静岡県消防防災航空隊
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静岡県消防防災航空隊 | |
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航空隊が運用するオレンジアロー(富士川滑空場) | |
都道府県 | 静岡県 |
所属 | 危機管理部 |
規模 | - |
保有機数 | 1機 |
基地 | 静岡ヘリポート |
出動状況 | - 回( - ) |
運航委託 | 静岡エアコミュータ |
静岡県消防防災航空隊( しずおかけんしょうぼうぼうさいこうくうたい)は、静岡県の組織であり、消防防災ヘリコプター1機を保有・運用し、防災・救助活動等を任務としている。
概要
[編集]- 運航体制
- 運航基地:静岡ヘリポート(静岡県静岡市葵区諏訪8番地の10)
- 運航時間:8時30分〜17時15分(緊急運航については、日の出から日没まで)
- 運航委託:静岡エアコミューター株式会社
- 構成人数:航空隊長1名(県内消防本部の救助隊員)
- :副隊長2名 (県内消防本部の救助隊員)
- :隊員5名 (県内消防本部の救助隊員)
- :県担当職員1名
- :防災担当操縦士4名(運航委託会社)
- :防災担当整備士4名(運航委託会社)
- :運航管理者1名 (運航委託会社)
- :事務員1名 (運航委託会社)
任務
[編集]- 県防災業務
- 防災活動 - 災害応急対策活動
- - 災害危険箇所調査
- - 県知事協定に基づく応援出動等
- 統括管理者が必要と認める活動
- 飛行場外離着陸場の確保
- 自隊訓練
- 市町消防業務
- 救助活動・救急活動・空中消火活動(要請に基づく 応援活動)
- 合同訓練(市町・消防本部・局)
- 応援業務
- 近隣県から要請
- 緊急消防援助隊等の広域応援
機体・資機材(2019年9月に退役予定)
[編集]- 機体
- 愛称 :オレンジアロー
- 型式 :川崎式BK117C-1
- 登録番号 :JA119R
- 定員 :標準10名(最大11名)
- 全長 :13.00m(主回転翼を含む)
- 全幅 :11.00m(主回転翼を含む)
- 前高 :8.85m
- 全備重量 :3.350kg(最大離陸重量)
- 待機重量 :2.175kg
- 有効搭載重量:1.175kg
- 最大速度 :278km/h
- 最大巡航速度:248km/h
- 最大航続距離:555km
- 最大航続時間:3.0h
- 標準タンク :720L(568kg)
- 主要機材
- ホイスト装置 :吊上げ能力272kg/ケーブル長90m(LucasAerospace製)
- ラペリング装置 :4名同時降下可能
- 消火タンク :ベリータンク容量670リットル(自給可能式)SIMPLEX製
- 消火バケット :600~800リットル(自給可能式)
- バンビバケット :545リットル(自給のみ)※最小容量70%
- カーゴスリング装置:最大吊下げ能力:1,300kg(荷重計付)
- 担架固定装置 :ストレッチャー2台搭載可能
- 機外拡声装置 :広報用1,000w/地上連絡用:250w
- サーチライト :光度3,000カンデラ
- ヘリテレ電送装置
- カメラ防振装置:高感度3CCDカメラ(最低被写体照度:0.25lx)
- 22倍レンズ(2倍エクステンダ付き)
- GPS受信機
- VTR
- 15GHz帯映像伝送装置(4チャンネル切替式/出力5w)
- 400MHz対連絡用無線装置(4チャンネル切替式/出力5w)
- 資機材
- バーティカルストレッチャー
- レスキューストレッチャー
- バックボード
- デラックスサバイバースリング
- レスキュースリング
- デラックスエバックハーネス
- AED
- 救急モニター
- 吸引器
- 携帯無線機
- 防水強化型携帯無線機
- ビバークザック
- 山岳キッドバック
- 救急バック
- 情報収集バック
機体・資機材(2019年3月納入。2019年9月より運航開始予定)
[編集]- 機体
- 愛称 :オレンジアロー
- 型式 :アグスタウエストランド AW139
沿革
[編集]- 1989年(平成元年)
- 静岡県防災ヘリコプター1号機(SA365N1)運航開始(県警委託)
- 1994年(平成6年)
- 静岡県航空消防防災体制整備検討委員会 設置
- 1995年(平成7年)
- 静岡県航空消防防災体制整備検討委員会2回、幹事会3回開催、現地調査の実施(岐阜県、宮城県、山梨県)
- 防災ヘリコプター仕様検討委員会 設置、委員会2回開催
- 静岡県航空消防防災体制整備検討委員会 最終報告
- 1996年(平成8年)
- 防災ヘリコプター仕様書 作成
- 防災ヘリコプター入札(川崎式BK117C-1型落札)
- 運航整備業務委託入札(静岡エアコミュータ株式会社落札)
- 現地調査の実施(岐阜県、宮城県、茨城県)
- 1997年(平成9年)
- 2月 1日 7消防本部8名の航空隊員に県職員併任辞令交付・消防防災航空隊事務所を静岡ヘリポート内に設置
- 2月17日 他県研修〔宮城県、茨城県、岐阜県〕(〜3月7日)
- 2月20日 防災ヘリコプター2号機納入(愛称をオレンジアローに決定)
- 4月 1日 静岡県消防防災航空隊発足・防災ヘリコプター2号機運航開始
- 4月21日 防災ヘリコプター2号機就航式
- 1998年(平成10年)
- 8月26日 消防防災航空隊運航マニュアル作成
- 1999年(平成11年)
- 12月20日 病態別救急搬送マニュアル作成
- 2000年(平成12年)
- ヘリコプターによる救急システムの推進について
- 2月 7日 救急ヘリコプターの出動基準ガイドライン
- 12月25日 緊急消防援助隊要綱の改正・航空部隊の登録
- 2001年(平成13年)
- 1月19日 静岡県緊急消防援助隊受援計画検討会 設置
- 3月 1日 派遣職員取扱要綱一部改正〔任期3年及び隊員派遣期間延長〕
- 4月13日 緊急運航基準の一部改正〔救急活動〕
- 12月17日 山梨県と静岡県の消防防災ヘリコプターの運航不能期間等における相互応援協定締結
- 2002年(平成14年)
- 3月22日 静岡県ヘリコプター受援マニュアル〔暫定版〕
- 10月 1日 静岡県防災ヘリコプター運航の手引一部改正
- 2003年(平成15年)
- 3月 1日 長野県と静岡県の消防防災ヘリコプターの運航不能期間等における相互応援協定締結
- 9月30日 四県一市(岐阜県、愛知県、三重県、静岡県、名古屋市)航空消防防災相互応援協定締結
- 2004年(平成16年)
- ヘリコプターテレビ電送システム運用開始 2月23日
- 4月 1日 緊急消防援助隊登録
- 2005年(平成17年)
- 6月10日 緊急消防援助隊全国訓練実施(〜11日)
- 10月14日 当航空隊発足以来初の臓器搬送実施〔浜松市~大阪府〕
- 2006年(平成18年)
- 2月10日 緊急消防援助隊航空部隊受援訓練実施
- 2007年(平成19年)
- 9月 1日 静岡県総合防災訓練実施(国・県との連携訓練)
- 2008年(平成20年)
- 3月26日 静岡市消防防災局と静岡県内航空消防相互応援協定書締結
- 聖隷三方原病院と救急活動の指示事項に関する覚書締結 4月23日
- 2009年(平成21年)
- 静岡県防災ヘリコプター1号機退役(県警委託)
- 12月22日 浜松市消防局と静岡県内航空消防相互応援協定書締結
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 3月27日 静岡県内航空消防相互応援協定書一部改正(県・静岡市・浜松市による協定)
- 6月12日 静岡県消防防災航空体制あり方検討会
- 10月 9日 静岡県消防防災航空体制あり方検討会
- 2013年(平成25年)
- 10月16日 平成25年台風第26号に伴う伊豆大島土砂災害、緊急消防援助隊航空部隊(応援出動〜10月31日)
広域連携
[編集]- 航空消防相互応援協定
- 岐阜県、愛知県、三重県、静岡県、名古屋市、静岡市、浜松市
- 消防防災ヘリコプターの運航不能期間等における相互応援協定
- 山梨県、長野県
- 緊急消防援助隊