A-20 (航空機)

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A-20 ハヴォック
ボストン

飛行するA-20G-20-DO 42-86657号機 (USAAF、撮影年不詳)

飛行するA-20G-20-DO 42-86657号機
(USAAF、撮影年不詳)

A-20 ハヴォックDouglas A-20 Havoc )は、アメリカ合衆国ダグラス・エアクラフト社が開発した攻撃機である。

第二次世界大戦中に連合国諸国に配備されて使用され、うちボーイング製でイギリスに供与された機体はボストンと(Boston)という名称で運用された。A-20としての愛称の「ハヴォック(Havoc)」は、破壊の意である。

概要[編集]

当初はノースロップ社で開発が進められていたが、1938年にノースロップ社がダグラス社に吸収合併されたことにより試作機の初飛行と以後の開発はダグラス社によって行われた。

特に高性能機ではなかったが優れた操縦性と高い生存性を持った機体で、1939年2月フランスから100機を受注し量産が開始され、その後イギリスオランダから発注が続き、1936年6月にはアメリカ陸軍もA-20の名称で導入を決めた。レンドリースイギリスソ連でも広く利用された。

当初機首を透明として爆撃手を配置したが、後に透明部を廃して機銃を搭載し前方火力の集中をはかり、対地攻撃機的な傾向が強くなった。

1942年には、オランダ領東インド大日本帝国陸軍がオランダ軍のDB-7C(A-20の輸出名称)を鹵獲し、その後現地の陸軍でテスト飛行がおこなわれ、さらにその後日本本土へ空輸されている。

採用国[編集]

スペック[編集]

A-20G(ダグラスDB-7)
  • 全長: 14.63 m
  • 全幅: 18.69 m
  • 全高: 5.36 m
  • 翼面積:43.11m2
  • 全備重量: 10,964kg
  • エンジン:ライト R-2600-23 空冷14気筒 1,600hp×2
  • 最大速度: 510km/h
  • 実用上限高度:7,255m
  • 航続距離: 3,380km
  • 武装
  • 乗員 3名

現存する機体[編集]

型名      番号    機体写真     国名 所有者 公開状況 状態 備考       
A-20C-BO
DB-7B
ボストン Mk.III
AL907
A28-8
Douglas A-20C Boston A28-8 on display at the RAAF Museum.jpg オーストラリア オーストラリア空軍博物館 公開 静態展示 ボーイング製で、RAFの後RAAFで運用された機体。
A-20G-20-DO 42-86786 パプアニューギニア パプアニューギニア国立博物館 公開 保管中
A-20G-35-DO 43-10052 Douglas A-20G Havoc ’14 yellow’ (38197083395).jpg ロシア 空軍中央博物館 公開 静態展示 製造番号 15328。
A-20-40-DO 43-21627 アメリカ ピマ航空宇宙博物館 公開 静態展示 製造番号 21274。[1]
A-20-40-DO 43-21709 アメリカ ローンスター航空博物館 公開 静態展示 製造番号 21356。
A-20G-45-DO 43-22197 アメリカ ファンタジー・オブ・フライト 製造番号 21844。
A-20G-45-DO 43-22200 17 14 175 A20G.jpg アメリカ 国立アメリカ空軍博物館 公開 静態展示  製造番号 21847。
A-20G-40-DO/43-21475の塗装で展示されている。
A-20-H-1-DO 44-0020 アメリカ エア・ヘリテージ社[2] 公開 修復中 製造番号 23243。
A-20K-15-DO 44-0539 A-20 Campo Dos Afonsos 061012.jpg ブラジル 航空博物館(空軍博物館) 公開 静態展示 製造番号 23762。

参考文献[編集]

  • 野崎 透「AIRPLANES DIGEST No.47 DOUGLAS DB-7/A-20 HAVOC
  • 文林堂『航空ファン』1992年12月号 No.480 p129~p141

関連項目[編集]