ファックサイン

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ファックサイン

ファックサインとは手の甲を相手に向けて、中指だけを立てるジェスチャー日本での通称。英語では「the finger」と呼ばれる。

概要[編集]

この中指は陰茎、人差し指と薬指は陰嚢を象徴し、"Fuck you"(くたばれ、くそくらえ)などの侮蔑表現に相当する卑猥で強烈な侮辱の仕草である。特に、サインを出した後、突き上げるようにするとさらに意味が強くなる。

テレビやアニメにおいては、手の部分をモザイクで消されるケースが多い。

ビヨンセケイティ・ペリーなど、有名アーティストのプロモーションビデオにもファックサインのシーンが登場することがある。

しかしながら古英語の時代には「こんにちは」のあいさつ、中・新英語の時代は「鳥をすばやく投げる」という意味であったため元は汚い意味ではなかった。

ちなみに日本の指文字の「せ」は中指だけを立てるが、手の甲を自分に向ける。また、日本手話においての「兄」は手の甲を相手に向けて中指のみを立てる。

一般の日本人においては、ジェスチャーで相手を侮辱するという文化に乏しく(または冗談だと思われがちだが)、1980年代から1990年代の日本において、コミックやアニメなどで「感情の強調」という記号的意味合いで使われることが多かった。 しかし、米英人や意味を知っている人に対しては喧嘩を挑む行動であり、冗談で行うにも場合によっては生命と身体の保障が出来ない許されがたい行為であるため、慎重な行動が求められる。

2000年代以降、日本においても本来の意味の周知が進み、ファックサインの行使は原則咎められるようになり、映像媒体ではフィクション、ノンフィクションに関わらず、ファックサインに対してモザイク処理がなされるようになった。

著名な使用例[編集]

入場時に中指を立てるパフォーマンスをするストーン・コールド

実例[編集]

著名人がファックサインで争議を醸すことは昔から頻繁に起こっているが、ここではその一部を掲載する。

ストーン・コールド・スティーブ・オースチン
試合中に相手レスラーに対して使用する他、入場時や試合後には客席に向けて(この場合は手の甲を自分側にする)アピールするときにもよく使用していた、絶大な人気を誇ったアメリカ人プロレスラー。
青木真也
相手選手及び観衆に向かってファックサインをし物議を醸したことがある総合格闘家
ブライアン・ウォーレン
相手ベンチに中指を立てて問題になった元プロ野球選手。後年「中指を立てたのは大人げない行為だったと反省している」と語っている。
シュテファン・エッフェンベルク
サッカードイツ代表選手。ワールドカップアメリカ大会において、自身に浴びせられたブーイングに激昂し客席へ向けて中指を立てた。その行動が問題視され、ドイツサッカー協会から大会からの追放処分を科せられた。
タチヤナ・リマノワ
ロシア民放TV局「REN TV」の女性キャスター。バラク・オバマについて言及した際にファックサインをした。「(朗読用の)ニュース原稿をもっと上げるようスタッフに指示したもの。放映中とは思わなかった」と釈明するも、番組を降板となり、また、リマノワ本人もTV局退職の意向を示した。
レディー・ガガ
2010年8月、休日に友人たちと野球観戦を楽しんでいたところをパパラッチが隠し撮りをしていることに気付き、カメラマンに向けてファックサインを出した。この時ガガは泥酔しており、ファックサインを出したことについて全く覚えていないと言い、インタビューで「記事を見たパパに2年振りに『お行儀が悪い』と叱られました。」と述べ、パパラッチに謝罪した。
M.I.A..
2012年2月5日アメリカン・フットボールの優勝決定戦であり、全米生中継される第46回スーパーボウルのハーフタイムショーにマドンナと出演し、そのステージでファックサインをし、物議を醸した。2004年ジャネット・ジャクソンがステージ上でポロリ事件を起こして以降、ハーフタイムショーについてはディレイ中継放送を行っていたが、当日中継をしていたNBCはその行動を判別できず、そのまま放送してしまったため、世間に謝罪をすることとなった。マドンナはパフォーマンス後にこの事件を知らされ、「パフォーマンスの興奮によるものなのでしょうが、見る側からするとあまり気持ちの良いものではないですよね。彼女のやったことは10代の子がすることです。」とコメントした。
ウィル・パワー
2011年8月14日ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでのインディカー・シリーズ第12戦の際、雨の中でリスタートを強行(オーバルレースでは本来安全のために雨天時のレースの開催・続行は禁忌とされている上、パワーはそのリスタートでダニカ・パトリックのスピンに巻き込まれ佐藤琢磨ら数台と共にリタイアを喫している)した運営への怒りから、サーキット内どころかABCテレビで全米に生中継されていたカメラの目の前でコントロールタワーに向けて両手でファックサインを掲げた。この行為に対し、罰金3万ドル(またはシーズン中の相当数の公式イベントへの出席)とシーズン終了までの執行猶予のペナルティが課せられ、パワーは謝罪した。
アデル
2012年2月21日、イギリス音楽賞の授賞式で、受賞スピーチを途中で司会者によってカットされたことに怒り、ファックサインをした。後に謝罪した。
中指を立てる人物と有田芳生
対レイシスト行動集団(C.R.A.C.・旧「レイシストをしばき隊」)
在日特権を許さない市民の会(在特会)など行動する保守系の団体が主催する反韓デモなどのデモ(いわゆるヘイトスピーチ)に対し、たびたびカウンター活動を行う。その際に中指を突き立てつつ「(レイシストは帰れ」「死ね」などの罵声を浴びせるという過激な言動で知られる。

フィクションでの実例[編集]

究極超人あ〜る
ゆうきまさみのコミック。登場人物の一人である鳥坂がしばしばこのジェスチャーをする。自信たっぷりな態度とともに行われることが多いが、必ずしも侮辱を意図したものとは言い切れず本来の意味とは若干異なる。
らんま1/2
高橋留美子のコミック。主要登場人物である天道なびき早乙女玄馬がしばしばこのジェスチャーをする。主に怒りを強調する意図で行われ、必ずしも相手の侮辱を意図したものではないことから、本来の意味とは若干異なる。
浦安鉄筋家族
浜岡賢次のコミック。主人公大沢木小鉄の弟佑太が本来の意味で行い、それを教えた小鉄がの母である順子にどつかれるエピソードがある。
コズミック・ファンタジー2 冒険少年バン
日本テレネットのゲーム。ヒロインであるリムがしばしば中指を立てる描写がある。
難波金融伝・ミナミの帝王
天王寺大原作・郷力也作画のコミック。扉絵などで主人公の萬田銀次郎がしばしば出す。
サウスパーク
アメリカのテレビアニメ。登場人物が本来の意味で行うシーンが多い。
ノーゲーム・ノーライフ
榎宮祐原作のライトノベルテレビアニメ。空や初瀬イノが、怒りを強調する時に使われている。

関連項目[編集]