MIX (漫画)

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MIX
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 あだち充
出版社 小学館
掲載誌 ゲッサン
発表期間 2012年6月号 - 連載中
巻数 7巻(2015年6月現在)
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MIX』(ミックス)は、あだち充による日本漫画作品。『ゲッサン』(小学館)にて、2012年6月号から連載中。『タッチ』の精神的続編に当たる。

連載が開始された号は品薄状態となり、増刷されるも追いつかなかった。それを受けて第1話はゲッサン 2012年7月号と週刊少年サンデー 2012年28号に再掲載された。

あらすじ[編集]

登場人物[編集]

立花家[編集]

立花 投馬(たちばな とうま)
明青高1年生。野球部では投手を務める。中学時代は2年の夏まで三塁手だったが、二階堂がグラウンドにいない時に走一郎とともに投球練習をしていた。二階堂の存在や野球部の現状もあってか、高校は明青でなくても良いと思っていた時期がある。先輩部員達に実力を認められ、投手として期待されている。東秀との練習試合以降、女子生徒からの人気が上昇している。携帯電話を持っていない。フォームは走一郎のフォームを参考にしている。英介曰く野球の才能はソフトボールで全国大会準優勝投手だった母親から遺伝した物であるらしい。
立花 走一郎(たちばな そういちろう)
明青高1年生。野球部では捕手を務める。強打でリードも巧みなため、他の高校のスカウトも実は見に来ていることが中学2年の夏季大会後発覚した。投馬とは親が連れ子同士の再婚であるため義理の兄弟であり、血の繋がりはないが生年月日は偶然にも同じであり、記録上は投馬より10分先に産まれている。多くの女子生徒にモテており、頻繁にデートしている。小学生時代は投馬とエース争いをしていたが、中学に入る時にどちらが投手をやるかでジャンケンをしたが負けてしまい、捕手に転向した経緯がある。実父の圭一の過去を知った後「もう一度エースを目指さないか」という吾郎の言葉に、「なめてませんか?投馬を」と発言し、エースへの未練がないことと投馬を信じていることを伝えている。
立花 音美(たちばな おとみ)
明青中3年生。走一郎の実妹で、投馬の義理の妹にあたる。吹奏楽部に所属しフルートを担当している。その容姿ゆえに、近寄ってくる男子生徒が多く、中2、中3でミス明青に輝いている。元々人見知りな性格であったが、投馬のおかげで克服した。
立花 英介(たちばな えいすけ)
投馬の実父で、走一郎と音美の義父。明青学園高校野球部OBでもある。学生時代の野球の腕は、万年補欠クラスだったらしい。
立花 真弓(たちばな まゆみ)
投馬の義母で、走一郎と音美の実母。投馬に走一郎や音美を明るい性格にしてくれたと感謝している。やや複雑な家庭環境を周囲の人々にオープンにしている。
パンチ
音美が友達の家から譲り受けた犬。容姿は『タッチ』や『H2』に登場したパンチと似ている。音美の夢の中に出てきた人物(あだち充)によって命名された。パンチ同様、徐々に太り始めた。
澤井 圭一(さわい けいいち)
真弓の前夫で、走一郎と音美の実父。故人。明青学園高校野球部OBであり、英介と吾郎の後輩にあたる。1年生から背番号1を付けており、甲子園で優勝した後の明青学園高校野球部の投手の中で№1と見られていたが、東東京大会準決勝で無失点に抑えて来た7回、ベースカバーに入った一塁上でランナーと交錯し、利き腕をスパイクされ靱帯を断裂してしまったことで、2度とマウンドに戻る事はなかったが、その後はマネージャーとして卒業するまで野球部を支えていた。
真弓は圭一の経歴を何も知らずに結婚しており、走一郎も野球が下手だったことを理由にキャッチボールの相手もしてもらえなかった。

明青学園 野球部[編集]

学校は高等部と中等部とが併設されており、同じ敷地に位置する。 高等部の野球部はかつて甲子園に一度出場して優勝したこともある[1]が現在は低迷している。中等部野球部も東京都大会の本選出場がここ20年間なかった。

高等部の過去の成績について、1話目の今川の台詞と5話目の作者の解説によると、本作では『タッチ』作中での甲子園出場が最初で最後ということになっており、『KATSU!』でのそれから16年後にも出場したという設定は引き継がれなかった[1]

立花家は高等部の正門近くにある。

今川 正(いまがわ ただし)
高等部2年生。中等部野球部では主将を務めていた。ポジションは一塁手。二階堂とは小学校以来の友人で、昔はバッテリーを組んでいた。
夏野 一番(なつの いちばん)
中等部3年生。投手としての能力に自信があり入部時に投手を志望するが、監督から外野に回るよう指示されたため反発していた。甲子園で活躍するのが目標。音美に度々アピールをしているが、さほど関心を持たれていない。だが、野球に対する真剣な姿勢は彼女や赤井にも評価されている。クラス内で音美に嫉妬して疎んでいる女子生徒に睨みを効かせて彼女を護っている頼もしい人物である。デザインやポジション的に木根の流れを汲むキャラクターだが、最初から比較的真面目で男気のある性格をしている。フォームが次第に投馬のフォームに似てきている。
駒 耕作(こま こうさく)
高等部1年生。ポジションは右翼手。投馬の良き理解者。バッターとしての腕前は本人曰く「当たれば飛ぶ」らしい。投馬と試合後に喧嘩するのが日常。
南郷 四郎(なんごう しろう)
高等部1年。九州の中学出身であり、高等部から明青学園に加わった。野球名門校からの誘いがあったが大山のもとで野球をやりたくて明青に来たとのことだが、一方でその娘の春夏に近づこうとする男子生徒たちに睨みを利かせている。無口であり、投馬は彼と同じクラスである。虫全般が苦手。
大山 吾郎(おおやま ごろう)
高等部監督。投馬らが高等部へ進級すると同時期に九州から引っ越してきて野球部監督に就任した。明青学園のOBであり、英介とは同学年にあたる。当時はキャプテンで捕手を務めており、走一郎と音美の実父の圭一とバッテリーを組んでいた。英介にお金を借りたり、家に押しかけて食事(主にビール)をたかったりしている。各地の野球部のコーチをしてきたがそれが明青でない限り監督としての誘いは断っていたという。「消えた締切」という本を出している小説家の妻が居る。

東秀高校[編集]

夏の甲子園ベスト8の強豪校。

三田 浩樹(みた ひろき)
3年生。ポジションは投手。身長183cm,体重78㎏。左投げ左打ち。B型。プロ注目の選手。立花兄弟のことは彼らが中学3年生の都大会ノーヒットノーランを達成した試合を見ていたため知っている。150km/h近くの速球、キレのあるスライダー、ツーシームを武器にしている。妹と違い、走一郎に好感を懐かれる程、度量の広く爽快な性格の持ち主である。
妹と性格が正反対だが、彼は妹を大切に思っている。夏野に妹の事で嫌味を言われた際には、音美曰く「ネットが無かったら殴られていた」というまでの怒りを見せる。

健丈高校[編集]

かつて強豪であった須見工業高校。野球部は須見工時代から通算で創部59周年。近頃は明青学園と同じ参加校と見られていたが、学校側が名門復活に取り組み、新監督と1年生の加入によって注目され始めている。

赤井 智仁(あかい ともひと)
1年生。ポジションは一塁手。中学時代から注目されていたバッターで、練習ではその長打力でボールがフェンスを越えてしまい無くなってしまうことが多いため、フェンスが高くなった。明青学園との試合では、3打数2安打2打点1本塁打と活躍する。
弟の遼とは仲が良くない。だが、本人も覚えていない彼の誕生日を記憶している等根底には弟に対する情を持ち合わせている様子である。弟の見舞いに自宅に訪れた三田亜里沙に冷淡かつ辛辣に応対した事で、それを目の当たりにした投馬からの第一印象は極めて悪い。だが、チームメイトに対しては優しく接している。
小宮山 新平(こみやま しんぺい)
健丈高校野球部の監督。かつては四国の名門野球部のコーチであったが、そこで鬼と呼ばれた名将と指導方針で衝突し、喧嘩して飛び出したところに健丈に声をかけられた。最初の2年は監督補佐として、都内の中学を自分の目と足で見て回って有望選手をピックアップし、そのうち5人を1年がかりで口説いて健丈に入学させ、同じ時期に晴れて正式に監督に就任した。

その他[編集]

二階堂 大輔(にかいどう だいすけ)
明青高2年生。中等部時代は1年の秋からエース投手だったが能力は高くなく、他の部員たちにも大したことないと思われていた。いつも他の部員たちよりも早く練習を切り上げて、練習試合であっても一時間経過したら帰ってしまう。試合ではスタミナ切れで打たれていた。ただし、そのような状態でも最後まで黙々と投げ抜くなどプライドは持っていた。
それらは心臓病を抱えながら無理をしていたものであった。手術成功後、事情を知った立花兄弟と「互いに謝らない」という条件で和解し、幼馴染の今川とも関係が修復され、仮病で夏季大会初戦を観戦し、一緒に観戦した夏野が試合での今川を疑問視した際、「あいつの悪口は許さねえぞ」と注意するほど。高等部では野球をしていない。
父の耕三は一人息子を溺愛している。会社社長、OB会長でもあり、野球部に多額の寄付をしている。外見で敵を作る事が多いが、まっすぐな性格の好人物である。
黒柳(くろやなぎ)
中等部の野球部元監督。二階堂の父とは中学高校以来の付き合いがある。二階堂の父に気を遣ってか息子を重用し他の投手をぞんざいに扱っているかのようにしていたが、二階堂の代が引退すると自身からは何の説明もなくチームを離れた。その為、監督を嫌って退部者が続発した野球部は立花達の3年時に苦労を強いられた。
悪い人間では無い様だが、指導者として内外共に評判が悪く、中等部の野球部にとってマイナスな結果しか残していない。
西村 拓味(にしむら たくみ)
投馬らと同学年。明青中が都大会に出場したときに水神中野球部のエースで4番として登場した。速いストレートと、一級品のカーブを持つ。立花兄弟の能力を高く評価し、自分は今まで捕手に恵まれていないと語ってとくに走一郎を誘っていた。音美に一目惚れをした。
大山 春夏(おおやま はるか)
明青高1年生。大山吾郎の娘。新体操部に所属している。南郷とは親しく、彼を「ナンちゃん」と呼んでいる。3歳の時に投馬と出会い、その際サイダーで泣かせた時の記憶が残っており、それ以来投馬のことが気になっている。勢南高校野球部の監督に対して「投馬の幼なじみ」と名乗った。投馬と同じく携帯を持っていない。父親から観察力を買われており、敵チームの偵察も行う。野球の事となると後先考えずに突っ走ってしまう。
三光学院への偵察中に左腕を負傷し新体操部での活動を休むことになり、その間野球部のマネージャーを務めることとなった。
母親は「月影渚」という名前で小説家をしており、彼女らと別居している。ラーメン屋「ドラゴン」で忙しい時間滞にアルバイトしている。
三田 亜里沙(みた ありさ)
明青中3年生。三田浩樹の妹。同じ学年の赤井に好意を抱いている。そのため赤井と同じクラス委員、そしてミス明青になった音美に(自身はミス明青2位)対抗心を抱いている。野球には全く興味がないが、兄の名声を利用して自分の株を上げようとする等、彼と違って軽薄な性格の持ち主。だが、自身の意地の為、努力する事が出来る根性は持っている。
夏野が睨みを効かせている為、音美に対して直接的な攻撃が出来ない様である。
間崎 竜一(まさき りゅういち)
ラーメン屋ドラゴンの店長。甲子園で優勝した明青学園に感動し、母校でもないのに明青学園の追っかけをして喫茶店を潰した過去を持つ。あだち充の代表作品みゆきの登場人物。
赤井 遼(あかい りょう)
明青中3年生。赤井智仁の弟。音美と夏野のクラスメイト。サッカー部のキャプテン。勉強が出来て人当たりのいい優しい人物。夏野曰く「男として面白味が無いが、女を見る目はある」為、三田亜里沙に興味が無いらしい。音美に好意を抱いている。
西村 勇(にしむら いさみ)
西村拓味の父親。都内の強豪・勢南高校野球部の監督。野球部員として同校に在籍していた当時は、エースで4番打者。右投右打、変化の大きいカーブを武器とする変化球投手だった。一時期プロとして活躍していたが、肘の状態が悪化したことにより引退している。

書誌情報[編集]

  • あだち充『MIX』 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉 既刊6巻(2014年12月現在)
  1. 2012年10月12日発売、ISBN 978-4-0912-3867-2
  2. 2013年3月12日発売、ISBN 978-4-0912-4120-7
  3. 2013年8月12日発売、ISBN 978-4-0912-4393-5
  4. 2014年1月15日発売、ISBN 978-4-0912-4593-9
  5. 2014年6月12日発売、ISBN 978-4-0912-4759-9
  6. 2014年12月12日発売、ISBN 978-4-0912-5490-0
  7. 2015年6月12日発売、ISBN 978-4-0912-6149-6

脚注[編集]

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外部リンク[編集]