智頭急行
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 略称 | CKK |
| 本社所在地 |
〒689-1402 鳥取県八頭郡智頭町智頭2052番地1[1] 北緯35度15分54.48秒 東経134度13分34.27秒 / 北緯35.2651333度 東経134.2261861度座標: 北緯35度15分54.48秒 東経134度13分34.27秒 / 北緯35.2651333度 東経134.2261861度 |
| 設立 |
1986年(昭和61年)5月31日 (智頭鉄道株式会社) |
| 業種 | 陸運業 |
| 法人番号 | 4270001000456 |
| 事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
| 代表者 | 代表取締役社長 城平 守朗[1] |
| 資本金 |
4億50百万円 (2017年3月31日現在)[1] |
| 発行済株式総数 | 9,000株(2017年3月31日現在)[1] |
| 売上高 | 27億49百万円(2017年3月期)[1] |
| 営業利益 | 3億97百万円(2017年3月期)[1] |
| 経常利益 | 4億7百万円(2017年3月期)[1] |
| 純利益 | 2億71百万円(2017年3月期)[1] |
| 純資産 |
53億26百万円 (2017年3月31日現在)[1] |
| 総資産 |
60億78百万円 (2017年3月31日現在)[1] |
| 従業員数 | 72人(2017年3月31日現在)[1] |
| 決算期 | 3月31日 |
| 主要株主 |
鳥取県、岡山県、兵庫県、 鳥取市、八頭町、智頭町、 西粟倉村、美作市、佐用町、上郡町、 山陰合同銀行、鳥取銀行、 他(株主総数46名) |
| 外部リンク | http://www.chizukyu.co.jp/ |
| 特記事項:2009年4月1日に本社を移転。 | |
智頭急行株式会社(ちずきゅうこう、英: Chizu Express Co.,Ltd.、略称: CKK[2])は、兵庫県・岡山県・鳥取県の3県において旧日本鉄道建設公団建設線の智頭線を運営している鉄道会社である。鳥取県など沿線自治体の出資による第三セクター方式で設立された、第三セクター鉄道の一つである[3]。
概要[編集]
本社所在地は鳥取県八頭郡智頭町大字智頭2052番地1(智頭駅前、JA鳥取いなば智頭支店ビル)、運輸部は鳥取県八頭郡智頭町大字智頭1862番地2(智頭駅構内)。なお、社名・駅名のかな表記は「ちず」、町名・地名のかな表記は「ちづ」と異なっている。
数多くの第三セクター鉄道[4]が赤字である中、2015年以降第三セクター鉄道の収益性トップの座にある[5]。これは智頭線を経由して京阪神と鳥取県を結ぶ特急列車「スーパーはくと」の収益が非常に大きい。特急列車はこのほか岡山と鳥取県を結ぶ特急「スーパーいなば」も走行している。一方で普通列車は閑散としており、特急列車の好調な数字の陰にも隠れた苦しさを抱える経営状況である。なお、鳥取自動車道の開通で高速バスの所要時間短縮が見込まれるものの、智頭急行の経営に影響を与えるとまで予測されるものではない。
約13.1億円の旅客収入のうち、定期外が12.9億円で定期が0.2億円と、圧倒的に定期外収入が多いのが特徴である(数字はいずれも2010年度の統計)[6]。
1994年末の開業から間もない1995年1月17日に兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生、これによって智頭線を走る特急「スーパーはくと」が全面運休に追い込まれ、初年度の売上高は予想の1割程度にしか達せず倒産の危機にも見舞われた。しかしどうにか持ちこたえて特急の運行開始後は危機を脱し、1998年度以降は連続して黒字を計上している。2006年6月、株主総会後に第三セクター鉄道で全国初の株主配当(額面の2%)を実施、2007年も同様に配当することとなった。
歴史[編集]
智頭急行が運営する智頭線は、もともと陰陽連絡路線の1つである日本国有鉄道(国鉄)智頭線として、日本鉄道建設公団(鉄道公団)により建設が進められていた。しかし国鉄の経営悪化を受けて、1980年(昭和55年)に日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)が成立し、鉄道公団が建設中のAB線(地方開発線、地方幹線)のうち、開業後の予想輸送密度が4,000人/日未満のものについては建設が凍結されることになった。この時点で智頭線は、用地の95%、路盤の30%、軌道の10%まで工事が完成していたが、予想輸送密度が3,900人/日とわずかに基準に届かなかったために建設が凍結された[7]。
1983年(昭和58年)に鳥取県知事に就任した西尾邑次は、建設凍結中の智頭線について第三セクターによる運営引き受けの検討を行い、専門機関に委託して経営の調査を行ったところ、地域輸送のみならば赤字であるが、国鉄との特急列車の直通を行えば黒字になるという調査結果を得た。国鉄智頭線建設促進期成同盟会を通じた活動がなされ、1985年(昭和60年)11月28日に兵庫県知事と、29日に岡山県知事と会談を行い、工事再開への共同歩調を取ることで合意された[8]。
翌1月10日に期成同盟会の名前から「国鉄」が取れて智頭線建設促進期成同盟会となり、第三セクター会社設立準備組織となった。3月31日に鳥取・岡山・兵庫の3県で出資割合の覚書が締結され、4月11日に設立発起人会開催、5月30日創立総会が行われて、5月31日に「智頭鉄道株式会社」として設立登記が行われた[9]。
路線[編集]
路線の大半が高架なので智頭線内には踏切がほとんど存在しない。平福駅・恋山形駅構内にある乗客専用の踏切を除いて、すべてJR線との共用踏切である。
保有車両[編集]
形式称号の「HOT」は、智頭急行沿線の県名の「H=兵庫」、「O=岡山」、「T=鳥取」を意味するローマ字表記の頭文字と、英語の"Hot"(「熱い」の意味)をかけたものである。また、形式番号は機関出力に由来する。全車が自社大原車両基地の所属である。
保有している「スーパーはくと」用特急車両(HOT7000系気動車)全34両を2007年度から2009年度にかけて車内内装を中心としたリニューアルを行った[3]。
- HOT7000系気動車 - 鳥取駅・倉吉駅を起点とする運用の関係上、西日本旅客鉄道(JR西日本)鳥取鉄道部西鳥取車両支部に常駐し、同社に管理が委託されている。
- HOT3500形気動車 - 自社線内のほか、JR因美線の智頭 - 鳥取間にも乗り入れる。
HOT3500形3501・3504(2008年8月12日、鳥取駅)
運輸部[編集]
智頭急行の乗務員(運転士・車掌)が所属する組織である。智頭駅に併設されており、運輸指令所も兼ねる。また電気・保線を管理する施設係も常勤する。大原車両基地も運輸部に属する。
運賃・料金[編集]
- 普通旅客運賃
- 小児半額・10円未満切り上げ。2014年4月1日改定
キロ程 運賃(円) 初乗り3km 170 4 - 6 230 7 - 9 300 10 - 12 360 13 - 15 420 16 - 18 480 19 - 21 550 22 - 24 610 25 - 27 670 28 - 30 730 31 - 33 790 34 - 36 860 37 - 39 930 40 - 42 990 43 - 45 1,050 46 - 48 1,110 49 - 51 1,170 52 - 54 1,230 55 - 57 1,300
- JR各社と通過連絡運輸協定を結んでおり、上郡・佐用・智頭を挟んでJR線の乗車キロ数を通算した乗車券の購入が可能である。
- 2018年(平成30年)12月3日からは、大原駅の窓口で乗車券(企画乗車券を含む)・特急券・グリーン券を購入する場合に限り、ICOCA・Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん・楽天Edy・nanaco・WAON・iD・QUICPay・クレジットカード・デビットカードが利用できる。但しICOCA電子マネーとしての導入であるため、相互利用している交通系ICカードの電子マネーのうち、PiTaPaは利用できない[10]。
- 特急料金
- 小児半額・10円未満切り上げ。2014年4月1日改定。特急列車の普通車を利用の場合は、乗車券・特急券が必要。全線均一。
- 指定席 … 520円
- 自由席 … 420円
- このほか、定期券用自由席回数特急券(5枚つづり)を1,000円で発売している。[11]
- グリーン料金
- 全線均一大人520円。小児同額。2014年4月1日改定。特急列車のグリーン車を利用の場合は、乗車券・指定席特急券・グリーン券が必要。
企画乗車券[編集]
- 智頭線開業20周年記念1日フリーきっぷ→智頭線1日フリーきっぷ
- JRの青春18きっぷは利用できないが、2014年夏季からは、青春18きっぷの期間中および10月 - 2月の土休日は智頭線内で「智頭線開業20周年記念1日フリーきっぷ」という企画乗車券を大人1200円、小児600円で発売している。上郡駅 - 智頭駅間の片道運賃1300円より安く、智頭線内を52km以上乗るだけで元が取れる。車内では買えないため、あらかじめ上郡、佐用、大原、智頭駅の窓口営業時間内に購入するか、郵送で取り寄せとなる。また、特急列車の自由席に乗車する場合は別途自由席特急券を購入すれば乗車可能[12]。
2015年5月1日発売分からは「智頭線1日フリーきっぷ」として発売している。利用可能期間は土曜・日曜・祝日および7月1日 - 9月30日・12月1日 - 1月10日・3月1日 - 4月10日[13]。
- 智頭線満喫普通列車1日乗り放題きっぷ(発売終了)
- 2014年春季までは、青春18きっぷの期間中は智頭線内で「智頭線満喫普通列車1日乗り放題きっぷ」という企画乗車券を大人1000円、小児500円で発売していた。智頭線内を43km以上乗るだけで元が取れたが、特急列車では使えず、別途特急券および乗車券も購入しなければならなかった。あらかじめ上郡、佐用、大原、智頭駅の窓口営業時間内に購入するか、郵送で取り寄せとなるのは同じ。なお、2011年冬季の発売期間は青春18きっぷの利用期間が1月10日までに短縮されたが当切符は例年通り1月20日までの発売・利用期間となった。2014年夏季からは上記の「智頭線開業20周年記念1日フリーきっぷ」に変更された。
その他[編集]
- 「スーパーはくとくん」というマスコットキャラクターが存在する。
- 2003年には、関西テレビのアナウンサーとして全国的な知名度を得ていた桑原征平(兵庫県在住)が、現職の民放局アナウンサーとしては異例の顔出しでテレビCMへの出演を開始。同局限定の関西ローカル放送ながら、定年退職後の2011年まで出演を続けた。
- 2006年11月16日にフジテレビの番組「みんなの鉄道」(CS放送)に登場した。
- 2011年10月3日にネットショップを開設した。(智頭急行ウェブサイトより)
- 2012年には鳥取県の鉄道事業者としては初となる鉄道むすめ「宮本えりお」が誕生。同社の女性車掌という設定で、名前は宮本武蔵駅と上郡駅の逆読みに由来する[14]。
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k “第31期 智頭急行株式会社の業務及び財務に関する資料について (PDF)”. 智頭急行株式会社. 2017年8月24日閲覧。
- ^ 社名のローマ字表記から。
- ^ a b c 小野まなみ(2014年12月4日). “智頭急行:“快走”20年 記念セレモニー「今後も県発展の礎に」”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ ここでの「第三セクター鉄道」とは第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道事業者を指し、北大阪急行電鉄やゆりかもめなどそれ以外の第三セクター方式の鉄道は含まない。
- ^ 智頭急行は収益率で長らく北越急行に次ぐ2位であった。2015年3月の北陸新幹線延伸開業に伴う北越急行経由の特急「はくたか」の廃止が影響し、北越急行が2015年決算で開業以来初の赤字転落となったことで智頭急行が1位となった。
- ^ 国土交通省中国運輸局「管内鉄軌道事業者の運輸成績」
- ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.20
- ^ 『三セク新線高速化の軌跡』pp.21 - 23
- ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.24
- ^ “大原駅クレジット等取扱い開始について (PDF)”. 智頭急行 (2018年11月19日). 2019年1月20日閲覧。
- ^ トクトクきっぷのご案内 - 智頭急行
- ^ “「智頭線開業20周年記念1日フリーきっぷ」の発売について”. 智頭急行株式会社 (2014年6月27日). 2014年11月24日閲覧。
- ^ “「智頭線1日フリーきっぷ」の発売について”. 智頭急行株式会社 (2015年4月24日). 2015年5月9日閲覧。
- ^ 鉄道むすめ〜鉄道制服コレクション〜キャラクター紹介 トミーテック公式サイトより
参考文献[編集]
- 『三セク新線高速化の軌跡』 日本鉄道建設公団高速化研究会、交通新聞社、1998年10月20日、初版(日本語)。ISBN 4-87513-077-5。