大阪市消防局

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大阪市消防局
Osaka Municipal Fire Department
Osaka Municipal Fire Department NewOffice(constructing).jpg
消防局本部庁舎(西区九条南)
情報
設置日 1948年3月
管轄区域 大阪市内24区
管轄面積 222.30km²
職員定数 3,570人
消防署数 25
分署数 なし
出張所数 64
分遣所数 なし
所在地 550-8566
大阪府大阪市西区九条南1-12-54
リンク http://www.city.osaka.lg.jp/shobo/
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大阪市消防局(おおさかししょうぼうきょく、Osaka Municipal Fire Department)は、大阪市大阪市役所)の消防部局(消防本部)。

日本では東京消防庁に次ぐ規模で、装備も人員も充実している。消防大学校にも講師を送り込んでいる。(人口規模は横浜市に劣るものの消防団が設置されていないため、職員数は横浜市消防局を上回る)

規模が大きいため、日頃から周辺市や兵庫県への出動はもちろん、大規模災害時には緊急消防援助隊として大阪府外や国際消防救助隊(国際緊急援助隊の一員)として日本国外へ派遣される場合もある。阪神大震災でも活躍しており、活動記録は専門書として出版されている[1]。2011年3月11日に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災にも、緊急消防援助隊大阪府隊として指揮支援隊はもちろんのこと多数の消火・救助・救急部隊を発災日から被災地に派遣した。

近年は国際協力機構 (JICA) からの研修生も多数受け入れ、世界中に日本式近代消防戦術を広める国際的にも重要な役割を担っている。

沿革[編集]

  • 1948年昭和23年)3月:自治体消防として発足する。
  • 2008年(平成20年)3月:旧庁舎(西区新町1丁目26番3号)の老朽化に伴い、大阪市交通局旧庁舎があった場所(西区九条南1丁目12番54号)に新庁舎(西消防署併設、大阪市交通局新庁舎に隣接)を建設して移転する。

組織[編集]

  • 本部
    • 総務部 : 総務担当、人事厚生担当、施設担当
    • 予防部 : 予防担当、設備保安担当
    • 警防部 : 警防担当、方面隊、航空隊、情報通信担当、指令担当、救急担当
    • 高度専門教育訓練センター
  • 消防署: 25消防署・64出張所

主力機械[編集]

東住吉消防署のスモールタンク車
阿倍野消防署のIV型救助工作車
西消防署のIII型救助工作車

車両

※括弧は、常備車のうち予備車の数。

消防ポンプ車

  • 消防ポンプ車(P):53台(28台)
  • タンク車(T):13台(6台) - 一般的なI-B型と同じだが配備数は極めて少ない。
  • スモールタンク車(ST):90台(8台) - 大阪市消防局の主力車輌。 市内は非常に狭隘路が多く、小型車両でも資機材が多く積載できる大阪市の独自仕様となっている。代表例としてST車SmallTankが挙げられる。吸管の巻き方・艤装等は他の本部に類が無く通称は大消仕様と呼ばれる。地元企業である小川ポンプ工業艤装の車両が多く、シャーシにはホイールベースの短い三菱・キャンター日野・デュトロが選定される。

救助車 : 「救助隊」の運用する救助車と「特別救助隊(AR・BR・CR)」及び「本部特別高度救助隊(ASR)」の運用する救助工作車の2種類となっている。

  • 救助車(R):小型水槽付ポンプ車または水槽付ポンプ車に救助資機材とフロントウインチを搭載した車両で外観はポンプ付き救助車である[2]
  • 救助工作車(AR・BR・CR・ASR):III型[3]とIV型[4]が配置されている。阪神・淡路大震災後の組織改編に伴い市内東西南北の各方面に創設された特別救助隊の車輌としてA・B・C救助隊車輌の部類に分けて配備された。市内に狭隘な地区が多数ある事から、車輌が直近部署出来ない事が多く、迅速な救助活動に支障をきたすために現在はIII型が3台のみで後はすべてIV型である。
ARは1998年(平成10年)に航空連携救助隊AirRescueとして発足し都島消防署(現在はDRに変更)・城東消防署・住之江消防署・大正消防署に日産ディーゼル・コンドルの救助工作車II型及びタンク車ベースの救助車が配備され二台を乗り換え運用していた。
BRは1996年(平成8年)に都市災害対応救助隊BigUrbanRescueとして発足し救助工作車III型が平成7年度に全国で初めて市局に導入され、平成17年度に日野・レンジャーの高床式4WDだったものが低床式4WDとなって新型車に更新された。配備先は北消防署・阿倍野消防署。同じくBRの車輌として中央消防署・西消防署には平成8年に総務省消防庁が同局・東京消防庁名古屋市消防局福岡市消防局の四本部に無償配備した トヨタ・ダイナシャーシにメガクルーザーの足回り・駆動システムを採用した救助工作車IV型が配備されたが、平成20年度に四本部の中で先駆けて2台とも日野・デュトロ4WDベースの車両に更新された。
平成25年度には、BR隊車両の配置換えが行われ、今まで西BR隊が運用していたIV型が阿倍野消防署へ、阿倍野BR隊が運用していたIII型が西消防署へ転属された。理由としては、阿倍野消防署管内には狭隘な地域が多く、小回りの利くIV型が配備されることとなった。
CRは1997年(平成9年)に化学災害対応救助隊ChemicalRelatedRescueとして発足し東成消防署・平野消防署・此花消防署・淀川消防署にいすゞ・フォワードの救助工作車II型が配備されていた。
平成22年度でCRのII型がすべて更新となり日野・デュトロ3tベースのIV型となった。この際、東日本大震災で所属車両のほとんどを喪失した岩手県釜石大槌地区行政事務組合消防本部に、退役する予定だったII型救助工作車が無償譲渡される事となり、被災地で活動している。
ARも平成23年度にすべて更新となりいすゞ・エルフ3tベースのIV型となった。これでII型救助工作車全車が退役しIII型・IV型のみとなった。
II型からIV型へ更新した理由は上記にも書いたが、市内には狭隘な場所が多いためにII型では入って行けないことがあり、救助活動に支障があるために小型車のIV型を採用したのである。本来IV型は2台を1組としてペア運用されるが、大阪市では各消防署に1台ずつの配備のために救助資機材を全て積む事が出来なく事案に合わせて機材を積み替えたりしている。
本部特別高度救助隊(通称:Advanced Super Rescue=ASR)は2014年4月に発足した。当初は高機能指揮支援車で運用していたが、平成27年度にIII型救助工作車に更新された。同車は日野レンジャーをベースに大阪市の救助工作車としては初のハイルーフを採用した車両である。

はしご車

  • 梯子車(L):27台 - 水上消防署・東住吉消防署を除く市内各23消防署に1台ずつと東住吉消防署矢田出張所・北消防署梅田出張所・浪速消防署浪速出張所・住之江消防署南港出張所に配備されている。最大級である50m級梯子車は中央消防署・北消防署梅田出張所に配備されている。これら2台にはポンプ装置が搭載されていない。市内唯一である15m級梯子車は北消防署に配備されておりこちらの梯子車にはポンプ装置を搭載されている。また東住吉消防署矢田出張所の梯子車は30m級であり、この車両と市内の各消防署の梯子車にはA-2級ポンプが搭載されている
  • 空中放水車(S):1台 - 一般的に高所作業車スノーケル車と呼ばれる車両の事で東住吉消防署に配備されている。
  • 高所活動車(LT):3台 - 平成22年度に中央消防署上町出張所・阿倍野消防署に配備された。平成25年度予算で北消防署にも配備。ベースは22年度の車輌が日野・デュトロ。25年度の車輌がいすゞ・エルフ3tベース。特徴として伸縮水路管が搭載されている。市内は入り組んだ中層住宅が多数点在している為、従来の梯子車では進入できなかった災害点にも直近部署出来る。尚、特筆すべき点として阿倍野署配備の車輌は照明装置も搭載され照明塔車としての役割も果たす事が出来る。

化学車

  • 化学車(C):7台-一般的に4tベースの化学車が知られているが、大阪市消防局では4tベースの車輌は1台しかなく、大型化学車が多数である。市内でも化学系・製鉄関連工業地区が特に多い此花区や大正区に重点的に配備されている。
  • 原液搬送車(AT):4台

救援車

震災工作車(引退済み)
  • 救助支援車(SR):4台 - 浪速消防署・東成消防署・北消防署・天王寺消防署元町出張所に配備されている。排煙高発泡車と空気充填車の機能を併せ持つ車両。
  • 救助器材車(RE):8台(3台) - 後部ハッチをもつマイクロバス型の人員輸送と資機材搬送の用途を兼ねた災害対応多目的車。近年はトヨタハイエースベースの器材車も配備されている。
ハイエースベースの器材車は水難救助対応型車輌として運用されている。水上消防署配備の車輌は日産シビリアンで製作され専任の水難救助隊車輌として運用されている。車輌サイドにOSAKA SUPER RESCUEと入っているので他のREと容易に区別する事が可能である。
局内では水難救助隊を潜水救助隊や水難特別救助隊:DR(Dive Rescue)と呼ばれているようだ。管内はもとより市内全域で発生する水難救助事案に出場する。平成25年に都島消防署特別救助隊がARからDRに変更され水難特別救助隊:DR(水難救助隊)が水上消防署及び都島消防署の2隊体制となる。
  • 救助活動車(RW):5台 - 阪神・淡路大震災を教訓に1996年(平成8年)8月12日に西消防署に配備された。そのため震災工作車という別名がある。1台目は悪路の走破性に優れるメルセデス・ベンツ社のウニモグをベースに製作された。障害物排除を目的に製作されスクラップグラップル付3tクレーン・油圧ブレーカー付バックホウ・放置車輌を移動する為のレッカー装置を搭載。また前後に5t引ウインチ・メタルハライド投光器を1機・ハロゲン投光器2機も備える万能車輌となっている。平時は阿倍野消防署に配備され乗り換え運用を行っている。緊急消防援助隊登録車輌として登録されており近畿ブロックの合同訓練等ではよく見られる1台である。この車両は、平成25年をもって退役し入れ替わりに総務省消防庁から重機(遠隔操作が可能なショベルカー)及び搬送車が貸与された。
残りの3台も総務省消防庁からの貸与車輌であり東京消防庁札幌市消防局名古屋市消防局福岡市消防局の4本部にも貸与されているウォーターカッター車・大型ブロアー車・大型除染システム車・特殊災害対策車の4台と同型である。配備先はウォーターカッター車が阿倍野消防署・大型ブロアー車が住之江消防署・大型除染システム車が淀川消防署・特殊災害対策車が西消防署に配備されている。

特殊車

救急車

中央消防署の高規格救急車
  • 高規格救急車(A):72台(12台) - 近年の救急出動件数の増加に伴い救急隊が大幅に増強された。車両全体に色帯のない真っ白の救急車で知られているが、平成15年度以降に導入された車種には両サイドに反射材のテープ、16年度以降に導入された車輌には後部のバックドアのガーニッシュ付近に色帯が貼り付けられた。これらは日中や夜間の視認性の向上が目的とみられる。本来は車輌全体を白の反射材のテープで統一する予定だったが、道路運送法に抵触することがわかり、リアゲートだけを赤色反射材のテープを貼る方式に変更された。平成18年度以降に更新された車輌は前面補助警光灯が従来の白熱球からLEDに変更され、「大阪市消防局」の表記位置も後部のボディ側からスライドドア側に変更された。車両は予備車を含めて全て高規格救急車である。 また車種も予備車を含め全てトヨタハイメディックで統一されている。後期型の配置もある。本部名表記は黒であり、かなりベージックとされる[5] 。
基本的に日本の救急車には赤帯があるが、大阪市消防局は赤帯が後部を除いていれられていない[6]。理由は諸説あるが大阪弁で「だめ」という意味のあかん(=助からない)に繋がり縁起が悪いからともいわれている。ちなみに日本には、赤色以外の帯が入った救急車も存在する。

その他の消防車両

  • 方面隊車:7台(2台)
    • 高機能指揮支援車(DC):2台(1台) - 平成20年4月1日から本局直轄の指揮支援及び安全管理の専任隊として救助指揮支援隊(A.S.R)が西方面隊に発足したが、この部隊は平成26年4月より全ての救助活動に対応する本局直轄の本部特別高度救助隊となったために平成27年度にIII型救助工作車へ更新された。
    • 方面隊指揮車(DC):5台(1台) - 大阪市消防局では市内を東西南北の4方面に分け方面隊という局直轄の指揮隊を構成している。大阪市消防局の場合、本部指揮車が方面隊指揮車なのである。車種はトヨタ・ハイエースのハイルーフ車が用いられている。現在は車体横に救助指揮支援隊車輌と同じマーキングが施されている。
高機能指揮支援車(更新され現在は廃車)
  • 指揮車(CC):26台(内25台は所轄指揮車) - 本部に1台、市内各消防署に各1台配備されている。車輌はトヨタ・ハイエース日産・キャラバンのロールーフ車が主に用いられている。2008年平成20年度から更新配備された車輌はそれまでのロールーフを廃止してハイルーフ化しているのが特徴である。
    消防局の予備機動指揮支援車(更新され現在は廃車)
  • 遠距離大量放水システム用搬送車(DB):4台 - DBはドラゴンブーストユニットからきている。

倒壊救助ユニットやエアーテントなどの資機材搬送にも使用される。

  • 広報車(PI):(28台)
  • 調査車:(3台)
  • 救助指導車:(1台)
  • 災害活動支援車等:(5台)
  • 通信工作車:(1台)

舟艇・航空機械他

  • 消防艇(FB):2隻 単胴型まいしま・双胴型たかつ(水上消防署に配備) - 「まいしま」は単胴型消防艇としては国内最大級を誇る。特筆点として救急室が装備されてあり高規格救急医療機器が搭載されている。沿岸船舶からの救急要請や要救助者の救急処置に対応でき、「海の救急車」として傷病者を搬送する事ができる。今後発生が予測される東南海地震南海地震等を踏まえた装備となっている。竣工は2000年(平成12年)3月30日で建造は金川造船が担当した。
  • 消防救助艇(RB):1隻 ゆめしま(住之江消防署に配備)
  • 消防ヘリ(H):2機 - 大阪市に隣接する八尾市の南部に位置する八尾空港に消防局航空隊は基地を置いている。大阪市消防局航空隊は警防部指令課に所属しており出場指令が入ると市内にとどまらず府下全域に出場する。前述のAR航空連携救助隊・機動指揮支援隊等と連携しており、現場の様子等を撮影し局の指令情報センターや機動指揮支援車に搭載されたモニターに画像を伝送したり航空連携救助隊をピックアップし救助活動を行う他、平時は予防啓発広報の為府内全域を飛行するなど用途は実に多目的である。機種は2機ともユーロコプター社が製造したAS365 Nシリーズを使用。運行時間外も非常招集にて24時間対応可能である。
  • 可搬式ポンプ:736台

消防署[編集]

消防署 住所 出張所(★印は救急隊のある出張所)
北消防署 北区茶屋町19-41 梅田:北区梅田1-3-1-100
本庄:北区本庄西2-8-18
★浮田:北区浮田2-6-29
与力:北区同心1-5-15
★南森町:北区南森町1-1-22
★大淀町:北区大淀北1-4-37
都島消防署 都島区都島本通2-1-8 高倉:都島区友渕町2-15-20
★東野田:都島区網島町9-55
福島消防署 福島区吉野3-17-26 上福島:福島区福島4-5-32
★海老江:福島区海老江6-2-27
此花消防署 此花区春日出北1-8-28 桜島:此花区桜島3-4-98
西九条:此花区西九条5-4-20
中央消防署 中央区内本町2-1-6 東雲:中央区玉造2-13-12
★道頓堀:中央区道頓堀1-10-13
南阪町:中央区千日前2-1-15
★上町:中央区中寺1-2-28
西消防署
(消防局併設)
西区九条南1-12-54 ★江戸堀:西区江戸堀1-24-18
★新町:西区新町1-26-3
港消防署 港区弁天1-4-1 田中:港区田中2-4-11
大正消防署 大正区小林東3-5-17 泉尾:大正区泉尾1-26-4
鶴町:大正区鶴町3-14-1
天王寺消防署 天王寺区上本町8-5-10 元町:天王寺区四天王寺1-11-68
浪速消防署 浪速区元町1-14-20 ★恵美須:浪速区日本橋5-5-10
立葉:浪速区桜川2-14-12
★浪速:浪速区浪速東3-11-19
西淀川消防署 西淀川区御幣島1-10-20 佃:西淀川区4-5-2
大和田:西淀川区大和田2-4-43
竹島:西淀川区竹島2-4-4
淀川消防署 淀川区木川東4-10-12 十三橋:淀川区野中南2-1-1
★加島:淀川区加島1-57-34
東三国:淀川区東三国2-17-4
東淀川消防署 東淀川区菅原4-4-27 豊里:東淀川区柴島3-10-21
★小松:東淀川区小松3-3-11
井高野:東淀川区北江口1-2-10
柴島:東淀川区豊新5-10-3
★西淡路:東淀川区西淡路2-5-5
東成消防署 東成区大今里西1-27-13 中本:東成区東中本2-1-9
深江:東成区深江北1-13-7
生野消防署 生野区舎利寺1-13-8 勝山:生野区勝山北3-14-10
★中川:生野区新今里5-13-5
★巽:生野区巽東1-10-32
旭消防署 旭区大宮1-1-11 新森:旭区新森2-18-15
赤川:旭区赤川2-16-5
城東消防署 城東区中央3-4-20 放出:城東区放出西1-1-17
★中浜:城東区東中浜2-1-19
関目:城東区成育4-7-18
鶴見消防署 鶴見区横堤5-5-45 今津:鶴見区今津南1-8-12
茨田:鶴見区諸口5-12-11
阿倍野消防署 阿倍野区松崎町4-4-30 晴明通:阿倍野区晴明通9-16
★阪南:阿倍野区播磨町1-23-17
住之江消防署 住之江区御崎4-11-6 平林:住之江区平林南2-12-66
加賀屋:住之江区中加賀屋1-1-28
★南港:住之江区南港中1-1-53
住吉消防署 住吉区遠里小野1-1-9 ★苅田:住吉区苅田9-1-19
万代:住吉区万代東4-1-23
東住吉消防署 東住吉区南田辺3-4-5 北田辺:東住吉区北田辺4-14-3
★杭全:東住吉区杭全8-1-16
矢田:東住吉区矢田6-7-28
平野消防署 平野区平野南1-2-9 加美:平野区加美鞍作1-9-8
★長吉:平野区長吉長原2-1-4
喜連:平野区喜連西6-2-52
加美正覚寺:平野区加美正覚寺1-7-2
西成消防署 西成区岸里1-4-26 ★海道:西成区萩之茶屋3-1-12
★津守:西成区津守2-1-31
水上消防署 港区築港3-1-47 なし

消防学校[編集]

平成26年4月1日まで大阪市消防局には、消防吏員の教育を行う「大阪市消防学校(大阪市消防局消防学校)」があった。所在地は、市外の東大阪市三島2-5-43。大阪市消防学校は消防体制強化と二重行政の解消、大阪消防庁構想のために平成26年4月1日より大阪府立消防学校と統合された[7]。これにより大東市の府立消防学校の施設が大阪市を含めた大阪府全消防本部の初任科教育を担う消防学校(名称も変わらず)となり、東大阪市の旧大阪市消防学校が救助研修等の高等専門教育を担う高度専門教育訓練センターとなった。

特別救助隊(AR・BR・CR)[編集]

大阪市消防局の特別救助隊はAR、BR、CRの3つのスーパーレスキューがありAR (AirRescue) は航空連携救助隊、CR (ChemicalRelatedRescue) は化学災害対応救助隊、BR (BigUrbanRescue) は都市災害対応救助隊と3種の専門部隊に分かれている[8][9]。平成26年4月に本部特別高度救助隊が発足するまでは災害規模や状況に応じてこのAR・BR・CR3つのスーパーレスキューで特殊災害機動部隊を編成して大阪市の特別高度救助隊としていた。

  • ARは1998年(平成10年)に航空連携救助隊(AirRescue)として都島消防署(現在はDR)・城東消防署・住之江消防署(現在はCR)・大正消防署に配備された。地上からの救出が困難なケースに航空連携救助隊として消防ヘリコプターに乗り込み航空救助活動を行う。
  • BRは1996年(平成8年)に都市災害対応救助隊(BigUrbanRescue)として北消防署・阿倍野消防署・中央消防署・西消防署に配備された。震災・高圧変電設備災害・放射線災害・地下災害など都市型災害に対応している。そのために救助工作車III型(西消防署及び北消防署)に通常の救助資機材に加えて電磁波人命探査装置などの高度救助資機材放射線防護服を備えている。N災害(放射線災害)に対応するために隊員も放射線取扱主任者の資格を保有する。高度救助資機材を有するために単独で高度救助隊としての活動も可能。
  • CRは1997年(平成9年)に化学災害対応救助隊(ChemicalRelatedRescue)として東成消防署・平野消防署(現在はAR)・此花消防署・淀川消防署に配備された。化学防護服やあらゆる物質を検知するガスクロマトグラフ分析装置、除染シャワーなど特殊災害に対応する資機材を保有しておりBC災害(B=生物兵器・C=化学兵器)に対応する。陸上自衛隊特殊武器防護隊の研修にも参加している。
  • AR、BR、CRは通常、特別救助隊として他の救助隊と同様に近隣の災害に出場し、災害の規模などに応じてAR、BR、CRの3種の専門部隊と必要に応じて支援隊、救急隊、除染シャワー・エアーテント隊も組み込み特殊災害機動部隊を編成する。
  • また、水上消防署と都島消防署には水難救助隊である特別救助隊:DR(Dive Rescue)が設置されている。

救助隊一覧[編集]

隊名 特定任務 配置署所 コールサイン
梅田救助隊 なし 北消防署梅田出張所 R104
福島救助隊 なし 福島消防署 R34
南阪町救助隊 なし 中央消防署南阪町出張所 R182
港救助隊 なし 港消防署 R64
天王寺救助隊 なし 天王寺消防署 R63
浪速救助隊 なし 浪速消防署 R76
西淀川救助隊 なし 西淀川消防署 R68
東淀川救助隊 なし 東淀川消防署 R80
生野救助隊 なし 生野消防署 R33
旭救助隊 なし 旭消防署 R75
鶴見救助隊 なし 鶴見消防署 R56
南港救助隊 なし 住之江消防署南港出張所 R85
住吉救助隊 なし 住吉消防署 R46
東住吉救助隊 なし 東住吉消防署 R55
西成救助隊 なし 西成消防署 R31
大正特別救助隊 航空連携救助隊:AR 大正消防署  AR2
城東特別救助隊 航空連携救助隊:AR 城東消防署 AR3
平野特別救助隊 航空連携救助隊:AR 平野消防署 AR4
北特別救助隊 都市災害救助隊:BR 北消防署 BR11
中央特別救助隊 都市災害救助隊:BR 中央消防署 BR12
阿倍野特別救助隊 都市災害救助隊:BR 阿倍野消防署 BR13
西特別救助隊 都市災害救助隊:BR 西消防署 BR14
此花特別救助隊 化学災害救助隊:CR 此花消防署 CR21
淀川特別救助隊 化学災害救助隊:CR 淀川消防署 CR22
東成特別救助隊 化学災害救助隊:CR 東成消防署 CR23
住之江特別救助隊 化学災害救助隊:CR 住之江消防署 CR24
水上特別救助隊 水難救助隊:DR 水上消防署 R35 RE6
都島特別救助隊 水難救助隊:DR 都島消防署 R36 RE7
本部特別高度救助隊 特別高度救助隊:ASR 消防局警防部司令課(西消防署併設) ASR10

本部特別高度救助隊(ASR)[編集]

特殊災害機動部隊 (スーパーレスキュー:AR・BR・CR) を効果的に運用する目的で平成20年4月1日、西方面隊に各救助隊を統括指揮する本局のコマンドレスキュー部隊である「救助指揮支援隊(略称・ASR)」が創設された。

後の平成26年4月に救助体制の強化のため救助指揮支援隊が大規模災害や特殊災害などに対応するために本局直轄の特別高度救助隊である「本部特別高度救助隊(通称:Advanced Super Rescue=ASR)」となった[10]

大阪市消防局の特別高度救助隊は消防局警防部司令課に置かれ、2小隊14名により編成されている。救助指揮支援隊が安全管理や指揮支援活動を目的としていたのに対し、都市災害・水難救助NBC災害・航空救助などAR・BR・CR・DR全ての救助活動を目的とし直接救助活動を行う部隊であり、大阪市全域の災害に出場する他、各救助隊の指導や大規模災害時には緊急消防援助隊大阪府隊の先遣隊として被災入りし活動する役割を担う。同部隊の隊員は他の救助隊員と見分けがつくようにヘルメットが青色であることが特徴である。

なお、本部特別高度救助隊が発足する前は特別救助隊のAR,CR,BRを大規模災害や特殊災害が発生した時に災害状況に応じて人員や機材の増強をし特殊災害機動部隊を編成し大阪市の特別高度救助隊としていた。

救急隊[編集]

大阪市消防局の救急車の一例
大阪市消防局の感染防止衣 イラスト

大阪市消防局では25消防署と、25出張所に計60隊の救急隊を配置している[11](救急隊一覧も参照)。全隊救急救命士が所属する[12]。また全隊高規格救急車を運用している。

消防署には最低一隊は必ず配置がある。また署によっては第二救急隊が存在したり、予備車の配置がある場合もある。出張所は配置されている所とないところがある。また救急隊配置が本署のみである消防署も複数存在する[13]。また基本的には1出張所に1隊配置であるが西成消防署海道出張所のみ2隊配置である。

資機材は法令で定められた「救急隊が備えるべき資機材」を備えている。服装は法令通り、救急服が被服である[14]が、基本的にはその上に感染防止衣を着用する。感染防止衣は洗って再利用できるタイプである[15]

隊長消防司令補が就くことが多い[16]。 隊員のうち最低1人は救急救命士である。また女性隊員も多い。隊は3人編成である。 隊名は以下の3パターンである[17]

隊名について[編集]

1.消防署に一隊のみ配置の場合[編集]


             署名+救急隊

       (例 救急隊一隊の東淀川消防署の場合→東淀川救急隊)

    ※浪速消防署のみ管内に浪速出張所が存在するため、「浪速本署救急隊」

2.1つの消防署に2隊配置されている場合[編集]


           署名+第一Or第二+救急隊
     (例 2隊配置の城東消防署の第一救急隊の場合→城東第一救急隊)

3.出張所配置の場合[編集]

           出張所名+救急隊

      (例東淀川消防署小松出張所の場合→小松救急隊)
  ※出張所で唯一2隊配置の西成消防署海道出張所のみ「海道第一救急隊」と「海道第二救急隊」 

救急隊一覧[編集]

隊名    配置署所 コールサイン
北救急隊 北消防署 A351
南森町救急隊 北消防署南森町出張所 A382
浮田救急隊 北消防署浮田出張所 A295
大淀町救急隊 北消防署大淀町出張所 A397
都島救急隊 都島消防署 A355
東野田救急隊 都島消防署東野田出張所 A383
福島救急隊 福島消防署 A352
海老江救急隊 福島消防署海老江出張所 A367
此花救急隊 此花消防署  A357
中央救急隊 中央消防署 A353
道頓堀救急隊 中央消防署道頓堀出張所 A388
上町救急隊 中央消防署上町出張所 A395
西救急隊 西消防署 A350
江戸堀救急隊 西消防署江戸堀出張所 A394
新町救急隊 西消防署新町出張所 A292
港救急隊 港消防署 A358
大正救急隊 大正消防署 A368
天王寺第1救急隊 天王寺消防署 A371
天王寺第1救急隊 天王寺消防署 A288
浪速本署救急隊 浪速消防署 A365
恵比須救急隊 浪速消防署恵比須出張所 A385
浪速出張所救急隊 浪速消防署浪速出張所 A362
西淀川救急隊 西淀川消防署 A359
淀川第1救急隊 淀川消防署 A373
淀川第2救急隊 淀川消防署 A803
加島救急隊 淀川消防署加島出張所 A389
東淀川救急隊 東淀川消防署 A378
小松救急隊 東淀川消防署小松出張所 A398
西淡路救急隊 東淀川消防署西淡路出張所 A381
東成救急隊 東成消防署 A370
生野救急隊 生野消防署 A372
中川救急隊 生野消防署中川出張所 A390
巽救急隊 生野消防署巽出張所 A399
旭救急隊 旭消防署 A360
城東第1救急隊 城東消防署 A380
城東第2救急隊 城東消防署 A801
中浜救急隊 城東消防署中浜出張所 A392
鶴見第1救急隊 鶴見消防署 A377
鶴見第2救急隊 鶴見消防署 A294
阿倍野第1救急隊 阿倍野消防署 A396
阿倍野第2救急隊 阿倍野消防署 A361
阪南救急隊 阿倍野消防署阪南出張所 A393
住之江第1救急隊 住之江消防署 A356
住之江第2救急隊 住之江消防署 A802
南港救急隊 住江消防署南港出張所 A376
住吉第1救急隊 住吉消防署 A366
住吉第2救急隊  住吉消防署 A297
苅田救急隊 住吉消防署苅田出張所 A387
東住吉第1救急隊 東住吉消防署 A364
東住吉第2救急隊 東住吉消防署 A801
杭全救急隊 東住吉消防署杭全出張所 A281
平野第1救急隊 平野消防署 A386
平野第2救急隊 平野消防署 A287
長吉救急隊 平野消防署長吉出張所 A379
喜連救急隊  平野消防署喜連出張所 A298
西成救急隊 西成消防署 A363
海道第1救急隊 西成消防署海道出張所 A369
海道第2救急隊 西成消防署海道出張所 A375
津守救急隊 西成消防署津守出張所 A280
水上救急隊 水上消防署 A354

消防広域応援[編集]

大阪圏の中では最大の消防組織であることから、日頃から府下の周辺市および兵庫県尼崎市にも出動または応援を行っている。また、緊急消防援助隊国際消防救助隊としての活動実績も多い。

以下、一例を挙げる。

その他[編集]

  • 大阪市消防局セイバーミライ
2012年より活動している、タカラトミーが発売しているトミカとのタイアップによる広報キャラクター[21]。同キャラクターは大阪市消防局の一員として「任命」されている[22]
大阪市消防局が撮影協力のNHKドラマ。
消防局に関連する事柄
  • 大阪市立阿倍野防災センター
大阪市が設置する体験型の防災学習施設である[23]

脚注[編集]

  1. ^ 『阪神・淡路大震災 大阪市消防活動記録』(平成8年1月発行、編集/著作:大阪市消防局、発行:(財)大阪市消防振興協会)
  2. ^ 消防車のいろいろ(大阪市消防局)救助車(R)
  3. ^ 救助工作車Ⅲ型
  4. ^ 救助工作車Ⅳ型
  5. ^ 救急ER24時 イカロス出版 2006年 ISBN 4871498794, 9784871498791
  6. ^ 以前は後部も含め、真っ白な車体であったが、後続車の視認性向上のため、後部にはいれられるようになった。また全体に反射テープ(白)が貼られており、夜間の視認性などに問題はない。
  7. ^ 消防学校の機能統合概要 初任科教育、府に一元化 大阪 - MSN産経ニュース(2013年11月29日付、同日閲覧)
  8. ^ 救助規程運用要綱(平成26年3月31日消防長訓(警)第14号)
  9. ^ 平野特別救助隊
  10. ^ 大阪市市政 大阪市消防局救助規程
  11. ^ H25年大阪市救急年報 救急体制の現況
  12. ^ H25年大阪市救急年報 救急体制の現況
  13. ^ 此花、港、大正、天王寺、西淀川、東成、旭、水上の各消防署が該当する。尚水上署には出張所自体が存在しない
  14. ^ 消防組織法 法令データ提供システム http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO226.html
  15. ^ 大阪市消防局北消防署マスコットめいちゃんツイッタ https://twitter.com/kita_meichan/status/458169694420082689
  16. ^ 消防組織法 法令データ提供システム http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO226.html
  17. ^ H24年 大阪市救急年報 救急隊配置状況
  18. ^ 緊急消防援助隊の主な活動状況
  19. ^ 緊急消防援助隊の出動事例
  20. ^ 過去の国際緊急援助活動実績
  21. ^ オリジナルキャラクター「大阪市消防局セイバーミライ」誕生! - 大阪市(2012年4月11日付、2013年11月29日閲覧)
  22. ^ 「トミカ/大阪市消防局セイバーミライ」の活動状況 - 大阪市(2013年7月30日付、同年11月29日閲覧)
  23. ^ センターの概要 - 大阪市立阿倍野防災センター(2013年11月29日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度41分46秒 東経135度30分39秒 / 北緯34.696077度 東経135.510811度 / 34.696077; 135.510811