亜人 (漫画)

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亜人
ジャンル アクション
漫画
作者 桜井画門
出版社 講談社
掲載誌 good!アフタヌーン
レーベル アフタヌーンKC
発表号 #23 -
発表期間 2012年7月6日 -
巻数 既刊8巻(2016年5月現在)
アニメ
原作 桜井画門
総監督 瀬下寛之
監督 安藤裕章
シリーズ構成 瀬古浩司
キャラクターデザイン 森山佑樹
音楽 菅野祐悟
アニメーション制作 ポリゴン・ピクチュアズ
製作 亜人管理委員会、MBS
放送局 MBSTBSCBCBS-TBS
放送期間 2016年1月 - 4月(第1クール)
2016年10月予定 - (第2クール)
話数 全13話(第1クール)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

亜人』(あじん)は、桜井画門による日本漫画作品。『good!アフタヌーン』(講談社)において2012年平成24年)7月から連載されている。

単行本1巻までは「作画:桜井画門、原作者:三浦追儺」とされていたが2巻より桜井単独の名義となる。桜井は自身のブログで2巻からは全て自らが作っていると明かしているが原作者が半ばで降りた訳については語っていない。

2015年平成27年)11月からは劇場アニメ化が、2016年平成28年)1月からはTVアニメ化されている[1]

物語[編集]

17年前のアフリカにおける戦場で死ぬことがない新生物「亜人」が確かめられた。この事に世界は大きな騒ぎに包まれたが死なないことを除けば人と変わらない事が明らかになり、それからは人の心に止められることはなくなった。

暑い夏の日に友達と下校中だった少年永井圭は交通事故に遭い轢死する。しかし彼はすぐに生き返った。永井圭は亜人であった。敢え無く政府に追われる身となった圭は親の影響で遠ざかっていた幼馴染の海斗を頼り逃げる。ひるがえり戸崎を始めとする政府機関の集団と「帽子」と呼ばれる謎の男である佐藤が亜人の田中と共に圭に近付こうと試みる。やがて圭は海斗と別れて佐藤に近付く。

圭は「静かな生活を送ろう」という佐藤に心を許しかけるが佐藤の手によって戸崎の所属する厚生労働省に差し出されてしまう。そして厚労省の暗部で行われていたのは亜人へのむごい虐待実験だった。圭はそこで幾たび殺されても死ねないことによる地獄を見る。10日後に佐藤達が亜人研究所に乗り込み戸崎が画面越しに見る中で圭を救う。しかしその過程で圭の非情な、そして佐藤の残忍な本性が露わになり、圭は佐藤との戦いの末に別れて研究所から逃れた。

圭が逃れた後に佐藤は独自の方法で政府未確認の亜人達と合流。そこで佐藤は人の大量虐殺を行うと宣言。これを否んだ亜人はことごとく佐藤に囚われたが、中野攻のみ佐藤から逃げ延びる。中野は佐藤を止めるべく田舎で穏やかさを取り戻した圭と出会い助けを求めるが、圭にその心はなく、逆に穏やかさを妨げる者として囚われてしまう。その間に佐藤は亜人実験に加わったグラント製薬の建物を襲うことを予告、飛行機を落として行った。さらに佐藤捕獲に動いたSAT50人を全て滅ぼして世間を恐れさせる。

佐藤の凶行で圭の立場も危うくなり、いよいよ田舎の人達にも亜人であることが知られてしまい、渋々ながら佐藤を止めることを決める。中野と共に戸崎の元に向かう。そして戸崎を頭とした佐藤対策班は佐藤が暗殺すると予告した人の企業に身を寄せて佐藤による襲撃に備えるのであった。

登場人物[編集]

声はアニメ版の声優を指す。

永井 圭(ながい けい)
声 - 宮野真守[2] / 朝井彩加(幼少期)
本作の主人公。第一話でトラックに轢かれ事故死するも、その場で生き返り亜人ということが発覚。全国模試で1桁の順位を取ることができる天才で、「立派な人間」になるのが目標。一度見た物は大抵覚えられるという凄まじい記憶力を持つ。幼少時より亜人の特殊能力である「黒い幽霊」を発現させることができていたが、その頃の記憶は曖昧である。
周囲からは医者を目指して努力している勤勉な優等生に見られているが、その本性は妹の慧理子から「クズ」と称されるほど利己的。病弱な妹の病気を治すため医者を目指していると人前では言っているが妹からは「自分の評価のためにやっている」と思われている。また、母親から海斗との関係を断つようにと言われた際の返答から「どこまでも冷たく合理的な人」と言われている。当初はそれほど目立たなかったが、捕らえられて研究所での虐待実験を機に利己的な面が顕著に表れるようになる。
「自分はうわべ以外で人の心配などしたことがない」と語っているが、佐藤に殺されそうになった研究員を助けるなど合理的ではない行動をすることもあり、完全に冷酷非情というわけではない。
黒い幽霊は、佐藤には「プレーン」と評されており、比較的人間に近い形状をしている。他の亜人達と違い黒い幽霊を同時に複数体、しかも長時間出現させることが出来るが、命令はあまり聞かず暴走することが多い。
海斗(かいと)
声 - 細谷佳正[2] / 合田絵利(幼少期)
名字不明。圭の幼少時からの友人であるが、一方的にその関係を絶たれる。圭とは別の北高という高校に通っているが、疎遠になった後も圭のことを友人と思っており、圭が亜人であるということが発覚した時も変わらず接した唯一の人物。
圭の母親によると犯罪者の息子らしいが詳細は不明。前向きな思考回路を持ち、亜人に対して理解のある態度を示す。
亜人であると判明した直後の圭の逃亡を手助けし、自らの命に危険がおよぶ場面になっても圭を守ろうと奮闘する。しかし度重なる生命の危険に見舞われたことから単身での逃亡を選んだ圭に置き去りにされた。その後、亜人の逃亡を幇助した罪により服役中。置き去りにされた後も圭の身を案じ、非常時には迷わず助けるつもりでいる。

厚生労働省[編集]

亜人に関しては警察の活動に介入することができるなど、強力な権限を持つ。捕らえた亜人に対し研究対象として、残虐な拷問・虐待を行なっている。

戸崎 優(とさき ゆう)
声 - 櫻井孝宏[2]
厚生労働省から派遣された亜人担当の職員。名字の読み方は「トサキ」で「トザキ」と読みを間違えたときは「トサキです」といちいち指摘する。意識不明で入院中の婚約者((声:大原さやか)名前は甲斐との会話で『愛』と呼ばれていた)がいる。佐藤の暗躍を止めるべくさまざまな策を講じ、亜人への残虐な虐待を見ても顔色ひとつ変えない残忍な性格。オグラからは「メガネ」と呼ばれている。婚約者のことだけは大切に思っており莫大な入院費と治療費を支払うため、どんな汚い仕事でも行う。
下村 泉(しもむら いずみ)/ 田井中 陽子(たいなか ようこ)
声 - 小松未可子[2]
厚生労働省で戸崎の部下として動いている女性。正体は「亜人」であるが、戸崎の活動に協力することにより、その庇護を受け世間に正体を公表されることなく過ごせている。容姿は良く中野には「すっげえキレイ」と評されている。黒い幽霊を操ることができ、本人はこれを「クロちゃん」と呼んでいる。泉の黒い幽霊は、手の形状など人間に酷似した形となっているが、頭部が三角形の特徴的なシルエットを持っている。
実の父はすでに死亡しており母親の再婚相手の義父に強姦未遂の被害に遭い抵抗した際頭を強く打ち死亡、生き返ったことにより亜人と発覚するという壮絶な過去を持つ。意識を取り戻した時義父に政府に売られかけていたため家から逃げ出し、身売りをしながらわずかな金銭を稼ぎ点々と場所を変え2年ほど生活していた。行き倒れ病院に運ばれたがその時には体が衰弱しきっており再び死亡、生き返った後戸崎に協力を頼まれ以後行動を共にし、名前も過去も捨てるため元の名前「田井中陽子」から父の名字と母の旧姓から取った「下村泉」に変えた。母親は最後の最後で泉を守ろうと夫を包丁で刺し男から子供を守ったが、自分も刺され両者共に死亡した。泉は亜人の存在をそもそも知らなかったため、本人は一度目の死亡の際生き返ったのではなく頭を打っただけと認識していた。
曽我部(そかべ)
声 - 鈴村健一
厚生労働省で戸崎の部下として働いている男性。戸崎の後任候補として厚生労働省大臣から任命される。

亜人[編集]

田中 功次(たなか こうじ)
声 - 平川大輔[2]
2番目に日本国内で確認された亜人。捕獲され国から非人道的な虐待実験を受けたため、人間に対し激しい憎悪の感情を抱いているが、佐藤と違い根からの悪人ではなく、元は普通の若者。研究機関から佐藤により救い出され、以後行動を共にする。黒い幽霊は頭部に抽象化された牙のような口をもち、手は鳥の足を思わせる鉤爪を持っているなど攻撃的な外見をしている。
佐藤(さとう)/ サミュエル・T・オーウェン
声 - 大塚芳忠[2]
佐藤は偽名で本名はサミュエル・T・オーウェン。ハンチング帽をかぶった糸目の男。戸崎や研究機関からは「帽子」と呼ばれている。麻酔弾の命中した腕を即座に切り落とすなど、亜人であることを最大限に生かした戦闘を行い、黒い幽霊を使わずとも非常に高い戦闘能力を有している。頭が良く利己的な内面を持つ永井の言動や戦闘における作戦を気に入っており、彼との殺し合いを非常に楽しんでいる。
様々な手段を用いて亜人の仲間を集め、ゲーム感覚で一般の人間社会に対して過激な行動を取ろうとする。
イギリス人の父と中国人の母の間に生まれる。精神に問題があり他者に対する共感力が決定的に欠如しており、幼少期からその性格が露呈していた。過去にアメリカ軍海兵隊に所属していたことがあるが、その正体はベトナム戦争終結後に極秘作戦としてベトナムで活動した際、作戦は成功していたにも関わらず自らの欲のためだけに仲間を危険にさらしベトナム兵を呼び寄せ大量に殺害した只の戦闘狂。
黒い幽霊は手の指が6本になっており、爬虫類を思わせる独特の形状の頭部を持つ。
奥山 真澄(おくやま ますみ)
声 - 吉野裕行
佐藤の呼びかけに応じ仲間になった亜人。生まれつき右足が不自由で、一度死んで復活しても右足は不自由なままだった。機械に強く、ドローンやハッキングを使って佐藤達をサポートしている。自分の体を介した感電攻撃など、捨て身の攻撃を得意とする。
黒い幽霊は長期間放っておいたためか動かし辛く、呂律も十分に回っていない。頭は棒状をしており、指がかなり細い。
高橋(たかはし)
声 - 野川雅史
亜人のゲンと共に佐藤に付き、一連の事件に関与する亜人。頭のひしゃげた黒い幽霊を出すことが出来る。戦闘時には覚醒剤らしきものを使っている。
ゲン
声 - 藤巻大悟
高橋とコンビを組む亜人。高橋と違って黒い幽霊を出すことは出来ない。高橋と同じく、覚醒剤を使用している。
中野 攻(なかの こう)
声 - 福山潤[2]
佐藤が集めた7人の亜人のひとり。黒い幽霊を出すことはできない。自分が亜人であると知りつつ、普通の人間としてマンションで一人生活していた。
佐藤の大量虐殺に反対し、秋山と逃走するも秋山は捕まり、佐藤の凶行を止めるように託される。その際戸崎に亜人であると看破され追われる身となるが、途中山村に潜んでいた永井を発見し協力を要請。当初は保身を優先する永井に監禁されたものの、紆余曲折の末に彼と行動を共にするようになった。
策謀を巡らし知識を動員して戦う永井とは対極的な直情型であり、後先考えずに突っ走る言動が多い。ただし、自らの亜人としての特性は熟知し状況に応じて生かす機転も備えており、戦闘での咄嗟の判断と反射神経に優れている。
熱血漢で明るく素直な性格をしており、愛嬌のあるムードメーカー的存在なため他人の信頼を得るのが上手い。他にも年齢に関わらず女性全般に優しいという紳士的な面も持ち合わせている。また、中卒なこともあってか色々な知識が総じて乏しいため、永井から呆れと共にツッコミを入れられる場面も多く見受けられる。
秋山 礼二(あきやま れいじ)
声 - 小山力也
高知市消防局に勤務している亜人。佐藤の企画した集会に参加。そこで佐藤の計画に反発するが、それにより佐藤に監禁される。その際中野と共に脱出を試みており、自分が逃げられないと悟ったときに佐藤を止めるよう言い残す。娘がおり、そのため佐藤の凶行を何としてでも止めたかった。頭頂部に三角錐のようなものが5つある黒い幽霊を出すことが出来る。
中村 慎也(なかむら しんや)
声 - 梶裕貴[2]
大学生。圭同様、自分が死亡するまで亜人であるということに気がついていなかった。捕まりかけたところを祐介に庇われた後、逃走する。複数の黒い幽霊を発現させるなど、他の亜人とは異なる特徴を見せている。「中村慎也事件」と呼ばれる事件の主役。
琴吹 武(ことぶき たけし)
声 - 斉藤壮馬[2]
海斗と同じ少年院にいた亜人。17歳。誰かに恩を仇で返され服役しているためか、性格は少々捻くれている。しかし少年院の中でいざこざに巻き込まれた自分を身を挺して守ってくれた海斗に対しては心を開き、必要時には自分の黒い幽霊を使って一度だけ海斗の助けになると約束をしている。
黒い幽霊は亜人の中でも比較的珍しいタイプで、首の断面がそのまま伸びて広がったような頭部をしており、腕の代わりに肩から生えている翼で空を飛ぶことが出来る。佐藤の呼びかけ時にはこの黒い幽霊を使って少年院を脱走しており、後に佐藤がこの翼を持つ黒い幽霊を欲しがっていた。

永井家[編集]

圭と慧理子の母親
声 - 沢海陽子
名前不明。冷血で差別的な性格。
圭が亜人であったということが発覚してからは、「息子」ではなく「永井圭」と呼ぶなど圭に対しては冷たい態度をとっている。
永井 慧理子(ながい えりこ)
声 - 洲崎綾[2]
圭の妹。病弱で、病院で療養中。佐藤らに襲撃され誘拐されるが、間も無く解放された。佐藤に兄はどんな人間かと問われ「クズ」と表現した。
幼少期は兄と普通に遊んでおり、仲も良かった。また、海斗に好意を抱いており海斗が犯罪者の息子だと知ってもその想いは変わらずにいた。兄が海斗に対し手の平を返したような態度をとったことに失望、圭を嫌うようになる。亜人自体のことは嫌っておらず、理解のある方である。

その他[編集]

オグラ・イクヤ
声 - 木下浩之
生物物理学者。無精髭を生やし、飄々とした風貌の男。アメリカに渡り、亜人研究に携わっている。捕獲された圭の視察のため、来日する。スモーカーであり、廃止銘柄のマイルドセブンFKを自分のテロメアと称し愛用している。
豪胆かつ厭世的な性格の持ち主であり、我が身を省みない大胆さを以って亜人についてかなりの研究を進めている亜人研究の第一人者。何かを質問されると突飛な例え話を持ち出したり、殺気を放つIBMを目の前にしても全く恐怖を感じない変わり者。
来日後の混乱の末、戸崎に拉致され、亜人の情報を引き出すため拷問を受ける。左手指を三本失っても何も話そうとしなかったが、拷問当初から要求していた愛用しているタバコを吸わせるとそれと引き換えに戸崎への情報提供を行うようになる。
平沢(ひらさわ)
声 - 宮崎敦吉
戸崎に雇われている黒服のひとり。永井の心情を機敏に読み取り、時に助言者となって精神的に支える理解者。右耳の上半分が欠けてなくなっている。
真鍋(まなべ)
戸崎に雇われている黒服のひとり。
渡辺(わたなべ)
声 - KENN
圭のクラスメイト。亜人に対しては世間同様、差別的な思想を持っている。
中島 啓介(なかじま けいすけ)
声 - 逢坂良太
圭のクラスメイト。「亜人」であった圭に同情的な態度を示すが、そのことがきっかけで交際相手に別れを告げられる。またその際の行動により「亜人擁護思想の人間」として政府に認定されてしまう。
祐介(ゆうすけ)
声 - 江口拓也
慎也の幼少の頃からの親友。捕獲されそうになった慎也を庇い死亡した。
コウマ陸佐
声 - 山本格
別種対策が悪化した時のため急遽発足させられた仮の部隊「対亜人特戦群」通称「対亜」の指揮を執る人物。作中では「陸佐」と呼ばれているが、2巻で着用している陸上自衛隊の制服の肩に付けている階級章は1等陸佐のもので、また左胸にはレンジャー徽章を付けている。
山中(やまなか)
声 - 久保田民絵
田舎で一人暮らしをする老女。圭と同い年くらいの不良の孫がいる。研究所から逃亡して来た圭を、追われている亜人と知りながら自分の孫ということにしてかくまう。
アニメ版では、北の密告によって亜人管理委員会に居場所を突き止められた圭によって一時的に「人質」にされたが、最後まで圭のことを心配していた様子だった。
北(きた)
声 - 樫井笙人
山中と同じ田舎町に住む老人。自分の息子が結婚した女と共謀し、自分の畑と土地を勝手に売り払われたという過去があり、そのせいでよそ者の人間を疑り深くなり、突如現れた圭を疑い目を向ける。全財産はグラント製薬の株につぎ込んでいたが、佐藤が起こした大事件により株につぎ込んだ財産はすべて失う。そのことで同じ亜人と報道された圭の顔写真を見、逆恨みから圭に怒りの矛先を向け誘い出すために山中を監禁し人質に取るも、圭により猟銃自殺に見せかけ殺された。
アニメ版では、「亜人の居場所に関する情報を提供した者に懸賞金を与える」という報道に食い付き、亜人管理委員会に圭の居場所を通報するが、駆けつけた戸崎と下村から、その報道が虚偽であることを知らされ愕然とする。
大臣
声 - 大川透
戸崎達を使い亜人保有を優先に考えている男。戸崎を「金は好きか?」と質問し、勧誘しているくらい。だが、高橋のIBMに鼻先を斬られたことで恐怖にかられ、戸崎の組織活動を全面停止と、佐藤との対話を進めるという弱腰になってしまう。
藤川 翔(ふじかわ しょう)
テレビ主演した日栄大学文理学部心理学科教授。佐藤が起こした事件の後に、亜人は極めて危険な存在で、死なない亜人には人の心など存在しないなどと、全国に伝えるのであった。
甲斐 敬一(かい けいいち)
フォージ安全社社長。戸崎とは大学時代の同期だが、信用できない人間と見られている。亜人である田中攻次を防弾ベストの実験台にするなど精神的にクズ。しかも、田中達が攻めてきた時、自分だけセーフルームに逃げ込むという卑怯者でもある。
李 奈緒美(い なおみ)
フォージ安全社長秘書。本来なら佐藤から狙われることのないポストだが、甲斐に田中を実験台にした防弾ベストの人体実験に無理矢理関わさせられ、そのことがきっかけで佐藤の暗殺リストに掲載されてしまう。人体実験に関わったことを悔やんでいた。田中がフォージ安全本社を襲撃し、李と田中が顔を合わせた際、李は田中に向かって涙を流して謝罪した。
『中村慎也事件』登場
絵美
声 - 上坂すみれ
浩樹
声 - 古川慎
良太
声 - 武内駿輔
木戸
声 - 山本兼平

用語[編集]

亜人
作品名にもなっている言葉。外見は通常の人間と同様だが、死亡した際には即座に蘇るという驚異的な再生能力を持つ存在。ただし死に至らない限り再生能力は発揮されないため、例えば手足を失ってしまった場合には一旦死亡することでしか再生することはない。したがって人間は死亡するまで、自身あるいは他者が亜人であるということを知ることが出来ない。
痛覚は、死なない限り通常の人間同様に存在する。そのため、人体実験などで何度も殺されれば、その都度、痛みや苦しみを味わうこととなる。切断された体の一部は近くにある場合は再生時に本体に回収されるが、本体から離れた場合には頭部であっても回収されず、時には後述の黒い幽霊になることがある。
1990年代にアフリカの戦場で初めて発見され、その能力から当初は畏れられるが、再生能力以外は一般人と同じと思われたため恐怖は薄れ、後に人類の研究対象と定義された。
作中当初の段階では、亜人は世界中で47人、日本では2人しか発見されておらず、超希少とされている。このため、亜人には1億円の懸賞金、裏ルートではさらに高値がかけられ、外国の工作員やスパイも狙っており、亜人が発見された場合は、国・政府・警察・厚生労働省は全力をもって捕獲しようとする。
特殊能力としては、叫び声を上げることにより、聞いた相手を一時的に金縛りのような状態にすることができる。叫び声は擬死状態が解除される際に起きる生理現象という結論が出されており、その亜人と親しく接している人物や、亜人を差別していない人間、自分が仲間と認識した人間、亜人であると認識していない人間に対しては効果が低い。また、叫び声は耳栓をすることである程度防げる模様。
また後述の「黒い幽霊」を操ることができるが、だれでも自由に操れるわけでは無くコツが要ると語られている。
亜人の作品世界では多くの人間は「亜人は人間でない」と定義している。しかし亜人の発祥など謎の部分も多く、また登場人物によっては「亜人も人間である」と主張もされている。
黒い幽霊 (Invisible Black Matter、略称IBM)
「亜人」の操ることができる自身の分身のような存在。全身が包帯で巻かれた人のような姿をしており、単行本の表紙を飾るなどこの作品を象徴する重要な存在。
科学的には屈折率が0パーセントの完全に透明な物質で構成されており、亜人同士にしかその姿を見ることはできないが、足あとは残るなど霊的な存在ではなく物質であるとされている。また人の体を一撃で引き裂くなど高い戦闘力を持っている。
黒い幽霊の外見は、手足や頭の形状は亜人により多少異なるが、大まかなシルエットはいずれも酷似している。稀に羽が生えた空を飛ぶことが可能なものも存在している。亜人自身の肉体とは異なり、手足の欠損などは徐々に回復するが、殴打で粉砕された場合には砂のように崩れ回復しない。頭部を粉砕された場合には戦闘不能となってしまう。
オグラによると、「黒い幽霊を構成する物質は極めて不安定で、『発生』と同時に『崩壊』が始まっている」ため、「1日に出現させることができるのは1、2体が限度で、中村慎也のように一度に複数の黒い幽霊を出現されられるのはかなり稀な事例」とのことである。雨に弱い。
亜人の中でも黒い幽霊を操る者は「別種」「アドバンス」と呼称されている。また亜人だからといって全員が黒い幽霊を出せるわけではない模様。

書誌情報[編集]

アニメ[編集]

2015年6月5日に劇場アニメ化が[1]、同年9月10日にテレビアニメ化が発表された[12]。スタッフは概ね共通だが、ほぼ同時期に両方が制作されていることもあり、劇場版とTV版に主従関係は無く、同一素材を別の監督が調理して仕上げている[13]。劇場版は総監督の瀬下が中心に、テレビシリーズは副監督の安藤が中心という態勢で製作されている[13]

劇場版は全3部作構成で[1]、第1部『亜人 -衝動-』(あじん しょうどう)は同年11月27日より公開され[14]、第2部『亜人 -衝突-』(あじん しょうとつ)は2016年5月6日[15]、第3部『亜人 -衝戟-』(あじん しょうげき)は2016年9月23日に公開予定[16]。声の録音はプレスコで行われた[17]

テレビシリーズは第1クールが2016年1月から4月までMBSTBSCBCBS-TBSアニメイズム前半(B1)枠にて放送され、同年10月から第2クールが放送予定。動画配信サービスNETFLIXでも配信。

2016年4月には、中村慎也を主人公にしたOAD「中村慎也事件」が製作されており、単行本第8巻限定版に付属する[18]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 桜井画門
  • 総監督 - 瀬下寛之
  • 監督 - 安藤裕章
  • シリーズ構成 - 瀬古浩司
  • プロダクションデザイナー - 田中直哉
  • キャラクターデザイナー - 森山佑樹
  • コンセプトデザイナー - Ferdinando Patulli、中村郁美
  • グラフィックデザイナー - 桑原竜也
  • 美術監督 - 滝口比呂志
  • 色彩設計 - 野地弘納
  • 造形監督 - 片塰満則
  • アニメーションディレクター - 元田康弘
  • CGスーパーバイザー - 岩田健志、菅井進、上本雅之、溝口結城
  • 編集 - 肥田文(劇場版)、渡邊潤
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • 音楽 - 菅野祐悟
  • 音楽制作 - スターチャイルドレコード
  • エグゼクティブプロデューサー - 中西豪、松下卓也、守屋秀樹、古澤佳寛、丸山博雄(TVシリーズ)
  • プロデューサー - 須藤孝太郎、山崎慶彦、齋藤秀行、齋藤雅哉、亀井博司(TVシリーズ)
  • 制作プロデューサー - 高久美知子
  • アニメーション制作 - ポリゴン・ピクチュアズ
  • 劇場版配給 - 東宝映像事業部
  • 製作

主題歌[編集]

オープニングテーマ
「夜は眠れるかい?」 (映画第1部、TV第1期、OAD)
作詞 - 山村隆太 / 作曲 - 阪井一生 / 編曲 - 百田留衣 / 歌 - flumpool
「innocence」(映画第2部)
歌 - LAMP IN TERREN
「The Birth」(映画第3部)
作詞・歌 - 宮野真守 / 作曲・編曲 - Jin Nakamura
エンディングテーマ
HOW CLOSE YOU ARE」(TV第1期、OAD)
作詞 - marhyCJ VANSTON英語版、Jin Nakamura / 作曲・編曲 - Jin Nakamura、CJ VANSTON / 歌 - 宮野真守

各話リスト[編集]

劇場版
話数 サブタイトル 脚本 ストーリーボード 演出 公開日
第1部 -衝動- 瀬古浩司
猪原健太
熊谷純
森田宏幸、福島宏之
りょーちも鹿住朗生
大串映二、井手恵介
鹿住朗生
りょーちも
井手恵介
2015年
11月27日
第2部 -衝突- 2016年
5月6日
テレビアニメ
話数 サブタイトル 脚本 ストーリーボード 演出
第1期
#01 僕らには関係ない話 猪原健太 福島宏之、りょーちも
森田宏幸
瀬下寛之
安藤裕章
#02 何でこんなことになったんだ。僕は悪くないのに 熊谷純 りょーちも
#03 もうダメじゃないかな? 猪原健太 森田宏幸、鹿住朗生 鹿住朗生
#04 君は黒い幽霊を見たことがあるか? 熊谷純 森田宏幸、りょーちも
大串映二
りょーちも
#05 いざとなったら助けを求める最低なクズ 猪原健太 森田宏幸、鹿住朗生 鹿住朗生
#06 君もブチ殺してやる 熊谷純 森田宏幸、大串映二
井出恵介
井出恵介
#07 そして必ず隠蔽する 瀬古浩司 森田宏幸、りょーちも りょーちも
#08 衝戟に備えろ 猪原健太 森田宏幸、鹿住朗生 鹿住朗生
#09 待て、もう一度話し合おう 瀬古浩司 森田宏幸、井出恵介 井出恵介
#10 発生と同時に崩壊が始まっている 猪原健太
熊谷純
森田宏幸、りょーちも りょーちも
#11 さあ、ショウタイムだ 瀬古浩司 鹿住朗生
#12 いやあ、疲れたね 猪原健太 森田宏幸、井出恵介 井出恵介
#13 佐藤さん、あんたのせいでメチャクチャだ 瀬古浩司 森田宏幸、りょーちも りょーちも
  • TVシリーズ各話のサブタイトルは登場人物の台詞となっている。
OAD
話数 サブタイトル 脚本 ストーリーボード 演出 収録巻
1 中村慎也事件 猪原健太 福島宏之 福島宏之
鹿住朗生
原作第8巻

放送局[編集]

TBS系列 / TVシリーズ 放送期間および放送時間[19]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [20] 備考
2016年1月16日 - 4月9日 土曜 1:55 - 2:25(金曜深夜) TBSテレビ 関東広域圏
土曜 2:10 - 2:40(金曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 製作局
土曜 2:43 - 3:13(金曜深夜) CBCテレビ 中京広域圏
2016年1月17日 -4月10日 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) BS-TBS 日本全域 BS放送
日本国内 / 劇場版 第1部テレビ放送 放送期間および放送時間[21]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [20] 備考
2016年5月5日 木曜 2:00 - 4:00(水曜深夜) BS11 日本全域 BS放送
第2部プロモーション用放送。全編にわたり画面に第2部告知テロ表示

BD / DVD[編集]

発売日 収録話 規格品番
BD限定版 BD通常版 DVD限定版
TVシリーズ
1 2016年3月16日 第1話 - 第2話 KIXA-90605 KIXA-605 KIBA-92253
2 2016年4月13日 第3話 - 第4話 KIXA-90606 KIXA-606 KIBA-92254
3 2016年5月18日 第5話 - 第6話 KIXA-90607 KIXA-607 KIBA-92255
4 2016年6月15日 第7話 - 第8話 KIXA-90608 KIXA-608 KIBA-92256
5 2016年7月13日 第9話 - 第10話 KIXA-90609 KIXA-609 KIBA-92257
6 2016年8月10日予定 第11話 - 第13話 KIXA-90610 KIXA-610 KIBA-92258

出典[編集]

  1. ^ a b c 「亜人」が劇場3部作でアニメ化!ビジュアルと特報映像も公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2015年9月10日). 2015年9月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 「亜人」公式サイト”. 「亜人」公式サイト (2015年11月27日). 2015年11月27日閲覧。
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  21. ^ 5月4日(水)26時・BS11にて第1部『亜人 –衝動-』の放送決定!”. 「亜人」公式サイト. 2016年5月20日閲覧。

関連項目[編集]

  • スワンプマン - 死んだ人間の直ぐ傍にその人物と全く同じ化学組成と記憶を持った人間が生まれた場合、それは死んだ人間と同一人物と言えるのか、というもの。

外部リンク[編集]

毎日放送 アニメイズム B1
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亜人