トヨタ・プリウス

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トヨタ・プリウス
Toyota Prius logo.svg
販売期間 1997年 -
製造国 日本の旗 日本
中華人民共和国の旗 中国(中国市場向け、2代目 - )
タイ王国の旗 タイ(タイ市場向け、3代目 - )
ボディタイプ 4ドアノッチバックセダン(初代)
5ドアハッチバックセダン(2代目 - )
駆動方式 FF
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プリウスPRIUS)は、トヨタ自動車1997年に製造・発売を開始した世界初の量産ハイブリッド専用車(スプリット方式)、およびそれを中心としたハイブリッド専用車のブランド(商標)である。

現在、世界93か国で販売されていて、車名はどの国においても「プリウス」(PRIUS) を名乗る[1]

プロトタイプ(1995年)[編集]

トヨタ・プリウス
プロトタイプ
第31回東京モーターショー
展示:1995年10月27日-11月8日
プロトPRIUS前.jpg
プロトPRIUS後.jpg
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアノッチバックセダン
エンジン 1AZ-FSE型改 (D-4) 1.5L 直4 DOHC
駆動方式 FF
変速機 CVT
全長 4,150mm
全幅 1,695mm
全高 1,490mm
ホイールベース 2,550mm
-自動車のスペック表-

1995年11月、第31回東京モーターショーにて参考出品車として展示。「人と地球にとって快適であること」というコンセプトの元に開発。低燃費走行を目的としたパワートレーンシステム「TOYOTA EMS (Energy Management System)」を搭載。これは直噴ガソリンエンジン「TOYOTA D-4」・CVT(Continuous Variable Transmission・ベルト式無段変速機)・キャパシターを電源としたインダクションモーター/ジェネレーター (M/G) をコンピューター (ECU) によって協調制御した世界初のパワートレーンシステムで、エンジン・駆動系の効率を大幅に向上させ、エネルギー回生、停車時のエンジン停止などの画期的な機能を採用し、同クラス車の約2倍の燃費30km/L(10・15モード走行)実現を目標にしていた。

環境を配慮した機能として、電動パワーステアリング・低転がり抵抗タイヤ・電動コンプレッサーエアコンシステム・RSPP(新リサイクル防音材)の採用・空力ボデー・高性能熱線吸収ガラス・着色樹脂を使った無塗装バンパー&サイドモールがあった。安全装備として早くも側面衝突対応SRSエアバッグを装備し、計6カ所のエアバッグがあった。

珍しい装備としては助手席およびリヤシートに組み込み式チャイルドシートや、近未来対応型マルチメディアシステム、ドームランプに設置された4方向のセンサーから発信されるマイクロ波により、駐車中の車内への侵入者を感知。アラーム(ホーン吹鳴、ライトの点滅)で異常を知らせるセキュリティシステムがあった。内装においてはセンターメーターではなく、運転席側にメーターを配置したオーソドックスなタイプが採用されていた。

初代 NHW1#(1997年 - 2003年)[編集]

トヨタ・プリウス(初代)
NHW10・11型
前期型(NHW10:1997年10月-2000年5月)
TOYOTA Prius.jpg
前期型リア
1997 Toyota Prius 01.jpg
販売期間 1997年 - 2003年
デザイン CALTY
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアノッチバックセダン
エンジン 1NZ-FXE型 1.5L 直4 DOHC
駆動方式 FF
モーター 交流同期電動機
前期型:1CM型
後期型:2CM型
最高出力 エンジン:58PS/4,000rpm (前期型) 56kw(76PS)/5,000rpm (後期型)
最大トルク エンジン:10.4kgm/4,000rpm (前期型) 110.0Nm(11.2kgm)/4,000rpm (後期型)
変速機 電気式無段変速機
サスペンション 前:ストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング
全長 4,275 - 4,310mm
全幅 1,695mm
全高 1,490mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,220 - 1,240kg
プラットフォーム MCプラットフォーム
-自動車のスペック表-

車両概要[編集]

1997年12月、「21世紀に間に合いました。」(考案:岩崎俊一)のキャッチコピーが示す通り、世界初となる「量産ハイブリッド自動車」として誕生。開発責任者(チーフエンジニア)は、後にトヨタ自動車の会長となる内山田竹志が務めた。開発プロジェクト名は「G21プロジェクト」(『90年代国産車のすべて』三栄書房、87頁参照)。

サイズは小型5ナンバー4ドアセダンで、デザインは歴代セリカなどを手がけたトヨタのアメリカのデザイン拠点であるCALTYが担当し「未来からやってきた車」のイメージに相応しいエクステリアを構築する。外観は当時としては珍しいフロントグリルボンネットをシームレスにつないだデザインを採用した。これは単にデザインだけではなく、空気抵抗の減少にも大きく寄与している。また、車両の全高を大きくとって着座位置を高くすることにより、乗降を容易に、かつ車内の居住空間を有効に使えるようにしているが、これは当時のセダンとしては革新的なパッケージングであった。

足回りでは専用の超軽量鍛造アルミホイールを装着し、さらにその上に空気抵抗低減のための樹脂製のホイールカバーを装着するという珍しい手法を採用している。なお、これは2代目や3代目にも引き続いて採用されている。

インテリアの最大の特徴としてセンターメーターがあるが、当時はまだ採用車種が少なく話題を呼んだ。また、5.8インチマルチインフォメーションディスプレイ[2]を始めからインテリアデザインに盛り込む設計がされたのも、同時期にデビューしたハリアーとともに初めての試みである。これらは後の乗用車全般のインテリアデザインに大きな影響を与えた。なお独特の駆動方式(走行中でもエンジンが停止するなど)から、タコメーターと水温計が省かれている[3]

駆動ユニットはTHS (Toyota Hybrid System) と呼ばれ、アトキンソンサイクル方式の1NZ-FXEガソリンエンジンと、1CM型永久磁石式同期モーターを併用して動力を発生する。1CM型はマイナーチェンジ時に改良され2CM型となる。

発表当初の燃費は28.0km/l(10・15モード)であり、当時の同程度のガソリンエンジン車と比較して驚異的なものであった。その後の改良により、最終モデルの燃費は31.0km/l(10・15モード)に達している。

販売価格は215万円と、同程度の車格カローラの「1.5SEサルーン」が152.7万円(2WDの4速AT車での場合)で販売されていた時代(1997年-1999年当時)としては決して安くはなかった。しかし、ハイブリッドシステムのコストからすると原価を大きく割り込んでいると見られ、「215万円はバッテリーだけの価格」や(前述のキャッチコピーからか)「21世紀へgo (5) の語呂合わせ」等と噂された。

年間の販売台数は最大でも2万台を超えることはなく、モデル末期には1万台を割り込んでおり、2代目のような「大ヒット」や3代目のような「スマッシュヒット」ではなかったものの、ハイブリッド乗用車史の基礎を築き上げるには十分な販売実績だった。一方で後述の通り2代目以降は3ナンバーとなり、2代目プリウス以降もトヨタのハイブリッド乗用車は主に3ナンバーとなったため、トヨタの5ナンバーハイブリッド乗用車はアクアの登場まで、更に初代プリウスの流れを汲む3ボックスセダン型5ナンバーハイブリッド乗用車はカローラアクシオハイブリッド(NKE165型)の登場まで、一時期途絶える事になる。

ラジオ等、コマーシャルでは「難しく考えないで、普通に運転してください」とアナウンスされていた。ハイブリッド車の初期ならではである。

沿革[編集]

1997年12月
正式発表、発売開始。
1998年11月
特別仕様車「Gセレクション」、「Gセレクション・ナビパッケージ」発売。同時にカタロググレードも仕様変更し、ボディカラーに「スーパーホワイトII」を追加。
1998年度グッドデザイン賞受賞。
1999年11月
特別仕様車「Gセレクション」を再発売。前回仕様より3万円値下げした。
2000年5月
マイナーチェンジを実施。形式がNHW11型となったことから、これ以降の初代モデルを俗に後期型ないし1.5代目と呼ぶこともある。超-低排出ガス認定(☆☆☆)を受け、10・15モード燃費は29.0km/Lに向上。グレード体系を変更して「S」と「G」の2グレード体制になる。また、2000年モデルから北米での販売が開始されるのに伴って現地での安全基準へ適合させるためバンパー形状が変更された。さらにリアスポイラーを新設定し空力性能の向上を図っている。
2001年1月
「S」をベースに、DVDボイスナビゲーションシステムやクルーズコントロールなどの上級装備を備えた特別仕様車「S プレミアム21」を発売。
2001年8月
一部改良。欧州仕様用のセッティングが施されたサスペンション、リアディスクブレーキ、リアスポイラー、新デザインの14インチアルミホイールを装備する「ユーロパッケージ」の導入と、新ボディカラーである「ボルドーマイカ」を追加。
2002年1月10日
「S」をベースに、ボディカラーにボルドーマイカ等の専用色を2色設定すると共に、DVDボイスナビゲーションシステム、クルーズコントロール等を装備した特別仕様車「S Premium」を発売。
2002年8月6日
一部改良。制動時のエネルギー回収量を増加したことで、10・15モード燃費を31.0km/Lに向上。同日にDVDボイスナビゲーションなどを装備した特別仕様車「Sナビスペシャル」、「Gナビスペシャル」を発売。
2003年9月1日
2代目へフルモデルチェンジ。


2代目 NHW20(2003年 - 2011年)[編集]

トヨタ・プリウス(2代目)
NHW20型
後期型(2005年11月 -2011年12月)
Toyota Prius NHW20.jpg
後期型リア
Toyota Prius NHW20 rear.jpg
室内
2ndPriusinterior.jpg
販売期間 2003年 - 2011年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバックセダン[4]
エンジン 1NZ-FXE型 1.5L 直4 DOHC
駆動方式 FF
モーター 3CM型 交流同期電動機
最高出力 エンジン:57kw(77PS)/5,000rpm
モーター:68PS
最大トルク エンジン:115Nm(11.7kgm)/4,200rpm
モーター:40.8kgm
変速機 電気式無段変速機
サスペンション 前:ストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング
全長 4,445mm
全幅 1,725mm
全高 1,490mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,250 - 1,290kg
プラットフォーム MCプラットフォーム
-自動車のスペック表-

車両概要[編集]

先代の4ドアセダンからワンモーションスタイルの5ドアハッチバックへと、ボディ形状が大きく変更される(ちなみに、自動車の同一モデルのフルモデルチェンジで、ボディ形状が変化するケースは多くはない)。また2代目からは日本国外での市場を考慮してやや大型化され、ホイールベースも2,700mmとなり、車格は初代の小型乗用車からプレミオ/アリオン(旧コロナ/カリーナ)と同じミドルクラスとなった。車幅が1,725mmと拡大されたため、日本市場では3ナンバー登録となる。ホイールハブスタッドボルト数は、初代の4本から5本に変更された(PCDは100のまま)。目標月間販売台数は3,000台。これは、先代の直近の販売実績の3倍であった。給油口が右側から左側に変更され、CピラーとDピラー間に窓が追加された。(後部座席扉は一枚窓となった)

2代目から、トヨタのハイブリッド乗用車(ダイハツ工業へのOEM車種[5]も含む)にて「HYBRID SYNERGY DRIVE」(ハイブリッド・シナジー・ドライブ)のブランド展開を開始。当代が初の車種となり、車名エンブレムの下にそのエンブレムが装着された[6]

2代目に搭載されているユニットはTHS-II (Toyota Hybrid System II) と呼称されるTHSの発展型で、エンジンは先代と同じく1NZ-FXE型を搭載するが最高回転数を5000rpmまで増加、新型モーター(3CM)の出力を従来型の33kWから50kWへと向上させるなどパワーアップを図りながら、10・15モード燃費はさらに向上して35.5km/Lとなり、4人乗り以上の市販ハイブリッドカーとしては当時、世界最高の省燃費を達成した。電池には引き続きニッケル・水素充電池を採用する。

なお、トヨタのハイブリッドシステムはこの他にもクラウン(JZS170系セダンほか)などに搭載されていた簡易ハイブリッドユニットである「THS-M」(Mild)、エスティマアルファードに搭載された「THS-C」(CVT) などのバリエーションがある[7]。またパナソニックEVエナジー(現 プライムアースEVエナジー)のニッケル水素電池は小型トラック日野・デュトロ)や大型路線バス日野・ブルーリボンシティ)のハイブリッド車にも採用されている。後述の#ハイブリッドシステムの特性も参照。

後の3代目モデルやプリウスα(プリウス+)アクア(プリウスC)にも継承された「トライアングル・シルエット」と呼ばれる三角形の「おむすび形」のスタイリングが特徴的で、2003年度にはグッドデザイン大賞を受賞した。

その他、2代目モデルでは、モーターのみの走行が選択可能な「EVモード」、後方カメラの映像上で場所を指定するだけで駐車時のハンドル操作を自動化できる「インテリジェントパーキングアシスト」(世界初搭載)、横滑り防止機構と電動パワーステアリングを統合制御する「S-VSC」(世界初搭載)、アイドリングストップ中もバッテリーを電源として動作可能な電動インバーターエアコン[8](車載用として世界初搭載)、キーをポケットに入れたままドアノブに手を掛けるだけでロック解除、そのままブレーキペダルを踏みながらパワースイッチを押すだけでハイブリッドシステムが始動する「スマートエントリー」、イモビライザーなどの最新技術が投入された。特に電動インバーターエアコンは、その後のトヨタのハイブリッド乗用車の主要装備となる。

グレード[編集]

初代の後期モデルより引き継いだ「S」と「G」の2グレードを基本として、上級オプションパッケージとなる「TOURING selection」を新設定した。

S
最量販グレードとなる標準仕様車。一通りの装備が装着されている。タイヤサイズは185/65R15となるプリウス専用開発の低燃費エコタイヤ(グッドイヤー・GT3)を装備する。また、装備を厳選した「スタンダードパッケージ」が後期モデルより新設定される。
G
「S」に本革巻きステアリング、キーレスオープン(スマートエントリー)、CDチェンジャー、アルカンターラ(後期モデル)のシートなどの豪華装備を追加した上級グレード。
TOURING selection
先代後期モデルに初設定された「ユーロパッケージ」をさらに昇華させ、走行性能を大幅に向上させた上級のオプションパッケージで、車体底部にフロアアンダーカバーとリアバンパースポイラーを装着し、リアゲート部に大型リアスポイラーを装備して空気抵抗を低減。初採用の16インチアルミホイールと195/55R16サイズの高性能タイヤ(ミシュラン・Pilot Primacy)を組み合わせ、さらに専用サスペンションを装着することで、高速走行時の直進安定性を向上させた。他には、ディスチャージ・ヘッドランプ、フロント・フォグランプが標準装備されている。2005年以降の後期モデルでは、Gツーリングにはアルカンターラのシートを採用した他、モデル初の本革シートが追加された「G TOURING selection LEATHER package」も設定された。なお低燃費タイヤではないため他のグレードよりも燃費性能はやや劣る。
EX
3代目モデル発表と同時に設定された法人ユーザー向けの新グレードである。「S スタンダードパッケージ」をベースに、ボディカラーをスーパーホワイトII・シルバーメタリック・ブラックの3色とし、内装色をグレーのみに絞ってフロントグリルをボディ同色に変更。また、フロントフォグランプやホイールキャップをオプション設定にして装備を厳選し189万円という超低価格を実現した。なお、運転席・助手席デュアルステージSRSエアバッグ等の安全装備やCDオーディオや温度センサー付電動インバーターエアコンなどの快適装備は従来どおり装備される。1クラス下のセグメントにアクアが登場したため、2011年12月をもって生産が終了した。

沿革[編集]

2003年9月1日
モデル初のフルモデルチェンジを実施し、2代目へ進化。
2004年2月
仕様変更。車両型式を変更し「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」に対応。
2004年8月4日
「S」と「G」をベースに、「ツーリングセレクション」の装備とアルカンターラ専用シート表皮・ディスチャージヘッドランプ・G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付EMV(エレクトロマルチビジョン)&インテリジェントパーキングアシスト(カラーバックガイドモニター機能付)を特別装備した特別仕様車「S ツーリングセレクション・プレミアム/G ツーリングセレクション・プレミアム」を発売。
2005年11月1日
マイナーチェンジ。
デザインの大幅な変更はないが、フロントグリルフィンのメッキ処理化・リヤワイパーの標準装備化(これまでは寒冷地仕様車のみオプションとして選択可能で装着車は数少なかった)・ヘッドライトエクステンションのブルー着色・リアコンビネーションランプLED部の色を黒からクリアに変更・メーカーオプションのナビをDVDからHDDに変更し、「HYBRID」の文字エンブレムがトヨタのハイブリッドカーとして初めてフロントフェンダー部にも装着された。またハロゲンヘッドランプ車にはマニュアルレベリング機能が装着された。
また、ボディ剛性のさらなる向上や遮音性の向上、アルミホイールの剛性向上やサスペンションのセッティング変更等、走行性能に関する点が改良された。内装ではシート生地の変更(「G」と「G ツーリングセレクション」にはアルカンターラのシートが採用された)とインパネ・ドアトリム部にソフトパッドが採用され内装の質感が大幅に向上した。さらに新グレードとして「S」の装備を簡略化した「S スタンダードパッケージ」と3代目でも最上級グレードとなった「G ツーリングセレクション・レザーパッケージ」が追加された。
2007年2月1日
一部改良。エンジン直下の触媒の性能向上と車両床下の触媒追加、エンジン制御のコンピューター (ECU) の改良により排出ガス浄化性能をさらに向上。パーキングブレーキの戻し忘れ警告ブザーも追加される。
2007年4月2日
プリウス生誕10周年を記念して、SグレードにHDDナビ、スマートエントリー&スタートシステムなどの特別装備を追加した「S 10th Anniversary edition」を発売。
2007年9月3日
一部改良。新燃費基準の試験方法となる燃費表示「JC08モード(29.6km/L)」の認可を受ける。同時に「2015年度燃費基準」を達成した。
2008年9月1日
原材料の高騰に伴い、車両本体価格を値上げ。最低価格が233.1万円からとなる(従来は226.8万円から)。
2009年5月18日
3代目モデルの発売と共に、ビジネスユーザー向けに特化した新グレード「EX」を発表(発売は6月8日からで、189万円から)。以後の2代目プリウスは、このグレードのみ販売されていた。
2011年12月
生産を終了。

プリウス・サーキットバージョン[編集]

2代目モデルをベースとしてトヨタ自動車が「サーキットバージョン」を製作。外装はトヨタF1をイメージしたカラーリングが施され、内装は遮音材などの快適装備を撤去して大幅な軽量化を図り、ボディ剛性と安全性の向上のためロールケージを組むなど、一般のレーシングカーグループN準拠)と同じ方法で製作された。

そしてプリウスの特徴であるハイブリッドシステムにもチューニングが施され、エンジンは標準搭載のアトキンソンサイクル型からカローラ用の通常燃焼型 (1NZ-FE) へ変更。インバーターシステムも昇圧性能を強化したものとなり、システム出力を大幅に向上させた。バッテリーも直接外気を導入して冷却できるようリアドアにエアインテークが設けられた。また、タイヤ・ホイールはツーリングセレクション用の16インチ(タイヤはブリヂストン・POTENZAのハイグリップのものに変更)を装備し、ブレーキも欧州仕様車と同じ物(リアをディスク化)が採用されストッピングパワーを強化している。

将来的なワンメイクレース開催を見込んで同様のサーキット仕様が数台制作されたが、結局市販化されることはなかった。

他社への技術提供[編集]

2代目チーフエンジニアの井上雅央はカタログで「THS-IIの技術を独り占めするつもりはない。地球環境のために、他社への技術提供もいとわない」と発言。

その発言通り、2代目発売から、3年後の2006年10月4日、北米日産アルティマハイブリッドにハイブリッドシステムを供給したものの、日産製のエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせをトヨタが担当した際に手間が掛かりすぎてしまったため、自社で開発してくれる相手を探す方向に向かう。そして、THS-II登場の10年後の2013年11月にマツダアクセラに「SKYACTIV-HYBRID」としてTHS-II(厳密にはリダクション機構付THS-II)が搭載された。トヨタから供給されたシステムを使い、マツダがハイブリッドシステムを開発。システムプログラムのわからない箇所をトヨタ側に問い合わせるうちに、トヨタの技術者がバスでマツダに見学に来るという事態も発生した。


3代目 ZVW3#(ハイブリッドモデル(ZVW30):2009年 - 2015年、プラグインハイブリッドモデル(ZVW35):2012年 - )[編集]

3代目プリウス(前期型)

2009年1月に開催された北米国際オートショーにおいて発表、同年5月18日に日本での販売が開始された。2代目と同様に3ナンバー。

2009年12月からは、ZVW30型プリウスをベースとしたプラグインハイブリッドカープリウスPHVのリースが開始され、2012年1月30日には市販も開始された。

2011年12月にはマイナーチェンジが行われ、内外装デザインの変更などが行われている。また、それに合わせ派生車種のプリウスαアクア(プリウスC)が販売されている。

また、純正カスタムモデルであるプリウスG'sが生まれた。これはGAZOO Racingによりボディに若干の補強が加えられ、デザイン重視のエアロパーツ風エクステリアパーツとともにスポーツシートと固められたサスを持つドレスアップモデルである。走行性能自体は標準モデルと何ら変わりはない。

4代目 ZVW5#(2015年 - )[編集]

トヨタ・プリウス(4代目)
ZVW50/51/52/55型
A 2WD
2015toyota prius(ZVW50) a 2WD.JPG
2015toyota prius(ZVW50) a 2WD rear.JPG
A ツーリングセレクション 4WD
(室内)
Osaka Motor Show 2015 (47) - Toyota PRIUS A "Touring Edition" E-Four (DAA-ZVW55).JPG
販売期間 2015年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバックセダン[4]
エンジン 2ZR-FXE型 1.8L 直4 DOHC
駆動方式 FF/4WD(E-Four)
モーター 1NM型 交流同期電動機(フロント)
1MM型 交流誘導電動機(リア・4WD車のみ)
最高出力 エンジン:72kw(98PS)/5,200rpm
フロントモーター:53kW(72PS)
リアモーター:5.3kW(7.2PS)
最大トルク エンジン:142Nm(14.5kgm)/3,600rpm
フロントモーター:163Nm(16.6kgm)
リアモーター:55Nm(5.6kgm)
変速機 電気式無段変速機
サスペンション 前:ストラット式コイルスプリング
後:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
(前・後ともにスタビライザー付)
全長 4,540mm
全幅 1,760mm
全高 1,470mm(FF)
1,475mm(4WD)
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,310 - 1,460kg
プラットフォーム TNGA-Cプラットフォーム
-自動車のスペック表-

2015年9月8日(現地時間)にアメリカのネバダ州ラスベガスで世界初披露[9]され、同年12月9日に日本で発売を開始した[10]

3代目同様、エンジンには2ZR-FXE型が採用されているが、最大熱効率40%を実現して改良を施すとともに、ハイブリッドシステム全体の小型・軽量化や約20%の低損失化を図ったことで、「E」はJC08モード走行燃費を40.8km/Lに、その他のグレードにおいても37.2km/Lにそれぞれ向上。併せて、歴代初となるE-Four(電気式4輪駆動方式)を採用した4WD車が新設定され、こちらも34.0km/Lの低燃費を実現している。今回より本格導入される「TNGA」コンセプトによる、新プラットフォーム(新MCプラットフォームの後継となるTNGA-Cプラットフォームを採用)を導入することで低燃費の実現とデザイン性を両立した低重心フォルム(その証拠に、フロントのトヨタマークの位置がスポーツカーの86と同じ位置にある)となり、基本性能も向上されている。また、歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、ステアリング制御付レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームで構成された衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も導入され、「E」・「S」にメーカーオプション設定、「A」以上のグレードに標準装備したほか、3代目の派生車種であるプリウスαやアクアの各後期型、それ以外の車種では2代目カローラアクシオ、3代目カローラフィールダーの各後期型に導入されているBi-Beam(バイ・ビーム)LEDヘッドランプも導入して全車に標準装備した。エクステリアとしては、後部座席扉の窓が初代のような二枚張りとなり、C・Dピラー間の窓が消滅し、リアデッキ周辺の処理に関しては基本的に2代目、3代目同様のファストバックスタイルのハッチバックでありながら同社のノッチバックセダン型燃料電池車であるMIRAIやかつて同社から販売されていたハッチバッククーペの7代目セリカ(T230型)にも通じるセミノッチバック風の造形となった。

4代目プリウスは今までの、プリウスは燃費は良いが、走りは我慢するという状況を打破するために、走りや乗り心地の悪さの改善にも力を入れている。例えばドアの閉まる音一つとっても、今までの軽薄な音から、剛性感を感じさせるものとなっている。もっとも、走りが改善されたとはいえ、ハイブリッド車としては良いというレベルであって、実際モータージャーナリストの国沢光宏は「3代目からの乗り換えだと、安全性能を除き、あまり代わり映えしませんね、となるかも。」「乗り心地がプロトタイプと同じかどうか確約出来ないものの、間違いなく歴代プリウスの中で最も良いのは確か。」と述べている[11]

メーターは、速度等を表示する右側のグラフィックメーターと車両状態等の各種情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイ(共に4.2インチの液晶メーター)になり、「A」以上に標準装備されるヘッドアップディスプレイもカラー化された。

ボディカラーはフルモデルチェンジに合わせ、世界初の技術により遮熱機能を持たせた「サーモテクトライムグリーン(オプションカラー)」、トヨタ初の技術によってにごりのない鮮やかな赤を実現させた「エモーショナルレッド(オプションカラー)」、先進性とプレミアムな印象を併せ持つ「スティールブロンドメタリック」の新規開発の3色を含めた9色を設定する。

グレード体系が刷新され、燃費性能重視の廉価グレード「E」、基本装備を充実させた標準グレード「S」、先進装備を充実した上級グレード「A」、「A」に本革巻きステアリングホイールや本革シートなどを採用した最上級グレードの「Aプレミアム」の4グレードとなり、「S」・「A」・「Aプレミアム」には17インチアルミホイールなどを採用した「ツーリングセレクション」を設定。4WD車は「E」を除く全グレードに設定される。

4WDは必要に応じて後輪を専用モーターで駆動するE-Fourであるが、新規に開発されたHV4WDと呼ばれるものが搭載されている(従来のE-Fourはトヨタは高出力E-Fourと呼んでいる)。後輪を駆動させるモーターの出力は7.2馬力、雪道での発進時など低速域(おおむね25キロ前後まで)で稼働する。

歴史[編集]

2015年9月8日(現地時間)
アメリカ・ネバダ州ラスベガスにて世界初披露される。
2015年10月13日
採用される主な技術内容を公開。併せて、発売時期が12月予定であることを明らかにした[12]
2015年12月9日
日本でフルモデルチェンジ(なお、3代目ベースのプリウスPHVは4代目へ移行後も継続販売)。
2016年1月18日
販売店の営業日ベースでおよそ1ヶ月にあたる同年1月17日時点で月間販売目標(約12,000台)の約8.3倍に相当する約10万台の受注があったことを発表した[13]
2016年2月
香港での販売を開始。
2016年3月23日
ニューヨーク国際オートショーで、同年秋からの導入が予定されている4代目ベースの2代目プリウスPHVの米国仕様車を出展した。なお、日本や欧州では「プリウスPHV」の車名だが、米国では「プリウス プライム」の車名となる[14]
2016年6月15日
新型プリウスPHV(米国名:Prius Prime)の日本仕様が公開された。そのため、ティザーサイトが変更された。


評価[編集]

同等クラスのガソリン車と比較すると燃費性能に優れるが、車両価格が高く価格差を燃費で相殺するまでには相当な走行距離を要すると言われてきた。しかし現状ではプリウスに車格が近いプレミオやウィッシュにプリウスと同等の車両安全装置VSDやカーテンエアバッグなどの装備を追加すると、プリウスとの価格差は無いかむしろ低廉となる。しかしコンパクトクラス、サブコンパクトクラスとの車両価格差を回収するには年間1万キロ走行では10年近くを要する[15]

プリウスは単に燃費性能が良いというだけではなく環境負荷の低減や先進的なEV機能などを評価して購入すべきであるという見方も強い。実際、アカデミー賞に俳優がプリウスに乗って登場したように、プリウスは環境に良いというブランドイメージを築いており、日本では好調な販売成績を挙げている。

アメリカにおいては、カリフォルニア州で州の厳しい規制をパスした当時唯一のガソリンエンジンの実用車としてプリウスが話題を呼び、環境問題に関心の高い富裕層が中心となって次々にプリウスを購入したことから、ハリウッド・スターなどのセレブリティも環境問題に関心があることをアピールするためにこぞってプリウスを自家用車に選ぶ、という時期があった。アカデミー賞授賞式にリムジンでなくプリウスで乗り付けるスターが増え、中でもレオナルド・ディカプリオは数台購入したといわれる[16]その後の、原油価格の高騰から人気が冷めず、最長で半年待ちとなるほど予約が殺到した[17]。しかし、ガソリン価格の低落に伴ってアメリカでは再び大型車や高級車が販売の中心となっており、プリウスは苦戦を強いられている[18]。さらに、プリウスの販売台数の多い地域では、ニッケル水素電池目当ての「車上荒し」のターゲットともなっている[19]

ディーゼルエンジンマニュアルトランスミッション指向の強いヨーロッパにおいても、環境問題への関心の高まりから、イギリスなどを中心に高い評価を得ている。2007年のフランクフルトモーターショーをはじめ、大陸ヨーロッパでも積極的なプロモーションが始められた。2000年に発売されたヨーロッパでは、2007年8月までに約10万台のトヨタ・ハイブリッドが販売された[20]。トヨタのハイブリッド車は同年5月に販売累計が100万台に達していることから、その約1割が欧州市場での販売であったことになる。イギリスのAmberjac Projects社では、プリウスに搭載されたニッケル水素電池リチウムイオン電池に載せ換えて、燃費や航続距離を改善するという改造を行なっている。

日本国外での受賞[編集]

他、多数の受賞がある。また、ヨーロッパの自動車衝突安全テストユーロNCAPでは、星5つの評価を得ている。

レンタカー[編集]

一方、一部のレンタカー会社(および地域)で車種をプリウスに限定したキャンペーンが行なわれることがある。この場合のレンタル料金は一般車種とほぼ同額であり、利用者にとっては自分で購入するのと異なり車輛価格が高額であることを意識せずに済む上一般に燃料費も安くつき(走行距離が長ければ若干レンタル料金が高くても燃料費の差額で十分元がとれてしまう)、またレンタカー会社としても車輛の回転効率を上げることで初期費用を早く回収することができるので、利用者と所有者のどちらにとっても有益であり、ハイブリッド車の普及を図る上では非常に有効な手段であると言える。

なお、トヨタレンタリースではこれまでカローラと同じP3クラスだったが、2008年10月1日以降予約分はプレミオアリオンと同じP4クラスに変更され、値上げとなったが、2009年5月1日以降はP3クラスに戻され、値下げとなった。同年6月から順次導入されている3代目はP4クラスの料金が適用される(2代目と3代目では排気量が異なる為、P3クラスの2代目には(1.5L)、P4クラスの3代目には(1.8L)と表記し区別されている)。2012年4月1日からは、ハイブリッド専用のクラスが3種新設され、HV1には2代目が、HV2には3代目が割り当てられている。また同時に、区間平均燃費が表示できる機能を生かして、満タン返しが不要な「HV燃費精算」も開始された。

アメリカ合衆国の大手レンタカー会社では、2007年7月現在エイビス・レンタカー (Avis) が約1,000台のプリウスを保有するほか、ハーツ・レンタカー (Hertz) が2008年までに3,400台のプリウスを導入し、ニューヨーク市などハイブリッド車の需要が旺盛な地域に重点配備することを発表した[21]。エイビス・レンタカーはイギリスでもプリウスを保有し、ロンドンなどに配置している[22]

また、2010年7月4日からはトヨタレンタリース長崎管轄の福江店(長崎県五島市)において、プリウスプラグインハイブリッドのレンタカー貸出を開始。これは、長崎県が経済産業省のモデル事業である「長崎県EV・PHVタウン」の主要プロジェクトとして五島地域で展開する未来型ドライブ観光システム「長崎EV&ITS(エビッツ)」に協力し、同車を福江店へ2台配備したもので、一般ユーザーがレンタカーでPHVを運転できる国内唯一の店舗となった[23]。その後、「能登スマート・ドライブ・プロジェクト」と題して、2012年7月7日、トヨタレンタリース石川がプリウスPHV(市販モデル)を能登空港店を中心に県内に配備、併せてトヨタメディアサービスのWi-Fi付充電スタンド「G-Station」を能登半島に21台設置するプロジェクトも始まった。ただし、往路か復路のいずれかに能登空港を利用することが貸出の条件となっている。さらに全国11の地域(2012年8月現在、長崎・石川を含む)でもPHVの貸出が開始されている。

販売店[編集]

初代はトヨタ店のみであったが、2代目からはトヨペット店が加わり、2チャンネル併売となった。また、販売台数も2代目からは格段に増え、発売後半年経っても、購入から納車まで数か月待ちという事態も起きた。3代目以降はカローラ店ネッツ店にも販売網を広げ、レクサス専売店を除くトヨタの全販売店で販売を開始した。トヨタの全販売店で販売する車種の登場は、トヨタが現体制になった1982年以降では2000年に限定生産されたオリジンの例があったのみで、限定生産車以外では初めてとなる。なお、2代目モデルもグレード体系などを見直し、ビジネスユーザー向け新グレード「EX」に一本化し2011年12月26日まで継続販売された(取扱いは従来どおりトヨタ店とトヨペット店)。低価格路線を打ち出しているホンダ・インサイトに対抗するため、「EX」の車両本体価格はインサイトの「G」と同じ189万円に設定。3代目モデルも205万円からの価格設定にしていた。

車名の由来[編集]

  • ラテン語で「-に先立って」の意味。
    • また、Pはプレゼンス(存在感)、Rはラディカル(技術的革新)、Iはアイデアル(理想)、Uはユニティ(調和)、Sはソフィスティケート(洗練)を意味するキーワードとしている[24]
  • ちなみに、かつて日立製作所が発売していた同名の家庭用パソコンプリウス」(こちらはP以外のアルファベットを小文字にして、"Prius"と表記する)も全く同じ意味でネーミングされたもので、こちらは1年早い1996年に発売された。

その他[編集]

  • 2002年週刊少年マガジンで製作したスタッフチーム等の苦悩を描いた漫画「プリウス〜21世紀への翼〜」が掲載された(作画は日和一吾)。
  • 一般的にスポーツグレードを持たない実用車種にはエアロパーツサスペンションキットなどのチューニングパーツはあまり発売されないが、2代目プリウスでは空気抵抗を減らして燃費をさらにあげるためのボディキットが発売されたり、またTRDトムスなど、アフターパーツメーカーからもマフラーやホイール、サスペンションキットなど改造部品が販売されている。
  • 大阪トヨペットグループでは、レーシングドライバー片山右京と共同開発したカスタマイズカーである「ENERGY MASTER[25]」を発売。「究極の環境性能を誇るエコカー」をテーマに、環境問題にも執心であるプロデューサーの片山の意見を取り入れて足回りの軽量化のため、専用の超軽量アルミホイールを開発した(ちなみに、17インチサイズで1本5Kgの軽量化に成功している)。タイヤには横浜ゴムのエコタイヤである「DNA Earth-1」が採用され、さらに空気抵抗を低減し燃費をさらに向上させるエアロパーツセット(オプション品)も用意されている。
  • 3代目モデル(ZVW30型)の発表を2週間前に控えた2009年5月2日よりTBSラジオにて、「TOYOTA PRIUS Presents 高樹千佳子のハイブリッドな週末」というタイアップ番組を放送開始。パーソナリティには、車や音楽好きでも知られるタレント高樹千佳子を起用し、高樹がプリウスを実際にドライブしながらゲストとのトークや開発スタッフとのプリウス開発秘話、そして高樹によるプリウスの試乗インプレッションを交えた新感覚の番組で、車内外の走行音やウインカーの作動音などもそのまま収録されている。
  • 一般的に新型車が発表された際は自動車関連のニュースや一部の経済ニュースでは報道されるものの、一般紙や通常のニュース番組で報道されることはほとんどない。だがプリウスに関しては、報道発表会の模様や試乗インプレッションが一般紙ニュース番組で特集を組んで報道されている。
  • ナゴヤドームのトヨタグループの電動回転広告板には2009年 - 2011年の間、「魅せろよ プリウス」という広告が掲示されていた。
  • ゼネラルモーターズのダニエル・アカーソンCEOは「さえない車」「おたくの車 (geek-mobile)、私だったら絶対に乗らない」とこき下ろした[26]
  • 3代目で派生車種が誕生したことで英語表記での複数形が必要になったことから、米国トヨタ自動車販売ではホームページ上の投票で応募を受け付けた結果、2011年2月に複数形を「Priiプリアイ)」とすることを発表している[27][28]
  • ドライビングシミュレーターゲームである、「グランツーリスモ5」(初代、二代目、三代目モデル)、「Forza Motorsport 4」(三代目の北米仕様)にプリウスが登場している。Forza Horizonにも登場しているが、こちらは一般車として走行している。
第92回箱根駅伝大会会長車として用いられているZVW50型プリウス
  • 最近はタクシーの採用が増えている。2代目から大手のタクシー会社がテスト運用していたが、タクシー仕様でない一般車両にもかかわらず燃費が良好で耐久性も予想以上であったことから採用が増えている。長距離営業でも専用LPGガススタンドでなく通常のガソリンスタンドで燃料補給できるため、走行距離が伸びる地方での採用が増えている。トヨタは2017年にタクシー専用車コンフォートを発売終了する[29]
  • 1999年以降、それまで子供向けに工場見学の記念品として配布されていたトヨタ・2000GTのモデルカーに代わり、記念品モデルカーとなっている。このモデルカーはプリウスのモデルチェンジに対応して2003年まで初代、2010年までが2代目、2014年現在は3代目プリウスがモデルとなっている。歴代のモデルカーはトヨタ会館に展示されている。なお、原料はバンパーの廃材であるとのこと。
  • 東京箱根間往復大学駅伝競走においては2011年2014年にZVW35型プラグインハイブリッドが、2016年にZVW50型が大会車両に用いられている。

モータースポーツ[編集]

SUPER GT[編集]

トヨタ・プリウス
SUPER GT仕様
2012年モデル
Apr Hasepro Prius GT 2012 Super GT Sugo race.jpg
2016年モデル
Apr Prius GT 2016SUGO.jpg
エンジン 3.4L V8 RV8K型 
駆動方式 MR
最高出力 約300PS
変速機 6速シーケンシャル
サスペンション ダブルウィッシュボーン
全長 4620mm(2016年)
全幅 1950mm(2016年)
全高 1190mm(2016年)
ホイールベース 2,700mm(2016年)
車両重量 1100㎏以上(2016年)
-自動車のスペック表-
  • 2012年から2015年までSUPER GTのGT300クラスにカローラアクシオの後継マシンとしてZVW30型プリウスをベースにRV8Kエンジンをリアに搭載し、助手席にハイブリッドシステムが搭載されたマシンがaprから出場していた[30]2013年4月29日、SUPER GT 2013 第2戦(富士スピードウェイ)で優勝、SUPER GT史上初のハイブリッドカーでの優勝車両となった[31]。なおこの車両のハイブリッドシステムはレース専用品ではなく、アクア用のモーター、プリウスα用のバッテリー、カムリ用のECUと市販車と同じパーツを使用して構成されている。その為同じハイブリッドシステムでもレース専用に開発したシステムを搭載してGT300に参戦しているホンダCR-Zと比較してシステムの重量が倍近く重くなっている。2016年からはZVW50型をベースにしたマシンが参戦することになっている。
  • 純粋なモータースポーツではないが、2008年から地域ごとのトヨタディーラー対抗による「プリウスカップ」が開催されている。これはエコラン及び整備技術を争うものである。初の「全国大会」は2011年に開催された。


脚注[編集]

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  1. ^ ただし言語により発音は異なることがある(例として、英語では[ˈprəs]プリアスもしくはプリーアスと発音するのが近い)である)。
  2. ^ 運転席と助手席の間に埋め込まれた液晶画面で、オーディオカーナビゲーションエアコンなどの機能を表示、制御できる。セルシオソアラクラウンのエレクトロマルチビジョンで実用化済み。
  3. ^ その後のトヨタブランドのハイブリッド乗用車でも、「THS-M」搭載車以外でタコメーターが搭載された例はカローラフィールダーハイブリッド/カローラアクシオハイブリッドの発売まで無かった。ちなみにレクサスブランドのハイブリッドカーの一部(例・CT200h等)には以前から搭載されている。
  4. ^ a b トヨタ自動車のウェブサイトではセダンにカテゴライズ(ラインナップ)されている
  5. ^ カムリOEMのアルティスプリウスαOEMのメビウス
  6. ^ トヨタグループ以外では、2代目アクシオをベースとしたパイクカー光岡・リューギにこのエンブレムが装着された。
  7. ^ いずれも現在は搭載車種がなく、後者が搭載された車種に至ってはモデルチェンジで「THS-II」に変更されている。
  8. ^ 冷媒圧縮機をインバーター制御された電動機で運転する。
  9. ^ TOYOTA、米国ラスベガスで新型プリウスを初披露 -欧州では、フランクフルトモーターショーに出展- - トヨタ自動車 ニュースリリース 2015年9月9日(2015年12月9日)
  10. ^ TOYOTA、新型プリウスを発売 -走行性能の大幅向上を図るとともに、JC08モード40.8km/Lの低燃費を実現- - トヨタ自動車 ニュースリリース 2015年12月9日
  11. ^ 発売間近だ!トヨタ新型「プリウス」プロトタイプ試乗でわかった良い点、悪い点
  12. ^ “TOYOTA、新型プリウスに採用される先進技術を公開 -圧倒的な環境性能にTNGAによる走る楽しさ、かっこよさを加えた、新しいクルマの先駆け-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2015年10月13日), http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/9826871 2016年1月24日閲覧。 
  13. ^ “新型プリウス 受注状況について” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2016年1月18日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/10965405 2016年1月24日閲覧。 
  14. ^ “TOYOTA、ニューヨーク国際オートショーにフルモデルチェンジ予定のプリウスPHVを出展” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2016年3月23日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/11435955 2016年3月24日閲覧。 
  15. ^ 2009年4月に施行された「環境対応車普及促進税制」による自動車重量税自動車取得税の全額免税、さらには同年6月から始まった「エコカー補助金」もあって、プリウスは軽自動車を含む総合で2009年6月度から2010年12月度までの18か月連続で首位を獲得した。
  16. ^ 当時ディカプリオはトヨタのいくつかのCMに出演していた。その後テスラ・ロードスターフィスカー・カルマに乗り換えている。
  17. ^ プリウス、モデルチェンジ前でも納車2ヵ月待ち。ハイブリッドカーひとり勝ち状態続く”. MONEYzine (2008年8月12日). 2011年1月10日閲覧。[リンク切れ]
  18. ^ [1][リンク切れ] - NNN/Yahoo!ニュース(2015年9月18日(金) 19時11分掲載 / 2015年9月20日閲覧)
  19. ^ 車上荒らしのターゲットNo.1がトヨタのプリウスである理由とは? - Gigazine(2015年05月21日 20時00分52秒版 / 2015年10月4日閲覧)
  20. ^ ハイブリッド攻勢のなかでトヨタのブースは?!(前編)”. 日経BP (2007年9月12日). 2009年10月5日閲覧。
  21. ^ Jennifer Conlin (2007年7月1日). “IN TRANSIT; Rental Fleets Go Hybrid To Attract the Green Set”. New York Times. http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?sec=travel&res=9C01EFDF153EF932A35754C0A9619C8B63 2009年10月5日閲覧。 
  22. ^ “Avis introduces the Toyota Prius to UK Fleet”. easier.com. (2007年6月25日). http://www.easier.com/view/Travel/Car_Hire/article-124011.html 2009年10月5日閲覧。 
  23. ^ “トヨタ自動車、トヨタレンタリース長崎 福江店(長崎県五島市)でプリウス プラグインハイブリッド(PHV)のレンタカー貸出を開始”. トヨタ自動車:ニュースリリース. (2010年7月2日). http://www2.toyota.co.jp/jp/news/10/07/nt10_0707.html 2010年7月3日閲覧。 
  24. ^ 第330弾『新型プリウスのすべて』18ページ
  25. ^ [2][リンク切れ]
  26. ^ プリウスは「オタクの車」GMのCEOが発言[リンク切れ]AP・共同
  27. ^ ラテン語の文法では-usで終わる名詞の複数形は-iiであり、それに従えばPriiは「プリイイ」と読む。なお、英語では[ˈpr]プリアイもしくはプリーアイ)と発音するため、間違いとも言い切れない。
  28. ^ プリウス、複数形は「プリアイ」=一般投票で決定-トヨタ[リンク切れ] - 時事通信・2011年2月21日
  29. ^ LPGタクシー2017年に生産中止 シェア1位トヨタがハイブリッドにJ-CAST
  30. ^ apr、今季限りで現行プリウスでのSGT参戦を終了”. オートスポーツweb (2015年11月18日). 2015年11月18日閲覧。
  31. ^ レースもハイブリッドの時代。トヨタ プリウスがGT300初勝利、2位はホンダ CR-Z【スーパーGT 第2戦】 - マイナビ 2013年4月30日閲覧

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]