トヨタ・プレミオ

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プレミオ(PREMIO)は、トヨタ自動車が製造・販売している4ドアセダン乗用車である。

概要[編集]

トヨタの伝統的なセダンコロナの後継車である。

「プレミオ」の名は、T210型のコロナでは「コロナプレミオ」(CORONA PREMIO)としてサブネームとしていたが、T240型から「コロナ」の冠が取れ、単独で「プレミオ」となった。

プレミオ初代モデル(コロナプレミオからすれば2代目、初代コロナからの通算では12代目)の販売にあたり、キャッチコピーに「コロナの新しい成熟」と「コロナ」の冠名を入れたことや、11代目コロナプレミオからの段階的な車名変更をしたことなど、姉妹車アリオンカリーナの場合と異なり、プレミオはコロナの系統色をより明確に表現している。

競合車種は日産・シルフィ[1]で、1960年代~1970年代にいわゆる「BC戦争」でしのぎを削ったライバル関係が復活している[2]

歴史[編集]

()は初代コロナからの合算[3]

初代(12代目) T24#型(2001年 - 2007年)[編集]

トヨタ・プレミオ(初代)
NZT/ZZT/AZT24#型
後期型(2004年12月 - 2007年6月)
フロント
2004-2007 Toyota Premio.jpg
リヤ
2004-2007 Toyota Premio rear.jpg
販売期間 2001年12月 - 2007年
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
1ZZ-FE型 1.8L 直4 DOHC
1AZ-FSE型 2.0L 直4 DOHC
駆動方式 FF / 4WD
変速機 CVT/4速AT
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム(FF) /
ダブルウィッシュボーン(4WD)
全長 4,595mm
全幅 1,695mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,140 - 1,280kg
先代 トヨタ・コロナプレミオ
プラットフォーム トヨタ・MCプラットフォーム
-自動車のスペック表-
  • 2001年12月25日 - 販売開始。アリオン姉妹車として、基本的設計・仕様を共有する。アリオンと同様、MT車が設定されない。
エクステリアは差別化され、スポーティでコンテンポラリーな仕様・設定のアリオンに対し、プレミオは60代以上のシニアユーザー(2001年当時)の嗜好を加味した上質感のあるクラシックな仕様・趣きが与えられている。
車種の性格からアリオンとは異なり、プレミオにはディーラーオプションなどでのエアロパーツやローダウンスプリングなどのドレスアップ用アイテムは用意されていない。[4]
プレミオの特長は、5ナンバーサイズでありながら 2001年当時としてはクラス最長の2,700mmのホイールベースを活かした広い室内である。リヤシートは ハッチバックやワゴンのようにダブルフォールドで倒すことにより トランクルームと後席スペースをつなげてフラットな荷室を設定できるうえ、リクライニング機構を備えている。ベースとなったのは、V50型ビスタから採用されたトヨタ・MCプラットフォームの改良型である。
価格帯はアリオンとほぼ共通であるが、プレミオは外装にメッキパーツ・サイドモール・リヤフォグランプを装着しているため、アリオンよりも数万円高めになる。
前期型にて2002年度グッドデザイン賞を受賞。
  • 2002年10月22日 - 「1.5F/1.8X」に一部装備を簡素化・省略化したことで価格を低く設定した「スタンダードパッケージ」を追加発売。
  • 2003年4月2日 - 「1.5F/1.8X」をベースに「Lパッケージ」の装備と本革巻き&木目調3本スポークステアリングホイール、ディスチャージヘッドランプなどを装備した特別仕様車「Lパッケージ・リミテッド」を発売。
  • 2004年4月19日 - 「1.5F/1.8X」をベースに「Lパッケージ」の装備とディスチャージヘッドランプ等を装備し、高級感を向上した特別仕様車「Lパッケージ・プレミアムエディション」を発売。
  • 2004年12月20日 - マイナーチェンジ。フロントデザインをよりエレガントさと力強さを融合したスタイルに変更。15インチアルミホイールを新デザインに変更し、4色のボディカラーを追加。内装ではアイボリーの配色を明るめの色調に変更。装備では車速感応式ドアロック、ガラスプリントアンテナ、花粉除去タイプのクリーンエアフィルター、天井照明付バニティミラーなどを標準装備するほか、一部グレードにはマルチインフォメーションディスプレイ、ゲート式シフトレバーノブ、雨滴感知機能付フロントワイパーなども装備され、オプション装備のDVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションをG-BOOK対応モデルに変更した。また、排出ガスのクリーン化により1.8L・2WD車は「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」を、2.0L車は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」をそれぞれ取得。また、シートベルトの非着用時にランプとブザーで警告するシートベルトリマインダーも全車標準装備された。
  • 2005年10月11日 - 特別仕様車「1.5F/1.8X Lパッケージ・リミテッド」を再発売。前回モデル(2003年4月発売)の特別装備に加え、ウォッシャー連動間欠フロントワイパー(雨滴感知式)などを追加。
  • 2006年8月1日 - トヨペット店チャネル創立50周年を記念し、「1.5F/1.8X」をベースに、「Lパッケージ」の装備並びに専用木目調インストルメントパネル&センタークラスター、ディスチャージヘッドランプ、専用フロントグリルなどを装備した特別仕様車「Lパッケージ・Prime Selection」を発売。

販売台数[編集]

  • 2001年 1,563台
  • 2002年 5万8,800台
  • 2003年 4万3,987台
  • 2004年 3万5,766台
  • 2005年 3万3,729台
  • 2006年 3万2,015台

型式[編集]

  • NZT240 1500cc/2WDモデル
  • ZZT240 1800cc/2WDモデル
  • ZZT245 1800cc/4WDモデル
  • AZT240 2000cc/2WDモデル


2代目(13代目) T26#型(2007年 - )[編集]

トヨタ・プレミオ(2代目)
NZT/ZRT26#型
前期型 フロント
(2007年6月 - 2010年4月)
2nd generation Toyota Premio.jpg
中期型 2.0G”スペリアパッケージ”
(2010年4月 - 2016年6月)
Toyota Premio T261 2.0G Superior Package.jpg
後期型 1.5F"EXパッケージ" フロント
(2016年6月-)
TOYOTA PREMIO T260 20160704 01.jpeg
販売期間 2007年6月 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
2ZR-FE型 1.8L 直4 DOHC(前期型)
2ZR-FAE型 1.8L 直4 DOHC VALVE MATIC(中・後期型)
3ZR-FAE型 2.0L 直4 DOHC VALVE MATIC
駆動方式 FF / 4WD
変速機 CVT
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム(FF) /
ダブルウィッシュボーン(4WD)
全長 4,595mm
全幅 1,695mm
全高 1,475 - 1,485mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,200 - 1,330kg
プラットフォーム トヨタ・MCプラットフォーム
-自動車のスペック表-
  • 2007年6月4日 - フルモデルチェンジ。コロナプレミオからすれば3代目。目標月間販売台数は3000台(2007年当時)と発表されている。先代モデル同様5ナンバーサイズをキープするためプラットフォームは先代240系のキャリーオーバーとなる。基本的に、スタイリングはキープコンセプトでこれまで通りエアロパーツは用意されないものの、今回のモデルではローダウンスプリングや17インチアルミホイールがディーラーオプションで用意された(ただし、後述する2016年6月以降の後期型で再び廃止)。また、全車にスマートエントリー&スタートシステムを全車標準装備されたほか、オプションメニューには「G-BOOK mX」対応のHDDナビゲーションシステムを設定。環境性能も向上され、全車が「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。
  • 2008年1月8日 - バルブマチック対応の2000ccエンジン「3ZR-FAE型」を搭載する新グレード「2.0G」を追加。「平成22年度燃費基準+20%」を達成する低燃費を実現。高遮音性のあるフロントウィンドシールドガラス、クルーズコントロール、シャープ製のプラズマクラスターを標準装備し機能を充実させた。また、「1.5F」と「1.8X」には初代同様、装備を厳選し法人向けに特化した「スタンダードパッケージ」を追加した。
  • 2008年9月2日 - 最上級グレード「2.0G・EXパッケージ」をベースに本革シート表皮、快適温熱シート(運転席・助手席)、専用木目調パネル、HDDナビゲーションシステム等を装備し、さらに吸音材の材質を変更し静粛性を向上させた特別仕様車「2.0G・SUPERIOR(スペリア)」を発売。税込み294万円は当時の5ナンバーサイズセダンとしては高価格帯に位置する。
  • 2009年6月1日 - 特別仕様車「Lパッケージ・Prime Selection」を再発売。今回は「1.8X」のみの設定で、木目調パネルをミディアムブラウンに、本革巻き&木目調ステアリングホイールを3本スポークから4本スポークに変更するなどいくつかの改良が加えられた。
  • 2009年10月2日 - 一部改良。1.5L車全グレードにおいてタイヤおよびホイールがそれぞれ14インチから15インチに変更、更にエンジン・トランスミッション・オルタネーターの制御を改良し、燃費を向上(0.6km/L向上)。これにより、「平成22年度燃費基準+15%」を達成した。同時に「1.5F」をベースに「Lパッケージ」の装備に加え、ディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機能付)、UVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア・バックウィンドウ)を特別装備し、ミディアムブラウンの木目調パネル、本革巻きシフトノブ、本革巻き&木目調4本スポークステアリングホイールを採用し、上質な内装とした「1.5F"Lパッケージ・Prime Selection"」並びに、「1.5F」「1.8X」をベースに、エアコンをマニュアル仕様にするなど、装備を見直し求め易い価格設定にした「1.5F/1.8X "Version C"」の3タイプの特別仕様車を発売。
  • 2010年4月20日 - マイナーチェンジ(中期)。内外装の意匠変更と同時に、1.8L車にもエンジン動弁機構「バルブマチック」を採用した2ZR-FAE型に変更し燃費を改善(2WD車は1.6km/L、4WD車は1.2km/L)。さらには、1.8L・2WD車が「平成22年度燃費基準+15%」、1.8L・4WD車が「平成22年度燃費基準+20%」をそれぞれ達成。また「2.0G"EXパッケージ"」に代わり、メーター・本革シート表皮・木目調パネルに専用デザインを施し、SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグを標準装備する「2.0G"SUPERIOR(スペリア)パッケージ"」を新設とともに、装備内容の見直し[5]。これによりほとんどのグレードで価格が引き下げられた。
  • 2010年5月24日 - 一部改良(6月1日販売開始)。1.5L車においてエンジン・トランスミッション制御の改良を行い、燃費を向上。これにより、「平成22年度燃費基準+25%」を達成。
  • 2010年12月6日 - 「1.5F」・「1.8X」をベースに、ディスチャージヘッドランプ、ブラックのドアサッシ、本革巻き4本スポークステアリングホイール&シフトノブ(「1.8X」のみ)」、ファブリックのセンターピラー&ルーフサイドインナーガーニッシュ、運転席・助手席シートバックポケット、リヤ読書灯、フロントフォグランプ(「1.5F」のみ)を装備し、グレージュの内装色・ダークブラウンの木目調パネル・ラグジュアリーファブリックのシート表皮を採用した特別仕様車「1.5F"Prime Selection"」・「1.8X"Prime Selection"」を発売。
  • 2011年10月3日 - 「1.5F」・「1.8X」をベースに、"Lパッケージ"の装備に加え、「2.0G"SUPERIORパッケージ"」に装備されているディスチャージヘッドランプ(ティントグリーンエクステンション、ロービーム、オートレベリング機能付)やメッキサイドプロテクションモール等を装備して格調高い外観としたほか、本革巻き+4本スポークステアリング、本革巻きシフトノブ(「1.5F」のみ、「1.8X」はベース車に標準装備)も装備し、室内の上質感も高めた特別仕様車「1.5F"Lパッケージ・Prime Green Selection"」、「1.8X"Lパッケージ・Prime Green Selection"」を発売。
  • 2012年12月4日 - 一部改良。エンジンの燃焼効率向上やフリクション低減により燃費を向上。JC08モード燃費に対応し、1.5L車は平成27年度燃費基準を達成。また、「1.8X"EXパッケージ"」と「2.0G"SUPERIORパッケージ"」にナノイーとスーパーUVカットガラス(フロントドア)を採用し、「1.5F」・「1.8X」を除く全グレードにステアリングスイッチを標準装備。インテリアでは木目調パネル、シート表皮、内装色の変更を行うなど高級感を演出。ボディカラーにはクリアーストリームメタリックとアビスグレーメタリックの新色2色を含む7色を設定。また、これまでは「1.8X」のみの設定だった"EXパッケージ"を「1.5F」にも拡大した。また、今回の改良でドアミラーカウルの形状が3代目ヴィッツ、および国内向け11代目カローラシリーズ(2代目アクシオ、および3代目フィールダー)と共通のものに変更され、それに伴いドアミラーウインカーがLEDからコスト削減の理由で白熱球に変更。
  • 2014年9月29日 - 一部改良[6]。1.5L車にアイドリングストップ機構「Toyota Stop & Start System」を標準搭載したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+10%」を達成。また、全車にS-VSCとヒルスタートアシストコントロールを標準装備し、1.8L車に設定の4WD車は走行状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分する電子制御式アクティブトルクコントロール4WDを採用した。
  • 2016年6月13日 - 2度目のマイナーチェンジ[7](後期)。外観はアリオンとフロントの基本デザインを共通化するなど大幅な意匠変更が行われ、フロントグリルは横バーを組み合わせたデザインにメッキをあしらい、リアコンビネーションランプはCの字グラフィックとなった。ボディカラーは新色の「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」を含む5色を追加して8色展開とした。内装はインパネにおいてセンタークラスターからシフトレバー付近までの形状を変更したほか、メーターは照明色とメーター指針を白で統一し、4.2インチカラーTFT液晶を搭載して刷新。「2.0G"SUPERIORパッケージ"」は廃止され、代わって「2.0G"EXパッケージ"」が再設定された。内装色はファブリックシートはアイボリーからフラクセンに変更、従来の「2.0G"SUPERIORパッケージ"」に標準装備だった本革シートはアイボリーからブラウンに変更した上で「2.0G"EXパッケージ"」と「1.8X"EXパッケージ"」にメーカーオプション設定。また、今回の改良で安全装備を強化し、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」やインテリジェントクリアランスソナー、Bi-BEAMLEDヘッドランプを「1.5F」・「1.8X」にメーカーオプション設定、「1.5F」・「1.8X」の「Lパッケージ」・「EXパッケージ」及び「2.0G」「2.0G“EXパッケージ”」に標準装備した。なお、このマイナーチェンジでディーラーオプションで用意されるローダウンスプリングの装着設定が廃止された。


型式[編集]

  • NZT260 1500cc/2WDモデル
  • ZRT260 1800cc/2WDモデル
  • ZRT261 2000cc/2WDモデル
  • ZRT265 1800cc/4WDモデル


関連事象[編集]

初代・2代目ともに日本国内専用車として開発されているが、海外にロシアミャンマースリランカバングラデシュマレーシアインドネシアなどの各東南アジアオーストラリアニュージーランドなどオセアニア地域、ケニアタンザニアウガンダなどアフリカ等へ大量に並行輸出されている。

特に現行260型では車齢5年未満の1.5l車が特に東南アジアを中心に高値で取引されていることで知られ、その資産価値は1.5L車でも「ボディカラーが臙脂色(前期・中期はブラキッシュレッドマイカ、後期はダークレッドマイカメタリック)寒冷地仕様(リヤワイパーの需要が極めて高い)」であれば初回車検時に同型の新車に交換できるほどとされ、ランドクルーザーハリアーのパーセンテージを超えるとされる。

車名の由来[編集]

スペイン語で「(優れたものに贈られる)賞」という意味で、英語「Premium」と同義としている。

取扱ディーラー[編集]

トヨペット店(大阪地区は“大阪トヨタ”-“大阪トヨペット[8])で取扱っている。

脚注[編集]

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  1. ^ ブルーバードの事実上の後継車。2代目モデルまではブルーバードシルフィ名義で販売されていた。
  2. ^ ただしシルフィはプレミオ/アリオンと異なり、3代目モデルより3ナンバーボディに変更された。
  3. ^ コロナプレミオとしてはT21#型(1996 - 2001年)を11代目コロナならびに初代プレミオとしている。
  4. ^ もっとも、TRDからはSportivoシリーズのダウンサス・ショックアブソーバーが販売されていた。
  5. ^ このうち、「1.5F」はドアサッシュ部分の塗装がブラックアウトから車体同色に変更。これに伴い「1.5F"ビジネスパッケージ"」は廃止。
  6. ^ “TOYOTA、プレミオならびにアリオンを一部改良” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2014年9月29日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/3981812 2014年9月29日閲覧。 
  7. ^ “TOYOTA、プレミオならびにアリオンをマイナーチェンジ” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2016年6月13日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/12367041/ 2016年6月13日閲覧。 
  8. ^ 2006年8月8日より社名を“大阪トヨタ”から“大阪トヨペット”に変更。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]