青年漫画

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青年漫画せいねんまんが)は、日本の漫画の分類の一つ。主に少年漫画少女漫画より年齢の高い読者層が想定されている漫画作品のことを指す。

概要[編集]

かつては主に15歳以上、特に20代・30代の男性を対象としていたが、現在では中高生や女性の読者も増え、少年漫画少女漫画との境界も薄れつつある。幅広い作風の作品を取り扱う事により広範な読者の獲得し、漫画業界においては掲載雑誌数および対象読者層の観点から市場の大きなジャンルとなっている。

扱われるテーマは多岐にわたるが、少年漫画や少女漫画ではあまり扱われない大学生、社会人の生活、社会人向けの実践的な知識、本格的なミステリー社会問題経済関連のテーマなどが扱われることも多く、思想的・政治的な表現を盛り込んだ作品もある。読者層の年齢が高いことから、ホラー漫画格闘漫画の傾向による性的・暴力的な描写への制約も薄い。一般的には少年漫画・少女漫画もしくは女性漫画に比べ表現の制約が少なく作者の自由度が高いジャンルであり、少年漫画や少女漫画から移籍してきた作家も多い。掲載作品のメディアミックスに関してはテレビドラマ化・映画化の割合が多く、アニメ(TVアニメ作品・OVA作品)化もしくはゲーム化される機会が多い少年漫画・少女漫画・メディアミックス系の漫画雑誌と対比すれば、より広範な読者層の支持が期待される。

成人向け漫画(漫画によるポルノグラフィ)の通称である「成年漫画」とは全く異なるジャンルであり、出版・流通の段階では厳密に区別される。しかし、成人向け漫画業界から青年漫画業界への作家の流入もあり、一部の雑誌では実質的に成人向け漫画雑誌に近い誌面になっている(作品において「成年向け青年漫画」となっている)場合もある。他方、成人向け漫画雑誌にも「マークなし」と呼ばれるソフト路線の作品を扱う雑誌が存在し、グレーゾーンの存在が両者の区別を困難にしている場合がある。

出版・流通・販売の段階では、月刊アフタヌーン月刊IKKIコミックビームなどのいわゆる「マニア系」と言われる漫画雑誌や、月刊コミック電撃大王などメディアミックスに重点を置いた漫画雑誌に掲載された作品も青年漫画に含まれるが、マーケティングの手法や消費者の立場からは青年漫画とは区別されることもある。

主な青年漫画雑誌[編集]

アース・スター エンターテイメント発行
秋田書店発行
アスキー・メディアワークス発行
エンターブレイン発行
角川書店発行
キルタイムコミュニケーション発行
幻冬舎発行
講談社発行
光文社発行

ジャイブ発行

実業之日本社発行
集英社発行
小学館発行
祥伝社発行

少年画報社発行

新潮社発行

スクウェア・エニックス発行

徳間書店発行

ノース・スターズ・ピクチャーズ発行

日本文芸社発行
白泉社発行
双葉社発行
  • 漫画アクション(月2回刊) 1967年7月創刊、2003年9月休刊、2004年4月復刊
    • コミックハイ!(月刊) 2005年4月創刊 ※増刊扱い
    • A-ZERO(月刊) 2008年7月創刊、2009年6月休刊 ※増刊扱い
    • COMICすもも(隔月刊) 2010年8月創刊 ※増刊扱い
文藝春秋発行
芳文社発行
マッグガーデン発行
メディアファクトリー発行
メディエイション発行
  • E☆2(隔月刊) 2005年9月創刊
ワニブックス発行

関連項目[編集]