呪術廻戦

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呪術廻戦
ジャンル 少年漫画
ダーク・ファンタジー
漫画
作者 芥見下々
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2018年14号 - 連載中
発表期間 2018年3月5日 -
巻数 既刊5巻(2019年5月現在)+0巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々による日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社2018年14号より連載中。

次にくるマンガ大賞2018 コミックス部門6位[1]。また、3巻発売時で累計発行部数55万部突破(2018年12月)、4巻発売時で累計発行部数110万部突破(2019年3月)。ともに単行本帯にて告知をしている。

本項では、同作品のプロトタイプである『東京都立呪術高等専門学校』についても解説する。

ストーリー[編集]

両親の顔を知らず祖父に育てられた少年・虎杖悠仁。常人離れした身体能力を持つ彼に、育ての親でもある祖父は「オマエは強いから人を助けろ」と言い残して他界した。

祖父を亡くしたその晩、手続きのため病院にいた虎杖の前に、黒ずくめの少年・伏黒恵が現れる。彼は虎杖が以前拾った特級呪物両面宿儺の指」を探していた。極めて危険なものである呪物を「人死にが出ないうちに渡せ」と虎杖に凄む伏黒。しかし一歩遅く、呪物は虎杖の元から心霊現象(オカルト)研究会(通称「オカ研」)の先輩の手に渡っており、「指」に辛うじて施されていた封印も剥がされてしまった。

封印を解かれた宿儺の指を取り込み、新たな力を得ようと学校に集まる呪い。虎杖は伏黒とともに呪いに取り込まれそうになっていた先輩を助けるが、新たに現れた呪いに不意を突かれたことで伏黒が負傷し、一同は窮地に陥る。「呪いは呪いでしか祓えない」という伏黒の言葉を聞いた虎杖は、状況を打開するために猛毒である宿儺の指を自ら呑み込んだ。本来なら口にした瞬間死亡してもおかしくない代物であったが、幸か不幸か虎杖は両面宿儺の「器」となる素質を持っていた。呪物を取り込んだことで呪術師の討伐対象となってしまった虎杖に、最強の呪術師にして呪術高専1年の担任・五条悟は二つの死に方を提示する。

登場キャラクター[編集]

主要人物[編集]

虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)
都立呪術高専1年生。仙台出身。仙台の杉沢第三高校に通っていたが、後に東京の呪術高専に編入する。身長は173センチメートルくらい。体重は80キログラム以上で体脂肪率は1桁。
心霊現象(オカルト)研究会に所属しているが、陸上部の顧問が入部届を書き換えてまで勧誘しようとするほどの並外れた運動能力の持ち主。「SASUKEを全クリした」「ミルコ・クロコップ(存命)の生まれ変わり」「50メートルを3秒で走る」などと噂されており、実際に砲丸投げ(投げ方がわからずピッチャー投げになった)で砲丸を30メートル弱先のサッカーゴールの枠に食い込ませる、地上にいたにも関わらず4階の窓から教室に飛び込んで呪いを蹴り飛ばす、鉄筋でないものの建物の壁を素手で破るなど常人離れした膂力を見せる。ついたあだ名は「西中の虎」。オカ研の活動中、高校の百葉箱に保管されていた両面宿儺の指を偶然拾い、正体を知らぬまま持ち出していた。
学校で呪霊に襲われた際、オカ研の先輩2名と負傷した伏黒を助けるため、特級呪物である両面宿儺の指を自ら呑み込む。本来呪物は猛毒であり即死しているはずだが、宿儺の指は何故か虎杖の体に適合。肉体を得て目覚めた両面宿儺によって呪霊は撃退したものの、代わりに史上最悪の特級呪霊が受肉するという「万が一の最悪の事態」が発生してしまう。しかし、虎杖は人間を鏖殺しようとする両面宿儺から肉体の主導権を奪還し、宿儺の意思を押さえ込むことの出来る「器」としての素質を持っていたことが判明する。また、呪霊や呪術にこれまで触れたことがなかったために呪術師の常識や戦法には疎いが、生来の運動能力もあり2級程度の呪い相手であれば手こずることはない。
その後、復活した両面宿儺を恐れる呪術界の保守派によって秘匿死刑が決定するものの、五条の提言によって執行猶予が与えられる。「今すぐ死ぬ」か「20本ある両面宿儺の指を全て取り込んでから死ぬ」かの選択を迫られた虎杖は、死刑にされるということに不満を抱きつつも、祖父の遺言に従い、宿儺の指を全て取り込んで死ぬことを決意した。
基本的に快活で素直、病気の祖父を毎日見舞うために5時までに帰宅できるオカ研に入部するなど心優しい性格の持ち主。しかしながら、異形とはいえ生き物の形をした呪いを一切の躊躇なく殺しにかかることから、五条には「イカれている」と評される。また、「正しい死」にこだわっており、病院で静かに亡くなった祖父の死に方を「正しかった」と認める一方、呪いによる死は「間違っている」と断じ、「せめて自分が知っている人間には正しく死んで欲しい」と願っている。とはいえ呪霊や死に対して恐怖心がないわけではなく、少年院で仮想特級呪霊に襲われた際は、差し迫った自らの死に年相応の少年らしく怯え、泣きじゃくる一面も見せた。
上述した少年院では肉体の主導権を両面宿儺に変わって仮想特級呪霊を退けたものの、その際に長時間肉体を明け渡していたためすぐに主導権を取り戻すことが出来なくなる。両面宿儺は虎杖の心臓を抉り出して主導権を得続けようとするが、虎杖は覚悟の上で再度肉体を奪還して死亡する。しかしその後は両面宿儺の生得領域に引き込まれ、宿儺の言葉遊びに翻弄される形で契約を結び、蘇生した。
両親はおらず(生死・行方ともに不明)、祖父に育てられた。両親についての記憶は特にないらしく、祖父から「お前の両親のことだが」と話を切り出されるも一切の興味を示さなかった。
虎杖の砲丸投げを見た伏黒は、「禪院先輩と同じタイプ」と言っており、真希と同じく天与呪縛によって驚異的な身体能力を得ている可能性があるが詳細は不明。
五条指導のもと逕庭拳(けいていけん)が使えるようになるが、交流戦の中で東堂に弱みを指摘され、さらに磨きをかけることとなり、黒閃を覚える。
食べ物の好き嫌いはなし。今時の少年らしくテレビっ子で、微妙なモノマネレパートリーが多い。パーカーを着用しているシーンが多いが、パーカーが特に好きということではなく「色々迷った末に結局パーカーになる」らしい。
好みのタイプはジェニファー・ローレンス。「尻と身長のでかい女の子」。東京には多少の憧憬があったようで、五条に東京観光を提案されたときは「横浜中華街に行きたい」と答えた(このときは横浜を東京と思い込んでいた)。
「逕庭拳(けいていけん)」
一度の打撃で二度の衝撃をぶつける技。
拳に纏わせた呪力が、虎杖の瞬発力に追いつかず、結果として拳が当たった時と本命の呪力が流れた時の二回分のインパクトが生まれる。
七海建人曰く、やられる方は相当嫌。
「黒閃(こくせん)」
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪み。成功すると呪力が黒く光り、威力は平均の2.5乗になる。
伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)
都立呪術高専1年生。既に2級呪術師の階級を持つ天才(五条に「おのぼりさん」認定されていなかったことから)。関東地方の出身で、後に埼玉出身であることが判明した。身長は175㎝で虎杖よりやや高い(成長中)。恵という名前は父親からつけられたらしい。
杉沢第三高校の百葉箱に保管されていた宿儺の指が行方不明となっていたため、昼間も高校に潜入し捜索していたが、呪物の正確な位置が掴めず手をこまねいていた(位置が分からなかったのは、呪物の気配があまりにも巨大であったため)。学校で虎杖と偶然すれ違った一瞬に呪いの気配が強くなったことから、虎杖が呪物を持っていると確信。祖父を亡くしたばかりの虎杖に指を渡すよう言うが、指は既に彼の手から別の人物(オカ研の先輩)に渡っていたと判明する。彼が追いかけていたのは宿儺の指の「残穢」に過ぎなかった。その後、虎杖と共に一度は呪物とオカ研の部員2名を奪還したものの、負傷して呪術を使えなくなってしまう。虎杖が両面宿儺の指を呑み込んだ際、一度は呪術規定に基づき虎杖を「呪い」として祓おうとするものの、内心では根っからの善人である虎杖を殺すことを躊躇っていた。五条に虎杖の処遇を尋ねられた際には、「(虎杖を)死なせたくありません」「何とかしてください」と懇願している。
沈着冷静で無愛想な性格。姉の津美紀が呪われたことで、不平等な現実のみが平等に与えられ、幸せになるべき善人が報われない事に疑問を抱き、少しでも多くの善人が平等を享受できるように不平等に人を助けるために呪術師となった。自己紹介で名前しか名乗らないなど協調性はあまりない様子だが、ほぼ初対面だった虎杖が危険な呪いと化したとわかっていても殺すことを厭うなど、本来は情に厚い。反面、無免許運転で子供を撥ねるなどの罪を犯した少年院在院者に対しては「ただでさえ助ける気のない人間を死体になってまで救う気は無い」と発言するなど、自らの善悪の価値判断を重視している。この価値観が「善人」である虎杖と食い違い、口論になったこともある。傲岸不遜な宿儺が唯一興味を示している人間。
戦闘では十種の式神を使役する。両手で影絵を作ることで、自らのを具現化する。一度に複数実体化できる、式神同士を組み合わせられるなど汎用性が高いが、術師である伏黒が負傷するなどして集中力を切らすと実体化できなくなる。式神は複数種類おり、それぞれに攻撃や索敵などの能力がある。
式神以外の術もあり、宿儺や東堂が術の発動に警戒するほどのものであるようだが、術の特性はおろか名前すら判明していない。術の前に唱えた「布留部 由良由良止(ふるべ ゆらゆら)」は日本の史書であり、神道における神典である『先代旧事本紀』によれば、これは布瑠の言(ふるのこと)というもので、死者蘇生の言霊といわれている。十種神宝(とくさのかんだから)を用いてこれを唱えると死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するというもの。宿儺の時は八握と言っているので、対応する神宝は八握剣(やつかのつるぎ)だが、詳細は不明。
担任である五条とは入学前からの知り合いらしい。左肩に手を置くのは、癖である。
好きな食べ物は生姜に合うもの(生姜そのものではないらしい)。嫌いな食べ物はパプリカ。実話系の本を読むことが多い。部屋着はとにかく楽なものを選ぶ。
禅院家の分家であるが、現在では繋がりはない(本人談)。
「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」
禪院家相伝の術式の一つ。影を媒介とした十種の式神術。式神を呼び出す際は手で影絵を作る。
普通の式神より強力な一方で完全に破壊されると二度と顕現できない。しかし、破壊された式神の遺した術式と力は他の式神に引き継がれる。拡張術式によって二つの式神を合体させることも可能。
玉犬「白」
真っ白な犬の式神。嗅覚による呪力の探知機能があり戦闘も可能だが、任務中に特級呪霊によって完全に破壊された。
玉犬「黒」
真っ黒な犬の式神。能力は玉犬「白」と同等で、よく二体同時に呼び出される。破壊された玉犬(白)を玉犬(黒)へ引き継ぎ玉犬(渾)になった。
「大蛇(オロチ)」
巨大な蛇の式神。少年院では、宿儺を一瞬だけ拘束するも無惨に破壊された。
「鵺(ぬえ)」
頭半分を覆う骸骨の面をつけた怪鳥の式神。飛行能力があり、移動手段として利用するほか、帯電した呪力をまとって体当たりを行うこともできる。
「蝦蟇(がま)」
でかい蛙の式神。長い舌を伸ばすことで遠くにいる仲間を救助したり、敵を拘束したりする。
「不知井底(せいていしらず)」
二種類の式神を合体させた拡張術式。蝦蟇(がま)と鵺(ぬえ)を合体させ、羽の生えた蝦蟇(がま)を呼び出す。
釘崎 野薔薇(くぎさき のばら)
都立呪術高専1年生。3級呪術師。芻霊呪法。詳細な場所は不明だが、「盛岡まで4時間かかる」地方の村出身(本人曰く「クソ田舎」)。身長は160センチメートルないくらい。明るい茶髪をしているが、地毛ではなく染めている。
虎杖と同時期に呪術高専に入学したが、入学自体は以前から決まっていた。待ち合わせ場所に原宿を指定する、出かける先が六本木と聞いてはしゃぐなど、東京(都会)に対しての強い憧れを持ち、また自らの出身地(田舎)を嫌っている。呪術高専に入学した理由も「田舎が嫌で東京に住みたかったから」。また、彼女が田舎を嫌う大きな理由は、彼女が小学校1年生の時に東京から村に越してきた友人・沙織ちゃんを「村の奴等が『田舎者を馬鹿にしている』と被害妄想を膨らませて僻んで追い出した」ため。
非常にサバサバした気性の持ち主。他の少女に声をかけていたモデルのスカウトに「私は?」と問うなど、自らの容姿に自信があることを隠さない。
ナチュラルに口が悪く、素人であるにも関わらず「呪いは危ない」と忠告してきた虎杖を蹴り飛ばすなど手が出るのも早い。が、呪霊に人質に取られた少年を助けるため自ら武器を捨てて丸腰になる、罪人である少年院の在院者を当然のように助けようとするなどの優しさも見せる。自らのアイデンティティーを強くもっており、丸腰の状態で真依に背後を取られていても平然と喧嘩を売るほど度胸がある。
戦闘で使用するのは五寸釘とハートマークが刻まれた金槌。場合によっては藁人形も使用する。遠距離にいる敵に金槌で釘を飛ばし、打ち付けて呪力を流し込むのが基本的なスタイル。また、切断された呪いの腕など体の一部に藁人形をつけ、そこに釘を打ち込む事で逃走した本体を攻撃することも可能。接近戦が苦手。金槌に呪力を込めて殴ると最悪死に至る為、手加減する時はピコピコハンマーを使用する。
呪術高専に入学して以降は、暇があったら買い物に出るなどそこそこに東京を満喫しているらしい。
東京には多少の憧憬があったようで、五条に東京観光を提案されたときは「ディズニーランドに行きたい」と答えた(虎杖に千葉だろうとつっこまれる)。
「芻霊呪法(すうれいじゅほう) 」
呪力を込めた釘を金槌で飛ばして攻撃する。重ねて釘を打ち込めば、相手を殺したり、動きをとめたりできる。
「共鳴り(ともなり)」
相手の体の一部と藁人形を重ね、釘を打ち付けることで、当の本人にダメージを与える技。距離を無視して対象を攻撃できる(対象の一部の大きさや価値の方が重要)。
「簪(かんざし)」
呪力を込めた釘を打ち込み、対象物を破壊する技。大木を倒すほどの威力を秘める。
五条 悟(ごじょう さとる)
声 - 中村悠一(2018年PV)
都立呪術高専の教師で1年の担任。28歳。身長は190センチメートルを超えている。常に黒い布やサングラスで目隠しをしているが、周囲は見えているらしい。甘党だが元々甘い物が好きだったわけではなく、頭を回すために甘い物を食べるようにしていたところ結果として甘党になったとのこと。
4人しかいない特級の呪術師で、自他ともに認める「最強」。受肉したばかり且つ指一本分の力しか出せない状態とはいえ、虎杖の体を使った両面宿儺に容易く打撃を食らわせた。本人は、たとえ全て力を取り戻した両面宿儺を相手にしたとしても「ちょっとキツイ」が「勝つ」と断言している。
普段は飄々としており、本心を掴ませない言動を取る。自ら虎杖達にも教師とは思えないフランクな態度で接し、「悠仁」「恵」「野薔薇」と下の名前で呼ぶ。特級呪物である両面宿儺の指の回収を伏黒に任せ、自らは帰りの新幹線で食べるために名菓・喜久福を買い求めるなどかなりのマイペース。とはいえ実際は「何でも出来るからこそあまり何でもやらないようにしている」のであり、自身の任務を生徒に任せるのは本人曰く「後進を育てるため」。
現在の呪術界を「腐ったミカンのバーゲンセール」と呼んで深く憂い、強く聡い仲間を育てることで変えようとしている。役不足甚だしい呪術高専の教師をしているのもそのためで、特に3年生の秤、2年生の乙骨、そして虎杖を「僕に並ぶ術師になる」と目をかけている。また、一教師として生徒のことを大切に思っているようで、上層部の計略で虎杖が死亡した際は怒りを露わにし、「上の連中全員殺してしまおうか?」とさえ口にした。
あらゆる場所に存在する無限を現実にする無下限術式を使用する。全ての空間距離が無意味となり、どんな遠距離も一瞬で詰められ、逆に相手の攻撃は五条に近づくにつれて鈍化していく。無限は目に見えるものではないため、一見すると「恐ろしく動きが速い」ようにしか見えない。取得している領域展開「無量空処(むりょうくうしょ)」は相手を引き込めればほぼ勝利が確定するほど強力で、尋問するために手加減した状態でありながら漏瑚の頭部以外を一瞬で消滅させた。
五条の術式「無下限呪術」を持っている者は五条以外にもいる。しかし、無下限呪術は緻密な呪力操作が必要なので、五条以外に使える者はいない。その緻密な呪力操作を可能にしているのが、五条の特別な眼である。
瞬間移動のような事をやっているが、限られた条件下でのみ使用可能。
遅刻の常習犯。交流会にて歌姫が「あの馬鹿は?」と言ったところ、パンダが「悟は遅刻だ」、真希が「悟(バカ)が時間通り来るわけねーだろ」と言っている。虎杖入学時、夜我に面接させる時も遅刻している。夜蛾との会食も遅刻している(漏瑚の襲撃を受けた為)。
呪霊の内通者の調査をしている。
お疲れサマンサ(おつかれさまんさ)は廃墟での呪霊を倒したあとに、五条が虎杖と釘崎にかけた労いの言葉。公式PVでも、最初の挨拶として使われた。バリエーションとして「お疲れサマーランド」「お疲れサマーランチ」がある。
「無下限呪術(むかげんじゅじゅつ) 」
収束する無限級数(作内における無限)を現実に持ってくる術式。五条の周りには術式によって現実化された「無限」があり、手で触れようとしても五条に近づくほど遅くなり、打撃や術式による攻撃を当てることができない。仕組みは解説されていないが、術式の応用で長距離を瞬間移動したり、自身の攻撃を加速させる事ができる。
「赫(あか)」
無下限呪術の反転術式。触れた瞬間に相手を凄まじい勢いで吹き飛ばす。

都立呪術高等専門学校[編集]

夜蛾 正道(やが まさみち)
都立呪術高等専門学校の学長。五条・夏油の学生時代の担任でもある。
人形に呪いを籠めて操る「呪骸」の使い手。人形は高い戦闘能力を持ち、人形でありながらもその打撃は強力。また人形であるが故に痛覚や恐怖心を持っておらず、殴られても怯むことなく襲ってくる。
ほとんど成り行きで呪術高専にやってきた虎杖に対し、「何をしに呪術高専に来たのか」を問う。それに対して「祖父の遺言」を口にした彼に「自分が呪いに殺された時もそうやって祖父のせいにするのか」と痛烈な一言を浴びせて入学を拒否したが、虎杖が「生き様で後悔したくない」と応えたことで納得し、最終的に入学を認めた。
伊地知 潔高(いじち きよたか)
都立呪術高専の補助監督を務める眼鏡の男性。26歳。痩躯で神経質そうな顔つきをしている。
呪胎が現れた少年院に虎杖達が派遣された際に同行し、「帳」(呪術師が用いる特殊な結界)詠唱呪文は「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」を下ろして周囲から少年院を隠した。
簡単な帳や式神でバックアップする。少年院で釘崎を病院に送る際、伏黒に「伊地知さんはいてもしょうがないので戻って来る時は1級以上の術師と一緒にお願いします」と言われている。
よくも悪くも事務的な態度で任務にあたるが、子供を危険な現場に送り届けることに対して内心で葛藤するなど根は常識的で善良。五条と上層部と板挟みで心労が絶えない。事務仕事が出来る。
乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)
都立呪術高専2年生。呪術廻戦の前日譚である「東京都立呪術専門高等専門学校」の主人公。
伏黒曰く「唯一手放しで尊敬できる先輩」だが、今は海外にいるため伏黒以外の1年生とは面識がない。今年の京都姉妹校交流会(後述。以下交流会)には海外にいるため参加しない予定。
五条と同じ特級の1人。
禪院 真希(ぜんいん まき)
都立呪術高専2年生。府立呪術高専2年の禪院 真依とは双子。真希が姉。
呪術師の名門・禪院家の出身だが、呪力を持たず生まれてきたため生家では落ちこぼれ扱いされている。普段かけている眼鏡は呪いを見るためのもので、戦闘では呪具を使用する。
伏黒曰く「呪具の扱いは学年一」。
呪術師を目指している理由は「家の連中への嫌がらせ」のため。男勝りでキツい言動を取ることが多いが、虎杖の死亡を知らず伏黒・釘崎に「お通夜か」と発言してしまったことに気づいて焦るなど、感性は良識的。また面倒見は良いらしく、釘崎は彼女を「真希さん」と呼び尊敬している。
実力としては二級だが、禅院家の邪魔により四級止まり。
素手で真依の作り出した弾をキャッチするほど動体視力が良い。
真依曰く、メカ丸と同じある意味逆の「天与呪縛」。本来術式を持って生まれるはずだった真希は、術式と引き換えに人間離れした身体能力を持って生まれた。
狗巻 棘(いぬまき とげ)
都立呪術高専2年生。呪言師
準1級呪術師。
普段の会話で使う語彙はおにぎりの具のみ。「しゃけ」が肯定、「おかか」が否定であり、それ意外は不明。いつもハイネックで口元を隠しており、口の両端と舌には刺青のような文様がある。
呪言は強力だが、使用すると声が枯れてしまい、連続での使用は難しい。最悪の場合、自分に跳ね返ってくる。
パンダ
都立呪術高専2年生。準2級呪術師。名前の通り人語を操るパンダ。後輩である伏黒でさえ「パンダ」としか説明せず、釘崎にツッコミを入れられていた。
パンダではあるが、その言動は2年生達の中でも屈指の常識人(パンダ)。感知能力に優れる。
その正体は夜峨校長に作られた、突然変異呪骸。
3つの核を持ち、パンダ(バランス型)、お兄ちゃんのゴリラ(パワー型)、お姉ちゃん(詳細不明)と体を変えることができる。
「激震掌(ドラミングビート)」
ゴリラモードの得意技。当たれば体内に衝撃が響く、防御不能の攻撃。
秤(はかり)
都立呪術高専3年生。本名不明。問題を起こして交流会に参加できなくなったらしい。
家入 硝子(いえいり しょうこ)
呪術高専の医師。28歳。五条と同期にあたる。長い髪と気怠げな雰囲気を持ち、濃い隈と右側の泣きぼくろが特徴的。
反転術式による傷の治療が出来る数少ない人物であるため、高専では重宝されている。医師免許を高専卒業後に二年で取得(ズルをしたらしいが詳細は不明)しているらしい。死亡した虎杖の身体を解剖することに意欲的な態度を見せ、彼が蘇生した時は「ちょっと残念」と口にした(虎杖がなぜ、呪物の猛毒に耐えられたのか調べる予定だった)。しかし、真人によって作り替えられた人間をそうと知らず倒した虎杖に対し、「死因は身体を変えられたことによるショック死」「気に病むな」とフォローするなど、情の無い人間ではない。五条が伊地知に対してプレッシャーを与えた時は「あまり伊地知をイジメるな。私たちと上との間で苦労してるんだ。」と思いやりがある一面を見せる。
甘党の五条とは対照的に甘い物が苦手。酒好き。禁煙5年目。
七海 建人(ななみ けんと)
1級呪術師。五条曰く「脱サラ呪術師」で、五条とは呪術高専で先輩・後輩の関係だったらしい。白いスーツにツル部分の無いゴーグルのような眼鏡をしている。27歳。身長184cm。パン好きでお気に入りはカスクート。
術師にサングラスや眼鏡など視線を隠す者が多いのは、呪霊の中に見られていると気付いた瞬間に襲ってくる者がいるから(五条は別)。母方の祖父がデンマーク人で、七海の家系には呪術師はいない。
呪術高専在学時に「呪術師はクソ」だと判断し一般企業に就職したものの、そこで「労働はクソ」であると実感、「同じクソならより適正のある方」を選び呪術界に戻ってきたというのが本人談。五条に頼まれ虎杖の実地訓練に同行するが、本人はあくまで呪術界の上層部側の人間であるとしている。五条のことは「信用しているし信頼しているが尊敬はしていない」と本人の前で断言した。
呪術師をやめたのは他人を命がけで守る覚悟を時には仲間にも強要しなければならない呪術師の生き方に耐えられなかったため(本人も「逃げた」と自虐している)。卒業後は証券系の企業に就職するが、金に振り回される毎日に精神的に疲弊する。しかし、パン屋の女性店員に憑いていた蝿頭を祓い、感謝されたことにより、自分が「生きがい」を求めていたことに気付き、呪術師の道へと戻ることになった。
真人が領域展開を習得し、「今はただ君に感謝を」と言った時は、死ぬ寸前でありながらも「それはもう多くの人から貰っています」と答えた。
大人として子供を守ることを当然と考えており、虎杖を「死線をくぐってきた」と認めつつもあくまで保護対象として扱う。また、真人に作り替えられた人間が零した涙を拭い怒りを露わにするなど、冷静だが決して冷酷ではない。
対象の長さ(全長だけでなく腕など身体の一部でも可)を7:3にわけるポイントに強制的に弱点を創り出す術式を使う。その弱点を狙えば、たとえ格上の呪いであってもそれなりのダメージを与えられ、格下であれば刃を布で覆った大鉈でも両断できる。
時間による縛りで本来の呪力を制限しているが、彼が定めた時間を越えて働くと(本人曰く時間外労働)急激に呪力が上昇する。領域展開は未取得。
十劃呪法「瓦落瓦落」(とおかくじゅほう がらがら)
建物を倒壊させ、破壊した対象に呪力を篭める拡張術式。広域攻撃かつ高い質量を持った物体に呪霊に対する攻撃力を付与する高威力な技だが、自らが巻き込まれるリスクもある。
猪野 琢磨(いの たくま)
七海の手伝いで呼ばれた2級呪術師。帽子をかぶっている。21歳。
実力は相当なもので、七海も1級の呪術師になる為の推薦をしてもいいというお墨付きな術者だが、七海の口車にたやすく乗せられる単純な性格でもある。
前日譚の東京都立呪術高等専門学校で準一級以上を集めろと言った時に来ていた帽子をかぶった2級呪術師。
後輩力が高い。七海の任務を一度手伝ってから非常にリスペクトしている。七海の腕時計をおさがりで貰えないか虎視眈眈と狙っている。
冥冥(めいめい)
1級呪術師。
動物の視覚を共有し、モニターに映すことができる。
金に変えられない物には価値がないという価値観を持った守銭奴。
前日譚の東京都立呪術高等専門学校で準一級以上を集めろと言った時に来ていた前髪を垂らしている1級呪術師。斧を持って登場。
天元(てんげん)
不死の術式を持った呪術師。不老ではない。結界術によって呪物などを守っている1000を超える扉を作る。高齢のため、結界の運用以外に干渉しないとの事。天元様と学長が言っているので、学長より上である。
新田 明(にった あかり)
呪術高専補助監督。言葉の語尾に「…っス」とつけてしゃべる。埼玉担当。

府立呪術高等専門学校[編集]

楽巌寺 嘉伸(がくがんじ よしのぶ)
府立呪術高等専門学校の学長。呪術界の保守派の筆頭で、虎杖に対しても処刑すべきと考えている。呪術界の改革を目論む五条とは折り合いが悪い。ギターを持って自分がアンプになり奏でた旋律を増幅させ呪力として撃ち出す術式。
東堂 葵(とうどう あおい)
府立呪術高専3年生。
1級呪術師。
学生でありながら、百鬼夜行で1級の呪い5体と特級1体の呪いを一人で祓った。その際、術式は特級相手にしか使用しなかった。顔に傷がある。
自ら「身長(タッパ)と尻(ケツ)のデカい女が好み」と公言し、初対面の伏黒に好きな女性のタイプを尋ねるという異様な言動を取る。本人曰く「性癖はその人間の全てを反映する」らしく、「性癖がつまらない人間はそいつ自体つまらない」らしい。呪術高専の交流会で乙骨や秤と戦うことを心待ちにしており、2人が交流会に参加せず代わりに1年生が参加すると聞き、彼らを引きずり出すために高専に乗り込んできた。
身長180㎝のアイドル・高田ちゃんの大ファン。東京にやってきた本当の目的は彼女の個別握手会に出るためであり、交流会についてはオマケだったとのこと。
東堂に好きなタイプを聞かれ、「身長と尻がデカイ女」と虎杖が答えると東堂は虎杖・高田ちゃんと高校生活送っていた偽りの記憶(妄想)を持ち、虎杖を親友だと思うようになる。虎杖の動きの良さに友として満足するが、逕庭拳では特級には通用しないと虎杖に指摘し、呪力コントロールを虎杖に指導する。
「不義遊戯(ブギウギ)」
範囲内で一定以上の呪力を持つものの位置を入れ替える術式。人だけでなく、呪骸や呪具と場所を入れ替えることもできる。手を叩くのが発動条件。また、この発動条件を利用して、手を叩くけど術式を使わないというフェイントもできる。
禪院 真依(ぜんいん まい)
府立呪術高専2年生。
3級呪術師。
都立呪術高専2年の禪院 真希とは双子。真依は妹。呪力はあるが術式は持っておらず、銃などの武器に呪力を籠めて打ち出すことしか出来ない。しかしながら呪力を持たない真希のことを見下しており、釘崎を甚振るのを止めた彼女に「落ちこぼれ過ぎて気づかなかった」と発言した。
また、伏黒や釘崎に向かって死亡した(と思われている)虎杖をあからさまに侮辱するなど、真希とは対照的に皮肉屋で冷笑的な性格。
無から物体を作る構築術式を使う。ピストルを愛用していて、リボルバーを使うのは弾数でブラフをはるためであり、弾を全部使ったと思わせておいて構築術式で弾を作り敵の不意をつく戦法を用いる。ただし、構築術式は呪力の消費が激しく、体への負担も大きいため、真依では一日に弾丸一発を作るのが限度でとなっている。
三輪 霞(みわ かすみ)
府立呪術高専2年生。
3級呪術師。
楽巌寺の秘書のようなことをしており、アポなしで楽巌寺の元にやってきた五条に厳しい態度を取る。だが実際は五条のファンらしく、きつい表情の裏では「生五条悟」に大興奮し、一緒に写真を撮っていた。
中学1年生の時、バイト中、シン・陰流最高師範に「君、呪術師やんない?」とスカウトされて流されるままここまできてしまった。
作者によると、三輪の名前の由来はミーハーからきているようである。
京都校の生徒の中では常識的であり、虎杖の暗殺にも乗り気ではない。弟が二人いて貧乏な生活をしている。そのため昇級して早く自立するために交流会で活躍することを目指す。
刀を使って戦闘をする。
シン・陰流 簡易領域
領域内(半径2.21m)に侵入したものを全自動(フルオート)で迎撃する(両足が展開時のポイントから離れると解除される)。
「抜刀(ばっとう)」
刀身を呪力で覆い鞘の中で加速させる、正面の敵に特化したシン・陰流最速の技。
究極 メカ丸(アルティメット メカ丸)
府立呪術高専2年生。
準1級呪術師。
「天与呪縛」によって強制的に肉体に縛りがかけられているため、遠隔操作によってロボットのような呪骸を操作している。術式範囲は京都から東京で戦う呪骸を操作出来るほど広い。
呪骸には刀剣や砲台など様々な兵器が内蔵されており、攻撃から防御にいたるまで、幅広い局面で対応できる。
生まれながらにして右腕と膝からの下の肉体と腰から下の感覚がなく、肌は月明かりでも焼かれるほどもろく、常に全身の毛穴から針を刺されたような痛みがある。その代償として、広大な術式範囲と実力以上の呪力放出ができる。ただし、本人は望んで手に入れた力ではないため、呪力と引き換えに健康な肉体になれるなら喜んで呪力を手放すとさえ発言している。
「刀源解放(ソードオプション)」
右腕に仕込まれた刃を出現させる。
「剣山盾(ウルトラシールド)」
文字通り剣山のような腕で防御する。
「推力加算(ブーストオン)」
右肘にある噴射口を使って攻撃を加速させる。
「大祓砲(ウルトラキャノン)」
究極メカ丸が掌から放つ、熱を伴った広範囲の技。
「三重大祓砲(アルティメットキャノン)」
メカ丸が砲呪強化形態(モード・アルバトロス)に変形し放った技。とてつもない威力を誇り、あたり一面は焦土と化した。
西宮 桃(にしみや もも)
府立呪術高専専学校3年生。
2級呪術師。
箒に乗ることで空を飛ぶことができ、索敵に向いた人物である。
小柄でかわいらしい見た目だが、機嫌を損ねた際の発言はキツい。辛苦を重ねながら呪術師として生きる真衣を敬愛しており、真衣を蔑む相手には激しい敵対心を燃やす。
加茂 憲紀(かも のりとし)
府立呪術高専3年生。
準1級呪術師。
呪術界の御三家の一つ加茂家の出身である。名門の加茂家の嫡流で、積極的に虎杖を殺そうとしている。伏黒とは知り合いのようである。
御三家とは加茂家・禪院家・五条家である。
「赤血操術(せっけつそうじゅつ)」
自分の血と自分の血がついた物をあやつる術式。作中では矢に血をつけておくことで、矢を放ったあとに自由に矢の軌道を変えていた。
伏黒曰く、血筋大好きの御三家らしい術式。
「赤鱗躍動(せきりんやくどう)」
自分の血を操作することでドーピング効果を起こし、身体能力を爆発的に向上させる。
庵 歌姫(いおり うたひめ)
準1級術師。
京都校の生徒の引率として来た。顔の横に傷がある女性。
五条悟をよく思っていないようで、五条に対しては口が悪い。五条に「私の方が、先輩なんだよ」と言っているため五条よりは年上。31歳。
趣味はスポーツ観戦・カラオケ。ビール好き。家入と仲良し。家入に禁煙を勧めた。
一方、五条は庵のことを信頼しているようで、呪霊の内通者の調査を依頼している。


呪い(呪霊)[編集]

両面宿儺(りょうめんすくな)
「呪いの王」と呼ばれる特級の呪霊。呪いは特級以上のクラス分けはされておらず、両面宿儺は特級の中でも最上位の呪いとされる。
腕が4本、顔が2つの仮想の鬼神とされるが、正体は1000年以上前に実在した人間。呪術全盛の時代に術士が総力を挙げて両面宿儺に挑んだが、敵わず敗れたと言われている。その後、計20本の指の屍蝋が呪物として残されたが、当時の術士達にはそれすら消し去れず、封印することしか出来なかった。指は現在6本が呪術高専に保管されているが、残りは行方不明。うち1本が虎杖の通う高校の百葉箱に保管されていた。指が呪物となったのは自らの意思によるものか、その背景に何があったかなどは一切不明。
彼にとっては乗っ取ったはずの肉体の持ち主(虎杖)に主導権を奪われることは完全な予想外だった。また、人間でありながら(指一本分の力とはいえ)自身を完封した五条に対し「小僧(虎杖)の体モノにしたら真っ先に殺してやる」と宣言している。また、自らを押さえ込む虎杖を「つまらん」と断言し、彼よりも伏黒に興味を示している節がある。
呪いらしく残忍で冷酷な性格を持ち、特に女子供を嬲り殺すことを好む。反面、激しにくく冷静さも持ち合わせているようで、瞬く間に背後に回った五条の能力の正体に感づいたり、虎杖を相手に狡猾な取引を提案したりもする。一度肉体の主導権を得た際に虎杖の心臓を抉り取って死亡させるが、その後自らの生得領域・伏魔御厨子に引き込み、「宿儺が『契闊』と唱えたら1分間肉体を明け渡す」「(肉体を明け渡す間)宿儺は誰も殺さないし傷つけない」「この契約を(虎杖本人は)忘れる」という契約を結んだ上で蘇生させた。
真人(まひと)
人間から生まれた呪いで、本人曰く「人が人を憎み恐れた腹から生まれた呪い」。継ぎ接ぎだらけの青年のような姿をしており、異様ではあるが一見して呪霊らしくは見えない。
軽薄な態度に加え子供のような明るさを持つ無邪気な性格。時には人間にも親密に接するが本性は冷酷非情。
七海曰く「子供」の呪い。
発生してからまだ時間が経っておらず、呪霊としては未熟な面がある。ただし成長速度は凄まじく、直接対峙した七海からはその性格や潜在能力から「一秒でも早く祓わないといけない」と強く危険視されている。
生物の魂を見て直接触れることができ、それ故に「人間の喜怒哀楽や感情は全て魂の代謝物にすぎず、命に価値や重みは無い」という持論を掲げる。
自分の能力で生きた人間を生きたままどの程度弄れるか確認する「実験」を繰り返してきたが、映画館でマナーの悪い高校生を殺害した際、その一部始終を見ていながら敢えて声をかけてきた吉野に興味を示した(映画館にいたのは、映画や本で自分の根源である人間を学ぼうとしていた)。ただの人間である吉野に対し呪術を教えるなど親切に振る舞うが、内心では何ら思い入れを持っていなかった。母を喪った吉野を唆し里桜高校でイジメの主犯格を襲わせたり、虎杖に敗北して改心しようとした吉野に無為転変を施してあっさり殺害したりと、ただの玩具や実験台程度にしか考えていなかった。
里桜高校で吉野の最後に激昂した虎杖と対決。虎杖は宿儺を取り込んでいることで魂の輪郭を無意識に把握しているため魂を直接攻撃でき、虎杖の魂に干渉しようとすれば両面宿儺の魂にも触れることとなり宿儺から反撃を受けてしまう。そのため、虎杖は全てにおいて真人の天敵と呼べる存在だった。さらに、七海も参戦したことで初めて自らの死を覚悟する。しかし、死の寸前まで追い込まれたことによって、領域展開を取得。その領域内で七海に無為転変を施そうとしたが、領域に侵入してきた虎杖と宿儺に阻まれた。
「無為転変(むいてんぺん)」
触れた相手の魂に干渉して魂の形を変えることで対象の肉体を自由に変形・改造する術式。
この術式で頭部を歪めて脳を圧迫することで殺害したり、低級の呪いさながらの化け物じみた姿にして使役することも可能。また、自身の魂の形を正確に把握しているが故に、自身の肉体を自由に変化させることもできる上、肉体を原型を留めないまでに破壊されても自身の魂に直接攻撃されない限り呪力さえ残っていれば即座に肉体を再生できる。ただし、魂に干渉するには原型の手で相手に触れる必要があり、肉体を変形させた状態では術式が発動できない。さらに、魂の無いものについては能力の範疇外であり、死体も同様。
「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」
真人の領域展開。
漏瑚(じょうご)
大地への恐れから生まれた特級呪霊。建前を持ち本音を隠して生きる人間を「紛い物」と呼び、呪いこそが真の人間であると主張する。実力は夏油曰く「甘く見積もって両面宿儺の指8~9本分」ほど。真偽は不明だが虎杖を戦慄させるほど高位の呪霊。
やや短絡的かつ激情しやすい性格のようで、夏油に忠告されたにも関わらず単身五条に戦いを挑んだ(そもそも夏油のことも内心では見下しており、忠告をまともに聞き入れる気はなかった模様)。その際、五条に見学者として(戦闘中にもかかわらず)虎杖を連れてこられ、挙げ句に「弱い」と煽られて激高したが、怒りのまま展開した領域展開を破られて瀕死の重傷を負う。首だけの姿になってしまうが、間一髪のところで花御に助けられた。
「火山蟲」
音と爆発で攻撃する技。
「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」
火山の内部を連想させるような領域。並の術師なら即座に焼け死ぬらしい。
花御(はなみ)
森への恐れから生まれた特級呪霊。漏瑚と違い操る言語が人間のそれと異なるが、人語は理解している。また人間である夏油とは意思の疎通が取れており、漏瑚からは「何を言っているかは分からないのに内容は頭に入ってきて気色悪い」と言われている。五条に祓われる寸前だった漏瑚をすんでの所で救出した。

その他の人物[編集]

虎杖の祖父
虎杖の実の祖父。本名は不明。両親がいない虎杖にとっては親代わりでもある。物語開始時点で入院していたが、見舞いに来た虎杖との会話中に死去する。
性格は虎杖曰く「短気で頑固」。入院中に見舞いに来ていたのは孫の虎杖だけだったらしい。彼が最期に言い残した「オマエは強いから人を助けろ」「大勢に囲まれて死ね」という遺言は、虎杖が呪いとの戦いに身を投じる覚悟を決めたきっかけとなる。
両親の話に興味を持たない虎杖に「クソ孫」と吐き捨てるなど口は悪いが、見舞いの度に花を買ってくる虎杖に「貯金しろ」と小言を言うなど、孫思いな祖父だった。
佐々木(ささき)
杉沢第三高校2年生でオカ研の部員。心霊現象は好きだが怖がりで、虎杖がいないと心霊スポットにはいけない。虎杖から両面宿儺の指を借り受け、深夜の学校で封印を解いてしまう。そのせいで宿儺の指ごと呪いに取り込まれかけるが、虎杖によって間一髪で救出された。虎杖の家庭の事情は知らなかった模様。
井口(いぐち)
杉沢第三高校2年生でオカ研の部員。佐々木と同じく怖がりで虎杖がいないと心霊スポットにはいけない。両面宿儺の指に引き寄せられた呪いに襲われ、頭に食らいつかれてしまったが命は無事だった。彼もまた虎杖の家庭の事情は知らなかった模様。
高木(たかぎ)
杉沢第三高校の陸上部顧問。虎杖の身体能力に目をつけ、陸上部に入部させるため勝手に入部届を書き換えた。その後、虎杖と砲丸投げで勝負をし14mの記録を出すが、虎杖が倍以上の距離を投げサッカーゴールに食い込ませるという非常識な実力を見せたため、呆然とすることになる。
夏油 傑(げとう すぐる)
僧衣をまとい、額に大きな傷を持つ人間の男性。柔和な笑みを浮かべていることが多いが、呪霊である漏瑚達と結託し何かを企んでいる模様。漏瑚の目的のために必要なこととして「五条悟の封印」および「両面宿儺(虎杖)の引き入れ」を提言した。
漏瑚に軽んじられているようだが、彼自身も呪霊を見下している描写がある。また、過去に呪術高専とも関係があったようで、「高専の連中に顔を見られるのは困る」と発言している。残穢(ざんえ)(術式を使った際に残る痕跡のこと)も断っている。
吉野 順平(よしの じゅんぺい)
呪いが見える高校生。いじめられて不登校になっており、前髪で隠した顔の右側にはたばこを押しつけられた痕が残っている。
高校1年の時に友人2人と映画研究会を発足するも、部室が伊藤一派のたまり場になってしまい、部員の中で唯一反抗した為、いじめのターゲットとなる。映画研究会は自然消滅し、部員との交流も途絶え、高校2年から不登校になった。
学校をサボタージュして映画を見に行ったところ、同じ高校の不良3人がマナーを守らず好き勝手に振る舞っていたことに不快感を覚える。不良達を呆気なく殺害して立ち去る真人に戦きながらも、追いかけて声をかけてしまう。
「無関心こそ人間がいきつくべき美徳」であると考える反面、自らをいじめた人間への復讐を望んでいる。真人に声をかけたのも復讐の手段を得るためだった。真人に造り替えられ異形と化した人間を見ても顔色を殆ど変えなかったが、実母である凪のことは素直になれずとも大切に思っている。そのため、人殺しを厭う虎杖と出逢ってからは母のことを考え、一度は復讐を諦めようとも考えていた。しかし、実母が殺された後、伊藤に復讐すべく高校を襲撃する。
映画が好きで、マイナーなB級映画や古い作品のリメイクものまで幅広く鑑賞している。自宅鑑賞よりも映画館で観ることを好む。その分映画には深いこだわりがあるようで、1から3までのシリーズの中で唯一面白かった「ミミズ人間2」の何が琴線に触れたかを確認するため、えげつないスプラッタシーンの多い同作品を3回も見直すなどしていた。
真人の能力で毒クラゲの式神「澱月(おりづき)」を使役できるようになる。その力を使って伊藤への復讐を果たした後、止めに入った虎杖と戦うこととなり、彼の必死の説得の末に一時は改心しようとした。しかし、最後は真人の術式で異形の姿に変えられ、虎杖を追い詰めるための駒として利用された挙句無理な改造が祟り死亡する。
吉野 凪(よしの なぎ)
順平の母親。若々しい外見で、愛煙家。所謂「良妻賢母」とは異なるが、高校へ行くことを嫌がる順平を厭わず受け入れるなど懐が深い。初対面だった虎杖ともすぐに親交を深め、酔った勢いでモノボケを披露させるなど自由人的な一面を持つ。
自宅のリビングに置かれた宿儺の指を発見するが、直後に引き寄せられた呪いによって惨殺される。順平が自身の通う高校で引き起こした事件が収束した後、拙く防腐処理された遺体が指と共に高専関係者によって発見された。
ミゲル
外国出身の呪術師。
「呪術廻戦」では表紙に乙骨と一緒にいるところが描かれている。
禪院直毘人(ぜんいん なおびと)
禪院家26代目当主。禪院家の当主になると宣言した真希に試練を与える。
組谷鞣造(くみや じゅうぞう) 
人でハンガーラックを作りたかった禿頭の呪祖師。五条に両手両足を折られ拘束された。

用語[編集]

呪術[編集]

呪い(呪霊)
辛酸・後悔・恥辱といった、人間の身体から流れた負の感情が具現し意思をもった存在。呪術界では4級・3級・2級・1級・特級にクラス分けしているが、特級以上の階級は存在しないため、同じ特級であっても呪い同士の実力に差がある場合も多い。また、地方と比較して都会の呪いは狡猾であり、場合によっては人質を取るなどの手段に出る場合がある。また、力の強弱に関わらず、呪力を伴わない攻撃はどれほど受けてもダメージを負わない。
呪術師(じゅじゅつし)
呪いの力をもって呪いを祓う人間。その多くが呪術高専を拠点に活動しているが、中には呪詛師と呼ばれる悪徳呪術師もいる。
呪霊と同じくこちらも4級から特級に分けられており、基本的に4級の呪霊には4級の呪術師が相対するよう任務が割り振られる。
呪術高等専門学校(じゅじゅつこうとうせんもんがっこう)
呪術界の要。東京と京都に1校ずつ存在する呪術教育機関。表向きは私立の宗教系学校とされているが、実際は都立および府立であり公費で運営されている模様。多くの呪術師が卒業後もここを活動拠点としており、教育のみならず任務の斡旋やサポートも行っている。なお、たとえ学生であっても任務に出る以上給与は支払われる。
窓(まど)
呪術師ではないが、呪いを視認できる高専関係者。
呪物(じゅぶつ)
呪いを籠められた物。両面宿儺の指がその一つ。
呪霊と異なり、物体として現存している。魔除けに使用されている場合もあるが、本質は毒を毒で制す悪習に過ぎない。
両面宿儺の指(りょうめんすくなのゆび)
特級呪霊・両面宿儺の指の屍蝋。全部で20本あり、うち6本が呪術高専に保管されているが残りの指の所在地は不明。魔除けとして使用されているものもあるが、既に呪いに取り込まれているものもある。呪い自体の力は日に日に強くなっており、かつて施された封印は呪力を持たない人間にすら破れるほど風化している。指自体の気配が巨大すぎるせいもあって捜索するには厄介なものだが、虎杖が取り込んだ両面宿儺が指のありかを教える探査機としての役割を果たす。虎杖は3本の指を呑み込んでいる(2018年7月時点)。
獄門彊(ごくもんきょう)
夏油が所持し、漏瑚に譲渡されたらしい特級呪物。五条を封印するために必要らしいが詳細は不明。
呪具(じゅぐ)
呪いの籠められた武器。呪力の無い人間にも扱え、呪いを祓うことが出来る。
屠坐魔(とざま)
五条が虎杖に与えた呪具(本来は真希の持ち物だったことが後に発覚)。幅の広い短剣のような形をしている。少年院の仮想特級怨霊に破壊された。
呪力(じゅりょく)
相手を呪う力そのもの。例えるなら家電を使うのに必要な「電気」にあたる。呪力が無い人間は、呪いを祓うどころか見ること・触れることも出来ない。また、呪力の有無・術式の有無はほぼ生まれつきで、後天的な作用は殆どない。虎杖は呪物である宿儺の指を取り込むことで、例外的に呪力を手に入れた。
領域展開(りょういきてんかい)
呪いや人間が持つ心の内側「生得領域」を、術式を付与して呪力で周囲に構築したもの。限られた呪霊や呪術師が使用し、外見や効力はそれぞれで異なる。また、内側から出るのは非常に困難だが、外側から侵入することは容易であるという特性を持つ。
展開に使う呪力は膨大だが「環境要因による術者の能力上昇」「領域内で発動した付与された術式は対象に必ず的中する」といった大きなメリットがある。
術式(じゅつしき)
呪力を流して呪術を発動するもの。電気を流して使用する「家電」に例えられる。基本的には生まれながらにして身体に刻まれているものであり、呪力があっても術式が無い者には呪術を使用することは出来ない。
仮想特級怨霊(かそうとっきゅうおんりょう)
黒閃(こくせん)
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪み。「黒閃」という呼び方は空間の歪みが生じると呪力が黒く光ることから由来する。威力は通常の攻撃の2.5乗であるが、狙って出せる術師は存在しない。ただし、一度黒閃を出せば術師はゾーンの状態に入るようで、その日の内は連続して黒閃を出すことが容易くなる。
黒閃を経験することで、呪力が呼吸のように自然にめぐり、自分中心に立ち回っているかのような感覚を覚え、自らの呪力の性質を真に理解できる。そのため、黒閃を経験した者としていない者には、呪力の核心との距離に天と地ほどの差が生じる。現在作中で黒閃を経験したと判明しているのは、五条、七海、虎杖の3人。

その他[編集]

杉沢第三高校
虎杖が元々通っていた仙台の高校。私立・公立かは不明。魔除けとして両面宿儺の指を百葉箱に保管していたが、後に虎杖が持ち出す。
物語開始時点で「利用者の多くが体調不良を訴えた」という理由でラグビー場が閉鎖されていた。表向きの理由はマダニとされているが、実際はラグビー場に出没していた2級相当の呪いが原因であったことが暗示されている。
京都姉妹校交流会
年に一度行われる、東京と京都の呪術高専による交流会。建前上は東京・京都の学長がそれぞれ提案した勝負方法で1日ずつの2日間かけて行うとされるが、実際は初日が団体戦、2日目は個人戦でそれぞれの高専の学生が戦うことになる。
表向きは文字通り両校の交流を深めるための催しだが、実態は「殺す以外なら何をしても良い」高専生徒同士の対決。毎年2年生から3年生までが主に参加するが、今年は3年生と乙骨が出場しないため、代わりに1年生である虎杖、伏黒、釘崎が出ることになった。
去年は京都校で行い乙骨が参加して圧勝だったらしい。去年勝った方でやるので今年は東京校で行われ、東京校が野球で勝った。

東京都立呪術高等専門学校[編集]

東京都立呪術高等専門学校』は、『呪術廻戦』のプロトタイプであり正式な前日譚。『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載。2018年12月4日に『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として発売した。

あらすじ[編集]

2016年11月、乙骨憂太には結婚を約束した少女、折本里香が取り憑いていた。同級生から執拗な嫌がらせを受けていた彼は、里香が彼らに重症を負わせたことで呪術師達から拘束され、死刑を宣告される。一度は死刑を受け入れたが、里香の力が強大すぎたために呪術師側は尻込み、また呪術高専の教師である五条悟のすすめもあり、乙骨は高専の1年生に編入する。他者との関わりを畏れ、呪術師になることにも生きることにも消極的だった乙骨だが、個性豊かな同級生達と関わる内、やがて自らが生きるための自信を持ち、里香を自分から解放するために呪術師を目指すようになる。乙骨の入学から1年弱が経った頃、かつて一般人を大量虐殺して呪術界を追放された呪詛師・夏油傑が突如彼らの前に現れる。呪術師だけの世界の創世を目指す夏油は、乙骨達の前で12月24日の百鬼夜行の実行を宣言する。彼の狙いは高専を潰すことと、強大な力を持つ呪霊・里香を手に入れることだった。

登場人物[編集]

乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)
気弱でいじめられっ子の少年。2016年11月時点で高校1年生。後に呪術高専1年生に編入したが、当初から特級呪術師として登録された。
以前の同級生に執拗な嫌がらせを受けていたが、自身に取り憑いていた呪霊・折本里香が彼らに重症を負わせた事件をきっかけに呪術師達に拘束される。一旦は完全秘匿の上での死刑を判決され、本人も受け入れていたが、五条のすすめで呪術高専に編入した。
編入するまで(取り憑かれていたものの)一般人だったため呪術師としての経歴は浅いが、学び初めて1年足らずで狗巻棘の使う呪言を真似るなど、夏油を驚嘆させるほど高い素養を持っている。ただしパンダ曰く「感知能力はザル」。
里香とはもともと小学校の同級生であり、相思相愛の関係で結婚の約束をしていた。11歳という幼い時分で交わした誓いだったが里香への愛情は本物であり、呪いと化し原型を留めない容貌となった彼女にキスさえするほど心から愛している。
自己評価が低く、同級生となった直後の真希に「『善人です』ってプロデュースが顔に出てる」と痛烈な評価を下された。里香が自身に危害を加える者へ容赦なく攻撃するため周囲を遠ざけていたが、内心では孤独感を感じていた。本心では「誰かと関わりたい」「生きてていいって自信が欲しい」と他者との関わりを望んでいた。本来は気弱でありつつも心優しい性格であり、負傷した同級生を救うために格上の夏油に単身挑むなど気骨もある。
里香を呪いから解放するために呪術師を目指すが、後に彼女を呪いとして縛っていたのは乙骨自身であったことが判明した。乙骨も道真の子孫。遠縁とはいえ、五条先生とは親戚関係になる。
折本 里香(おりもと りか)
6年の間乙骨に取り憑いていた特級過呪怨霊。元は乙骨の同級生で婚約者の少女。享年11。
5歳の時、母親が原因不明の急死。小学校入学の2日前、父親に登山に連れられ共に行方不明になる。1週間後、山頂近くの避難小屋で里香だけが保護される。父親はそのまま失踪。生死不明。検査入院した病院で、肺炎で入院していた憂太と出会い、同じ小学校に復学。里香を引き取った父方の祖母は、自分の息子とその妻は里香によって殺害されたと強く思い込んでいた。大嫌いなものは、祖母の作った茄子の煮浸し。生前、憂太の妹とは友好関係を築いていたが、死後怨霊になってからは攻撃的になり、憂太が家族と離れるきっかけになった。
呪いとなってからは元の愛らしい外見の面影さえない醜悪かつ凄惨な容貌となり、乙骨に危害を加えたいじめっ子複数名をまとめて掃除用具入れのロッカーにねじ込むなどしていた。その際、乙骨の制止は一切聞いておらず、乙骨を守りながらも彼の制御下にはいなかったことが窺える。また、元が11歳の少女であるため、外見に反し言動は人間の少女らしいものが多い。
特級過呪怨霊と称されるとおり、呪いとしては圧倒的な力を持つ。そのため夏油に目をつけられ、彼による高専の襲撃事件の一因となった。
悲惨で孤独な家庭に育ったためか、本来の姿は11歳という年齢にはそぐわない色気を持っている。生きていた頃から乙骨だけを愛し、母の結婚指輪を盗んで贈るなどしていた。呪いとなってからも真希に嫉妬の矛先を向けるなど、乙骨に激しく執着していた。そのため、当初は呪いとなったのは彼女の過ぎた愛と執着によるものだとされていたが、後にそれは乙骨によるものであることが判明。彼が里香の解放を望んだために本来の姿を取り戻し、乙骨に「(死んで呪いとなった)この6年が生きてる時より幸せだった」と微笑みながら別れを告げた。
五条 悟(ごじょう さとる)
呪術高専1年生(ここでは乙骨達の学年)の担任。『呪術廻戦』と異なり、両目を隠す布は白いものを使用している。特級。
乙骨が里香に取り憑かれていることを伏せて高専に入学させた張本人。生徒達に教師とは思えないフランクな態度で接するが、高専についての説明を一切しないまま乙骨に指示を出すなどかなりいい加減な一面がある。「憂太」「真希」「棘」と下の名前で呼ぶ。
夏油とは元々親友だったことが最後に判明した。夏油がおろした「帳」の残穢(ざんえ)(術式を使った際に残る痕跡のこと)をすぐ認識した。
実は菅原道真の子孫。菅原道真といえば、日本三大怨霊(菅原道真・平将門・崇徳院)の1人。
禪院 真希(ぜんいん まき)
呪術高専1年生。呪具使い。
初対面の乙骨を容赦なくこき下ろしたため当初は苦手意識を持たれていたが、後に和解する。男勝りでぶっきらぼうだが、冷酷になりきれない一面がある。
名門である禪院家に生まれながら呪力を持たなかったため、一族の中では冷遇されていた。夏油にも「禪院家のおちこぼれ」として「猿」呼ばわりされる。その中で敢えて不向きな呪術師を目指していたが、乙骨の「真希さんみたいになりたい」という真っ直ぐな賞賛には憎まれ口を叩きながらも後で赤面していた。
狗巻 棘(いぬまき とげ)
呪術高専1年生。呪言師である狗巻家の末裔であり、2級呪術師。語彙がおにぎりの具しかないが、付き合いの短い乙骨以外の1年生は何となく彼の言葉のニュアンスを感じ取っている。生まれながらに使用できる呪言は強力だが、1回使用するだけで薬が必要になるほど喉が枯れる。また、幼いころは制御できず不本意に相手を呪ってしまうこともあったため、誰かを呪う心配のないおにぎりの具だけを日常語として使用するようになった。コミュニケーションが困難なだけで、本人は穏やかで優しい気性の持ち主である。
パンダ
呪術高専1年生。人間並の知能と言語を操るパンダ。夏油から突然変異呪骸と称されるが、物語中で詳しい説明はされていない。
夜蛾 正道(やが まさみち)
都立呪術高等専門学校の学長。五条・夏油の学生時代の担任でもある。百鬼夜行の時に現場にいない。
伊地知 潔高(いじち きよたか)
都立呪術高専の補助監督を務める眼鏡の男性。25歳。痩躯で神経質そうな顔つきをしている。乙骨・狗巻に同行し、「帳」を下ろして周囲から隠した。百鬼夜行の時には現場にいる。
夏油 傑(げとう すぐる)
特級呪詛師。現在4人いる特級のうちの一人である。非呪術師が嫌いで、見下している。呪術師だけの世界を作るのが目標。100人以上の一般人を殺して呪術高専を追放された。
設立した宗教団体を呼び水に信者から呪いと金を集めていた。家族と呼ぶ仲間たちと行動して、12月24日の百鬼夜行の実行を宣言する。新宿と京都に1000の呪いを放つ。
呪霊を操る呪霊操術の使い手で、特級呪霊でさえも操ることができる。特級呪霊は16体いるそうである。
乙骨に負けた後に五条に祓われた。五条とは元々親友だったことが最後に判明した。呪術師を同胞と考え、特に若い呪術師の命は出来るだけ奪わないようにしていた。
特級仮想怨霊「化身玉藻前」と4461の呪いを一つにした「うずまき」を同時に使用している。
ミゲル
外国出身の呪術師。祖国で作られた、呪力のこもった紐らしきものを武器して闘う。夏油の家族と呼ぶ仲間として登場。五条の足止めをした。
奈々子(ななこ)
夏油の家族と呼ぶ仲間として登場。金髪の明るい女子高生。携帯電話が武器。美々子と一緒に相手の首を吊るす。
幼い頃、地図にも載っていない田舎で呪術師である奈々子と美々子はひどい扱いを受けていたが、夏油に助け出された。
美々子(みみこ)
夏油の家族と呼ぶ仲間として登場。黒髪の暗い女子高生。ぬいぐるみに紐が武器。奈々子と一緒に相手の首を吊るす。
夏油の側近女性
夏油の家族と呼ぶ仲間として登場。金髪の女性。名前不明。
上半身裸のおかま
夏油の家族と呼ぶ仲間として登場。名前不明。
顔に傷があり、バンダナしている男
夏油の家族と呼ぶ仲間として登場。名前不明。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ [1]

出典[編集]

以下の出典は集英社の本内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]