鬼滅の刃

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鬼滅の刃
ジャンル 少年漫画
時代劇
剣劇
ダーク・ファンタジー
漫画
作者 吾峠呼世晴
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2016年11号 - 連載中
巻数 既刊6巻(2017年5月現在)
テンプレート - ノート

鬼滅の刃』(きめつのやいば)は、吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)による日本漫画作品。

概要[編集]

週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2016年11号より連載中。第70回(2013年4月期)JUMPトレジャー新人漫画賞(審査員:篠原健太)の佳作を受賞した投稿読切『過狩り狩り』が前身となっている。

敵方である『鬼』については、身体破壊や人喰いなどのハードな描写が多いが、その一方で不死性をコミカルに描くような側面もある。また、主人公の炭治郎をはじめとする人間たちもシリアスとコメディの両側面が描かれている。

登場人物の名前は創作のほか、「奇抜に見えるが実在する」姓名が多用されている。

ジャンプ公認ツイキャススクールオブジャンプ」では、ツイッターにて質問を受け付け、制作側(主にジャンプ編集担当)が配信に出演して返答するという企画が度々行われている。現在、主要登場人物の年齢や裏エピソードなどが発表され、公式設定となっている。

単行本4巻の帯に冨樫義博がコメントを寄せている。また秋本治は本作品のファンであり[1]、単行本5巻帯には描き下ろしイラストを寄稿した。

2017年3月、本作主人公「竈門炭治郎」を名乗る人物から、養護施設への寄付として愛知県豊田市役所に菓子や緑茶飲料が届けられた。[2]

あらすじ[編集]

鬼殺隊入隊
時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭を売って生活していた。慎ましくも幸せな毎日だったが、炭を売りに下山するために家を空けたある日、家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹・禰豆子も凶悪な鬼と化してしまった。禰豆子に襲われ、これを必死で止めようとした炭治郎を救ったのは冨岡義勇と名乗る剣士だった。冨岡は禰豆子を「退治」しようとするが、兄妹の絆が確かに残っていることに気付き剣を収める。
「人喰い鬼」、それは噂にとどまらず、確かに存在していた。そしてそのような鬼を狩るべく、人知れず剣を振るって戦う組織「鬼殺隊」があった。禰豆子には、鬼の血が入ったのだという。
冨岡の導きで「育手」鱗滝の元を訪れた炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を求め、鬼を追うため剣術の修行に身を費やす。2年後、炭治郎は命を賭けた最終関門である選別試験を経て、「鬼殺隊」に入隊する。
鬼舞辻との邂逅
初仕事である沼鬼の討伐を完了し、次の仕事で浅草へ向かった炭治朗は偶然にも最初の鬼である 鬼舞辻無惨 と接触する。 鬼舞辻は人間に化け家族も持っており、さらに人ごみの中通行人を鬼にし暴走させたため炭治朗は手を出す事が出来なかった。
その後、鬼でありながら鬼舞辻を殺そうと考える鬼、珠世と愈史郎に出会うが、鬼舞辻に手向けられた刺客からの襲撃を受けてしまう。
仲間との出会い
新たな指令で鬼が巣食うという屋敷へ向かう炭治郎は、道中同期の鬼殺隊剣士・我妻善逸と再会する。醜態を晒す善逸を半ば強引に引き連れて行くが、屋敷では「稀血」の少年を巡り鬼同士が殺し合うという混戦状態となっていた。さらに、新たな鬼殺隊剣士・嘴平伊之助も乱入。屋敷の戦いは混迷を極めるが、善逸、伊之助がともに鬼を仕留め、炭治郎も元・十二鬼月である響凱を倒す。
那多蜘蛛山に住む鬼の一家の討伐
一時の休息の後、炭治郎達3人は那多蜘蛛山での戦いへ応援を命ぜられる。だが、先遣隊は蜘蛛の能力を使う鬼の一家を前に全滅寸前であった。鬼の強襲により散り散りに分断された剣士達。炭治郎は十二鬼月・累と対峙する。その圧倒的な強さの前に追いつめられるが、鬼血術が開花した禰豆子とともに決死の「ヒノカミ神楽」で逆襲に転ずる。しかし累は間一髪日輪刀から逃れ、善逸、伊之助もそれぞれ命の危機に見舞われる。それらを救ったのは、鬼殺隊最高戦力である「柱」・冨岡と胡蝶しのぶだった。
こうして那多蜘蛛山の戦いは終結したが、鬼に変異した禰豆子の処遇を巡り、炭治郎は「柱合裁判」にかけられる。「柱」達の厳しい追及を受ける竈門兄妹だったが、禰豆子が血への欲望と怒りに耐えきったことで、鬼殺隊当主・産屋敷の元、その存在は公式に認められた。
蝶屋敷の機能回復訓練
先の戦いで重症をおった炭治郎、善逸、伊之助は、胡蝶しのぶが所有する「蝶屋敷」で治療を受けることとなる。屋敷にはその素質が認められ、「継子」に選ばれた同期の女剣士・栗花落カナヲがいた。
治療は順調にすすむものの、機能回復訓練においてカナヲとの実力差を見せつけられ落ち込む3人。炭治郎は胡蝶の過去を聞き、決意も新たに「全集中・常中」の会得を目指す。
一方、累が倒されたことに業を煮やした鬼舞辻は、下弦の十二鬼月を集めその解体を宣言。残虐な粛清を実行に移す。だが、その中で鬼舞辻に対する狂信が変わらない「下弦の壱」は見逃され、炭治郎への追手として野に放たれた。
炭治郎達は無事「全集中・常中」を会得、負傷も完治したことで屋敷を離れることにする。最後の日、炭治郎は最終選別を生き残った5人の同期剣士の一人と再会するが、無視されてしまった。
複雑な心情を抱える少女達と心を通わせ、炭治郎達は蝶屋敷をあとにする。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
本作の主人公。物語開始時13歳→15歳[3]。家族思いな少年。額左側の火傷のような痕[4]と、日輪が描かれた花札風の耳飾りが特徴的。髪と瞳は赤みがかっており、鋼鐵塚曰く火仕事をする家に生まれる「赫灼の子」で縁起がいいらしい。頑固で石頭と二つの意味で頭が固い。真面目な性格ではあるが、生真面目が過ぎてややズレた言動をすることがある。日輪刀の色は「黒」、効果は不明。
割れた皿にかすかに残った猫の匂いが分かるなど、嗅覚が非常に優れている。これは気配を読む力としても機能しており、訓練後は「隙の糸」を感知できるようになった。ほかにも、戦闘に関して優れた勘を見せている。
その反面、心根が非常に優しく鬼を前に非情になりきれない。鬼であれば問答無用で斬り捨てる鬼殺隊の在り方には、公然と異を唱え「柱」達から異端視されている。
鬼殺隊隊服の上に、市松模様の羽織を着用し、禰豆子を収納した木製の箱を背負って行動する。現状は十二鬼月を倒し、その血液を珠世に送ることを最優先の目的としている。
家族は母親(葵枝)、弟3人(竹雄・茂・六太)、妹2人(禰豆子・花子)で、炭を売って生計を立てていた。父親(炭十郎)は物語開始時点で故人である。町に炭を売りに降りた際に帰りが遅くなってしまい、知り合いの家に泊めてもらった結果、家に襲来してきた鬼を回避できたものの、家族は禰豆子を除いて全滅してしまう。
辛うじて生き残ったものの鬼と化してしまった禰豆子を人間に戻すため、冨岡義勇の紹介で鱗滝の元を訪れる。鬼を追う力を求め、2年間の訓練を経て「水」の呼吸法と剣術(壱から拾の型)を身につけた。また幼いころに父親から教わった「ヒノカミ神楽」を十二鬼月・累との戦闘時に用いる。
竈門 禰豆子(かまど ねずこ)
炭治郎の妹。物語開始時12歳→14歳[3]
炭治郎不在時に鬼舞辻無惨の襲撃を受けるが、その血が傷から入り込んだことで鬼化しつつも生き残った。鬼としての習性から帰ってきた炭治郎に襲い掛かるが、必死の呼びかけで涙を流すなど、自我の片鱗を見せる。重度の飢餓状態で人の血肉が欲しくて仕方ない状態ながら、冨岡に倒された炭治郎をかばうなど、普通の鬼とは違う様子を見せたことで見逃された。以降は竹製の口枷がつけられ、意識と瞳が混濁している状態となる。
鬼の能力の一つとして、身長をある程度拡縮できる。普段は日差しを避けるために、体を少し小さくして背負い箱[5]に入った状態で炭治郎に運ばれているが、戦闘時となると体を大きくして蹴りをメインに戦うようになる。また累との戦闘時に死んだ母親と深層意識で出会ったことがきっかけで、血が燃えて爆ぜる血鬼術「爆血(ばっけつ)」が開花する。
普段は日差しを嫌うなど鬼の本能の一部を見せるものの、ぼーっとしていることが多い。しかし、炭治郎が危機に陥っていたり、強く呼びかけられたりすると活動的になる。鱗滝から暗示をかけられており、人間が自分の家族に見え、鬼を敵と認識するようになる。人間の血に対する欲求は強く残っているが、自意識で無理やり押さえ込んでいる。
鱗滝は、通常の鬼が人間の血液で活力を得るところを、禰豆子は睡眠で代替しているのではないかとみている。そのせいか肉体的な再生能力は通常の鬼より鈍い。また珠世は最初の二年間の睡眠中に、禰豆子の鬼としての性質が変質したと推測している。
我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
炭治郎の同期にあたる鬼殺隊剣士。16歳[3]。臆病でネガティブ思考だが利己的な面が強い少年。元々黒髪だったが、修業時代に落雷に打たれたことをきっかけに現在は金髪。日輪刀の刀身には稲妻のような刃紋が走っている。
剣士としては一定の(癸の階級としては充分な)実力はあるのだが、自分が強いはずがないというコンプレックスに縛られ、情緒不安定気味である。
聴覚が非常に優れており、他人の感情を読み取ることもできる。緊張が極限まで高まると、気絶するように眠ってしまう。しかしそれによって半覚醒の状態となり、緊張から開放され本来の強さを発揮する。「雷」の呼吸法で鬼を倒すが、半覚醒時の記憶は残らない。本来「雷」の型は六つ存在するが、善逸が習得できたのは下記の壱ノ型のみで、己の才覚と修練の全てをこの技の研鑽に費やした結果、天剣絶刀の威力と雷光の疾さを誇るに至っている。
金色の髪と太い眉が特徴的。隊服の上に三角柄の羽織を着用している。初対面の女性に求婚するほど美人に弱く、鬼である禰豆子にも惚れている。
女に騙されて借金苦に陥ったところを元柱の育手の老人に救われ、剣士としての訓練を受けた。内心では己の実力不足や弱さを申し訳なく思っている。見ず知らずの女性に強引に婚姻を迫っているところを、響凱退治に向かう道中だった炭治郎に諌められる。その後は嫌々行動を共にすることになった。
前述のような性格であるが、小さな子供を置いて逃げるようなことはせず、禰豆子が入った箱を自分が殴られつつ守るなどの一面も見せる。善逸だけは鎹鴉ではなく、鎹雀をつけられている。
嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)
炭治郎の同期にあたる鬼殺隊剣士。炭治郎と同じ15歳[3]。奇怪な猪のかぶりものをしているが、素顔は非情に端整な顔立ちをしている。上半身は裸で、隊服はズボンのみ。腰や脛に毛皮を巻いている。日輪刀は刃こぼれした二刀で、「千切り裂くような切れ味」と嘯く。鞘がなく非戦闘時は布を巻きつけている。那多蜘蛛山の戦闘で破損した後、刀鍛冶・鉄穴森の手で正式に打ち直されるが、受領直後に石で叩いて刃こぼれの形状に戻してしまった。
鬼殺隊隊員と力比べをして日輪刀を奪い、最終選別や鬼のことを聞きだした。育手の指導を介さず最終選別を生き残り鬼殺隊に入隊した傑物。「稀血」の少年、清を巡る響凱との戦いに、猛然と割り込んできた。
戦いたいが故に戦うという好戦的な野生児で、高笑いしながら「猪突猛進、猪突猛進」と叫び、やかましく剣を振るう。常識に疎く文字の読み書きが出来ないほどだが、語彙は豊富であり、突然難解な熟語を使うことがある。人の情けや、優しさといったものを知らずに育ったため、それが理解できていない。炭治郎らと行動を共にすることで情緒が育ち始めているものの、自らの変化に困惑してしまう。
粗野粗暴ではあるが、精神的には意外と打たれ弱い部分があり、負けがこむと人が変わったように落ち込んでしまう。
我流の呼吸法である「獣」の呼吸法で鬼を倒す。触覚が非常に優れており、集中することにより空気のかすかな揺らぎすら感知し、直接触れていないものでも捉えられる。

鬼殺隊[編集]

当主[編集]

産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや)
鬼殺隊当主。隊員からは「お館様」と呼ばれる。顔面上部の皮膚が変質しており、童に手を引かれ周囲の様子を尋ねることから、視力障害を患っている模様。その声は現代において「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれるもので、律動を受ける相手を心地よく高揚させる。
我と個性が強すぎてまとまりがつかない「柱」達も、産屋敷には心酔しなおかつ非常に畏れている。ただし絶対服従を強いているわけではなく、柱合裁判では良くも悪くも活発な意見交換がなされていた。結果的に禰豆子の存在を組織的に認めるに至る。
別れ際に珠世との関係を匂わせ、炭治郎を驚かせた。

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冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)
禰豆子に襲われている炭治郎の前に現れた鬼殺隊の隊員。「水」の呼吸法を使用する水柱(みずばしら)。物語開始時19歳→21歳[3]
鬼と化した禰豆子を殺そうとするも、妹を助けるために自分を犠牲にしてでも勝とうとする炭治郎の意志や、明らかに飢餓状態でも兄を守ろうとする禰豆子を見たことで剣を引く。妹を助ける道として鬼殺隊としての訓練を受けるように勧め、育手・鱗滝に炭治郎のことを紹介する手紙を送った。
現実的で冷めた雰囲気を見せるも、炭治郎の生きる気力を引き出すためにわざと厳しいことを言ったり、普通の鬼と違う様子を見せる禰豆子を見逃したりと、人情家な面がある(あと半日早くついていれば救えたのに、という念もある)。
隊服の上から、左右で違う柄を継いだような[6]羽織を着用しており、伊之助から「半半羽織」と言われる。
胡蝶より「ほかの柱から嫌われている」と指摘されるが、自覚がなく強く否定している。作者のコメントによれば「口下手なので嫌われている[7]」とのこと。好物は「鮭大根[8]」。
日輪刀の根元には「惡鬼滅殺」の銘が刻まれている。
胡蝶 しのぶ(こちょう しのぶ)
柱の中で唯一鬼の頚を斬ることができない剣士だが、毒と薬に精通し、鬼を殺せる毒[9]を作り出した。「蟲」の呼吸法を使用する蟲柱(むしばしら)。18歳[10]
蝶を思わせる髪飾りや羽織を着用、日輪刀は独特で鈎針のような形をしており、両面に「惡鬼」「滅殺」と銘が刻まれている。
那多蜘蛛山にて初対面の禰豆子を殺そうとするも、冨岡に止められる。これは鬼殺隊の掟に従っただけで、実際にはほかの柱ほど短絡的ではなく、後に冨岡と並ぶ炭治郎の数少ない理解者となる。自身が所有する「蝶屋敷」という施設があり、薬学に秀でていることから、重症をおった炭治郎の治療やリハビリを受け持っている。
鬼殺隊員でもあった最愛の姉カナエは「鬼と仲よくしたい」という夢を持つが故に、騙し討ちで惨殺されている。姉の好きだった笑顔を絶やさず、夢を受け継がなくてはならないと考える一方、保身のために嘘をつき、剥き出しの本能で人を襲う鬼に対し、どうしようもない嫌悪感が心の奥底に蓄積されていく。その相反する想いは、自分と同じような過去を持ちながら、鬼を救う信念が決して揺るがない炭治郎に託された。
正式な登場は28話からだが4話の鬼殺隊の紹介シーンに後ろ姿が描かれている。
煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
隊律違反を犯した炭治郎と、鬼である禰豆子の斬首を問答無用で主張した炎柱(えんばしら)。鬼に対する怨みや憎しみを表に出さず、正論を好んで語る。柱合裁判の後は、炭治郎の心意気に感ずる様子も見せた。
「炎柱」の家系で生家には歴代の炎柱の歴史があり、幼い頃から鬼狩りとしての腕を磨いていた。
宇髄 天元(うずい てんげん)
宝石がちりばめられた額当てをはめ、左目の周囲に刺青を入れている派手な剣士。
鎖でつながれた二本の日輪刀を背負っている。「派手」が口癖の音柱(おとばしら)
甘露寺 蜜璃(かんろじ みつり)
目にした人物の行動にいちいちトキメクという、些か変わった性癖を持っている恋柱(こいばしら)
悲鳴嶼 行冥(ひめじま ぎょうめい)
僧侶を思わせる風体で大男の岩柱(いわばしら)。「可哀そうだから殺す」というような独善的な発言をする。
時透 無一郎(ときとう むいちろう)
常に無表情で掴みどころのない霞柱(かすみばしら)。実際、その場と無関係なことを考えている場合が多い。
伊黒 小芭内(いぐろ おばない)
4話の鬼殺隊の紹介シーンで横顔が描かれている。ねちねちとした、しつこい話し方をする蛇柱(へびばしら)
不死川 実弥(しなずがわ さねみ)
身体中に傷跡があり、粗暴な言動が目立つ風柱(かぜばしら)。禰豆子の存在を最も強く否定、傷を負わせた上で鬼の本性を引き出そうとするが、禰豆子が理性を保ちきったため、逆に「人を襲わない証明」が公式になされることとなった。

その他関連人物[編集]

鱗滝 左近次(うろこだき さこんじ)
天狗の面をつけた鬼殺隊の元柱。前線を引退してからは、次代の鬼殺隊員候補を育てる「育手」を担っている。「水の呼吸」を用いた剣術を教えている。炭治郎と同じく鼻が利くらしい。
訪れた炭治郎が課した試練を突破したことで弟子と認め、1年間殺す気さえ感じられるスパルタ訓練を施す。その後、教えた技術を使って大岩を切る課題を課した。そもそも鱗滝は鬼殺隊の最終試練で13人の弟子を失っており、これらの無理難題はむしろ炭治郎を諦めさせる意図もあった様子。
課題を突破した弟子にはその弟子に合わせた狐の面を「厄除の面」として贈っている。しかしこれが最終試験において、手鬼への目印になってしまっていた。
竈門兄妹の仔細を産屋敷に報告する際、禰豆子が人を襲った時には冨岡諸共腹を切る覚悟と、助命を訴えていた。
善逸の師
作中名称不明。鱗滝と並ぶ元柱の「育手」である。顔に大きな傷跡があり、右足は義足となっている。「雷の呼吸」を用いた剣術を教えている。
修行が遅々として進まない善逸を決して見捨てず、一つの技を極め抜くことを指導し続けた。善逸には「師範」と呼ぶよう厳しく言うが、「じいちゃん」と慕われるのも満更ではない模様。
胡蝶 カナエ(こちょう かなえ)
しのぶの姉。鬼殺隊の隊員。人買いに連れて歩かされている幼いカナヲを妹しのぶと共に助け保護し育てた。鬼に不意討ちを受け命を落としている。
錆兎(さびと)
炭治郎の兄弟子。右頬に大きな傷跡が描かれた狐面をつけた、宍色の髪の少年。素顔も狐面と同じ位置に傷跡がある。
大岩切りの課題が半年も難航している炭治郎の前に現れ、半年間剣の訓練を施した。炭治郎に、無駄な動きの一切ない、きれいな一撃と称される剣技を持つ。
実は真菰とともに手鬼に殺されており、故人。そのため、鱗滝は炭治郎が二人の名前を出した時は驚いていた。手鬼の首に斬りかかるも、その固い首を切り裂けずに頭を潰されてしまった。異形が知る鱗滝の弟子としては、炭治郎を除けば最も強かったらしい。
真菰(まこも)
炭治郎の姉弟子。花柄の着物を着た、不思議な雰囲気の少女。錆兎とは血縁関係はない。狐面には右頬に花が描かれている。
錆兎とともに炭治郎の前に現れ、改善点を指摘したり身体能力を強化する「全集中・水の呼吸」のことを教えたりした。素早いが腕力はあまりないらしい。
孤児だった自分たちを拾って育ててくれた鱗滝のことが大好きだったが、手鬼がその面を目印に自分の先輩達を狙って食い殺していた事実に泣いて怒り、動きがガタガタになった所を手足をちぎられてしまった。
鋼鐵塚(はがねづか)
鬼殺隊の刀鍛冶。笠に幾つもの風鈴を下げたひょっとこ面の男。三十七歳。炭治郎の刀を製作した。人の話を聞かないで一方的にしゃべる落着きのない男。
鉄穴森(かなもり)
鬼殺隊の刀鍛冶。鋼鐵塚と同じくひょっとこ面をつけている。破損した伊之助の日輪刀を修復する。二刀流向けの仕事は初めてであり、丹念に仕上げたもののその場で刃こぼれ状態にされてしまった。
栗花落 カナヲ(つゆり かなを)
鬼殺隊女剣士。炭治郎と同期ながらその才覚を認められ、蟲柱・胡蝶しのぶの「継子」となっていた。那多蜘蛛山では「隠」を率いて見事に指揮をとるも、蝶屋敷では漫然としていて、炭治郎でさえコミュ二ケーションがとれていない。この時点で「全集中・常中」を会得しており、「カナヲに勝つ[11]」という課題の機能回復訓練において、炭治郎達はまるで太刀打ちできなかった。
すべてにおいて「どうでもいいから何も決められない」という一種の虚無感を抱えており、指示を受けたこと以外の行動はコイントスの結果で決めていた。炭治郎との出会いが、その胸中に一石を投じることとなる。
番外編にて、親から売られ人買いに縄で連れて歩いているところを胡蝶カナエ、しのぶ姉妹に呼び止められしのぶが代金を払って保護し引き取った。カナエが「カナヲ」と名付け何か決めれないことがあればコインで決めればいいとコインを授ける。というエピソードが公開されている。
村田 (むらた)
炭治郎達と同様に指令を受け、鬼討伐のため那田蜘蛛山へ入山した先発の鬼殺隊員十名のうちの一人。
母鬼の襲撃で錯乱しつつも乱戦を逃れ、身を潜めていたところを発見される。炭治郎と伊之助を母鬼の元へ向かわせた後は姉鬼と遭遇、繭玉に閉じ込められるが、胡蝶により救出された。
時後、炭治郎達を気にかけ病床を見舞いに訪れるなど、気のいい先輩隊員である。
アオイ
蝶屋敷で炭治郎達の治療、及び訓練の指揮をとっている女性隊員。その指導はかなり厳しい。病み上がりの善逸に負けるなど、カナヲほどの実力はない模様。炭治郎達の先輩にあたるが、恐怖心から前線で戦うことが出来なくなっているという。
きよ、すみ、なほ
蝶屋敷で働く3人娘。隊服を着用していないため、身分は不明。炭治郎たちの治療・訓練を手伝っている。早々にセクハラ発言が広まった善逸や、乱暴な伊之助をよそに、炭治郎には懐いており「全集中・常中」の会得にも献身的に協力した。
チュン太郎(チュンたろう)[12]
善逸についている鎹雀(かすがいすずめ)。人語は発声できないが言葉は理解している。当然伝令はまるで伝わらないが、なぜか炭治郎とは意志の疎通ができている。作中、機械的な鎹鴉に比べ、かなり豊かなキャラクター性が与えられている。

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鬼舞辻 無惨(きぶつじ むざん)
千年以上前に生まれた最初の鬼とされる。鬼達の絶対的支配者であり、自分の血を与えることで人間を鬼に変えることができる唯一の存在。与える血の量が多いほど強い鬼となるが、肉体が順応しきれない場合、そのまま死に至る。
性格は冷酷にして残忍であり、珠世曰く「臆病」。自らを探る者、意志にそぐわない者は、人間であっても鬼であっても決して許さない。炭治郎の家族を殺し、禰豆子を鬼に変えた仇である。
神出鬼没、正体不明の鬼であり、柱達ですら接触した者はいない。偶然にも炭治郎が遭遇したことで、人間の妻子を持ち、社会に溶け込んでいることが判明した。人間としては「月彦」と名乗っている。
その名を口にするだけで死ぬ「呪い」を受けている鬼達からは、「あの方」と呼ばれ恐れられている。鬼にとって生殺与奪の権は、すべて鬼舞辻に握られていると言っても過言ではない。
過去に「日輪の耳飾りをした人物」と因縁を持ち、炭治郎に追手をかける。

十二鬼月[編集]

響凱(きょうがい)
両肩や腹、両脚から鼓を生やした鬼。元・十二鬼月の下弦の陸。炭治郎と善逸が指令を受け、向かった先の屋敷の主。
身体各部の鼓を打つことで、部屋を回転させたり斬撃を飛ばしたりする空間支配の血鬼術を持つ。部屋を転移させる鼓も背中に生やしていたが、血の匂いを嗅ぎつけてきたほかの2匹の鬼との争いで落とし、清に利用される。
人間だったころは文筆家で彼の作品を酷評した上に、原稿用紙を踏みつけにした知人を惨殺した過去を持つ。
元は十二鬼月まで登り詰めた実力者だったが、人を喰えなくなり力が衰えたため剥奪されている。力を取り戻し、十二鬼月に復格するために「稀血」を持つ清を狙う。
転移の鼓を逆利用する清を捕らえきれず、炭治郎と一騎討ちとなり前述の血鬼術で苦しめるが、「玖の型 水流飛沫・乱」で攻略され倒された。炭治郎の人となりに触れ、その言葉に「自分は認められた」と嬉し涙を流しながら消滅していった。
累(るい)
那多蜘蛛山に住まう鬼の一家の末子。蜘蛛めいた髪型の小柄な男児。位は下弦の伍
配下に「母」「父」「兄」「姉」役を演じる鬼がいる。自身は家族の「末弟」にあたるとして、彼らとの家族の絆を主張するが、口ぶりや内容は妄執めいている。
糸に血液を乗せることで、鋼に勝るほど硬質化させる血鬼術を持つ。
人間だったころは生まれつき病弱な体質のせいもあり、床から起き上がれないほどで、走ったこともなく歩くことでさえ苦しい状態であった。ある日、鬼舞辻無惨により血を分け与えられ鬼となる。
鬼と化した後は人を喰らい続けなければならず、その事実を知った両親により心中を図られるも、一時の激情に駆られ返り討ちにしてしまった過去を持つ。
那田蜘蛛山山中にて炭治郎と交戦。血鬼術の糸で炭治郎の日輪刀を破壊するなど絶望的な戦力差を見せつけるも、新たな力に目覚めた竈門兄妹に反撃される。
しかし自分の糸で首を切断することで日輪刀を回避。激怒して竈門兄妹を殺そうとするも、救援に来た冨岡に敗れとどめをさされた。
直後人間だったころの過去を思い出し、両親の命を懸けた愛情を自ら断ってしまったことに気付き後悔する。その魂は両親と再会し、無事謝罪を果たしてともに地獄の業火の中へと消えていった。
魘夢(えんむ)
洋装の鬼。位は下弦の壱
人の不幸や苦しみを見るのが大好きな性格の持ち主。
「眠り鬼」と呼ばれ、「夢」に関する血鬼術を使う。かけられた夢から覚めるためには、夢の中で自刃すると言う胆力が必要となる。
鬼舞辻無惨に歪んだ恭順を気に入られ、下弦の鬼の粛清から唯一見逃された上、「増血」されて炭治郎に対する追手として放たれた。
汽車で待ち伏せし、人間を使って炭治郎たちを眠らせ、無意識空間の精神の核を破壊させる計画をたてるが失敗。しかしこの計画は汽車と融合するための時間稼ぎであり、炭治郎が現れた時には融合が完了し、汽車から生えてくる腕で乗客を襲うとする。しかし汽車に柱の一人・煉獄が乗っていたことや眠って本来の力を発揮してた善逸に阻止され乗客を食することが出来ず、弱点の頚の場所を突き止めた炭治郎と伊之助の攻撃を受けて、全力出せずに敗北したことが悪夢だと言いながら消滅した。
猗窩座(あかざ)
位は上弦の参
武の道を極める鬼で弱い人間を嫌う。

炭治郎に助力する鬼[編集]

珠世(たまよ)
二百年以上生きている女性の鬼。鬼舞辻とは敵対しており、その一派からは「逃れ者」と呼ばれ追われる立場にある。医者を生業としており、鬼であるが暗示をかけられた禰豆子には自分の母親のように見えている。
自力で鬼舞辻の呪い(把握)を解除しており、人を喰らわず少量の血液を飲むだけで生きることが可能。自分の血液を介して幻術をかけることができる。
鬼を人に戻す方法を確立すべく、炭治郎に鬼の血液の採取を依頼する。鬼の身体に打ち込むと血液が吸引される小柄を炭治郎に与え、愈史郎の術で認識阻害されている猫を派遣してこれを回収する。鬼であることを隠しつつ鬼舞辻の追跡を躱すため、一箇所には長く留まれない。
前身となった短編『過狩り狩り』から引き続いて登場。
愈史郎(ゆしろう)
瀕死の状態から珠世により鬼とされることで救われた青年(鬼舞辻由来ではないという例外的な鬼である)。人を喰らわず少量の血液を飲むだけで生きることが可能。珠世同様、禰豆子には自分の弟のように見えている。
珠世に心酔しており、珠世以外には攻撃的な態度をとる。札術を応用した目隠しの血鬼術を使用することができる。また、彼自身の視覚を他人に貸与することもできる。
珠世によれば、戦う力はあるが準備が必要だという。
前身となった短編『過狩り狩り』から引き続いて登場。

その他の鬼[編集]

手鬼(ておに)
47年前、江戸時代のころに鱗滝に捕まった鬼。全身に腕がまとわりついているという異様な姿をした、大型の異形の鬼。
最終試練の場に封じられているが、その中でしぶとく生き延び、50人もの人間を喰らった。自分を捕まえた鱗滝を心から憎んでおり、彼の彫った厄除の面を目印に13人もの弟子を殺している。
弱点である首はとりわけ多く腕がまとわりついているせいか非常に硬く、錆兎が切りつけた際は逆に刀が折れてしまったほど。だが炭治郎の力には敵わず、「壱ノ型・水面斬り」で首を刎ねられて敗北。今際の際に人間時代を思い出し、涙を流しながら散った。
沼鬼(ぬまおに)
一本角・二本角・三本角の三身一体[14]で行動する鬼。十六歳になったばかりの娘を好んで食い殺し、殺した娘たちが身に着けていたかんざしや髪飾りを蒐集品として集めている。
血鬼術を扱える異能の鬼であり、壁や地面に対し沼地を発生させ沼の中を自在に動き回れる。炭治郎を沼に引きずり込むも、「陸ノ型 ねじれ渦」で二人が倒され、最後の一人も首を刎ねられて全滅した。
炭治郎からの尋問に対し、鬼舞辻について答えることを極度に恐れていた。
朱紗丸(すさまる)
鬼舞辻直属の配下で、矢琶羽と行動をともにする鬼。古風な口調と童女のような振る舞いをする。十二鬼月を自称するが、鬼舞辻に言いくるめられていただけで、実際には単なる駒にすぎない。
手毬を増やし投擲する攻撃は、家屋の壁を易々と破壊する威力であり、矢琶羽の術と組み合わせることで不規則な軌道を描く。
珠世の術にかけられて「あの方」=鬼舞辻の名を口にしてしまったことで『呪い』が発動し、体内に残留していた鬼舞辻の細胞に肉体を破壊され、朝日を浴びて塵になった。
矢琶羽(やはば)
両掌に目玉がついた鬼。鬼舞辻の命令で、朱紗丸とともに炭治郎らを襲う。
神経質で潔癖症な性格で、大雑把な朱紗丸と度々口論になる。
不可視の矢印(ベクトル)を操る血鬼術「紅潔の矢」を用い、炭治郎を苦しめたが、矢印の術を逆手に取られて敗死した。
那多蜘蛛山に住む鬼の一家
十二鬼月の1人・累の配下達。それぞれが母、父、兄、姉役を演じているが、累に恭順を示した鬼達が、言われるままに容姿を作り変えただけで血縁はない。
全員が蜘蛛や糸にちなんだ術を使用するが、元々は塁から力を分け与えられただけのもので、自身の血鬼術ではない。
「母」
那多蜘蛛山で最初に登場した鬼。糸を使って人間を操る血鬼術を持つ。元は少女の鬼。
母とは名ばかりで、家族の中で一番立場が低い。累に脅されて、怯える素振りを見せると頻繁に「父」の暴力を受けているようである。
那多蜘蛛山に入った鬼殺隊を操り同士討ちさせていた。それを突破した炭治郎と戦闘となるが敗北。怯える姿を見た炭治郎から、安らかに命を絶つ伍の型で頸を切られる。
炭治郎が自分に向けた優しい眼差しから、人間だったころの記憶を思い出し、死に際に十二鬼月がいるからと注意を促して消滅した。
「父」
屈強な体格を誇る蜘蛛鬼。顔面のほとんどが蜘蛛で、家族の中で唯一人間の顔がわからない。また、人間としての理性や知能は低くなっている。突如癇癪を起して「母」に暴力を振るうらしく、彼女からは心底恐怖されている。
川底を殴れば底まで水が吹き飛び、太い丸太をバットのように振り回すなど、桁違いの身体能力を持つ。回復力も尋常でなく、作中では伊之助に切り落とされた右腕を、逃走し再び遭遇するときには治していた。
脱皮による強化が可能で、身体が一回り大きくなる。山中で伊之助を叩きのめし殺す一歩手前まで行くが、現れた冨岡に瞬殺された。
「兄」
「父」とは逆で、蜘蛛の体に人間の頭がついている人型ではない鬼。
自身の毒を受けたものを「蜘蛛」に変える血鬼術、および強酸性の毒液を吐き出すことができる血鬼術「斑毒痰(ふどくたん)」を持つ。
山中で善逸と交戦。事前に変形させておいた蜘蛛人間を使って、善逸に毒を注入する。毒が回って弱っていく中、突如雰囲気が変わった善逸に対して警戒しつつ迎撃を行うも、それすら凌駕する「霹靂一閃 六連」で瞬殺される。最後には、自身に何が起きたのか理解出来ないまま地に落ちた。
「姉」
白い着物を着た少女の鬼。掌から溶解性の繭を作りだす血鬼術「溶解の繭」を持つ。一見おとなしそうに見えるが、実は自分本位な性格で嘘を平然と吐く。
元々強い鬼ではないため、累に捨てられることを恐れており、彼が禰豆子に興味を示した際は必死に自分が「姉」であることを主張する。
先遣隊の中で生き残っていた村田を、血鬼術の繭で包み溶かそうとしていたところ、胡蝶しのぶと遭遇。実力の差を見せつけられて命乞いをするが、嘘を見破られた挙句、拷問を拒絶して反撃しようとするも、鬼殺しの毒を盛られて死亡する。

用語[編集]

鬼殺隊関連[編集]

鬼殺隊(きさつたい)
政府非公認の組織であり、古より人々の間では「鬼狩り」として語られている。
隊員は十干(甲から癸)の階級が割り当てられている。さらにお館様と呼ばれる長、および「柱」と呼ばれる九人の幹部級の隊士がいる。
鍛練で超人的な技を身に付けているが、あくまで生身の人間であるため傷つき痛みもある。
各地に散在する「育手」に訓練を受けた後、「鬼達が幽閉されている藤襲山で七日間生き残る」という試験に合格すると入隊が認められる。
隊員には「日輪刀」と隊服が支給され、人語を喋る「鎹鴉(かすがいがらす)」の伝令に従い任務に就く。
各地には鬼殺隊を支援する家[15]が存在し、隊員であれば無償で怪我の治療や休息が受けられる。
隊服は洋装で、背に『滅』の文字が書かれている。特別な繊維で出来ており、雑魚鬼の爪や牙では裂くことすら出来ない。隊服の上から自前の羽織などを着用することが多く、特に厳しい規定はない模様。
柱(はしら)
鬼殺隊剣士の最高位。柱以下の隊員は死亡率が非常に高く、逆説的に鬼と戦っても死なない実力者である柱達は、隊を支える存在として君臨している。
世襲制ではなく、最も強い者がその地位に就く。現在「水」「蟲」「炎」「音」「岩」「恋」「霞」「蛇」「風」の流派の剣士が柱となっており、各自「水柱」「蟲柱」…という位を授かっている。十二鬼月でも下弦であれば問題なく戦える一方、100年以上の間上弦の鬼を倒した者はいないという。
性格的には個性が強すぎる人物が多く、一般隊員や「隠」部隊からはひどく恐れられている。
継子(つぐこ)
柱の直弟子。よほど優れた才能が認められなければ選ばれないという。作中では、蟲柱の継子として栗花落カナヲが選ばれている。
隠(カクシ)
鬼殺隊の非戦闘部隊。事後処理や支援を専門とする。剣の素質に劣るものが任に就くとされ、日輪刀を持たないことから入隊方法などは不明。黒子のような専用の隊服を着用する。剣士と比べ身分が低いということはなく、柱や継子は別格として、位が「癸」の炭治郎とは対等に接していた。
育手(そだて)
文字通り剣士を育てる者の呼び名で、育手はあちこちに存在しておりそれぞれのやり方で剣士を育てている。彼らの修行を受け、実力を認められた者が最終選別へと向かい鬼殺隊の剣士となる。基本的には鬼殺隊を引退した者がなる模様。善逸の師や、鱗滝は元・柱の育手であり、希少な存在とされる。
呼吸法
鬼殺隊が身に付ける鬼を倒すための操身術の総称。著しく増強させた心肺活動により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、身体能力を瞬間的且つ大幅に上昇させ、鬼と互角以上の剣戟を繰り出す。これを全集中の呼吸と呼び、剣技に用いて鬼の頸を狩る。呼吸法そのものに多くの流派が存在し、それぞれの特性に合った技を開発している。
柱達は日中は無論のこと、睡眠中でさえ全集中の呼吸を継続している。よって、この「全集中・常中(じょうちゅう)」を会得することが、柱の実力に迫る最低条件となる。
水の呼吸法
修得している者は竈門炭治郎、富岡義勇など。10の基本型がある。容れ物によって形を自在に変える水の如く、相手の攻撃を利用したり、いなしたりと、あらゆる状況に対応する技で鬼の頸を狩る。
義勇は10ある基本の型に加え、独自で編み出した自分だけの技である拾壱の型「凪」を修得している。また基本型を応用、組合せることでも技のバリエーションは増えていく。
雷の呼吸法
修得している者は我妻善逸。基本型は全部で6つ。全容はまだ不明だが、善逸は雷の如き神速の居合で鬼の頸を狩る。
獣の呼吸法
修得している者は嘴平伊之助。伊之助自身が我流で修得した呼吸法で、単純な斬撃、突きが目立つが、伊之助の身体能力と全集中の呼吸による強化により非常に高い攻撃力を誇る。
蟲の呼吸法
修得している者は胡蝶しのぶ、栗花落カナヲなど。全容はまだ不明だが鬼にも見えない速度で多方向を斬りつける蝶ノ舞「戯れ」や、ものすごい速度で空中を移動する技がある。
日輪刀(にちりんとう)
日光が蓄えられた鋼で造られた刀。陽光山で採取される猩々緋砂鉄(しょうじょうひさてつ)、猩々緋鉱石(しょうじょうひこうせき)を原料に作られる。持ち主によって色が変わり刀としての特性が変わるため別名「色変わりの刀」と呼ばれる。通常の武器では殺せない鬼だが、日輪刀で「頸」を落とすことで絶命する(それ以外では斬首しても死なない)。
炭治郎のように刃が黒くなる者は数が少なく、詳細が分からないため出世できない剣士だと言われている。
鎹鴉(かすがいがらす)
主に鬼殺隊本部との連絡に使われる鴉。各隊員に専任の鴉がついているが、善逸だけはなぜか雀である。伝令を人語で反芻するだけでなく、自意識で会話ができるほど知能が高い。外見上では区別できないが、それぞれ性格に若干の違いがある。炭治郎は鴉の口数が多く、たまに任務と関係のないことまで喋りだす[13]ので辟易することがある。善逸の雀は人語が話せない分苦労性。伊之助にも鴉はついているが、幾度となく食べられそうになったため身を隠すようになってしまった[8]

鬼関連[編集]

人間の体内に鬼舞辻無惨の血が入り込むと、人を食べる鬼に変貌する。飢餓状態になるとさらに凶暴化し、肉親でも殺して食べてしまう。通常は人間であったころの記憶は曖昧になり、本能が剥き出しになるとされる。
再生力が高く、たとえ首や手足がもげても動くことが可能で、老いや外傷で死ぬことはない。
共食いの性質があり、基本的に群れることはない。ただし鬼舞辻がそれを許すのであれば、十二鬼月・累のように圧倒的な力でほかの鬼を従える例外もありえる。共食いは故意に与えられた習性であり、実際には不死同士であるため殺し合いに意味はない。鬼舞辻に対する反乱者に徒党を組ませないための措置である。
致命的な弱点は日光と日輪刀。直射日光を浴びたり、日輪刀で頸を切られると、塵となり崩壊する。その際、失われた記憶や理性を取り戻すことも多い。
藤の花を嫌う習性がある。かなり強い鬼でも、藤の花で結界をつくられるとそこから出ることが出来なくなる。
基本的に人を多く食べた鬼ほど強くなり、「血鬼術」という異能を用いることができるようにもなる。また、肉体の形状を変貌させ化け物じみた外見となっていく。ただし、血肉の摂取には個体ごとに資質的な上限があり、それ以上は生理的に受け付けなくなる。
鬼舞辻は鬼たちに『呪い』をかけている。鬼が彼の名を呼んだりすることで呪いは発動して口封じを行う。
本作における「鬼」は、いわゆる「鬼退治」「吸血鬼退治」ものの諸設定を踏襲し、「太陽の光が弱点」「鬼舞辻無惨からのみ血液感染する」という設定となっている。
十二鬼月(じゅうにきづき)
鬼舞辻直属の十二人の鬼達。ほかの鬼に比べて実力が格段に高い。特に上弦の6人は鬼殺隊の「柱」をも倒す力を持っている。
「上弦」6人と「下弦」6人で分かれており、それぞれ「壱から陸の6つの数字」で位付けされている。「上弦の壱」が一番強く、「下弦の陸」が最も弱い。下弦の鬼は左瞳のみに漢字2文字が刻まれ(例:下陸、下伍)、上弦の鬼は左瞳に「上弦」の文字、右瞳に「数字」が刻まれる。「下弦の壱」は「上弦の陸」に対し「入替戦」を所望することができる。
作中時期の上弦・下弦の間で実力の差がかなり大きく、上弦6人は過去100年顔ぶれに変化は無いが、下弦は鬼殺隊に倒されたり、鬼舞辻に成長が見込めないと判断されて切り捨てられたりするので入れ替わりが激しい。
累が敗北したことから、「下弦」は存在自体を見限られ鬼舞辻に粛清される。
血鬼術
鬼がもつ不死性や怪力とは別に、各個に発現する所謂「異能力」。
複数の能力が発現することもあり、血を媒介にほかの鬼に能力を分け与えることも出来る。
人間であったころの未練やこだわりが強く反映され、鬼の深層意識に深い関わりがある模様。

書誌情報[編集]

本編に加えて、おまけラフ「大正コソコソ」、ジャンプGIGA掲載の出張4コマ漫画、巻末のおまけ「中高一貫!!キメツ学園物語」などが収録されている。

脚注[編集]

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  1. ^ ツイキャス「スクールオブジャンプ」2017年2月13日配信より
  2. ^ 2017年3月23日 毎日新聞地方版より
  3. ^ a b c d e 年齢初出 ツイキャス「スクールオブジャンプ」2016年10月31日配信より 読者の質問に対する返答
  4. ^ 藤襲山の最終選別試験において同じ個所に傷を負った後、傷跡と重なり色濃くなった。父親が同じ場所に痕を持つことから、遺伝による痣である可能性もある
  5. ^ 鱗滝が制作したもの。「桐雲杉」(きりくもすぎ)で作られ「岩漆」(いわうるし)で固めてあるため、軽くて丈夫に出来ている。
  6. ^ 右半分が色付きの無地、左半分は錆兎の着物と同じ柄
  7. ^ ツイキャス「スクールオブジャンプ」2017年1月16日配信より 読者の質問に対する返答
  8. ^ a b 単行本5巻オマケページより
  9. ^ 藤の花が主な原料
  10. ^ 年齢初出 ツイキャス「スクールオブジャンプ」2017年1月16日配信より 読者の質問に対する返答
  11. ^ 内容は「おにごっこ」と「薬湯の掛け合い」
  12. ^ 名称初出 単行本4巻オマケページより
  13. ^ a b 初出ジャンプGIGA2016vol1オマケ4コマ 単行本3巻収録
  14. ^ 分身・分裂の類であり、別個体ではない
  15. ^ 多くは鬼殺隊に救われた家であり、藤の花の紋を目印としている

出典[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]