旭川運転所

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Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:旧旭川機関区時代の写真、特に転車台と扇形庫、ヤード全景等の画像提供をお願いします。2011年11月
旭川運転所
旭川運転所社屋
旭川運転所社屋
基本情報
鉄道事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
帰属組織 旭川支社
所属略号 旭アサ、旭
配置両数
蒸気機関車 1両
内燃機関車 17両
気動車 56両
客車 12両
合計 86両
備考 2018年10月1日現在のデータ[1][2]
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旭川運転所(あさひかわうんてんしょ)は、北海道旭川市永山1条9丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両基地

概要[編集]

移転に際して新設された転車台

以前は旭川駅付近にあったが、駅の高架化を含む大規模な再開発事業(北彩都あさひかわ)の実施に伴い、2003年平成15年)9月1日宗谷本線北旭川駅構内の旧貨物ヤード跡地へ移転した[3]。移転に伴い社屋の奥に転車台が新たに設置され、蒸気機関車[4]や除雪車両の転向等に使用される。着発線は通過線(北旭川駅6番線)を挟んだ当運転所側に2線(北旭川駅7・8番線)設けられている。また、貨物列車牽引のディーゼル機関車の単機回送・燃料給油のために貨物駅への渡り線も設けられており、当運転所から一旦引込み線に入り、スイッチバックで宗谷本線の線路を跨いで直接貨物駅構内に入れるようになっている。そのため当運転所構内と貨物駅構内の旭川方面側にある出発信号機の箇所には入換信号機が設置されている。

電気車は配置されていないが、函館本線で使用される電車(789系および721系)を収容するため、構内の一部が電化されている。これは日本の鉄道の電化区間の、最北端かつ最東端である[5]。移転する前は、旭川駅から名寄上川寄り1キロ程の箇所に設置されていた宮前跨線橋(旭川駅高架工事に伴い2008年(平成20年)11月末を以って通行止めとなり、その後解体された)付近が、1969年昭和44年)の電化開業以降国鉄電化区間の最北端かつ最東端であった。なお、運転所の移転により宗谷本線も旭川駅・運転所分岐点間が複線交流電化されたが、宗谷本線の営業列車は全て気動車である。

構内には事務所が入居する本社屋[6]、車両の整備を行う整備庫、格納庫の他に所属している蒸気機関車の保管・整備を行う機関車庫が設置されている。

歴史[編集]

  • 1898年(明治31年)5月10日 - 旭川駅に隣接する形で旭川機関庫開設[7]
  • 1898年(明治31年)7月16日 - 機関庫内に国鉄旭川工場が設置される(主に車両の製造・整備・廃車解体等)[8]
  • 1936年(昭和11年)9月1日 - 旭川機関庫を旭川機関区に改称
  • 時期不詳 - 旭川機関区を旭川運転所に改称
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道に継承。
  • 2003年(平成15年)9月1日 - 旭川運転所を旭川駅隣接から北旭川駅旧ヤードへ移転[3]、機能を縮小し車両整備の一部と廃車解体業務を苗穂工場釧路運輸車両所へ移管。

配置車両[編集]

石北本線・宗谷本線・富良野線留萌本線などで主に運用される気動車のほか、動態保存の蒸気機関車やイベント列車用客車など数多くの車両が配置されている。

2018年10月1日現在の所属車両は以下のとおり[1][2][9]

配置車両の車体に記される略号は、旅客車が「旭アサ」(旭=旭川支社、アサ=旭川の旧電報略号)、機関車が「」(=旭川)である。

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
0両 56両 18両 12両 0両 86両

気動車[編集]

キハ40形気動車(32両)
  • 700番台(708, 721, 726, 729, 730, 732, 733, 746, 826 - 830, 832 - 834)と、1700番台(1707, 1711, 1712, 1714, 1716, 1720, 1724, 1725, 1727, 1735, 1736, 1744, 1745, 1747, 1761, 1791)が各々16両ずつの計32両が配置されている。1700番台車は機関換装済み。
  • 定期列車では函館本線(旭川 - 滝川間)、石北本線(旭川 - 網走間)、宗谷本線(旭川 - 音威子府間)、釧網本線(網走 - 緑間)、富良野線(旭川 - 富良野間)の普通ワンマン列車・快速ワンマン列車で運用される。
キハ54形気動車(14両)
  • 500番台の14両 (501 - 506, 509 - 513, 527 - 529)が配置されている。
  • 509 - 513の5両は2017年3月4日に宗谷北線運輸営業所から転属した元宗谷北線専用車両、527 - 529の3両は元急行仕様車である。
  • 留萌本線(深川 - 留萌間)、函館本線(旭川 - 滝川間)、宗谷本線(旭川 - 稚内間)、富良野線(旭川 - 富良野間)、石北本線(旭川 - 網走間)の普通ワンマン列車・快速ワンマン列車で運用される。
キハ150形気動車(10両)
  • 0番台の10両(1 - 10)が配置されている。主に富良野線(旭川 - 富良野間)の普通ワンマン列車で運用されている。なお本所配置車両は他区所所属車両と塗装が異なる。

機関車[編集]

C11形蒸気機関車(1両)
DE10形ディーゼル機関車(4両)
DE15形ディーゼル機関車(13両)
  • ラッセル式除雪機関車。
  • 専用色が塗られた2両 (1533, 1534) は、夏期を中心に「ノロッコ号」専属となる。なお、札幌運転所の入換仕業を担当するDE10形の検査時はDE15が代替する。

客車[編集]

510系(3両)
14系(4両)
  • オハ14形2両 (519, 526) 、スハフ14形2両 (505, 507) が配置され、後述のスハシ44形1両を組み込んだ5両編成を組んでいる。
  • SL冬の湿原号」で運用されており、通常は4両編成であるが、イベント列車の多客が予想される場合や団体利用が予定されている場合は5両編成になる。また、「SL冬の湿原号」が釧路 - 標茶間で運転される場合も、5両編成で運用される。
オハフ33形スハフ42形・スハシ44形・オハシ47形客車(5両)
  • スハシ44形1両 (1)、スハフ42形2両 (2071, 2261) 、オハフ33形1両 (2555) 、オハシ47形1両 (2001) が配置されている。
  • スハシ44形は前述の14系客車と編成を組んでいる。
  • スハフ42形、オハフ33形、オハシ47形で4両編成を組んでおり、かつては「SLニセコ号」で運用されていた車両。

過去の所属車両[編集]

貨車[編集]

ホキ800形貨車
  • バラスト輸送用のホッパ車。2016年7月20日付で最後に所属していた12両が廃車された[12]
スユニ50形客車
  • 救援車代用として、1両(スユニ50 511)が配置されていたが、2018年9月30日付で廃車された。


脚注[編集]

  1. ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2019冬 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2018年。
  2. ^ a b ジェー・アール・アール編『JR気動車客車編成表』2018 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2018年。
  3. ^ a b “新しい旭川運転所お披露目 防音、有害物除去にも配慮 JR北海道”. 北海道新聞(北海道新聞社). (2003年8月26日)
  4. ^ 主にイベント運行時に予め方向を変える必要がある場合に使用
  5. ^ 過去には旭川電気軌道太平洋炭礦直流電化区間が存在した
  6. ^ 3階は乗務員の休養室があり乗務員の滞泊に使用されている
  7. ^ 『北海道鉄道百年史』 上巻 日本国有鉄道北海道総局、1976年、292頁
  8. ^ 『北海道鉄道百年史』 上巻 日本国有鉄道北海道総局、1976年、290頁
  9. ^ 交友社鉄道ファン』 2018年7月号「JR旅客会社の車両配置表」
  10. ^ 蒸気機関車(SL)の復活を目指します(2017年度目途) (PDF) - 東武鉄道(2015年8月10日)同日閲覧
  11. ^ 日光にSLの汽笛 東武鉄道、51年ぶり復活 - 朝日新聞デジタル(2017年8月11日)2017年10月4日閲覧
  12. ^ 交友社鉄道ファン』 2017年7月号「JR旅客会社の車両配置表」

関連項目[編集]


座標: 北緯43度47分56.4秒 東経142度24分39.2秒