1/fゆらぎ
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1/fゆらぎ (エフぶんのいちゆらぎ) とは、パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎのこと。ただしfは0より大きい、有限な範囲をとるものとする。
ピンクノイズとも呼ばれ、自然現象においてしばしば見ることができる[1]。具体例として人の心拍の間隔や、ろうそくの炎の揺れ方、電車の揺れ、小川のせせらぐ音、目の動き方、木漏れ日、物性的には金属の抵抗、ネットワーク情報流、蛍の光り方などが例として挙げられる。
人体に与える効果については、利用者による体感以外は、科学的な証明はされていないことがある。工業製品では、それぞれの装置により測定法を検討し結果を報告している場合がある[2]。
日本においては、家電製品・環境音楽CD・照明等の商品の売り文句としてしばしば用いられる。
音楽との関連[編集]
ヒーリング・ミュージックの効能の説明にも使われる言葉であり、規則正しい音とランダムで規則性がない音との中間の音で、人に快適感やヒーリング効果を与えると主張される。
1/fゆらぎが一部の人間の声にも現れると主張されることがある。代表的な例としてMISIA、美空ひばり、宇多田ヒカル[3][4]、松任谷由実[5]、徳永英明[6][7]、Lia[8][9]、松浦亜弥[10]、吉田美和[11]、大野智[12] などが持つとされる。また、声優の大本眞基子[13]、花澤香菜[14]、俳優・ナレーターの森本レオやモノマネ芸人の青木隆治、更にはダチョウ倶楽部の肥後克広が森本の声真似をしているときの声も該当すると言われる[4]。
脚注[編集]
- ^ Kogan, Shulim (1996). Electronic Noise and Fluctuations in Solids. [Cambridge University Press]. ISBN 0-521-46034-4.
- ^ 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)Vol. 117 (1997) No. 4 P 409-415,照明における1/fゆらぎ制御法の実験的検討,土井 滋貴(奈良工業高等専門学校), 大塚 智仁(栗本鐡工所), 高橋 晴雄(奈良工業高等専門学校), 2008/12/19 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejeiss1987/117/4/117_4_409/_pdf
- ^ 「たけしの万物創世紀」 テレビ朝日、2000年1月11日放送。
- ^ a b 鈴木松美編著 『日本人の声』 洋泉社<新書y>、2003年、第3部。
- ^ 「タモリ教授の?ハテナの殿堂?」 日本テレビ、2008年11月29日放送。
- ^ 「おもいッきりイイ!!テレビ」 日本テレビ、2007年10月5日放送。
- ^ 渡部薫「徳永英明の心和ませる歌声の秘密」『朝日新聞 Be on Saturday』2008年7月19日。
- ^ 「「青空」はなぜ泣けるのか」『ゲームラボ』8月号、三才ブックス、2001年、特集。
- ^ トレンドGyaO編集部 「クリスタルヴォイスの持ち主「Lia」独占インタビュー」 GyaOトレンド、2008年9月18日。
- ^ 濱本和彦「1/f ゆらぎを用いた松浦亜弥の「国民的アイドル度」の客観的評価に関する研究 」」(東海大学情報理工学部情報メディア学科)[1]
- ^ 「中村正人の夜は庭イヂリ」 TOKYO FM、2010年8月7日放送。岩男潤子
- ^ 「若さ企画 美容と健康のためのアンチエイジング「クラシック曲でカラダを癒す」」
- ^ 「大本眞基子公式プロフィール」 青二プロダクション。
- ^ 「花澤香菜×Astell&Kernの本気のコラボ!「天使の声を科学的に実証したらハイレゾしかなかった」」
関連項目[編集]
- ゆらぎ
- ニューエイジ・ミュージック
- ホワイトノイズ - パワーが周波数に依存しない雑音
- フラクタル
- 佐治晴夫
- 「えふぶんの壱」-映像制作会社。同社の社名も本原理が由来となっている。
外部リンク[編集]
- F分の1ゆらぎの謎にせまる - アットホーム(株)大学教授対談シリーズ『こだわりアカデミー』
- (百科事典)「1 Over f Noise」 - スカラーペディアにある「1/fノイズ」についての項目(英語)