機動救難士

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機動救難士(きどうきゅうなんし)とは、元々は海上で発生した急病人の救助や、海難事故に際してヘリコプターで出動し、救助活動を行う救護士[1][2]潜水士などに後から「機動」、「救難」の文字が付加され、マスコミなどの報道[3]を受けて海上保安庁版の「空飛ぶレスキュー隊」などと表現されている[4]

海上保安庁が設置している全国を活動範囲とする海難救助専門の部門としては、羽田空港内の第三管区海上保安本部羽田航空基地に隣接する羽田特殊救難基地(いわゆる特殊救難隊:トッキュー隊)があり、航空基地所属の機動救難士は、所属する管区及びその近隣の管区が活動範囲である。なお、管轄管区内に羽田特殊救難基地に所属する隊員が派遣された場合には、各航空基地所属の機動救難士が支援を行う事もある。

機動救難士は海上保安庁の救助隊員であるため、羽田特殊救難基地に所属する隊員と同様に全員が潜水士である。そのため、空中からの海上での救難活動に加え、8メートルまでの潜水作業[5]も行う。

2002年に第七管区福岡航空基地に配置されたのを皮切りに、現在7箇所の航空基地と関西国際空港海上保安航空基地の計8箇所に機動救難士が所属している。一つの航空基地に9人配置されており、うち数名が救急救命士有資格者である。また、機動救難士の殆どは、羽田特殊救難基地に所属していた隊員である。

2012年4月現在、8箇所の基地に計72名の機動救難士が配置されている。

漫画、映画の表現やマスコミなどで誤って記述される「機動救難隊」という隊は、海上保安庁には存在せず[6]、各管区の航空基地所属の機動救難士が正しい名称である。また、誤認などにより固有名詞である航空自衛隊の「救難隊[3]のみを使用して報道している。

機動救難士配置基地[編集]

第三管区羽田航空基地に「機動救難士」は所属せず、隣接する羽田特殊救難基地の隊員(通称、特殊救難隊)が同等の職務を行なう。また、彼らが違う管区に移ると「機動救難士」と呼称されることになる。

脚注[編集]

  1. ^ 航空基地(函館、美保、鹿児島)に救護士が発足(海上保安庁 平成15年3月19日)2002/3/19
  2. ^ a b c d 空飛ぶ救護士の訓練披露 海保、鳥取の航空基地で(共同ニュース 2003/04/22 08:57 【共同通信】)
  3. ^ a b c 「空飛ぶ救難隊」が発足 海保、福岡航空基地に初(共同ニュース 2002/10/01 03:21 【共同通信】)
  4. ^ a b 「機動救難士」が発足 空飛ぶレスキュー隊 遭難救助など迅速に 海保石垣島航空基地(2015/05/16 【八重山日報】)
  5. ^ 海上保安庁の主な政策課題について 19ページ
  6. ^ 海上保安庁組織規則
  7. ^ 機動救難士新たに4人 八管美保倍増、24時間態勢に(2008/07/29 10:00 【日本海新聞】)
  8. ^ 第九管区海上保安本部 十大ニュース
  9. ^ 機動救難士8人を配備へ(共同ニュース 2010/09/18 00:00 【新潟日報】)
  10. ^ 第十管区海上保安本部「空飛ぶ海猿『機動救難士』の活躍」平成18年1月23日

外部リンク[編集]

関連項目[編集]