ダンジョン飯

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ダンジョン飯
ジャンル ハイファンタジーグルメ漫画
漫画
作者 九井諒子
出版社 KADOKAWA エンターブレインBC
掲載誌 ハルタ
レーベル ビームコミックス
発表号 volume11 -
巻数 既刊4巻(2017年2月15日現在)
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ダンジョン飯』(ダンジョンめし)は九井諒子による日本漫画作品。

概要[編集]

年10回刊漫画誌『ハルタ』volume11(KADOKAWA エンターブレインBC、2014年2月)より連載が開始された。著者初の長編連載作品[1]

登場人物が、古典的ファンタジー作品に登場する様々なモンスターを現実に存在する調理方法によって料理しながらダンジョンを踏破していくという、アドベンチャーとグルメを混交させた作風[1]の、グルメ・ファンタジー漫画[2][3]スライムマンドラゴラバジリスクゴーレムといった、ファンタジー作品では定番のモンスターの生態を改めて論理的に考察し、それに基づき「いかに調理すれば美味に食べられるか」を主眼に置いている。作中で実際に作られた料理にはレシピが記載され、そのことによってファンタジーでありながらリアリティー、説得力を生じさせている[2][4][5]

2016年の8月には3巻の発売を記念し、1巻収録の第1話に登場する「大サソリと歩き茸の水炊き」の食品サンプルが、同年9月には2巻第10話の「天然おいしい宝虫のおやつ」と13話の「ミミックの塩茹で」の食品サンプルが制作され、東京・大阪・徳島のイベント会場にて展示された[6]

賞歴[編集]

あらすじ[編集]

ある日、とある離島の墓地の壁から地下へと延びる巨大な空洞が出現した。そこから這い出てきた自身を王と称する朽ちかけた男が、一千年の昔に滅亡したはずの”黄金の国”の存在を明かし、王国は”狂乱の魔術師”によって地下に囚われ続けているため、元凶である魔術師を討伐した者には国の全てを与えると言い残し、塵芥となって消えた。その言葉に魅かれ、魔物が跋扈するダンジョンを踏破しようと多くの冒険者が乗り込む時代が幕を開けた。

5人の隊を組むライオス一行は、ダンジョン深層にてレッドドラゴンに挑むも、空腹が一因による連携態勢に乱れが生じて壊滅状態となり、ライオスの妹・ファリンは兄を庇ってドラゴンの餌食となってしまったが、全滅寸前の状況でファリンが最後に使った脱出魔法の力で、辛くも迷宮から脱出したものの、窮地を救ってくれた妹がダンジョンに取り残された上に、皆が荷物を失いほぼ無一文となってしまう。金銭的余裕が無くなった状況で2名が他の隊に職を求め離脱する中、単身で妹探索に出発する気のライオスに、随行する意思を決めたマルシルチルチャックの3人は、ダンジョン内での死亡は魔法による肉体と魂の補修が行えることから、蘇生が困難になるドラゴンの排泄物と化す前に、ファリンを救出すべく再びダンジョン深層部を目指す。

しかし、金銭・食料・仲間などの不足は如何ともし難く、ライオスはダンジョン内に巣食うモンスターを食材とし料理しながらの踏破を予算問題の解決策として提案、仲間の拒絶にも構わずダンジョン内の食材を集めて即席で料理を拵えようとしたところに、その場に居合わたせセンシが手助けを申し出てくる。センシに見事な手際で調理した料理を振る舞まわれ、一行はその意外な美味に驚く。魔物食に一家言を持っているセンシは、ライオスたちの真の目的を聞き、レッドドラゴンが料理できる可能性に惹かれ、新たな仲間となる。こうしてライオス一行は、襲ってきたり捕まえにいったりしたモンスターを倒して調理し食べながら、ダンジョンを踏破していくことになった。

知恵と経験と発見と協力で、様々な危機を掻い潜り、ダンジョン深層部にて辿りついた一行は、再度レッドドラゴンに挑み、手酷い傷を負いながらも討ち倒した末に、そのレッドドラゴンの肉体を元に、マルシルによる本来は禁忌である古代魔術でファリン蘇生に成功する[8]。再会を喜ぶ一行であったが、休息していた場に現れたライオスたちを「盗賊・簒奪者」と罵り、古代魔術を駆使するエルフの魔法使いにより、ファリンの意識は混濁した上に、一行はファリンを残したままその場から排除され、残ったファリンの身体は魔法使いによって別のものにされてしまう[9]。これまでの冒険が振り出しに戻ってしまい、ファリンの再救出に焦るライオスだったが、仲間たちによって必死に説得され、苦慮したのちに一旦地上に戻ることとなった[10][11]

登場人物[編集]

主要キャラクター[編集]

ライオス
種族・トールマン。本作の主人公。探索隊(パーティーまたはギルト)のリーダーであり、金属鎧を纏った長身の剣戦士。ファリンの実兄。経験豊富で実力も高いが重度の魔物マニアであり、「迷宮グルメガイド」を熟読・携帯し生態や能力だけでなく常々魔物の味に強い興味を抱いていた。仲間たちにはその願望を隠していたが、ファリン救出策で経費節約の必要に迫られたことを機に告白し、実行に移す。
少年時には妹と一緒に野山を駆け回り、強い好奇心から空想の魔物を描いたり、冒険を夢見る日々を送り、成人となってから妹と共に迷宮探索を仕事とした。普段は温厚で冷静沈着な性格だが、魔物が絡むと好奇心も露わに我を忘れて饒舌になり、金属や絵画などの無機物であろうと食物としての可能性を模索する、人食い植物の種を持ち帰り地上で栽培することを企てるなど、魔物食に関して偏執的とも言える情熱を注ぐ。それらに加え、状況や意味をあまり深く考えない軽率な言動が散見し、仲間から疎んじられたり軽蔑の目で見られてしまう性情の持ち主。ただし一方で魔物マニア故にその危険性についても十分理解しており、魔物に対する無根拠な信頼や、過度な感情移入には危険視して警鐘を鳴らす。
武具は新人だった3年前に初の死亡を経験した際の探索で手に入れた「動く鎧」が持っていた剣と大型の盾であったが、盾はレッドドラゴンからの脱出の際に紛失し、剣は「動く鎧」のボスに折られた。動く鎧を食べた後はボスが所持していた剣を使っているが、その中に1個体が潜んでおり、秘密のギルドメンバーとなった。前に使っていた剣と同様に素性の怪しい剣であるため、ナマリからはドワーフ製の剣を買って使うように注意されている。
ケン助
「動く鎧」の1個体。剣を殻の代わりにして、本体は柄の部分に潜む軟体動物である。「動く鎧」が一行の食事となった後、剣を失ったライオスにより拾われた。ライオスを仲間と認識しているのか、擬態していた宝虫に対して威嚇を行いライオスに知らせるなどの働きをし、喜んだライオスに命名されたが、危険を前に勝手に逃げ出したり、動こうとしないという困った行動もとる。たまにライオスから食事を分けてもらっている。
マルシル
種族・エルフ。海辺の街育ちで宮廷魔術師の親を持つ女性の魔法使い。古代魔術の研究をしており、ファリンの蘇生まで仲間にも明かしていなかったが実は作中現代では禁忌である魔術が専門分野。強力な攻撃魔法を駆使する。回復の速さに重点をおく回復術をこなすが、かけられた方は回復痛におそわれることになる。他にも若干心許無いものの死者の蘇生や防御、罠や鍵の解除まで様々な魔法を扱う。武器は輪状の杖頭の先端に魔力で生育する双葉が芽吹く木の根を手編みした「アンブロシア」と名づけた木製の杖と魔法書。金髪のロングヘアーは、魔法の準備運動として入念に手入れをし丁寧に結う。
魔法素材の安全な栽培、収拾目的でダンジョニウムの研究をするため魔法学校に入学。学校在籍時に同じ学科を専攻していたファリンと仲良くなり、学友で友人でもあるファリン救出行を無報酬で請け負いライオスに同行を申し出る。
常識的な性格と嗜好の持ち主であり、「魔物を食べて食費を浮かす」というライオスの計画には当初から強い拒絶を示し、迷宮内の生物を食することに対しては絶対反対の立場であったが空腹には抗えず、魔物食を口にするたび、その意外な美味に複雑な心境をのぞかせている。
魔術の知識は豊富で学生時代は「学校はじまって以来の才女」と言われるほど勉学優秀だったが、ファリンとの出会い後に実地体験が乏しいことを自覚し実践不足が露呈してしまった経験を持つ。また運動能力が低いため、活躍する場が一時なく自分が旅の妨げになると落ち込んだこともあったが、魔力を深層まで温存したいというライオスの方針を聞かされ立ち直った。選択科目でもあったダンジョニウムからは比べようもない迷宮全体を構成・維持する魔力の膨大さに好奇心をのぞかせている。2年前にスライムに窒息させられたのが、初めての死亡経験。
チルチャック
種族・ハーフフット。童顔で小柄な鍵師の29歳の男性。種族特有の身軽さや器用さと鋭敏な感覚をもって扉や宝箱の開錠、及び罠の解除を得意とし、仕掛けられた装置を作動させての近道や危険の事前回避、安全優先に向けた誘導と補助などの役割を主とする。戦闘は基本的に行わないが、武装が整っていたころは弓矢を装備し後方支援をしていた様子も描かれている。なおその役割上、過去に幾度もミミックの被害を蒙っているため、心底嫌悪している。
普段は落ち着いた性格で思慮深いが、指示に従わず勝手に行動する仲間がいると頭を痛め立腹し、瑣末なことで足止めが発生して旅程の効率が悪くなった時には苛立ちと悪態を前面に表し雰囲気を剣呑にさせるものの、手順の間違い一つでパーティー全体が危機に陥る責を担っている立場から常に神経を尖らせているため、ぶっきらぼうで直接的な発言をせざるを得ないことが原因である。報酬を前払いで受け取っていたため、ファリン救出行への同行を了承するが、仲間をさらなる命の危険に晒す結果となり、気安く旅へ付き合ったことに、一抹の悔いを吐露している。
魔物食に対してはマルシルよりは柔軟な思考を有しており、食中毒などの心配からモンスターを食べることには抵抗があるものの、人間に近い形態をしている魔物以外で、ある程度の安全が確保されてさえいれば割と肯定的である。
雑誌掲載分では「ハーフリング」の「ヌルチャック」と表記されていたこともあるが、単行本では「ハーフフット」の「チルチャック」に統一されている。
センシ
種族・ドワーフ。恰幅の良い短躯と、丸い大きな目に豊かな黒髪と髭を蓄え、ドワーフ語で「探求者」を意味する名を持つ斧戦士。魔物食に初挑戦したライオスたちの素人振りを見かねてパーティーに加わり、レッドドラゴンの調理を目的として同行を申し出て料理面でサポートし、戦闘ではライオスと共に前衛を務める。
かつては採鉱で職を得ていたものの鉱石の種類も見分けられず、鍛冶の技術と才能にも不足して同族仲間からにも驚かれているほどだが、先祖代々から伝わる家宝の盾を鍋と鍋蓋へと加工し、各種調理器具と調味料を常時携行、迷宮で10年以上魔物食の研究を続けて自給自足の生活を送る。通常はダンジョン内第三層を拠点として活動し、月に一度程度、地上に出て調味料などを買い揃え、その折に、ライオスたちと出会うこととなった。許可なく魔法生物であるゴーレムを起動させ畑の代用とし、ダンジョン各所にあるトイレの屎尿を回収して肥料にするなどしているが、結果的にダンジョン内の保守点検の役目を果たしている。単独で迷宮内で生活しているために冒険者としての技量は高く、魔物の身体の造りや習性などに関する知識は、戦闘時にも柔軟に応用している。一部を除き魔法による簡便な手順の処理に関心を示さないどころか露骨に嫌がり、旧来の技術を用いて労を取ることに自負と拘りを持つ。
ダンジョン内であっても食と健康の重要性を説き、偏った栄養の食事を摂ることを良しとしない反面、その他の物事には極めて大雑把で適当な性格、ドワーフ族でありながら戦斧の手入れは粗雑で、所持品の調理器具がドラゴンにも対抗しうる希少素材アダマントであることが判明してからもミスリル製包丁を片手に料理に勤しむ。
ファリン
ライオスの実妹で魔術師。柔和で温厚な性格で、仲間内の諍いを仲裁し宥める役回りをしていた。物理的な戦闘は好まず、回復を主とする補助魔法の他、高度な術法を用いた除霊を行う。会得しているのは、ノーム系の魔術[12]
少女期から兄と一緒に野山を駆けまわっていたが、ある日、村の墓地で彷徨う死霊を鎮めたことで、他の村民らから気味悪がられたが、兄からその素質を活かした職に就くよう勧められ、2人で異国を旅する空想を楽しんでいた。村を出て魔法学校に入学した当初は友人も出来ずに成績も悪く、馴染めない学校生活に授業を抜け出て、校外の山で読書や郷の兄に送る手紙を綴って過ごしていた。ダンジョニウム課題発表の際、ファリンの質の高い実験結果に驚愕したマルシルに興味を持たれてから良き友人となり、以降、手紙の文面も学校生活も好転する。
後、ダンジョン探索に兄と同行、好奇心だけで行動する兄の危機をモーニングスター片手に救い、戦いで窮地に陥った兄の代わりに、レッドドラゴンの牙に捕われながらも、帰還呪文を唱えてパーティを救ったが、自身は捕食されてしまう。排泄物と化すと予想された一ヶ月以内の遺体救出を目指した兄たちのパーティーが、レッドドラゴンを倒すことに成功し、体内から回収して組み立てたファリンの骨から、レッドドラゴンの血肉を使用したマルシルの秘術によって蘇生する。

ダンジョン冒険者・探求者[編集]

ナマリ
種族・ドワーフ。ファリン救出行以前のライオス達の元パーティーメンバー。種族の属性に倣い、武器の扱いと手入れに拘り、武具の目利きや金属素材にも明るく、短身ながらも勇猛な斧戦士で筋骨逞しい傭兵の女性で、61歳。金銭面での問題を抱え、レッドドラゴン征伐失敗後は、実入りの良い職を他に求めて離脱し、支払いの良いタンス夫妻の迷宮調査隊に採用された。
ダンジョン内でライオスと出会わせた折、出処も不明で制作した人種も判らない武器を振るうことを手厳しく注意し、真っ当な剣を購入するよう過去幾度も忠告。タンスからは攻撃魔法の巻き添えをくらう、盾代わりに使われて死亡する、等、散々な扱いを受け不満を爆発させてもいるが、仲間でいたいと主張している。蘇生慣れすると死や危険に対する感覚が鈍ることもあるため、極力死亡を回避し安全の担保を確保するよう新しい仲間に説くなど、小言や不平が多く口うるさいものの、他人が抱える問題や窮地に配慮するなど、お節介で世話焼きな面を見せている。
自身の傭兵としての評判に関わるためライオス達とは敢えて距離を置こうとしているが、彼らのことを気にかけてもいて、地上への帰還後も蘇生所に寄りファリンの死体を探すなどしている。
シュロー
ナマリと同じくファリン救出行以前のライオス達の元パーティーメンバー。黒髪の総髪をした侍のような東洋風の服装で日本刀を武器にしている男性。ライオスはシュローの気持ちに全く気付いていなかったが、実はファリンのことが好きで求婚したこともあり、別のツテを使ってファリンを救おうとしているのではないかとナマリは推測している。
タンス夫妻
種族・ノーム。島主からの委託で迷宮内に施された呪術の研究を行っている学者夫妻で、年齢は夫が210歳。妻が204歳。蘇生魔法を始めとした強力な魔法を使いこなす。ライオスのパーティーを抜けた後のナマリの雇い主。妻は常に微笑みを浮かべた優しげな表情でいる。夫はメガネをかけ、憮然とした表情をしており、身内には優しいが、他人や契約金を支払っている雇い人には横柄でぞんざいに扱うその半面、必要な配慮をし、心情をおもんばかるところもある。
ナマリの他に、剣士の男性であるカカとクロスボウを武器にする女性のキキという褐色の肌をした人間の双子を連れており、オマケマンガによると[13]、このふたりは雇われているわけではなく、子供のころに酒場で夫妻に拾われ育てられた共に暮す身内である。カカとキキの年齢は共に20歳。

ダンジョンの住人[編集]

レッドドラゴン
「炎竜」とも称される、深層に棲む巨大なドラゴンで、赤い鱗が特徴のモンスター。オークによると「狂乱の魔術師」に使役されている魔物。ライオス達が全滅しファリンが捕食され、今回の旅の始まりのきっかけを作った因縁のモンスターである。センシによると1ヵ月に一度しか目覚めず、普段は眠って過ごしているため消化も遅いと推察されている。本来はかなり下層のモンスターの筈だが、何故か地下5階オークの集落近くに出没している。
ライオス一行に倒され、未消化物の中からファリンの骨を取り出されたのち、亡骸の血肉をファリン再生に使われる。
オーク
ダンジョン内で集落を築き、冒険者への略奪行為をする亜人の種族。頭のオークは多妻持ち。センシがゴーレムで栽培した野菜を買ってくれるお得意様であり、オークの頭とセンシとは顔なじみである。人間やエルフとは美醜の感覚が違い、特にエルフのことは「野蛮な顔」「不細工」と評している。
かつて人類やエルフたちとの抗争に敗れ、ダンジョンに逃れた歴史があるため、人間やエルフを憎悪する。ダンジョンの先住者を自認しており、元々は地下5階層に集落を構えていたが、より深い階層にいるはずのレッドドラゴンが現れるようになったため3階層へと避難している。
避難先での糧を得るために襲撃した地下3階の取引所でライオス一行と出会い、彼らの持つ野菜も奪おうとした。しかし、センシの持ちかけた交渉によって引き換えに一晩の宿を提供し、取引所を襲撃した際に奪ったパン種小麦粉強力粉を元にしたパン作りや食事、頭の幼い息子との交流などを通じて打ち解け、ライオスらと和解した。
「狂乱の魔術師」
ダンジョンを創造した魔術師と伝えられている。タンス夫妻の調査からエルフであることが推察されている。

作中世界[編集]

ダンジョン[編集]

作品の舞台となるダンジョン(迷宮)は、人間やエルフやドワーフたちの間で所有権が転々としてきた「島」にあり、一千年前に「狂乱の魔術師」によって、地下深くに囚われ滅んだ「黄金の国」と呼ばれるものとされている。黄金の国の王を名乗る者が地下墓地となっていた場所から現れ「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」と言いのこし塵となって消えたときに出現し、各地から冒険者が集い、宝探しやダンジョン制覇と魔術師打倒を目指している。冒険者以外では、タンス一行のようにダンジョンの調査を依頼された者なども出入りしているほか、オークたちや犯罪者のような地上に居場所のないはぐれ者の棲家にもなっている。また物語進行中の時期にはモンスターの動きが活発化したり、迷宮の形が変わると言った異変が報告されている。タンスによると魂を肉体に縛り付ける強力な不死の術が迷宮全体にかけられており、「人」であれば内部で死亡しても、肉体の損傷さえ魔術や魔法で回復させれば蘇生できるとされ、作中ではトールマン・エルフ・ドワーフ・ハーフフット・コボルト(獣人)が蘇生している。しかし、損傷具合によって蘇生の難易度が違ってくるため、損傷の激しい者はそれだけの魔術や魔力に長けた術士でないと蘇生させられないことになっている。

なお、作中におけるダンジョンとは「囲われた空間で魔物が生息し、魔力が循環する場所全般」を指しており、天然・人工の区別はつけられていない。「黄金の国」の他には、マルシルとファリンが通っていた魔術学校の近くにある天然のダンジョン(洞窟)が描写されている。また人工の迷宮作りには魔術や生物を初めとした広範な知識と技術が要求され、特に「黄金の国」レベルの巨大ダンジョンの作成には途方もない計算が必要となるため「もし狂乱の魔術師が実在するなら、間違いなくまともな存在ではない」とマルシルは評している。


書誌情報[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 九井諒子の初長編連載は冒険×グルメ!「ダンジョン飯」”. コミックナタリー. 2015年3月4日閲覧。
  2. ^ a b 九井諒子のグルメファンタジー「ダンジョン飯」1巻、モンスターを美味しく料理”. コミックナタリー. 2015年3月4日閲覧。
  3. ^ a b 「このマンガがすごい!」1位は、ダンジョン飯&ヲタクに恋は難しい”. コミックナタリー (2015年12月10日). 2015年12月10日閲覧。
  4. ^ 『ダンジョン飯』(九井諒子)ロングレビュー!”. このマンガがすごい!web. 宝島社. 2017年3月11日閲覧。
  5. ^ 九井諒子「ダンジョン飯」特集”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ. 2017年3月11日閲覧。
  6. ^ 「ダンジョン飯」食品サンプル第2弾はミミックと宝虫!東京と大阪で展示”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2016年9月15日). 2017年3月11日閲覧。
  7. ^ 編集者が選ぶコミックナタリー大賞、今年度の1位は九井諒子「ダンジョン飯」”. コミックナタリー (2015年10月1日). 2015年10月1日閲覧。
  8. ^ 単行本4巻
  9. ^ 「ダンジョン飯 第29話 炎竜7」『ハルタ』〈39号〉エンターブレイン、2016年11月15日。
  10. ^ 「ダンジョン飯 第30話 良薬」『ハルタ』〈40号〉エンターブレイン、2016年12月15日。
  11. ^ 「ダンジョン飯 第31話 ドライアド」『ハルタ』〈42号〉エンターブレイン、2017年02月15日。
  12. ^ 『ダンジョン飯』 第31話。
  13. ^ 『ハルタ』〈42号〉付録「デイドリームアワー 九井諒子のラクガキ本 2」エンターブレイン、2017年02月15日。

外部リンク[編集]

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