京都鉄道博物館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 京都鉄道博物館
Kyoto Railway Museum
KYOTO RAILWAY MUSEUM Entrance 20160321.JPG
京都鉄道博物館エントランスホール(入口)
施設情報
前身 交通科学博物館
梅小路蒸気機関車館
専門分野 鉄道
管理運営 西日本旅客鉄道
公益財団法人交通文化振興財団
開館 2016年平成28年)4月29日[1]
所在地 600-8835
京都府京都市下京区観喜寺町
位置 北緯34度59分10秒 東経135度44分30秒 / 北緯34.98611度 東経135.74167度 / 34.98611; 135.74167座標: 北緯34度59分10秒 東経135度44分30秒 / 北緯34.98611度 東経135.74167度 / 34.98611; 135.74167
外部リンク 京都鉄道博物館
プロジェクト:GLAM

地理院地図 Googleマップ 京都鉄道博物館

京都鉄道博物館(きょうとてつどうはくぶつかん、英語Kyoto Railway Museum)は、京都府京都市下京区観喜寺町に、2016年4月29日に開館した鉄道博物館である。西日本旅客鉄道(JR西日本)および公益財団法人交通文化振興財団が運営する。

施設概要[編集]

2014年(平成26年)4月6日に閉館した交通科学博物館の収蔵物の一部と、2015年(平成27年)8月30日に閉館した梅小路蒸気機関車館の収蔵物を展示し、梅小路蒸気機関車館を拡張・リニューアルを行い、2016年(平成28年)4月29日にグランドオープンした[1]

京都鉄道博物館の開館工事にあたり、蒸気機関車の解体検査や修理に特化した専用検修庫を新設する[2]。SL検修庫では、蒸気機関車を吊り上げることができるクレーンを設置し、検修庫を修理風景を見学できるよう、施設の一部をガラス張りにすることも発表している。

全体で展示面積は約31,000m2で、開館時点においては、JR東日本鉄道博物館埼玉県さいたま市大宮区)やJR東海リニア・鉄道館愛知県名古屋市港区)を面積・展示車両数で上回り、日本最大の鉄道博物館である。

また、梅小路蒸気機関車館時代から引き続き、構内施設の一部は車両基地梅小路運転区)としての機能を保持している。また、営業線扱いの展示引き込み線には標識類も設置されている。

なお、「京都鉄道博物館」の名称は、JR東日本グループである東日本鉄道文化財団登録商標となっている(第5696237号、第5696430号)。2007年に開業したさいたま市の「鉄道博物館」の名称を、同財団が先に商標登録していたためである(第4816677号、第4828417号)。

2016年4月28日、イギリス国立鉄道博物館との姉妹提携継続調印式が行われた [3]

2017年1月23日、関西元気文化圏賞大賞を受賞した[4]

収蔵車両[編集]

以下、収蔵されている施設別に記載。

本館[編集]

京都鉄道博物館本館内1階メインスペースの様子
京都鉄道博物館本館内1階メインスペースを2階から見た様子
1984年準鉄道記念物に指定され、2004年鉄道記念物に昇格した。2016年3月11日には国の重要文化財に指定された[5][6]。現存する最古の、民間メーカーによる国産蒸気機関車。
交通科学館で屋外展示されていたが、屋内展示に変更された際に1800形になる以前の番号である40番に復元されている。
1965年に準鉄道記念物に指定され、2004年に鉄道記念物に昇格した。
500系新幹線電車W1編成の博多方先頭車。
廃車後、博多総合車両所で保管されていた車両で、後述の100系とともに博多総合車両所からこの博物館に収蔵された。
2018年2月24日から5月7日までは「500 TYPE EVA」仕様のラッピングが施されている。
583系特急形寝台電車の先頭車。
JR西日本吹田総合車両所京都支所に所属していたが、2015年2月17日付で車籍抹消となり収蔵された。
収蔵直後は「雷鳥」(イラスト入り)のヘッドマークを表示していたが、4月1日の報道関係者内覧会以降は「月光」(文字のみ)のヘッドマークとなっている[7]。側面方向幕は「月光 博多 - 新大阪」と表示されている。
2017年12月7日から2018年1月29日までは「シャレー軽井沢」のヘッドマークが表示された。
489系特急形電車の先頭車。
JR西日本金沢総合車両所に所属していたが、2015年2月13日付で車籍抹消となり収蔵された。
ヘッドマークは「雷鳥」(文字のみ)を表示[8]。側面方向幕は「雷鳥 金沢」と表示されている。
1973年に廃車後、奈良運転所の扇形庫で保管された後、当時の交通科学館にて静態保存された。1978年に準鉄道記念物に指定され、2004年に鉄道記念物に昇格した。
当初はJR西日本社員研修センターに保管されていた。
京都鉄道博物館ではヨ5000形ヨ5008号車と連結した状態で展示されている。
また、展示されている線路はカーリターダーとなっている。
当初は宇都宮貨物ターミナルにて保存されていたが、2015年3月1日に京都に移された。
移転に際して塗装はコンテナ特急「たから」号時代に戻され、電照式の「たから」号のテールマークが設置されている[9]
さいたま市の鉄道博物館に保存展示されている11号機と同じく、JR貨物で活躍したのちに展示用として後述のDD51とともにJR西日本に譲渡された機関車で、その後の譲渡回送後の整備で冷房装置を撤去し、国鉄塗装に変更されている。
京都鉄道博物館では床下を見られるようにした嵩上げ展示となる。
2015年1月4・5日限定でDD51とともに扇形庫で展示された[10]
2016年10月8日から「富士」のヘッドマークが取り付けられている。
2017年12月7日から2018年1月29日までは前後に「さくら」と「富士(赤富士)」のヘッドマークが取り付けられていた。
2018年1月30日以降は「さくら」のヘッドマークが取り付けられている。
JR貨物から譲渡された車両で、前述のEF66とともに京都鉄道博物館では床下を見られるようにした嵩上げ展示となる。
2016年10月8日から「出雲」のヘッドマークが取り付けられている。
キハ80系特急形気動車のボンネット型先頭車。
交通科学博物館からの移転車両で、今回の移転整備で先頭のボンネット部分が開くようになった[11]
ヘッドマークは「くろしお」(文字のみ)を表示。
100系新幹線電車の東京方先頭車。元はJR西日本のV編成「グランドひかり」に使用されていた100系3000番台の122形3003号車だったが、短編成化改造された際に元番号に2000が加算され5003号車となり、K54編成として100系完全退役まで使用された。
廃車後に博多総合車両所で保管されていた車両で、前述の500系とともに博多総合車両所からこの博物館に収蔵された。

プロムナード[編集]

プロムナードの様子(入口側)
プロムナードの様子(出口側)
交通科学博物館から移転してきた機関車。
1966年に廃車後は、当時の交通科学館に搬入され交通科学博物館に至るまで静態保存されており、移転後も同様に静態保存されている。
元はマイロネフ38形一等・二等寝台緩急車1号車で1955年7月の級制改正によりマロネフ59形となった。
1938年にマイロネフ37290形として製造されたのちの14号御料車と同形式車(マイロネフ37292)で、皇族専用車両として製造されたが複数の形式変更を経てマイロネフ38形1号車となる。
現役時代はスハシ38形三等食堂合造車102号車であったが、廃車後すぐに当時の交通科学館で食堂として使用するために三等客室部分も食堂スペースとして改造されており、その際に形式もスシ28形に変更され車番は架空の301号車とされた。交通科学館の開館時から後述のナシ20形が交通科学館に搬入保存されるまで食堂として利用されていた。
103系通勤形電車の先頭車で、103系のトップナンバーのひとつである。
配置当初は池袋電車区に配置され、山手線で活躍した車両で、最後は阪和線で相方であるクハ103-2とともに活躍した。2011年3月30日に廃車となり、廃車後は吹田総合車両所に保管されていた。京都鉄道博物館へ回送される際に阪和線のスカイブルーから大阪環状線のオレンジバーミリオンに塗装が変更された。前面と側面の方向幕は黒地に白文字で「大阪環状線」と表示されている。
しかし、JR表記と前面窓下に書かれていた製造番号表記がないため、現役時代とは若干異なる。
交通科学博物館から移転してきた80系長距離用電車の制御車および電動車で、京都鉄道博物館では2両を連結した状態でC62や0系と並んで展示される。
交通科学博物館から移転してきた20系寝台客車の食堂車。側面に乗降用のドアがないため車内への乗り降りは車端部の貫通路から行うようになっている。
移転前の博物館で行っていた食堂車営業は軽食や弁当の提供に特化する形で、京都鉄道博物館でも同様に車内での営業が実施されている。
現在、側面方向幕には「はやぶさ」と号車番号の「5」が表示されている。
交通科学博物館から移転してきた機関車で、移転前は交通科学博物館第2展示場で保存されていた。
交通科学博物館から移転してきた0系新幹線電車の車両で、この内21-1・22-1・16-1は1964年3月に落成した1次車の先行製造車(C編成6両のうちの3両)で、同年8月に落成の2次車の35形トップナンバー車35-1とともに、2007年8月に機械遺産(11番)として認定されたものである。
また、2008年10月にはJR西日本より鉄道記念物に、2009年10月には重要科学技術史資料(未来技術遺産)に指定された。
4両編成として展示されており、移転後車内に入れるのは22-1のみで座席を撤去した車内に新幹線関連の展示が行われている。

トワイライトプラザ[編集]

トワイライトプラザの様子
1985年に運用を離脱、廃車になったが翌1986年に車籍が復活し、そのままJR西日本へ承継され、様々なイベント列車を牽引してきたが、2009年を最後に本線での自力走行実績がないまま2011年10月31日付で車籍抹消となった。
その後当館への保存が決まり、後述のオロネ24とEF65とともに2015年3月20日の深夜に京都鉄道博物館へ回送された。
当館での展示に際し、ぶどう色から一般色に塗装が戻されている。
2016年10月8日から2017年1月31日まで「あさかぜ」のヘッドマークが取り付けられていた。
かつて「日本海」で使用されていた24系寝台客車のA寝台車で、JR東日本青森車両センター配置)から譲渡された。側面方向幕は「日本海 大阪」と表示されている。
長らく宮原総合運転所(現・網干総合車両所宮原支所)で保存されていた機関車で、2015年3月20日の深夜に京都鉄道博物館へ回送された。
トワイライトエクスプレス牽引車専用塗装。2015年4月30日付で廃車[12]
2016年10月8日から2017年1月31日まで「トワイライトエクスプレス」のヘッドマークが取り付けられていた。
2017年2月2日から2017年3月31日までは「京の冬の旅50回記念号」のヘッドマークが取り付けられていた。
2017年12月7日から2018年1月29日までは「シュプールトワイライト信越」のヘッドマークが取り付けられていた。
トワイライトエクスプレス第1編成の食堂車。2015年4月30日付で廃車[12]
黄色帯やロゴマークが一切ない状態で博物館に搬入されたが、のちに現役時代と同じ帯とロゴが貼られた。
トワイライトエクスプレス第1編成のA個室寝台車。2015年4月30日付で廃車[12]
黄色帯やロゴマークが一切ない状態で博物館に搬入されたが、のちに現役時代と同じ帯とロゴが貼られた。

扇形機関車庫[編集]

扇形機関庫
機関庫側から見た転車台。向かいの本館屋上にはスカイテラスがある

梅小路蒸気機関車館所蔵の車両。なお、扇形車庫は、2015年12月に車庫上部の「梅小路蒸気機関車館」の看板のうち、「館」を「庫」に改め、「梅小路蒸気機関車庫」となった。扇形車庫1番から7番までは動態保存車、8番から20番までは静態保存車の収蔵となっている。大半の車両が、1972年に前所属機関区から現役車両として、梅小路機関区への転属手続きが行われた[13]

収蔵車両は、2006年10月14日、施設・車歴簿・保守用工具等とともに群として準鉄道記念物に指定された(ただし、広島鉄道学園展示当時の1976年に準鉄道記念物指定されたC62形1号機、交通科学博物館当時の2004年鉄道記念物に指定され、その後京都鉄道博物館に移設した7105号機(義経号)、梅小路蒸気機関車館の車両が準鉄道記念物に指定された後の2009年に収蔵された日鉄鉱業から譲渡された1080号機を除く)。

1926年大宮工場にて改造された。1979年日鉄鉱業羽鶴専用線で廃車。2009年9月14日に日鉄鉱業からJR西日本へ譲渡され、梅小路蒸気機関車館にて静態保存。
「義経」号の通称で知られる。1923年、車籍抹消。1963年10月、準鉄道記念物に指定、その後2004年に鉄道記念物に昇格。2014年4月に閉館した交通科学博物館から梅小路蒸気機関車館へ移設。2014年10月10日、17年ぶりに動態復元された。
8620形の11号機。1972年9月、弘前運転区より転入。1979年に車籍抹消(有火保存)となった。以後、車籍はないものの動態保存されており、「SLスチーム号」の牽引機を担当している。
9600形の34号機。1972年9月、小樽築港機関区より転入。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたものの動態保存されていたが、1987年以降は静態保存されている。
1972年9月、鹿児島機関区より転入。1979年に車籍抹消後は静態保存されていたが、2002年10月に梅小路蒸気機関車館開館30周年を記念して動態復元された。
1972年、会津若松機関区より転入。1976年3月16日山陰本線京都 - 丹波口間にて、高架化工事完成記念列車(京都 - 二条間)を牽引。1987年3月に車籍抹消され、静態保存。
1962年新潟機関区で廃車。1972年、新潟鉄道学園に教材として切開状態で保管されていた当機を長野工場で外観のみ復元した後、梅小路蒸気機関車館にて静態保存。
1950年梅小路機関区にて廃車後、国鉄吹田教習所保管を経て1961年から交通科学館(のちの交通科学博物館)に保存され、以後静態保存。交通科学館入館に際し鷹取工場にて自走可能な状態に復元工事をされた。1972年10月10日、梅小路蒸気機関車館開館に際し、交通科学博物館より移設され静態保存。
1971年、旭川機関区より転入した。1979年3月に車籍抹消。
1972年9月に上諏訪機関区より転入。主に「SL北びわこ号」「SLやまぐち号」に使用されたほか、過去には出張運転の実績多数。D51 200に本線運転機の座を譲り、2018年5月6日の津和野発新山口行き臨時列車「SLありがとうC56号」をもって山口線から完全撤退し、また同年5月27日の「SL北びわこ号」をもって本線の運転を終了したが、今後は構内での動態保存に切り替わり、「SLスチーム号」の牽引機となる。
1972年10月、新津機関区から佐倉機関区を経て梅小路機関区に転入。本線運転可能で、1979年8月から「SLやまぐち号」の牽引機となり、時折「SL北びわこ号」も牽引する。梅小路運転区で中間検査・全般検査を受ける冬期以外、基本的に下関総合車両所新山口支所に常駐するため、当施設で見ることのできる機会は少ない。
1975年、北見機関区より転入。C57 1とともに山口線で本線運転も行っていたが、1984年1月に本線運転を終了し、1987年3月に車籍抹消後以後は静態保存。
糸崎機関区を経て、1972年9月、奈良運転所より転入し、1979年3月に車籍抹消。以後、静態保存。
1972年9月、宮崎機関区より転入。SL白鷺号の牽引など本線運転も担当した。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたが、1987年3月に車籍復活した。以後、梅小路運転区に車籍を有するものの、本線運転に必要な全般検査等を受けていないため構内運転用として動態保存されている。
  • C62形蒸気機関車1号機 - 1948年、日立製作所製。
1967年広島第二機関区で廃車。1976年3月、準鉄道記念物に指定。広島鉄道学園に保管されていたが、1994年に梅小路蒸気機関車に移設され静態保存。
1972年9月、小樽築港機関区より転入。SL白鷺号の牽引など本線運転も担当した。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたものの、1987年3月に車籍復活した。以後、梅小路運転区に車籍を有するものの、本線運転に必要な全般検査等を受けていないため構内運転用として動態保存されている。
1971年、直方機関区より転入。1979年3月に車籍抹消。静態保存。
1972年、浜田機関区より転入。1972年11月から1973年11月までの間に東海道本線・関西本線・奈良線・草津線でSL運行を目的とした団体臨時列車を何度か牽引している。動態保存されていたが、1986年5月車籍抹消後は静態保存。
1972年10月、中津川機関区より転入。1979年に車籍抹消(有火保存)されたが、1987年に車籍復活した。以後、梅小路運転区に車籍を有し、構内運転用として動態保存されていたが、大規模修繕を受けて2017年11月に本線へ復活し、本線運転機となった。それまで本線運転を行ってきたC56 160に代わり、「SL北びわこ号」、C57 1不在時の「SLやまぐち号」牽引機となっており、「SL北びわこ号」運転期間中は梅小路運転区に、「SLやまぐち号」運転期間中は下関総合車両所新山口支所に常駐する。
D52形の最終号機。1973年五稜郭機関区より転入し、休車状態のまま1979年3月に車籍抹消し、静態保存。

引込線[編集]

本館1階の引込線で展示されているカニ24 12(手前)とオハ25 551(奥)

営業線と繋がっている施設で、法令上は営業線扱いであり線路終端標識など営業線としての標識類も整備されている。このため引込線を介して展示車両を入れ替えることも可能で、現役で運行している車両なども臨時で展示できるようになっている。また、本館1階とは車両工場の展示として一体化され展示車両の屋根上も見学できるようになっている。

開館時以降、通常は以下の3両(ただし、配置は変更される場合がある)が展示されている。

トワイライトエクスプレス第1編成のサロンカー。4月7日に網干総合車両所を出場して網干総合車両所宮原支所まで輸送され、4月13日深夜に京都鉄道博物館に向けて回送された。
トワイライトエクスプレス用の電源車。前述のオハ25とともに網干で整備を受けた後に、京都鉄道博物館に向けて回送された。
2011年10月31日、宮原総合運転所にて除籍、廃車の後、梅小路蒸気機関車館にて静態保存。

以下は上記の3両と入れ替えて展示された車両。

2016年8月10・11日
京都トヨペットとコラボし、トレインマークをラッピングした試乗車。
2016年8月12・13日
電気・軌道総合検測車。
2016年8月14 - 27日
  • 7100形蒸気機関車7105号機(義経号)
扇形機関車庫から移動して展示。
2016年8月28日 - 9月6日
  • 保線用車両
2017年3月7日
  • レール探傷車
オハ46形客車と入れ替えて展示。
2017年4月21 - 24日
  • クモハ105形制御電動車504号車
  • クハ104形制御車504号車
2017年7月20 - 25日
2017年8月6 - 19日
2017年8月29日 - 9月5日
2017年9月7 - 10日
2017年11月3 - 6日
  • クハ103形制御車843号車(オレンジ色)
  • クハ103形制御車802号車(オレンジ色)
大阪環状線開業30周年(802号車)および50周年(843号車)のヘッドマークを取り付けて展示。
2017年12月21 - 26日
  • クモル145形制御電動車1015号車
  • クル144形制御車15号車
2018年1月20 - 28日
2018年3月30日 - 4月2日
扇形機関車庫から移動し、特急「はと」のヘッドマークを取り付けて展示。
特急「はと」のテールマークを取り付けて展示。
2018年6月16・17日
オハ25形客車551号車と連結し、「トワイライトエクスプレス」のヘッドマークを取り付けて展示。
  • キイテ87形1号車(TWILIGHT EXPRESS 瑞風の10号車)
  • キサイネ86形1号車(TWILIGHT EXPRESS 瑞風の9号車)
キイテ87形2号車(TWILIGHT EXPRESS 瑞風の1号車)とキサイネ86形101号車(TWILIGHT EXPRESS 瑞風の2号車)およびEF65形電気機関車1124号機(特別な「トワイライトエクスプレス」牽引機)は屋外に展示。
2018年8月22 - 26日

展示スペース以外の施設[編集]

SLスチーム号&展示運転線[編集]

SLスチーム号

梅小路蒸気機関車館として営業していた頃から運転されている片道500mの展示運転線を用いたSL列車で、蒸気機関車が今回の京都鉄道博物館開業に合わせて導入された専用客車2両(オハテ321-1・オハテフ310-1。詳しくは梅小路蒸気機関車館を参照)を牽引し、15 - 60分間隔で運転する。最終列車到着後に機関車と客車を切り離し、転車台回転や火床整理(灰落とし)・給炭・給水などの整備作業を行う光景が見られる。

牽引する機関車は日によって異なり、基本的に「SLスチーム号」指定牽引機(8630・C56 160・C61 2・C62 2)が「SLスチーム号」のヘッドマークを掲出して専用客車を牽引するが、「SLやまぐち号」・「SL北びわこ号」を牽引する本線運転機(C57 1・D51 200)が牽引することもある。

乗車には入館料とは別に、300円(一般・大学生・高校生)・100円(中学生・小学生・3歳以上の幼児)を必要とする。

SL第二検修庫[編集]

SLの解体検査に特化した専用検修庫で、京都鉄道博物館開館に際して新たに建設された。従来の機関車庫内にあった整備施設はその性質上(重要文化財の建物であるため)施設の拡張や設備の更新が困難で、ボイラーの運びだしには大型クレーン車二台を機関庫構内に持ち込む必要があった。このため重要部検査以上の検査をこの検修庫で実施し、交番検査などは従来通り扇形庫内の整備施設で実施する。

博物館来館者用のペデストリアンデッキが2階部分の窓に面しており、SL検修の作業風景を外から見学することが可能である[15]

スカイテラス[編集]

本館3階の南側の屋上に設置された展望スペースで、京都の街並みやJRの在来線および東海道新幹線が一望できる。

業務で実際に使われている運行情報表示装置 (TID) が設置されており、モニターに表示される京都 - 西大路間および京都 - 丹波口間の在来線全列車の位置情報と実車とを見比べて、リアルタイムの運行状況を観察できるようになっている[16]

本館2階[編集]

ATS・ATC体験
本館2階には ATSやATCを体験できるレイアウトが設置されている。この周囲にはモニター付きの運転台が6台設置されており、先着順で運転体験をすることができる。車両は車載カメラが搭載された、Oゲージサイズだが外観が多少ディフォルメされた新幹線(3両編成)が2編成と在来線(2両編成)が4編成ある。ただし車両が6編成しかないため、1回の運転時間は5分ほどだが混雑時には90分以上の待ち時間が発生することもある。また、子供のみだが下をくぐってレイアウトを内側から見学することもできる。
運転シミュレーター
京都鉄道博物館には在来線用が6台・新幹線用が2台設置されており、体験には抽選に参加する必要がある。抽選は「列車に乗ろう」コーナーで行われており、日によっては1時間以上前から列に並ばないと抽選に参加できないこともある。

在来線用のシミュレーターは、223系の運転台がモデルであり、架空の路線が運転できる。 新幹線用のシミュレーターは、N700系7000番台がモデルであり、こちらはCGで再現された山陽新幹線(姫路 - 新尾道間)の一部区間が運転できる。 新幹線用も在来線用も運転する区間はランダムである。また、新幹線のみであるが、駅から出発するか、途中区間から出発するかスタート時に選択ができる。

CTC表示板
京都鉄道博物館には山陽新幹線(新神戸 - 小倉間[17])のCTC表示板が設置されており、実物同様に動作している(実車の動きと連動しているかは不明)。表示板の前にはモニターが数台設置されており、二択のクイズに答えながら司令員の仕事を体感できる。
また、同じコーナーには交通科学博物館に展示されていた奈良線(木津 - 京都間)のCTC表示板も移設されており、時刻表やダイヤグラムに関する展示も行われている。

この他にも、近畿圏各私鉄の説明や切符発券体験、鉄道に関連した文学やレコードなどを紹介する展示があり、鉄道紀行作家として有名だった内田百間宮脇俊三を紹介する展示もある。

その他の収蔵品(保存車両以外)[編集]

221系モックアップとEF66形カットモデル
休憩室として利用されている50系客車の緩急車。塗装や座席は原形のままであるが、車内に家庭用エアコンが設置され、裏側に配管と室外機が設置されている。トイレは使用不可。
交通科学博物館から移設された実物大カットモデルのモックアップ
ヘッドマークは「こだま」(文字のみ)を表示。
交通科学博物館から移設された実物大モックアップで、前述の151系モックアップと背中合わせになる形で配置されている。前面の方向幕は白地に黒文字で「大阪環状線」と表示されている。
東海道新幹線工事用車両の牽引と、開業後の補修車両牽引用にDD13形629号機を標準軌化改造した車両で自動連結器の他に先頭部のU字型フレームに新幹線電車と同じ密着連結器を装備している。
京都鉄道博物館では先頭ボンネット部分のカットモデルとしてEF66の隣に設置されている。
交通科学博物館では鉄道運転シミュレータとして使用されていた(当時は乗務員室扉までのモデル)。京都鉄道博物館への移設に際し、運転シミュレータとしての機能はすべて撤去され、車掌体験コーナーの教材として使用されている[18]
このため、運転席がない側の乗務員扉が外されており、そちら側のみに乗降口・戸袋窓・座席が新たに追加されている。方向幕は前面が「臨時」、側面が「京都」と表示されている[19]
  • EF66形電気機関車10号機 (先頭ボンネット部分のみのカットモデル)
京都鉄道博物館開館時に追加された機材であり、車体は運転席部分のみで前面窓や屋根が一切ない構造となっている。
他にもDD51形ディーゼル機関車・DE10形ディーゼル機関車・0系新幹線の運転席部分が展示されている。
本館2階に扉を全開にして積み荷が見える状態で展示されている。このコンテナは実際に鉄道貨物輸送で使用されていたものではなく、開館に当たって総合車両製作所で展示用として特別に製作されたものである[20]
鉄道記念物。メインスペース1階に展示されている。鐘の前に人が立つと鐘の音色が流れる仕掛けとなっている[21][22]
  • C11形蒸気機関車324号機 (運転台部分のみのカットモデル)
旧二条駅舎内に保存。梅小路蒸気機関車館時代より展示。元は京都府田辺町で保存されていた車両だが、運転台や動輪(京田辺駅前に保存)を残して解体された。

ジオラマコーナー[編集]

本館2Fにある、約300平方メートルの広さを持つ日本最大級を誇るHOゲージの鉄道ジオラマ。JR西日本の自社車両にとどまらず、JR東日本・JR貨物・近畿日本鉄道[23]阪急電鉄京阪電気鉄道南海電気鉄道名古屋鉄道智頭急行など他社の車両や国鉄時代の車両も配置・運転されている[24][25][26]。ただし、一部の列車は実物の編成とは異なっている場合[27]がある。

キャラクター[編集]

ツバメをモチーフとした公式キャラクター「ウメテツ」と蒸気機関車230形233号機をモチーフとした公式サブキャラクター「えすまる」が設定されており、ウメテツは着ぐるみも用意されている。

利用案内[編集]

入館料金[編集]

一般
個人 1,200円 / 団体 960円
大学生・高校生
個人 1,000円 / 団体 800円
中学生・小学生
個人 500円 / 団体 400円
幼児(3歳以上)
個人 200円 / 団体 100円
  • 障害者手帳所持者は一般600円、大学生・高校生500円、中学生・小学生250円、幼児100円
  • 以下のものを提示した場合は入館料が1割引となる
  • 京都タワーとの割引セット券(約12%割引)が発売されている
  • 団体は20名以上
  • 交通科学博物館・梅小路蒸気機関車館時代は現地とJR西日本のみどりの窓口でのみ入場券を販売していたが、京都鉄道博物館としてリニューアル後はセブン-イレブン(マルチコピー機設置店舗のみ)でも入場券の購入が可能になった。
  • 入館料の支払い・レストラン・館内の飲料自販機・SLスチーム号の乗車券販売機・コインロッカーでPiTaPa以外の各種交通系ICカードが使用できる。ミュージアムショップでは、交通系ICカードに加えて各種クレジットカードも利用可能。

開館時間・休館日[編集]

  • 開館時間
    • 10時 - 17時30分(入館時間は17時まで)
  • 休館日
    • 毎週水曜日および年末年始 (12/30 - 1/1)
      • ただし水曜日でも祝日(元日を除く)および春休み (3/25 - 4/7) ・夏休み (7/21 - 8/31) 期間中は開館。
    • 荒天時などの場合には臨時休館することがある。

アクセス[編集]

2019年春開業予定である、山陰本線嵯峨野線)京都 - 丹波口間に設置される新駅(梅小路京都西駅)が最寄駅となる[28][29]。この新駅の設置に伴い、駅設置場所に支障する東海道本線貨物支線の京都貨物 - 丹波口間3.3kmについて、2016年に廃止する旨の届出書を国土交通大臣に提出。これにより、梅小路のデルタ線は廃止された[29][30]が、まだ高架橋の撤去は実施されていない。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 京都鉄道博物館がグランドオープン”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2016年4月30日). 2016年7月3日閲覧。
  2. ^ “持続的なSL動態保存の体制の整備 SLの解体検査に特化した専用検修庫を新設します! D51の本線運転を復活させます!” (日本語) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年10月17日), オリジナル2016年4月13日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20160413005846/https://www.westjr.co.jp/press/article/2014/10/page_6307.html 2016年4月13日閲覧。 
  3. ^ “京都鉄道博物館 . 開業式典でJR西社長「楽しめる施設に」”. 毎日新聞. (2016年4月28日). http://mainichi.jp/articles/20160428/k00/00e/040/231000c 
  4. ^ “京都鉄道博物館が関西元気文化圏賞大賞を受賞!” (日本語) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2017年1月23日), https://www.westjr.co.jp/press/article/2017/01/page_9809.html 2017年1月28日閲覧。 
  5. ^ “京都鉄道博物館に収蔵の233号機関車が国の重要文化財に 〜JR西日本では梅小路機関車庫に次いで二件目〜” (日本語) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2016年3月11日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2016/03/page_8452.html 2016年4月13日閲覧。 
  6. ^ 2016年10月14日(鉄道の日)に記念式典が開催された。
  7. ^ “京都鉄道博物館で内覧会「見る、さわる、体験する」重視の展示 - 写真158枚”. マイナビニュース (マイナビ). (2016年4月1日). http://news.mynavi.jp/photo/news/2016/04/01/488/images/007l.jpg 
  8. ^ “京都鉄道博物館で内覧会「見る、さわる、体験する」重視の展示 - 写真158枚”. マイナビニュース (マイナビ). (2016年4月1日). http://news.mynavi.jp/photo/news/2016/04/01/488/images/011l.jpg 
  9. ^ “京都鉄道博物館で内覧会「見る、さわる、体験する」重視の展示 - 写真158枚”. マイナビニュース (マイナビ). (2016年4月1日). http://news.mynavi.jp/photo/news/2016/04/01/488/images/031l.jpg 
  10. ^ 鉄道ファン (雑誌) (2015年1月7日). “梅小路蒸気機関車館で特別展示『蒸気機関車の頭出し』開催”. railf.jp(鉄道ニュース) (交友社). http://railf.jp/news/2015/01/07/140000.html 2016年4月13日閲覧。 
  11. ^ 名取紀之 (2016年4月4日). “ひと足お先に 京都鉄道博物館へ。(中)”. 鉄道ホビダス. http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2016/04/4_13.html 2016年5月5日閲覧。 
  12. ^ a b c 「JR車両のうごき(JR東日本・JR西日本)2015(平成27)年4月1日〜6月30日」、『鉄道ダイヤ情報』第44巻377号、交通新聞社、2015年9月、 81頁。
  13. ^ 1971年11月に国鉄は記録映画撮影のため全国から蒸気機関車を梅小路区に集めたが、C55 1は撮影終了後も所属機関区に戻ることなくそのまま梅小路区に残存した
  14. ^ キイテ87形2号車とキサイネ86形101号車およびEF65形電気機関車1124号機は屋外に展示。
  15. ^ 恵 知仁 (2016年4月1日). “オープン間近の京都鉄道博物館、特徴は? 乗務員愛用の「秘密兵器」も”. 乗りものニュース (Yahoo! JAPAN). オリジナル2016年4月6日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20160406204107/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160401-00010003-norimono-bus_all.view-001 2016年4月13日閲覧。 
  16. ^ “京都鉄道博物館で内覧会「見る、さわる、体験する」重視の展示 - 写真158枚”. マイナビニュース (マイナビ). (2016年4月1日). http://news.mynavi.jp/photo/news/2016/04/01/488/images/110l.jpg 
  17. ^ 正確には、新大阪の手前から博多の手前まで。
  18. ^ 鉄道おしごと体験”. 京都鉄道博物館. 2016年4月13日閲覧。
  19. ^ 側面表示は実車と異なる字幕式となっている。
  20. ^ 京都鉄道博物館にコンテナを納入 (PDF) - 総合車両製作所、2016年4月22日
  21. ^ 『京都鉄道博物館公式ガイドブック』 18ページ
  22. ^ 『京都鉄道博物館のすべて』 13ページ
  23. ^ 4月29日グランドオープンの「京都鉄道博物館」を一足先に見てきた トラベルWatch(インプレス) 2016年4月21日、同5月2日閲覧。
  24. ^ “1キロ線路の巨大ジオラマ 29日オープン”. 毎日新聞. (2016年4月2日). http://mainichi.jp/articles/20160402/ddm/041/040/050000c 2016年5月2日閲覧。 
  25. ^ “線路は続くよ、1キロも ジオラマ、日本最大級 29日オープン”. 毎日新聞. (2016年4月2日). http://mainichi.jp/articles/20160402/ddq/041/040/011000c 2016年5月2日閲覧。 
  26. ^ 4月29日グランドオープンの「京都鉄道博物館」を一足先に見てきた トラベルWatch 2016年4月21日、2017年4月1日閲覧。
  27. ^ 新幹線でもN700系や500系などは14または15両編成(実物は16両編成)となっている。
  28. ^ “JR嵯峨野線 京都・丹波口間新駅 駅名決定について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道株式会社, (2018年7月20日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/07/page_12734.html 2018年7月20日閲覧。 
  29. ^ a b “嵯峨野線 京都〜丹波口駅間新駅設置に関する事業基本計画の変更認可申請ならびに東海道線(梅小路〜丹波口間)の廃止届出書の提出について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道株式会社, (2015年2月27日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/02/page_6878.html 2015年3月11日閲覧。 
  30. ^ 京都のデルタ線、2016年に一部廃止へ 「梅小路新駅」などが理由

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]