アンデッドアンラック

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アンデッドアンラック
ジャンル 少年漫画
ピカレスクヒーロー
バトルアクション
ダークファンタジー
漫画
作者 戸塚慶文
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2020年8号 -
巻数 既刊4巻(2020年12月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

アンデッドアンラック』は、戸塚慶文による日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社2019年9号に『アンデッド+アンラック』のタイトルで読み切りとして掲載された後、2020年8号より連載中[1]

2020年、「次にくるマンガ大賞 2020」にてコミックス部門1位を受賞[2]

ストーリー[編集]

8歳の時に両親を含め200名以上を死に追いやってしまった事件から10年間家に引きこもり、長期連載していた少女漫画の完結をきっかけに自殺を決意した少女出雲風子。風子は皮膚接触を行った相手に不運をもたらす「不運(アンラック)」という異能から誰にも触れられないことに苦悩していた。そんな彼女が出会ったのは驚異的な再生能力を持ち、決して死ぬことがない人生を疎んで最高の死を望む「不死(アンデッド)」の男。男は便宜上風子から「アンデッドだから」アンディと名付けられ、行動を共にするようになる。

アンディと風子を追う謎の組織ユニオンの刺客シェンから「組織には能力者10名で構成された特殊チームがあり、メンバー入りすることで追われることはなくなる」と聞かされた二人はアンディの望みである「最高の死」を得るためにユニオンに入団し、数々の敵と世界の謎に対峙していく。

登場キャラクター[編集]

主要人物[編集]

出雲 風子(いずも ふうこ)
本作の主人公にしてヒロイン。ニット帽をかぶった少女。18歳。胸が大きい。性格はまじめで大人しいが、時折周囲を驚かすような行動力と心の強さを見せる。能力のせいで美容院に行けないため物語開始当初は長髪だったが、アンディに散髪してもらいショートカットとなった。
10年前、両親を能力による飛行機事故で死なせてしまう。触れた相手に不運をもたらしてしまうため、誰とも触れ合えない人生に嫌気がさし自殺しようとしたところアンディと出会う。組織入り後の円卓の席次はナンバー9→10。
素手や素肌で直接触れたものの「運」を否定し、不運をもたらす不運(UNLUCK/アンラック)の否定者。他対象・強制発動型。「長時間、多面積に触れるほど不運が強力になる」ことに加え、「好意を抱くほどに対象に強烈な不運が訪れる」という特性がある。わずかに触れただけでも落ちてきた物が当たる程度の不運を起こし、大きなものであれば交通事故やビルの倒壊、突然の隕石落下など大規模な災害を引き起こすこともある。
アンディ
もうひとりの主人公。髪を逆立て、額に謎のカード状の物体が刺さった筋骨隆々の大柄な男。胸元に銃弾の傷痕があり、左肩に「DEAD END」、胸には「1865」という数字がタトゥーで刻まれている。アンディという名前は風子が名付けたもので、本名は不明。年齢は本人も把握していないが、最低でも200年以上生きている。口癖は「いいね! 最高だ!」
あらゆる死を否定する不死(UNDEAD/アンデッド)の否定者。自己対象・強制発動型。自己を死に近づけるあらゆる要因を遠ざける能力であり、いかなる傷を負っても再生し、体がバラバラになってもすぐ復活する。基本的に頭部を中心に再生するため、頭部を頑丈なカプセルなどに閉じ込められると再生ができない。長い人生を終わらせることを目的としており、風子の不運で殺してもらうため、彼女と行動を共にし組織入りする。円卓の席次はナンバー10→9(クローゼスの捕獲によりランクアップ)。
野蛮で粗暴な性格。一方素直で義理堅く、自分の非を認めた際には率直に謝罪する。肉体の再生はできても服の再生はできないために全裸になることも多いが、露出狂というわけではない。後にUMAクローゼスを従えたことで、いかなるダメージを負っても再生できる服を手に入れた。
戦闘では再生能力を駆使した近接戦闘を得意とする。また、一心が打った「不壊刀(ふえとう)/倶利伽羅(クリカラ)」と呼ばれる日本刀を武器としている。肉体が超スピードで再生する勢いを活かした移動や、切断した部位を超速で再生させて弾丸のように撃ち出す部位弾(パーツバレット)などトリッキーな戦術も用いる。長生きしているため、傭兵経験や剣術、果ては美容師まで様々な技術を有している。普段は側頭部に刺したカード状の物体で膨大な記憶による発狂を防いでいると語り、カードを抜くと戦闘能力が飛躍的に向上する。

対未確認現象統制組織"ユニオン"[編集]

ジュイス
円卓メンバーのNo.1。軍服風の衣服を着てサーベルを帯刀したロングヘアの女性。仮面で顔の上半分を隠している。他のメンバーからは「ボス」と呼ばれる。風子の討伐を指示した張本人だが、彼女とアンディが円卓入りしたことで撤回し謝罪した。
世界を「ループ」と神の支配から救うことが悲願。何度もループを経験しており、アンディの別人格であるヴィクトールと深い関係がある。「地球と罪のない人々を守ること」を自分の正義として行動している。
相手の正義を否定し、逆の行動を強制する不正義(UNJUSTICE/アンジャスティス)の否定者。
シェン
円卓メンバーのNo.2。中華風の衣服を着ており、中国語を交えた話し方をする筋肉質の好青年。戦闘狂であり、強敵との戦いを何より好む。頻繁にウィンクをする。
主に中国拳法で戦うほか、古代遺物「如意金箍(にょいきんこ)」を武器とする。『西遊記』の如意棒として有名な伸縮自在の棒であり、掌に収まるサイズから宇宙空間に届くほど長く伸ばすことが可能。
相手の真実を否定する不真実(UNTRUTH/アントゥルース)の否定者。他対象・強制発動型。視界に入れた対象に、発動時点でとろうとした行動とは逆の行動をとらせることができる。能力の維持に相手を注視する必要があるため、片目ずつウィンクをすることで瞬きを防いでいる。能力発動の条件として「対象を好きになる」必要がある。ある程度以上の好感を抱いていれば対象にできるが、好感度の上下はシビアで、アンディが自身の忠告を無視して派手な行動を起こしただけで能力の対象から外れてしまっている。
日常生活でも能力が発動してしまうため、風子やアンディ、ムイといった好感を抱いている相手には、能力の対象にならないよう意識的に視線を外している。
ビリー
円卓メンバーのNo.3。スーツ姿に上着を羽織り、サングラスをかけたハードボイルドな男性。一人称は「ボク」。銃を武器にしている。盲目。足に着けた拍車の音で周囲を判断するが、タチアナと行動する際は彼女が目の代わりとなるため外している。タチアナの世話をしており、彼女からも慕われている。
不可信(UNBELIEVABLE/アンビリーバブル)の否定者で、銃限定で対象に当たる訳がない方向に撃つと跳弾などを経て確実に必中する能力である、とタチアナに説明していた。
その正体はUNDERのボス。「不公平(アンフェア)」という言葉をよく口にする。円卓会議中に突如ユニオンを裏切り、UMAバーンを操って円卓と黙示録を強奪しようとしたが、黙示録は風子に奪還されたためそのまま撤退する。
真の能力は否定能力をコピーする能力。他人の力である「不死」「不正義」「不停止」などをコピーして使用することができる。
フィル
円卓メンバーのNo.4。中性的な顔立ちの少年。指をしゃぶるなど子どもらしい仕草をするが、常に無表情。両手両足には義肢に似た古代遺物を装着している。
不感(UNFEEL/アンフィール) の否定者。否定能力の詳細は不明だが、体に接触しているだけで精神に異常をきたすらしい古代遺物の影響を受けないでいられるのが否定能力の恩恵であることを示唆されている。
タチアナ
円卓メンバーのNo.5。ロシア出身の幼女。前面にレンズ状のハッチがついた、「球(スフィア)」と呼ばれる巨大な球体状のメカにこもったまま行動している。戦闘時には機械のアームを伸ばして攻撃する。アームからはビームのようなものを出せるほか、壊れてもすぐに再生する。
ジーナを「おば様」、ビリーを「ビリー様」と呼んで慕っている。また風子を「初めて出来た女の子の友達」として好意的に見ている。初登場時にはジーナを死なせたアンディに対し激怒して殴りかかったが、ジュイスの能力で止められた。
5歳の誕生日に突然能力が発動し、両親は圧死、自分の家も粉々に消し飛ばしてしまう。その後マフィアに捕まり闇オークションにかけられていたところを、組織から派遣されたビリーに助けられた過去を持つ。
自分への接触を否定する不可触(UNTOUCHABLE/アンタッチャブル)の否定者。自己対象・強制発動型。自分の周りに「U・Tエリア」と呼ばれる不可触の空間が常に存在し、彼女自身以外のものを無条件に消滅させてしまう。衣服も身に着けられないが、口を開けるとエリアに隙間が生じるため食事(チューブを通しての流動食や、細長い食品に限る)はできる。エリアは感情の起伏で変化しており、平常時は数mだが下手に開放すれば町一つ吹き飛びかねないほど。普段はニコが開発した専用アーマーを用いてコントロールしているが、自分の意思で不可触エリアを解放することも可能。
一心(いっしん)
円卓メンバーのNo.6。鎧武者のような巨体の甲冑をまとった人物。無口。単行本の解説コーナーでは筆談しており、古風な口調で一人称は「某(それがし)」。兜の口の部分から本体の目が見えることがある。
不壊(UNBREAKABLE/アンブレイカブル)の否定者。物に「不壊」を宿すという能力で、彼が打った武器は決して壊れない。アンディの「不壊刀『倶利伽羅』」や、シェンの「如意金箍」の箍の製作者でもある。
トップ
円卓メンバーのNo.7。髪を逆立てた褐色肌の少年。15歳。非常にせっかちで能動的な性格。高速で移動できる不停止(UNSTOPPABLE/アンストッパブル)の否定者。
否定能力の発動中はずっと走り続けており、骨折などで肉体の形状を著しく変化させることで「加速をリセット」するという形で停止している。
ニコ=フォーゲイル
円卓メンバーのNo.8。髪をバンダナで逆立て、目に隈がある不気味な笑みを浮かべた男。
凄腕の技術者で、組織が使用する武器や装備の開発を手掛ける。少なくとも50年前からメンバーの一人であり、組織に囚われていたアンディの解剖や拷問を行っていた。
飛行する無数の小さな黒い球体を操って戦う。
組織の中に自身のラボを持ち、娘のミコもそこに所属している。
重野 力(しげの ちから)
円卓に新規に追加されたNo.11のメンバー。気弱な高校生の少年。17歳。否定者の闇オークションにかけられたところ、やって来たリップらに殺されかけアンディに助けられた。
かつて自分の否定能力が原因で両親を死なせており、その罪滅ぼしとして自分の能力を人々に役立てるため組織入りする。
自分の手足が動かない間、視界に入るあらゆる物の動きを否定する不動(UNMOVE/アンムーブ)の否定者。人や物はその場で動けなくなり、落下物や銃弾も空中で静止する。会話で口が動いていても能力が発動するが、手足が動くと解除されるため、ビビった身体の震えで能力が発動しない時がある。
ボイド
アンディたちが組織に入る前のメンバー。特殊なスーツを着込んだ大男。元ボクシングヘビー級世界王者。
攻撃の構えを取ることで相手の回避を否定する不可避(UNAVOIDABLE/アンアボイダブル)の否定者。
アンディに敗北して戦死し、組織の枠を譲ることになる。
ジーナ
アンディたちが組織に入る前のメンバー。ブレザー制服を着た女性。外見は10代の美少女だが、化粧や組織のアンチエイジング技術による若作りであり実年齢は66歳。
組織の下、生きるために相手を殺す日々に悩み苦しんでいた。その日々の中、実験台にされていたアンディと出会い、彼への恋心を50年以上心の支えとしてきた一途さを持つ。
あらゆる物の形の変化を否定する不変(UNCHANGE/アンチェンジ)の否定者。他対象・任意発動型で、素手もしくは素足で触れることで能力を発動する。固定した空気を操り不可視のバリアを発現させ、いかなる攻撃も防ぐ。また、空気の「形」の変化を否定することで任意の状態にして操ることができ、主に巨大な手を形作って攻撃に用いる。自分自身には効果がないため、ジーナの若々しい外見はあくまでアンチエイジング技術によるもの。
アンディと風子の連携に敗れ、アンディに看取られながら死亡する。
ムイ
シェンの直属の部下。中国服風の出で立ちをした少女。17か18歳。シェンに大恩があるらしく彼を慕っている。
シェンのサポートを一手に引き受けている。かなりの戦闘能力を持つが、否定者ではなく円卓のメンバーには入れない。
ミコ=フォーゲイル、ボウ、ザック、バウ、ラング、ポッチョ
ニコの部下であり、ニコを所長とする組織のラボで関連する研究や開発を行っている。通称「二コラボメンバーズ」。「理」が改変された場合、記憶を共有する装置のようなものを用いて否定者であるニコに情報共有する。
ミコはニコの娘。バウとボウは父子である。

UMA[編集]

クローゼス
服のUMA。人の体に取り憑き、その人間が最も欲している服に変化する。対象がその服を気に入ると体の自由を奪うことができる。
組織に囚われていたところを脱走。その後、アンディに言いくるめられ、彼の最も望む服を実現するために取り憑くようになる。風子には「クロちゃん」と呼ばれている。毛玉が好き。
スポイル
腐敗のUMA。縄張りに入った人間に問答無用でカウントダウンを課し、腹に刻まれたタイマーが0になった瞬間にゾンビに変えてしまう。フェーズ2の状態になると、有機物無機物ともに分解するレーザーを放てるようになり、近づくだけで腐らせる状態になる。
アメリカ西部の田舎「ロンギング」に突如現れ、人々をゾンビ化させる。
ギャラクシー
銀河のUMA。全身に星が投影された魔人のような姿。黙示録によるクエスト失敗の罰として追加され、世界に「銀河」の理を産み出した。
ムーブ
サイコロ状の顔が特徴のUMA。ユニオンの移動手段として使用されており、空間に穴を開けて他者を瞬時に別の場所に移動させることができる。
バーン
全身が燃えている巨人のUMA。クエストでジュイスたちに倒され捕獲されるが、後にアンダーに連れられユニオン本部を強襲する。
スプリング、サマー、オータム、ウィンター
四季の名前を持つUMA。オータムのみ捕獲、他の三体は討伐の指令が下される。クエストに人数制限がなく、ユニオン外の人員も参加可能など特殊な扱いのUMAとなっている。

アンダー(UNDER)[編集]

否定者で構成される謎の集団。ユニオンからは「否定者狩り」と呼ばれており、独自に否定者を襲って勧誘し、意に沿わない相手は殺害している。「世界に復讐する」という目的を持っている。メンバーは漢字の「不」を逆さにしたような意匠の紋章を身に着けている。

リップ
眼帯をつけた青年。年齢は自称ラトラの1個下くらい。自分がつけた傷の治癒を否定する不治(UNREPAIR/アンリペア)の否定者。つけた傷はリップ本人が死ぬまで治らず、傷の治療行為(止血など)も否定する。不治によって傷を受け、この能力の詳細を知った上で「リップを倒すこと」を目的として攻撃を試みると、それもまた治療行為であると見做して否定してしまう性質を持つ。メスを投げたり、アーティファクトを使用して戦う。
アンディとの戦いで心臓を撃ち抜かれて一度は死亡したが、古代遺物の力により子供の姿になって復活。組織に宣戦布告をする。
ラトラ
リップと共に行動している美しい女性。リップより年上。
「占いが必ず外れる」という否定能力の持ち主。口にしたことと逆の結果が必ず起きるため、限定的に未来を予測できる。
クリード
軍人風の大男。様々な武器を使用する。「国盗り」を目的としてUNDERに協力している。
弾倉が無いガトリングを撃ったり、何もないところから手榴弾を産み出したりできる否定能力を持つ。
ファン
フードで顔を覆った中国人の武闘家。かなりの達人。古代遺物の収集をしている。
ショーン・ダッツ
不可視(アンシーン)の否定者。目を閉じると自分の体と、自分の所有物と認識している物が見えなくなる。組織のクエスト対象になっていたが、UNDERに妨害、確保されてしまう。リップに拷問されて従うよう強制され、UNDERに加入する。
カイン
巨大なシャチのような生物で、リップやラトラの指笛に従っている。口の中に仲間を収納し、海を泳いで運ぶことができる。

その他[編集]

ヴィクトール
「数多の戦場に勝利をもたらした男」「戦勝の神」と呼び称されるアンディの別人格。アンディが額のカードを抜くことで出現する。スポイルとの戦闘中にシェンの進言によって呼び出された。
自分を「ヴィクトル(victor)」という人間であると自称し、「ヴィクトール」と伸ばして発音されThorと神のように扱われることを嫌っている。
逆立った黒い長髪であり、身体能力や不死能力による回復速度はアンディより優れている。好戦的な性格となり、シェンには人が変わったようと評されている。そのためかアンディはヴィクトールの表出に乗り気でない様子を見せている。
アンディが知らなかった組織と円卓の仕組みもヴィクトールは知っているらしく、ジュイスとは面識もありヴィクトルと呼ばれていることが示唆されている他、円卓のメンバーと交戦しながら品定めやアドバイスを行っている。
ジュイスの「アンディの人格を呼び戻す」という発言を受けて自身の人格を元(オリジナル)と言っており、「アイツの番はもう来ない」とアンディとの交代を拒んで肉体の主導権をキープしたがっているような節を見せる。
部位弾の上位互換のような技分裂弾(ディヴィジョンバレット)を持ち、撃ち出した指から本体を再生させることで短時間自分の分身を作り出すことができる。また、頭部から再生するアンディと違い、本体がどの部位から再生するか選ぶことができる。
安野 雲(あんのうん)
大人気漫画『君に伝われ』の作者で、本名や経歴が一切不明な覆面漫画家。風子やタチアナも『君に伝われ』のファンである。
『君に伝われ』作中の描写に否定者の戦いを予知しているかのような展開が幾度となく見られたため組織が接触を試みたところ、アンディと風子の前に姿を現し、UMAオータムとの戦いに加勢する。
アクス
UMA銀河の追加で生まれ、地球を侵略しに来た宇宙人。人間を軽く見下ろせるほどの巨躯で、全身に斧のようなものが生えている。
異星侵略のための宇宙船団を率いていたが、ジュイスの能力に一瞬で壊滅させられ逃げ帰った。

用語[編集]

否定者(ひていしゃ)
特定の「理」を否定することで超人的な能力を得る者たちの総称。能力者とも。能力の名前は基本的に不○○(アン×××)と表現される。世を乱す存在とされ、組織からは捕獲・討伐対象になっている。能力者が死ぬと否定能力は他の誰かに移動する。
能力の発動には細かな条件があり、それぞれ否定者ごとに異なる。否定者同士の戦いの場合、相手のルールを見極めその穴を突く形で攻略することが求められる。
大別すると自分を対象とする「自己対象」と自分以外を対象とする「他対象」に分けられる。また、否定者の任意で発動できるものと条件を満たすと強制的に発動するものがある。否定能力のルールは否定者本人の認識によって左右され、能力が成長/進化することもある。
対未確認現象統制組織"ユニオン"
否定者や古代遺物、UMAを討伐・管理する秘密組織。単に組織(ユニオン)とも。アルファベットのUとNを組み合わせた意匠のエンブレムを持つ。戦闘員や研究員など、多くの職員が所属している。否定者やUMAによって被害が生じた場合、民間人の保護や記憶の抹消、情報統制なども行っている。
否定者10人で構成されたチームが存在し、「円卓」と呼ばれる。否定者は円卓メンバーに加わることで、組織に尽力することを条件に追跡対象から除外される。メンバーには席次が存在し、業績を挙げることでポイントが加算され変動する。メンバーの死亡以外には基本的に欠員が出ることはない。円卓メンバーには揃いのスーツ、言語翻訳機能がついたネクタイ、クエスト参加に必要な証(エンブレム)が支給される。
100番目の理が追加されると「ラグナロク」が起こるとされ、地球は滅亡してしまう。そのため、黙示録が提示する課題をこなし、世界に理が追加されるのを防ぐことを組織の最大の目的としている。
理(ルール)
作中の世界に存在する「理」。もともと地球には存在せず後に「足された」ものであり、物語開始時点で既に98のルールが足されている。組織の面々が何もしなければ3ヵ月に一度「理」は増える。「性別(セックス)」「言語(ランゲージ)」「人種(レイス)」「死(デス)」「病気(シック)」などは本来この世界には存在せず、後に足された「理」の一例であるという。
現実世界には存在するルールでもこの世界には存在しないものがあり、例えば作中の世界には当初「太陽と月以外の天体」やそれに伴って星にまつわる「神話や曜日の概念」が無かったが、UMA「銀河(ギャラクシー)」の追加によって世界にルールが足された。
報酬として「理」が改変されることもあり、UMAランゲージの討伐報酬として「全世界言語統一」がなされた。これにより作中の世界では否定者以外の言語と文明が改変されて、全人類の言語が英語に統一されるという変化が起きている。
UMA(ユーマ)
作中の世界に登場するモンスター。効果範囲に入ったものに対し無差別にルールを課し、人々に危害を及ぼす。「理」と深い関係があることが示唆されている。
組織はこれらを討伐・捕獲することを使命としている。
大本であるUMAと、UMAが能力で生み出したり人間が姿を変えられたりして生まれたものに分けられ、後者は「ジュニア」と呼称される。
古代遺物(アーティファクト)
古代の遺跡などから発掘される遺物。超常的な力を持つ。
組織はこれらを収集・管理しており、武器として用いることもある。
黙示録(アポカリプス)
この世界で最初に発見された古代遺物。表紙に顔がある本の姿をしており、言葉を話す。口は悪い。
円卓に10人の否定者が着席すると開き、複数の「課題(クエスト)」を提示する。それぞれ特定の否定者・UMAを討伐または捕獲することが課題として提示され、達成すると「新たな否定者・UMA・古代遺物の所在」「理の改変」などの報酬が得られる。ただし、定められた期限までに達成できなければ新たなUMAが解き放たれるなどのペナルティが課される。課題に参加可能なのは円卓のメンバーのみであり、課題ごとに人数も定められている。
ジュイスは本の向こうにこの世界に理を強いる「創造主(神)」がいると捉えており、課題をクリアして力をつけ、いつかその創造主を殺すことを目的としている。
黙示録が開く条件は円卓の席が全て埋まることであり、UMAバーンを捕獲する課題の成功報酬で円卓の席が追加された際は、それを埋めないことには3ヶ月後の課題に挑戦さえできず罰を受けるため11人目の否定者の確保が急務であるとジュイスが発言している。
ループ
「ラグナロク」を迎えて地球が滅ぶと起きる現象。地球が一旦粉々になった後にまた集まって再生し、再び以前のような地球が産まれる。人々も以前のループと同じような人物像で産まれるが、細部に違いが生じることもある。
古代遺物「アーク」を使用した者は次のループに到達できるほか、「不死」によって死なないヴィクトルも地球の崩壊と再生を乗り越えることができる。
遥か前からループは幾度となく繰り返されており、ジュイスはこのループから地球を解放するためユニオンを組織した。ジュイスはラグナロクが起きるたびに「アーク」で次のループに渡り、否定者を集めて神に対抗しようと戦い続けている。
風子が能力で呼び寄せていた隕石は、前回以前のループの名残で残っていた地球の破片。

書誌情報[編集]

  • 戸塚慶文 『アンデッドアンラック』 集英社ジャンプ・コミックス〉、既刊4巻(2020年12月4日現在)
    1. 「不死と不運」2020年4月8日発行(4月3日発売[3])、ISBN 978-4-08-882310-2
    2. 「我々は否定する」2020年6月9日発行(6月4日発売[4])、ISBN 978-4-08-882330-0
    3. 「俺が死ぬまで治らない」2020年9月9日発行(9月4日発売[5])、ISBN 978-4-08-882404-8
    4. 「Revolutin」2020年12月9日発行(12月4日発売[6])、ISBN 978-4-08-882472-7

脚注[編集]

[脚注の使い方]

外部リンク[編集]