トヨタ・サクシード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
トヨタ・サクシード
NCP5#/NLP5#/NCP16#型
2014年9月改良型 TX
TOYOTA SUCCEED NCP160 TX 2014 JPN 01.jpg
2002年7月登場型 バン U 4WD
Toyota Succeed Van U 4WD.JPG
Toyota Succeed Van U 4WD Rear.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2002年7月2日[1]
設計統括 下村修之(2014年9月改良型)
金森善彦(2014年9月改良型)
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアライトバン
5ドアステーションワゴン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
1ND-TV型 1.4L 直4 SOHC ディーゼル
( - 2007年9月)
駆動方式 FF / 4WD
変速機 4速AT(2002年7月登場型) / 5速MT(2002年7月登場型) /
CVT(2014年9月改良型)
サスペンション 前:ストラット
後:4リンク式リジット/
+ラテラルロッド
全長 4,300mm(2002年7月登場型)
4,245mm(2014年9月改良型)
全幅 1,690mm - 1,695mm
全高 2002年7月登場型 1,510mm(FF)/1,515mm(4WD)
2014年9月改良型 1,525mm(FF)1,530mm(4WD)
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,050kg - 1,140kg
製造事業(委託)者 ダイハツ工業
先代 トヨタ・カルディナバン
プラットフォーム NBCプラットフォーム
(2002年7月登場型)
Bプラットフォーム
(2014年9月改良型)
-自動車のスペック表-

サクシードSucceed )はトヨタ自動車が製造・販売するライトバン型、およびかつて製造・販売していたステーションワゴンタイプの自動車である。

概要[編集]

2002年7月2日発表・発売。プロボックス同様、2002年7月登場型は初代ヴィッツ系統のプラットフォームNBCプラットフォーム)を、2014年9月改良型は3代目ヴィッツ系統、および日本国内市場向け11代目カローラシリーズ(2代目カローラアクシオ・3代目カローラフィールダー)系統等のプラットフォーム(Bプラットフォーム)をそれぞれ元に作られ、2002年7月登場型では商用バンモデルと、乗用ワゴンモデルがそれぞれ設定されている。

サクシードはミディアムサイズの商用モデルを担っていたカルディナバンに替わり、カローラバン / スプリンターバンの後継である姉妹車プロボックスと共にバンとしての使い勝手を念頭に置いた専用設計を用いて開発されたモデルである[2][3]

余分な装備がないことと価格が低廉なことから、カスタムカーのベース車両として、姉妹車のプロボックス同様に人気がある。フロントマスクをクライスラー300C風に改造しているものや、8ナンバー登録キャンピングカーに仕上げて販売している例[4]がある。

ワゴンモデルのみ2013年10月11日を以て販売を終了。

初代(XP5#/XP16#型・2002年 - )[編集]

  • 2003年5月15日 - ワゴン「TX」をベースに、「Gパッケージの」装備品に加え、ボディ同色バンパー・サイドプロテクションモール・アウトサイドドアハンドル・ドアミラー(電動格納式リモコンドアミラー)、UVカット機能付プライバシーガラス、パワーウィンドウ、ワイヤレスドアロックリモートコントロールなどを装備した特別仕様車「TX Gパッケージ・リミテッド」を発売。同日にTECSのラインナップとして「保冷バン」と「クーリングバン」を追加した。
  • 2005年8月1日 - 一部改良。マニュアルレベリング機構付ヘッドランプを全車に採用するとともに、ハイマウントストップランプ(一部グレードを除くバンとワゴン全グレード)、ワイヤレスドアロック(一部グレードを除くバンとワゴン全グレード)、AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ&2スピーカー(バン全グレードとワゴン「TX」)も装備された。なお、ワゴンの特別仕様車「TX Gパッケージ・リミテッド」はベース車に準じた一部改良を受け、販売を継続。
  • 2008年8月1日 - 一部改良。ハイマウントストップランプをバンの一部グレードにも装備され、全車標準装備される。
  • 2010年6月1日 - 一部改良。バンのガソリン・2WD・4AT車でオルタネーターの制御等の改良を行い、燃費を向上し、「平成22年度燃費基準+15%」を達成。さらに、ガソリン車全車でイリジウムプラグの標準採用、エンジンのECUを変更し、空燃比センサーを追加。排出ガスの低減を行ったことで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得。ボディカラーは新色のシルバーマイカメタリック、ベージュメタリックの2色を含む5色に整理された。なお、ワゴンの特別仕様車「TX Gパッケージ・リミテッド」はベース車の改良を行うとともに、14インチアルミホイールを追加装備。ボディカラーには専用色のマルーンブラウンマイカを追加の上、販売を継続。
  • 2012年4月26日 - 一部改良。ワゴンにおいて、リア中央席に3点式シートベルトとヘッドレストを標準装備(「TX」は3点式シートベルトのみ標準装備で、ヘッドレストはオプション設定)。ワイヤレスドアロックリモートコントロール装着車の助手席キーシリンダーを廃止。全車で助手席シートベルト非着用警告灯およびリマインダーを廃止し、メーター内にシートベルトインフォメーション表示灯(いずれかのドアを開くと約10秒間点滅し、シートベルトの着用を促すもの。ブザーなし)を採用。なお、ワゴンの特別仕様車「TX Gパッケージ・リミテッド」はベース車に準じた一部改良を受け、販売を継続。
  • 2013年10月11日 - ワゴンモデルの販売を終了した。これに伴いホームページの掲載も終了。これによりトヨタ店、およびトヨペット店から小型ステーションワゴンが消滅するかたちとなった。ただしバンモデルはこれまで通り継続販売する。
  • 2014年8月6日 - マイナーチェンジ(9月1日販売開始)[5]。型式が2WD車がNCP160V、4WD車がNCP165Vとなる。
トランスミッションをSuper CVT-iにすることで燃費を向上し、2WD車は「平成27年度燃費基準+10%」、4WD車も「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した。安全面では歩行者障害軽減ボディ構造を採用するとともに、VSC&TRC、ヒルスタートアシストコントロール、緊急ブレーキシグナルを全車に標準装備し、フロントディスクブレーキを大径化(13インチ→14インチ)したことで制動力を高めた。
CVTを搭載するにあたり、前半分のプラットフォームNBCプラットフォームからBプラットフォームに変更されているが、そのままでは搭載できないため、幅を60mmカットした上で従前のアッパーボディと組み合わせている[6]。また、今回の改良を機にエクステリアがプロボックスと共通化され、最大積載量も400Kgに減り、違いはエンジンバリエーションとグレード構成のみとなった。サスペンション構造の最適化と車速感応型電動パワーステアリングを採用。フロントシート座面の形状を見直し、全車に標準装備されているマニュアルエアコンは冷却効率を向上した。
足踏み式パーキングブレーキの採用に伴い、運転席はセンタークラスターを中心に収納スペースを確保しており、ドリンクホルダーと照明を備えたセンタートレイは1Lサイズの紙パック飲料も収納可能なほか、インパネテーブルはA4サイズのノートパソコンや弁当が置けるように大型にし、オーディオスペース付近にはスマートフォンなどが収められるマルチホルダーを装備。インパネにはA4バインダーを収納できるトレイを設置した。
外観はタフさを強調するため、フロント周り(フロントバンパー&グリル、ヘッドランプ)やリアコンビネーションランプのデザインを変更(プロボックスと同一のエクステリアデザインとなる)。ボディカラーには新色の「ボルドーマイカメタリック」と「ライトグリーンメタリック」を追加し、6色展開とした。グレード体系は2002年7月登場型から継続の「U」・「UL」・「UL-X(「UL"Xパッケージ"」から改名)」に加え、ワゴンモデルに設定されていた「TX」をバンモデルにおける最上位グレードとして追加した。
軽自動車を除く4ナンバーの2BOXタイプ商用車で初搭載となる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備したほか、シフト操作時における急発進を抑制して衝突時の被害軽減に寄与するドライブスタートコントロールや、先行車を検知して信号待ちなどで先行車が発進したことに気付かずに停車し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能も標準装備。コンライトやイルミネーテッドエントリーシステムも新たに標準装備された。
また、2WD車にアイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備したことでJC08モード燃費を19.6km/Lに向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。

プロボックスとの相違点[編集]

姉妹車であるプロボックスとの間では、前身車の車格差による違いが表れていたが[9]、その多くが2014年のマイナーチェンジで共通化され[10]、主な違いは1.3Lエンジンモデルの有無程度となった。相違点は以下の通りである。

2002年7月登場型[編集]

外観
フロントグリル、フロントバンパーフェンダー、リヤクオーターパネル、リヤバンパー、バックドア(テールゲート)、リアコンビランプ等の形状が異なる(ボンネット、フロントウインドシールドガラス、ヘッドランプ、ルーフ、ドアは共通)。
寸法
バックドアとリアバンパー形状の違いで、荷室長が20mm、全長が105mm長く、バンの2名乗車時に3×6尺(サブロク)の合板がギリギリ収まる長さ(1830mm)となっている。
最大積載量
プロボックスの400kgに対し、サクシードの2WD車は50kg多い450kgとなっている。ただし車重が重い4WD車は400kg。先代カローラバンより50kg増えたが、先代カルディナバンよりは50kg減っている。
エンジン
バン・ワゴン共に1.5Lの1NZ-FEガソリンエンジンのみで、プロボックスに設定されている1.3Lガソリンエンジン、および1.5LCNGエンジンが存在しない。過去にはプロボックス同様、バンモデルに1.4Lの1ND-TV型インタークーラーターボ付直噴ディーゼルエンジンが設定されていたが、同エンジン搭載車は自動車Nox・PM法の規制対象に該当するため2007年9月にて販売を打ち切った[11]
トランスミッション
プロボックスはワゴン・バン共にマニュアルトランスミッションの設定があった。サクシードは、バンにのみマニュアルトランスミッションの設定があった。
ボディーカラー
サクシードのみにスーパーレッドV <3P0>の設定があった。後にこの色は廃止された。
装備
プロボックスでオプション装備でも、サクシードでは標準装備となるものがある[12]。電動リモコンドアミラーについては、逆にプロボックスには標準装備、サクシードではオプション。
価格
上記の相違で、同じ型式ながら10万円程度高い価格設定となっていた[9]

2014年9月改良型[編集]

外観
リアに貼られた車名ステッカー以外は共通である。
寸法
全長は2002年7月登場型プロボックスとサクシードの中間(4245mm)に、荷室長はプロボックスと統一(1810mm)された。
最大積載量
プロボックスと同じ400kgに統一。
エンジン
エンジンの差異は残されており、プロボックスに設定のある1.3Lガソリンエンジンは引き続きサクシードには設定されない。
トランスミッション
全車がCVTとなった。
ボディーカラー
両車共通の6色。
装備
車両価格が同じグレードであれば、装備も同様となるように揃えられた[13]
価格
1.5Lエンジンのモデル同士で比較すれば同額である(ただし一部グレードの北海道地区の価格が微妙に異なる)。

生産[編集]

ダイハツ工業・京都工場

取り扱いディーラー[編集]

カルディナバン(及びその前身のコロナバンカリーナバン)の流れを汲むことから、代替需要を狙いそれらを取り扱っていたトヨタ店トヨペット店で販売される。

車名の由来[編集]

  • 英語で「成功する」と言う意味の「Succeed」から。

関連事象[編集]

サクシード、およびプロボックスは基本的に日本国内専用車として開発されているが、海外の市場(特に新興国発展途上国)では自動車の資産価値が高いため、同様に日本国内専用車として開発されたプレミオ、およびアリオンカローラアクシオ(特に初代モデル(シリーズ通算10代目)のE140型)、ラウムシエンタポルテノアヴォクシーなどとともにロシアモンゴルミャンマーマレーシアインドネシアなどの各東南アジア地域へ大量に並行輸出されている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ ワゴンモデルは2002年7月2日-2013年10月11日
  2. ^ 【トヨタ『プロボックス/サクシード』発表】ニッチ車開発手法が活かされた Response. 2002年7月2日
  3. ^ トヨタ、新型バン「プロボックス」「サクシード」を発売 webCG 2002年7月3日
  4. ^ 【キャンピング&RVショー08】ビジネスでも使えるキャンピングカー Response. 2008年2月11日
  5. ^ TOYOTA、プロボックスならびにサクシードをマイナーチェンジ - トヨタ自動車 ニュースリリース 2014年8月6日
  6. ^ 【トヨタ プロボックス/サクシード 改良新型】12年目のマイナーチェンジ、シェアトップの商用車に求められるものとは…開発主査インタビューCarview!2014年8月6日
  7. ^ “TOYOTA、プロボックスならびにサクシードを一部改良” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2016年8月30日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/13332599 2016年8月30日閲覧。 
  8. ^ 「トヨタサクシード カタログ」、2018年5月発行。TS011300-1805
  9. ^ a b 井元貴幸 (2012年5月4日). “プロボックスとサクシード これほど似ててこんなに違いがあった!”. clicccar.com. 三栄書房. 2015年8月11日閲覧。
  10. ^ 新車試乗記 第746回 トヨタ プロボックス F”. MOTOR DAYS. デイズ (2014年11月14日). 2015年8月11日閲覧。
  11. ^ これにより、新車として販売される日本国内向け、総排気量1.9L未満のディーゼル車は2014年9月にモデルチェンジしたマツダ・デミオに1.5Lディーゼル仕様がラインナップされるまで途絶えることになる。
  12. ^ 間欠時間調節ワイパーや、分割式ヘッドレスト、サクシードワゴンの最上級グレードに限り、14インチスチールホイールや後席パワーウィンドウの採用など
  13. ^ 渡辺陽一郎 (2014年8月6日). “トヨタ プロボックス&サクシード(2014年マイナーチェンジ)新型車解説 (3/3)”. オートックワン. 2015年8月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]