トミカ

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トミカの現行ロゴ
トミカのパッケージ(新車シール付)
ホンダ・ステップワゴン(5代目)。:箱(上:通常品、下:初回特別仕様、右:ブリスターパック)
箱の車は写真ではなくイラストである。

トミカ英語:Tomica)は、日本のミニチュア自動車玩具のひとつ。タカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランドより発売・販売している。2020年に誕生50周年を迎えた。

概要[編集]

トミー時代からの主力商品であり、発売から長年愛されるロングセラー商品である。同社の鉄道玩具であるプラレールと組み合わせて遊べるように設計されており、プラレールと互換性を持たせた商品も発売されている。年に一度、主要都市等で開催されるイベント「トミカ博」は、「プラレール博」と共にトミー(現・タカラトミー)の重要なイベントのひとつであり、多くの来場者を集めている。

トミカが発売された1970年当時、国産車のミニカーといえばダイヤペット(米沢玩具→セガトイズ→現・アガツマ)やモデルペット(アサヒ玩具)に代表される標準スケールが中心であり、小スケールミニカーは細々と輸入される海外ブランドしか存在しなかった。この状況に目をつけ、国産車の本格的小スケールミニカーとして発売されたのがトミカである。

トミカは当時小スケールミニカーの第一人者であった「マッチボックス」を参考としており、縮尺はまちまちで箱の大きさを統一、番号による入換制、アルミ箔を押し付けるホットスタンプと呼ばれる技法を用いたクロムメッキ風のホイール(あるいはホイールキャップ)の表現と細いタイヤ、板ばねによるサスペンション機能、そしてドアやボンネット、トランクなどの開閉アクション、これらは全て当時のマッチボックスに範を取ったものである。

トミカは発売後大成功を収め、前述のダイヤペットからも小スケールで「チェリカ」というライバル製品も発売されるほど多大な影響を与えた。手ごろな価格と実車に忠実な造形からコレクションの対象にもされており、現在では世界中にコレクターが存在し、絶版トミカを扱う専門ショップも全国に点在している。

トミカの名称は「トミーのミニカー」の略では無く、富山幹太郎の富が由来となっている。但し、会社名のトミーも富山姓から来ているため、「トミーのミニカー」という由来も間違いではない[1]。また、「トミーが作る車だから『トミーカー』を呼びやすく『トミカ』と名づけた」とする資料もある[2]

箱のイメージは発売から一貫してボックスアート風イラストが使用されているが、一部の製品では製品写真や実車の画像が使われたこともある。黒箱から赤箱の日本製トミカのボックスアートは松本光正が手掛けていた[3]

沿革[編集]

  • 1970年8月18日[4] - 6車種で発売開始、価格180円(以下定価は税抜きで示す)。
  • 1971年 - 40車種に増加[2]
  • 1972年 - 60車種突破。トミカダンディ発売。
  • 1973年 - コンバットトミカ発売。HOスケールに統一された戦車を中心としたシリーズで、組立式キットも販売された。
  • 1974年 - 100車種突破。価格を220円に改定。輸出をスタート[2]
  • 1976年 - トミカ総生産台数1億台突破。外国車シリーズ・ロングトミカ発売。外国車シリーズは、外箱の色から青箱と呼ばれる。価格を240円に改定。
  • 1977年 - スーパーカーブームの影響を受け、外国車シリーズにスーパーカー登場。
  • 1979年 - 生産台数2億台突破。
  • 1980年 - 誕生10周年。初期製品初の復刻となるメモリアルトミカ発売。価格を280円に改定。
  • 1981年 - 価格を320円に改定。
  • 1984年 - 現行と同じ赤箱パッケージが登場。生産台数3億台突破。
  • 1985年 - 誕生15周年。アンチモニー製トミカ発売。
  • 1988年 - 国産車シリーズと外国車シリーズを統合し、トミカ120番体制に。
  • 1991年 - 価格を360円に改定。
  • 1994年 - トミカダンディ・ロングトミカ生産中止。生産体制の中国移転が開始され、この年の新車から中国製が登場。
  • 1997年 - 株式店頭公開を記念して、銅メッキされたトミカが作られる。翌年から株主優待として、トミカが贈られるようになる[5]
  • 2000年 - 誕生30周年。純金トミカ・復刻トミカ、アニバーサリー24I・II発売。第3土曜日のトミカの日制定。トミカ博開始。
  • 2001年 - トミカリミテッド登場。
  • 2004年 - トミカリミテッドヴィンテージ登場。
  • 2005年 - 誕生35周年。記念として復刻カタログ付きトミカ発売。
  • 2006年 - トミカハイパーシリーズハイパーレスキュー」誕生。
  • 2008年 - 生産設備のベトナム移転開始。
  • 2010年 - 誕生40周年。「ロングタイプトミカ」が新たに加わり、トミカ140番体制へ。40周年記念トミカ発売。
  • 2012年 - 中国・韓国市場向けに海外専売車種の製品化を発表。
  • 2013年 - 「ドリームトミカ」シリーズ発売。
  • 2014年 - 価格を450円に改定。
  • 2015年 - 誕生45周年。トミカプレミアム登場。           
  • 2020年 - 誕生50周年。50周年を記念して、国内実車メーカーがデザインしたトミカ50周年記念仕様オリジナルトミカを発売。No.141以降のロングタイプトミカが発売され、トミカ150番体制へ。
  • 2021年 - 12月に生産販売台数7億台突破[6]
  • 2022年 - 価格を500円に改定[7][8]

製品[編集]

トミカ[編集]

1970年から発売されている通常シリーズ。殆どの車種に可動アクションと、車軸のピアノ線を用いた擬似的なサスペンションが設けられていることが大きな特徴。乗用車では側面ドアやテールゲート、働く車では車種に応じた可動機構がつく。

実車の大きさを問わず、統一サイズのパッケージを基準に取材・設計され、完成まで約9ヶ月以上かかる[5]が、一部の車種は販促活動の一環として、実車の発表と同時に製品化されるものもある。縮尺は各車種で異なり、乗用車は大体1/60スケール前後、それ以外は車種によって縮尺が変わり、縮尺表記が無いものもある。

当初は国産車のみだったが1976年に外国車シリーズが追加。一時期は国産車110台・外国車70台で両者合わせて180台のラインナップだったが、1980年に国産車80台・外国車40台の120台体制に縮小。1988年に外国車シリーズが国産車に統合される形で廃止となり120番体制となった。2009年1月からはトレーラーや大型建機、鉄道車両などを製品化したロングタイプトミカシリーズが通常品の続番で登場し140番体制となり、その後2012年12月よりキャラクター・映像作品とコラボレーションしたドリームトミカが加わった。

同種の他社ミニカーとの違いとして、乗用車以外のラインナップが充実している点が挙げられる。消防車ショベルカーごみ収集車といった働く車の定番から変わったところでは船舶ヘリコプター農機オートバイなどといった乗り物までラインナップされている。また安全面の観点から実車を再現しながら造形は丸みを帯びさせるようにしており、乗用車では一部の車種を除きドアミラーを装備していないのも特徴である[5]

レーシングカーに関しては長年、長谷見昌弘のスポンサーをつとめていた関係から、彼が乗ったマシンやハセミモータースポーツのマシンを中心に製品化されていた(詳細は長谷見昌弘#トミカの項を参照)。2016年から新たにネッツトヨタ兵庫レーシングチームのスポンサーに就いており、86/BRZレースに出場するトヨタ・86を製品化している。

現在までに約1000車種が製造・販売されており、メーカーによるギフトセットやアソート品、イベント記念品、企業や団体・小売店の特注品など、数多くのバリエーションが存在している。30以上の国と地域で販売されており、累計販売個数は7億台を超える。

年間で発売される車種は、現在では24台前後である。発売当初から1999年までは発売日が特に定められておらず、新車情報は毎年刊行されるカタログなどで告知されるのみだったが、2000年以降は毎月第3土曜日を「トミカの日」と制定して、通常2種の新車が必ず発売されることとなった。2003年6月から2006年3月まで、および2011年7月以降の新車の1台は、『初回特別仕様』と称する仕様(ボディカラーや車体形状など)違いの製品が用意されている。

当初は日本国内のみの発売だったが、1974年からは「pocket cars」のブランド名でアメリカおよびヨーロッパへの輸出を開始、1980年代前半まで(途中から「TOMICA」の名称に変更)発売が続いた。現在は日本以外にアジア圏・ヨーロッパ・アメリカと計30カ国で発売している。2011年以降はアジアンカー(紅旗ヒュンダイ・ソナタダットサン・GOホンダ・ブリオなど)を製品化した海外専売モデルが登場しており、中国車はCN、韓国車はKR、東南アジア圏車はASというシリーズナンバーが充てられている。

主なシリーズ商品[編集]

キャラクターシリーズ・ドリームトミカ
1972年に『帰ってきたウルトラマン』に登場したマットビハイクル(元車種はコスモスポーツ)、『緊急指令10-4・10-10』に登場した電波特捜隊専用車(元車種はコルトギャラン)をそれぞれ通常製品で発売し[9]、大人気を博した。続いて1973年に『マスコミトミカ』という新シリーズを立ち上げ[10]、「マットカー」「10-4-10-10」もこのシリーズに移行されて販売継続された[9]他、『ケーキ屋ケンちゃん』や『山ねずみロッキーチャック』といった当時の人気番組のキャラクターがトミカとなった。しかし「マットカー」「10-4-10-10」以外は、作品と無関係な車種にキャラクターのシールを貼った製品で[10]売れ行きは伸びず、当時のトミー側の意向[11]もありわずか1年で終了した。
1996年からは『キャラトミカ』というシリーズが展開され、『マッハGoGoGo』や『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』などに登場する車種が発売された。マスコミトミカ同様、作品と無関係な車種にキャラクターのシールを貼った製品もあった(『ドラえもん』や『ハローキティ』など)。
1998年からは『コミックトミカ』というブランド名で『頭文字D』『湾岸ミッドナイト』『サーキットの狼』『西部警察』など漫画や映像作品に登場する車種が発売された。
2003年からは『トミカブロス』シリーズとして『ZOIDS』のブレードライガーが発売された。
2013年初頭からはこれらのキャラクターモデルを「ドリームトミカ」としてシリーズ化された。当初は通常品の続番No.141 - で発売されたが、途中から品番が消滅。2015年からは再度続番が復活、現在はNo.141 - 170の品番をつけたものと、品番なし製品(箱にはSPの文字が描かれており、短期間で発売が終了する)の2種が混在しており、一部欠番も生じているほか、2020年末に通常ラインナップが拡張されたことで一部に重複が発生している。箱デザインは当初青・黄色・緑基調の3種類が存在していたが、現在は青基調に統一された。また、車種によって販売価格も異なっている。
2017年からはプラスチックのフィギュアとトミカをセットし、トミカにフィギュアを搭載できる「ドリームトミカライドオン」シリーズが登場している。
東京ディズニーリゾートユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、アニメやアトラクションに登場する乗り物のトミカがパーク内限定で発売されている。
ディズニートミカ・ディズニーピクサーモータース
1999年、前述の『キャラトミカ』ブランドでディズニーのキャラクターを車体に描いた「キャラトミカ ディズニーキャラクターコレクション」が発売された。
2004年以降は、独立シリーズ『ディズニートミカ』として展開されている。多くはマスコミトミカ同様、通常のトミカにキャラクターを描いた架空のものだが、イラストはタンポ印刷と大幅に進化した。
2008年7月からはミッキーマウスが創立した自動車会社という設定でオリジナルデザインの『ディズニー・ピクサーモータース』シリーズに切り替わり、ディズニートミカシリーズは生産終了となった。
また『カーズ』や『ツムツム』に関しては、独立したシリーズが発売されている。
トミカギフトセット
1975年から発売がスタートした、トミカを複数台詰め合わせたセット品。テーマ別に沿った車種が4 - 6台まとまって入っている。収録される車種は通常製品の色違い品が殆どだが、レギュラートミカに存在しない車種・仕様が収録されることもある。一部のセットでは道路標識などの情景部品が入っていることもある。
これらセットの中には、トミカを複数台搭載できるカーキャリアやフェリーボートを組み合わせたものや、空港支援車両と1/500スケール程度のジャンボジェット機のセットもある。
トミカくじ
2000年から登場した、12 - 20種類のトミカを詰め合わせてボックスに入れ『くじ』方式で発売する製品。当初は古今東西の車種を塗り替えたのみで、変り種は金メッキを施し実際のくじ同様『あたり』的存在に仕立てた車種があった程度だったが、近年は緊急車両や東京オートサロンなど、テーマ別に沿った車種が選択されている。2018年まで毎年3月頃に発売されていた。
ブラインドトミカシリーズ
2006年末から登場したシリーズ。「ブラインドトミカ」は便宜上の名称であり、製品全般にシリーズ名は存在していない。トミカくじと販売形態は似ているが、収録車種は4 - 10種類と少なくなっている。発売時期は不定期だが、近年は年末に発売されることが多い。
トミカトーマスシリーズ
2004年から発売されているシリーズ。人形劇『きかんしゃトーマス』に登場するキャラクターをトミカサイズで再現したもの。最大の特徴は各車両に「αシステム」と呼ばれるICチップが搭載されており、専用のマップに車両を置くとセンサーがチップを読み取り、車両に応じた音声を起こすという機能を持っている。「トミカ」を名乗っているが、他のトミカシリーズとは一切互換性は無い。
2012年に製品がリニューアルされαシステムが廃止、車種は全車連結機能付きに変更された[12]

トミカリミテッド[編集]

2001年4月から2013年6月まで発売されたシリーズで、レギュラートミカの塗装、パーツ、タイヤ、ホイールなどをよりリアルに仕上げたもの。このため対象年齢は14歳以上となり、ディスプレイ専用モデルとなった。通常品の改装がほとんどだが、中にはこのシリーズ向けに金型を新造した車種もある。当初は国産の旧型車種だけだったが、次第に現行車や外国車、商用車などがモデル化されるようになった。2005年4月 - 2006年6月の間はSUPER GTで活躍する車種が専門的にモデル化されていた。

トミカと同様新車発売日が制定されており、発売は通常品より1週遅れの毎月第4土曜日であった。なお、2002年には後述するトミカダンディの金型を流用し、塗装やパーツなどをリアルに仕上げた「トミカリミテッドSシリーズ」が発売された。

トミカリミテッドの発売以降、それまで玩具扱いされていた小スケールミニカーも観賞用モデルが登場するようになり、その後各社から同様のミニカーが発売されるようになった。

トミカリミテッドヴィンテージ[編集]

2004年から開始された、開閉アクションのないディスプレイ専門モデルの新シリーズ。「もしもトミカが昭和30年代に誕生していたら」というコンセプトにより昭和30 - 40年代の旧車、そして1980年代以降のネオヒストリック車およびトミカで製品化されなかった車種を中心とする「トミカリミテッドヴィンテージNEO」というシリーズが展開されている。

なお、このシリーズはタカラトミーではなく、トミーテックが生産・販売を担当している。

トミカプレミアム[編集]

2015年4月から発売開始された新シリーズで、概ね三カ月おきに新製品が発売される。トミカリミテッドの実質後継に当たるシリーズだが、金型は専用に新規製作されたものを使用しており、レギュラートミカと同様に番号による入れ替えも行われる。タイヤはトミカリミテッドと異なり、レギュラートミカと同様のABS樹脂を使用している。また、レギュラートミカと異なり小型パーツを取り付けて完成させる車種もある。対象年齢は14歳以上から6歳以上に引き下げられた。トミカリミテッドヴィンテージと同様、商品化される車種は旧車が中心となっており、過去にレギュラートミカで製品化された車種も本シリーズで登場することもある。

不定期にタカラトミーモール限定品として、バリエーションが登場するほか、2018年8月からは、一部車種でカラーバリエーションの「発売記念仕様」が用意されており、パッケージデザインは通常品の黒から赤に変更されている。

2018年11月からは標準スケールの「トミカプレミアムRS」、2021年11月からは映像作品の車両を製品化した「トミカプレミアムアンリミテッド」がそれぞれラインナップに加わった。

ロングトミカ[編集]

1976年に誕生した独立品番のシリーズで、トレーラートラックやタンクローリー、バスといった長尺の車種がメインに製品化された。1994年に生産中止となったが2009年に通常品の続番(No.121 - )として復活している。

トミカダンディ[編集]

1972年から発売された標準スケールのミニカーシリーズ。トラック、バス等も存在し当初はスケールがまちまちだったが、1977年以降1/43スケールに統一された。トミカと同様さまざまな車種がラインナップされ、スケールが拡大された分ディテールやギミックも充実していたが、1994年に生産中止となった。なお同ブランドは2001年にトミカ30周年を記念して復刻、その前後にも何度か復刻生産をしている。

スカイトミカ[編集]

1973年から発売されたシリーズ。戦闘機や旅客機をモデル化したもの。ロッキードF104、ダグラスDB-7ハボック、P-47DサンダーボルトP-51ムスタング、ボーイング707、ミグ21ゼロ戦等がモデル化されていた。

トミカプレーン[編集]

2000年に展開されていた、1/1000スケールの旅客機のダイキャストモデル。「トミカサイズのミニチュア旅客機」というコンセプトで開発されたため、全長がトミカの箱とほぼ同じ長さであり非常に小さい。

なお、これとスカイトミカはトミカ名義で販売されていたが、トミーの製品ではなく香港のリーントイ社の製品をトミーが輸入販売したものである。

コンバットトミカ[編集]

1973年から登場したシリーズ。名称通り戦車を製品化したもので、全ての車種がHOスケール(1/87)で統一されているほか、プラモデルのように組み立てるキット版も同時展開されていた。しかし単価が高いこともあり、わずか2年ほどで生産中止となった。

動力系トミカ[編集]

手動で走らせる通常のトミカとは異なる、電池やゼンマイなどを使用し自走する商品も存在している。いずれのブランドも動力を搭載する関係からか、通常のトミカよりも一回り大きくなっている。

トミカダッシュ・スーパートミカダッシュ
1977年から発売されたブランド。モーターを下に押し付けて摩擦すると高速でダッシュするというもので、現在のチョロQによく似ている。
パワートミカ
フリクション式のもので、1979年から1981年まで発売。その後『マイティボーイ』というブランド名で発売された。
B/Oトミカ・モータートミカ・プラロード
1993年から発売されたブランド。B/OとはBattery Operatedの略称で、社内的に電動玩具のことをそのように呼び習わしていたが、一般性の無い名称であるという指摘もあった。そのためか1997年に『モータートミカ』に名称変更されている。単5乾電池(ただし一部の商品は単4)を入れて自走するもので、プラレールと一緒に遊べる道路やセットも発売された。派生製品として附属の小型プロポによりラジコン走行が可能な『R/Cトミカ』や、車体をタッチして手動→電動走行切り替え可能な『GO-STOPモータートミカ』という製品も登場したが、後者は試作品のみで未発売に終わっている[13]
一度廃盤になった後、2004年に『プラロード』ブランドとして再展開が行われた。ただしプラロードは車種のほとんどが架空な点や同社のカタログではプラレールブランドで紹介されるなど、トミカの仲間と定義するには少々曖昧な点もある。同シリーズは2006年を最後に絶版となった[14]
ちなみに、『プラロード』はB/Oトミカ発売以前に商品展開されていたが、こちらはチョロQほどの大きさの電動ミニカーであり、道路等の部品も含め全くの別物である。
チャージトミカ
2016年に登場したブランド。単三乾電池式の充電器で充電することで自動走行が可能なトミカ。これまでの動力トミカシリーズと異なり、トミカのサイズはレギュラー品のそれとほぼ同じである。本製品はトミカ用の道路パーツ『トミカシステム』の付属品という扱いであり、単品発売は無いほか、一部の急坂などは登ることが出来ない。

テコロジートミカ[編集]

2010年にトミカ40周年を記念して発売されたシリーズで、商品名は「手ころがし」+「エコロジー」の造語。内蔵の超小型発電ユニットにより、手で転がすとライトが点滅する仕組みとなっている。通常のトミカと同じサイズで、車種は商品の性質上緊急車両が多い。このシリーズは製造をタイで行っていた。

サウンド系トミカ[編集]

トミカには自ら音声を発するシリーズも存在している。いずれも通常品の流用で、以下の4シリーズと、トミカではなく基地や駅が音声を発する「αトミカ」シリーズが過去に発売されている。

音が出るトミカ
1992年に発売されたシリーズ。ボディを押すとランプを光らせながらサイレンを鳴らすもの。緊急車両を中心にラインナップされた。
サイレントミカ
1996年に発売されたシリーズ。基本的に原理は「音が出る - 」と同じだが、こちらは電池交換ができるようになった。
おしゃべりトミカ 
1999年に発売されたシリーズ。こちらは先の2種とは異なり、アナウンスや会話の音声が収録されていた。
αトミカ
2002年に発売されたシリーズ。上記3種とは全く異なるシステムで、トミカ本体には「αチップ」というメモリーチップを搭載しているのみで、単体では音声を出さない。別売りの基地や駅に発声システムがあり、αトミカを定位置にセットする事ではじめて音声を発する仕組みになっていた。「マグナムレスキューシリーズ」と「きかんしゃトーマスシリーズ」の一部に採用されていた。
トミカ4D
2018年に発売されたシリーズ。過去のサウンドシリーズと異なり、車体の振動ギミックも装備されている。またシリーズでは初めて、通常仕様の乗用車も登場し、実車の走行・アイドリング音が収録される。2020年1月からは、本製品にライト点滅ギミックを追加[15]した「光るよ!鳴るよ! ライト&サウンドトミカ」が登場した。

その他の製品[編集]

ホンコントミカ
1971年に生産コストの削減を狙い、香港の工場で生産させた通常品のことを指す俗称。生産されたのはホンダ・NIII360トヨタ・スプリンタークーペ(E20系前期型)マツダ・カペラロータリークーペ三菱・コルトギャランGTO-MR日産・セドリック 4ドアセダン(230系前期型)ダットサン・1200トラックの6車種。このシリーズは台数も少なくコレクターの間では珍重されている。ただし、E20系スプリンターとダットサン1200トラックは、金型が改修されたのちに日本で再生産されている。
プチカ・アビバシリーズ
1975年にディズニーブランドを使用して発売されたシリーズ。翌年からは当時スヌーピーの版権を持っていたアビバ社からの注文でスヌーピーシリーズのキャラクターを乗せた製品も登場した。いずれも「トミカ」を名乗っていないが、トミカの金型や車輪を流用した製品が登場している。このシリーズは生産を中国・韓国で行っていた。
ビッグタイヤ
1983年に発売されたシリーズで、レギュラートミカの4WD車のタイヤを巨大なものに履き替えたモンスタートラックを模した製品。一部の商品は後に仕様を変更し、レギュラートミカの仲間入りを果たした。
エクセレントトミカ
1997年から1999年にかけてタカラトミー子会社のユーメイト(現タカラトミーアーツ)より発売されたシリーズ。通常品のトミカよりも細かい塗装やタンポ印刷が施されており、一部のモデルでは通常品では使用されない専用のホイールを装着した物もあった。
実車
2003年光岡自動車のマイクロカー・コンボイ88の仕様を変更し、トミカを模したホイールとパッケージを模した塗装を施し1/1スケールのトミカと銘打った特別仕様車が完全予約販売式で発売された。車体後部には当時のトミカの続番である「121」の文字が描かれている。なおこの車種は玩具としての発売は無く、実車のみの存在である。
トミカJr.
カプセルトイ形式で販売されているトミカで、通常品よりも一回り小さいサイズになっている。販売元はタカラトミー子会社のタカラトミーアーツ(旧ユージン)。尚、トミカJr.よりも更にサイズが小さいカプセル自動販売機用商品、或いはアミューズメント景品としてカプセルトミカポケットトミカ なども存在する。
TOMICA COOL DRIVE
日本国外で展開されているブランドで、通常品と同じサイズで車体はABS樹脂製、内装や裏板モールド、細部の塗装を省略している。
セイバーミライ
2012年から大阪市消防局に登場したトミカタイアップのローカルヒーロー。23世紀の大阪から現代にやってきたという設定で、大阪市内各地で防災啓発運動を行う。当初はハイパーレスキューシリーズのリデコ品(非売品)が使用されていたが、2013年、消防局にオリジナルデザインのトヨタ・FJクルーザー大阪トヨタ自動車より寄贈され、同車のオリジナルトミカも発売された。

トミカワールド・トミカタウン[編集]

トミカには情景部品のひとつとして駐車場や高速道路、フェリーといったトミカワールドシリーズが発売されている。主なシリーズ展開としては建設・警察関係が中心である。1987年には街の身近な建築物を模した「トミカタウン」シリーズもあり、交番や消防署をはじめ、ENEOSセブン-イレブンミスタードーナツなど実在する企業の建物も製品化されている。

映像メディア同時展開商品[編集]

トミカヒーローシリーズ[編集]

トミカヒーローシリーズは、特撮ヒーローが登場し、ヒーローたちが乗り込む車両をトミカ化するシリーズ。「世界各地で発生する災害にヒーローたちが立ち向かい、人々を救出する」というコンセプトで、作品に登場する車両が製品化されている。車種は通常品の流用が大半を占めるが、一部新規金型で製作される車種もある。
2008年4月から2010年3月まで特撮ドラマが2作品が制作・放送された。

トミカハイパーシリーズ[編集]

トミカと連動する大型ビークルとプラキッズを絡めたシリーズ。主にハイパーレスキュー、ハイパーブルーポリスの2種類を中心に商品展開が行われる。2017年4月15日から、このシリーズをベースとしたテレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』がTBS系で放送された[16]。2018年からは『ドライブヘッド』シリーズ第2期として、月1回のインターネット配信が開始された。同年8月24日には劇場映画も公開された。

トミカ絆合体 アースグランナー[編集]

トミカ誕生50周年を記念したアニメシリーズ。2020年4月から2021年3月までテレビ大阪テレビ東京系6局ネットにて放送。

関連施設・イベント[編集]

トミカショップ・プラレールショップ横浜店

トミカショップ[編集]

2005年8月に東京駅一番街にオープンしたトミカの直営店[17]。トミカ博イベントモデルやタカラトミーモール限定品など、通常ルートでは手に入らない製品が置かれているのが特徴。トミカの他にはアパレル商品等の関連グッズやゲームコーナー、トミカ組立工場も常時設置されている。姉妹製品であるプラレールショップも併設された店もあり、現在の営業店舗は全てプラレールショップが併設されている。

東京店は2007年12月から改装工事に伴い一時休業し、2008年3月に東京キャラクターストリート内に再度オープンした(この間は『東京ドームシティ』で暫定営業していた)。2006年10月には栄のオアシス21に名古屋店が[18]、2007年7月にはなんばウォークに大阪店がオープン、2010年3月には福岡パルコに福岡店がオープンした[19]。2010年11月にコピス吉祥寺内に吉祥寺店がオープン[20]、大阪店が大丸梅田店に移転開業した。2012年5月には東京スカイツリーに開業と同時に東京スカイツリータウン・ソラマチ店が[21]、2015年8月にはランドマークプラザに横浜店[22]が開業した。日本国外では2010年9月に台湾の新光三越台北店に出店している。

また、トミカショップの名を冠さない店舗[23]もあり、2017年10月には羽田エアポート[24]、2019年8月からは不定期店舗としてエミオ池袋店(西武池袋駅駅ナカ施設)が開業している。

現在の常設店舗は東京店・大阪店のみとなる。

トミカフェア[編集]

1970年代後半から1980年代後半にかけてトミカフェアが実施されていた。通常品の各種バリエーションを一挙に発売して販売促進を狙ったもので、購入者には販促グッズが配布されていた。対象車種はミニクーパースバル360などカラーバリエーションの多い乗用車やグループA、トラック、バスなど多岐に渡った。

トミカ博[編集]

2000年以降全国で開催されている博覧会。

ビデオソフト[編集]

主にトミーがセット物に同梱したものVHSビデオと、タカラトミーが販促用に配付したDVDビデオがある。

  • たのしいトミカの世界(1990年代前半、VHS)
  • たのしいトミカの世界 B/Oトミカ収録版(1993年、VHS)
  • たのしいのりものの世界(1995年、VHS)
  • たのしいのりものの世界 トミカ・プラレールげきじょう編(1995年、VHS)
  • たのしくあそぼうトミカとプラレール!(1996年、VHS)
  • いっしょにあそぼうトミカとプラレール!(1997年、VHS)
  • みんなでつくろうトミカ・プラレールのまち(1998年、VHS)
  • すごいぞ!ぼくらのトミカ・プラレールのまち(1999年、VHS)
  • いつでもいっしょ ぼくらのトミカ・プラレールのまち(2000年、VHS)
  • トミカ30周年メモリアルビデオ(2000年、VHS)
  • トミカ・プラレールとあたらしい旅(2001年、VHS)
  • ぼくらのまちトミカ・プラレールタウンに全員集合!!(2002年、VHS)
  • トミカ・プラレールタウンに全員集合!!2003(2003年、VHS)
  • トミカ・プラレールビデオ2004(2004年、VHS)
  • トミカ・プラレールビデオ2005 トミカ・プラレール万博へ行こう!(2005年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2006(2006年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2007(2007年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2008(2008年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2009(2009年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2010(2010年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2011(2011年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2012(2012年、DVD)
  • トミカ・プラレールビデオ2013(2013年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2014(2014年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2015(2015年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2016(2016年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2017(2017年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2018(2018年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2019(2019年、DVD)
  • トミカ・プラレールDVD 2020(2020年、DVD)

脚注[編集]

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  1. ^ 『ミニカー大百科―トミカコレクションのすべて(ISBN 4-06-179751-4)』トミカバラエティーデータ(p.191)より。
  2. ^ a b c はじめて2 2004, p. 119.
  3. ^ 松本光正公式サイト” (日本語). 松本光正公式サイト. 2022年10月3日閲覧。
  4. ^ 2020年トミカ「50周年」のご案内
  5. ^ a b c オトナファミ2011年5月号」 p037-p044 伝説のトミカ100台大集合
  6. ^ トミカ、累計販売7億台 51年で1100車種 タカラトミー(時事通信)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2021年12月21日閲覧。
  7. ^ トミカやプラレール値上げ タカラトミー7月から”. 産経新聞. (2022年6月2日) 
  8. ^ 「トミカ」7月1日出荷分から一部値上げへ タカラトミー”. 日テレ. (2022年6月1日) 
  9. ^ a b オトナを狂わせるトミカの魔力! マニアが語るお宝トミカ10選、ベストカーweb、2021年3月5日。
  10. ^ a b オトナを狂わせるトミカの魔力! マニアが語るお宝トミカ10選、ベストカーweb、2021年3月5日。
  11. ^ 当時の社長である富山允就はキャラクターの人気を利用したやり方を否定し、あくまでも玩具の出来あいで勝負という職人気質に近い持論を持っていたため、トミカに限らずキャラクター関係の玩具をほとんど発売していなかった。
  12. ^ 。この連結機構はリニューアル以前からロングタイプの通常ラインナップで販売されているトーマス系のトミカと共通のものとなっており、相互に貨車を入れ替えるなどといった遊びが可能になっている。
  13. ^ 2001年版カタログに発売予告品として掲載。
  14. ^ 2012年に発売されたプラレールトーマスシリーズのセット商品「いっしょに走ろう!消防車フリンとトーマスセット」の部品として直線道路のみが復活し、このセットのみではあるがプラレール側のレールとの接続が可能なポイントレールが新造された。
  15. ^ 一方、振動ギミックは廃止されている。
  16. ^ トミカ:4月に初のテレビアニメがスタート 特殊機体“ドライブヘッド”が活躍 - まんたんウェブ(株式会社MANTAN)” (2017年1月9日). 2017年1月10日閲覧。
  17. ^ 運営は子会社のタカラトミーフィールドテック
  18. ^ 2015年2月で閉店。
  19. ^ 2015年3月で閉店。
  20. ^ 2014年11月で閉店。
  21. ^ 2021年3月末で閉店。
  22. ^ 当初は2016年5月までの期間限定だったが、その後常設に変更された。2020年の新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、同年4月8日から臨時休業し、そのまま閉店となった(正式な閉店は2020年5月末)。
  23. ^ 店舗名は「トミカ・プラレール○○店」となり、組立工場の設置が無い、ポイントカードが使用できないなどの違いがある。
  24. ^ 当初は2017年11月までの期間限定だったが、2018年4月現在も営業を継続している。

参考文献[編集]

  • 『国産はじめて物語 Part2<1950?70年代編> 戦後の日本を魅了したヒット商品の誕生秘話』ナナ・コーポレート・コミュニケーション、2004年7月7日。ISBN 4-901491-20-2 

関連書籍[編集]

  • 『ミニカーコレクションの世界 トミカのすべて』 (童想舎 1984年) 日本ミニチュアカークラブ (NMCC) (著: 中本裕、松井誠一郎、吉瀬拓雄、森山義明) 
  • 『ミニカー大百科―トミカコレクションのすべて』(講談社、1987年) ISBN 4061797514 - 誕生から1987年までのトミカシリーズを写真付で紹介。長く絶版だったが、2005年に再版。
  • 『トミカバリエーションノート』(ガリバー、1997年) - 2007年4月にミニカーショップイケダより再版。
  • 『トミカ徹底大カタログ』(監修: 森山義明勁文社、1999年) ISBN 4766932897
  • 『トミカ大図鑑』(監修: 森山義明、ネコ・パブリッシング、2000年) ISBN 4873666163
  • 『トミカ徹底大カタログ 2001年度版』(監修: 森山義明、勁文社、2001年) ISBN 476693766X
  • 『トミカ大図鑑2』(監修: 森山義明、ネコ・パブリッシング、2003年) ISBN 4777000214
  • 『トミカ大図鑑 改訂版』(ネコ・パブリッシング、2004年) ISBN 4777001261
  • 『トミカライフ 1970-2005』(ネコ・パブリッシング、2005年) ISBN 4777003566
  • 『トミカ超図鑑』(ポプラ社、2010年) ISBN 4591119459
  • 『トミカ超図鑑デラックス』(ポプラ社、2015年) ISBN 9784591145821
  • 『トミカ超図鑑プレミアム』(ポプラ社、2020年) ISBN 9784591166246
  • 『トミカ 究極のコレクション 1970-2020』(協力: 森山義明、ミニカーショップケンボックス、講談社、2020年) ISBN 9784065192344
  • 『森永卓郎トミカコレクション』(著: 森永卓郎、アイアイアド・カンパニー、八重洲出版、2021年) ISBN 9784861446184

関連項目[編集]

外部リンク[編集]