刑事

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刑事(けいじ)とは、

  1. 司法において、罰則規定のある法律に関する分野。民事の対義語。
  2. 1の司法業務に関連し、犯罪捜査し、被疑者検挙することを主たる任務とする法執行官。デカ()、Detective()。

1を踏まえつつ2を説明。

概要[編集]

法律には、ある行為を禁止し、違反した者に対して公権力による罰則を規定したものがある。罰則のある法律で最も知られているのは刑法だが、それ以外にも罰則を規定した法は多く存在する。こういった法律を運用し実効力を持たせるにあたり、実際に犯罪行為があったのか、誰が犯罪行為をおこなったのかを公平に調査し、違反者を司法権力によって裁かねばならない。この調査が捜査であり、捜査を主たる任務とする法執行官を俗に刑事という。刑事はその任務の性質上、私服を着用し、式典を除いては制服の着用を課されることは少ない[1]

「刑事」は、デカとも俗称される。これは明治時代、刑事が制服を着用せずに角袖の着物を着ていたことから、盗人の間で「かくそで」の倒語である「そでかく」(「くそでか」とも)から一部を抜き取った隠語で「でか」と呼んだのが一般に広まったものである。

関西では『デカ』はあまり使われず、私服で勤務する警察官を指す俗称は『探偵さん』である。同様の例として、犯人や被疑者を指す俗称は『ホシ』ではなく『太夫さん』が主に使われる。

刑事の英語訳としても使用される Detective には私立探偵 (Private detective) などの意味もあるが、米国では “Detective” が警官の正式な役職階級の名称(例:ニューヨーク市警察#階級)や一般的な呼称としても使用される。

任務[編集]

世界的にほぼ共通している刑事警察の業務は、刑事裁判において訴追を行う検察官の監督下にあって、犯罪に関する証拠証言を集めたり、犯人が誰であるかを特定する業務である。その為に聞き込み、証拠の採取や押収と分析、裁判所が発行する令状に基づく逮捕などの権限を有する。

押収捜索現行犯以外の逮捕など人々の権利を制限する行為については、多くの国で裁判所の判断に基づかなければできないのが普通である。

法執行官である刑事は、これらの業務に関する様々な実務を行う。

刑事はその業務上、犯罪者に見つからないように秘匿性が重要となることが多い。故に私服を着用し、一般市民に紛れて捜査を行う。またその為に用いる車両も通常のパトカーとは異なり、警察であることを示す塗装や表記がなく、また警光灯も使用時以外は隠匿できるものを用いた、いわゆる覆面パトカー(:Unmarked Policecar)を使用する。

脚注[編集]

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  1. ^ 警察官は、警察官の服制に関する規則(昭和31年12月19日国家公安委員会規則第4号)第4条第1項で勤務時に制服を着用することが義務付けられているが、同規則第8条で必要に応じて私服での勤務も認められている。

関連項目[編集]