センターメーター

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センターメーターとは、自動車ダッシュボードインパネ)において、速度計などの計器類が通常の運転席正面ではなく、運転席と助手席の中央部に配置されているものを指す和製英語[1]である。

概要[編集]

フィアット・ウリッセにおける「センターメーター」の例

イギリス自動車メーカーが、自国向けの右ハンドルと、北米をはじめとする、左ハンドル市場向けとの造り分けを合理化するために採用したのが始まりとされている。

輸入車ノックダウン生産を除いた日本車では、1950年代日産自動車ダットサン各車やパトロール1970年代のホンダ・ライフステップバン1989年登場の日産・エスカルゴなどに採用例があるものの、広く普及するには至らなかった。1997年に、トヨタ自動車プリウスに採用し、それをきっかけに採用車種が広がった。

計器類が運転席正面に設置されている従来の形式に比して、以下の長所と短所を持つ。

長所[編集]

  • ドライバーの視点から遠いため、ピント(焦点)移動が少なく、車内外の確認切り替え時間(生体反応)の短縮につながる。この長所を増強するために、メーター内部にを組み込んで虚像を表示し、車外景色との距離差をさらに縮めるよう工夫された車種もある。
  • どの座席からでも視認が容易。
  • 製造面では、ハンドル取り付け位置にかかわらずワイヤーハーネスの共通化に都合が良い。
  • メーター類がハンドルの陰になって見えなくなることが全くなくなる。

短所[編集]

  • 視点を少し下に落とすだけの従前のものと異なり、運転者の視点移動が多くなり、運転操作に影響を及ばす場合もある。
  • 視点から遠いため、小さな文字や細かな目盛りの視認性に劣る。
  • センターメーター搭載により、ポータブルナビゲーションなど、インパネ中央に配置すべきである装置を設置することが困難。かといって、ポータブルナビゲーションを運転席や助手席に配置することは、エアバッグ作動時にその装置もクッションと同時に巻き込まれるため、大変危険である。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 英語ではcenter-mounted instrumentと表記される。

関連項目[編集]