藤と悶絶を繰り返す戦国武将【古田織部】の物語である」と紹介されている。
この時代を舞台にした作品には合戦などの「武」を主題にしたものが多いが、本作は茶道や茶器、美術や建築など、戦国時代に花開いた「美」や「数奇」からスポットライトをあてて同時代を切り取った作品である。数寄についてだけでなく、山田芳裕独特の豪快でコミカルな描写と緻密な時代考証によって、当時の天下の動勢や戦国武将たちの生き様も描かれている。
タイトルにもなっている「へうげる(ひょうげる)」は「剽げる」とも書き、「ふざける」「おどける」の意。「へうげる」は「剽」の字音仮名遣いからきている。各話のサブタイトルは楽曲のタイトルを捩ったもの(元ネタは単行本に収録されている)。
あらすじ[編集]
時は戦国時代。戦乱の嵐が日本全土に吹き荒れる一方で、様々な文化・芸術が花を咲かせてもいた。戦いに明け暮れる武人たちの間隙を縫い、「美」を愛する数寄者たちは、武人たちと同様に己の命を懸けて至高の「美」を追い求めていた。
南蛮や唐・高麗の名物を「華の美」として愛でる織田信長に対し、「茶聖」と称される茶人・千利休は、一切の無駄を排した黒色による「わびの美」に至高の価値を見出し、その価値を広めるため羽柴秀吉と手を組み本能寺の変を引き起こし、信長と「華の美」の世を終わらせた。秀吉の天下の下で「わびの美」は隆盛を極め、利休は宿願を成就させたかに見えた。しかし、その栄華は長くは続かなかった。天下人という「箔」を求め、信長の「華の美」を再現しようとする秀吉との間で対立した利休は切腹させられ、「わびの美」は終焉を迎えた。
利休の死後、その後を継いだ弟子の古田織部は、利休の「わびの美」に代わる新たな価値の創造を秀吉に命じられ、歪んだ茶器に「一笑の美」を見出し、至高の価値にするべく邁進する。しかし、秀吉の死による天下の情勢変化と共に数寄の世にも暗雲が立ち込めた。関ヶ原の戦いを経て、秀吉亡き後の天下を掌握したのは、「質素」を至高とし数寄を拒絶する徳川家康であった。織部は数寄の世を存続させるため、対立を深める豊臣と徳川の間を取り持つべく家康と秀吉および三成亡き後の豊臣を取り仕切る淀殿を結ばせる一世一代の賭け「豊徳合体」に奔走する。しかし徳川家臣・大久保長安の暗躍と暴走、西国大名の豊臣への支援を疑う家康、秀頼との面会と一筋縄ではいかず、方広寺の梵鐘の銘文「国家安康」「君臣豊楽」の一件がとどめとなり計画は水泡に化す。
豊臣は牢人を大坂城に集め徳川は全国の大名に号令を掛ける。家康は「この世にひょうげものはいらぬ」として織部暗殺を決行する。戦国乱世最後の大戦が始まろうとしていた。
登場人物[編集]
声はテレビアニメ / 戦国大戦(登場キャラのみ)の順。
- 古田織部(古田左介→古田織部)
- 声 - 大倉孝二 / 浜田賢二
- 本作の主人公。正式には「古田左介重然」。物語途中で官位を授かり、「織部正」を名乗るようになる。あだ名は「古左」「古織」。
- 茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将。その一方で出世や武人としての本分も全うしようと考え、「武」をとるか「数奇」をとるか、物欲との間で葛藤する。市井に埋もれた一品を“お救いする”と称して頻繁に盗む、他人の弱みにつけ込んで借金を申し込むなど、その図々しいまでの発想・行動には底が見えない。特に気に入った品を目の前にすると、「金時殿が目を覚ます」という珍妙な癖がある。また名物を評する時には「ズドギュッ」・「ガニッ」・「はにゃあ」等と独特なオノマトペで表現し、なんともいえぬ微妙な表情で喜びを露にすることもある。戦働きは不得意だが数寄の方面と共に交渉術を成長させ、重要な外交を取りまとめることもある。
- 己の生き方をどう定めるか悩む中で、主君である天才・信長から壮大な世界性を、師となった茶聖・千利休から深遠な精神性を学ぶ。当初は信長の影響から「華の美」に魅せられていたが、信長没後は自然物や素朴な縄文土器、利休の影響により「わびの美」を好み始める。信長の死後は数寄の天下を獲ることを目標とし、紆余曲折の末に利休に次ぐ茶人と天下に知られるようになった。「己の欲しいものは己で作るしかない」として、信長がかつてしていたように美濃の陶工たちの後援もする。小田原征伐以降は「己が何者であるか」を模索していく。利休が切腹を命じられた際に利休と秀吉との間を取り持とうとするが、結局師である利休の介錯人を務めることになる(通説における介錯人・蒔田淡路守(声 - 金光宣明)とは直前に交代)。そして利休の最期の言葉により己の本質が「笑い」であることを悟った。
- 利休死後は豊臣家の筆頭茶頭となり、秀吉に新しい価値を創ることを命じられる。「一見のみで腹よじれる器」の作製を目指し朝鮮に密航、歪んだ器の作製を成功させる。秀吉の死後は古田織部助重然と称して隠居。秀吉の「楽」の志を受け継ぎ、緑釉の器の作成に勤しむ。関ヶ原の後、数寄に目覚めた三成から贈られた小茄子を見て、徳川によって数寄の世が失われていくのではないかと危惧する。福島らの協力を得て家康と淀殿を結ばせるという「豊徳合体」に奔走する一方で、家康より秀忠の茶道指南役に命じられる。秀忠を懐柔することに成功したものの、家康の暴走については呆れながらも大坂冬に臨む。
- 好きな色:グリーン、パーシモン[1]。
利休一門[編集]
- 千利休(千宗易→千利休)
- 声 - 田中信夫 / てらそままさき
- 日本史上最も有名な茶人にして稀代の数奇者。「茶聖」と称される深遠な精神性と、「茶鬼」と称される凄まじいまでの「業」を併せ持ち、虚飾を廃した簡素を至上とする「わびの美」を志向する。織部の茶の師匠であり、大きな影響を与える。
- 日本を己の数奇に基づく「わび」の理想国家へと作り変えたいという「業」から秀吉を見込み、信長殺しを持ちかけ暗躍、実行する。豊臣政権の樹立後は筆頭茶頭となり、その天才的な創意を振るうも秀吉との摩擦が多くなる。世に二つの花があっては煩雑であるという信念から帝を毒殺することを秀吉にそそのかすなど、美の理想の追求のためにはどのような行動も厭わない。
- 一時は己の中で温故知新を果たし穏やかな心を得るが、宗二斬首への憎悪と絶望をきっかけに更なる業に己を染めていく。織部を巻き込まぬため絶縁を申し渡し、自らが作った豊臣政権を滅ぼすため再び暗躍するが、家康に光秀の最期を教えられ、自らの過ちを知って死に臨む。介錯を務めた織部に志を託し切腹した。
- 著者はこの作品を描くにあたって最初は千利休から調べ始めたが、利休の宗教的・求道的ストイックな厳しさは自分には描ききれないと感じ、物欲の強さやエンターテインメント性に親近感が沸き、調べていくうちに面白くなっていった古田織部を主人公に据えたと述べている[2]。
- 好きな色:ブラック。
- 細川忠興
- 声 - 川島得愛
- 名門細川家の当主。血の気が多く直情径行な行動が多い一方で、抜けている面も多々見られる。光秀の娘、玉子を妻としている。千利休の弟子としてわび数寄を学ぶが、解釈がストレートすぎて相手が途惑うこともしばしば。父・幽斎と衝突することが多く、喧嘩では互いに凄まじい格闘術を駆使する。本作では父親に似ず愛嬌のある顔立ちであり、性格のスキの多さもあって、左介に弄ばれることもある。利休切腹より織部とは不仲になってしまうが、歪んだ器により和解した。酒癖が非常に悪く、酔った勢いで「(三成を)ブッ殺す」と発言し、七将襲撃事件の引き鉄となった。関ヶ原の戦いでは利休の仇であり、かつ妻の玉子を死に追いやった三成への復讐のため奮戦する。大坂の陣では義弟の木下延俊と共に秀頼の嫡男・国松を匿う。
- 好きな色:ネイビー。
- 高山右近
- 声 - 三木眞一郎
- 摂津のキリシタン大名。同じ利休の弟子である織部の妹を娶っており、義弟にあたるため関係は親しい[注 1]。南蛮文化に造詣が深く、織部の企みにおいて南蛮知識をもって協力することが多い。特に本作では、左介が「織部」の官職を選んだきっかけは、右近が見せた襦袢の色「オリーベ」が由来としている。秀吉が切支丹伴天連(キリスト教)を禁じると、宗教的抵抗より南蛮趣味の数寄者としての意地の大きさから、棄教せず大名の地位を捨てて出奔する。後に前田利家の客将となり、織部や小西行長に協力していた。その後、呂宋への国外追放が決まり、織部との最後の茶会で棄教寸前にまで心が傾いたが、日本や数寄への未練を押し殺して呂宋に向かう。
- 好きな色:アクア・ブルー
- 蒲生氏郷(蒲生賦秀→蒲生氏郷)
- 声 - 酒巻光宏
- 近江出身の武将。千利休の弟子で織部の数寄仲間の一人。信長の娘婿で、かつ信長への敬愛を自負しており、本能寺の変では信長の甲冑を保護したり、北野大茶湯では信長拝領の茶器で茶席を開き義父を偲んでいた。そのため、同じく信長に憧れる伊達政宗とは犬猿の仲であり、陸奥へ転封後はたびたび衝突したが、病が重くなると、南蛮調の家具を置いた利休好みの茶室に自ら洋装して政宗を招き、その生き方を認め信長の遺志を託す。
- 好きな色:クロームシルバー
- 山上宗二
- 声 - 大林隆介
- 利休の高弟。利休と同じく堺の町衆である。良く言えばひたむき、悪く言えば理想主義・排他的なため、言動が人の反感を買いやすい。権力や権威におもねって己の価値観を曲げることを良しとしない性分。自分たち商人の数寄こそ至上と自負し、実家が武士の掠奪で零落したため、武士が茶の湯を取り仕切る(そして、自分たちも協力せざるを得ない)現状に不満を覚えている。後に利休とも決別し、世間とのしがらみを振り捨てて高野山に出奔する。流浪の末に相模の北条家に招かれるが、彼らの一心にわび数寄を求める姿勢に感銘、武人に対する偏見を払拭する。
- 利休の口添えもあり、小田原征伐後に秀吉と面会するが、三成に名物の評価書(いわゆる「山上宗二記」)で秀吉を貶めている記述を咎められ、さらには秀吉にへりくだることもできず、耳と鼻を削がれ斬首となる。斬首された首は、利休へ届けられた。
- 好きな色:グレー。
- 織田有楽斎(織田長益→織田有楽斎)
- 声 - 磯部勉
- 信長の弟。優れた茶人で織田家の人間らしく華を好む。一見貴公子然としていながら要領がよく、過酷な戦国時代を巧みな処世術で生き延びてゆく。衣装の数がたいへん多く、アクセサリー類を好み、ターバンを巻いたり、チェック柄のロングシャツを着たりと大変なお洒落。そのうえ好色。
- 物事に束縛されるのが嫌いな性格で、わび数寄・南蛮趣味のみならず織田家や武門にもこだわらず、ついには権勢を振りかざす姪の茶々に反抗、武士をやめて出家してしまう。その際に「無楽斎」を名乗ろうとするが、秀吉に「聚楽斎」の名を押し付けられそうになり、妥協案として「有楽斎」を名乗るようになる。
- 織部とは悪友のような間柄で行動を共にし、織部の朝鮮密航の間は筆頭茶頭の代理を務めた。出家・剃髪後も派手好きは変わらず、ピアスやファーの付いたローブなどを身につけている。
- 関ヶ原後も豊臣家に出仕していたが、傾奇者となった嫡男・頼長に手を焼いていた。夏の陣を前に頼長を説得して大坂城を退去するが、自身が織田家という看板しか家康に評価されていないことに愕然とする。
- 好きな色:ビリジアン・グリーン
- 伊達政宗
- 声 - 中井和哉
- 奥羽の大名。天下取りを狙う。よく歌舞伎役者のような見得を切り、独特の口調で喋る。小田原参陣に先立って虎哉和尚からもらった「D」の刺繍の入った眼帯を使用。田舎出身であるため、上方で見くびられない様に常に意識しており、小田原参陣の際に知り合った織部らから度々アイディアを授かっている。
- 利休死後は織部に弟子入りするが、独自の伊達ぶりをみせんとし、尊敬する信長の娘婿の蒲生氏郷や長年の宿敵・佐竹義宣をライバル視し殴り合いを展開する。関ヶ原の戦いの後は家康の仲介で佐竹・上杉と和解する一方、大久保長安と組んで天下取りの野望を再燃させるが最終的に見限ることとなった。
- 好きな色:スカーレット
- お吟
- 声 - 山口理恵
- 利休の娘として登場。秀吉も目を奪われた美貌の持ち主。秀吉と対立を深める利休と共謀し秀吉暗殺を謀るも、茶々によって阻止される。その後自害。
織部の関係者[編集]
古田・中川家[編集]
- おせん
- 声 - 豊口めぐみ
- 織部の妻であり中川清秀の妹。良妻賢母の鑑のような女性で、内助の功で織部を支える。武よりも数寄に目が行ってしまう夫に、いつも「それでいい」と言って優しく微笑んでくれる。よく出来た嫁であると万人に認められており、織部自身も強く信頼し、熱い愛情を注いでいる。織部から柳英子との回春をバカ正直に告白された時はさすがに哀しみ一時別居したが、慶長伏見地震の後に和解した。
- 古田重定
- 声 - 仲木隆司
- 織部の実父。茶人よりも武人らしい性格で、織部には「頭が古い」と陰口を叩かれている。秀吉の死に際して殉死する。
- 古田重嗣
- 声 - 坂東孝一
- 織部の嫡男。秀吉死後に家督を譲られる。その際、数寄三昧の隠居暮らしをしようとする父を羨んでおり、織部の息子らしさをのぞかせた。徳川の下で茶匠として仕える父に対し、少なからず反発心を抱いている。
- 父の命で、織田左門(長頼)を説得し、以降から親交するようなった。同時に髭をたくわえているために、父から「髭嗣」と揶揄されている。
- 大坂夏の陣にあたって部下とともに徳川方への謀反を企てるも事前に発覚。切腹しようとするが、織部に止められる。最後の勤めとして秀頼の末子を大坂城から連れ出し、江戸の福島正則の元まで逃避行をすることになる。
- 好きな色:ディープパープル。
- 鈴木左馬介
- 古田家臣。元々は織田左門率いる皮袴組の仲間だったが、織部のとりなしで重嗣の家臣となる。古巣の皮袴組との争いの際、重嗣をかばい右腕に重傷を負うが、そのことで重嗣の信頼を得て、織部の三女と婚姻する。
- 大坂夏の陣を前に大阪方に参加する傾奇者を集めるが、その中に荊組の頭(かつて重嗣が左門に加勢した際に殺害)の弟がおり、仇として騙し討ちされてしまった。
- 藤柴耕吉郎
- 声 - 坪井智浩
- 古田家臣。名前はアニメオリジナル。合戦時の人足確保や織部の護衛、金策の助言など様々な面で織部を補佐している。
- 中川清秀
- 声 - 家中宏
- 織部の妻おせんの兄。生真面目な武人であり戦傷が絶えない。義弟を信頼しつつも、数奇に傾倒することには不安を抱いている。自身は数寄はまったく判らぬと宣言しており、必要な場合は織部を頼っているようである。作中では描かれていないが、賤ヶ岳の戦いの前哨戦において戦死。
- 好きな色:アイボリー。
弟子・その他[編集]
- 加藤景延
- 声 - 田中完
- 美濃の陶匠。窯大将を務める。織部とは古くから親交があり、美濃の窯元を集めた「織部十作」の指揮を任される。古田織部の朝鮮密航にも同行した。
- 好きな色:ブリリアントレッド。
- 上田宗箇(上田左太郎→上田宗箇)
- 声 - 金山一彦
- 丹羽家の家臣。節約を心がけ、槍の腕前を誇りとする無骨な武人だが、織部による「信幟」のデザインや創作活動に心打たれて数寄に傾倒し、織部を「胸躍らせる怪人」とみて以後、行動を共にするようになる。利休死後は正式に織部に弟子入り、織部の数奇の何たるかを理解しだし悪巧みにも協力している。織部には創意が足りないと評されるも、徐々に認められていく。武人らしく険しさが感じられる茶室や庭園を作る。
- 豊臣政権下で直臣となり越前の大名に取り立てられ、北政所(おね)の従姉妹・おとく(声 - 槙口みき)を妻にした。ところが、関ヶ原の戦いに際して、大谷吉継の調略によってやむを得ず西軍に付き、戦後改易される。その後、蜂須賀家政の客将を経て、浅野幸長の家老となる。幸長の弟・長晟とは反りが合わず、大坂方に付こうと奈良で隠遁していたが、織部のとりなしで翻意する。
- 好きな色:チョコレートブラウン。
- 小堀遠州(小堀作介→小堀遠州)
- 声 - 勝杏里
- 豊臣秀長の小姓。おかまのようなしゃべり方をする。元服前から独自の美意識をもっており、明智光秀によって白く塗られた安土城を原点とする。石垣山城の築城に提案したアイデアが織部に褒められたことを喜び、元服し弟子入りしてからも織部を盲信し教えを実践している。妻は藤堂高虎の養女・おかね。
- 徳川家康が居住する大坂城西の丸天守建立を任されるが、本丸天守より目立つ華麗な白塗りするという政治的配慮に欠けた仕立てにしたため、家康の怒りを買う。その失態を償うため家康の小姓に志願し関ヶ原の戦いに参加し、島津の退き口の中で島津軍に連れ去られるものの、その後、逞しくなって帰還する。舅の藤堂高虎と共に家康に接近し織部と距離を置くようになるが、数奇者としてはまだまだ甘く、織部に教えを請う面がある。
- 好きな色:スノーホワイト。
- 本阿弥光悦
- 声 - 四宮豪
- 刀砥ぎ職人。小田原の役に登場して織部の刀の手入れについて駄目だししていた。彼もまた数奇者で、織部の新作を心待ちにしている。織部の元に出入りするうち織部の悪巧みに翻弄されることもしばしば。朝鮮密航にも同行。
- 好きな色:セピア。
- 岩佐又兵衛
- 血気盛んで我の強い若き絵師。荒木村重の子。有岡城の戦いで一族郎党殺されるが乳母に助け出され奇跡的に生き残る。家より名物を選んだ父を理解できず武家の者を嫌うが、長谷川等伯の紹介で父と同じ数寄ムジナである織部に出会い、その下で薫陶を受ける。朝鮮密航にも同行し、現地の印判技術から版画への影響を受ける。
- 関ヶ原の戦いを忠実に描いた絵を徳川方に破棄されてしまうが反骨精神を失わなず、したたかな絵師に成長している。
- それまで見下していた宗達が新技法を確立したことに衝撃を受け、自分の描く題材を求めて大坂方に従軍する。夏の陣で徳川方に斬られそうになったところ、父と同様に生への執着が発揮されることで回避。松平忠直の知己を得る。
- 好きな色:ブラッドオレンジ。
- 有来新兵衛(浦井新兵衛→有来新兵衛)
- 声 - 鈴木琢磨
- 織部プロデュースの店「瀬戸屋」を任されている商人。織部から五芒星型の看板を託され困惑する。瀬戸屋は慶長伏見地震で倒壊するが、徳川家康から資金の援助を受けて再建。以後、家康に接近してゆき、家康より「有来」の姓を賜る。
- 柳英子(ユウ・ヨンジャ)
- 朝鮮慶尚道法基里(ポッキリ、現在の梁山市)の村はずれに住む女陶工。身の丈六尺を超す大女。両班の子だったが捨てられ、法基里の老陶工に拾われる。そのせいか、両班向けの景徳鎮よりも朝鮮独特の雑器を好む。朝鮮窯術を学びに密入国し、法基里にやって来た織部の誘いで日本に渡り、名前を「おえい」と改め作陶に励みながら、織部の落胤・希介を産み育てる。
- 佐竹義宣
- 常陸の大名。織部の朝鮮密航を密かに援助し、織部の帰国後、ひずんだ茶碗に魅せられて思わずお国言葉で「いがっぺぇ」と感嘆し弟子入りする。若くして織部流の「数寄の根っこ」を理解する人物。伊達政宗とは犬猿の仲。
- 取り潰しの危機を救ってくれた三成に恩を感じており、七将襲撃事件の際には伏見城まで護衛し関ヶ原の戦いでも石田派に付こうとしたが、家康の命を受けた織部に説得され徳川派に付く。戦後は出羽に転封された。
- 好きな色:イエローオーカー。
- 金森宗和(金森重近→金森宗和)
- 飛騨の大名・金森長近の孫[注 2]。仲の良い小堀作介同様おかまっぽく(美意識は小堀の「きれい」に対し、「かわいい」という差異がある)、戦など野蛮なものを嫌うが、幼少の頃から長近に鍛えられたため、武芸に秀でている。
- 数奇者としては未熟であったが、織部の命で作った水指に独断で加えた絵付が「破れ袋」誕生のきっかけとなる。
- 家康と秀頼の軍事衝突を前に、徳川方として粋の極みたる大坂城を滅すことへの加担を拒んで廃嫡され、剃髪した。
- 陶工・清右衛門を見出し、「粟田口焼」の器によって重嗣の逃避行を助けるにあたっては数寄者としての成長が見られる。
- 俵屋宗達
- 京の扇屋・俵屋の若旦那。織部の信奉者で、ひょうげの美に価値を置いている。かぶき者には嫌悪感を抱いており、感情を爆発させると手がつけられない。
- 墨絵に関してはなかなか古典から逸脱できなかったが、八条宮別邸の襖絵製作にあたって新境地を開く。
- 好きな色:インクブラック。
- 常慶
- 利休の陶工より始まった楽家の当主。利休の年忌を機に織部と親交を持つ。息子の吉兵衛も幼少ながら「十文字」の接ぎに才能を発揮している。
- 玉子
- 明智光秀の娘で細川忠興のもとに嫁ぐ。喧嘩こそするが、史実と違い夫婦仲は最後まで悪くなかった。
- 関ヶ原の戦いでは、名物を守るため細川屋敷に立て籠もり、ダ・ヴィンチ砲[注 3]で石田兵を薙ぎ倒すが戦死。直後に屋敷は爆破された。石田派の士気が低下するのを防ぐため、公には「重臣と刺し違えた」と報告された。
織田家[編集]
- 織田信長
- 声 - 小山力也
- 豪壮な芸術文化を好み、奨励する天下人。派手な南蛮服を愛用しピアスもつけている。その天才的な物質・精神両面の世界は左介ら同時代の武将・茶人達を魅了する。その一方で親族を可愛がりすぎるきらいがあり、有力家臣の反感を買っている。壮大なスケールで世界制覇を目指し、「風雲躍り華咲き乱るる世」を築こうとする。死後もその影響は強く残る。左介の数寄者ぶりを高く評価し、驚いた顔を見るのを楽しみにしている。
- 本作では本能寺の変において自害したのではなく、羽柴秀吉に殺害されている(表向きは史実通り“光秀の謀叛によって死んだ”ことになっている)。秀吉の野心に薄々気づいていたものの、それでも最後まで秀吉の器量をかっていた。
- 好きな色:レッド&ブラック。
- 柴田勝家
- 声 - 柴田秀勝
- 織田家家臣筆頭。秀吉の実力と時代の流れを理解しつつも、織田家中のけじめとして秀吉に立ち向かう。数寄への理解は皆無であり、織田長益ら味方武将にさえ「織田方でなければ付きたくない」「肉体馬鹿」と酷評されるほど。本人もそれは自覚しているが、意外にひょうげた面もあり、織田家の継承問題でピリピリしていたお市(声 - キタキマユ)を、自分をタネにした冗談で笑わせている。
- 丹羽長秀
- 声 - 佐々木啓夫
- 織田家臣。数寄に疎く、左介に内心で甲冑姿を馬鹿にされていた。信長追悼のハートの幟を掲げることにも難色を示し、家臣の上田左太郎が自分が掲げたいと進言したのを叱っている。
- 滝川一益
- 声 - 金光宣明
- 織田家臣。甲州攻めで信忠の副将を務め、信長から真の功労者と労われる。その恩賞として名物「珠光小茄子」を所望するも認められず、結局上野一国と信濃二郡を与えられる。左介に慰められたが「都落ち」と自嘲しており、本作では功を正当に評価されない「外様の功労者」として描かれている。
- 弥助
- 声 - 黒田崇矢
- 信長の従者として仕える黒人。本作ではマイルス・デイヴィス似の容貌をしている。大きな体と身体能力を生かした無類の強さを誇り、度々織部を救っている。ゾウにまたがる信長をハンニバルになぞらえて、警戒を促した。義に篤い性格で、信長を殺した秀吉を目撃していたため、山崎の合戦では秀吉の陣に乱入しようとして取り押さえられた(合戦の場で、左介に信長の死の真相を伝えている)。彼の忠義は織田家に対してではなく、あくまでノブ(信長)個人に対するものであった。本能寺の変の後は解放され、国外へ去った模様。
- 織田信忠
- 声 - 鷹嘴翼
- 信長の嫡男。信貴山城攻め、甲州攻めでは父に代わって大将を務める。本能寺の変の際に二条城にて自害した。
- 織田信雄
- 声 - 家中宏
- 信長の次男。大山崎の戦いの後に安土城へ入るが、宗易の勧めに従って天主を焼き払う。小田原攻め後の国替えを拒否したため改易・蟄居処分を受けたが、後に許され出家し茶々に仕える。秀吉の死後は茶々と共に「織田の世」復活のため暗躍するが、治長と対立し大坂城を退去する。
- 織田秀信
- 信忠の嫡男。信長の孫であり「織田の筆頭」を自称している。関ヶ原の戦いでは石田派に与していたが、福島・池田の軍勢による猛攻を受け自害を覚悟するも、大叔父の有楽斎に説得され降伏した。その際、交換条件として自らが所有する織田の財を有楽斎に譲った。
- 織田頼長
- 有楽斎の次男。通称は「左門」。父や織部の影響を受け数寄に興味を持つが、徳川への反骨からかぶき者となり、皮袴組の頭領として京で野放図な日々を過ごしていた。
- 重嗣と交わした約定と兄・長孝(声 - 柿原徹也)の死去により織田家に復帰するが、駿府城への放火工作などを行う。猪熊教利の逃亡に関与し父から勘当された後、治長に雇われ豊臣家に仕える。
- (キリシタンに大きな影響力を持つ)高山右近を豊臣方に勧誘することには失敗したが、高山よりダ・ヴィンチ考案の戦車と飛機(人力ヘリコプター)の図面を貰う。大坂冬の陣では味方もろとも敵を攻撃する真田の冷徹な戦いぶりに衝撃を受ける。父・有楽斎の説得もあって夏の陣を前に大坂城を退去するが、置き土産として完成していた飛機を真田に託した。
- 戦後、京都で隠棲するにあたり、宗達に過去の非を詫びると共に風神雷神図への助言を与えた。
- 好きな色:クリムゾン。
明智家[編集]
- 明智光秀
- 声 - 田中秀幸
- 家臣や民、日本の行く末を案じる織田家重臣。野心家や強欲な人物が多い本作において、珍しい無私の人として描かれている。このため清貧を旨とする家康からは好意を持たれ、秀吉からは「偉い奴だが世間からは理解されまい」と評される。数奇者としてはわびを好み、数寄への理解は深い。民を第一に考え「波風立たぬ泰平かつ淡麗な世」を造ろうとする。死後もその影響は強く残る。左介の忠義と数寄者ぶりを気に入っており、思うままに数寄にのめり込む生き様を密かに羨んでいた。
- 信長の暴走を止め世を正さんと決起したが、それは秀吉と利休の謀略によって追い込まれたものであった。山崎の合戦で敗北後、重傷を負った部下(溝尾勝兵衛が介錯を行ない、光秀のものと偽った)を小栗栖に残し、比叡山上層幹部の誘いを受けて進路を洛北にとり逃走を図る。居城である坂本城付近で、光秀を心よく思わない比叡山の僧兵から襲撃を受けた随風を庇って深手を負い、まもなく息を引き取った。今際の際に下の句の存在しない辞世の句を残しており、それが晩年の利休に深い衝撃を与える事となる。
- 原作では『昭和ブルース』(ドラマ『非情のライセンス』主題歌)の歌詞をバックに本能寺へ進軍していた。アニメ版では明智光秀役の田中が歌う昭和ブルースのアカペラが流れた。
- 好きな色:パープル。
- 明智秀満
- 声 - 坪井智浩
- 明智家臣。左介と口論した際に光秀から窘められたため、左介をよく思っていない。坂本城が落ちる際、光秀の妻・煕子(声 - 幸田夏穂)の懇願により名物を秀吉側に引き渡したが、目利きに派遣されていた左介に、明智最高の名物八角釜を思い切り投げつけて憂さを晴らした。
豊臣(羽柴)家[編集]
- 豊臣秀吉(羽柴秀吉→豊臣秀吉)
- 声 - 江原正士 / 野宮一範
- 信長の下で出世に励んでいたが、天下を取る野心のため千利休や弟・秀長と共に、明智光秀を主犯に見せかけた主君・織田信長の殺害を画策、実行した。
- 愛嬌の下で冷徹な計算を働かせ、手を見るだけで人を見抜くほどの眼力をもつ。酷薄な所業も多いが、自身の権威の下に天下を秩序をもって治めんと努力しているためであり、それ故に誰よりも孤独を味わっている。数奇に対するセンスは乏しく、織部らに内心で酷評されることが多い。極度の女好き。織部とは信長が美濃に進出した頃からの付き合いであり、後に大名に取り立て織部正の官位を与えたが、以後も一貫して「左介」と呼んでいる。
- 天下人となってからは「箔」をつけるため信長をなぞるように華を重んずるようになり、わびを貫く利休とは距離が生じ始めていきながらも、心底は利休を頼りにしていた。服装も派手好みで奇抜なファッションを愛用し、付け髭を付けている。信長殺しを決意して以降は日焼けし色黒な顔立ちをしていたが、利休切腹後は通常の肌色となった。己の手で殺めた信長の意志を継ぐため世界進出を狙う。
- 出世後も農民出身であることを気に掛ける描写がある。特に平民を奴隷として連れ出していた南蛮人の申し開きに対しては激怒しその場で手打ちにしようとした。
- 最晩年は唐入りの難航と、自身の最大唯一の理解者だった信長を殺してしまったが故の孤独に憔悴しきってしまうが、臨終寸前に織部たちによる最後の宴の「瓜畑遊び」で笑みを取り戻し、おねの膝枕で安らかに永眠した。
- 好きな色:ゴールド。
- 豊臣秀長(羽柴秀長→豊臣秀長)
- 声 - 石丸博也
- 秀吉の異父弟。常に兄の影のように付き従い、その覇業を補佐する。兄からは、他の重臣たちにも明かされない陰謀を打ち明けられることが多いなど、絶対の信頼を置かれている。また兄よりも、利休のわびの美学への理解も深い。やや病弱であり、作中の時間経過とともにやつれていく。大和郡山城にて黒田如水の「毒の一言」にて憤死した。
- 好きな色:シルバー。
- 石田三成
- 声 - 関俊彦
- 秀吉の側近。当初は眉毛のないのっぺりとした顔立ちで、ほとんど無感情な人物として描かれていたが、徐々に成長して人間味を見せる。
- 主君である豊臣の権威を重んじ、豊臣の世を受け継ぐことを己が使命としており、それを侵すと判断した者には容赦が無い。偽りを言わないため秀吉には信任されていたが、周囲からは融通の利かない堅物と煙たがられており、兄の石田正澄からは無愛想で角の立つ性格を心配されていた。
- 細かな数字にこだわり、数寄に対しても感覚より理屈で理解しているため「茶がつまらない」と評されている。また、数寄を解せず、そのため数寄大名たちを味方に付けることも出来ない己の不甲斐無さへの憤りを見せたこともある。関ヶ原の敗北でようやく数寄に目覚め満足の内に斬首に臨むが、宗二の遺児である山上道七(声 - 矢部雅史)にかつて自らが宗二に行ったものと同じ仕打ちをされ、自らが数寄に対して行った所業の報いを受けて斬首された。
- 衝突することも多かった織部を、忍城攻め以降は頼りにする面もあった。織部にとっては利休を死に追い詰めた仇敵でありながらも、豊臣政権下における重要な後ろ盾でもあり、またその冷酷に見えて実は生真面目な空回りぶりに己に通じるものを感じて複雑な感情を抱いていた。
- 好きな色:特になし。
- 豊臣秀頼
- 秀吉の嫡男。政治的には母親や大野兄弟に牛耳られているものの、巨漢かつ器の大きな人間に成長する。
- 幼少期から織部の薫陶を受けているため数寄に理解がある。
- 淀殿(茶々→淀殿)
- 声 - 小笠原亜里沙
- 信長の姪。母お市の死後、天下人となった秀吉の側室となる。派手好みのじゃじゃ馬で、地味にしていることが我慢ならない。秀吉のお手付きになってからは豹柄の打掛を纏い、唐人風に髪を結うなど派手さに磨きがかかった。秀吉死後は「織田の世」復活を狙う野心家として描かれ、家康からも危険視されている。その後、豊徳合体を目指す織部らの仲介により家康に好意が芽生えかけたものの、大久保長安にくどき落とされる。
- 好きな色:バイオレット。
- 高台院(おね→北政所→高台院)
- 声 - 柚木涼香
- 秀吉の正室。純朴な人柄で貧しい頃の気持ちを忘れず、夫が天下人となってからも下働きをし、動きやすく地味で汚れてもよい衣服を好む。飾らない物の言い方をしおおらかな性格だが、洞察力は高く規律に厳しいところがある。その豊かな母性に家康から恋心を抱かれている。豊徳合体における障害であったため織部の策略で家康の想いを断ち切るよう謀略を積み重ね、見事成功した。
- 好きな色:スカイブルー。
- 大政所
- 声 - 森ひろ子
- 秀吉、秀長、朝日(声 - 棟方真梨子)の母。秀吉が唯一頭の上がらない存在。利休に惚れており、利休を筆頭茶頭から降ろそうとする秀吉に釘を差した。
- 加藤清正
- 声 - 具志堅用高
- 秀吉子飼いの武将。大の虎好きで、何でも虎に例えたがる傾向があり、城造りにおいても虎の美しさを手本としている。本作では元プロボクサーの具志堅用高似の容貌が拡大解釈され、「ちょっちゅね」などの独特の口調や、シャドウボクシングをする姿も描かれている。アニメ版では容姿はそのままに具志堅本人が声優を務めた[注 4]。
- 「力がある者が欲しいものを得る」を信条にしていたが、唐入りの際に野生の虎と戦って初の敗北を味わい、政や数奇の必要性を悟る。関ヶ原の後は熊本城の普請に勤しみ、織部の豊徳合体に協力するが、家康の暗殺を謀ったと疑われ、家康が放った刺客・柳生利厳に暗殺される。
- 好きな色:イエロー。
- 福島正則
- 声 - 坪井智浩
- 秀吉子飼いの武将。加藤清正と共に北野大茶湯の門番をつとめた。酒癖が悪く母里太兵衛と呑み取り騒動を起こすが、織部に取りなされた後は、戦国武者らしい潔さと強かさを見せた。七将襲撃事件以降、忠興とは酒を飲んで殴り合う仲になっている。豊徳合体には協力的な立場を取るが、家康に豊臣への支援を疑われている。清正が死去したことと病気を患ったことが重なり協力者としての立場を引くこととなり、大坂の陣では江戸待機となったが、太閤の縁者を匿うという意を込めた酒徳利を織部に贈った。
- 前田利家
- 声 - 飛田展男
- 豊臣政権の重鎮。小田原に参陣した伊達政宗と秀吉の取次役として初登場。同じ言葉を繰り返していい加減な相槌を打ち、自分の方針をまともに示さない風見鶏だが、その適当さはある種の人徳と老獪さになっている。余興の場では激しい踊りを見せ、一同の笑いを取ることに成功している。
- 七将襲撃事件の当日に病死するが、石田・徳川のどちらに付くべきか尋ねる息子・利長に対しどっちつかずな返答をし、最期まで風見鶏な態度を貫いた。
- 黒田如水(黒田孝高→黒田如水)
- 声 - 藤城裕士、篠原大作(BSプレミアム版第11話のみ)[注 5]
- 秀吉の軍師。頭巾を被り杖を使用。利休に本能寺の変の真相のあらましを聞かされてからは己の下克上を狙うようになり、秀長を「毒の一言」によって死に追いやり、豊臣政権の転覆を図る。利休切腹や関ヶ原の戦いを利用して天下を狙うが尽く失敗してしまう。
- 数寄への理解はあるが、あくまでも天下を制するための道具・手段としか見ていない。
- 小西行長
- 明・朝鮮との交渉を任されている。高山右近曰く、本性は商人であるとのこと。唐入りに際して、明の沈惟敬と共に南蛮と組んで「商いの独立大国」を目指したが、関ヶ原の敗北によって南蛮に見捨てられてしまい、徳川軍に投降し斬首される。
- 島左近
- 声 - 玄田哲章
- 利休切腹の際に三成を補佐し、その手腕を買われ三成の家臣になる。元々は秀長の家臣であり、主の死後、身の処し方に悩んでいた所を召し抱えられたため、三成に絶対の忠誠を誓っている。関ヶ原の戦いにて東軍の銃弾を受けて戦死した。
- 木陰で左近の遺骸を見つけた細川勢が、その首を取って、忠興に手渡された。その際に、忠興は陣頭で指揮を執る三成に目がけて左近の首を投げ飛ばし、それを見た三成は戦慄して我を忘れて取り乱した。
- 石田正澄
- 三成の兄。「瓜畑あそび」の瓜を栽培するなど、弟の影で裏方仕事をこなす実直な人間。
- 関ヶ原の戦いにおいては、どうしても数寄を解せず苦悩する弟の代わりに数寄を引き受け、数寄大名たちの気をひいて味方に付けるという大きな裏方仕事を引き受ける。関ヶ原の敗北により、佐和山城にて自害。
- 大谷吉継
- 越前敦賀の大名。悪瘡の病を患っており、上杉討伐の時点で視力を失っている。
- 当初は徳川派だったが三成の身体を張った茶席に一笑を受け、「笑って死ねる」という理由で石田派に転向し西軍の調略面を担当する。関ヶ原では裏切った小早川軍の兵を道連れに爆死した。
- 大野治長
- 淀殿の乳兄弟。三成死後の豊臣家の重臣。徳川家に対抗するため織田左門や真田好白など牢人衆を呼び集める。「豊徳合体」を目指す且元らを追い出し、徳川家との戦を引き起こす。
- 織部から「ひょうげ」の薫陶を受けるが、秀吉の「華」に傾倒し、家康を「野暮」と見なしている。また、「織田の世」復活を目指す信雄に対しても「枯れ木瓜」と突き放している。
- 大坂城の落城に際して、自刃しようとする秀頼を不意打ちで気絶させて薩摩に逃がす。自らは秀頼の出で立ちをして淀殿らと共に果てた。
- 片桐且元
- 秀吉死後の豊臣家を支える重臣。織部と共に「豊徳合体」を目指すが、家康との関係悪化を止めることは出来ず、大野ら強硬派に大坂城を追い出される。数寄の根っこを理解する甥の貞昌に「織部百ヶ条」を授け、研鑽を促した。
徳川家[編集]
- 徳川家康
- 声 - 鶴見辰吾
- 三河の大名、戦国時代最後の勝者にして江戸幕府初代将軍、内府とも呼ばれる。福耳の持ち主で眉毛が太く、緊張すると便意を催す癖がある。正義と質素倹約を何より重んじ、政は家臣や領民のみを思って行うべきと考える実直で生真面目な人物。その質実さに家臣たちは惚れ込んでおり、家臣団の結束力は非常に高い。必要以上の贅沢には怒りを露にし、贅を尽くした安土城や大坂城の雰囲気に不快感を抱く。一方利休のわび茶には得体のしれないものを感じ、純朴さを失わず女たちを統制する秀吉の正室・おねや、万民のために決起した光秀らには好印象を抱く。よくも悪くも田舎者で垢抜けておらず、贅沢の意味を勘違いした「質より量」の接待で使者を迎えたこともある。壮年期より理と経験を基に新しき物を構築することを自らの「数寄」として、ウィリアム・アダムスとヤン・ヨーステンらを受け入れている。
- 本能寺の変の際に光秀を助けるため出兵、その最期を看取って以後は「正義のためなら腹黒い狸にもなろう」と決意し行動しているが、生来の性格から非情に成り切れず、秀吉に「非情になる努力が足りない」と言われている。若い頃は痩せていたが、唐入り時の名護屋滞陣の頃には肥満体となっている。関ヶ原での勝利によって天下人となり、江戸に幕府を開く。初代将軍として普請などで豊臣とその恩顧大名の力を削ぎつつ国作りを進め、将軍職を辞した後は懸念していた秀忠の三成化に手を焼いていた。
- 福島を始めとした豊臣恩顧の西国大名による支援疑惑と大久保長安の暗躍を察した事で豊臣を完膚なきまでに潰す方針に切り替え、家康に対して皮肉を述べた織部の暗殺を決意する。
- 織部には安土城での意表をついた饗応に激怒したこともあったが、その後幾度かの交流を経て親しくなった。織部の歪んだ器に対してはその価値を認めつつも、それが故に危険視をしている。
- 好きな色:そんなものはない。
- 南光坊天海(随風→南光坊天海)
- 声 - 佐々木啓夫
- 光秀を延暦寺に匿おうとした僧侶の一人。結果的に味方の僧兵たちの裏切りに遭い、致命傷を負った光秀の最期を看取ることになった。自身も間一髪の所を徳川の者に救われる。その後は家康と共に光秀の理想の実現を目指す。
- 徳川秀忠(長丸→徳川秀忠)
- 家康の嫡子、江戸幕府二代将軍。父親似の顔立ちをしている。織部と細川忠興は、長丸に教養や都の作法の伝授を家康から依頼され、織部はその第一歩として自作の茶杓を贈ったが、長丸はそれをへし折りつつ武芸に励むなど数寄に興味を示さなかった。父親と似た贅沢への反発があり、排他的な面が目立つ。非情に成り切れない父に代わって非情の面を請け負うものの「三成に似てきた」と評されていたが、織部の薫陶と江との夜伽での一件を経て自らの数寄を求めるようになる。
- さらに織部の指導で「弓箭台子」を自ら作成するなど、徐々に数寄に理解を示すようになった。その反面、幼いころからの付家老である大久保忠隣の処断の猶予を父家康に嘆願したが、却下されて不満を示した。
- 『大坂の陣』で織部の処断を目論む父家康の考えに異論を持ち、いろいろと模索して織部の助命に奔走している。
- 結城秀康
- 家康の次男。秀吉の元に養子に出され徳川家を離脱している。そのため、父・家康や弟・秀忠に対して家臣として振る舞う。豊臣家の元で過ごしてきたため、数寄に理解がある。
- 酒井忠次
- 声 - 田中完
- 徳川四天王の一人。光秀より贈られた「初花」を小汚いといい、価値を疑って痰を吐きかけた。その後、光秀に加勢しようとした家康を強く諫めている。「海老すくい」という踊りを得意としており、小牧・長久手の戦いでの和睦の宴で舞って織部の爆笑を誘った。したたかになりつつある主君を見て、他の家臣ともども嬉し泣きをすることもある。
- 本多忠勝
- 声 - 金光宣明
- 徳川四天王の一人。剛直な性格で、光秀より贈られた「初花」を謀略の一つと捉え割って捨てようとしたことがある。織部が世田谷城の開城交渉を行った際、「本多様とそれがしとは仲睦まじきこと夫婦が如し!」と調略のネタにされた。
- 榊原康政
- 声 - 酒巻光宏
- 徳川四天王の一人。徳川の使者として大阪城に赴き、その後千利休の仲立ちで石川数正と対面した。利休が家康に贈る茶器を見て「武人には妙味は不要」と感想を述べ、家康の家臣らしいところを見せる。
- 石川数正
- 声 - 浦山迅
- 徳川家臣。総髪、鯉の形をした兜を着用。利休の調略によって秀吉のもとに出奔した。豊臣の臣下となってからは数寄に傾倒し、出奔を非難する榊原康政に「毎年の桜の花」を例にして語り、自らの信念で出奔したことを告げる。
- 大久保忠隣
- 徳川家臣。秀忠の付家老。大久保長安の事変で、家康から蟄居を命じられた。織部とも交流があり、数寄に理解を示している。
- 大久保長安
- 徳川家臣。関ヶ原の合戦後の西軍諸将の屋敷焼き払いのまとめ役として登場。本作ではタレントの大橋巨泉似の容貌をしている[3]。
- 鉱脈の目利きとして家康に重宝されており、金銀に対しては織部並の強欲さを見せる。イスパニアに通じており、最新の精練技術を得ている。松平忠輝の附家老となり、忠輝と伊達政宗の娘・五郎八姫との婚約で政宗とも親密な関係となる。淀殿・秀頼母子とも忠輝の従者として接触した際に関係を築いており、後日、淀殿を強引に落としてしまう。
- その後、病に倒れてからは見舞いに来た織部に家康の毒殺を依頼する(実行せず)など天下取りの野望が暴走。政宗にも見限られ、彼の命を受けた支倉常長に毒殺される。
- 長安の死後に今までの不正が暴露されて、長安の遺体は掘り起こされて磔獄門の上に晒し首とされ、父と共謀した息子の藤十郎らは切腹を命じられた。
- 好きな色:ゴールデンイエロー。
- 板倉勝重
- 徳川家臣。京都所司代として朝廷・西国大名の監視役を務めている。織部に茶の湯を師事しており、数寄に理解がある。
- 好きな色:ディープスカイブルー。
- 柳生宗矩
- 徳川家臣。剣豪・柳生石舟斎の息子。父に推挙されて徳川家の剣術指南を勤める。異様な目つきをしている不気味な男。織部とは別の形で天下一を目指すと語る。
- 家康に織部暗殺の命を受けて対峙するが織部の数寄に敗北を喫した。
- 服部半蔵
- 声 - 酒巻光宏
- 徳川家臣。出自が伊賀方面であったため、本能寺の変直後の伊賀越えで重要な役割を果たす。利休による豊臣政権転覆の際には、利休を手助けするために聚楽第に配下を送り秀吉暗殺を図る。
その他の武人[編集]
- 松永久秀
- 声 - 飯塚昭三
- 第1席(第1話)に登場。降伏の使者として現れながら、交渉そっちのけで名物「平グモの釜」に目を奪われる左介に対し、武か数寄か、自分の生き方をいずれ決めねばならないと諭す。秀吉にそそのかされ、爆薬を仕掛けた平グモの釜と共に自ら爆死した。傷のある髭面で老練な顔立ち。カツラを使用しており、爆死の際にそのカツラが宙高く吹き飛んでいる。
- 荒木道糞(荒木村重→荒木道糞)
- 声 - 広瀬正志
- 物欲の権化。信長に反旗を翻すが、敗色濃厚となるや収集した名物群を携え、家臣や家族を見捨てて逃亡する。その後は名を変え、秀吉に取り入って茶の湯三昧の生活をしていた。業病に冒され死期が近くなり、信長により一族皆殺しにされたなか奇跡的に一児(後の岩佐又兵衛)が生き延びたことを知ると、その子へ己の生きざまを伝えるよう織部に依頼。その席で見苦しい強欲さを見せるがまったく恥じ入ることはなかった。松永久秀と共に、織部に自分の生き方やあり方を考えさせるきっかけになった人物である。
- 細川幽斎(細川藤孝→細川幽斎)
- 声 - 小林修→堀勝之祐[注 6]
- 冷静沈着で読みの深い当代屈指の教養人。息子の忠興を折檻したり、田辺城開城の際には徒手空拳の武芸の腕前を披露している。若き日の織部に歌や書を教えていた。
- 数寄者としては古典を重視し、わび数寄もあまり評価していないが、これは芸術性の評価というよりも、新しい権威となったわび数寄と権力者の軋轢から距離を置こうと冷静に判断しているためである。このため秀吉と利休の離間に気づいた時も「忠興を巻き込むな」と利休に釘を刺すのみであった。織部の芸術性に対しても当初は「悪ふざけ」と酷評していたが、徐々にその芸術性を認めるようになる。亡くなる前年には、古今伝授を授けていた烏丸光広が猪熊事件に連座したため、助命に苦慮した。
- 本作では子孫の細川護熙似の顔に描かれている(アニメ版では微妙にデザインが変更されている)。そのため、「モーニング」2010年19号において作者と細川護煕との対談が行われた[4]。
- 松井康之
- 細川家重臣。忠興の名代として諸大名との交渉を行う。薄い山羊髭が特徴。
- 著名な茶人でもあるが、本作では立場上、ほとんどが客としての描写である。
- 秋月種実
- 声 - 田中完
- 九州筑前の大名。ナマズのような髭を生やしている。織部に娘・竜子(声 - 儀武ゆう子)を拉致され、島井宗室から奪った楢柴との交換を強要されるが、蓋だけは手元にとって置こうと偽物を差し出し、織部に見破られて一喝されている。その後、降伏の印として剃髪して秀吉に拝謁し、娘と無事に対面した。
- 真田好白(真田信繁→真田好白)
- 声 - 佐々木啓夫
- 信州上田の大名。数多の間者を使い山の神の申し子と呼ばれる調略の名手。手柄以上に楢柴が欲しい織部に懇願されて間者を貸し、そのおかげで秋月種実の姫を奪取する功を挙げさせた。なお、織部は秀吉からの褒賞を約束通り信繁と等分している。
- 関ヶ原の戦いで石田方に組したため戦後牢人となる。上田宗箇から豊徳合体への協力を持ち掛けられるが、隠棲している父の昌幸の立場をはばかり断った。その後、豊臣が牢人を集めていることを聞き大坂城入りする。大坂夏の陣では家康の本陣まで攻め込むもあと一歩及ばず、退却の際に宗箇との茶席を思い出しながら事切れる。
- 北条氏直
- 声 - 稲田徹
- 北条家当主。宗二の歯に衣着せぬ言動を怒るどころか大いに気に入り、家臣たちにわび数寄を指南するよう乞う。宗二を悟らせた人物。
- 北条幻庵
- 声 - 八木光生
- 北条早雲の息子で北条家五代を補佐してきた重鎮。北条家の中で最も数寄に通じており、自身の死後、数寄の芽が絶えることを案じて宗二を相模国に呼び寄せた。
- 毛利輝元
- 声 - 檜山修之
- 毛利元就の孫で中国地方120万石の大名。井戸茶碗を所有し、満潮の厳島神社より引き潮の姿が好みと言っている。利休に天下取りを唆された。
- 関ヶ原の戦いでは安国寺恵瓊や長束正家の働き掛けにより不本意ながら西軍の総大将を務めた結果、領国を大幅に削減されてしまう。戦後は政よりも数寄へ傾ける刻を欲し隠居する。
- 島津義弘
- 九州薩摩を治める大名。家臣ともども方言がきついため薩摩以外の人間との会話が困難でる。台詞は「よか」「じゃっどん」といったいくつかの単語を除き草書体で表現されている。
- 関ヶ原の戦いで石田派に与したが、戦略において三成と尽く反りが合わず、独自行動を展開する。関ヶ原から脱出する際に家臣が小堀作介を連れ去っており、人質として保護する。
- 作介返還後は織部と誼を通じるようになり、薩摩焼への助言などを受け入れるようになる。
- 島津豊久
- 義弘の甥で、日向佐土原城城主。義弘と共に関ヶ原に参戦する。
- 方言の不明瞭さを理由に三成が義弘の夜襲策を却下した為、策を文書に認めて再度三成に具申するも却下されてしまう。島津の退き口にて戦死。
- 島津家久
- 義弘の息子。織部と親しかった伊集院忠棟を謀殺するなど「酷薄な人物」と称されているが、人質時代の小堀作介と、彼の作る白い器には好感を抱いている。
- 尚寧王と共に東上し織部からの饗応を受けるが、「ひょうげ」に理解を示さず険悪な雰囲気となるが、作介と金森重近の執り成しで事なきを得る。
その他の人物[編集]
禁中[編集]
- 正親町の帝
- 声 - 酒巻光宏
- 朝廷の主。利休の提案に乗った秀吉によって毒を盛られそうになったが、成り上がりの秀吉をも「我らの一員」と認めることでその心を打ち、無自覚のうちに難を逃れた。この件をきっかけに秀吉と利休との間に溝が生じるようになる。
- 上皇(帝→上皇)[注 7]
- 声 - 酒巻光宏
- 正親町の帝の次代の帝。父親の誠仁親王の急死により即位する。数寄に理解を持ち、織部を後援する。徳川の朝廷への介入に反発しており、猪熊事件を機に徳川からの自立を目指すため、息子の政仁親王に譲位する。
- 八条宮
- 上皇の弟。秀吉の猶子であったため数寄に明るい。別邸(のちの桂離宮)の造営にあたって織部に協力を求める。織部に頼まれ、連歌仲間である島津義弘に対し、秀頼を薩摩に匿うよう忖度をする。
- 近衛信尹
- 関白。近衛前久の息子。朝廷内の綱紀粛正に努め、織部の「豊徳合体」に協力している。暴飲暴食による体調不良を理由に辞任に追い込まれるが、織部の協力により影響力を保つ。織部の関係者達が信尹のために送り火を炊くが大坂の陣直前に逝去する。
- 好きな色:ゴールデンロッド。
- 猪熊教利
- 「慶長の光源氏」と称される青年公家で、皮袴組の後援者。徳川の天下により風雅が絶えることを悟り、烏丸光広らと共に乱行騒ぎに明け暮れていた。猪熊事件を引き起こし斬首される。
- 烏丸光広
- 歌人であり能書家でもある公家。猪熊事件に連座するが、細川幽斎の助命嘆願により赦免される。その後は同じく古今伝授を受けている八条宮と行動を共にすることが多く、俵屋宗達の墨絵を激賞した。
商人[編集]
- 今井宗久
- 声 - 鈴木清信
- 堺の商人で、利休らとともに信長の茶頭。信長の大安宅舟を数寄ではなく機能面で褒め称える。
- 津田宗及
- 声 - 千田光男
- 堺の商人。利休・宗久と共に信長に仕えていた茶人。秀吉の九州征伐にも同行。楢柴の蓋がすり替えられたことに気付きかけていた。
- 神谷宗湛
- 声 - 田尻浩章
- 博多の豪商。本能寺の変に居合わせた。秀吉に利休に代わる茶頭筆頭候補に挙げられたが断った。織部の黄金の茶器や縄文式茶席に感銘を受けていた。織部に己が何者であるかを悟らせた人物。
- 島井宗室
- 声 - 酒巻光宏
- 博多の豪商。本能寺の変に居合わせた。楢柴の持ち主だったが、秋月氏に奪われた。
- 茶屋四郎次郎
- 声 - 家中宏
- 京都の商人。本能寺の変の際は家康と行動を共にしていたため、一緒に伊賀越えを果たして三河に赴く。光秀が家康に贈った「初花」を破棄しようとする家臣団を制止するなど、数寄にも詳しい。
数寄者[編集]
- 丿貫
- 声 - 石田太郎
- 利休の兄弟子。色黒でひょうきんな顔立ちをしている世捨て人の好々爺として描かれている。相手をリラックスさせてもてなすことを信条としており、茶席では半ば強引ともとれる手法で客の緊張を解きほぐす。利休をして「一番のわび数奇者」「野点の趣向では自分以上」と評するほどの超一流の数奇者である。素朴で飄々とした性格で、身の丈にあったつましい暮らしをよしとする。北野大茶湯で秀吉によって日本一の数奇者と認められ、扶持米と高い身分を送られそうになるが、富さえもわびを楽しむには邪魔と拒絶する。一方で、自らの野心(業)のためにひた走る弟々子利休を諌めた。最期は自らの茶道具、記録、自邸に至るまで焼き払って生涯を終え、利休に見事な死に様と感嘆せしめた。
- 好きな色:カーキ。
- 長谷川等伯
- 声 - 篠原大作
- 利休の紹介で織部の知己となる絵師。狩野派に押され、生活に苦労していたが、大名となった織部から聚楽第の屋敷の襖絵を依頼される。織部の好みを独自の解釈で表現して織部を激怒させるが、利休には絶賛されたため事なきを得た。利休死後は一門を構えるまでに至り己の侘びを見つける。
- 長次郎
- 声 - 千田光男
- 陶工。宗易の求めに応じて黒染めの椀を焼き、宗易の絶賛を受けた。
- 古渓宗陳
- 声 - 糸博
- 大徳寺住持。禁中での茶席に参じるため、「宗易」に代わる「利休」の居士号を選ぶ。一時期利休と共に豊臣政権転覆を狙った。
- おくに
- 声 - かないみか
- 「ややこ踊り(女歌舞伎)」を踊る女。伊達政宗を追いかけ蒲生氏郷屋敷に忍び込んだところ名古屋山三郎と出会いその愛人となり、その後は山三郎を捨て政宗の情婦となる。上杉攻め従軍時に鎧を纏って兵の鼓舞をしたのがきっかけで、男装による独自のかぶき踊りを創案し一世を風靡する。ところが、遊女による偽物の横行や自身の容色の衰えから次第に人気は低迷し、織部の企画による淀殿の面前での大坂城公演に起死回生を図るも失敗。幕府から風紀を乱し喧嘩騒乱の元を理由に駿府での興行を禁じられ、政宗からも手切れ金を渡されて、伊達屋敷から追い出された。その後、のちの歌舞伎に通ずる作風を確立するが、生死の定かでない描かれ方で本作から退場した。
- 好きな色:ディープピンク。
異国[編集]
- 沈惟敬(チェン・ウェイジン)
- 明の使節として日本との和睦交渉を行う。小西行長と共に南蛮と組み「商いの独立大国」を目指していたが、欺瞞交渉が露見したため逃亡。後に捕えられて処刑された。
- 李舜臣(イ・スンシン)
- 朝鮮軍の将軍。法基里と織部一行の交流を嫌う義勇兵たちの要請に応え軍船を提供したことから、織部一行は窮地に追い込まれた。秀吉の死後、朝鮮から撤退する日本軍を追撃中に流れ弾を受け戦死。
- 尚寧王(しょうねいおう)
- 琉球国王。島津家久と共に織部の饗応を受け、織部の「ひょうげ」と琉球の自然を愛でる美が同じものであることに感じ入る。
- ウィリアム・アダムス
- 英国人航海士、オランダ商人。商船「リーフデ号」が難破したため日本に漂着。ヤン・ヨーステンとともに海賊の容疑をかけられるが、徳川家康から新教徒としての自身の歓びについての質問に対し、「理と経験を基に新しき物を構築すること」と答えたこと気に入られ、召抱えられる。以後、関ヶ原合戦での砲兵としての出陣を皮切りに、江戸城の建設や大船の建造など西洋の技術をもって徳川家に貢献、それらの功績により幕臣として三浦に領地を与えられ三浦按針と名乗る。
登場する名物・業物[編集]
作品中には名物にまつわるエピソードがあるが、虚実ない交ぜである。
茶釜
- 平グモ(ひらぐも) - 爆散する際に織部が蓋のかけらを集め、修復して使用した。
- 八角釜(はっかくがま)
- 宗達平釜(そうたつひらがま)
- 藤波平釜(ふじなみひらがま)
茶入
- 九十九髪茄子(つくもなす) - 茄子形の茶入。天下三茄子のひとつ。アニメ版では付藻茄子(つくもなすび)。
- 新田(にった) - 肩衝形の茶入。天下三肩衝のひとつ
- 初花(はつはな) - 肩衝形の茶入。天下三肩衝のひとつ
- 楢柴(ならしば) - 肩衝形の茶入。秋月から受け取る際に織部が蓋をすり替えた(その後、高山右近に譲渡)。秀吉と決裂した際に利休が故意に落として割るなど天下三肩衝の中では波乱の運命をたどる。
- 朝倉肩衝(あさくらかたつき) - 肩衝形の茶入
- 珠光小茄子(しゅこうこなす)
- 万歳大海(まんざいたいかい) - 大海の茶入
- 勢高肩衝(せいたかかたつき) - 肩衝形の茶入
- 円座肩衝(えんざかたつき) - 肩衝形の茶入
- 青木肩衝(あおきかたつき) - 肩衝形の茶入
茶碗
- 志野茶碗(しのぢゃわん) - 美濃の窯大将が作った茶碗
- 荒木高麗(あらきこうらい) - 大名物の染付茶碗
- 唐物熊川形青色茶碗(からものこもがいなりあおいろぢゃわん)
- 黒茶碗(くろぢゃわん) - 千宗易の依頼で長次郎が作った今焼の茶碗
- 大覚寺天目茶碗(だいかくじてんもくぢゃわん)
- 高麗茶碗(こうらいぢゃわん)
- 松本茶碗(まつもとぢゃわん)
- 引拙茶碗(いんせつぢゃわん)
- 珠光茶碗(しゅこうぢゃわん)
- 霜夜天目茶碗(しもよてんもくぢゃわん)
- 織部十作
茶杓
- 珠徳の茶杓(しゅとくのちゃしゃく) - 珠徳作の茶杓
- 珠徳象牙茶杓(しゅとくぞうげちゃしゃく) - 珠徳作の茶杓
- 竹茶杓(たけちゃしゃく) - 茶杓
- 泪 - 利休が切腹前に使用し、織部に託した
- 玉ぶりぶり - 有楽斎が国外追放となる高山右近に渡そうとしたが蹴返されたことから命名
- 玉すべり - 織部が大坂の陣で竹を物色中に(柳生宗矩の配下に)狙撃されるが、太陽光が織部の禿頭に反射して狙撃者の眼に入ったため、弾道がずれて一命をとりとめたことから命名
火箸
- 鉄羽の火ばし - 文字通り火箸
- 高麗火箸(こうらいひばし) - 火箸
- 紹鷗鉄火箸(じょうおうてつひばし) - 火箸
花入・花生
- 砧の花入(きぬたのはないれ) - 花入(今で言う花瓶)
- 蕪無花入(かぶらなしはないれ) - 花入
- 貨狄花入(かてきはないれ) - 花入
- 古銅花生桃尻(こどうはないけももじり) - 花生
- 瓢形青色花生(ふくべなりあおいろはないけ) - 花生
水指
- 芋頭の水指(いもがしらのみずさし)
- 生爪(なまづめ) - 伊賀焼の水指。上田が再三所望していたが、薩摩行きの謝礼として織部が「生爪を剥ぐような思い」で譲り渡した
- 破れ袋(やぶれぶくろ) - 伊賀焼の水指。二種類あり、それぞれを織部が大野兄弟に譲った
掛軸
その他
- 蘭奢待(らんじゃたい) - 香木
- 関の孫六兼元(せきのまごろくかねもと) - 業物の刀
- 南蛮漆器蒔絵箱(なんばんしっきまきえばこ) - 小箱
- 尼崎の天目台(あまがさきのてんもくだい) - 天目茶碗を置くための台
- 七台(ななつだい) - 天目台
- 松島茶壺(まつしまちゃつぼ) - 茶壷
- 三日月茶壺(みかづきちゃつぼ) - 茶壷
- 落葉の大壺(らくようのおおつぼ) - 壷
その他[編集]
- 荒縄の味噌汁
- 芋茎とは、サトイモの茎である。生のものを「ズイキ」、干したものを「イモガラ」と区別する場合もある。作品中のように合戦に携行する際には保存が利くように干して乾燥させ、長くつないで縄状にしたものを携行したため「荒縄」と呼ばれている。
- 作品中では味噌で味付けをして味噌汁にしているが、最初から芋茎に味噌を塗って乾燥させ、味噌味の染み込んだ縄を作ることもあった。この場合は適度な長さに切って湯に浸すだけで簡単な味噌汁が出来上がる。
- 2010年にNHK BS2の番組『熱中スタジアム』の中で、漫画に登場する「マンガ料理」を再現する主婦が紹介された際に、この荒縄の味噌汁が題材として選ばれ、当時の材料を調達して料理する様が放送された[5]。
- 鉄甲船について
- 史実の鉄甲船は「全長12〜13間(約24m)、幅7間(約12.6m)の1500石積み(約417総トン)、船体に厚さ3mmの鉄板を張り、大砲3門と多数の大鉄砲を積む」とされている(出典『多聞院日記』。ただしこのままだと寸胴すぎるため、実際は全長30〜50m程と考えられている)。
- 本作に登場する鉄甲船は更に巨大に(周辺の建物や船と比較すると大砲の直径が人の背丈ほどもある)アレンジされて描写されている。
- 信長と氏郷の南蛮甲冑について
- 眼鏡に角をはやした異形の甲冑であるが、これは英国王ヘンリー8世の現存する甲冑がモデルとなっている(画像)。史実では信長が西洋式甲冑(南蛮胴)を着用した可能性は低いことが通説となっており、氏郷も同様である。
- 「海老すくい」について
- 酒井忠次が得意としていた踊りだが、その歌詞や踊りについては現代に伝わっていない。
- 山下喜光によると、アニメ版の歌詞や踊りはスタッフが考えたオリジナルとのこと[6]。
- 「へうげもの」の出典
- 本作にも登場する九州博多の豪商神谷宗湛が著した茶会記『宗湛日記』に、慶長4年(1599年)2月8日に古田織部の茶会に招かれたときの様子が記されている。
- 「セト茶碗ヒツミ候也。ヘウケモノ也」(瀬戸茶碗ひずみ候なり。ひょうげものなり)
- これが本作品のタイトルの由来となっている[7]。
- 光秀の辞世の句について
- 作中での光秀の辞世の歌「月さびよ 明智が妻の 咄せむ」は下の句を省いた連歌として登場するが、実際は江戸時代に松尾芭蕉が光秀の妻熙子による内助の功の美談に感動して詠んだ俳諧である。
書誌情報[編集]
単行本[編集]
講談社より「モーニングKC」レーベルとして刊行。既刊24巻[8]。
巻数表示は、「1服」「2服」…という茶にちなんだ表記となっている。同様に、話数表示も「第一席」「第二席」…という茶会にちなんだ表記となっているが、各話のタイトルは楽曲にちなんで付けられている。各巻の巻末には、各話のタイトルの由来となった曲名一覧が収録されている。
また、表紙カバーは、余白を広くとったシンプルな構成で、色もシンプルに二色刷りが基本だが、巻ごとに異なる色を用いている[9]。裏表紙カバーには、あらすじを日本語のほかに外国語で併記しているが、第9服や第15服のように外国語ではなく日本語の方言を併記する場合もある。
なお、雑誌掲載時には頁の端に「この物語はフィクションにて候」「実在の人物・団体名とは無関係にて候」と記され、この定型文に、掲載内容にちなんだ一文(例 「この物語はフィクションですが、快適な空の旅をお楽しみください」[注 8]「天正大判はほぼ実物大にて候」[注 9])が付記されるのが定番となっているが、いずれも単行本では削られている。
- 第1服 2005年12月22日発売、ISBN 4-06-372487-5
- 第2服 2006年4月21日発売、ISBN 4-06-372512-X
- 第3服 2006年8月23日発売、ISBN 4-06-372545-6
- 第4服 2007年1月23日発売、ISBN 978-4-06-372575-9
- 第5服 2007年8月23日発売、ISBN 978-4-06-372625-1
- 第6服 2008年3月21日発売、ISBN 978-4-06-372672-5
- 第7服 2008年8月22日発売、ISBN 978-4-06-372727-2
- 第8服 2009年2月23日発売、ISBN 978-4-06-372774-6。
- 第9服 2009年7月23日発売、ISBN 978-4-06-372801-9
- 第10服 2010年1月22日発売、ISBN 978-4-06-372869-9
- 第11服 2010年7月23日発売、ISBN 978-4-06-372919-1
- 第12服 2011年3月23日発売、ISBN 978-4-06-372982-5
- 第13服 2011年7月22日発売、ISBN 978-4-06-387024-4
- 第14服 2012年1月23日発売、ISBN 978-4-06-387075-6
- 第15服 2012年7月23日発売、ISBN 978-4-06-387128-9
- 第16服 2013年2月22日発売、ISBN 978-4-06-387179-1
- 第17服 2013年9月20日発売、ISBN 978-4-06-387238-5
- 第18服 2014年4月23日発売、ISBN 978-4-06-388325-1
- 第19服 2014年11月21日発売、ISBN 978-4-06-388392-3
- 第20服 2015年6月23日発売、ISBN 978-4-06-388465-4
- 第21服 2015年12月22日発売、ISBN 978-4-06-388538-5
- 第22服 2016年6月23日発売、ISBN 978-4-06-388608-5
- 第23服 2016年12月22日発売、ISBN 978-4-06-388672-6
- 第24服 2017年6月23日発売、ISBN 978-4-06-388735-8
文庫本[編集]
講談社文庫より刊行。文庫の出版形態としては8巻をもって完結(単行本11巻までの内容を収録)となっていたが、2014年1月に9巻10巻が発売された。巻数表示は、単行本と異なり漢数字を使用して「一服」「二服」…という表記となっている。表紙も単行本と異なり、無地の中央に茶道具を大きく表示したデザインとなっている。
- 第一服 2011年4月15日発売、ISBN 978-4-06-276914-3
- 第二服 2011年4月15日発売、ISBN 978-4-06-276942-6
- 第三服 2011年5月13日発売、ISBN 978-4-06-276943-3
- 第四服 2011年5月13日発売、ISBN 978-4-06-276949-5
- 第五服 2011年6月15日発売、ISBN 978-4-06-276972-3
- 第六服 2011年6月15日発売、ISBN 978-4-06-276973-0
- 第七服 2011年7月15日発売、ISBN 978-4-06-277023-1
- 第八服 2011年7月15日発売、ISBN 978-4-06-277024-8
- 第九服 2014年1月15日発売、ISBN 978-4-06-277734-6
- 第十服 2014年1月15日発売、ISBN 978-4-06-277735-3
テレビアニメ[編集]
2011年4月から2012年1月にかけて、NHK BSプレミアムにて放送された。全39話。漫画版の利休切腹(第9巻)までをアニメ化している。
2011年4月30日に本作の主題歌を担当していたジャズバンドcro-magnonメンバーの小菅剛が大麻所持で逮捕されたのを受け、同年5月2日にバンドが一時解散[10][注 10]。そのため、5月5日放送の第5話よりオープニングテーマが変更となった。
また、開始当初は山田芳裕の漫画が原作とされていたが、途中から原案となり、オープニングでのテロップも第11話より変更となった。モーニング編集部による「へうげもの公式Facebook」では「なお、アニメ版との関係は原作から原案に変更となりました。原作者&編集部は一切関知していません。お問い合わせにはお答えしかねますんでそこんとこヨロシクお願いします」[11]とあり、理由は不明。ただし、第11話以降も細かい部分のアレンジはあっても漫画に忠実な内容となっている。なお、2011年8月の一挙再放送以降では第1話よりテロップも原案となっている。
スタッフ[編集]
- 原作→原案 - 山田芳裕
- 監督 - 真下耕一
- シリーズ構成・脚本 - 川崎ヒロユキ
- キャラクターデザイン - 津幡佳明、山下喜光
- 美術監督 - 海野よしみ
- 色彩設計 - 小島真喜子
- 撮影監督 - 堀内美咲
- 編集 - 黒澤雅之
- 音楽 - 大谷幸、cro-magnon(第4話まで)
- 音響監督 - なかのとおる
- アニメーションプロデューサー - 来本克弘
- 制作統括 - 斉藤健治、柴田裕司
- アニメーション制作 - ビィートレイン
- 制作 - 総合ビジョン
- 制作・著作 - NHK
テーマ曲[編集]
2011年8月の一挙再放送以降では「Ebi Sukui」が第1話よりオープニングで使用されている。
- オープニングテーマ「Bowl Man」(第4話まで)
- 作詞 - Kohei Sakama / 作曲・編曲 - cro-magnon / 歌 - IKZO
- オープニングテーマ「Naghol Jumping」(第5話から第10話)[12]
- 演奏 - quasimode(アルバム「Magic Ensemble」に収録)
- オープニングテーマ「Ebi Sukui」(第11話から)
- 作曲・編曲・演奏 - ☆Taku Takahashi(m-flo)
- エンディングテーマ「KIZUNA」
- 作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 澤近泰輔 / 編曲 - cro-magnon / 歌 - 斉藤由貴(第4話まで)
- 作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - 澤近泰輔 / 歌 - 斉藤由貴(第5話から)
2011年5月18日に発売予定だった「Bowl Man」が収録された『へうげもの』とCro-Magnonのコラボアルバム『乙』は発売中止になっていたが、2012年7月25日にアニメ版とは関係ない原作とのコラボ商品として発売。なお、「Ebi Sukui」はCD化はされていない。
へうげもの名品名席[編集]
BSプレミアムでの放送時に本編終了後に放送された5分間番組。番組中に登場した名品を一品選び、古美術鑑定家の中島誠之助が解説する。ナレーションはNHKアナウンサーの北郷三穂子が担当。監修は永青文庫館長竹内順一。
Blu-ray BOX版には、傑作選として一部の回が特典ディスクとして添付される。
- 単行本
「天下の茶道具、鑑定士・中島の眼 『へうげもの名品名席』実見記」の題で2012年6月21日に淡交社より発売(ISBN 978-4-473-03818-0)。番組収録時の裏話を中島が書籍化したもの。
各話リスト[編集]
| 話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | へうげもの名品名席 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 君は物のために死ねるか!? | 真下耕一 | 真下耕一 澤井幸次 |
山下喜光 佐々木睦美 |
津幡佳明 | 唐物茄子茶入“付藻茄子” |
| 第2話 | 茶室のファンタジー | 石山タカ明 | 平田豊 | 遠藤大輔 | - | 草花文染付茶碗“荒木” |
| 第3話 | 天界への階段 | 山本秀世 | 高田昌宏 | 佐々木睦美 | 津幡佳明 | 瀟湘八景図 尾垂釜 |
| 第4話 | カインド・オブ・ブラック | モリヲカヒロシ | 天﨑まなむ | - | 黒樂茶碗“面影” | |
| 第5話 | 決意のかけひき | 澤井幸次 | 竹上貴雄 | 津幡佳明 | 唐物肩衝茶入“初花” | |
| 第6話 | 武田をぶっとばせ | 黒川智之 | 遠藤大輔 | 山下喜光 | 井戸茶碗“細川” | |
| 第7話 | mt.(マウント)富士スカイライン | 山本秀世 | 平田豊 | 才木康寛 | 津幡佳明 | 古伊賀水指“破袋” |
| 第8話 | 今宵(こよい)はイートイット | 石山タカ明 | 高田昌宏 | 佐々木睦美 | 山下喜光 | 茶菓子と器の世界 (長崎堅手「碧浦」) |
| 第9話 | 非情のライセンス | 川面真也 | ふくだのりゆき | 津幡佳明 | 唐物茶壺“松花” | |
| 第10話 | 哀(かな)しみの天主 | モリヲカヒロシ | 紋地笙 | 山下喜光 | 黒織部沓形茶碗“わらや” | |
| 第11話 | 孤立のメッセージ | 澤井幸次 | 竹上貴雄 佐々木睦美 |
津幡佳明 | 唐物肩衝茶入“勢高” | |
| 第12話 | ホワイトキャッスルブルース | 山本秀世 | 平田豊 | 遠藤大輔 | 山下喜光 | 古銅細口花入“大曽呂利” |
| 第13話 | スキヤキ | 黒川智之 | 佐々木睦美 | 津幡佳明 | 御庭焼茶碗“さても” | |
| 第14話 | 哀(かな)しみのミッドナイト・パープル | 石山タカ明 | 高田昌宏 | 才木康寛 | 山下喜光 | 灰被天目“虹” |
| 第15話 | 時代は変わる | 澤井幸次 | ふくだのりゆき | 津幡佳明 | 茶室“待庵” | |
| 第16話 | 別離のつぶやき | モリヲカヒロシ | 紋地笙 | 山下喜光 | 古伊賀耳付花入 | |
| 第17話 | チェンジング・マン | 黒川智之 | 遠藤大輔 | 津幡佳明 | 瀬戸黒茶碗“小原木” | |
| 第18話 | 世界で一つだけの華(はな) | 石山タカ明 | 平田豊 | 佐々木睦美 | 山下喜光 | 割高台茶碗 |
| 第19話 | ウーマン・フロム・ナゴヤ | 澤井幸次 | 竹上貴雄 | 津幡佳明 | 黒樂茶碗“ムキ栗” | |
| 第20話 | わびの大穴 | 山本秀世 | 高田昌宏 | ふくだのりゆき | 山下喜光 | 利休の名品 (南蛮芋頭水指・瓢花入「顔回」) |
| 第21話 | 初恋 | モリヲカヒロシ | 肥塚正史 | 津幡佳明 | 唐物肩衝茶入“新田” | |
| 第22話 | 悪魔のささやき | 黒川智之 | 遠藤大輔 | 山下喜光 | 茶杓“ゆがみ” | |
| 第23話 | カモナ・マイ・聚楽(じゅらく) | 澤井幸次 | 才木康寛 | 津幡佳明 | 青磁輪花茶碗“鎹” | |
| 第24話 | 私を北野に連れてって | 山本秀世 | 平田豊 | 佐々木睦美 | 山下喜光 | 珠光青磁茶碗“初花” |
| 第25話 | 一から出直します | 石山タカ明 | 高田昌宏 | ふくだのりゆき 遠藤大輔 |
津幡佳明 | 白天目茶碗 |
| 第26話 | 呪われし夜 | モリヲカヒロシ | 肥塚正史 | 山下喜光 | 会席と器の世界 (黄瀬戸福字鉢) | |
| 第27話 | アナーキー in 日の本 | 黒川智之 | 遠藤大輔 | 津幡佳明 | 赤楽茶碗“太郎坊” | |
| 第28話 | 古田織部とファイヤーズ | 山本秀世 | 平田豊 | 紋地笙 | 山下喜光 | 志野茶碗“広沢” |
| 第29話 | 関東サーヴァイヴ | 澤井幸次 | 佐々木睦美 | 津幡佳明 | 御本立鶴茶碗 | |
| 第30話 | EDOフロンティア | 石山タカ明 | 高田昌宏 | 才木康寛 | 山下喜光 | 古瀬戸肩衝茶入“横田” |
| 第31話 | 無口で御・免 | モリヲカヒロシ | 肥塚正史 | 津幡佳明 | 無地刷毛目茶碗“千鳥” | |
| 第32話 | 数寄者のクロスロード | 山本秀世 | 平田豊 | 遠藤大輔 | 山下喜光 | 赤楽茶碗“早船” |
| 第33話 | 暗黒のTea-王 | 前田真宏 | 黒川智之 | 竹上貴雄 佐々木睦美 |
津幡佳明 | 染付雲堂手茶碗“紀三井寺” |
| 第34話 | 日輪のクライベイビー | 澤井幸次 | 佐々木睦美 | 山下喜光 | 祥瑞蜜柑水指 | |
| 第35話 | 新・ギルティパートナー | 石山タカ明 | 高田昌宏 | 才木康寛 佐々木睦美 |
津幡佳明 | 御所丸黒刷毛茶碗「夕陽」 |
| 第36話 | 本命はお前だ | モリヲカヒロシ | 肥塚正史 | 山下喜光 | 狂言袴茶碗「ひき木」 | |
| 第37話 | 「世界」を割った男 | 石山タカ明 | 平田豊 | 遠藤大輔 佐々木睦美 |
- | 黄金天目茶碗 |
| 第38話 | 淀川、黄昏。 | 黒川智之 | 山下喜光 | 青磁香炉「千鳥」 | ||
| 第39話 | わびスキーが、お好きでしょ。 | 澤井幸次 | 佐々木睦美 | 津幡佳明 | 茶杓「泪」 | |
放送局[編集]
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
|---|---|---|---|
| 日本全域 | NHK BSプレミアム | 2011年4月7日 - 2012年1月26日 | 木曜 23時00分 - 23時25分 |
| NHK総合テレビジョン | 2012年4月8日 - 2013年3月24日 | 日曜 25時10分 - 25時35分 |
DVD/BD[編集]
ポニーキャニオンより発売。DVDはレンタル店向け商品のみ、セルソフトはBlu-rayのみとなっている。
- DVD
- 全13巻。レンタルのみ。
| 巻数 | レンタル開始日 | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| へうげもの 1 | 2011年12月2日 | 第1話〜第3話 | PCBP-72421 |
| へうげもの 2 | 2012年1月6日 | 第4話〜第6話 | PCBP-72422 |
| へうげもの 3 | 2012年1月6日 | 第7話〜第9話 | PCBP-72423 |
| へうげもの 4 | 2012年2月2日 | 第10話〜第12話 | PCBP-72424 |
| へうげもの 5 | 2012年2月2日 | 第13話〜第15話 | PCBP-72425 |
| へうげもの 6 | 2012年3月2日 | 第16話〜第18話 | PCBP-72426 |
| へうげもの 7 | 2012年3月2日 | 第19話〜第21話 | PCBP-72427 |
| へうげもの 8 | 2012年4月3日 | 第22話〜第24話 | PCBP-72428 |
| へうげもの 9 | 2012年4月3日 | 第25話〜第27話 | PCBP-72429 |
| へうげもの 10 | 2012年5月2日 | 第28話〜第30話 | PCBP-72430 |
| へうげもの 11 | 2012年5月2日 | 第31話〜第33話 | PCBP-72431 |
| へうげもの 12 | 2012年6月2日 | 第34話〜第36話 | PCBP-72432 |
| へうげもの 13 | 2012年6月2日 | 第37話〜第39話 | PCBP-72423 |
- Blu-ray BOX
- 全3巻。映像特典として『へうげもの「名品名席」傑作選』が収録されている。
| 巻数 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| へうげもの Blu-ray BOX 1 | 2012年3月7日 | 第1話〜第13話 | PCXP-60009 |
| へうげもの Blu-ray BOX 2 | 2012年6月20日 | 第14話〜第26話 | PCXP-60010 |
| へうげもの Blu-ray BOX 3 | 2012年9月5日 | 第27話〜第39話 | PCXP-60011 |
タイアップ企画[編集]
- 2011年7月5日から9月25日までの日程で「東海3県10館合同展覧会」として、愛知・岐阜・三重にある10ヶ所の博物館で『織部・大数寄・コレクション』と題する企画展示が行なわれた[13]。
- 同年10月29日から11月4日にかけて堺市で行われる堺文化財特別公開において、『堺文化財特別公開×へうげもの〜安土桃山時代の堺、一挙公開』と題した展示が行われる[14][15]。
- セガ・インタラクティブのトレーディングカードアーケードゲーム『戦国大戦』では、本作の古田織部と羽柴秀吉、千利休がスペシャルカードとしてゲスト出演している。声優はアニメ版とは異なり、浜田賢二(織部)、野宮一範(秀吉)、てらそままさき(利休)となっている。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 史実での妻は黒田氏の娘だが、本作では織部の義弟説を採用している(へうげもの公式facebookより)。
- ^ 作中に明記はないが、史実では宗和の父・可重は長近の養子、母も他家の生まれの女性であるため、長近と宗和との間に血の繋がりはない。
- ^ 高山右近に譲ってもらった代物。
- ^ 原作者側の強い希望による人選とのこと(へうげもの公式facebookより)。
- ^ ソフト版では藤城の再録版が収録されている。
- ^ 2011年6月に小林が死去したため。
- ^ 作中では諡号での呼称はない。
- ^ 『モーニング』2012年9号より引用。関が原の合戦で日和見をする小早川秀秋の説得に向かうため古田織部が投石器で打ち上げられるシーン。
- ^ 『モーニング』2007年49号より引用。秀吉が諸大名に金配りをする内容だった。
- ^ 逮捕された小菅も含めて2012年に再結成され、活動を再開した。 - cro-magnon公式サイト「profile」
出典[編集]
- ^ 単行本巻末での公式設定。以下各キャラクター同様。
- ^ 『芸術新潮』2007年4月号 speak low 山田芳裕「織部は茶席でギャグを狙っていたと思う」P148
- ^ へうげもの公式facebookより
- ^ 【へうげものグラビア】細川護熙元首相×山田芳裕、数寄者剽軽放談!(PDFファイル)(モーニング公式サイト)
- ^ マンガ料理、ありマス。無限のレシピ(2010年10月16日放送)[リンク切れ]
- ^ Twitter 2014年4月21日閲覧
- ^ 参考:桑田忠親「古田織部の茶道」
- ^ 作品情報と試し読み へうげもの
- ^ 講談社モーニング公式サイト 「へうげものの一覧」 2015年12月22日閲覧.
- ^ メンバー逮捕のクロマニヨンが解散(日刊スポーツ、2011年5月2日)
- ^ 2011年6月13日22:49の発言
- ^ quasimodeニュース2011年6月9日(EMIミュージック・ジャパン公式サイト)
- ^ NHKアニメワールド 「へうげもの」織部・大数寄・コレクション
- ^ 平成24年 秋季堺文化財特別公開 - 社団法人堺観光コンベンション協会
- ^ 「へうげもの」と堺の文化財公開展がコラボ、装飾バスも - コミックナタリー
外部リンク[編集]
- へうげもの / 山田芳裕 - モーニング公式サイト - モアイ
- へうげもの official blog
- へうげもの担当 (@hyougemono1) - Twitter
- Hyouge Mono - Facebook
- NHKアニメワールド「へうげもの」
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