長岡京駅
長岡京駅* | |
---|---|
西口(背後に村田製作所のビルが建つ) (2006年10月) | |
ながおかきょう Nagaokakyō | |
◄JR-A34 向日町 (3.7 km) (4.0 km) 山崎 JR-A36► | |
所在地 | 京都府長岡京市神足二丁目4-1 |
駅番号 | JR-A35 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■東海道本線(JR京都線) |
キロ程 |
523.7 km(東京起点) 京都から10.1 km |
電報略号 | ナキ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面4線(乗降は2面2線のみ) |
乗車人員 -統計年度- |
[# 1]15,622人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1931年(昭和6年)8月1日 |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
長岡京駅(ながおかきょうえき)は、京都府長岡京市神足(こうたり)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である[1]。駅番号はJR-A35。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
概要
[編集]1931年に開業。当時は乙訓郡新神足村に所在していたことから「神足駅」(こうたりえき)と名乗っていた[2]。神足駅時代に使われていた駅名標が、現在市内の神足公民館前で保存されている[3]。その後、新神足村は合併を経て長岡町となり、1972年10月1日に単独で市制施行して長岡京市が成立した。当駅は市内で唯一のJR駅であることから、1995年に市名から取られた現駅名に改称した。
市中心部からはやや離れてはいるものの、企業への通勤客を中心に利用客がいる。また、京都府運転免許試験場(当駅下車後、西口から阪急バスまたは東口から京都市営バス利用)への利用がある。近年[いつ?]駅周辺にマンション、ビルが建設され、道路も舗装され外観は綺麗に整備された。同じ長岡京市の中でも、より中心部に近い阪急電鉄長岡天神駅のほうが利用者が多かったが、近年[いつ?]逆転している。ただし、停車本数は相変わらず長岡天神駅のほうが多い。長岡天神駅とは異なり、隣接する京都市伏見区西部の住民の利用者も多い特徴がある。
早朝から朝通勤時間帯(おおむね5 - 7時台)においては、快速電車は京都 - 西明石間において快速運転を行うが、当駅はこの電車の京都 - 高槻間の途中駅で唯一の停車駅となっている。
歴史
[編集]- 1931年(昭和6年)8月1日:日本国有鉄道東海道本線の向日町駅 - 山崎駅間に神足駅(こうたりえき)として開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 1945年(昭和20年)7月19日:連合国戦闘機の機銃掃射により、駅前にあった日本輸送機の女子工員1名が死亡。付近で農作業などの5名が重軽傷を負った(神足空襲)。
- 1972年(昭和47年)10月1日:市政施行により、所在地が長岡京市となる。
- 1985年(昭和60年)
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR京都線」の愛称を使用開始。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)3月16日:ダイヤ改正に伴い、快速が全列車停車となる。
- 1997年(平成9年)6月22日:自動改札機を設置し、供用開始[5]。
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入[6]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード乗車券「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2005年(平成17年)
- 4月20日:西口に再開発ビル「バンビオ」が完成[7]。
- 5月:西口のペデストリアンデッキ、バスロータリー、駐車場などの工事が完成。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2010年(平成22年)
- 3月13日:ダイヤ改正に伴い、当駅に停車する列車は内側線走行の列車のみとなる。
- 5月15日:1・4番のりばにステンレス製の安全柵を設置。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入[8]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用開始。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を有する地上駅(12両編成対応)で、通常の乗降は内側線ホームのみを使う。場内・出発信号機を有し、停車場に分類される。
駅舎は橋上駅舎であり、改札外の通路は長岡京市の自由通路を兼ねている。自転車は地下通路を通行することで駅の東西の行き来が可能である。各ホームにエレベーターが設置されているが、エスカレーターの設置はない。改札口は1か所設けられている。出入口は東口と西口の2か所あり、いずれもエレベーターと上りエスカレーターが整備されている。西口は商業施設などが入居しているビル「バンビオ」の2階部分とペデストリアンデッキで直結している。
直営駅であるが駅長は配置されておらず、高槻駅が当駅を管理している。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 線路 | 行先 |
---|---|---|---|---|
1 | A JR京都線 | 上り | 外側線 | (通過列車のみのため閉鎖) |
2 | JR京都線 | 上り | 内側線 | 京都・草津方面[9] |
3 | 下り | 大阪・三ノ宮方面[9] | ||
4 | A JR京都線 | 下り | 外側線 | (通過列車のみのため閉鎖) |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
1995年8月31日までは朝夕の普通と日中の高槻 - 京都間各駅停車の快速のみ停車しており、外側線ホームには柵があったが、翌9月1日のダイヤ改正に伴い柵が撤去された。2010年3月13日より当駅に停車する定期列車が再び内側線経由に統一された。ダイヤ乱れにより快速が外側線経由に変更される場合もあるため、外側線ホームはロープによる封鎖のみだったが、同年5月15日から外側線ホームの柵が再設置され、同時に黄色い点字ブロックや乗車位置表示も撤去されて非常時以外は乗降が不可能になった。ただし、外側線の駅自動放送は数年後まで残存しており、ホームの発車標も外側線表示可能なものが残存している。
-
東口(2024年3月)
-
改札口(2023年2月)
-
切符売り場(2023年2月)
-
ホーム(2023年2月)
利用状況
[編集]2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員は15,622人である 。
「京都府統計書」及び「長岡京市統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1997年(平成 | 9年)16,204 | |
1998年(平成10年) | 16,510 | |
1999年(平成11年) | 16,761 | |
2000年(平成12年) | 17,167 | |
2001年(平成13年) | 16,847 | |
2002年(平成14年) | 16,670 | |
2003年(平成15年) | 16,972 | |
2004年(平成16年) | 17,714 | [# 2] |
2005年(平成17年) | 18,739 | [# 2] |
2006年(平成18年) | 19,511 | [# 2] |
2007年(平成19年) | 19,675 | [# 2] |
2008年(平成20年) | 20,255 | [# 2] |
2009年(平成21年) | 19,986 | [# 3] |
2010年(平成22年) | 20,256 | [# 4] |
2011年(平成23年) | 20,144 | [# 5] |
2012年(平成24年) | 19,974 | [# 6] |
2013年(平成25年) | 20,529 | [# 7] |
2014年(平成26年) | 20,452 | [# 8] |
2015年(平成27年) | 20,602 | [# 9] |
2016年(平成28年) | 20,796 | [# 10] |
2017年(平成29年) | 20,778 | [# 11] |
2018年(平成30年) | 20,805 | [# 12] |
2019年(令和元年) | 20,521 | [# 13] |
2020年(令和 | 2年)15,981 | [# 14] |
2021年(令和 | 3年)15,622 | [# 1] |
駅周辺
[編集]JRでは長岡天満宮への最寄駅であるが、長岡京市中心部には阪急長岡天神駅のほうが近く、当駅周辺の建物の密度は低い。長岡天神駅へは西口から徒歩約13分。
東口駅前広場には、車掌車ヨ8000形貨車が展示されているほか、新幹線0系とD51形蒸気機関車の車輪が展示されている。
西口
[編集]長岡天神駅に向けて延びる通り沿いに商店が続く。
- 長岡京駅西駐車場
バンビオ
[編集]西口に存在する再開発ビル。主要テナントは以下の通り。
- 1番館
- 2番館
東口
[編集]- 村田製作所本社
- 国道171号
- 勝竜寺城公園
- ヌヴォトンテクノロジージャパン(旧パナソニックセミコンダクターソリューションズ)
- 三菱ロジスネクスト本社(旧日本輸送機)
- 三菱電機京都製作所
- 向日町警察署神足交番
- 村田機械総合グラウンド
- 西濃運輸京都南支店
バス路線
[編集]西口と東口にバス乗り場が設置されている。
西口
[編集]阪急バスと京都京阪バスが乗り入れる。京都京阪バスについては阪急バスと共同運行の1路線のみ。
停留所名は阪急バスが「JR長岡京駅(西口)」、京都京阪バスが「JR長岡京」。
のりば | 運行事業者 | 路線 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 阪急バス 京都京阪バス |
長岡京淀線(阪急) 淀長岡京線 (KKB) |
90系統(阪急)/90号経路 (KKB):京阪淀駅 | 両社による共同運行 |
阪急バス | 長岡京線 | 1系統:金ヶ原方面 | 円明寺ヶ丘先行 | |
3系統:金ヶ原方面 | 梅ヶ丘先行 | |||
80系統:JR山崎駅 | マイクロバスによる運行 | |||
48系統:新山崎橋 | 5・7系統から系統変更した便 | |||
2 | 5系統:光風台・美竹台方面 | 13時台まで | ||
6系統:美竹台・光明寺方面 | 14時台以降。太鼓山先行 | |||
7系統:美竹台・光明寺方面 | 14時台以降。済生会病院前先行 | |||
8系統:奥海印寺方面 | 14時台以降。太鼓山先行 | |||
9系統:奥海印寺方面 | 13時台まで。奥海印寺先行 | |||
20系統:光明寺方面 | 13時台まで。舞塚先行 | |||
22系統:光明寺方面 | 13時台まで。光明寺先行 | |||
10系統:今里方面 | 12時台までの4本のみ。一文橋先行 | |||
11系統:今里方面 | 14時台以降の4本のみ。舞塚先行 | |||
80系統:阪急東向日 | マイクロバスによる運行 | |||
49系統:JR長岡京駅(東口)/菱川 | 1系統から系統変更した便。最終便のみ菱川止まり | |||
12系統:免許試験場前 | ||||
- | 長岡京はっぴぃバス | 北コース:滝ノ町・西の京・今里・うぐいす台方面 | ||
西コース:友岡・泉が丘・高台・河陽が丘方面 |
東口
[編集]阪急バスのほか、京都市営バスが竹田駅から乗り入れる。
停留所名は阪急バスが「JR長岡京駅(東口)」、京都市バスが「JR長岡京東口」。
阪急バスの1・3系統はこの後西口に乗り入れるため、備考については西口を参照。
運行事業者 | 路線 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
阪急バス | 長岡京線 | 1系統:金ヶ原方面 | |
3系統:金ヶ原方面 | |||
東部バス | 101系統:城の里循環 | ||
102系統:東和苑循環 | |||
京都市営バス | 南2号系統:竹田駅西口 | ||
特南2号系統:竹田駅西口 | 免許試験場は経由しない |
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、22頁。
- ^ a b c “神足駅を長岡京に JR西日本・来月1日改称”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年8月11日)
- ^ まちの中に駅!? JR神足駅の謎 長岡京なう(長岡京市観光協会公式ブログ)2017年1月31日
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-117-1。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ “バンビオ、カメラ散策”. 広報ながおかきょう 2005年(平成17年)5月1日号. 長岡京都市開発. pp. 2-3. 2023年1月31日閲覧。
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ a b “長岡京駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月10日閲覧。
- 京都府統計書
- 長岡京市統計書
- ^ a b “長岡京市統計書(令和4年度版)4-2 JR各駅乗降客数” (xlsx). 2023年7月23日閲覧。
- ^ a b c d e “長岡京市統計書(平成21年度版)Ⅳ-3 JR各駅乗降客数” (pdf). 2010年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成22年度版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). 2011年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成23年度版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). 2013年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成24年度版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). 2015年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成25年度版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). 2015年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成26年度版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). 2017年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成27年版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). 2017年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成28年版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). p. 43. 2017年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成29年版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). p. 43. 2018年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(平成30年版)Ⅳ-2 JR各駅乗降客数” (pdf). p. 43. 2019年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(令和元年度版)4-2 JR各駅乗降客数” (csv). 2020年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(令和2年度版)4-2 JR各駅乗降客数” (xlsx). 2021年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
- ^ “長岡京市統計書(令和3年度版)4-2 JR各駅乗降客数” (xlsx). 2022年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 長岡京駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道