キングダム (漫画)

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キングダム
ジャンル 伝奇武侠
戦国時代 (中国)中国史
青年漫画
漫画
作者 原泰久
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2006年9号 - 連載中
巻数 既刊51巻(2018年7月現在)
ゲーム:キングダム 一騎闘千の剣
ゲームジャンル 3Dバトルアクションゲーム
対応機種 PlayStation Portable
開発元 コナミデジタルエンタテインメント
メディア UMD
プレイ人数 1 - 3人
発売日 2010年11月25日
レイティング CEROB(12才以上対象)
アニメ:キングダム
原作 原泰久
監督 神谷純(第1期)
岩永彰(第2期)
シリーズ構成 荒川稔久
脚本 荒川稔久、白石雅彦、村山桂
玉井豪和智正喜
キャラクターデザイン 戸部敦夫、大竹紀子、波間田正俊(第1期)
竹田逸子、徳永久美子、下島誠(第2期)
音楽 関美奈子
アニメーション制作 ぴえろ
製作 NHK総合ビジョン、ぴえろ
放送局 NHK BSプレミアム
放送期間 第1期:2012年6月4日 - 2013年2月25日
第2期:2013年6月8日 - 2014年3月1日
話数 第1期:全38話 / 第2期:全39話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画ゲームアニメ
ポータル 漫画ゲームアニメ

キングダム』は、原泰久による日本漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2006年9号より連載中。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作。

目次

概要[編集]

中国春秋戦国時代を舞台に、後の大将軍と後の始皇帝政の活躍を中心に、戦乱の世を描く。

単行本の累計発行部数3300万部以上(1 - 49巻累計)[1]

2008年に集英社が運営するインターネットラジオサイト『VOMIC』にて、全8回のラジオドラマが放送された。また、2010年11月にコナミデジタルエンタテインメントからPSP用ゲームが発売された。

2010年7月、8月に総集編1、2が発売された。詳細は後述

『週刊ヤングジャンプ』2011年51号にてテレビアニメ化が発表され、2012年6月から2013年2月にかけて第1シリーズが、2013年6月から2014年3月にかけて第2シリーズがNHK BSプレミアムにて放送された。それぞれ、BSプレミアムでの放送後にNHK総合で地上波放送もされた。

2018年4月の第50巻達成を記念して実写映画化が行われる[2]

あらすじ[編集]

嬴政との邂逅 - 王弟反乱編(1巻 - 4巻)
時代は紀元前。500年の争乱が続く春秋戦国時代、中国西端の大国「秦」の片田舎に「(しん)」と「(ひょう)」という名の二人の戦災孤児がいた。二人は、下僕の身分ながら、「天下の大将軍」を夢見て日々修行に明け暮れていた。
やがて、秦国大臣昌文君に見出され漂は仕官。しかしある夜、漂は深手を負った状態で戻って来る。息絶えた漂から託された信が辿り着いた目的地には、漂と瓜二つの少年がいた。その少年こそ秦国第三十一代目大王(せい)であった。漂落命の原因となった政に激昂する信だったが、自らに託された漂の思いと自らの夢のため、乱世の天下に身を投じるのだった。
初陣編(5巻 - 7巻)
反乱鎮圧の功により平民の身分を得た信は三ヶ月後、兵卒として秦魏戦争で初陣を迎える。劣勢の秦軍の中で信のは奮闘、千人将縛虎申と共に軍副将宮元を斃して戦場の要地を奪る。
そこに突如現れた秦の怪鳥の異名を持つ大将軍王騎。信は図らずも天下の大将軍と会話する機会を得る。
戦は秦魏両軍総大将同士の一騎討ちで決着し、勝利した秦軍は帰国の途についた。信は功により百将に昇進。
暗殺者襲来編(8巻 - 10巻)
政を弑するべく、王宮に暗殺団が放たれた。信はこれを迎え撃つが、暗殺団の中に戦場を共にした羌瘣の姿を見つける。羌瘣こそは伝説の女刺客「蚩尤」に名を連ねる者だった。彼女に圧倒されるが、他の暗殺団の到着に計らずも共闘し、撃退。
発覚した首謀者の名は現丞相呂不韋であった。今は手を出せぬ政敵に、政陣営は忍耐を余儀なくされるも対抗するために王弟陣営の一部を加え着実に力をつける。
秦趙攻防編 - 王騎の死(11巻 - 16巻)
を攻める秦の隙をつき、軍が侵攻。急遽偏した防衛軍を率いるは最後の六将王騎。
信百人隊は緒戦で王騎の特命を受け、趙将馮忌を討つ。飛信隊の名を貰った信は、将軍への道を垣間見た。
蒙武軍の活躍もあって敵軍師趙荘の采配を悉く上回る王騎であったが、総大将の三大天龐煖との決着をつけるべく、罠を承知で本陣へ進撃。龐煖とは、妻になるはずだった六将摎を討たれていた王騎にとって因縁深き間柄だった。
本軍同士が激突、総大将同士が一騎討ちを戦う最高潮の中、突如秦軍の背後に未知の新手が姿を見せる。率いるのはもう一人の三大天李牧であった。一転して死地に追い込まれた秦軍、一瞬の隙を突かれて王騎も致命傷を負う。
信に背負われ激戦の末脱出に成功した王騎は、信に自らの矛を託し、皆に多くのものを残して逝去。
秦趙同盟 - 山陽攻略編(17巻 - 23巻)
王騎亡き後、諸国に国境を侵され始める中、三百人隊に増強された飛信隊は各地を転戦。そんな中、丞相呂不韋の画策により趙国宰相が秦を訪れることが伝わる。その宰相こそ誰あろう李牧その人であり、秦趙同盟という土産を携えていた。同盟成立後の宴席で李牧と直接話す機会を得た信は、李牧を戦場で斃すことを宣言した。
秦趙同盟の効果は早くも現れ、魏国要衝の地「山陽」の奪取を目的とした、対魏侵攻戦が開始される。総指揮官は「白老」の異名を持つ大将軍蒙驁。遠征軍に加わった飛信隊は同じく三百人隊の玉鳳隊(王賁)、楽華隊(蒙恬)と競い合いながら功を挙げていく。
秦軍の前に立ちはだかった魏軍は、元趙国三大天廉頗に率いられていた。廉頗の登場で全中華が注目する中、秦魏両軍は決戦の火ぶたを切る。かつての六将に伍すると評される王翦、桓騎の両名を副将に擁する秦軍と、廉頗四天王が率いる魏軍の間で交わされる激戦の中、信は四天王の輪虎を討ち取り、戦功第三位の大功を挙げる。
ついに相対した総大将同士の一騎討ちの中、蒙驁は六将と三大天の時代の終焉を廉頗に告げる。自らの存命を理由にそれを否定する廉頗であったが輪虎を討ち取った信から王騎の最期を聴き時代の流れを悟る。敗北を認めた廉頗は信に六将と三大天の伝説を塗り替える唯一の方法を教え、堂々と去って行った。
幕間(23巻 - 24巻)
先の戦功により千人隊に昇格した飛信隊であったが軍師担当であった羌瘣が去ったため苦戦。降格の危機に陥るが、河了貂の加入により救われる。
秦の山陽奪取により生まれた新たな情勢に対し、李牧はある決意を固め動き出す。
合従軍侵攻 - 函谷関攻防戦(25巻 - 30巻)
突如六国から同時侵攻を受け、自国城塞を次々と失陥するという凶報が秦国都「咸陽」へもたらされた。秦の本営に立て直す間も与えぬ破壊力を示し、かつ進撃を止めぬ侵攻軍。これこそ、李牧が画策し、発動させた多国籍連合「合従軍」であった。
たった一国で他国全部を迎え撃つために、秦国の本営は防衛線を一切放棄、国門「函谷関」での集中防衛に国運を賭けた。
合従軍侵攻 - 蕞防衛編(31巻 - 33巻)
北門の函谷関では秦軍の奮戦もあって凌ぎきるも、南門の武関から咸陽に至る道沿いの城が次々と陥落するという不測の事態が発生。国都咸陽を陥落させるべく電撃戦を開始した、李牧が自ら率いる別働軍である。この動きを察知した麃公軍の猛追が間に合うも、龐煖との一騎討ちの末に麃公を討たれ、飛信隊も敗走。
この頃、呂不韋が不穏な画策をするなど内外から危機の迫る咸陽を、国を守る最後の拠点「蕞」を防衛すべく、政は自ら出陣する。
幕間(33 - 34巻)
合従軍に辛勝し、亡国の危機を脱した秦国では戦災復興と国境防備の再編に忙殺。一方、列国でも李牧や春申君ら合従軍を主導した要人らが遠征失敗の責により左遷され、国体の変化を遂げつつあった。
その頃、飛信隊を離脱して久しい羌瘣は、仇敵幽連の居所を突き止め、決戦の地へ乗り込む。幽連含む幽族に羌瘣は襲われ、大いに苦戦するも飛信隊の繋がりが彼女の力となり敵討ちに成功。
王弟謀反編(34 - 35巻)
合従軍以来、久しく無かった敵国侵攻を退けた屯留から、突如「王弟謀反」の一報が咸陽にもたらされた。
自ら立ち上がった成蟜の人間的成長を認める政としてはにわかに信じがたく、政陣営の予想通り、王弟謀反は呂不韋と屯留代官蒲鶮の策謀によるものだった。
この事態を解決すべく飛信隊と壁軍が成蟜救出の命を受け出陣、屯留を奪還するも一歩間に合わず成蟜は信に政を託し落命。
著雍攻略編(36巻 - 37巻)
戦災復興と防備の再編を経て、再び攻勢に移った秦国は、山陽に続く魏国の「著雍」奪取に狙いを定めた。へその任が下ると、独立遊軍の玉鳳隊と飛信隊へも増援招集がかかった。
しかし、ただでさえ堅固な「著雍」防衛網に、呉鳳明を急遽呼び寄せてまで要衝の防衛強化に努める魏軍に苦戦。そこで北方の王翦軍に増援を求めようにも対峙中の趙軍まで招き入れてしまう懸念から現有戦力だけでの継戦を騰は決断。
王賁の献策で三方から一斉に攻め込む秦軍だが、その魏陣営には、かつての秦国六将や趙国三大天と並びうる魏国大将軍「火龍」の旗が翻っていた。
大いに苦戦を強いられるも玉鳳隊と飛信隊の奮戦により魏火龍三将のうち二将を討ち、「著雍」奪取に成功。信と王賁は大功により五千人将に、羌瘣は三千人将に昇進。
嬴政加冠編~嫪毐の乱(37巻 - 40巻)
奪取した著雍を、山陽と並ぶ不退転の要地として要塞化するのに莫大な資金を必要とする難題は、隠棲していたはずの太后が後宮による負担を突如申し出てきたことで解決を見出した。ただし、その見返りに北の辺地「太原」での暮らしと、その地方長官へ有能なる宦官嫪毐を据えろとの要求を、大王派ばかりか相国派でさえも呑むこととなった。
ところがやがて千万規模で守備兵を引き抜かれた著雍では、魏軍の襲来対応に忙殺される。その兵たちの転出先は北の辺地「太原」。そればかりか「毐国」と国家を僭称した太原では、中央政府からの勧告の使者すら取り合わわぬ始末。
秦内外から人や資金を続々と入手し、国家としての体裁を整えていく「毐国」への対応に手をこまねき、越年した秦では、とうとう政が成人した。そう、内外に向けた正式な王としての宣言であり、大王派と相国派の長きに亘る暗闘に終止符を打つ「加冠の儀」を迎える年である。
しかし、その儀式を厳かに執り行えるほど、国内情勢は穏やかではなかった。加冠に乗じ、毐国が反乱を起こす。しかもその乱は政を葬るため呂不韋が仕組んだものであった。
三者三様の思惑が複雑に絡み合う中、咸陽では飛信隊が蕞兵と共に防戦に当たる。内では呂不韋と舌鋒を交わす政は自らの信じる道を示し、その大器を呂不韋に認めさせ、決着を咸陽の戦いに委ねる。
呂不韋一派の妨害もあり咸陽防衛に大いに飛信隊は苦戦するも、呂不韋陣営を離脱した昌平君率いる援軍が敵総大将戎翟公ワテギを討ち撃退。9年に及ぶ呂不韋との争いに完全勝利。
新章・中華統一へ~黒羊攻防戦(41巻 - 45巻)
長年の政争はついに決着。ようやく秦国をまとめた政はいよいよ中華統一を目指すべく、国家総動員で戦い抜ける限界年数の「十五年」で中華統一の大構想を信に明かす。
最初の標的は魏国「衍氏」。昌平君は「山の民」という切り札を早くも晒し、秦国の新たな戦略を内外に示した。
次なる戦地の趙国「黒羊」は大森林広がる中五丘を巡る複雑な戦場。そこに最後の三大天に最も近いと言われる慶舎と離眼の隠れた名将紀彗が立ちはだかる。それに対し、飛信隊は己と全く異質な桓騎軍の指揮下で戦いに臨む。
地の利を生かした趙軍に苦戦を強いられるも、信は激戦の末慶舎を討ち取ったが、紀彗は慶舎の死を隠してなおも徹底抗戦をする構えを見せる。だがその時、桓騎による非道な作戦が密かに行われる。
斉王との会談(45巻)
桓騎によって黒羊丘を占領し、結果的に大勝利を収めた。その戦いで慶舎を討ち取る大功を立てた信だったが、桓騎軍との人傷沙汰で取り消しとなる。その後、黒羊丘の守備を楽華隊と交代し、内地へ帰還。
その頃、咸陽では蔡沢の手引きによって極秘に斉王と李牧が咸陽に訪れ、政と斉王の会談が執り行われた。斉王から中華統一が空論ではない訳を問われると、政は「人」ではなく「法」による国の統治と答え、その答えに斉王は感嘆、非公式の口約束ながら、斉王から事実上の降伏宣言を勝ち取る。
その後、謁見を受けた李牧から「七国同盟」を提案された政はこれを一蹴。それを宣戦布告と受け取った李牧は、滅ぶのは秦国だと宣言して咸陽を去る。
幕間(45巻 - 46巻)
内地へ戻った飛信隊は戦力増強のために、三ヶ所で募兵を行い、過酷な入隊試験を乗り越えた選りすぐりの兵千人を選抜。その中に秦国唯一の「中華十弓」であった蒼源の子、蒼仁と蒼淡が加わり、卓越した弓の腕前に信達は驚嘆。
鄴攻略編(46巻 - )
趙攻略を目指す政だったが、趙西部に複雑な防衛網の構築が続くことにより、「十五年」での中華統一は困難と判断した昌平君は、李牧を出し抜くために敢えて王都「邯鄲」の喉元の「鄴」を一気に狙う奇策を献言し、政はそれを決断。
昌平君ら本営は王翦を総大将に抜擢、そこに「山の民」、桓騎軍を加えた三軍連合軍を結成、鄴攻略に向けて派兵。咸陽を発つ際、見送る政から長年預かってもらっていた王騎の矛を受け取ると、信はそれを携えて鄴に向けて出陣する。
飛信隊と山の民により半日で陥落させた、趙国国門といえる列尾だったが、李牧に仕掛けられた列尾の秘密に気付いた王翦は、練り上げられた昌平君の戦略を破棄、自らの策で鄴攻略に必要な下地作りを三軍に命じて鄴を包囲。
一方の趙では、窮地の鄴を救い得る近場の城塞は橑陽と閼与の二つのみ。副官の舜水樹に橑陽軍を任せ、李牧は自ら閼与軍を率いて出陣。対する王翦は鄴の包囲を桓騎軍に任せると、橑陽軍を「山の民」に、自らは閼与軍を迎撃に出た。飛信隊、玉鳳隊、楽華隊も李牧を討つべく王翦軍に付き従い、朱海平原で両軍が対峙。

登場人物[編集]

の項はテレビアニメ版 / VOMIC版 / ゲーム版の順。1人しか記載されていない場合はアニメ版のキャストとし、それ以外のものは別途記載する。

主要人物[編集]

(しん)
声 - 森田成一(幼少期:福井美樹) / 鈴木千尋 / 阿部敦 / (吉村和紘VOMIC++)
主人公。大将軍を目指す戦争孤児で下僕の少年。豪気かつ直情径行で、自分の意志を貫く頑強な心を持つ。ただ礼儀作法に疎い。
相手が格上でも比例して実力を底上げする天才。当初は武力一辺倒の猪突猛進型であったが、幾多の助言や経験を経て「将軍」としての実力を身に付けていく。
王都奪還編後、恩賞として土地と家を与えられ下僕から平民に、更に秦魏戦争の功から百人将へ昇進。秦趙戦争編では王騎に「飛信隊」の名を貰い、彼の最期を見届け矛を譲り受けた。戦後、三百人将へ昇進、山陽攻略編で臨時千人将となり戦後、正式に千人将へ昇進。
合従軍編では公軍へと組み込まれ、臨時二千人将扱いとなる。その後、最期を見届けた麃公から遺品となる盾を託された。叢攻防戦終盤では、龐煖を一騎討ちの末に撃退。戦後、三千人将へ昇進し国境の防衛と復興に尽力。王弟反乱編では四千人将に昇進、主力武器をから矛(王騎が死の直前に信へ託した愛用品)に代えている。
著雍編では、魏軍本陣陥落の為の三つの主攻の一つを任され、功により五千人将に昇進。秦国統一編では政の危機を知り、独断で兵一千を率いて咸陽攻防戦に参戦し国難を跳ね除けた。黒羊編では慶舎を討ち取るも同士討ちにより武功取り消しになった。
鄴編では出陣前に王騎の矛を受け取り、列尾攻略戦で山民族軍と共に列尾を陥落させた。朱海平原決戦では秦軍中央軍の一角を担い、一日目に紀彗を討ち取る為に出陣するも麻鉱討死のため果たせず、楽華隊と共に麻鉱軍壊滅を阻止。三日目に飛信隊全軍で秦軍右翼への援軍として赴いて堯雲軍と交戦、これを退けた。九日目に玉鳳と共同で岳嬰軍と対峙、岳嬰を討ち取った。
嬴政(えい せい)
声 - 福山潤(幼少期:金田アキ) / 朴璐美 / 同左
第三十一代目秦国王。後の始皇帝。漂と瓜二つの容姿をしている。
幼少時代を趙で育ち、その際、趙人に憎悪の対象として虐げられていたため、感覚が殆ど無く、他人を一切信用しない荒んだ性格であった。昭王の崩御後、秦への帰路で紫夏との出会いを通じて失っていた五感や人を信じる気持ちを取り戻した。現在は冷静でポーカーフェイスを崩さないが、昌文君や信のことを信頼している。発想が柔軟かつ大胆な賢人ながら武芸にも長けている。
王都奪還の際、中華統一を公言、成人して正式に王となるために呂不韋陣営と政争を繰り広げる。
合従軍編では思考停止に陥る上層部を叱咤激励して戦意を復活させ、蕞攻防戦では自ら出陣、率先して鼓舞し続け、勝利した。
秦国統一編では、加冠の儀をやり遂げ、呂不韋との対談では中華統一の真意を語って政敵である呂不韋を感嘆させた。そして、咸陽での勝利で遂に呂不韋との長年の政争に勝利した。
黒羊戦後、斉の王建王との会談でを感嘆させ、口約束であるものの、斉の事実上の降伏を勝ち取った。
河了貂(かりょう てん)
声 - 釘宮理恵 / 小林由美子 / 同左
梟鳴(きゅうめい)という山民族の末裔。鳥の頭を模した蓑を被っており、初めて見る者は謎の生き物と思う事が多い。得物は南越の戦士ムタから譲り受けた吹き矢
当初は金のため政と信に協力していたが、共に行動するうちに懐いていき、やがて仲間となる。やや幼い容姿と着ている蓑のために、登場時は性別不明であった。王都奪還編のときに女性と明らかになるが、貂がそのことを明かさなかったために、信は千人将になるまで気づいていなかった。
幼くして天涯孤独になって以降、生き抜くために様々な知識や技能を身につけており、字を読むこともでき、史についても学んでいる。特に料理の腕前は一級品。
王都奪還後は信と共に暮らしていたが、急激に力をつけていく信や同性の羌の姿を見て軍師として力になることを決意。昌平君の下で蒙毅と共に兵法を学び、飛信隊の軍師として活躍。その一方で旧知のカイネを思わず助けたりするなど、非情に徹しきれない一面がある。
著雍編では、初日に荀早隊に囚われる失態を犯す。その夜、凱孟からの問いに臆せず素直に胸の内を語ったことで、それ以降は粗略にされず、翌日の人質交換で飛信隊に生還、勝利に貢献。この経験が信への想いを明確にした。
秦国統一編では加冠の儀での危機を知り、政に伝えた後に飛信隊一千と共に咸陽に駆けつけ、昌平君を援護し勝利に貢献。黒羊編では、二日目に丘右側を奪取する為に奇策を立てて、丘右側を奪取に成功。
鄴編では、朱海平原での決戦の三日目に秦軍右翼の一角で堯雲軍との戦いの指揮を執るが、堯雲に悉く裏を掛かれ苦戦している所に羌瘣の提案で指揮を信に委ねた。
羌瘣(きょう かい)
声 - 日笠陽子 / なし / 沢城みゆき
伝説の刺客一族「蚩尤」の後継候補として育てられた羌族の少女。年齢は信の一つ下。緑穂(りょくすい)という剣を武器に戦う。
蚩尤を決める“祭”で羌象を謀殺された恨みから、復讐に生きる道を選び、里を出奔。
秦魏戦争編で信と出会い、その後の刺客襲来編を経て、秦趙戦争編で百人隊として結成された飛信隊副長となる。山陽攻略編で飛信隊が三百人に増強されてからは戦術立案でも隊を支えていく。当初は他人との慣れ合いを嫌っていたが、徐々に周囲に心を開くようになり、飛信隊を自分の居場所だと思うようになる。しかし自分の道はあくまで復讐の先にあるという思いから、山陽戦後に出奔を決意。終戦後に女であることを飛信隊に知られる。
趙の老山で遂に仇の幽連と遭遇。窮地に追い込まれるも復讐を果たし、飛信隊を離れて392日目に帰途に付いた。そして飛信隊に帰還し、帰還前に立てた二つの目標の一つ目である大将軍になるという願いを叶える為に、功を重ね、王弟反乱編では既に千人将に昇進。著雍編では三千人将に昇進。黒羊編では劉冬を討ち取るも、同士討ちの罪で信共々武功帳消しになる。
鄴編では、朱海平原での決戦の三日目に秦軍右翼の一角で堯雲軍との戦いで計略と武勇により目論見を潰した。
信に対して全面的に信頼し、気遣ったりしている場面がよく見られる。特に、秦趙同盟の席にて舞妓に鼻の下をのばす信を蹴ったり、河了貂と二人きりになろうとする信に疎外感を覚えたりと、恋愛感情のようなものを持っているようにも見える。後に飛信隊への帰還前に立てた二つの目標の二つ目である、信の子を産むという願いにその想いが反映していたが、河了貂から子作りについての詳細を聞かされたことで、しばらく信を避けていた。

秦国[編集]

王族[編集]

(せいきょう)
声 - 宮田幸季 / 阿部敦 / なし
政の異母弟。王族は崇高な存在であるという考えから、自らの血筋に誇りを持ち、臣下を道具の如く扱い、平民を鬱憤晴らしに虐殺するなど、子供ながら暴虐な性格であった。
しかし、異母兄政へ王位継承権が移ったことを知り、また平民の血を引くという理由から政を憎み、王位を奪うため竭氏と組んでクーデターを起こすも失敗。永らく軟禁されていたが、政によって解放され、見返りに協力を行う。その過程で兄を認め、人間的にも成長。
始皇八年に支持基盤である屯留を侵攻されるも、自ら出征して趙軍を一時的に撃退。ところが屯留代官蒲鶮に拘束された上に、反乱軍の首謀者に仕立て上げられてしまう。中央からの鎮圧軍との戦闘の最中に幽閉先から脱出。瑠衣の救出に向かうも、遭遇した蒲鶮兵との交戦で重傷を負い、信に政を託し、瑠衣に一派の取りまとめを頼み息を引き取った。
瑠衣(るい)
の正室で秦国公女。北東の大都市屯留出身。嬴政との関係は疎遠ではないが、当初はよく思っていなかった。
始皇八年、趙軍を撃退した成蟜軍が蒲鶮によって反乱軍に仕立て上げられ、自身も幽閉されていた。鎮圧軍との戦闘中に成蟜に助け出されると、末期の夫から一派の取りまとめを託され呂不韋打倒を誓った。秦国統一編では、政の加冠の儀に列席し、政と呂不韋の対談にも立ち会い、政の語る中華統一の真意に涙した。
麗(れい)
始皇七年に、嬴政と向の間に生まれた娘。扶蘇の異母妹。
秦国統一編では、後宮まで攻め込んできた毐国軍によって母の向や陽と共に危機に陥るが、飛信隊に救われた。
扶蘇(ふそ)
嬴政と妃との間に生まれた息子で、秦国の太子。
昭王(しょうおう)
声 - 金尾哲夫
国第二十八代目秦王。政と成の曽祖父。故人。
在位五十五年の大半を戦に費やし、戦神と呼ばれ、秦国中の武人に慕われた。晩年には目元を隠す仮面のようなものを付けていた。
荘襄王(そうじょうおう)
秦国第三十代目秦王。政と成の父。故人。
呂不韋の力で秦王となるも操り人形同然だった。
穆公(ぼくこう)
秦国第九代目秦王。政と成の先祖。故人。
愛馬を殺されたにも関わらず、山の民に馬肉に合う酒を振る舞う粋なところを見せた。こうして結ばれた交流は一代限りで途絶えたが、その威徳は未だに忘れ去られてはおらず穆公の離宮を整備し続けたほど。
郭景
昭王の甥。嫪毐の反乱時に樊琉期に殺害された。

重臣・高官[編集]

昌文君(しょうぶんくん)
声 - 仲野裕 / 秋元羊介 / 玄田哲章
政筆頭家臣。昌平君や王騎も高く評価する熟練の将軍。
王都奪還編後は文官として自らの派閥を秦王派として立ち上げる。王都奪還の際に無力であった己を恥じ、文官の極みである丞相を目指すことを誓い、呂不韋の相国昇格に伴い、左丞相となった。
合従軍編終盤の蕞攻防戦では、政に同行し参戦。秦国統一編では、加冠の儀に列席し昌平君と共に兵一千を率いて咸陽攻防戦に参戦。
竭(けつ)氏
声 - 辻親八 / 遠藤大輔 / なし
秦国元左丞相。
呂氏を蹴落とし大臣の頂点を狙う野心家であり、王位を奪った後の国政委任を約束してくれた成と共にクーデターを起こした。
その後、山の民の協力を得て王都を奪還に来た政一派との戦闘により落命。
肆(し)氏
声 - 高瀬右光
元竭氏参謀。王弟反乱の立案指揮を実質的に執り行っていた。文官としての能力なら昌文君より上。
反乱鎮圧後、反乱は不問とされ竭氏勢力の残党を任される。竭氏にいた頃から政を高く評価しており、自身を登用してくれた恩から尽力して働く。刺客襲来編では信を護衛に呼び寄せ暗殺阻止に貢献。後に才能を認められて政の側近の一人として信任を得る。
呂不韋四柱[編集]
呂不韋(りょ ふい)
声 - 玄田哲章
秦国右丞相。秦の王宮内を竭氏と二分し、権力争いを繰り広げる。昌平君からは、商鞅范雎に比肩する偉人と評されている。
王弟反乱鎮圧後は政に代わって政治を執り行っている。後に丞相の上の相国という地位に就く。
合従軍編後、大王派に勢力争いで押されるも再び逆転。始皇八年には謀略で成蟜を葬り、更に著雍攻略編から二ヶ月以上後に、食客に編纂させていた一大書物『呂氏春秋』が完成し公開。
秦国統一編では、毐国の乱を利用して秦国の新たな王になろうと企む、政との対談では自身の「中華の統治」の持論を語った。そして、政の語る中華統一の真意を聞いた直後に政の成長に思わず涙ぐんだ。そして、咸陽からの知らせで政との長年の政争に敗れたことを受け入れ、その後は罪状について審議中である為、監視付きではあるが咸陽を自由に出歩きしていた。始皇十年には、相国を罷免され所領での隠居を命じられた。
昌平君(しょうへいくん)
声 - 諏訪部順一
の公子で、呂不韋四柱の一人。呂不韋の相国昇格に伴い、秦国の右丞相となり。蒙武とは幼馴染で親友。国軍の司令官であり、軍師育成機関を運営する等、事実上秦国の軍事責任者。軍略家だが、戦場では先陣を切る文武両道の名将。
秦国統一編では、加冠の儀の前に飛信隊に暗号文を送り、危機を伝えた。そして、加冠の儀が終了した直後に遂に呂不韋陣営から離反。兵一千を率いて咸陽に駆けつけた。咸陽攻防戦では敵将ワテギを自ら討ち取り勝利。
始皇十年の李斯の復帰の直後に、政に鄴攻略を進言。そして、始皇十一年に苦労の末に対鄴戦略を完成させ、事前に信たちを咸陽に呼び寄せて鄴攻略の戦略を説明。
李斯(り し)
声 - 青木強
呂不韋四柱の一人。「法の番人」の異名を持つ。秦国統一編では戦後に入牢。しかし、翌年にその存在が不可欠と判断した昌文君の懇願により復帰。
確実さを重視する生真面目な性格の為、呂不韋の考えを理解できず振り回される事が多かった。
蔡沢(さい たく)
声 - 千田光男
呂不韋四柱の一人。昭王時代の丞相であり、秦筆頭外交官として各国の交渉を担当。「強き者にのみ仕える」という考え方を持っている。「剛成君」という称号で呼ばれることもある。
合従軍編では斉王に謁見。斉の合従軍離脱を成功させた。
始皇十年、斉王と李牧を咸陽まで招き、政と斉王の会談を実現させ自身も同席した。そして、中華統一後の統治のあり方を問う斉王に対して政が話した「法治国家」という答えに満足し、李牧との会談に向かう政を見送った後、眠るように息を引き取った。

他の廷臣[編集]

道剣(どう けん)
声 - 星野充昭
昭王時代の家臣。政がまだ趙国首都邯鄲にいた際、その脱出の手引きをするため、紫夏に協力を要請した。脱出戦の際に全身に矢を受けて死亡。
単元(たん げん) / 田慈(でん じ)
声 - 林和良(単元) / 森田成一(田慈)
昭王時代の家臣。道剣に従って政の脱出を手引きする。脱出戦の際に死亡。
寿白(じゅ はく)
の元教育係を務めた老臣で、瑠衣とともに失脚後の成を見捨てなかった数少ない忠臣。嬴政によって復権された後の成の成長を頼もしく思っている。始皇八年に成蟜に同行して従軍するが、屯留城内で蒲鶮によって成蟜と共に拘束され、成蟜と同じ牢に幽閉される。その後、成蟜と共に脱獄するが、瑠衣を救出に向かう途中で蒲鶮兵に発見されて、成蟜をかばって死亡。
蒲鶮(ほ かく)
屯留代官。一年前に屯留に現れた新参者のようで成はおろか瑠衣ですらその存在を知らなかったが、治政能力はあったようで城主である瑠衣の曾祖母からは信任を得ていた。しかし裏で呂不韋と通じており、始皇八年に成蟜軍が趙軍を撃退した前後に瑠衣を拘束した上に、屯留城内で成蟜を拘束した。そして成蟜を反乱の首謀者に仕立て上げて、屯留の反乱を引き起こした。本来の計画では、鎮圧軍が屯留城内に侵入した時点で成蟜の首を刎ねて差し出すことで反乱の真の首謀者である事実を隠蔽して、褒美として瑠衣と屯留を手中に収める予定だったが、成蟜が脱獄した事で計画が狂い、兵を率いて成蟜を追うが、待ち構えていた成蟜に斬殺された。

将軍[編集]

秦国六大将軍[編集]
白起(はく き)
六大将軍筆頭。故人。
せり出した両目が常に血走っている特異な容貌で描かれる。
危険を冒さず、相手がムキになるほど力を抜いて勢いをかわす戦い方をし、廉頗から「六大将軍の中でも最もやりづらい」「正真正銘の怪物」と評される。
長平の戦いにおいて秦軍総大将を務め、投降した趙兵四十万人を全員生き埋めにするという無慈悲な決断を下した[注 1]
(きょう)
声 - 高梁碧
秦国六大将軍の一人。故人。六将の中で最も謎に包まれている人物。六将最年少にして苛烈さは六将一と言われた。
昭王の実子ながら生母の身分が低く、暗殺を危惧した母親によって王騎の屋敷に引き取られた。政と成蟜にとっては大叔母にあたる。
母親はその後焼身自殺し、あたかも娘と共に心中あるいは権力争いによって殺害されたかのように見せかけ、娘を守った。[注 2]
本人はその事実を知らず召使いとして育てられ、同時に王騎を間近で見てきたことにより武人へと成長。戦場へ出るより前の幼い頃に王騎と「将軍になって城を百個とったら妻にしてください」という約束をしており、そのために召使いという身分であったが、王騎の側近として幾度も戦場へ出ていた。
その後、昭王との対面で互いに親子であることを感じ取るが、公に出来ず暗黙の了解となる。この頃より、素性を探られることを防ぐためコリュス式兜を付けるようになった。それから戦果を挙げ続け、将軍となり更に戦の才能を開花させ、六人目の大将軍に任命された。
その後、馬陽を攻略中、突如現れた煖との戦闘で落命。皮肉にも馬陽が、約束の百個目の城であった。この事実が戦時に与える影響が大きいと判断した王騎と昌文君によって、病により没した事になっていた。
(おう こつ)
秦国六大将軍の一人。故人。
長く伸ばした鬚髯と顔を斜めに走る傷が特徴。六将一の怪力豪将と呼ばれ、武器は大斧を使う。
かつて楚へ侵攻した際、汗明との一騎討ちに敗れて撤退していると汗明は語ったが、真偽不明。
胡傷(こ しょう)
秦国六大将軍の一人。故人。
六大将軍唯一の軍師出身。自由に戦っていたという六将も、実際には胡傷が戦略の大枠を作り、皆がそれに従っていたと言われている。昌平君の軍略の師。王翦を"六大将軍の一席に軍略だけで割って入ることの出来る逸材"と評している。
司馬錯(しば さく)
秦国六大将軍の一人。故人。
王騎軍[編集]
王騎(おう き)
声 - 小山力也 / なし / 中田譲治
秦国六大将軍の一人。かつて昌文君と共に昭王に仕え、中華全土に名を馳せ賞賛された武人。本家の王翦らと違い、分家の出。
かつてありとあらゆる戦場にどこからともなく参戦し、その武で猛威を振るったことからついた異名が「秦の怪鳥」。個人的武勇と戦場全体を見渡せる知略の双方を兼ね備える、最強の六大将軍。またの出生の秘密を知る一人であり、想われ人でもあった。
昭王に心酔し、その亡き後は一線を退いていたが、秦趙戦争編にて突如として復帰し蒙武を退けて秦軍総大将となる。復帰前にも政の動きに介入、手助けするなど昭王の後継者として政を推し量っていた場面が見られる。また、直属軍の調練や後進の育成として信の成長を促すなど、軍事力維持に余念がなかった。
序盤は趙軍を圧倒するが、深追いし過ぎた蒙武の救援に向かったところを趙本軍とその伏兵との挟み撃ちに遭い乱戦の最中煖に討たれる。煖との一騎討ちではほぼ互角ながらも止めの一撃を加えようとしたまさにその時、趙の魏加の狙撃によって不意をつかれ逆に煖の矛に打ち抜かれた。その後、重傷を負いながらも戦場を離脱し、騰や蒙武や信に言葉を残し、最後に信に矛を託して力尽きた。出陣直前に政を仕えるべき主と認め、昭王に託されていた遺言を伝えていた。
(とう)
声 - 加藤亮夫
王騎軍副官。常に王騎の傍に控えており、普段は飄々としてポーカーフェイスを崩さない御茶目な紳士だが、実力は王騎と同等と称される。王騎へ答える時は「ハ。○○です」と答えることが多い。片手に持った剣を芝刈り機のように高速回転させ撫で斬りにする。その際、「ファルファルファル」という独特の擬音が出る。
秦趙戦争編では、終盤で趙軍本陣に突撃して趙荘を討ち取り、その後王騎から王騎軍の全てを託された。合従軍編では既に将軍へ昇進。蒙武軍と連合して楚軍と対峙し、臨武君を一騎討ちで討ち取った。
著雍編では、秦軍の更なる強化を見据え、信と王賁に主攻を託す。この判断が功を奏し攻略に成功。この功により秦国二人目の大将軍に任命された。
録嗚未(ろく おみ)
声 - 田尻浩章
王騎軍第一軍長。王騎軍最強と評される。王騎軍一の激情家。
秦趙戦争編において万極軍と交戦中に王騎の死の知らせを受けて激昂し暴走、万極軍に大打撃を与えた。合従軍編で臨武君と一騎討ちを繰り広げるが、力及ばず敗北。その後、救援にきた騰に救われる。著雍編では将軍に昇進しており、魏軍本陣を陥落させる為の三つの主攻の一つを任される。著雍での簡易的な論功行賞の後、王賁と共に蒙武軍の援護の為に楚国との国境へ向かった。
隆国(りゅう こく)
声 - 加藤亮夫
王騎軍第二軍長。秦趙戦争編において山間に退いた趙荘軍の所在を見破り、龐煖を追跡する蒙武を止めようと進言する等、目利きに長けた智将。しかし驀進する蒙武を止められず、趙荘の策によって壊滅的な被害を負った。王騎の最期に立ち会い、騰が王騎軍を託されたことへの証人となった。その後は参謀の役割に就いている。著雍編では、既に将軍に昇進している。
鱗坊(りん ぼう)
王騎軍第三軍長。敵将に対して辛辣な皮肉を浴びせる事が多い。
秦趙戦争編で序盤に渉孟と争った。その後王騎の死の知らせを受けると言葉を発せず、泣き崩れた。合従軍編で楚軍の臨武君の元まで突破するが、録嗚未と共に斬りかかった所で白麗に射殺される。
干央(かん おう)
声 - 赤城進 / 稲垣拓哉(VOMIC++)
王騎軍第四軍長。死闘を最も得意とし、軍の突破力は録嗚未からも認められる程である。
秦趙戦争編の序盤で馮忌軍と対峙し、馮忌を討ち取った信の名を高らかに宣言する粋な計らいを見せた。その後、龐煖の夜襲にいち早く反応して攻撃を仕掛けるが、援軍としてやってきた万極と交戦し隙を突かれ負傷。合従軍編では楚軍の戦象隊に苦戦をするも突破口を探りだし逆に撤退させ、その後の乱戦を生き残り、録嗚未軍と共に媧燐軍の背後に急襲。著雍編では既に将軍に昇進。
同金(どう きん)
王騎軍第五軍長。秦趙戦争編では王騎の死の知らせを受けて「何かの間違いだ」と涙を流していた。合従軍編で秦に侵攻した楚軍への迎撃戦において、氾斗平原で臨武君に討たれ戦死。
蒙驁軍[編集]
(もう ごう)
声 - 伊藤和晃
「白老」の異名を持つ秦国大将軍筆頭。 蒙武の父にして蒙恬・蒙毅の祖父。元々は斉国出身。伍長から昇進を重ねてきた歴戦の将であったが、廉頗によって幾度も敗北させられたことから故郷での出世の道を諦め、蒙武と共に秦へ移住。
自ら前線で武勇を示すのではなく本陣で全体の指揮を執り、不利な戦況でも柔和な笑みを崩さずどっしりと構えている。攻城戦を得意とし、戦闘で負傷した部隊への見舞いや兵卒に対しても親愛のこもった檄を飛ばすなど、末端への配慮も欠かさない。
常に定石通りの戦い方をするため、周囲からは凡庸な将軍と評される。一方で人材を見極める眼力は確かで、危険人物とされる桓騎・王翦を副将として使いこなすなど、人を用いるという点においては優れた器量を持つ。それ故凡庸と評されながらも結果を残している。考えに行き詰まると一兵卒に身をやつし自軍の陣営内を徘徊する癖があり、その際に夜食のための狩りをしていた信と知り合った。
山陽編において、因縁の相手である廉頗と四十年ぶりに対決。廉頗のためだけに四十年間練り上げた策で迎え撃ち、廉頗からも高く評されるが突破され本陣に迫られる。そこで一騎討ちを繰り広げた廉頗に対し、乗馬もろとも弾き飛ばす怪力で善戦するも左腕を失う。しかし桓騎による魏軍本陣を陥落の報に、廉頗が降参したことで、目的であった山陽攻略に成功。戦争終結後、この時の負傷から事実上は引退状態にあるとされたが、合従軍編において国門函谷関の守将を任され、これを守り抜いた。
始皇七年に危篤状態となり、信と蒙恬が駆け付けた際に意識が戻り、二人を激励して息を引き取った。
羅元(ら げん)
声 - 竹内栄治
蒙驁傘下将軍。顔に一閃の傷跡がある。山陽前哨戦にて暗躍する輪虎に翻弄され、数多くの千人将を失い自らも討たれ戦死。
栄備(えい び)
声 - 竹内栄治
蒙驁傘下将軍。山陽戦では本隊の正面軍を率いる。最終局面では輪虎の突破力を目の当たりにして敗北を悟り、果敢に突撃をするも輪虎に斬られ戦死。
土門(ど もん)
声 - 玉木雅士
蒙驁傘下将軍。山陽戦では栄備と共に本隊の正面軍を率いる。不利な戦況では自ら前線に立ち兵を鼓舞する。始皇十一年の鄴攻略戦にも、三軍連合軍の一員として参戦。
[注 3]備(かく び)
声 - 土田大
蒙驁軍千人将。知勇兼備の武人で将来が期待されていた若将。
実は下僕出身であり子のいない郭家の養子となった。そういった経歴から信の活躍に共感と親近感を覚えていた。
山陽編で飛信隊と対面して激励するも直後に輪虎に暗殺された。
信が臨時千人将抜擢に受け継ぐ形で七百人が郭備隊から補充されるも郭備が生前に信のことを好意的に語っていたことから、すんなりと信の指揮下に入ることを受け入れた。
乱銅(らん どう)
蒙驁軍千人将。制圧後の高狼城で乱暴狼藉を働き、それを咎めた信に逆上して斬り掛かるが、返り討ちに合う。
蒙武軍[編集]
蒙武(もう ぶ)
声 - 楠大典
呂不韋四柱の一人で蒙恬、蒙毅の父。
戦闘スタイルは、己の武力を筆頭に士気を高めた兵で一気に押し潰す軍師泣かせの力技。列国からは猪突猛進という評価を受けているが、兵の士気を上げるために戦を使って練兵をする等、軍への理解は深い。
秦趙戦争編では、秦軍副将となる。序盤こそ武力で勢いに乗るが、終盤では趙荘の策によって壊滅寸前の窮地に陥る。その後、王騎を戦場から離脱させる為に突破口を開き、王騎から秦国軍の顔になるべき一人とこれからのことを託される。合従軍編では、騰軍と共に楚軍を担当。汗明との一騎討ちの末に討ち取って汗明軍に再起不能の打撃を与えた。更に合従軍が函谷関から撤退した後、追撃して合従軍に打撃を与えた。その後に行われた論功行賞では第一功として大将軍に任命された。
毐国建国宣言後、秦国に侵攻してきた楚軍を蒙恬と共に迎撃。
丁之(ちょう し) / 来輝(らい き)
蒙武軍副官。いずれも隆々とした豪傑。
麃公軍[編集]
(ひょうこう)
声 - 斎藤志郎
秦国大将軍。鋸の歯のようなギザギザの歯が特徴。敵軍に突撃する際は棘をあしらった仮面と盾を装備し、矛を振り回す。
六将級の猛将だが長年前線を拠点としていたことから、中央での知名度は低かった。
戦を「燃え盛る大炎」という独特の感性で表し、戦の局面が動く時と判断した際の決断は非常に速く、戦が最高潮に達した時は、自ら出陣して敵総大将の首を狙うといった独特な戦い方をする。言わば知略や軍略よりも本能で戦う武将で李牧が「本能型の極致」と称賛するほど。
合従軍編の序盤では趙軍を担当、三倍もの兵力差を物ともせず互角に渡り合う。終盤には趙の別働軍を察知して猛追、李牧の策略をかいくぐり本陣まで辿り着く。そこへ現れた龐煖との一騎討ちでは、片腕を折るも敗死。死の間際、加勢しようとする信へ盾を投げ渡して自分に構わず咸陽へ行くよう命じ、「火を絶やすでないぞォ」と言い残した。
岳牙(がく が)
麃公軍副官。麃公が若い頃から使える歴戦の将。
秦魏戦争編、合従軍編で麃公の傍で仕え、終盤には趙の別働軍を猛追、麃公と共に本陣まで辿り着く。李牧を討とうと奮戦するも戦死。
縛虎申(ばく こしん)
声 - 宇垣秀成
麃公軍千人将。自他共に厳しい激情家。
蛇甘平原戦において丘を奪取するために突撃し、副将宮元と相討ちになって戦死。
壁に対し将としての目的は「戦争に勝つ」ことであり、「配下の歩兵を死なせない」ことではないと厳しく諭しており、不仲だった壁自身も縛虎申の死は無念に思っていた。
猪突猛進という印象を与えているが、勇猛と無謀の違いを信に諭すなど本人なりの考えを持っている。配下の部下にも篤く信頼されていた有能な将。
蒼源(そう げん)
麃公軍将校。特殊弓騎兵団「蒼弓隊」隊長。故人。蒼仁と蒼淡の父親。
かつて秦国唯一の「中華十弓」に名を連ねるほどの名手。蒼仁曰く意外とドジな性格らしく、馬に踏まれて死んだと思われていた。
「中華十弓」の一人である馬朱離と戦うために二人を置いて戦場へ赴き、麃公に認められ特殊部隊の指揮を任された。ある戦場で敵の伏兵に遭って戦死したが、彼に救われたことがある元公兵の岳雷達からは深く尊敬されている。
桓騎軍[編集]
桓騎(かん き)
声 - 伊藤健太郎
軍副将。元は秦南方の野盗団の首領。
独自の兵法を駆使し、奇策を得意とする六将級の軍略家。「首斬り桓騎」の異名を持ち、将軍となっても投降兵諸々を殺してしまう残忍な性格。傲岸でもある一方、蒙に対し敬服している。
山陽編では、玄峰と白亀西を討ち戦いを決定づける。合従軍編で函谷関の守将の一人に抜擢され死守、更に成恢を討ち取る貢献を果たす。黒羊編では、総大将として飛信隊とともに慶舎軍と対峙。手段を択ばぬ非道な戦略で黒羊を奪取。鄴編では、三軍連合軍の一角として参戦。鄴の包囲軍を担当。
黒桜(こく おう)
声 - 川島悠美
桓騎傘下将軍。目つきが鋭い女性武将。野盗時代からの配下らしく、桓騎を将軍でなく「お頭」と呼び、粗暴で冷酷な指示にも忠実に従う。
粗暴な男ばかりの部隊の中での女性指揮官とあって、配下からは「姐さん」と呼び慕われる。一方で、料理の腕は非常に悪く、雷土から「生肉を食った方がマシ」と言われる始末。
弓の名手にしてまた戦局の変化に敏感な戦術家。なお面食いで、劣勢個所への指示で増援の有無は指揮官の容姿で判断している。黒羊編では副官として紀彗軍の海剛や馬呈と戦う。
雷土(らい ど)
声 - 小松史法
桓騎傘下将軍。野盗時代からの配下で左目の周りに輪っかの入れ墨がある巨漢。粗暴な性格だが、戦況を見極めることに長けており、野盗時代に培った知恵と経験を駆使する。
黒羊編では左翼先行軍大将として岳嬰と戦う。
摩論(ま ろん)
桓騎傘下将軍。桓騎軍随一の智将で軍師担当。黒桜同様、野盗時代からの配下で自称紳士と呼称し、相手には常に丁寧語を話す。料理の腕は良い。
黒羊編では参謀として金毛と戦う。鄴編では、鄴解放軍の迎撃を担う。
ゼノウ
桓騎傘下将軍。桓騎軍最強かつ随一の獰猛さを誇るゼノウ一家棟梁。蒙武よりも一回り大きい体格と野牛を素手で捩じ切る程の膂力の持ち主。大きく見開いた目をギョロギョロと動かす。
黒羊編では雷土軍とともに行動し、慶舎を追い詰めた。
砂鬼(さ き)一家
残虐さでは桓騎軍随一とされる一家。捕虜への拷問を好み、「砂鬼に捕まる事が中華一の不運」と言われている。桓騎軍の拷問係を担当。一家の者は切断された指や耳で作られた装飾品を身につけており、常に死臭を漂わせている。
黒羊編では五日目に黒羊丘近辺に住む村人達の屍で作った「贈り物」を紀彗に届けて脅し、勝敗を決定づける。一家の中に桓騎軍の最古参を名乗る者がおり、桓騎の中にある根源は「全てへの激しい怒り」であることを那貴に語っていた。
オギコ
桓騎軍千人将。
独特の髪型に鼻輪など非常に奇抜な格好をしており、また落ち着きない行動や頼りない言動が多い。
黒羊編では何故か飛信隊へ伝令として訪れるが、あまりに怪しすぎたため飛信隊に止められていた。
モチーフは作者のサラリーマン時代の同僚“荻野さん”[3]
倫玉(りん ぎょく)
桓騎軍千人将。精鋭騎馬隊の指揮官。
顔にピエロのような刺青をしているが桓騎軍の中では良識のある人物であり、砂鬼の拷問を目の当たりにして嘔吐していた。黒羊編では桓騎軍と飛信隊が衝突した際、那貴と入れ替わりで桓騎軍に一時加入していた尾平を割って入らせたことで同士討ちを阻止。
鄴編では、鄴解放軍を相手に奮戦。
角雲(かく うん)
桓騎軍千人将。黒桜に想いを寄せており大活躍して黒桜を惚れさせるのが夢。「鉄壁」と呼ばれるほど守戦に長けているがで黒羊編では奇襲してきた紀彗に首を刎ねられ戦死。
馬印(ば いん)
桓騎軍将校。辮髪の巨漢。黒羊編では飛信隊の伝令として活躍。
外摩(がい ま)
桓騎軍将校。太った中年の醜男。
智春(ち しゅん)
桓騎軍将校。美形の青年。
王翦軍[編集]
王翦(おう せん)
声 - 堀内賢雄
軍副将。王賁の父親で王一族の現頭首。
恐ろしい形相を模した鎧に身を包み、目元を隠す仮面を付け、部下すらも味方に向けるものではない目で見る。かつての六将胡傷に「軍略の才だけで六大将軍の席に割って入る事の出来る人物」と評されていた。秦国一の危険人物とされ、昭王時代からずっと日陰に送られている。その理由として自らが王になりたいという野望を抱えているという噂があるため。
山陽編では六将白起に匹敵すると廉頗から評価される。
合従軍編では燕軍を担当。終始翻弄しつつさらに函谷関の裏手に現れた楚軍を一掃して陥落の危機を救った。
鄴編では、三軍連合軍の総大将として参戦。列尾では罠を見抜き、昌平君の戦略を放棄して己の戦略で継戦、趙国王都圏に侵攻。そして、鄴に兵糧攻めを仕掛けた後、朱海平原で秦軍中央軍から総指揮を担う。
亜光(あ こう)
王翦傘下筆頭将軍。李牧も高く評価する名将。策謀に理解があるがそれ以上に武力頼りの力技を好む。
鄴編では、朱海平原で秦軍右翼の指揮を担う。
麻鉱(ま こう)
王翦傘下将軍。亜光と違い策謀を好む。兵の練度は王翦軍最強とされる。
鄴編では朱海平原の決戦で、秦軍中央軍から左翼へ王翦軍第二軍を率いて楽華隊に翻弄される紀彗軍に波状攻撃を仕掛けて追い詰めつつあったが、李牧率いる別働隊に急襲され戦死。
田里弥(でん りみ)
王翦傘下将軍。
倉央(そう おう)
王翦傘下将軍。
虞寧(ぐ ねい)
王翦軍将校。亜光軍副官。四十五年間戦場を出続ける熟練の老将。
朱海平原決戦九日目に堯雲の足止めに失敗し戦死。
丁陽(てい よう)
王翦軍将校。
鄴編では麻鉱戦死と参謀全滅の報に動揺し放心していたが蒙恬に叱責され、彼の指揮で麻鉱軍立て直しを図り全滅を阻止。以降臨時将軍となった蒙恬に従い紀彗軍と戦う。
孟知(もう ち)
王翦軍将校。合従軍編では弓隊を指揮し燕軍主力八千を殲滅。
孟龍(もう りゅう)
王翦軍将校。王翦にオルド捕縛を命じられ、敗走するオルドを襲うも返り討ちにされ戦死。
亜花錦(あ かきん)
王翦軍千人将。性格難のため千人将に置かれているが、関常に不世出の天才と評価される。
朱海平原決戦二日目に王賁を援護し、九日目に窮地の亜光を救出。
王賁軍(玉鳳隊)[編集]
王賁(おう ほん)
声 - 細谷佳正
王家嫡男。王騎とは同族で、王賁は本家筋になる。武器は槍。
堅物で真面目、プライドが高くエリート志向が強い。そのため信への対抗心が強い。
山陽編では、臨時千人将になり戦後の平定の最中に正式に昇進、合従軍編前には二千人将に昇進。合従軍編では騰軍に所属、臨時五千人将になる。戦後、三千人将に昇進。
著雍編では四千人将に昇進し、玉鳳隊は五千人隊に増員。騰に戦略を献策、三つの主攻の一つを担い、功から五千人将に昇進。
鄴編では三軍連合軍の一員として出陣。そして、朱海平原決戦で秦軍右翼の一角を担い、一日目で馬南慈と交戦するが決着はつかず、二日目に馬南慈軍に痛撃を与えた。
番陽(ばん よう)
声 - 高塚正也
玉鳳隊副長。老練な武将で王賁に心酔しているが、やや傲慢な所もある性格。飛信隊に対しては王賁以上に辛辣な言葉を浴びせる。
関常(かん じょう)
玉鳳隊所属の千人将。 王翦の命令で配属された元側近。
宮康(きゅう こう)
関常の側近。柄の先に鉄球が付いた得物を使う巨漢。
松豚(しょう たく)
関常の側近。口元を顔当てで隠している小柄な二刀流使い手。
黒金(こく きん)
玉鳳隊将校。左眼の傷が特徴。
血気盛んで好戦的な性格。そのためよく王賁に窘められる。
蒙恬軍(楽華隊)[編集]
蒙恬(もう てん)
声 - 野島裕史
蒙家嫡男。飄々とした掴み所のない奔放な性格だが、時に大将軍級の軍才を見せる天才。
山陽編では臨時千人将になり、戦後正式に昇進。合従軍編では騰軍に所属し臨時五千将になり、父蒙武を守った結果重傷を負った。戦後、二千人将に昇進。毐国建国宣言後、秦国に侵攻してきた楚軍を蒙武と共に迎撃。咸陽攻防戦で負傷した信が前線に復帰した頃には、四千人将に昇進。鄴編では五千人将に昇進しており、三軍連合軍の一員として出陣。そして、朱海平原決戦一日目では麻鉱軍殲滅を阻止しその功から秦軍左翼の指揮を担う臨時将軍に昇進。紀彗軍との膠着状態に持ち込む。
胡漸(こ ぜん)
楽華隊副長。
蒙恬から「じい」と呼ばれている。蒙恬に過保護な面が多い。
陸仙(りく せん)
声 - 高橋英則
楽華隊副長。過保護な胡漸に苦言を呈すことが多い。槍の達人。

飛信隊[編集]

渕(えん)
声 - 赤城進
飛信隊副長。
元々は壁と信の連絡役であったが信に同行した結果、なし崩し的に修行に付き合わされ、そのまま副長となる。
隊における現場の支援兼纏め役。「集」の基本的な戦い方を把握しており、特出した武力や知力は無く目立った活躍が描かれることは少ないが、誰よりも責任感が強く飛信隊にとって重要な存在。
楚水(そ すい)
声 - 小松史法
飛信隊副長。元郭備隊副長。
飛信隊が千人隊昇進時に配属された。左目を縦断する傷がある武人。山陽編では、正式な千人隊となった飛信隊の補給を一任。その後、貂が軍師として参入した際に飛信隊の主攻を担う。
岳雷(がく らい)
飛信隊千人将。乱戦特化兵「飛麃」指揮官。
公軍所属。無骨な性格で信を嫌う旨[注 4]の発言もあるが、その実力は認めている。かつて蒼源に窮地を救われたことがあり、その息子である蒼仁と蒼淡に、所属していた隊を救援に来たせいで蒼源が戦死した事を詫びていた。
尾平(び へい)
声 - 鳥海浩輔
信の同郷。出っ歯が特徴。お調子者で小心な性格だが、飛信隊のムードメーカー的存在。
飛信隊結成時に第十二伍長となり三百人隊になると什長へと昇進。
尾到(び とう)
声 - 高塚正也(幼少期:日笠陽子
信の同郷。尾平の弟。
兄より高い背と角刈りが特徴で、真面目な性格。
飛信隊結成時に飛信隊第十三伍長となる。夜襲して来た煖の援護のために現れた万極軍の矢を受け、信を背負いながらも襲撃から逃れるが、その矢傷が元で戦死。死の間際、信に大将軍になって欲しいという願いを託した。
澤圭(たく けい)
声 - 佐藤晴男
信が初陣で伍を組んだ時の伍長
頼りない外見と性格のせいで常に最弱の伍を率いるが、弱者なりの戦い方を熟知しており、彼の伍は今まで誰も死んでいなかった。
飛信隊結成時に第十一伍長になり、三百人隊になると什長に昇進。
沛浪(はい ろう)
声 - 小山剛志
経験豊富な歴戦の兵士。
秦魏戦争編で信と出会い、当初は彼を見下していたが、活躍を目の当たりにして考えを改める。主な得物は剣だが、後に矛に変更。
飛信隊結成時に第一伍長となり、田有と共に精鋭歩兵を集めた。飛信隊が三百人隊になると什長へ、千人隊になると百人将へ昇進。
田有(でん ゆう)
声 - 林和良
秦魏戦争編で伍作りで大人気だった巨漢で大工の棟梁。見た目通りの怪力の持ち主で、飛信隊の主力を担う。
当初から信の実力を認め、戦後は地元で彼の武勇を語っていた。その後、鎧を買いに地元に来ていた信と再会し、鎧を売ってくれずに困っていた彼を助けた。飛信隊結成時に第十四伍長となり、沛浪と共に精鋭の歩兵を集めた。飛信隊が三百人隊になると什長へ、千人隊になると百人将へ、鄴編では、千人将に昇格。
モチーフは作者のサラリーマン時代の同僚“有田”さん[3](本人からの承諾は取っているとのこと)。
中鉄(ちゅう てつ)
声 -青木強
秦魏戦争編で伍作りで大人気だった強面の歩兵。富村の殺し屋の異名を持つ。
飛信隊結成時に第十五伍長になり、三百人隊になると什長に昇進。
モチーフは作者のサラリーマン時代の同僚“中村”さん[3]。キャラ名は同左の姓名から。
崇原(すう げん)
声 - 高橋英則
信、羌瘣に次ぐ剣士。崇原の側近は彼同様皆剣の達人。
飛信隊結成時に第五伍長として所属。秦趙戦争編で左眼を失う。
飛信隊が三百人隊になると什長へと昇格に黒羊編後には歩兵長へと昇進。
田永(でん えい)
声 - 田尻浩章
強面の大男で、旧知であった沛浪の誘いで飛信隊に加わった。口が悪く、喧嘩っ早い。得物は槍。
飛信隊結成時に第六伍長として所属。
名前の由来は、作者のサラリーマン時代の同僚の“永田”さんから(本人からの承諾は取っているとのこと)。
魯延(ろ えん)
声 - 林和良
最年長で戦場の経験も豊富な老兵。知恵袋的存在として、時に信に助言をしている。
飛信隊結成時に第八伍長になり、三百人隊になると什長へと昇進。山陽編後に引退。
松左(しょう さ)
声 -高塚正也
槍術の達人。飄々とした性格をしているが、頭が切れ核心をついた発言も多く、精神面で信を支える。
飛信隊結成時に第十伍長となり、飛信隊が三百人隊になると什長へと昇進。著雍編には百人将になり同時に歩兵長補佐も務める。
竜川(りゅう せん)
声 - 高橋英則
飛信隊有数の巨漢の一人で、妻子持ち。その膂力を生かして棍棒を愛用。
飛信隊結成時に飛信隊第十六伍長になり、飛信隊が三百人隊になると什長へ、千人隊になると百人将へと昇進。
去亥(きょ がい)
声 - 下妻由幸
右目の周りに大痣が特徴。秦魏戦争編で壊滅状態に陥った秦国第二軍の数少ない生き残りであり、第四軍で大功を上げた信たちには当初不満を募らせていた。
飛信隊結成時に第十七伍長になり、飛信隊が千人隊になると百人将へと昇進。羌瘣の指揮下で戦うことが多い。
竜有(りゅう ゆう)
声 - 青木強
元対魏戦第二軍の生き残り。気難しい性格で、当初は信たちに悪態をついていた。意外にも料理上手。
飛信隊結成時に第十八伍長になり、三百人隊になると什長へと昇進。
石(せき)
声 - 高橋英則
飛信隊結成時に第二十伍長として所属。
山民族の一つである青石族族長。彼を筆頭に聴覚など身体能力や特殊能力に優れた者が多数おり、要所で飛信隊に貢献。鄴編では結婚式を挙げていたため不参戦。
山和(さん か)
声 - 青木強
飛信隊結成時に第三伍長となるが、龐煖に殺害された。
脇次(きょう じ)
声 - 坂巻学
飛信隊結成時に第二伍長となるが、龐煖に殺害された。
筏建(ばつ けん)
声 - 堀井茶渡
飛信隊結成時に第四伍長となるが、龐煖に殺害された。
有義(ゆう ぎ)
飛信隊結成時に第七伍長になるが、龐煖に殺害された。
文穴(ぶん けつ)
飛信隊結成時に第九伍長になるが、龐煖に殺害された。
邦(ほう)
飛信隊結成時に第十九伍長になるが、龐煖に殺害された。
昂(こう)
声 -下妻由幸
飛信隊の尾平隊所属の歩兵。信の同郷で当初は小柄で気が弱いところを見せていたが、「母親に楽をさせるために出世したい」という熱意を持つようになる。何かと余計な一言が多い。
慶(けい)
声 - 青木強
飛信隊の尾平隊所属の歩兵。信の同郷。尾平とは馬が合うようでよく絡んでいる。
諏順(す じゅん)
崇原の側近。左眼を髪で隠している。
飛信隊結成時から崇原の伍に所属しており、崇原同様剣の達人。
我呂(が ろ)
岳雷の側近。
やや軽い性格で気が強く毒舌だが、実力は確かで、常に前線に立つ。作戦会議でもよく口を出しチャチャを入れるが、筋が通った事には義理を尽くす男。
那貴(な き)
飛信隊千人将。元桓騎軍所属。
常に飄々としていて冷静沈着な性格だが一度キレると誰にも止められない。
黒羊編では尾平達の代わりに飛信隊に加わり、信が討ち取る慶舎を貢献を果たす。戦後、飛信隊に惹かれて桓騎軍を脱退して正式に配属。
呂敏(ろ びん)
那貴の側近。
岐鮑(き ほう)
飛信隊の渕隊所属の歩兵。
峡村出身の兵卒で、実家が漁師の為、隊内で一番川に詳しい。黒羊編では、河了貂の補佐をする。
蒼仁(そう じん)
黒羊戦後の始皇十年に飛信隊が募集した入隊試験に臨んだ狩人の少年で、蒼淡の兄。
小柄な体格で、入隊試験の体力検査で弟と共に不合格となるが卓越した弓術を披露した事で、兄弟共に飛信隊に特例合格となった。
鄴編では初陣の列尾戦で大功をあげ、朱海平原決戦では、三日目に新兵狙いの堯雲兵を圧倒し、干斗達が反撃するきっかけを与えた。
蒼淡(そう たん)
兄の蒼仁と共に飛信隊の入隊試験に臨んだ狩人の少年で、兄とは違って大柄な体格をしている。
弓の腕前は父や兄譲りであるが、気が弱い一面を見せる。思ったことをすぐに口にするため、度々蒼仁に叱られる。
列尾の戦いでは、敵を射ることを躊躇い、本来の力を発揮できず終えてしまい、列尾陥落後に蒼仁に𠮟られて落ち込んだ。
干斗(かん と)
飛信隊の崇原隊所属の歩兵。
中華に名を轟かす飛信隊に憧れ、入隊試験を受けるがあまりの厳しさに一度は不合格となり、仲間と共に食って掛かるも崇原に叩きのめされる。崇原から今一度チャンスをもらい、再度試験に挑んで見事合格し、入隊。
列尾の戦いでは、何も出来なかった不甲斐なさに激昂したが、尾平達が労いに来て励まされ、その際信の初陣の時の武勇伝を聞いて感嘆としていた。そして朱海平原決戦では、三日目に新兵を狙った堯雲軍の奇襲で負傷するも蒼淡の援護で叱咤反撃したことで反撃するきっかけとなった。
平来(へい らい)
飛信隊の崇原隊所属の歩兵。干斗の親友で彼よりも長身。
惇角(とん かく)
飛信隊の崇原隊所属の歩兵。惇告の兄。
列尾の戦いで弟と五人ずつ敵を倒したことで、戦果を出せなかった干斗達を見下していた。
惇告(とん こく)
飛信隊の崇原隊所属の歩兵。惇角の弟。
兄同様干斗達を見下していた。

その他の軍人[編集]

張唐(ちょう とう)
秦軍大将軍。十五歳で初陣して以来五十年間、秦の軍人として戦歴を重ねた老将。
性格は頑固そのもので、秦国軍人であることを誇りに思っている。その性格のため、最初は桓騎とは折り合いが悪いが才能は認めている。
合従軍迎撃戦を前に咸陽に招集された七将の一人。しかし昭王時代には六大将軍の影に隠れており、それ故に彼らを嫌っていた。
函谷関の守護に当たっていたが、韓軍の毒兵器によって余命を悟り、戦場へと降り立った。その後、桓騎軍と共に韓軍を襲撃して成恢を討ち取り、桓騎に「秦国一の武将となれ」と言い残して力尽きた。
壁(へき)
声 - 遊佐浩二 / なし / 小西克幸
昌文君の副官。名家出身だが生真面目で気取らない性格で、信の兄貴分。基本戦術を得意とするが、奇策や奇襲と言った戦法には対応が遅れがちになる事が多い。
漂の死に最も悲しみの態度を見せた人物であり、信に漂と別れた時の振る舞いを語っていた。「山の民」の元に訪れた際、楊端和に一目惚れする。
王都奪還編では別働隊に参加、宮中の秘密通路を通って王弟たちの元へと向かうが、その途中で待ち構えた左慈と遭遇。一太刀を浴びせるものの重傷を負わされるが生還。この際力不足を実感し、より力をつけ武官の極み大将軍を目指すことを誓い、秦王派武官の筆頭的な存在となる。
歩兵一人一人も重要な戦力と考え、撤退時にも出来る限り救おうと考えてしまう為に戦の勝利より命を優先してしまう傾向がある。この事については縛虎申に厳しく諭されていた。
秦魏戦争編では新任の千人将として登場。山陽編においては王翦軍に配属される。千人将として基本戦術を習得し、地形を利用して優勢な敵相手に踏みとどまるなど成長が見られた。合従軍編では三千人将に昇進、主力武器を剣から矛に変えている。王弟反乱編では将軍に昇進、鎮圧軍の総大将に任命された。飛信隊と合流後、成蟜救出を託して鎮圧に専念。反乱の終盤では龍羽の奇襲を察知して、弓隊を伏せさせて龍羽を討ち取る。
秦国統一編では、加冠の儀に列席し、終了後に昌文君と共に咸陽攻防戦に参戦。鄴編では三軍連合軍の一員として参戦。そして、鄴を兵糧攻め後で王翦の指示により、十日分の兵糧を携えて一万の軍を率いて山民族軍の援護に向かった。しかし、橑陽戦の二日目に預かっていた全兵糧の半分を焼き払われる失態を晒す。汚名返上のため楊 端和に直訴し、九日目の主攻の担当。メラ族と共にブネン軍と対峙し、基本戦術を守り確実に追い詰めていくが、ブネンの策略によりカタリを失い、軍の立て直しを図る。
尚鹿(しょう かく)
声 - 高塚正也
壁とは幼馴染の武官。飄々とした性格をしている。
秦魏戦争編では千人将、合従軍編で壁とともに三千人将に昇進し、秦国統一編では将軍に昇進しており、壁の頼みで反乱鎮圧軍の副将として咸陽攻防戦に参戦。
蒙毅(もう き)
声 - 水沢史絵
蒙家次男。軍師候補生で昌平君の軍師養成学校で学ぶ。若いながらも養成学校では随一の実力で、蒙恬も認める軍才の持ち主。
合従軍編では蕞攻防戦に、秦国統一編では昌平君に同行して咸陽攻防戦に参陣。更に、昌平君たちと共に鄴攻略の戦略の練り上げにも参加。
介億(かい おく)
昌平君筆頭家臣。軍師学校の教官。
対合従軍戦の終盤で、昌平君の命により蕞攻防戦に参戦。民兵の士気を揚げる政を、王の器と認めている。
秦国統一編では、加冠の儀に参列し、終了直後に昌平君と共に呂不韋陣営から離反。昌平君に同行して咸陽攻防戦に参戦。鄴編では昌平君たちと共に鄴攻略の戦略を苦労して完成させた。
左慈(さ じ)
声 - 高塚正也
上級武官。肆氏の片腕にして竭氏の人斬り長と呼ばれる。服を汚されただけで相手を真っ二つにするほど気性が荒い。
王都奪還戦で策を読んだ肆氏の指示により、別働隊が通ると予測した地点で待ち構え、壁や信たちと対峙。選抜された勇猛な山の民を圧倒するほどの武力を持ち、力と速さを兼ね備えた自らの剣を天下最強と豪語するも、壁に負わされた傷で剣が鈍り、信に敗死。
魏興(ぎ こう)
声 - 青木強
上級武官。他国も恐れる精鋭弓隊を率いる。山の民を引き連れてきた政一派との戦闘中、場を濁しに来た王騎に斬殺される。
黒剛(こく ごう)
秦国将軍。丸城の守将を担当する「星眼の黒龍」の異名を持つ隻眼の猛将だったが、呉慶相手に敗死。
段歯(だん し)
秦国将軍。馬央の守将を担当。秦趙戦争編で公孫龍軍に落とされ敗死。
袁夏(えん か)
秦国将軍。成派将軍。屯留救援戦において成軍の副将として参戦。しかし蒲鶮が本性を現した際、龍羽によって騙し討ちにされ死亡。
龍羽(りゅう う)
秦国将軍。屯留救援戦において成軍の副将として参戦。しかし裏で蒲鶮と通じており、屯留城内で袁夏を斬殺し成蟜を拘束。そして屯留の反乱では、反乱軍の指揮官として討伐軍と交戦。本来の計画では、裏で内通していた趙軍と共に討伐軍を殲滅して、壁の首を手土産に趙へ亡命する予定だったが、飛信隊の参戦によって戦況が不利となり屯留城へ撤退。反乱の終盤で、なおも壁の首を狙って奇襲をかけるが、それを察知していた壁が伏せていた弓隊によって射殺された。
馬仁(ば じん)
秦国将軍。屯留の反乱では、反乱鎮圧軍の副将として参戦。秦国統一編では、反乱鎮圧軍の大将として参戦。
黄竜(こう りゅう)
昌平君の側近。
秦国統一編では、加冠の儀に参列し、終了直後に昌平君と共に呂不韋陣営から離反。昌平君に同行して咸陽攻防戦に参戦。
豹司牙(ひょう しが)
昌平君の側近。昌平君近衛兵団団長。
秦国統一編では、反乱軍と戦う。
樊於期(はん おき)
毐国将軍。嫪毐の反乱に参加。咸陽を攻めるもワテギが討死したことで反乱失敗を悟り逃亡、その後で変装して咸陽での息子の処刑を見届ける。以降消息不明。本作では、桓騎とは別人として描かれている。
樊琉期(はん るき)
毐国将軍。樊於期の息子。嫪毐の反乱に参加。常に笑みを浮かべているが、弱者を殺すのは軍を持つ者の特権と考える残虐で歪んだ性格。そのため人望が無い。咸陽を攻めて民を虐殺し、後宮に侵入して向達を狙うも、駆け付けた信に右腕を切断され、さらに部下に見捨てられ捕縛され咸陽で処刑。
ワテギ
毐国将軍。異民族戎籊(じゅうてき)の王。通称戎籊公。嫪毐の反乱に参加。領土を制圧された過去からに恨みを持つ。昌平君との一騎討ちに敗れ、戦死。

後宮[編集]

秦国太后
声 - 坪井木の実
政の実母にして後宮の長。かつて傾国の美女と謳われ、政を産んだ以後も年を取らぬという噂が立つほど若く美しい容姿をしている。かつては「邯鄲の宝石」「美姫」などと呼ばれ、呂不韋の許嫁にまでなっていた。
ところが荘襄王の妃として宛がわれたことに絶望し、そのうえ趙国で侮辱と虐待を受ける日々を送ったことで、全てを憎悪するようになった。太后となってからもその性格は直らず、政への母性や愛情は皆無。
政権争いの助力を政から請われて引き受ける姿勢を見せたが、実際は助けるつもりは無く、後宮勢力を呂氏陣営へ入れるために呂不韋と姦通し、その後は太后との肉体関係を断ち切ろうとした呂不韋が送り込んだ嫪毐との肉欲に溺れる。
以降は秦の古都「雍」に籠もっていたが、実際は嫪毐との間に二人の子供を儲けていた。そして、著雍編から二ヶ月後に突如朝廷に現れて、随行させていた嫪毐を山陽長官に任ずるよう呂不韋に認めさせた。更に太原一帯に兵民を集めさせ、太原一帯を「毐国」にすると宣言した。
嫪毐が飾りであっても、趙高の実務能力で毐国を創り上げる算段だったが、国としての体裁を整える前に一部廷臣に出し抜かれ、中央政府への挙兵に追い込まれる。
乱後は、その責任を一身に引き受けた嫪毐の貢献もあって雍に軟禁されながらも助命され、嫪毐との二人の子も政によって密かに逃された。その過程で、政との間の母子の繋がりを取り戻した。始皇十年には幽閉を解かれ、雍から咸陽に帰還。
向(こう)
声 - 中津真莉子
宮廷に仕える宮女。貧商の娘。何度も夜伽で政の相手を務めているが、政が伽の時間に書を読むためであったり、話し相手になっているだけで、長い間手はつけられていなかった。
宮女という立場としてだけではなく、本心から政を慕い、呂不韋と太后の密通を目撃した際に、宦官に刺されるも何とか逃げ出して政にことの次第を伝えた。
後に、政とのである麗を出産。秦国統一編では、毐国軍に追い詰められるが、間一髪で信と飛信隊に救われた。反乱鎮圧後、嫪毐の処刑の際に政を責め立てる太后に対し、涙ながらに怒りを露わにして政に愛情を向けない太后を責めた。
陽(よう)
声 - 中塚智実
宮廷に仕える宮女で、向の親友。向とは対照的に、高貴な生まれ。
重傷を負った向を助けるために、夜伽の順番を無視して政に助けを求めた。秦国統一編では、向と麗を逃がす為に身を挺して毐国軍の前に立ちはだかったが、間一髪で信と飛信隊に救われた。
嫪毐(ろう あい)
宦官の一人として後宮に入った男性。実は宦官ではなく、呂氏陣営の命で太后の伽を務める事のみを任務にしている巨根絶倫の男。
著雍戦から二か月後、山陽長官に推す太后に伴われて朝廷に現れた。その後、太后と共に山陽から太原へ移住し、建国に至った。そこでは暴走しがちな廷臣を押しとどめる才覚も無く、ただ毐国造反の旗頭として祭り上げられてしまう。しかし、太后が心の中に隠している悲哀を見て取ったことで、太后のために忠誠を尽くし生きることを決意した後は、愚鈍ながらも一角の男としての器量と風格を見せるようになる。
反乱鎮圧後、捕えられて車裂きの刑に処せられ一族もすべて誅殺されたが、取り調べでは反乱をすべて自らの計画として太后を庇い通した。最期まで太后への愛に殉じ、太后に今までの感謝を述べたのち、従容として刑に臨んだ。
趙高(ちょう こう)
声 - 竹内栄治
後宮に仕える宦官。太后の側近として従順だが、彼自身の思惑を垣間見せる時もある。その才能を高く買う太后には個人的な秘書官のように重用され、実務面から毐国の建国を担った。嫪毐の反乱失敗後は、蜀に流刑。
京令(きょう れい)
声 - 棟方真梨子
嬴政に直属で仕える女性医師。嬴政の指示によって重傷を負った向を救った。

山の民[編集]

楊端和(よう たんわ)
声 - 園崎未恵 / 棟方真梨子(ゲーム)
山の民の最大勢力の王。山民族からは「山界の死王」と呼ばれる。女性ながらその武力は山界一とされ、自ら先頭に立って統合していった。幼少より世界を広げたいと考えており、かつてない国の広がりを求めて、政と強固な盟を結んで王都奪還に力を貸した。
その後は戦に明け暮れ、統一に成功。更に北の匈奴討伐のため大軍を引き連れて北上中、匈奴軍十万以上が屍となっている光景を目の当たりにし、その事態からそれを成した人物への注意を政に伝えた。
合従軍編ではバンコ族との一大決戦へと赴いていたが、政との盟約の為、それまでの全ての戦績と犠牲を投げ打って蕞攻防戦に援軍として参戦、秦国を救った。その功績で秦の大上造(大将軍)の爵位を貰い、嫪毐処刑後に魏国の衍氏を攻略。
鄴編では、三軍連合軍の一角として参戦。飛信隊と共に列尾を陥落させ、更に遼陽を落とすべく犬戎と対峙。
バジオウ
声 - 新垣樽助
楊端和傘下将軍。戦に巻き込まれて滅んだバジ族の生き残り。得物は双刀。
発見当時、それまでを一人で生きてきたことから同じ山の民の言葉すら話すことが出来ず、獣のような気性だった。。楊端和に敗れ一族に加わり、次第に人間性を取り戻して山の民、秦両方の言語を話す有能な戦士に育つ。しかし過去の獣の心は未だに持っており、本人の意思でその獣を解放することができる模様。実は方向音痴。
鄴編にも参戦し、列尾を陥落させ、遼陽を落とすべく犬戎の将軍ゴバと対峙。
タジフ
声 - 高橋英則
楊端和傘下将軍。巨漢で剛力を誇る戦士。得物は巨大な石球。自らの面を折った信を平地の戦士として認める。
鄴編では、秦国の言葉を少し覚えたが片言でしかも間違っているため、まだ上手く話せない。遼陽を落とすべくバジオウの指揮のもと犬戎の将軍ゴバと対峙。
シュンメン
声 - 青木強
楊端和傘下将軍。 鳥牙族族長。得物は長刀。
引き取られたランカイの教育係を担当。始皇十一年の鄴攻略戦にも参戦するが、橑陽戦の犬戎族との戦いで負傷するも九日目に復帰、バジオウの指揮のもと犬戎の将軍ゴバと対峙。
ランカイ
声 - 高塚正也
子飼いの常識外れの巨体と怪力を持つ巨漢。幼少期に化猿の子として売られていたところ、成に買われる。その後、彼により「お仕置き」という拷問に近い行為により、恐怖によって支配されていた。反乱鎮圧後は、山の民に引き取られた。
合従軍編では山の民とともに救援に駆けつけ、李牧軍相手にその暴威を揮って、信を除く飛信隊の面々を驚愕させていた。
ダント
楊端和傘下将軍。フィゴ族族長。獲物は大矛。カプロという鷹をペットにしている。
タジフ並の巨漢で周囲から「フィゴ王」と呼ばれ端和達も一目置く猛将。端和に惚れ込んでおり、彼女が自分に惚れることを狙って始皇十一年の鄴攻略戦にも山民族軍の一角として参戦。橑陽戦では犬戎の将軍トアクと対峙し、瞬殺。
カタリ
楊端和傘下将軍。メラ族族長。獲物はショーテル
妹のキタリと共に端和の側近を務めている。秦国の言葉も話せる有能な青年で山民族では珍しく温和で礼儀正しく冷静な性格。
橑陽戦では壁軍と共に犬戎の将軍ブネンと対峙するも足止めする為に立ちはだかったブネンの部下ごと殺害された。
キタリ
楊端和傘下将軍。獲物はショーテル
カタリの妹で勇猛な女戦士。兄と違い秦国の言葉は話せず血気盛んで毒舌。
橑陽戦では壁軍と共に犬戎の将軍ブネンと対峙。カタリを失い激励して単騎突貫するも討死寸前で壁に救われた。復活後に当初は壁に激昂するも役割を思い出し、メラ族族長を継承。
エンポ
遠族族族長。
犬戎軍対策として端和から特命を受ける。
ポナン
楊端和の側近。橑陽戦で壁の通訳を担当。
ラマウジ
楊端和の側近。王都奪還編から仕える古参。遼陽戦で端和の命で全族長への伝令を任された。
フゥヂ
楊端和の側近。王都奪還編から仕える古参。
トッヂ
楊端和の側近。王都奪還編から仕える古参。遼陽戦で端和を守り抜いて戦死した。

その他[編集]

(ひょう)
声 - 福山潤(幼少期:金田アキ) / 斎賀みつき / なし
信の幼馴染の親友。信と共に大将軍になることを夢見て武芸の稽古に明け暮れた。対戦成績は1253戦334勝332敗587引き分け+2戦分(勝敗不明)。
政と瓜二つの容姿により、昌文君に身請けされ王宮に影武者として仕官。王弟反乱の際、重症の身を押して村へと戻り、信に全てを託して力尽きた。初陣ながらも政の影武者としての役割を全うし、窮地に陥りながらも兵を鼓舞し、戦う姿は既に将であったと壁が語っている。
葬儀の際には、隣村から弔問する者がいるほど様々な人に慕われていた。
有(ゆう)
声 - 金田アキ / 西墻由香 / なし
城戸村の里典の息子。
父が信や漂を下僕としていたため、彼らを召使いとして使う。何をやってもうまくできない信についてはあまりいい感情を持っていなかったが、漂のことは気に入っていた。
徐完(じょ かん)
声 - 高塚正也 / 岡林史泰 / なし
朱凶の一人。影武者であった漂に致命傷を負わせ、漂および信の足取りから政を追い詰めたが、激昂した信に斬られる。
ムタ
声 - 赤城進
南越ベッサ族の戦士。吹き矢(毒矢)と手斧を得物に戦いを行う。徐完の後任として政達の暗殺を依頼されるが、信に返り討ちにされる。その後、死んだフリをしながら吹き矢を河了貂に譲り、呂不韋への警戒を促した。その後は消息不明だが、嫪毐の情報を探りに来た朱凶の密偵が彼と思わしき者の吹き矢で殺されている。
燕程(えん てい)
朱凶族長。物静かな性格ながら実力は確か。呂氏陣営の要請で嬴政暗殺を依頼されるも、号馬の乱入によって機を失う。

魏国[編集]

王族[編集]

景湣王(けいびんおう)
魏国の王。
廉頗に「見た目でしか人を量れぬ」と言った暴言を受けても激怒することなく、敗戦した廉頗の死罪を回避し追放に留めるなど温和な性格。また、呉鳳明の説得に応じて、先王によって投獄されていた魏火龍の三名を解放するなど寛容さもある。

将軍[編集]

呉鳳明軍[編集]
呉鳳明(ご ほうめい)
魏国大将軍。呉慶の息子で父譲りの知略と戦略眼を誇り、独自の攻城兵器の開発なども手掛けている。
合従軍では魏軍総大将を務め、「巨大井闌車」や「床弩」を投入し、函谷関を陥落寸前まで追い詰めた。だが、巨大井闌車を桓騎に焼かれ、その後も徹底抗戦を受け、以降は李牧と合わせて彼も意識するようになる。
著雍編では駆け付けた要衝の防衛を自ら指揮するだけでなく三人の魏火龍を地下牢から解放して呼び寄せた。秦からの猛攻の三日目に、敵の目論見に気付くも時すでに遅く、側近を影武者に仕立て間一髪で本陣から離脱。その後に合流した霊凰から騰本隊への突入で討ち取り戦況の逆転を試みんとする戦略を明かされるも、直後に飛信隊から襲撃され霊凰を犠牲にして脱出。戦況の立て直しを断念して、著雍から魏軍を撤退させた。
朱比(しゅ ひ)
呉鳳明軍将校。
韓徳(かん とく)
呉鳳明軍将校。著雍戦で呉鳳明の影武者となって戦死。
魏火龍七師[編集]
呉慶軍[編集]
呉慶(ご けい)
声 - 赤城進(少年時代 - 大原桃子
魏火龍七師筆頭。趙に滅ぼされた「甲」の王族であり、甲滅亡後、名を変え顔に墨を入れ、放浪中に魏の信陵君の元でその才を見出され、名を取り戻し魏の将軍となった。知略に長けながらも、前線に立つ優れた武力を併せ持つ。
かつて秦国六大将軍や趙国三大天と鎬を削った、魏火龍が二派に分かれて争った際には加わらず、生き残った三人を処刑せんとする安釐王を説得。表向きには病死扱いとし、三人を地下牢への幽閉に留めさせた。
公軍の魏への侵攻では先手打って秦の丸城を陥落させ、撃退気運を高めた。しかし蛇甘平原での決戦で形成逆転を許し、公との一騎撃ちで敗死。
宮元(きゅう げん)
声 - 小室正幸
魏国将軍。呉慶軍の副将。戦略家ながらも呉慶同様武勇にも優れる。
縛虎申との一騎討ちで相討ちに斃れた。
モチーフは作者のサラリーマン時代の同僚“宮井”さん[3]。キャラ名は同左の姓名から。
白亀西(はく きさい)
声 - 青木強
魏国将軍。呉慶軍の副将。戦局の変化に対応し切れず、呉慶の元へ駆け付ける途中、王騎に止められ退散。
山陽戦では蒙率いる秦軍に対し、国民から親しまれているという理由から名目上の魏軍総大将となった。
桓騎軍によって本陣陥落時に捕えられ惨殺された。
麻鬼(ま き)
呉慶傘下将軍。細い目と無表情が特徴的。朱鬼と共に「将狩り」の異名で知られていた。単騎で吶喊して来た信と一騎討ちになり圧倒するも、公が迫っていたことが焦りを生み、その隙を突かれ信に斬殺された。
朱鬼(しゅ き)
声 - 高橋英則
呉慶傘下将軍。きつい目つきと顔の傷が特徴的。麻鬼と共に「将狩り」の異名で知られていた。麻鬼が信に討たれた瞬間、公が突破して来て現れたため、迎撃出来ずに斬殺された。
黄離弦(こう りげん)
呉慶軍将校。「中華十弓」の一人。宮元の連弩隊を指揮して縛虎申隊に当たる。
奇襲してきた縛虎申隊に矢を浴びせて縛虎申を射抜き、さらに接近してきた信の騎馬の頭も射抜くも、死力を尽くした信の騎馬に突破され戦死。
霊凰軍[編集]
霊凰(れい おう)
魏火龍七師の一人。冷酷無慈悲な軍略家で鳳明の師。魏火龍が同士討ちの際には先王によって他の二人と共には表向き病死扱いとされ、地下牢へ幽閉された。
十四年ぶりに地下牢から解放され、著雍戦に参戦。戦争とは領土の奪い合いではなく、武将の殺り合いだと考えている。魏軍本陣からの狼煙で陥落を悟り、少数で離脱してきた呉鳳明と合流した際には、形勢逆転の策を示すが、直後に飛信隊の襲撃に遭うと鳳明に身代わりにされ戦死。
乱美迫(らん びはく)
霊凰傘下将軍。鉄仮面をつけた巨漢で六将級の猛将。
著雍編では騰軍を圧倒したが鳳明からの命を受け撤退。始皇十一年の鄴攻略戦の頃には、周鉱と同じく鳳明に付き従っていた。
周鉱(しゅう こう)
霊凰軍将校。鳳明が霊凰を身代わりにしたことを責めたが一蹴され、渋々ながら納得。始皇十一年の鄴攻防戦の頃には、乱美迫と同じく鳳明に付き従っていた。
凱孟軍[編集]
凱孟(がい もう)
魏火龍七師の一人。殺した武将は百を超えるといわれる剛将。
同世代の王騎達と違って、頭が良いとは言えず、自軍が優勢な状況下で対象である自分の位置をわざわざ名乗り出るなど、兵法にそぐわない無茶振舞をする事が多い。
十四年ぶりに地下牢から解放され、防衛に加わった著雍編では飛信隊と激突し、信と壮絶な一騎討ちに及ぶも決着がつかず、霊凰を信に討ち取られたことで立て直しが不可能だと判断した呉鳳明からの撤退命令で、著雍から撤退。
荀早(じゅん そう)
凱孟軍傘下将軍。
常に投げやりな口調で話すが、戦術や兵法に精通しており凱孟軍の頭脳そのもの。凱孟からの信頼は厚く、羌瘣によって人質に囚われてもその人命を尊ばれた。
その他の魏火龍七師[編集]
紫伯(し はく)
魏火龍七師の一人。魏国史最強の槍術師と言われる程の達人で加えて知略にも長けた知勇兼備の名将。
紫伯とは、紫家における当主名であり、本名は紫詠。元々義父の紫太が囲っていた女性の連れ子であった。直接の血の繋がりが無い事から母親を流行病で亡くすと存在を疎まれて激戦地へ送られる日々を過ごし、これらの経験から槍術を実戦形式によって徹底的に鍛え上げられ、紫太に実子が生まれなかった事から紫伯の名を継ぐ。
それまでの経歴からか全ての物事に興味を持っておらず、妹の紫季歌のみを心の拠り所としていた。その絆は義兄妹としての関係を超え、妻として娶る事を紫太に願い出るほどであった。嫌っていた紫詠があらゆるものを持っていく事に我慢ならなかった紫太により、遠征中に紫季歌の婚儀を強引に執り行う。この相手が魏火龍太呂慈であり、その価値観によって不貞を働いたと見なされた紫季歌は斬殺され、激怒した紫詠は紫太を殺害、そのまま太呂慈とその味方に付いた晶仙と馬統の三人を討ち取った。
著雍戦にて十四年ぶりに解放される。その知略と武勇を持って玉鳳隊を苦戦させ、王賁に重傷を負わせた。しかし三日目の再戦では王賁に討たれ戦死。
太呂慈(たい ろじ)
魏火龍七師の一人。女性に対して異常に独占欲が強く、二十名もの妻を、不貞を働いたとして殺害した異常者。
紫太の計略によって妻となった季歌を殺害。火龍の昌仙・馬統を味方につけ紫伯達を迎え撃ったが、紫伯によって討たれた。
馬統(ば とう)
魏火龍七師の一人。太呂慈に味方したが紫伯に討たれた。
昌仙(しょう せん)
魏火龍七師の一人。軍師風の男。太呂慈に味方したが紫伯に討たれた。

廉頗軍[編集]

廉頗(れん ぱ)
声 - 楠見尚己
魏国大将軍。前趙国三大天の一人。
顔中傷だらけの初老の大男。李牧からも「正面から当たれば勝てる人間は一人もいない」と評される。
趙の英雄とされる百戦錬磨の名将だが、「長平の戦い」の最中に王命により趙括へ総大将の任を委譲させられた苦い過去を持つ。また魏の繁陽を攻めていた最中に悼襄王が趙王に即位すると、素行の悪さを度々諌めたことで恨まれていたため、更迭処分される。これを拒否した事で逆賊扱いされるも、楽乗率いる追討軍を返り討ちにし、そのまま魏へ亡命。三年間沈黙を保っていたが、秦の侵攻に対して魏軍を率いることを決意。
蒙驁軍の本陣へ乱入して秦軍を窮地に追い込んだものの、総大将白亀西を討たれた上にその後の戦況の不利を察し、山陽の割譲で和睦に妥協。ただし魏からは山陽喪失の責任を取らされ、終戦後には部下と共に追放されると、楚へ亡命。
楚では、春申君暗殺後に李園を媧燐に面会させた。
介子坊(かい しぼう)
声 - 檜山修之
廉頗四天王筆頭。辮髪と大柄な体躯が特徴。得物は長柄の斧矛。
変則的な戦い方をする相手を苦手とするも、正面からのぶつかり合いでは廉頗に匹敵するほどの力を持つとされる。その特徴通り、山陽戦序盤は桓騎のゲリラ戦法に翻弄されても、玄峰の指示によって襲撃した桓騎軍本陣を半壊させた。また最終局面でも、断崖を騎馬で駆け上って廉頗に加勢。蒙驁本陣で猛威を振るった。
戦後は、廉頗に従い楚に亡命。
姜燕(きょう えん)
声 - 川田紳司
廉頗四天王の一人。「中華十弓」の一人。双眸を閉じたような容姿をした美男子。かつて小国の雄として廉頗と戦い、その後廉頗に従った。
攻め重視の戦い方を得意とする武将で、鏑矢を飛ばすことで離れた部隊へ指示を出し自在に操る。山陽戦では右軍の指揮を執り、王翦と渡り合った。
戦後は、廉頗に従い楚に亡命。
輪虎(りん こ)
声 - 櫻井孝宏
廉頗四天王の一人。見た目は少年のようでも実際には三十歳過ぎの中年。戦争孤児だったが、廉頗に拾われ育てられた。得物は片刃の双剣。
特に突破力に優れ、かつて王騎に一太刀を浴びせた逸話を持つ。
山陽編では千人将を暗殺して蒙驁軍を混乱に陥れる。信や王賁、蒙恬と激闘を繰り広げ、最終的には戦乱が次の世代へと移りゆくことを感じながら信によって討たれた。戦争終了後、武器の剣は廉頗によって信に譲られた。遺体は信の願いで棺に入れられて廉頗の元へ送られた。
玄峰(げん ぽう)
声 - 後藤哲夫
廉頗四天王の一人。禿げ頭の老人。かつて廉頗の師でもあった大軍略家。傲岸な性格で口癖は「阿呆」。
策を巡らせて、一方的に相手を殺戮する戦いを身上とする。山陽編においては緒戦で秦軍に大打撃を与えたが、左軍の攻防において、伝令に変装した桓騎達の策略に嵌り、首を刎ねられ戦死。
魏良(ぎ りょう)
声 - 田尻浩章
魏国将軍。輪虎軍副官。
魏兵を軽視しがちだった輪虎に異議を唱え、魏兵の士気を大いに高めた。最終局面において信と輪虎の一騎討ちが縺れ込むと、痺れを切らしてしまい乱入を試みるも、楚水に斬られ戦死。
間永(かん えい)
魏国将軍。輪虎残党軍を率いて山陽奪還を目指して里井に侵攻するも、貂の指揮する飛信隊によって敗れて生け捕られた。
氷鬼(ひょう き)
間永軍軍師。魏軍師八指の一人。巧みな戦術で飛信隊を追い詰めるも、貂に上回られて敗北し、間永共々生け捕られた。
道清(どう せい)
間永軍千人将。里井で飛信隊と交戦を繰り広げていた。飛信隊を殲滅せんと息巻くも、貂の策略に圧倒され田有によって斬殺された。

その他の軍人[編集]

隆太(りゅう たい)
魏国将軍。滎陽の守将を担当。対秦軍のために駐屯した呉慶によって兵力を接収される。
風伯(ふう はく)
声 - 高橋英則
魏国将軍。守城戦に長けていて、蒙驁軍の侵攻に際しては高狼城東壁を守備し、大量の弓兵を用いる作戦で秦東軍に打撃を与える。
馬朱離(ば しゅり)
魏国将校。「中華十弓」の一人。
「神弓」の異名を持つ名手。射殺した敵将校は百を超えるとされる。現在は引退。
白公(はく こう)
魏国将校。「中華十弓」の一人。故人。
蒼源との撃ち合いで右眼を射抜かれ戦死。

市井の人々[編集]

春(しゅん)
声 - 宮本若奈
高狼に住む少女。姉(声 - 財城里佳)とともに秦国兵に乱暴を働かれそうになるが、羌瘣によって救われた。
紫季歌(し きか)
紫伯の義妹で恋人。故人。
幼少期は義兄の紫伯同様義父の紫太からは愛されず屋敷では虐められていたが、後に大梁一の美女と評判を得た。義父に無理やり太呂慈と結婚させられ、彼を拒絶したことから殺害された。

趙国[編集]

王族[編集]

悼襄王(とうじょうおう)
国の王。
自分本位で身勝手な人物。病弱で寿命が長くないことを自覚しており、国の行く末については全く関心がない。鄴攻防戦では、秦軍が攻めてきた知らせを聞いても邯鄲軍の出陣を認めないだけでなく、自分が生きている間王都が落とされなければ良いと断言している。
李牧を始め臣下からは失望されており、廉頗からは「先代以上にバカ王」と酷評されている。
太子 嘉
趙国太子。父と違い聡明であり、鄴攻防戦では邯鄲軍の出陣を認めない悼襄王に代わって李牧に詫び、必要とあらば自ら出陣すると告げるなど、李牧から真の光明と期待されている。
趙季伯(ちょう きはく)
悼襄王の伯父で鄴城主。
民は国の礎であるという考えを持っており、鄴攻防戦で鄴周辺の王翦軍に落とされた小城から避難して来た民を全て鄴の城内に収容した事で逆に兵糧攻めにあってしまう結果を招き、悼襄王はこの決断を愚断と一蹴。

重臣・高官[編集]

郭開(かく かい)
趙国筆頭大臣。李牧失脚後、趙国の政権を奪取した人物。裏で呂不韋と繋がっている。

その他の廷臣[編集]

姚賈(よう か)
趙国家臣。郭開に取り入って、李牧失脚に貢献。実は昌文君によって派遣されているスパイであり、得た情報を昌文君へと流している。
春平君(しゅんぺいくん)
趙国家臣。悼襄王の寵愛を受けている青年。呂不韋とは旧知で、書簡をもらい秦に出向いたところを拉致され、秦趙同盟が結ばれるきっかけとなった。

将軍[編集]

趙三大天[編集]
龐煖(ほう けん)
声 - 高塚正也
趙国三大天の一人。武神と称する大男でざんばらに伸ばした髪と顔の傷が特徴。得物は先端が極端に反った形をした大矛。
強者の存在を許さず、かつてはの宿営所を襲撃しを殺害。その直後、激情に駆られた王騎に斬られ敗北。この因縁から、王騎を討つために趙軍総大将となる。
秦趙戦争では夜襲を仕掛け、信と羌瘣を圧倒的な実力で追い詰めるも決着には至らなかった。決戦日では王騎との一騎討ちで、横槍を入れられたものの致命傷を負わせ立ち去った。
その後、深山で修行を積んでも王騎を超えた感触を得られず迷っていた際に、李牧の誘いによって趙燕戦争で再び総大将となる。合従軍編では李牧軍に同行。追撃してきた麃公を一騎討ちの末に片腕を折られるも討ち取った。蕞攻防戦終盤で、信との一騎討ちの末に重傷を負い、信との決着を至らず信に名を覚えておくと告げ撤退。
趙奢(ちょう しゃ)
前趙国三大天の一人。故人。
藺相如軍[編集]
藺相如(りん しょうじょ)
前趙国三大天の一人。廉頗と刎頸の交わりを交わした人物でもあり、兄弟に例えられる。故人。
敵味方全てを掌で転がして勝つのが大将軍という考えを持っており、李牧からは「智」と「勇」を兼ね備えた大戦略家と評され、持ち合わせていなかった「武」を担わせる「藺家十傑(りんけじっけつ)」と呼ばれる十将を配下にしていた。
尭雲(ぎょう うん)
藺家十傑筆頭。鄴編では、朱海平原で趙軍中央軍の一角を担う。三日目に趙軍左翼の援軍として駆け付け、飛信隊と交戦。知略を兼ね備えた本能型の武将で、貂の裏をかいて戦局を優勢に進めるが、指揮官が変わったことを察知して自ら飛信隊本陣への奇襲を仕掛けるが、そのことに気付いた信と一騎討ちを行うも決着に至らなかった。九日目に亜光軍防陣を破り虞寧を討ち、亜光を追い詰めるも亜花錦の横槍で失敗。
趙峩龍(ちょう がりゅう)
藺家十傑の一人。鄴編では、朱海平原で趙軍左翼の一角を担う。二日目では王賁を討ち取ろうとするが、逆に王賁の機転で馬南慈軍に痛撃を加えられた。
李牧軍[編集]
李牧(り ぼく)
声 - 森川智之 / なし / 浪川大輔
趙国三大天筆頭。知勇兼備の名将。
秦趙戦争編終盤で、四万の軍を率いて参戦。その行軍能力の速さで、出し抜いた王騎を討つきっかけを作った。その功から趙国宰相となる。
合従軍の発起人で、秦国を滅亡寸前まで追い詰めたものの蕞攻略戦に失敗。敗戦帰国後、失脚し前線地の監督の見回りに左遷された。始皇八年には宰相に復帰したが、実権は失脚していた間に勢力を増した郭開に握られている模様。
秦の中華統一阻止のため西部防衛網を築くが、秦の目標が鄴であると看破。閼与軍を率いて朱海平原で秦軍を迎撃。一日目に小規模の奇襲部隊を率いて麻鉱軍の本陣に奇襲し、麻鉱を討ち取った。
慶舎(けい しゃ)
李牧軍副官。「沈黙の狩人」の異名を持つ。
麃公とはまた違ったタイプの本能型の武将で、策を巡らせ相手を誘い込む知略家であるばかりか、信の剛剣と打ち合えるほど武力を持つ知勇兼備の名将。戦争孤児であったが、戦略の才能を李牧に見出された。市松模様の頭飾りに見られるように、同じ市松模様の馬装で統一された直属の配下らの中でも、近衛兵は桓騎兵や元公兵を圧倒するほどの実力を持つ。
合従軍戦では、合従軍本営の李牧に替わって趙軍の総指揮を執り、公軍と対峙。黒羊編では信との一騎討ちに敗れ戦死。
舜水樹(しゅん すいじゅ)
李牧軍副官。感情が乏しく常に無表情だが、思考を巡らせると一転して雰囲気が変わる。
鄴編では李牧の命令で橑陽軍総大将として犬戎族を嗾け、山民族軍と戦う。
馬南慈(ば なんじ)
李牧軍副官。蒙武並の巨漢で「雁門の鬼人」の異名を持つ。鄴編では朱海平原で趙軍右翼の一角を担い王賁の機転と亜光軍によって、自軍が立て直しが容易にできない程の損害を受けた。九日目に亜光軍防陣を破り、亜光を追い詰めるも亜花錦の横槍で失敗。
晋成常(しん せいじょう)
李牧傘下将軍。常に笑みを絶やさぬ歯が無い白髭の男。陽気ながら峻烈な言動が目立つ。
合従軍編では李牧軍副将を務め、李牧を諭して殿軍の役割を代行、バジオウに斬られ戦死。
岳嬰(がく えい)
李牧傘下将軍。慶舎軍副官。気性が荒い長身の槍術師。
黒羊編では、雷土軍と戦う。鄴編では、慶舎を討った飛信隊と信に並々ならぬ憎悪と復讐心を漲らせ、朱海平原で趙軍左翼の一角を担う。仇討ちのため自ら信の首を取りに行くが、王騎の矛を揮う信に一刀両断された。
金毛(きん もう)
李牧傘下将軍。慶舎軍副官。小柄な智将。黒羊戦では、摩論軍との激闘中に総大将慶舎を失う。その後も継戦を懇願する紀彗を総大将に立てるが、その紀彗軍がやむなく離脱した黒羊を防戦しきれず撤退。鄴編では朱海平原では趙軍中央軍の一角を担う。
カイネ
声 - 優希
李牧の側近の女性剣士。
合従軍編では李牧別働軍で参戦。鄴編でも李牧と共に秦軍を迎撃。
傅抵(ふ てい)
李牧軍三千人将。鼻と口を覆うように布を巻いた双剣使い。
三大天の一角になるという野望を抱く。好意を寄せるカイネにあしらわれている。合従軍編では李牧別働軍で参戦。鄴編でも李牧と共に秦軍を迎撃。
魏加(ぎ か)
李牧軍将校。「中華十弓」の一人。
新時代の幕開けに自らの軌跡を残すことと煖に生き残ってもらうため、王騎へ一矢報いた後、激昂した信に斬殺された。
趙荘軍[編集]
趙荘(ちょう そう)
声 - 津田健次郎
趙国将軍。秦趙戦争編では大将代理の軍師。
秦趙戦争編では蒙武軍を壊滅に追い込み、援軍として現れた王騎軍とぶつかり合った。ここで騰隊に追い詰められ離脱を試みるが、逃げ切れずに戦死。間際に自らが大将代理を務めたことに満足し、王騎の死を見届けられなかったことだけが唯一の無念であると残していた。
万極(まん ごく)
声 - 武藤正史
趙国将軍。「特攻の万極」の異名を持つ。長く伸ばした白髪に黒い歯が特徴で吃音の気がある。得物はフランベルジュ
長平の戦いにおける数少ない生き残りで、秦に憎悪しており、秦趙戦争編では副将を務め秦領の馬央周辺集落を蹂躙。龐煖夜襲時に同じく夜襲を仕掛け、干央を負傷させ、飛信隊の尾到らを死に追いやった。王騎討死時は、それを知って激昂し暴走した録嗚未軍の猛攻を受けて大打撃を被る。
合従軍編で公軍の背後を襲って大打撃を負わせるが飛信隊によって押し止められ、信との一騎討ちの末敗れて致命傷を負った。その後、信からの誓いを聞き、最後は憑き物が落ちた表情で死亡。
馮忌(ふう き)
声 - 浜田賢二 / 我妻正崇(VOMIC++)
趙国将軍。「頭脳の馮忌」の異名を持つ。
秦趙戦争編では初戦では秦左軍と当たり壊滅同然にまで追い込んだがそれも全て王騎の狙い通りであったことに気付き離脱を試みるも追撃に遭い信に討たれた。
渉孟(しょう もう)
声 - 水島裕
趙国将軍。「破壊の渉孟」の異名を持つ。頭上で結った辮髪と太めの容姿が特徴。得物は月牙鏟。
煖を嫌い、自身が軍功で三大天となることを目指している。強さを自負するせいかやや傲慢な面が見られる。王騎を過去の遺物と見下して一騎討ちを挑むが、直前で王騎との格の違いを目の当たりにして返り討ちに会い戦死。
公孫龍(こうそん りゅう)
声 - 斉藤次郎
趙国将軍。「万能の公孫龍」の異名を持つ。隻眼で左眼を縦断する傷痕が特徴。秦趙戦争編では副将を務めた。鄴編では橑陽軍の指揮を任されるが、後に命令で舜水樹と指揮官を交代。九日目でバジオウに右手を斬り落とされた。
李白(り はく)
声 - 桐本琢也
趙国将軍。「守備の李白」の異名を持つ。秦趙戦争編では蒙武軍と対峙。合従軍編では飛信隊を終始翻弄。
斉明(せい めい)
趙荘軍副官。騰隊突撃により片腕を失う重傷を負った。
剛乱(ごう らん)
趙荘軍千人将。重装騎兵隊隊長。蒙武と戦い戦死。
紀彗軍[編集]
紀彗(き すい)
離眼城城主。
黒羊編では知勇兼備の名将として慶舎から副将に抜擢される。黒桜軍と対峙。四日目に慶舎を失っても、金毛を説き伏せて継戦したことで実質的な総大将になる。ところが桓騎の戦略で敗戦を招いた。結果的に黒羊を明け渡すばかりか、離眼を放棄し灰城へと流れた。
鄴編で、李牧によって馬呈と共に召喚。そして、朱海平原では趙軍右翼の指揮を担うが、楽華隊と麻鉱軍によって窮地に追い遣られる。しかし、李牧が麻鉱を討ち取ったことで形勢が逆転し、一気に麻鉱軍を壊滅させようとするが失敗。秦軍左翼軍と膠着状態になる。
馬呈(ば てい)
紀彗軍傘下将軍。紀彗の幼馴染。身体中傷だらけの大男。「離眼の悲劇」では、味方が「旦虎の戦い」で勝利した一方で、傷病兵として劉冬とともに離眼で療養していたところを唐鈞軍に襲撃され、応戦するも力及ばず失陥し、紀昌の前で劉冬とともに深く悔いていた。
黒羊編では、飛信隊と対峙し一時的に撃退するが二日目に敗れ後退。五日目に桓騎軍が離眼に向かったことで撤退。始皇十一年の鄴攻防戦では、朱海平原で趙軍右翼の一角を担う。
劉冬(りゅう とう)
紀彗軍傘下将軍。紀彗の幼馴染。「離眼の悲劇」で左眼を失い、以後前髪で隠している智将。
黒羊戦では、飛信隊と対峙し一時的に撃退するが深夜に羌瘣に襲撃され相打ちになり深手を負う。三日目に重傷をおして戦線に復帰するが、四日目には羌瘣との再戦の末に戦死。
海剛(かい ごう)
紀彗軍傘下将軍。
周邦(しゅう ほう)
紀彗軍将校。黒羊戦で要衝を任されたが黒桜軍の猛攻を受け戦死。
黒公(こく こう)
紀彗軍将校。黒羊戦で要衝を任され黒桜軍と対峙。
連苛(れん か)
紀彗軍将校。黒羊戦で要衝を任され黒桜軍と対峙。
黄角(こう かく)
紀彗軍二千人将。鄴編で、楽華隊に誘い込まれ陸仙に討たれた。

その他の軍人[編集]

趙括(ちょう かつ)
声 - 高橋英則
趙国大将軍。父親は当時の三大天趙奢(ちょう しゃ)。長平の戦いで、廉頗の後任として趙軍を指揮して秦軍と戦うも王騎に一刀両断され死亡。
楽乗(がく じょう)
趙国大将軍。廉頗と二十年間共に戦い、趙軍第二位大将軍に位置した人物。
王命に従い、やむなく廉頗軍と戦い数で圧倒したものの、単騎で切り抜けて来た廉頗に矛を突きつけられ降伏。廉頗からは「腹六分目」と評され、格の差を痛感。
司馬尚(しば しょう)
青歌城城主。表向きは病弱だと噂されているが、実際は趙中枢を嫌っており中央からの命令を全て無視している。それ故に李牧の推挙による「三大天」の任命を断り、青歌から動かずにいる。
鄴編では、燕軍が青歌に侵攻した事で、兵五千を率いて出陣する。そして、オルド軍二万と互角の戦いをしている隙に、趙泊軍が燕国国境の二城を攻め落としたことで燕軍を撤退させ、オルドに「大虎」と評された。
趙泊(ちょう はく)
趙軍東部長官。
燕軍侵攻で司馬尚の指揮に従い、燕国国境の二城を攻め落とした。
冬顔(とう がん)
声 - 田尻浩章
趙国将軍。趙国から脱出する政を、精兵を率いて追撃するも昌文君に討たれた。
昧広(まい こう)
趙国将軍。李牧失脚後の混乱期において突如として秦国への進軍を開始する。出征してきた成蟜軍にあっさり撃退される。実は蒲鶮ら反乱軍と通じており、龍羽率いる反乱軍が壁率いる討伐軍と対峙していた際、討伐軍の側面を強襲しようとしたが、現れた飛信隊に阻まれ圧倒されたため撤退。
豪紀(ごう き)
趙国将軍。秦趙国境地の曹州の守備に当たる。飛信隊と交戦し、押されていても余裕を見せていたが、玉鳳隊や楽華隊が増援に現れるとあっさり後退した。
善満(ぜん まん)
趙国将軍。十五年前の「離眼の悲劇」後の勅命の立会人。
晋利間(しん りかん)
趙国将軍。鄴城西壁長。
紀昌(き しょう)
元離眼城城主。故人。
紀彗の父で馬呈と劉冬の育ての親。戦上手で人格者であったが、唐釣に隙を突かれ、離眼城を落とされ、勅命により城内の人質の助命と引き換えに唐釣の手によって火刑で処刑され、紀彗に後を託した。
岳印(がく いん)
紀昌の側近。勅命により紀昌と共に処刑。
赫公(かく こう)
紀昌の側近。勅命により紀昌と共に処刑。
唐寒(とう かん)
元暗何城城主。故人。
圧政を敷いていて、地域の覇権を紀昌と争っていたが、「旦虎の戦い」で紀彗に討ち取られた。
唐鈞(とう きん)
唐寒の息子。臆病者だが紀昌の隙を突いて離眼城を落とし、勅命により紀昌達を処刑。現在消息不明。
青華雲(せい かうん)
趙国将校。「中華十弓」の一人。

犬戎族[編集]

ロゾ
橑陽城城主で犬戎族王。悼襄王のことは侮蔑しているが、李牧のことは評価している。
鄴編では、無断で山民族軍を橑陽までおびき寄せた舜水樹を部下に斬殺させようとしたが取引により山民族軍と戦う。
ゴバ
ロゾの血族でブネンとトアクの兄。獲物は双剣。
橑陽戦でバジオウと対峙し、己を囮に端和を誘い出すも彼女に首を刎ねられ戦死。
ブネン
ロゾの血族でゴバの弟でトアクの兄。「恐将」と畏怖されている。
橑陽戦で壁軍とメラ族と対峙し、味方ごとカタリを討ち取った。
トアク
ロゾの血族でゴバとブネンの弟。
橑陽戦でフィゴ族と対峙し、ダントに刺殺された。
ボルフ
ロゾの側近。
ギアオ
ロゾ軍将校。ガエズに変わり山民族軍追撃を任される。
ガエズ
ロゾ軍将校。山民族軍を追い詰めるも突破され逃走されたため、ロゾに斬首された。
チダ
ゴバ軍将校。バジオウと対峙し、シュンメンに討たれた。
ジリ
ブネン筆頭家臣。ブネン軍最精鋭「ジリ兵団」団長。カタリに討たれた。

市井の人々[編集]

紫夏(し か)
声 - 大原さやか
趙国の闇商、紫家の頭目を務める女性。戦争孤児だったが、餓死寸前のところを敵兵から逃走中だった行商人紫啓に拾われ、育てられた。優れた商才を持ち、家督を継いでから商売を倍の規模に成長させた。養父への恩返しという意識から、自分と似た境遇の政を秦国に帰還させる仕事を受け、道中で政の失われた五感を取り戻させた。その後、趙兵による襲撃で落命。
江彰(こう しょう)
声 - 草尾毅
闇商で、紫夏の孤児時代からの幼馴染。趙兵による襲撃で落命。
亜門(あ もん)
声 - 落合弘治
闇商で、紫夏の孤児時代からの幼馴染。おかっぱ頭。趙兵による襲撃で落命。
紫啓(し けい)
趙国の行商人、紫家の前頭目。紫夏らの養父。孤児であった紫夏たちを救い、以後も人助けに傾注した結果落命。

その他の人々[編集]

黒羊丘の森内に住む村の村長。劉冬奇襲後に負傷し村へたどり着いた羌瘣を治療。しかし、黒羊戦の五日目に恒騎軍の襲撃によって村人ごと虐殺された。

楚国[編集]

王族[編集]

考烈王(こうれつおう)
王。気位が高く激しやすい性格。始皇九年に崩御した。跡継ぎに恵まれず、亡くなる前に精神に異常のある王弟より、李園の妹が産んだ春申君の子を自身の子として次の楚王に即位させるよう、春申君と李園の三人で企てた。

重臣・高官[編集]

春申君(しゅんしんくん)
楚国宰相。戦国四君の一人。
合従編では李牧から合従軍総大将に推挙された。敗戦後、責任を負って朝廷から遠ざけられ、辺境都市「来虎」に左遷された。
考烈王と李園と共に自分と李園の妹との子を王の子として王位継承を図っていたが、考烈王の死後変心。王弟に王位を継がせようと李園に刺客を送ったが、逆に李園の刺客によって暗殺された。
李園(り えん)
春申君の食客。春申君を暗殺後に媧燐と面会し共に宰相となる。

将軍[編集]

項燕(こう えん)
国大将軍筆頭。「楚の虎」の異名を持つ。作中では媧燐や廉頗の口から名前が出たのみで未登場。
汗明軍[編集]
汗明(かん めい)
国大将軍。各国には大柄な体躯と圧倒的な戦いぶりの両面から「楚の巨人」の異名で呼ばれる。
初陣から全戦全勝の経歴があり、自らを天の気まぐれによって生み落された超越者と呼び、強者と自負する敵対者を「勘違い」と戒めるべく正面から叩き潰すことを責務としている。武器は先端が極端に沿った形をした剣と大。他に巨大な分銅のような流星錐を使用。
かつては楚に侵攻した秦六将の一人、をも撃退したと言うが真偽不明。秦燕以外の各国前線地帯では彼の名は恐怖と共に浸透していた。
合従軍編では楚軍総大将を務めると、函谷関戦では蒙武軍を迎撃。蒙武との一騎討ちでは互いの片腕を砕くほどの激戦を繰り広げるが、誤って一騎討ちに割って入ってきた蒙恬に激怒して斬り伏せると、それに激高した蒙武に撲殺された。
貝満(べい まん)
楚国将軍。軍師も兼任するが得物の三又槍を持って先陣を切る武勇も誇る。汗明戦死後、軍を撤退させた。
剛摩諸(ごう ましょ)
楚国将軍。汗明軍の軍師を務める。前線で指揮を執るも貝満と違い先陣を切る武勇はない。汗明戦死後、軍を撤退させた。
仁凹(じん おう)
楚国将軍。貝満、剛摩諸と違い後方で指揮を執る純粋な老軍師。汗明を眼前で失い、自らがいた本陣も壊滅の憂き目に遭った。
臨武君軍[編集]
臨武君(りんぶくん)
国将軍。常人よりも一回り大きな巨漢で、同時に怪力と卓越した戦闘能力を有する。「楚の剛将」の異名で呼ばれる。
氾斗平原において王騎軍と相対した際、指揮官の一人だった同金を瞬殺し、函谷関戦では録嗚未をも圧倒する力を見せる。その後騰との一騎討ちになるが逆に力の差を見せつけられ敗死。
項翼(こう よく)
臨武君千人将。「楚の雷轟」の異名で呼ばれる。
白麗曰く、猪突猛進ゆえに千人将に留め置かれている模様。中国五大宝剣の一振りに数えられる「莫耶刀」を愛刀として所有。
臨武君の死後は白麗と共に媧燐軍に転属。その最中、媧燐から五千人将に任命され、臨武君の敵である騰に真っ向勝負を仕掛けるも引き分けに終わる。
毐国建国宣言後、白麗と共に秦国へ侵攻。しかし、反乱失敗後に媧燐の命令で撤退。
白麗(はく れい)
楚国千人将。「中華十弓」の一人。白翠という姉がおり、臨武君に嫁いでいる。
項翼の相棒で、先走りやすい項翼の抑え役。合従軍編では、鱗坊を射殺。毐国建国宣言後、項翼と共に秦国へ侵攻し、その後撤退。
魯近(ろ きん)
臨武君軍副官。
臨武君の死後、媧燐に指示を仰ごうとするが、媧燐に殺害される。
媧燐軍[編集]
媧燐(か りん)
国大将軍。巨躯の美女だが自身の長身にコンプレックスを抱いている。
合従軍編では楚国第二軍を担当。ドSな性格で普段はバミュウを甚振って遊んでいる。春申君に「性格に難あれど優秀」と評価される。臨武君や汗明と違い、戦いに手段を選ばない狡猾さを併せ持っており、誇りを重んじる楚将の中では異色の存在。戦後は楚国第二位大将軍に昇格。春申君暗殺後、春申君を暗殺した李園と面会し、共に宰相となる。
媧偃(か えん)
媧燐傘下将軍。媧燐の実弟。槍術師。合従軍では汗明と蒙武の一騎討ちの際、姉の命で蒙武の背を貫こうとしたが、蒙恬に妨害されて失敗。
バミュウ
媧燐軍副官。ちゃらちゃらした風貌ながら常識人。たびたび媧燐によって理不尽な制裁を受けるものの、本人も満更ではない様子である。

燕国[編集]

将軍[編集]

楽毅(がく き)
軍神と称される大将軍。故人。
滅亡寸前の燕国を復興させ、逆に当時大国であった斉に対し六国連合の合従軍を作り上げ、滅亡寸前まで追い込んだ。秦六将や趙三大天と並ぶ人物とされ、列国全てに名を知られる伝説的な存在。
劇辛(げき しん)
燕国大将軍。かつて楽毅と共に燕を復興させた、救国の英雄とされる。元々は趙人であり、金目当てで燕国へと移った。
六十年もの戦歴と楽毅の戦を見て来たことから蔡沢に化物の一人と言われ、趙国に居れば三大天の一人となっていたと評されていた。趙燕戦争で李牧の策略を見破り本陣に迫るも、龐煖に斬殺された。
オルド軍[編集]
オルド
燕国大将軍。北の五十の山岳族の王であり、合従軍において燕軍の総大将を務めた。
闊達で少々子供っぽい性格。血筋は平地の民のものだが生まれと育ちが山岳地という経歴を持ち、山岳族から見ても感心する程の「山読み」という技術を持つ。
王翦軍と当たり、終始王翦に踊らされ合従軍の函谷関突破失敗の敗因を招く。始皇十一年には、秦軍の鄴侵攻の直前に趙東部に侵攻し大いに猛威を振るうも「青歌」に侵攻して司馬尚の怒りを買い迎撃され撤退。
ユキイ
オルドの側近。山岳族出身で仮面を着用。
その他の軍人[編集]
仙手備(せん しゅび)
燕国将校。「中華十弓」の一人。

重臣・高官[編集]

郭隗(かく かい)
燕国家臣。
昭王によって亡国の危機を脱した後に国力を回復するために助言を請われ、「先ずは郭隗を厚遇することから始める」ように上奏した(「先ず隗より始めよ」)。その結果、楽毅や劇辛などといった有力者が続々と燕に集まり、燕は強国化した。

韓国[編集]

将軍[編集]

成恢軍[編集]
成恢(せい かい)
韓国大将軍。ドス黒い血管の浮かぶ醜悪で異様な容貌をしている。
合従軍編では韓軍総大将を務めた。様々な毒物を集めて日々研究を重ねた結果、高い即効性と殺傷力を誇る多種の奇毒を扱う。かつては男も色を覚えるほどの美男子であったが、長期間の猛毒研究の悪影響で、前述したような姿に変貌。
自慢の毒兵器で張唐軍弱体化に成功するが、桓騎・張唐連合軍の奇襲を受け張唐に斬殺された。
奈棍(な こん)
成恢軍将校。傷だらけの顔が特徴。
合従軍編では精鋭部隊を率い韓軍の本陣守備長を務めた。本陣に迫る張唐軍と交戦したが、張唐に討たれた。

その他の軍人[編集]

張印(ちょう いん)
韓国将軍。
成恢亡き後の韓軍総大将代理。気弱で礼儀正しい性格。
馬関(ば かん)
韓国軍二千人将。徐国を攻め滅ぼすために独立軍を率いていたが、偶然遭遇した飛信隊の襲撃に遭い、信に斬られた。

斉国[編集]

王族[編集]

王建王(おうけんおう)
斉国の王。常に口に蛇を咥えている癖のある人物で、あけすけな物言いを好む。
合従軍編では、動きこそ見せたが蔡沢の説得に応えて合従軍に参戦中止。その後、函谷関から撤退し腹いせで攻めてきた合従軍を迎撃。
黒羊戦後の始皇十年、蔡沢の手引きによって極秘で李牧とともに単身咸陽を訪れ、秦王政と会談する。中華統一後の統治のあり方を問い、政から「法治国家」という答えに感嘆し、政になら任せても構わないと事実上の降伏宣言を告げた。

重臣・高官[編集]

后勝(こう しょう)
斉国の重臣。

蚩尤族[編集]

羌象(きょう しょう)
声 - 吉田小百合
と姉妹同然に生きてきた羌族の女性。羌と並んで、蚩尤候補の中でも群を抜いた強さを持っていた。得物は「白鳳」という名の剣。
蚩尤となって外の世界を見たいという気持ちと、妹同然の存在である羌を殺めたくないという気持ちが葛藤し、“祭”の日に羌を香で眠らせ、一人で挑むが、幽連に謀殺された。
羌識(きょう しき)
達の次の代の蚩尤候補。非常に寡黙であるが、外の世界に少なからず興味を抱いている。また男女の営みにも興味はあるようで、それに関する羌礼から羌への問い掛けの際に、さり気無く聞き耳を立てる描写がされていた。
羌礼(きょう れい)
達の次の代の蚩尤候補。羌識とは対照的によく喋り、外の世界への興味も深い。特に男女の営みに興味を示し、羌に「男ができたな」と茶化していた。
羌明(きょう めい)
かつての羌族代表の蚩尤候補。だが“祭”から脱走し、一族から命を狙われ続けた。やがて、外界における里への連絡役として一族に尽くす事で赦されている。消耗した幽族数人を相手取って勝利するなど、未だ実力も兼ね備えている。
の要請を受けて、幽連の居所を彼女に伝えた。
幽連(ゆう れん)
声 - 岡田栄美
幽族の代表にして現蚩尤。得物は「赤鶴」という名の剣。“祭”において他の氏族と結託して、羌象を謀殺。
蚩尤の座を勝ち獲った事で、当初は魏王から厚遇されたものの、“祭”の後から精神に異常をきたしていたため(実妹を殺害したことが理由)、手に負えなくなったことから追い出され、趙国の山中に潜むようになった。“祭”において実妹を殺害しており、それによって巫舞を必要としない圧倒的な戦闘力を会得していた。
飛信隊が国境地帯で復興と防衛に務めている頃に、羌瘣を誘い出して襲い大いに追い詰めるも形勢逆転を許し、致命傷を負わされ死亡し。死後その遺体は、次の“祭”を行わせないという羌瘣の願いの為に、羌明によって隠された。

用語[編集]

戦国七雄
王朝衰退後の五百年に及ぶ動乱を経て生き残った秦・魏・趙・楚・燕・斉・韓の七カ国。
秦国
中華西端の大国。昭王の代に六大将軍の働きによって大きくその勢力を伸ばした、七国中でも一、二を争う強国。作中でも天下統一を狙い活発な軍事活動を続けてはいるが、昭王時代よりも武威には陰りが見える。荘襄王の代に丞相となった呂不韋が握る国の実権を、取り戻そうとする大王派との間で政争が続いている。歩兵における什伍の制度に代表されるように、七国中最も論功行賞の制度が確立されている。
山の民
秦よりさらに西にある深い山々に住む民族の総称。幾多の民族に分かれており、それらの盟主となった者を平地の人々は「山の王」と呼ぶ。民族ごとにデザインの違う面を被り、腰布を巻きつけただけといった簡易的な格好ではあるが、断崖絶壁を利用した城を築くなど、その技術力は非常に高い。かつての秦王・穆公は彼らと盟を結んでいたが、穆公亡き後一方的な盟の断絶を受けて山に追いやられた。
馬酒兵
穆公と盟を結び、その後秦国と晋国の戦争で秦に援軍として現れた山の民のことを指す。名前の由来は、穆公の軍馬を勝手に殺して食らった際、馬に合う酒を振る舞われた恩を返すために援軍として訪れたことから。
わずか三百人の戦士で数千もの兵を蹴散らし、更には敵本陣の晋王を捕えてしまうほどの高い戦闘能力を持つものの、その戦い方は味方された秦兵ですら背筋を凍らすほどに凄惨であったという。
六大将軍
昭王によって「戦争の自由」という権利を与えられた秦国の6人の大将軍[注 5]。彼らの存在によって、かつての秦国は中華で最も危険な国とされていたが、昭王亡き後はその名を継ぐ者が現れず、その武の威光は失われている。
呂不韋によると、六大将軍制は常に兵糧や兵士の補充を必要とし、国に著しい負担を与え、また独立色を強める制度のために謀反の恐れが常に付きまとうとされ、昭王と六将の間にあった鉄の忠誠心があってこそ成り立っていたという。
構成員は白起を筆頭として王騎・摎・王齕・胡傷司馬錯。唯一存命していた王騎も作中で没した。
飛信隊
初陣での戦果により百人将となった信の部隊で、発足初戦の秦趙攻防戦において王騎から名付けられた。
ひとクセもふたクセもある、荒くれの百姓を中心に発足した特殊百人隊。百姓ゆえに軍装も充分に整わぬばかりか、騎馬や弓に長けた配下など皆無に等しく、剣と槍に頼った白兵戦を戦い抜く。
発足時には渕、羌瘣の2人を副長としていた。秦趙攻防戦後には三百人隊へと増員され、更に魏領への侵攻戦中に特例として千人隊へと増員、この際に元郭備隊の楚水を副長に加えた。
魏戦終了後、正式に千人隊として認可されるも羌瘣が一時離脱。後に河了貂が軍師として参入する。
対合従軍戦中に麃公から兵千人を補給され実質二千人隊となった。後の論功行賞によって三千人隊へと増員し元麃公軍の岳雷とその千人隊を加える。彼らは後に乱戦特化兵の飛麃と呼ばれるようになった。
屯留の反乱の頃には隊に復帰した羌瘣が千人将、更に信も四千人将へと昇進し五千人隊の独立遊軍となった。著雍攻略戦後には羌瘣が三千人将、更に信も五千人将へと昇進し八千人隊の独立遊軍となった。
後宮
三千人を超える宮女と宦官から成る城で、宮女のほとんどが名家の出である事から、それらを束ねたならば絶大な力を要するとされる。呂不韋でさえ手を出しあぐねる強大な勢力であり、政陣営と呂氏陣営の争いにも不干渉を貫いていた。
三大宮家
太后の下で後宮を仕切る三侍女の後ろ盾となっている実力者。氾家、介家、了家の三氏。
魏国
中央部に位置する国。天下統一を狙う秦にとって中原進出の障害となっており、当面の標的国である。軍事力は秦に劣るものの、趙・韓と連携することで対抗している。生真面目な国民性で、兵も命令に忠実で粘り強い。中華最強を自負する装甲戦車隊を持ち、原野戦を得意とする。
魏火龍七師
魏王安釐王の時代に魏国の矛戟を振るった七人の大将軍。軍旗にそれぞれの個人名の一文字に火龍の印をあしらった物を用いている。秦の六大将軍や趙三大天と並ぶ英雄とされるものの、その中の1人呉慶以外が表舞台から姿を消した為に、そこまで名を広める事ができなかった。
表向きには五人が病、一人は戦傷が元で死去となっているが、実際は呉慶を除いた六人が二派に別れて同士討ちを行い、生き残った三人は十四年間投獄されていた。
構成員は呉慶・霊凰・凱孟・紫伯・太呂慈・晶仙・馬統の七人。
趙国
中央北部に位置する国。仇敵の間柄である西の秦・東の燕に挟まれており、特に秦に対しては長平の戦い以降、根深い恨みを抱えている。かつての軍の要であった三大天が潰えて転換期を迎えたものの、新たに三大天に任命された李牧が、宰相としても国の中枢を担う。武霊王以来の伝統を誇る騎馬隊が精強。
趙三大天
趙を支え、秦の六大将軍と戦いを繰り広げた三人の大将軍。任命された軍には「大天旗」という旗が掲げられる。王騎によると、その華々しい戦歴は三大天の異名と共に国内外の人々の頭に強烈に焼き付いており、大天旗一つで士気が跳ね上がるという。
当初の構成員は廉頗・藺相如・趙奢だったが、唯一存命していた廉頗の出奔後しばらくは適任者不在で、趙の武威は衰えた。李牧・龐煖を新たに抜擢して、再び武威を示している。残り一席は空位。
楚国
領土が全土のおよそ半分にも及ぶ南方の大国。秦と並んで二大強国に数えられる。その広大さから兵の動員力は七国中最大。しかし東西に長過ぎる防衛線により複数の国と接する為、他国への侵攻には慎重な構えを取っている。製鉄技術の先進国としても知られる。
燕国
北東端に位置する辺境国。他国にあまり情報が流れておらず、未知の部分が多い。様々な異民族と交流があり、彼らによって構成された特殊な部隊を擁する。
斉国
東方に位置する国。かつては大国として隆盛を誇ったが、燕の楽毅に撃ち破られ衰退した。
韓国
中央南部に位置する、七国中最も領土が小さく軍も弱い国家。西の秦からの侵攻を受けているが、その立地的重要性から趙・魏の援軍を受けることで、秦軍を退けている。
北の騎馬民族
大陸の北に住む民族であり、山民族のようにいくつかの民族に分かれている。山の民ですら桁違いと評する戦闘民族であり、彼らと国境を面する秦・趙・燕は長城を築いて防御に徹している。現在判明している民族は「月氏」「匈奴」「東湖」の三つ。
犬戎
物語開始より約五百年前に君臨していた周王朝を滅ぼしたと伝えられる騎馬民族。
周王朝を滅ぼした後中華への定住に失敗し、大半は北へと流れて「匈奴」に変貌したとされる。一部は太行山脈を縄張りとして中華に残り、趙国建国後橑陽の地と城を与えられた。しかし当人たちは趙に取り込まれたとは考えておらず、実質治外法権の領域となっている。
燕国の劇辛軍の主力を担う「毒犬」部隊もこの一族の者たちで構成されている。
橑陽に住む一族は犬を模した鎧と長刀の様な武器を使い、毒犬部隊は重装とランスの様な武器を使う。
戦国四君
斉の孟嘗君、魏の信陵君、趙の平原君、楚の春申君の4名。いずれも数千名にも及ぶ食客を抱える有力者であり、一国の王に匹敵するほどの力を持った。唯一存命していた春申君も作中で没した。
朱凶(しゅきょう)
赤黒い服装をした刺客一族であり、暗殺200年の歴史を持つ。二百年以上前には蚩尤に仕えた一族であった。
堅仙(けんせん)
暗器の使用に長ける刺客集団。登場した人物は全て肩にかかるくらいまで髪を伸ばしている。
号馬(ごうま)
集団での陣形による技に長ける刺客集団。登場した人物は全て髪を後ろで束ねている。
赫力(かくりき)
気を外に練り、刃物をも通さぬ肉体と剛拳で闘う刺客集団。登場した人物は全て禿頭。
蚩尤(しゆう)
千年以上昔から闇世界で恐れられてきた特異体質を持つ幻の一族。
山々に点在する十九氏族の中から、常に一人の女が祭(さい)と呼ばれる過酷なしきたりの末にその名を継ぐ。元々は司祭の類である巫女一族であったが、時代の流れの中で異形の変化を遂げていったとされる。
達人が駆使する奥義はその名残か、舞うような剣技「巫舞(みぶ)」と呼ばれる。
巫舞(みぶ)
人の秘められた力を引き出す為、蚩尤の十九氏族ごとに異なる拍子で舞い、呼吸法によって自らを変性意識状態にする(作中では「荒ぶる神」を身に堕とすとされる)奥義。その際の陶酔で意識を遠のかせることで、あらゆる感覚を活性化させて、常人離れした剣技を駆使する為、蚩尤以外の人間には使うことができないという。その力量は「長さ」や「深さ」で表され、深い者ほど強いが、深く落とすほどその反動も大きく、解けるとまともに戦うことすら困難になるなど欠点もある。
巫舞状態の使い手には周囲の物の動きがゆっくりに感じ、やがて飛んでいる虫ですら止まって見えるという。さらに羌瘣の場合は、青く澄んだ水の中にいるような感覚に陥り、そのままゆっくりと底の見えない深部へ沈んでいくという。
意識を遠のかせる妨げとなるのが現世のしがらみや感情である為、それらを強制的に断ち切る目的で蚩尤の先人たちが考案したのが、しきたり“祭”であった。その祭を経た幽連は、呼吸法と神堕としの舞による「助走」無しでも素の状態のまま、即座に巫舞同然の境地に入れる極意を体得した。
武神
煖の自称。蚩尤族によると「荒ぶる神」を元々身の内に宿す者のことを指し、武の道を極めることに全てを費やす求道者の一族。ただ一族といっても血の繋がりは無く、素質のある子供をさらって後継者として育てている。
基本的に深山に籠って修行に明け暮れ、時折実力を確かめるために人里へ降りては無差別に勝負を挑むという行為を繰り返す。

書誌情報[編集]

漫画本編[編集]

総集編・その他[編集]

  • キングダム総集編I 〈無名の少年〉 - 2010年7月27日発売
    収録内容
    『キングダム』第1話 - 第22話
    読切『金剛』
    読切『馬酒兵三百』
  • キングダム総集編II 〈王都の奪還〉 - 2010年8月10日発売
    収録内容
    『キングダム』第23話 - 第47話
    読切『李牧』
    読切『蒙武と楚子』
  • キングダム 公式ガイドブック 英傑列紀 - 2012年8月17日発売
    収録内容
    キャラクター&エピソード解説
    原泰久×安彦良和スペシャル対談&原泰久ロングインタビュー
    キャラクター原案スケッチ&秘蔵ネーム集
  • キングダム 公式ガイドブック 覇道列紀 - 2016年1月19日発売
    収録内容
    キャラクター&エピソード解説
    作者が語るキャラクター&エピソード秘話
    スペシャル対談2本
    原泰久×ケンドーコバヤシ
    原泰久×水野良樹いきものがかり
    週刊少年ジャンプ』2013年24号掲載の出張版読切

ゲーム[編集]

キングダム×リアル脱出ゲーム -ある大戦場からの脱出-
SCRAP主催の体験型ゲームイベント。2017年3月末~ゴールデンウィークにかけて明治神宮球場を皮切りに全国5都市を巡回する野外ツアー形式で開催される。参加者は泰国の兵士となり、様々な謎や暗号を駆使し1時間以内に敵軍の策略を打ち破ってから天下を取(脱出す)ることがクリア条件[注 6][注 7]
キングダム -英雄の系譜-
Mobage用アプリ。2015年3月12日に配信開始。アイテム課金制のソーシャルゲーム。ジャンルは、シミュレーションRPG。
キングダム – 春秋戦国大戦 -
GREE用アプリ。2013年4月26日にオルトプラスよりサービス提供開始。アイテム課金制のソーシャルゲーム
キングダム 激突パズル無双
iPhone用アプリ。2012年12月17日にコナミデジタルエンタテインメントより配信開始。アイテム課金制のソーシャルゲーム。ジャンルは、パズルバトルゲーム。
キングダム 一騎闘千の剣
PlayStation Portable用ソフト。2010年11月25日にコナミデジタルエンタテインメントより発売。公称ジャンルは「中国歴史大アクション」。

テレビアニメ[編集]

NHK BSプレミアムで2012年6月から2013年2月にかけて第1シリーズが放送された。全38話。2013年6月から2014年3月にかけて第2シリーズが放送された。全39話。第3回衛星放送協会オリジナル番組アワードで、オリジナル番組賞 最優秀賞(アニメ部門)を受賞。

第1シリーズはCGアニメーションが重きを占める動画構成となっている。 また、戦闘のシーンでは基準内で放送できるよう、表現に抑制が行われている(体が切断されるシーンでは透過光でぼかしている等)。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 原泰久
  • 監督 - 神谷純(第1期) / 岩永彰(第2期)
  • シリーズ構成 - 荒川稔久
  • キャラクターデザイン
    • 第1期 - 戸部敦夫 / 大竹紀子 / 波間田正俊
    • 第2期 - 竹田逸子 / 徳永久美子 / 下島誠
  • コンセプトデザイン - 高橋武之 / 中森良治(第2期から)
  • 総作画監督 - 竹田逸子(第2期)
  • 美術監督 - 東潤一(第1期) / 金鉉洙(第2期)
  • 色彩設計 - いわみみか(第1期) / 甲斐けいこ(第2期)
  • 撮影監督 - 吉田寛
  • 編集 - 松村正宏
  • 3DCG監督 - 奥村優子
  • 音響監督 - 高桑一
  • 音楽 - 関美奈子
  • 音響効果 - 北方将実
  • アニメーションプロデューサー - 磯谷麻依子
  • 制作統括 - 斉藤健治 / 柴田裕司 / 上田憲伯
  • アニメーション制作 - ぴえろ
  • 制作 - NHK / 総合ビジョン / ぴえろ

主題歌[編集]

第1期
オープニングテーマ「Pride
作詞・作曲・編曲・歌 - Nothing's Carved In Stone
エンディングテーマ
「Voice of Soul」(第1話 - 第19話)
作詞・作曲・編曲 - 山下和彰 / 歌 - 石田匠
「Destiny Sky」(第20話 - 第30話)
作詞 - BOUNCEBACK / 作曲・編曲 - ats- / 歌 - 若井友希
「Never Ending」(第31話 - 第38話)
作詞・作曲 - BOUNCEBACK / 編曲 - ats- / 歌 - 蛇足
第2期
オープニングテーマ「GLORY DAYS」
作詞 - KOHSHI / 作曲・編曲 - TAKE / 歌 - D☆DATE
エンディングテーマ
「21」(第1話 - 第13話)
作詞 - 多田宏 / 作曲・歌 - The Sketchbook / 編曲 - The Sketchbook、MB2nd
「Exit」(第14話 - 第26話)
作詞 - 多田宏 / 作曲・歌 - The Sketchbook / 編曲 - The Sketchbook、MB2nd
「そこに君がいる」(第27話 - 第39話)
作詞 - 多田宏 / 作曲・歌 - The Sketchbook / 編曲 - The Sketchbook、MB2nd

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1シリーズ
第1話[注 8] 無名の少年 荒川稔久 神谷純
村川建一郎
神谷純
たかおかきいち
戸部敦夫
第2話 運命の出会い 白石雅彦 堀之内元 サトウ光敏 大竹紀子
第3話 友よ…! 村山桂 木村哲 筑紫大介 波間田正俊
第4話 王と剣 玉井豪 たかおかきいち 高田昌宏 竹内由香里
第5話 折れない心 和智正喜 若林厚史 サトウ光敏 大竹紀子
第6話 大将軍への道 白石雅彦 浪速勉 たかおかきいち 波間田正俊
第7話 恐ろしき山の民 村山桂 若林厚史 三原武憲 竹田逸子
第8話 それぞれの夢 玉井豪 堀之内元 サトウ光敏 大竹紀子
第9話 いざ咸陽へ 和智正喜 村川建一郎 筑紫大介 竹内由香里
第10話 王都突入 白石雅彦 浪速勉 中山敦史 (高橋はつみ)[注 9]
第11話 激戦開始 村山桂 若林厚史 たかおかきいち 戸部敦夫
第12話 究極の一刀 玉井豪 西村聡 髙田昌宏 波間田正俊
第13話 ランカイ吠える 和智正喜 若林厚史 サトウ光敏 竹内由香里
第14話 剣の力 白石雅彦 佐藤雄三 筑紫大介 川口弘明
徳永久美子
第15話 王の資格 荒川稔久 若林厚史 たかおかきいち 波間田正俊
第16話 呂不韋 村山桂 堀之内元 高田昌宏 大竹紀子
第17話 初陣 玉井豪 佐藤雄三 サトウ光敏 竹内由香里
第18話 戦車隊の脅威 和智正喜 村川建一郎 筑紫大介 波間田正俊
第19話 烈火の戦い 白石雅彦 西村聡 いとがしんたろう 松竹徳幸
第20話 王騎乱入 村山桂 浪速勉 たかおかきいち 徳永久美子
第21話 将軍の意味 玉井豪 堀之内元 サトウ光敏 波間田正俊
第22話 知将対猛将 和智正喜 若林厚史 高田昌宏 大竹紀子
第23話 夜語り 荒川稔久 浪速勉 渡部周 増田敏彦
第24話 新たなる試練 白石雅彦 いとがしんたろう 斎藤寛
第25話 任命 村山桂 サトウシンジ 筑紫大介 南伸一郎
第26話 武神 龐煖 玉井豪 たかおかきいち 徳永久美子
第27話 飛信隊誕生 和智正喜 若林厚史 高田昌宏 波間田正俊
第28話 王騎の飛矢 白石雅彦 西村聡 熨斗谷充孝 竹内由香里
第29話 戦局急転 村山桂 堀之内元 河合滋樹 大竹紀子
第30話 天災 荒川稔久 浪速勉 たかおかきいち 南伸一郎
第31話 集の力 玉井豪 村川健一郎 いとがしんたろう 青木真理子
第32話 敗走の飛信隊 和智正喜 宍戸淳 筑紫大介 松竹徳幸
第33話 王騎 出陣! 白石雅彦 サトウ光敏 徳永久美子
第34話 真打ち 村山桂 堀ノ内元 熨斗谷充孝 大竹紀子
第35話 総大将見える 玉井豪 戸部敦夫 たかおかきいち 中森良治
第36話 王騎と摎 和智正喜 村川健一郎
戸部敦夫
いとがしんたろう 竹内由香里
第37話 我、死線にあり 白石雅彦 西村聡 サトウ光敏 波間田正俊
第38話 継承 荒川稔久 神谷純 神谷純
たかおかきいち
戸部敦夫
第1シリーズ総集編
第1話 風雲急 -
第2話 運命の歯車
第3話 山の民
第4話 命と覚悟
第5話 激闘
第6話 若き王
第7話 本物の戦
第8話 将軍
第9話 百人隊
第10話 勝利のために
第11話 最強の男
第12話 激突の刻
第13話 新たな光
第2シリーズ
第1話 新時代 荒川稔久 岩永彰 徳永久美子
折井一雅
第2話 静かなる戦場 白石雅彦 福島利規 松竹徳幸
大竹紀子
第3話 嵐の祝宴 和智正喜 影山楙倫 熨斗谷充孝 中森良治
第4話 王と蟻 玉井豪 サトウ光敏 刃間田雅俊
第5話 第三勢力 村山桂 田所修 布施木一喜 原田峰文
第6話 美しき猛毒 荒川稔久 影山楙倫 石田暢 竹内由香里
第7話 呪われた王子 白石雅彦 浪速勉 筑紫大介 大竹紀子
第8話 政と紫夏 和智正喜 田所修 堀内直樹 川口弘明
第9話 つなぐ願い 玉井豪 佐藤雄三 熨斗谷充孝 中森良治
第10話 砕けた愛 村山桂 ユキヒロマツシタ 布施木一喜 原田峰文
第11話 揃い踏み 荒川稔久 サトウ光敏 刃間田雅俊
第12話 高狼城攻略 白石雅彦 神谷純 ながはまのりひこ 松竹徳幸
富田美文
第13話 俺の戦り方 和智正喜 城所聖明 辻美也子
第14話 その男、廉頗 玉井豪 中川聡 小野田雄亮 大竹紀子
第15話 武将の空気 村山桂 影山楙倫 又野弘道 山﨑展義
第16話 真夜中の大将軍 白石雅彦 ユキヒロマツシタ 筑紫大介 南伸一郎
第17話 開戦前夜 玉井豪 浪速勉 布施木一喜 敷島博英
第18話 激突! 村山桂 佐藤雄三 熨斗谷充孝 原詔之
第19話 玄峰の奇策 和智正喜 サトウシンジ ながはまのりひこ 下島誠
第20話 飛信隊逆襲 福島利規 阿部栞士 刃間田雅俊
第21話 盗賊対軍略家 白石雅彦 サトウ光敏 辻美也子
第22話 蒙恬の提案 村山桂 影山楙倫 又野弘道 山﨑展義
第23話 三隊共闘 玉井豪 浪速勉 小野田雄亮 李相民
第24話 越えるべき壁 白石雅彦 神谷純 村山靖 高鉾誠
第25話 裏の裏 村山桂 サトウ光敏 南伸一郎
富田美文
第26話 将の器 和智正喜 影山楙倫 熨斗谷充孝 中森良治
第27話 決着の刻 白石雅彦 田所修 ながはまのりひこ 久保翔
第28話 最後の策 和智正喜 浪速勉 小山知洋
第29話 一瞬 村山桂 ユキヒロマツシタ 小野田雄亮 下島誠
第30話 大事な仲間 玉井豪 サトウ光敏 刃間田雅俊
第31話 蒙驁、退かず 白石雅彦 影山楙倫 村山靖 原田峰文
第32話 色あせぬ時代 和智正喜 本多康之 小高義規 辻美也子
第33話 勝利…そして 荒川稔久 ユキヒロマツシタ 西村博昭 中森良治
第34話 軍師の到着 玉井豪 影山楙倫 熨斗谷充孝 富田美文
第35話 試練と覚悟 荒川稔久 神谷純 ながはまのりひこ 小山知洋
第36話 上を行く 浪速勉 石田暢 木村春斗
第37話 遠雷 和智正喜 田所修 小高義規 清水恵蔵
第38話 謀略の舞台 村山桂 サトウ光敏 下島誠
第39話 新たなる伝説 白石雅彦 福島利規 辻美也子

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 備考
第1シリーズ
日本全域 NHK BSプレミアム 2012年6月4日 - 9月24日
2012年10月1日 - 2013年2月25日
月曜 19:00 - 19:25[注 10]
月曜 18:30 - 18:55
リピート放送あり
NHK総合 2013年4月7日 - 2014年1月19日 日曜 25:10 - 25:35 [4]
AT-X 2014年11月2日 - 日曜 17:00 - 17:25 リピート放送あり
第1シリーズ総集編
日本全域 NHK BSプレミアム 2013年3月4日 - 3月25日
2013年4月6日 - 6月1日
月曜 18:30 - 18:55
土曜 23:45 - 24:10
リピート放送あり[5]
第2シリーズ
日本全域 NHK BSプレミアム 2013年6月8日 - 9月28日
2013年10月5日 - 2014年3月1日
土曜 23:45 - 24:10
土曜 24:00 - 24:25
韓国全域 ANIPLUS 2013年6月13日 - 2014年1月9日
2014年1月16日 -
木曜 24:30 - 25:00
木曜 24:00 - 24:30
15歳以上視聴可で放送
韓国語字幕あり
日本全域 NHK総合 2014年4月4日 - 2015年3月6日 金曜 26:10 - 26:35 [6]

DVDソフト[編集]

avex entertainmentavex picturesより発売。

NHK BSプレミアム 月曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
キングダム
※本作までアニメ枠
おひさま(再放送)
※19:00 - 19:15
にっぽん縦断 こころ旅
※19:15 - 19:30
NHK BSプレミアム 月曜18:30枠
ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅
※18:30 - 18:40

もういちど、日本
※18:40 - 18:45


あにまるワンだ
※18:45 - 19:00
キングダム

キングダム 総集編
※本作よりアニメ枠
NHK BSプレミアム 土曜23:45枠
ap bank fes '12
※23:30 - 25:30
キングダム(再放送)

キングダム 総集編(再放送)

キングダム 総集編

キングダム2
※本作よりアニメ枠
-
NHK総合テレビジョンミッドナイトチャンネルにおけるアニメ枠(本作まで「ヨルアニ」)
へうげもの
日曜深夜
キングダム(2013・14年度)
2013年度は日曜深夜、2014年度は金曜深夜
英国一家、日本を食べる(2015年度前期)
水曜深夜

実写映画[編集]

2018年4月のコミックス第50巻達成を記念して実写映画化が行われる[2]。1年にわたる脚本会議には作者の原泰久も参加し、「納得の脚本」と太鼓判を押した[2]

その他[編集]

  • 2012年5月18日よりWEB上で1人1コマずつ約1000人でキングダム単行本第26巻の内容を描き上げるファン参加企画「ソーシャルキングダム」が行われた。ゲストの荒木飛呂彦井上雄彦本宮ひろ志やアニメの出演声優、それ以外に一般からもプロの漫画家が参加した。2012年6月13日に一旦完成となった[7]
  • 2012年10月10日から12月24日まで東京国立博物館で開かれる「中国 王朝の至宝」展において森田成一と釘宮理恵が、それぞれの演じる信・河了貂として会場の音声ガイドを務めることが発表された[8]
  • 2015年10月より作者である原泰久の出身地 佐賀県三養基郡基山町(さがけんみやきぐんきやまちょう)のふるさと納税の返礼品としてキングダムグッズの取り扱い開始[9]
  • 2015年10月に、WEB上でキングダムキャッチコピー大賞の募集が行われ、大賞には、「僕たちは今、千年に一度の漫画を読んでいる。」(茅ヶ崎の塾講師)が選ばれ、単行本第41巻の帯とヤングジャンプ2016年第9号の表紙にそれぞれ掲載された。優秀賞には、「三度の飯よりキングダム」(パッキャオの友人)、「うちの奥さん、春秋戦国時代から帰ってこない。」(陽介&美帆)、「前には夢が、隣には仲間が。」(めかなぎ)が選ばれ、原泰久特別賞には、「課金後」(ヘアスタイリスト)が選ばれた。
  • 2016年、連載10周年を記念して、実写特別動画が制作され、信役を山﨑賢人が務めた。動画は4月18日より特別サイト上にて3分の動画として配信開始され、4月19日にフジテレビ系列「有吉弘行のダレトク!?」にて、60秒バージョンのテレビCMとして放送された[10]。また、ほう煖は五城健児、羌かいは山本千尋が演じている[11]
  • 作者である原泰久は漫画家に転身する前のサラリーマン時代に経験した「組織」の美学を当該作品に注ぎ込んでいる旨を明かしている。その意気込みは「もし学生でデビューしていたら、キングダムは描けなかった。社会人経験は大きかったと思います」と断言するほどのものである[12]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ このことが原因で万極を歪ませ、幼少期に人質として趙にいた政が虐げられた。
  2. ^ この出来事について、作中では、昌文君が当時を述懐し、「それで赤子も死んだことになっています」と言っている。
  3. ^ アニメ版での表記。原作本来の表記は、偏が「享」、旁が「乚」。
  4. ^ 嫌悪ではなく公に気に入られていた嫉妬によるもの
  5. ^ 王騎曰く、桁外れに強かった6人の将軍が己の判断で戦えるように作られた制度(当時の秦国は多国と同時に戦うことが多く、王都との連携が逆に足枷になると昭王は考えたため)。
  6. ^ 週刊ヤングジャンプ作品とのコラボレーションではこれが初である。
  7. ^ NHK製作のアニメとのコラボレーションはこれが初である。
  8. ^ 通常30分放送のところ、初回のみ60分。
  9. ^ 作画。
  10. ^ 第1話は50分枠。

出典[編集]

  1. ^ “「キングダム」ファンの"こじるり"絶賛 モブキャストのアプリゲーム「キングダム 乱 -天下統一への道-」が2月22日配信”. IGN Japan (産経デジタル). (2018年2月8日). http://jp.ign.com/kingdom-ran/21800/news/222 2018年4月8日閲覧。 
  2. ^ a b c “『キングダム』実写映画化決定 作者・原泰久氏、1年間脚本会議に参加「納得の脚本です!!」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年4月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2109136/full/ 2018年4月8日閲覧。 
  3. ^ a b c d 『情熱大陸』「原泰久(漫画家)」 2016年10月30日放送。
  4. ^ アニメ「キングダム」 第2シリーズ放送決定!”. アニメワールド+BLOG. NHK (2013年1月23日). 2013年1月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年1月24日閲覧。
  5. ^ アニメ「キングダム」の魅力を凝縮した総集編、放送決定!”. アニメワールド+BLOG. NHK (2013年2月22日). 2013年2月25日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年2月23日閲覧。
  6. ^ NHKアニメワールド キングダム”. NHK (2013年1月23日). 2013年1月24日閲覧。
  7. ^ social_kingdom:ついに、1153コマ完成です!投稿して頂いたみなさま、銅鑼を…”. ソーシャルキングダム運営事務局Twitter (2012年6月13日). 2013年5月10日閲覧。
  8. ^ 中国 王朝の至宝:展示の6割が国宝級の一級文物 「キングダム」が案内”. まんたんウェブ. 毎日新聞社 (2012年6月13日). 2012年10月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年5月10日閲覧。
  9. ^ ふるさとチョイス:佐賀県三養基郡基山町
  10. ^ “山崎賢人が中国で信を熱演!「キングダム」10周年で実写動画プロジェクト”. コミックナタリー. (2016年4月12日). http://natalie.mu/comic/news/183194 2016年4月12日閲覧。 
  11. ^ “山崎賢人主演「キングダム」特別動画が本日公開、女剣士と最強の敵も登場”. 映画ナタリー. (2016年4月18日). http://natalie.mu/eiga/news/184002 2016年4月18日閲覧。 
  12. ^ “サラリーマン世界の美学が中国史のなかに蘇る― 「キングダム」人気の秘密”. Yahoo!ニュース. (2016年10月20日). http://news.yahoo.co.jp/feature/402 2016年10月22日閲覧。 

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ キングダム/1|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  2. ^ キングダム/2|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  3. ^ キングダム/3|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  4. ^ キングダム/4|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  5. ^ キングダム/5|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  6. ^ キングダム/6|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  7. ^ キングダム/7|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  8. ^ キングダム/8|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  9. ^ キングダム/9|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  10. ^ キングダム/10|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  11. ^ キングダム/11|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  12. ^ キングダム/12|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  13. ^ キングダム/13|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  14. ^ キングダム/14|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  15. ^ キングダム/15|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  16. ^ キングダム/16|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  17. ^ キングダム/17|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  18. ^ キングダム/18|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  19. ^ キングダム/19|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  20. ^ キングダム/20|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  21. ^ キングダム/21|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  22. ^ キングダム/22|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  23. ^ キングダム/23|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  24. ^ キングダム/24|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  25. ^ キングダム/25|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  26. ^ キングダム/26|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  27. ^ キングダム/27|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  28. ^ キングダム/28|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  29. ^ キングダム/29|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  30. ^ キングダム/30|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  31. ^ キングダム/31|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  32. ^ キングダム/32|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年10月18日閲覧。
  33. ^ キングダム/33|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2014年1月17日閲覧。
  34. ^ キングダム/34|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2014年4月18日閲覧。
  35. ^ キングダム/35|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2014年7月18日閲覧。
  36. ^ キングダム/36|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2014年10月17日閲覧。
  37. ^ キングダム/37|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2015年2月12日閲覧。
  38. ^ キングダム/38|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2015年4月17日閲覧。
  39. ^ キングダム/39|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2015年7月17日閲覧。
  40. ^ キングダム/40|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2015年10月19日閲覧。
  41. ^ キングダム/41|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年1月22日閲覧。
  42. ^ キングダム/42|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年9月16日閲覧。
  43. ^ キングダム/43|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年9月16日閲覧。
  44. ^ キングダム/44|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年10月16日閲覧。
  45. ^ キングダム/45|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年1月16日閲覧。
  46. ^ キングダム/46|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年4月19日閲覧。
  47. ^ キングダム/47|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年7月19日閲覧。
  48. ^ キングダム/48|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年10月19日閲覧。
  49. ^ キングダム/49|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年1月21日閲覧。
  50. ^ キングダム/50|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年4月19日閲覧。
  51. ^ キングダム/51|原 泰久|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年7月19日閲覧。

外部リンク[編集]