さわやかウォーキング

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さわやかウォーキングは、東海旅客鉄道(JR東海)が企画・主催するウォーキングイベントの愛称である。他の鉄道・バス会社が主催するウォーキングイベントと同様、参加者の健康増進と自社路線の利用促進、沿線の観光促進や活性化を目的としている。なお本稿では、当イベントに合わせて運行される同名の臨時列車についても合わせて述べる。

概要[編集]

1991年秋に名古屋地区で初めて行われた(最初に行われたコースは10月6日に関ケ原駅を起点とする「関ケ原古戦場めぐり」)[1]。その後、1994年に静岡地区においても「わくわくハイキング」という名称で行われるようになった(最初に行われたコースは4月3日に金谷駅を起点とする「さくらハイキング」)[2]1999年に「さわやかウォーキング」に名称が統一された[3]

マスコットは名古屋地区が「カメ」、静岡地区が「ウサギ」である。カメには2008年に一般公募で「あゆむ君」という名前が付けられ、ウサギには2014年に一般公募でピンク色のウサギは「さわちゃん」、黄色のウサギは「ぽぽちゃん」という名前がそれぞれ付けられた[4]。上記のキャラクターは、第85回都市対抗野球大会にも登場している。

コース内容[編集]

開催予定や個別のコース概要など、詳細については#外部リンクを参照のこと。

旬のおすすめコース(イベント型コース)[編集]

名古屋地区・静岡地区とも基本的に通年土日祝日に実施される。なお、昨今の暑さにより2014年度から7月と8月は実施していない。

ごく一部を除くほとんどのコースが事前の申し込み不要で、当日の自分の体調などをもとに自由に参加できる。おおむねがスタートとなるが、まれに駅前からバスなど、ほかの公共交通機関を利用することもある。私鉄・バスの利用や施設への入館などを伴う場合を除き、費用は無料である。

ほとんどのコースが自社沿線に設定されているが、接続する伊勢鉄道愛知環状鉄道天竜浜名湖鉄道などの第三セクター鉄道近江鉄道豊橋鉄道大井川鐵道岳南電車伊豆箱根鉄道伊豆急行など私鉄のほか西日本旅客鉄道(JR西日本)エリアの駅を起点としたコースも設定されている。2011年より東海道新幹線京都駅を起点とするコースが設けられ[5]、さらに2015年の秋からは新大阪駅を起点とするコースも設けられるようになり、米原駅とあわせて関西の東海道新幹線の駅を起点とするコースについては、「さわやかウォーキング@関西」の副称が付けられた[6]

特殊な例として2005年より東海汽船とタイアップした伊豆大島へのスペシャルコース、2006年からは同年10月21日に実施された北陸本線長浜駅 - 敦賀駅間の電化方式切替(交流から直流へ)による敦賀駅起点のコースが開催されている。さらに、2009年にはJR西日本と共同で近江長岡駅および安土駅起点のコースが東海道線全通120周年記念として、東日本旅客鉄道(JR東日本)と合同で明科駅を起点として旧篠ノ井線の廃線跡をウォーキングするコースがそれぞれ設定された。また2007年から名古屋地区では「ミステリー・ウォーキング」と称し、スタート駅やコースを事前に発表せず直前までの「お楽しみ」とする企画も行われている。2008年春期には静岡地区でコース案そのものを一般公募し、優秀なコース案を今後の開催コースとして採用する試みも行われている。また一部のコースは平日にも開催される。コースは週末に行われるものと同じであるが、スタートやゴールの受付場所が異なる場合があるため、駅に貼ってあるポスターや駅係員などに確認する必要がある。2009年には夕涼みウォーキングとして夕方開催の企画が行われた。更に、2015年5月5日には、競合関係にある名古屋鉄道(名鉄)が実施するウォーキングイベント「電車沿線ハイキング」と共同で名鉄犬山線西春駅を起点とし、JR中央本線勝川駅を終点とした「イチローの故郷・豊山と名古屋空港をめぐる」コースが実施された[7]。愛知デスティネーションキャンペーンを実施した2018年は、これを記念して愛知県に路線網を持つ鉄道事業者と提携して「愛知県内鉄道コラボコース」が実施された[8]

当日は、特急列車快速列車をスタート駅に臨時停車させることはもちろん、定期列車のスタート駅までの臨時延長運転、臨時列車「さわやかウォーキング」号(後述)を運転して参加者の便宜を図っている。また、2006年3月18日のJRダイヤ改正からは土休日に限り利用できる「青空フリーパス」で伊勢鉄道線内の別途運賃が不要となったため、名古屋から紀勢本線参宮線名松線方面への参加がしやすくなった。なお、御殿場駅 - 小田急電鉄新宿駅間を結んでいる全車全席指定席制の特急あさぎり」号が過去に沼津駅まで運行されていた頃には沼津駅 - 御殿場駅間に限って設定されていた自由席区間をこのイベントの為に最遠で松田駅まで延長する措置も実施されていた。

参加者には参加カードが配られ、参加証明のスタンプを集めるとスタンプ数に応じてウォーキンググッズがプレゼントされるが、それに加えて参加カードと共通の「エコ歩゜イント(えこぽいんと)」を集めるとエコ関連商品が貰える。エコ歩゜イント」は2011年2月で廃止された。商品は以下の通り。

  • 2009年度 - ECOバッグ
  • 2010年度 - MY箸、タオルハンカチ

城北線沿線ウォーキング[編集]

JR東海の子会社である東海交通事業城北線沿線で開催されるウォーキング。毎年春と秋に開催される。コース等はJR東海の各駅で配布されているパンフレットに掲載されている。

常設コース(現在は休止中)[編集]

開催日を特定せず、いつでも参加できるように設定されているコース。

2007年以降の現在では通常の常設コースのほか、熊野古道世界遺産登録を記念した「熊野古道コース」や伊勢神宮などを中心とした「神宮125社めぐりコース」が設定されている。

常設コースにも参加カードやプレゼント企画があるが、要領は「旬のおすすめコース」と異なる。

参加に関して便利な切符[編集]

臨時列車「さわやかウォーキング」号[編集]

「さわやかウォーキング」に合わせて運転される臨時列車の愛称である。

運行概況[編集]

名古屋地区「さわやかウォーキング」号[編集]

東海道本線垂井駅以西、紀勢本線相可駅以南、中央本線中央西線)の落合川駅以北、高山本線飯田線沿線での開催時に運転される。それ以外の区間では列車名のない臨時列車が運転されることがある。

列車名は路線・運転区間に関わらず「さわやかウォーキング」となる場合が多い。ただし飯田線と高山本線で運転する場合は、列車名がそれぞれ「さわやかウォーキング飯田」・「さわやかウォーキング飛騨路」となる場合がある。

飯田線・高山線では定期運用を持たない車両が使用されることもある。

静岡地区「さわやかウォーキングライナー」[編集]

東海道本線の浜松駅以西や御殿場線沿線のうち大岡駅 - 御殿場駅間での開催時に特急形車両の373系電車を使用した定員制列車として運転される。特急「東海」号の廃止に伴い運用に余裕が出た373系を使用し、2007年秋に定員制列車「さわやかウォーキング」号(はまなこ号・ごてんば号)として設定された。尚、この列車が登場する以前は「ごてんば」などの愛称で373系使用の臨時特急列車が運転されたこともある。登場以来373系が使用されている定員制列車であるが、2009年秋より定員制列車としての区分を明確化するために列車名が「さわやかウォーキングライナー」(はまなこライナー・ごてんばライナー)と改称された。

「さわやかウォーキングライナー」では「ホームライナー」・「セントラルライナー」と同様に定員制であるため、乗車券のほかに乗車整理券(310円)が必要である。尚、「さわやかウォーキングライナー」がデビューした2009年秋のウォーキングに限り、この列車を利用してウォーキングに参加した場合は前出の「エコ歩゜イント」が2倍貰えた。

主な使用車両[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年、93頁。 
  2. ^ 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年、94頁。 
  3. ^ 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年、414頁。 
  4. ^ 「さわやかウォーキング」の開催について (PDF)”. 東海旅客鉄道 (2014年8月22日). 2016年9月12日閲覧。
  5. ^ 2011年春「さわやかウォーキング」の開催について (PDF)”. 東海旅客鉄道 (2011年2月16日). 2016年9月12日閲覧。
  6. ^ 「さわやかウォーキング」の開催について (PDF)”. 東海旅客鉄道 (2015年8月21日). 2016年9月12日閲覧。
  7. ^ 名鉄のハイキング×JR東海さわやかウォーキング 共同開催について (PDF)”. 名古屋鉄道、東海旅客鉄道 (2015年2月4日). 2016年9月12日閲覧。
  8. ^ 「愛知デスティネーションキャンペーン」の開催について (PDF)”. 愛知県大型観光キャンペーン実施協議会、JRグループ (2018年8月24日). 2018年12月30日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]